フィーチャ レイヤーの準備

作業に着手する前に、作業の前段階で使用するフィーチャ レイヤーを準備します。 モバイル作業者は、このレイヤーを使用してガードレール端部処理の位置をマークし、タイプや交換状況について詳細情報を追加します。

フィーチャ レイヤーの作成

はじめに、ArcGIS Enterprise でレイヤーを作成し、基本メタデータを提供します。

  1. ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
  2. リボンの [コンテンツ] をクリックします。

    リボンの [コンテンツ] タブ

  3. [コンテンツ] ウィンドウで、[新しいアイテム] をクリックし、[フィーチャ レイヤー] を選択します。

    フィーチャ レイヤーの作成

    [新しいアイテム] ウィンドウが開きます。 ここにはさまざまなフィーチャ レイヤー テンプレートがあり、ガードレールも含まれています。 ただし、作業には交換状況やその他の特定の情報を追跡するためのカスタム フィールドが必要です。 空のレイヤーを使用し、カスタム フィールドを後から追加します。

  4. [独自のレイヤーの定義] を選択し、[次へ] をクリックします。

    [空のレイヤーを作成] オプション

    詳細情報を設定するウィンドウが表示されます。 新規レイヤーのデフォルト名は Layer_1 です。 レイヤー名を意味のある名前に変更し、正しく書式設定します。 レイヤーを ArcGIS Survey123 で使用するには、名前にスペースを含めてはなりません。

  5. 名前を編集するレイヤー名 ([Layer_1]) をクリックします。 既存のテキストを「GuardrailEnds」に置き換えます。

    また、Field Maps からの GPS 情報を受信できるようレイヤーを有効にします。

  6. [GPS メタデータ フィールドの追加] を有効にします。

    レイヤー名および [GPS メタデータ フィールドの追加] オプション

  7. [次へ] をクリックします。

    次に、レイヤーのデフォルト表示範囲を選択します。

  8. 次のパラメーターを入力します。
    • [タイトル] には「Guardrail End Treatments」と入力します。
    • [フォルダー] で、必要に応じて、任意のフォルダーを選択します。
    • [タグ] には「Survey123」、「Field Maps」、「QuickCapture」、「Texas」、「Department of Transportation」というタグを追加します。
    • [概要] には「A layer used to collect data regarding the end treatments of guardrails throughout Texas. This data will originally be collected in QuickCapture, modified in Field Maps, and finalized in Survey123.」と入力します。

    新しいフィーチャ レイヤーのパラメーター

    注意:

    ArcGIS 組織に同じ名前で 2 つのレイヤーを作成することはできません。 レイヤー名にユーザーのイニシャルを追加すると、組織の他のユーザーもこのチュートリアルを完了することができます。 レイヤーが作成されたら、マップ内で名前を変更してイニシャルを削除できます。基になるデータ レイヤーの名前には影響しません。

  9. [保存] をクリックします。

    しばらくすると、レイヤーが作成され、詳細ページが表示されます。

カスタム フィールドの追加

モバイル作業者が作業の全段階で使用するフィーチャ レイヤーを作成しました。 次に、収集したいガードレール端部処理データ固有のカスタム フィールドを追加します。

  1. アイテムの詳細ページで、[データ] タブをクリックします。

    [データ] タブ

    モバイル作業者がデータの収集をまだ開始していないので、現時点のレイヤーにはデータはありません。

  2. [フィールド] ボタンをクリックします。

    [フィールド] ボタン

    フィールドがリストに表示されます。 次に、新しいフィールドをいくつか追加します。 最初のフィールドは、ガードレール端部処理タイプのフィールドです。

  3. [追加] ボタンをクリックします。

    追加ボタン

  4. [フィールドの追加] ウィンドウで、次のパラメーターを入力します。
    • [フィールド名] に「GuardrailEndType」(スペースなし) と入力します。
    • [表示名] に「Guardrail End Type」と入力します。
    • [NULL 値を許可] をオフにします。

    [GuardrailEndType] フィールドの [フィールドの追加] ウィンドウ

    [NULL 値を許可] をオフにすると、モバイル作業者が情報を収集する際、ガードレール端部処理タイプを指定することが義務付けられます。

  5. [新規フィールドの追加] をクリックします。

    このフィールドがフィールドのリストの末尾に追加されます。 現時点では、モバイル作業者がこのフィールドを指定する際、ガードレール端部処理タイプを入力できる状態になっています。 しかし、タイプは少ししかありません。 フィールドに入力する手間を省き、ミスを減らすために、スタッフが使用できるタイプのリストを作成します。

  6. フィールドのリストの下までスクロールして、[Guardrail End Type] フィールドをクリックします。
  7. 新しいページが表示されます。 [リストを作成] をクリックします。

    リストを作成ボタン

    リスト内の各項目にはラベル (表示値) とコード (格納値) を指定する必要があります。 コードにはスペースや特殊文字を含めることはできません。 ラベルとコードは両方とも、大文字と小文字が区別されます。

  8. 次のリスト項目を追加します (リスト項目を作成するには [追加] をクリック)。

    ラベルコード

    X-Lite

    X-Lite

    ET Plus

    ETPlus

    ET 2000

    ET2000

    SoftStop

    SoftStop

    その他

    その他

    [Guardrail End Types] フィールドのリスト項目

  9. [保存] をクリックします。 [Guardrail End Type] フィールドの右上隅の [X] をクリックします。

    フィールドのリストに戻ります。

フィールドの追加

フィーチャ レイヤーにフィールドをいくつか追加します。 リストを持つフィールドもあれば、リストのないフィールドもあります。

  1. [追加] をクリックします。次のパラメーターを使用してフィールドを追加します。
    • [フィールド名] に「Roadside」と入力します。
    • [表示名] に「Roadside」と入力します。
    • [NULL 値を許可] をオフにします。
  2. [Roadside] フィールドで、次のリスト項目を含むリストを作成します。

    ラベルコード

    Left

    Left

  3. 次のパラメーターを使用して、フィールドを追加します。
    • [フィールド名] に「RouteName」と入力します。
    • [表示名] に「Route Name」と入力します。
  4. 次のパラメーターを使用して、フィールドを追加します。
    • [フィールド名] に「Direction」と入力します。
    • [表示名] に「Direction of Travel」と入力します。
    • [タイプ][Double] を選択します。
  5. 次のパラメーターを使用して、フィールドを追加します。
    • [フィールド名] に「Prioroty」と入力します。
    • [表示名] に「Priority」と入力します。
  6. [Priority] フィールドで、次のリスト項目を含むリストを作成します。

    ラベルコード

    High

    High

    Moderate

    Moderate

    Low

    Low

  7. 次のパラメーターを使用して、フィールドを追加します。
    • [フィールド名] に「ReplacementDate」と入力します。
    • [表示名] に「Date of Replacement」と入力します。
    • [タイプ][Date] を選択します。
  8. 次のパラメーターを使用して、フィールドを追加します。
    • [フィールド名] に「ReplacementStatus」と入力します。
    • [表示名] に「Status of Replacement」と入力します。
    • [デフォルト値] に「Not Started」と入力します。
  9. [Status of Replacement] フィールドで、次のリスト項目を含むリストを作成します。

    ラベルコード

    Not Started

    NotStarted

    In Progress

    InProgress

    Successful Completion

    完了

  10. 次のパラメーターを使用して、フィールドを作成します。
    • [フィールド名] に「AdditionalComments」と入力します。
    • [表示名] に「Additional Comments」と入力します。

    ガードレール端部処理交換プロジェクトに必要なすべてのフィールドを追加しました。

    続行する前に、ガードレール端部処理タイプごとに異なるシンボルを使用するよう、レイヤーのデフォルト シンボルを構成します。

  11. [ビジュアライゼーション] タブをクリックします。

    [ビジュアライゼーション] タブ

  12. [レイヤー] ウィンドウで、[Guardrail End Treatments - GuardrailEnds] レイヤーをクリックして、[設定] (明るい背景の) ツールバーを有効にします。
  13. [設定] ツールバーの [スタイル] をクリックします。

    スタイルの変更ボタン

  14. [スタイル] ウィンドウの [属性の選択][+ フィールド] をクリックします。

    [表示する属性を選択] で [Guardrail End Type] フィールドを選択

    [フィールドの追加] ウィンドウが表示されます。

  15. [フィールドの追加] ウィンドウで、[Guardrail End Type] を選択します。
  16. [完了] をクリックします。

    凡例に 5 種類のガードレール端部処理がリストされ、それぞれに異なるシンボルが使用されます。

    ガードレール端部処理タイプごとに異なるシンボルを示す凡例

  17. [保存] をクリックします。

モバイル作業者が収集したガードレール端部処理の情報を含むフィーチャ レイヤーを作成しました。 また、作業に固有のカスタム フィールドも構成しました。 このレイヤーは、作業の各段階で使用されます。


調査フェーズの管理

テキサス州全土でガードレール端部処理を交換する作業は、調査、点検、交換の 3 つのフェーズで構成されます。 調査フェーズでは、州全土のすべてのガードレール端部処理を大まかに把握します。 モバイル作業者は州のすべての道路に車で回り、車内から迅速にデータを収集します。 次に、TxDOT がデータを確認し、保守が必要なエリアに優先順位を付けます。

この段階では ArcGIS QuickCapture プロジェクトを作成します。 QuickCapture は、フィールドの観察をすばやく記録できるアプリです。 このプロジェクトでは、モバイル作業者が路上で確認するガードレール端部処理のデータを追加します。

QuickCapture プロジェクトの作成

フィーチャ レイヤーを使用して QuickCapture プロジェクトを作成します。 プロジェクトには、ガードレール端部処理タイプ (ET 2000、ET Plus、SoftStop、X-Lite、その他) がグループとして表示され、フィーチャ テンプレート ([Left] と [Right]) はボタンとして表示されます。

  1. リボンで、ユーザー名の横の [アプリ] ボタンをクリックして [アプリ ランチャー] を開きます。 [アプリ ランチャー] リストから、QuickCapture を選択します。 必要に応じて、ArcGIS のアカウントにサイン インします。

    サイン インすると、[マイ プロジェクト] ページが開きます。 このページには、QuickCapture プロジェクトがリストされています。

  2. [新しいプロジェクト] ボタンをクリックして、[既存のレイヤーから開始] を選択します。

    プロジェクトで使用するフィーチャ レイヤーを選択するよう指示されます。

  3. [Guardrail End Treatments] フィーチャ レイヤーを探してクリックし、選択します。 この画面の下部にある [次へ] をクリックします。

    次に、プロジェクトの基本情報 (タイトルなど) を確認します。

  4. [タイトル] には「Guardrail End Treatments」と入力して名前やイニシャルを追加します。 [データ復旧の電子メール] が有効な電子メールに設定されていることを確認します。
  5. [作成] をクリックします。

    QuickCapture プロジェクトが作成されます。 モバイル作業者がモバイル デバイスでアクセスするアプリのプレビューが表示されます。 アプリには、各ガードレール端部処理タイプがリストされます。 それぞれの必須フィールドはこれから構成するため、各ボタンには警告が表示されています。

    デフォルトの QuickCapture プロジェクト

  6. [グループ] ボタンをクリックし、プロジェクト プレビューにドラッグして、グループを作成します。

    [グループ] ボタンをドラッグ

  7. 新しいグループをクリックして選択します。 サイド パネルで、新しいグループのラベルを「ET 2000」に変更します。
  8. [ET 2000] ボタンを [ET 2000] グループにドラッグし、ボタンのラベルを「Left」に変更します。

    [ET 2000] ボタンの名前を [Left] に変更

  9. [Left] ボタンのサイド パネルで、[データ] タブをクリックします。 リストを下方向にスクロールして、[Roadside] フィールドを見つけます。
  10. [Roadside] フィールドをクリックし、[Left] をクリックします。

    [Roadside] リストから [Left] を選択

  11. [データ] タブ上の複製ボタンをクリックすることによって、[Left] ボタンを複製します。 この複製したボタンのラベルを「Right」に変更します。

    [複製] ボタン

  12. [Right] ボタンの [データ] タブで、[Roadside] フィールドを見つけて [Right] に変更します。
  13. それぞれのガードレール端部処理タイプに対してステップ 6 ~ 12 を繰り返し、元のグループ ([GuardrailEnds]) を削除します。

    構成したプロジェクトのプレビュー

  14. プレビューで、1 つのボタンを選択します。 Shift キーを押したままその他すべてのボタンをクリックし、10 個のボタンすべてを選択します (一時的に Shift キーを離して、すべてのボタンの選択をスクロールしなくてはならないことがあります)。
  15. [プロパティ] ウィンドウの [サイズ] で、スライダーをクリックして一番左までドラッグします。

    最小サイズに設定

  16. [データ] タブの [フィールドの取得] の下で、すべてのデフォルト変数が適切なフィールドに自動的に割り当てられていることを確認します。
  17. リボンの [保存] をクリックします。

    保存ボタン

    プロジェクトが保存され、QuickCapture モバイル アプリにダウンロードできる状態であることを確認するメッセージが表示されます。

  18. QuickCapture プロジェクトを閉じます。

レコードの取得

この演習では、テキサス州の道路まで車で出向き、ガードレール端部処理データを収集する必要はありません。 ただし、プロジェクトをテストするために QuickCapture モバイル アプリでプロジェクトを開き、サンプル レコードを取得します。

  1. モバイル デバイスで ArcGIS QuickCapture を開きます。
    注意:

    QuickCapture モバイル アプリがない場合は、App StoreGoogle PlayMicrosoft Store のいずれかから無料でダウンロードできます。 または、ArcGIS QuickCapture のリソース ページから無料でダウンロードできます。

  2. [ArcGIS Enterprise でサイン イン] をクリックして ArcGIS アカウントでサイン インします。

    SD [マイ ワークスペース] ページが開きます。 このページには、デバイスにダウンロードしたすべてのプロジェクトがリストされます。

  3. [+] ボタンをタップしてから [プロジェクトの参照] をタップします。

    使用可能なすべての QuickCapture プロジェクトがリストされます。 これには、自分が作成したプロジェクトと、組織と共有したプロジェクトが含まれます。

  4. [Guardrail End Treatments] プロジェクトを検索し、[ダウンロード] ボタンをクリックします。

    ダウンロード ボタン

    注意:

    デバイスによっては、図例とインターフェイスが異なる場合があります。

    ダウンロードが終了すると、ダウンロード ボタンは情報ボタンに変わります。 情報ボタンをクリックすると、プロジェクトのメタデータに加え、プロジェクトのアップデートの有無、送信に失敗したレコードの有無が表示されます。

  5. 情報ボタンをクリックします。

    情報ボタン

    現時点では、プロジェクトにはあまりメタデータがありません。

  6. [キャプチャ] をクリックします。

    プロジェクトが開きます。 アプリを構成したときにプレビューに表示されたものと同じような、グループ化したボタンがあります。

  7. [ET 2000] グループの [Left] ボタンをクリックします。

    [ET 2000] グループの [Left] ボタン

    注意:

    フィーチャを取得するには、デバイスの GPS が精度の閾値を満たしている必要があります。 GPS が閾値を満たしていない場合は、エラー メッセージが表示されます。 フィーチャを取得できない場合、次のセクションに進んでください。

    フィーチャは現在の位置で取得されます (おそらくテキサス州ではないでしょう)。 フィーチャには、道路左側の ET 2000 ガードレール端部処理であることを示す属性情報があります。 他の属性情報 (高度や移動方向など) はデバイスのセンサーによって自動的に取得されます。

    注意:

    [移動方向] 属性は、取得時に移動していなければ収集されません。

  8. 他のボタンをクリックし、その他のフィーチャを収集します。

    デバイスがインターネットに接続されている場合は、少し間をおいて取得ポイントはフィーチャ サービスに自動的に送信されます。 ポイントが送信されない場合は、プロジェクトの右上隅に数字が表示されます。

    注意:

    右上隅にある数字をタップして、送信をクリックすることもできます。

  9. 問題がなければ、ArcGIS QuickCapture モバイル アプリを閉じます。

同期とサンプル データの有効化

次に、ArcGIS Enterprise で取得したデータを解析します。 サンプル ポイントは数か所しか取得していないので、このデータセットを、TxDOT の担当者が交換作業を実施したときに収集したガードレール端部処理データが入力済みの別のデータセットに置き換えます。

  1. GuardrailEndTreatments.zip ファイルをダウンロードします。 このファイルには、ファイル ジオデータベースが含まれています。
  2. ArcGIS 組織サイトに移動します 必要に応じて、サイン インします。
  3. リボンで [コンテンツ] タブをクリックし、[Guardrail End Treatments] フィーチャ レイヤーの名前 (QuickCapture プロジェクトの名前ではない) をクリックします。

    フィーチャ レイヤーの選択

    フィーチャ レイヤーには、前に収集したサンプル データが含まれます。これは、おそらくテキサス州ダラスにはありません。 次に、実際のガードレール端部データがあるレイヤーを追加します。

  4. [設定] タブをクリックします。

    設定タブ

  5. [フィーチャ レイヤー (ホスト)][編集] で、[同期を有効化 (オフラインでの使用およびコラボレーションに必要)] チェックボックスをオンにします。

    同期を有効化します。

  6. [保存] をクリックして、[概要] タブに戻ります。
  7. [データの更新] をクリックし、[データをレイヤーに追加] を選択します。
  8. [ファイルの選択] をクリックして、前にダウンロードした [GuardrailEndTreatments.zip] ファイルを選択します。

    Guardrails ZIP ファイルの選択

    追加されたフィーチャは、Texas Department of Transportation が収集したガードレール端部処理の大きなデータセットのサブセットです。 この演習では、ダラス地域の主要高速道路の X-Lite ガードレール端部処理のみを含めるようデータセットを絞り込みました。 交換が必要なのは X-Lite タイプです。

  9. [アップロードと継続] をクリックします。
  10. [ファイル タイプ][ファイル ジオデータベース] を選択します。
  11. [このファイルをホスト レイヤーとして公開します。] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
  12. [タイトル] には「Guardrail End Treatments」と入力します。 [タグ] には「Texas」、「Dallas」、「Guardrail Ends」、「Department of Transportation」と入力します。
  13. [アイテムの追加] をクリックします。

    新しいレイヤーのアイテム詳細ページが開きます。

  14. [設定] タブをクリックします。 [フィーチャ レイヤー (ホスト)][編集の有効化] をオンにします。

    編集の有効化

  15. [保存] をクリックします。
  16. [概要] タブをクリックし、[Map Viewer Classic で開く] をクリックします。
  17. [スタイルの変更] ウィンドウで [キャンセル] をクリックします。

    これらのフィーチャは、Texas Department of Transportation が収集したガードレール端部処理の大きなデータセットのサブセットです。 この演習では、ダラス地域の主要高速道路の X-Lite ガードレール端部処理のみを含めるようデータセットを絞り込みました。 交換が必要なのは X-Lite タイプです。

  18. 必要に応じて、テキサス州ダラスに移動します。

    追加したデータをマップに追加

    お使いのデフォルトのシンボルとは異なることがあります。

データの解析

マップには、ダラス地域の X-Lite ガードレール端部処理の場所が表示されます。 ポイントの密度を解析し、交換作業を重点的に行う場所を確認します。

  1. [設定] ツールバーの [解析] ボタンをクリックします。

    解析の実行ボタン

  2. [分析] ウィンドウで、[ツール] をクリックします。
    注意:

    場合によっては、最初に [フィーチャ解析] をクリックする必要があります。

    密度の計算ツール

  3. [ツール] ウィンドウで、[パターンの分析] をクリックし、[密度の計算] を選択します。

    密度の計算ツール

    [密度の計算] ツールが開きます。 このツールは、ポイントの密度が最も高い場所を示します。

  4. [密度の計算] ウィンドウで、[入力レイヤー][入力ポイントまたはライン フィーチャ][+ レイヤー] をクリックし、[Guardrail End Treatments] レイヤーを選択します。

    Guardrail End Treatments レイヤーを選択

    デフォルト パラメーターはどれも変更する必要はありません。

  5. [結果レイヤー][出力ポリゴン名] に「Guardrail End Treatments Density」と入力して、自分のイニシャルを付加します。

    Guardrail End Treatments Density レイヤー

  6. [実行] をクリックします。

    ツールが実行され、[Guardrail End Treatments Density] レイヤーがマップに追加されます。

    マップに追加された [Density] レイヤー

    注意:

    [密度の計算] ツールを実行できない場合でも、次のステップに進むことができます。

    最も密度の高い場所が、最も濃い紫色で表示されます。 解析によると、ほとんどのガードレール端部処理がダラス フォートワース中心部の北東、プレイノとマッキニー周辺に集中しています。

    どのメンテナンス チームを次回の作業段階に派遣するか決定するために、マップに TxDOT メンテナンス セクションを追加します。

  7. [レイヤー] ウィンドウの [追加] をクリックします。

    [追加] メニューの [レイヤー] オプションの検索

  8. [マイ コンテンツ] をクリックし、[ArcGIS Online] を選択します。 検索バーに「TxDOT Maintenance Sections owner:Learn_ArcGIS」と入力し、Enter キーを押します。

    「TxDOT Maintenance Sections」が入力された検索ボックス

  9. 検索結果の [TxDOT Maintenance Sections][追加] ボタンをクリックします。

    追加ボタン

    メンテナンス セクションがポリゴンとしてマップに追加されます。 テキサス全土が網羅されます。 ダラス地域のメンテナンス セクションだけを表示するよう、レイヤーを絞り込みます。

  10. ウィンドウの上部にある [戻る] ボタンをクリックします。 [レイヤー] ウィンドウで、[TxDOT Maintenance Sections] レイヤーをクリックして、[設定] ツールバーを有効にします。
  11. [設定] ツールバーの [フィルター] をクリックします。

    フィルター ボタン

    [フィルター] ウィンドウが表示されます。

  12. [フィルター] ウィンドウで、[式の追加] をクリックします。

    式の追加

  13. [District Name is Dallas] という [式] を作成します。

    フィルターの式

  14. [保存] をクリックします。

    ダラス地区のメンテナンス セクションのみが表示されます。 マップによると、X-Lite ガードレール端部処理はコリン郡のメンテナンス セクション (北東部) に最も多く集中しているようです。 この情報をもとに、地区の管理者がチームを派遣し、さらに詳しく点検を行います。

    ワークフローの残りについては密度レイヤーは必要ありませんが、見直したい場合に備えて作成しておくと便利です。

  15. [レイヤー] ウィンドウで、[Guardrail End Treatments Density] レイヤーの [レイヤーの非表示] アイコンをクリックして、そのレイヤーを非表示にします。
  16. [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーで、[保存して開く] をクリックしてから [名前を付けて保存] を選択します。

    新しいマップとして保存

  17. マップを、以下のパラメーターでもう一度保存します。
    • [タイトル] には「Guardrail End Treatments」と入力します。
    • [タグ] には、「Texas」、「Dallas」、「Field Maps」というタグを追加します。
    • [概要] には「Information about guardrail end treatments collected by mobile workers」と入力します。
  18. [保存] をクリックします。

テキサス州のガードレール端部処理の状態を把握するために、QuickCapture プロジェクトを作成しました。 いくつかのサンプル ポイントを取得後、サンプル データを使用して Web マップを作成し、それをもとに優先順位の高い地域を特定しました。 これで調査フェーズは終了です。 次に、点検フェーズに移ります。


点検フェーズの管理

点検フェーズでは、TxDOT の地区マネージャーは、調査段階で入手した結果をローカル メンテナンス チームに確認してもらいます。 これらのメンテナンス チームは、車外に出てガードレール端部処理を実際に点検します。 調査フェーズで収集した情報を検証し、詳細の属性情報をポイント フィーチャに追加します。 最終的に、ガードレール端部処理の交換が必要かどうかを決定します。

マップの構成

Web マップは、各端部処理に関する情報を確認する際に Field Maps で使用されます。 モバイル作業者がマップを判読できるよう、マップを構成します。

メンテナンス セクションは他のデータの上に表示されており、マップが見づらくなっています。 また、レイヤーのシンボルを調整してラベルを追加し、マップを見やすくします。 その後、レイヤーのポップアップを構成します。

  1. 必要であれば、Map ViewerGuardrail End Treatments Web マップを開きます。
  2. [レイヤー] ウィンドウで、[Guardrail End Treatments] レイヤーを [TxDOT Maintenance Sections] レイヤーの上にドラッグします。
  3. [TxDOT Maintenance Sections] レイヤーをクリックして、[設定] ツールバーを有効にします。
  4. [設定] ツールバーの [スタイル] をクリックします。

    スタイルの変更ボタン

  5. [属性の選択] で、[Maintenance Section Number] フィールドを削除します。

    フィールドの削除

    ポイントが見やすくなるよう、シンボルの透過表示を追加します。

  6. [スタイルの選択][場所 (単一シンボル)] で、[スタイル オプション] をクリックします。
  7. [場所 (単一シンボル)] ウィンドウで、[シンボル スタイル] のカラー ランプをクリックします。
  8. [塗りつぶしの透過表示] で、スライダーを 50% 程度までドラッグします。

    透過表示を 50% に設定

  9. [完了] を 2 回クリックします。

    データがシンボル表示されたマップ

    次に、メンテナンス セクションにラベルを追加し、各オフィスの名前をマップに表示します。

  10. [レイヤー] ウィンドウで、[TxDOT Maintenance Sections] レイヤーをクリックします。 [設定] ウィンドウの [ラベル] をクリックします。
  11. [フィーチャのラベル作成] ウィンドウで、[ラベルの有効化] が有効であることを確認し、[ラベル クラスの追加] をクリックします。

    [ラベルの作成] オプション

    デフォルトのラベルは青のテキストですが、場所によっては読みづらくなっています。

  12. [ラベル フィールド] で、必要に応じて [Office Name] を選択します。
  13. [ラベル スタイル] で、[ラベル スタイルの編集] をクリックします。

    ラベル スタイルの編集

  14. [ラベル スタイル] ウィンドウで、[色] のカラー ランプをクリックします。 [Hex] に「000000」と入力して、Enter キーを押します。 [完了] をクリックします。
  15. [ハロー][色] で、カラー ランプをクリックします。 [Hex] に「ffffff」と入力して Enter キーを押します。 [完了] をクリックします。 [サイズ] に「2」と入力します。

    [ハロー] ボックス

  16. [ラベル スタイル] ウィンドウを閉じます。

    ラベルが適用されます。

    参照情報を削除したマップ

    マップで最後に構成するのは、[Guardrail End Treatments] レイヤーのポップアップです。 このポップアップは、ArcGIS Field Maps で編集可能なフィールドを決定します。モバイル作業者は、これを作業の次の段階 (点検) で使用します。 ポップアップから、作業の 3 段階目 (交換) でしか使用されないフィールドを削除します。

  17. [レイヤー] ウィンドウで、[Guardrail End Treatments] レイヤーをクリックします。 [設定] ツールバーの [ポップアップ] をクリックします。
  18. [ポップアップ] ウィンドウで、[フィールド リスト] をクリックします。

    属性フィールドの構成ボタン

    レイヤーの属性フィールドがすべてリストされ、ポップアップに表示される属性フィールドと、編集可能な属性フィールドを示します。

  19. リスト内にある次のフィールドを削除します。
    • Date of Replacement
    • Status of Replacement
    • Additional Comments

    属性はオフ

  20. [ポップアップ] ウィンドウを閉じます。
  21. マップを保存します。

Field Maps でのフィーチャの編集

メンテナンス チームは ArcGIS Field Maps を使用し、各フィーチャの属性情報の検証と編集を行います。 Field Maps とは、QuickCapture よりも詳しい収集が可能なモバイル データ収集アプリです。 そのため、ガードレール端部処理の詳しい点検を実施するローカル メンテナンス チームにとって有用です。

Field Maps で Web マップを開き、前回取得したポイントのいずれかについて点検を行います。

  1. Android または iOS デバイスで Field Maps を開きます。
    注意:

    Field Maps モバイル アプリがない場合は、App Store または Google Play から無料でダウンロードできます。

  2. ArcGIS アカウントへのサイン イン

    サイン インすると、マップのリストが表示されます。 所有または共有するすべてのマップがリストされています。

    注意:

    Field Maps へのアクセスに使用するデバイスによっては、表示が画像例と異なる場合があります。

  3. [Guardrail End Treatments] マップをクリックします。
  4. ArcGIS Field Maps が現在地にアクセスするのを許可するよう通知を受け取った場合は、[許可] をクリックします。

    現在地のマップが開きます。 おそらくテキサス州ダラスではないでしょう。

  5. ツールバーの [検索] ボタンをクリックします (サンプル画像とは異なる場合があります)。

    検索ボタン

  6. Dallas」を検索し、テキサス州ダラスに移動します。

    次に、点検を実施します。

  7. マップで任意のポイントをタップします (縮小して見つける必要がある場合があります)。

    フォームが表示されます。 メンテナンス チームは [Priority] エントリを編集します。 この作業では、すべての X-Lite ガードレール端部処理を交換する必要があります。 そのため、優先度も一番高くなります。

  8. 編集ボタンをクリックします。

    編集ボタン

    フィールドが編集可能になります。

  9. [収集] ウィンドウで [ポイントの更新] をクリックします。
  10. 次のパラメーターを更新します。
    • [Guardrail End Type] でいずれかの値を選択します。
    • [Priority][High] を選択します。
    • [Roadside] でいずれかの値を選択します。

    [Priority] を [High] に設定

    値が空のままで調査を送信することはできません。

  11. リボンの [送信] をクリックします。

    [送信] ボタン

    注意:

    Android ユーザーには、異なるインターフェイスが表示される可能性があります。

    フィーチャに対する変更が保存されます。 モバイル作業者がガードレール端部処理を点検すると、これが道路の反対側として特定されていることがわかります。 属性を適宜編集します。

  12. マップ上で、任意のポイントをクリックし、[編集] ボタンをクリックします。
  13. [Guardrail End Type] の値を選択します。
  14. [Roadside] で、値を [Right] から [Left]、または [Left] から [Right] に変更します。 [Priority][High] を選択します。
  15. [送信] をクリックします。

    あるいは、[Route Name] 属性や [Direction of Travel] 属性も変更できます。

  16. Field Maps を閉じます。

Field Maps を使用し、QuickCapture ポイントを点検しました。 点検フェーズが完了すると、作業の交換フェーズを開始できるようになります。


交換フェーズの管理

各ガードレール端部処理の点検に割り振られたチームが提案を行った後、交換フェーズが開始します。 このフェーズでは、交換の請負業者に対して端部処理をバッチで割り当てます。 請負業者が端部処理を交換すると、ArcGIS Survey123 のフォームに交換の完了時期と、交換に使用した端部処理タイプを記録します。

主にマップベースの Field Maps とは異なり、Survey123 はデジタル フォームを使用します。 交換を管理する請負業者など、GIS の使用経験がないモバイル作業者などには有効です。 請負業者が使用する Survey123 フォームを作成します。

調査の作成

調査には、交換を行った時期と、取り付けたガードレール端部処理のタイプを TxDOT に知らせるための質問が含まれます。 調査は、Survey123 Connect デスクトップ アプリで作成します。 その後、Survey123 フィールド アプリで調査を使用します。

  1. Survey123 Connect デスクトップ アプリを開きます。
    注意:

    Survey123 Connect がない場合は、ArcGIS Survey123 のリソース ページからダウンロードできます。 [Survey123 の取得][Survey123 Connect] で、使用するデスクトップ オペレーティング システムのダウンロード リンクをクリックします。 ダウンロード インストーラーを実行し、セットアップ ウィザードの指示に従います。

  2. [サイン イン] をクリックします。 ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
    注意:

    初めて Survey123 Connect を使用する場合は、ArcGIS Online にサイン インすることを想定しています。 代わりに Enterprise アカウントにサイン インするには、設定ボタンをクリックします。

    設定ボタン

    ArcGIS Enterprise ポータルを追加して、アクティブなポータルとして選択します。 戻る矢印をクリックして、サイン イン ページに戻ります。

  3. [新しい調査] をクリックします。

    [新しい調査] ウィンドウが開きます。

  4. [タイトル] には「Guardrail End Treatments」と入力します。

    新規調査の [タイトル] パラメーター

    調査のベースとしてテンプレートを使用できますが、ここでは [Guardrail End Treatments] フィーチャ レイヤーをベースにします。

  5. [XLSForm の初期デザインの選択] で、[フィーチャ サービス] を選択します。 [Guardrail End Treatments] レイヤーを検索して選択します。

    [XLSForm の初期デザインの選択] オプション

  6. [調査の作成] をクリックします。

    調査が作成されます。 Survey123 Connect に調査票のプレビューが表示されます。 また、スプレッドシートも開きます。 スプレッドシートは Survey123 Connect の調査の編集環境です。調査のそれぞれの質問は、スプレッドシートの行に記されます。

    デフォルトでは、調査にフィーチャ レイヤー内のすべてのフィールドが含まれます。 フォームを編集し、請負業者には必要のないフィールド (作業の他のステージで使用されるフィールドなど) を削除します。

  7. スプレッドシートで、[label] というタイトルの列を確認し、以下の値を持つ行を除いて、他の行はすべて削除します。
    • ポイント
    • Guardrail End Type
    • ルート名
    • Date of Replacement
    • Status of Replacement
    • Additional Comments

    これで、調査のフィールドは [Point][Guardrail End Type][Route Name][Date of Replacement][Status of Replacement][Additional Comments] の 6 つのみになります。

    行を削除した後の調査

    [Point][Route Name] フィールドは、ガードレール端部処理の地理的な場所を示します。 請負業者はこの情報を確認できる必要がありますが、変更してはなりません。ここで示す場所は、点検フェーズで確認済みだからです。 そのため、これらのフィールドは読み取り専用にします。

  8. [Point] 行と [Route Name] 行の [readonly] 列で、[yes] を選択します。

    [readonly] 列への変更

    画面幅を最大限に活用できるよう [Guardrail End Type] の質問を書式設定し、5 つのタイプを横に並べて表示します。

  9. [Guardrail End Type] 行の [appearance] 列で、[horizontal] を選択します。

    [appearance] 列への変更

  10. スプレッドシートを保存します。

    スプレッドシートに変更を加えると、Survey123 Connect のプレビューは自動的に変更内容を反映して更新します。

    調査のプレビュー

    注意:

    調査のプレビューのポイントの位置は、画像例とは異なる場合があります。

    デフォルトでは、Survey123 は新しいレコードを取得できるよう設計されています。 今回の作業では、請負業者は既存のレコードを編集します。 既存の調査データを編集するために、受信トレイを有効化します。

  11. 下部のリボンの [オプション] をクリックします。

    オプション ボタン

  12. [受信トレイ] の下の [[受信トレイ] フォルダーの有効化] をオンにします。

    請負業者が特定のレコードだけを調査として受信できるよう、クエリ式を設定します。 クエリ式によって、交換の優先度が高いレコードのみを受信できるようにします。

  13. [クエリ式] に「Priority='High'」と入力します。

    [受信トレイ] パラメーター

    これで、調査を公開する準備ができました。

  14. [公開] をクリックします。

    公開ボタン

  15. [調査の公開] ウィンドウで [調査の公開] をクリックします。 調査を公開したら、[OK] をクリックします。
  16. Survey123 Connect とスプレッドシートを閉じます。

交換情報の記録

次に、Survey123Survey123 フィールド アプリを使用してサンプル交換を記録します。

  1. Android または iOS モバイル デバイス、あるいは Windows 10 オペレーティング システムで Survey123 フィールド アプリを開きます。
    注意:

    Survey123 フィールド アプリがない場合は、App StoreGoogle PlayMicrosoft Store のいずれかから無料でダウンロードできます。 または、ArcGIS Survey123 のリソース ページから無料でダウンロードできます。

  2. [サイン イン] をクリックします。 ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
    注意:

    ArcGIS OnlineArcGIS Online の代わりに Enterprise アカウントにサイン インするには、設定ボタンをクリックします。

    設定ボタン

    ArcGIS Enterprise ポータルを追加して、アクティブなポータルとして選択します。 戻る矢印をクリックして、サイン イン ページに戻ります。

    サイン インすると、ダウンロードした調査のリストが開きます。

  3. [調査のダウンロード] をクリックします。 (デバイスによっては、最初にユーザー名をクリックしてこのオプションを見つける必要がある場合もあります)。
  4. [Guardrail End Treatments] を検索します。 [Guardrail End Treatments] 調査で、[ダウンロード] ボタンをクリックします。
    注意:

    Survey123 へのアクセスに使用するデバイスによっては、表示が画像例と異なる場合があります。 画像例は、デスクトップ アプリで取得されています。

    ダウンロード ボタン

  5. リボンの戻る矢印をクリックします。

    調査のリストに戻ります。

  6. [Guardrail End Treatments] 調査をクリックします。
  7. [受信トレイ] をクリックします。

    受信トレイ オプション

    受信トレイが空であることを示すメッセージが表示されます。

  8. [更新] をクリックします。

    受信トレイが更新されます。 Field Maps で高優先度となっているすべてのレコードがリストされます。

  9. 最初のレコードをクリックします。

    請負業者が、新しいガードレール端部処理タイプと交換時期を記録します。

  10. [Guardrail End Type][ET Plus] を選択します。 [Date of Replacement] で現在の日時を選択します。

    [Guardrail End Type] と [Date of Replacement] パラメーターを変更

  11. [Status of Replacement][Successful Completion] を選択します。 あるいは、[Additional Comments] にコメントを入力します。
  12. 調査の下部で [送信] ボタン (チェック マーク) をクリックします。

    [送信] ボタン

  13. [今すぐ送信] をクリックします (デバイスがオフラインの場合は、次回デバイスがオンラインになったときに送信するオプションしかありません)。

    レコードが送信され、受信トレイに戻ります。 同じ手続きに従って、優先度の高い残りのレコード (ある場合) を完了させます。

  14. Survey123 を閉じます。

請負業者がガードレール端部処理の交換を記録するための調査を作成しました。 この調査で、作業の 3 つすべての段階が完了しました。 次に、結果を表示します。


結果の表示

操作が完了したので、結果を ArcGIS Dashboards に表示します。 データがリアルタイムに更新されている場合でも、ダッシュボードにはマップ、チャート、その他のデータが含まれることがあります。 ダッシュボードは操作全体の概要を表示します。これには、ダラス地域の X-Lite ガードレール端部処理の場所、交換した端部処理の数、端部処理の合計数などが含まれます。

マップの追加

最初に、新しいダッシュボードを作成します。 次に、Web マップを追加します。

  1. ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
  2. リボン上の [アプリ ランチャー] ボタンをクリックして [Dashboards] を選択します。

    ダッシュボード アプリ

    Dashboards のホーム ページが表示されます。 すべてのダッシュボードのリストが含まれます。

  3. [ダッシュボードの作成] をクリックします。

    [ダッシュボードの作成] ボタン

    [新しいダッシュボードの作成] ページが表示されます。

  4. 次の情報を入力します。
    • [タイトル] には「Guardrail End Treatments」と入力します。
    • [タグ] には「Survey123」、「Field Maps」、「QuickCapture」、「Texas」、「Department of Transportation」というタグを追加します。
    • [概要] には「This dashboard displays the results of the guardrail end treatment replacement project. It displays a map showing the guardrail end treatments, their type, and replacement status.」と入力します。
  5. [ダッシュボードの作成] をクリックします。

    ダッシュボードが作成されます。 現時点では空白です。 まず、ダラス地域に設置された X-Lite ガードレール端部処理の場所を表す Web マップを追加します。

  6. リボンの [追加] ボタンをクリックし [マップ] を選択します。

    マップオプション

    マップのリストが表示されます (マップを作成していなくても、共有されているマップを追加できます)。

  7. [Guardrail End Treatments] Web マップのサムネイルをクリックします。

    マップの設定のオプションが表示されます。 縮尺記号や、その他の基本的なマップ機能を追加します。

  8. [縮尺記号][ルーラー] を選択します。 [凡例][レイヤーの表示設定][拡大/縮小] オプションをオンにします。

    マップのオプション

  9. [完了] をクリックします。

    ダッシュボードに戻ります。 マップが追加されています。 続行する前に、ダッシュボードのタイトルを記すヘッダーを追加します。

  10. [追加] ボタンをクリックし、[ヘッダー] を選択します。
  11. [表示設定][サイズ][大] を選択します。

    [サイズ] を [大] に設定

  12. [ロゴ タイプ][アイコン] を選択します。 アイコンのリストで下方向にスクロールし、ガードレールのアイコン (または他の適切なアイコン) を選択します。

    ガードレールのアイコン

  13. [完了] をクリックします。

    ヘッダーがダッシュボードに追加されます。

    ダッシュボードのヘッダー

インジケーターの追加

次に、インジケーターを追加します。 インジケーターは、選択したレイヤーに含まれるフィーチャの合計を示します。 インジケーターには、フィーチャ レイヤーに記録されたガードレールの合計が示されます。

  1. ボタンをクリックし、[インジケーター] を選択します。

    レイヤーを選択するよう指示されます。

  2. [Guardrail End Treatments] レイヤーをクリックします。

    [Guardrail End Treatments] レイヤー

    インジケーターを構成するオプションと、インジケーターのプレビューが表示されます。 現在のところ、レイヤー内のフィーチャ数しか表示されていません。 説明テキストを追加します。

  3. [インジケーター] タブをクリックします。

    [インジケーター] タブ

  4. [上位テキスト] に「Total Number of Guardrail End Treatments」と入力します。 [下位テキスト] に「in Dallas」と入力します。

    プレビューがテキストで自動的に更新されます (数字はこの画像例とは異なる場合があります)。

    インジケーターのプレビュー

  5. [完了] をクリックします。

    インジケーターがダッシュボードに追加されます。 デフォルトでは画面の半分を占め、必要以上に大きくなります。 ここではサイズはそのまま残します。 すべての要素をダッシュボードに追加したら、適宜サイズ変更します。

ゲージの追加

次に、ゲージを追加します。 このゲージは、エリア内で交換した X-Lite ガードレール端部処理の合計を表します。

  1. [追加] ボタンをクリックし、[ゲージ] を選択します。

    インジケーターと同様、ゲージの基準となるレイヤーを選択するよう指示されます。

  2. [Guardrail End Treatments] レイヤーをクリックします。

    次に、ゲージを構成します。 交換ステータスが [Successful Completion] に設定されたフィーチャがゲージに示されるよう、フィルターを作成します。

  3. [データ オプション][フィルター] ボタンをクリックします。

    フィルター ボタン

  4. [条件のフィールド][Status of Replacement] を選択します。 [値の選択][Successful Completion] を選択します。

    フィルターの式

    現時点では、ゲージに表示される最大値は固定値である 100 です。 ガードレール端部処理の合計の最大表示数を変更します。

  5. [最大値][値の種類][統計情報] をクリックします。

    [値の種類] パラメーターを [統計情報] に設定

    交換した端部処理の数を割合としても表示します。

  6. [ゲージ] タブをクリックします。

    [ゲージ] タブ

  7. [値][パーセンテージ] をオンにします。

    [パーセンテージ] パラメーターをオンにした様子

  8. [一般] タブをクリックします。 [タイトル] で、[編集] をクリックします。

    [タイトル] パラメーター

  9. テキスト ボックスに「Percentage of X-Lite end treatments replaced in Dallas」と入力します。 テキストを中央揃えします。

    プレビューが更新され、構成されたゲージが表示されます (パーセンテージはこの画像例とは異なる場合があります)。

    構成されたゲージのプレビュー

  10. [完了] をクリックします。

    ゲージがダッシュボードに追加されます。 インジケーターと同様、今のままでは必要以上に大きいですが、後からサイズを変更します。

チャートの追加

ダッシュボードに追加する最後のエレメントはパイ チャートです。 このパイ チャートは、ルートごとのガードレール端部処理の割合を示します。

  1. [追加] ボタンをクリックし、[パイ チャート] を選択します。 レイヤーのリストで [Guardrail End Treatments] レイヤーをクリックします。
  2. [データ オプション][カテゴリ フィールド][Route Name] を選択します。

    [カテゴリ フィールド] パラメーターを [Route Name] に設定

    プレビューが更新され、ルートごとのガードレール端部処理の割合を示すパイ チャートが表示されます。 次に、説明テキストを追加します。

  3. [一般] タブをクリックします。 [タイトル] で、[編集] をクリックします。
  4. テキスト ボックスに「Percentage of Guardrail End Treatments on United States Routes in Dallas」と入力します。 テキストを中央揃えします。
    ヒント:

    必要に応じ、パイ チャートのスライスの色を変更します。 [スライス] タブをクリックします。 各スライスで色をクリックし、希望の色に変更します。

    プレビューには、完成したパイ チャートが表示されます。

    構成したパイ チャートのプレビュー

  5. [完了] をクリックします。

    パイ チャートがダッシュボードに追加されます。 次に、ダッシュボードのエレメントを並べ替え、サイズを変更します。

  6. パイ チャートのエレメントの左上隅をポイントします。 [アイテムのドラッグ] ボタンをドラッグします。

    アイテムのドラッグ ボタン

    エレメントが移動します。

  7. インジケーター エレメントの下にパイ チャートのエレメントをドッキングします。

    パイ チャートのエレメントをクリックしてドラッグし、インジケーター エレメントの下にドッキングします

  8. インジケーター エレメントの横にゲージ エレメントをドッキングします。

    ゲージ エレメントをクリックしてドラッグし、インジケーター エレメントの左にドッキングします

  9. パイ チャートと他のエレメントの間の水平バーをポイントします。 バーを上にドラッグして、パイ チャートのサイズを大きくします。
  10. マップ エレメントと他のエレメント間の垂直バーをドラッグして、マップのサイズを大きくします。
  11. マップを画面移動させてズームし、データをマップ エレメントの中央に配置します。

    すべてのエレメントがわかりやすく表示されるよう、ダッシュボードが並べ替えられます。

    最終的なダッシュボード

  12. リボン上で保存ボタンをクリックします。

    保存ボタン

評価と交換が行われたガードレール端部処理の概要を表すダッシュボードを作成しました。 このダッシュボードは、モバイル作業者が QuickCaptureField Maps、または Survey123 を使用してポイントを捕捉し、レビューを完了し、交換を追跡するときに、リアルタイムで更新されます。

このチュートリアルでは、テキサス州のガードレール端部処理を交換するという、大掛かりな事業を請け負いました。 端部処理データを含むフィーチャ レイヤーを作成し、それを複数のフィールド アプリと併用して、事業のすべての段階を管理しました。 ここで使用した 3 つのモバイル アプリ (QuickCaptureField MapsSurvey123) は同時に使用することも個別に使用することもでき、正確な結果を生成します。 これらのアプリで収集されたデータは、ArcGIS Dashboards などのアプリでまとめて共有し、管理者や関係者に情報を提供できます。 このチュートリアルの全体を通し、複数の ArcGIS アプリの機能を大まかに説明しました。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。