リアルタイム Web マップの作成

リアルタイム アプリを作成する最初のステップは、必要なリアルタイム データを使用した Web マップを作成することです。 市の公共事業部は、自動車両位置 (AVL) デバイスを使用して、除雪車のリアルタイム データをすでに収集しています。 これらのデバイスは各除雪車に搭載され、車両から市庁の受信機に GPS 座標を送信します。 あなたは、このデータを Web マップに追加し、適切にシンボル表示とラベリングを行い、重要な情報をユーザーに明確に伝えます。

リアルタイム データの追加

地方政府のリアルタイム フィーチャ レイヤーは、ArcGIS GeoEvent Server によって定期的に更新されます。これは (各除雪車の AVL デバイスなどから送信される) リアルタイム データ ストリームを ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise でホストされるフィーチャ サービスに接続します。 あなたは、3 つのリアルタイム フィーチャ レイヤーを新しい Web マップに追加します。

注意:

このチュートリアルでは、GeoEvent Server を使用したリアルタイム フィーチャ サービスの作成方法については説明しません。 詳細については、ArcGIS GeoEvent Server ギャラリーのチュートリアルをご参照ください。

  1. ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  2. リボンの [マップ] をクリックします。
    注意:

    組織とユーザーの設定によっては、Map Viewer が開いている場合があります。ArcGIS Online には、マップの表示、使用、作成のための 2 つの Map Viewer があります。 利用可能で使用する Map Viewer の詳細については、こちらの「FAQ」をご参照ください。

    このチュートリアルでは Map Viewer Classic を使用します。

  3. 必要に応じて、リボンで [Map Viewer Classic で開く] をクリックします。

    Map Viewer Classic を開きます。

  4. リボンの [追加] をクリックし、[レイヤーの検索] を選択します。

    レイヤーの検索オプション

    [検索] ページが表示されます。 除雪車と道路に関する市の 3 つのリアルタイム レイヤーを検索して追加します。

  5. 検索ウィンドウで、[マイ コンテンツ] ドロップダウン矢印をクリックして、[ArcGIS Online] を選択します。
  6. [レイヤーの検索] テキスト ボックスで「Vehicles (Latest)」と入力します。 次に、検索ボックスに「owner:Esri_Tutorials_GE」と入力し、Esri_Tutorials_GE アカウントが所有するレイヤーのみを検索対象にします。 Enter キーを押して、検索を開始します。

    [Vehicles (Latest)] レイヤーの検索結果

    検索結果として [Vehicles (Latest)] レイヤーが返されます。 このレイヤーには、各除雪車の最新の記録位置を表示するポイント フィーチャが含まれています。 除雪車の位置が変化すると、AVL デバイスが車両の GPS 座標を GeoEvent Server に送信します。 レイヤーは、適切に構成されると最新の座標で自動的に更新されます。

  7. [Vehicles (Latest)] の結果で、[追加] ボタンをクリックします。 ユタ州のソルトレイクシティ周辺のフィーチャを拡大します。

    Vehicles (Latest) レイヤーの追加

    車両は、色付きの三角形で表されます。 オレンジの三角形は除雪車を表し、青の三角形は除雪機を搭載したピックアップ トラックを表します。 5 台の車両それぞれに対応するシンボルがマップ上に表示されます。 現時点では、シンボルの位置はリアルタイムで更新されません。レイヤーで更新機能を有効化するように設定をまだ変更していないためです。 まず、残りのレイヤーをマップに追加します。 次に、レイヤーの更新間隔を更新します。

  8. [検索] ウィンドウで、検索文字列を「Vehicles (Past) Esri_Tutorials_GE」に変更して Enter キーを押します。

    Vehicles (Past) レイヤーの検索結果

  9. 検索結果から、[Vehicles (Past)] レイヤーで、[追加] ボタンをクリックします。

    [Vehicles (Past)] レイヤーの追加

    車両は、色付きの円で表されます。 前回と同様に、オレンジは除雪車、青はピックアップ トラックを表します。 他のレイヤーと同様に、このレイヤーもリアルタイムでの更新はまだ有効化されていません。 また、円が非常に多いため、各車両の最新位置を表す三角形が隠れてしまっています。 このチュートリアルの後半では、それぞれ区別しやすくなるように、レイヤーの 1 つのシンボルを変更します。 その前に、レイヤーをもう 1 つ追加します。

  10. [検索] ウィンドウで、[Esri_Tutorials_GE] が所有する 2 つ目の [Street Plowed Status] レイヤーを検索して追加します。

    Steet Plowed 検索結果。

    Street Plowed Status レイヤー

    このレイヤーには、地域の主要道路を表すフィーチャが含まれています。 各道路は、除雪済み (緑)、未除雪 (赤)、除雪中 (黄) のいずれかに基づいてシンボル表示されています。 このフィーチャはラインに見えますが、実際はポリゴンです。 除雪車が特定の道路セクションに出入りしたことを検出するために、元の道路の中心線データは、選択した距離でバッファー処理されています。 そのため、除雪車の位置が各道路の中心でなくても、その道路上にあると登録されます。 バッファーはジオフェンス (何かがエリアに進入した場合に応答処理を実行するジオメトリの境界) として GeoEvent Server に追加されます。 この場合、除雪車がジオフェンスを横断したか横断中であるかどうかに応じて、道路は除雪済み、未除雪、除雪中としてマークされます。

  11. [検索] ウィンドウで、[戻る] ボタンをクリックします。 必要であれば、[コンテンツ] をクリックして、先ほど追加したレイヤーを表示します。

    [コンテンツ] ウィンドウに、マップに追加したレイヤーが表示されます。

    [コンテンツ] 内のレイヤー

    現在のベースマップでは Street Plowed Status レイヤーが目立たないので、濃い色のベースマップに変更します。

  12. リボンの [ベースマップ] をクリックし、[キャンバス (ダーク グレー)] を選択します。

    キャンバス (ダーク グレー) ベースマップ

    これで、Street Plowed Status レイヤーがマップ上でより明確に表示されるようになります。

    キャンバス (ダーク グレー) ベースマップでの道路

    レイヤーを追加しましたが、各レイヤーのテンポラル コンポーネントは非アクティブです。 これらのレイヤーは、各除雪車の AVL に基づくライブ データ ストリームを含むように GeoEvent Server を使用して専用に用意されたものですが、更新間隔を設定するまでデータはマップ上で更新されません。 更新間隔は、レイヤーがマップ上で更新される時間です。 レイヤーが更新すると、GeoEvent Server を介してレイヤーに接続されたリアルタイム データ ストリームから最新データを取得します。 更新間隔を設定するまで、レイヤーがマップに追加された時点の最新データのみがレイヤーに表示されます。

  13. [コンテンツ] ウィンドウで、[Street Plowed Status] レイヤーにポインターを合わせ、[その他のオプション] ボタンをクリックします。

    [その他のオプション] ボタン

    レイヤーのその他の設定がメニューに表示されます。

  14. [更新間隔] をポイントし、チェックボックスをオンにして、テキスト ボックスに「0.5」と入力します。

    0.5 秒の更新間隔

    このレイヤーの最小の更新間隔は 0.5 分 (30 秒) です。 マップ上のレイヤーは、AVL デバイスからの最新データで 30 秒ごとに更新されます。

  15. 同様に、[Vehicles (Past)] レイヤーと [Vehicles (Latest)] レイヤーの [更新間隔]0.5 分に設定します。

    これで、3 つのレイヤーすべてが同じタイマーで更新されるようになりました。 レイヤーの順序を再編成して、車両の最新位置をマップ内の他のコンテンツの上に表示します。

  16. [コンテンツ] ウィンドウで [Vehicles (Latest)] レイヤーにポインターを合わせ、レイヤーの順序変更アイコンにポインターを合わせて、[Street Plowed Status] レイヤーの上のレイヤーをドラッグします。

    レイヤーの順序変更

  17. [Vehicles (Past)] レイヤーを [Vehicles (Latest)] レイヤーと [Street Plowed Status] レイヤーの間にドラッグします。

    レイヤーの順序

データのシンボル表示とラベリング

リアルタイム データ レイヤーを追加しましたが、デフォルトのシンボルでは、除雪車の現在位置がマップ上で簡単にはわかりません。 レイヤーのシンボルを変更し、それぞれの除雪車とトラックにラベルを付けて、わかりやすくします。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Vehicles (Latest)] をポイントして、[スタイルの変更] をクリックします。

    スタイルの変更ボタン

    [スタイルの変更] ウィンドウが表示されます。 レイヤーは、車両タイプ属性 (車両が除雪車かピックアップ トラックか) に基づいて、すでにシンボル表示されています。 表示されている属性は変更しませんが、シンボルのオプションを調整します。

  2. [描画スタイルの選択] で、[種類 (個別値シンボル)][オプション] をクリックします。

    描画スタイルのオプション

    ウィンドウにシンボル オプションが表示されます。 ピックアップ トラックと除雪車の 2 つのシンボルが表示されます。 もう一方の車両レイヤーとシンボルの整合性を維持するために、青とオレンジの配色は維持しますが、各シンボルを少し変更して、車両の現在位置がより目立つようにします。

  3. ピックアップ トラックの青の三角形シンボルをクリックします。

    ピックアップのシンボル

    シンボルを変更するオプションがウィンドウに表示されます。 オプションには、デフォルト シンボルのリストが含まれています。 現在のリストのカテゴリは形状です。

  4. [形状] ドロップダウン メニューをクリックし、[矢印] を選択します。

    [矢印] カテゴリ

  5. 矢印シンボルのリストをスクロールして、明るい青の円の中に上向きの白い三角形の矢印をクリックします。

    青の矢印シンボル

  6. [シンボル サイズ]20 ピクセルに変更します。

    20 のシンボル サイズ

  7. [OK] をクリックします。

    新しいシンボルがマップに自動的に適用されます。

    更新されたピックアップのシンボル

    新しいシンボルは、ピックアップ トラックの過去の位置シンボルと見分けがつく、少し異なる青のシンボルを使用しています。 次に、除雪車のシンボルにも同様の変更を加えます。

  8. [スタイルの変更] ウィンドウで、除雪車のオレンジの三角形のシンボルをクリックします。
  9. 矢印シンボルのリストをスクロールし、濃いオレンジの円の中に上向きの白い三角形をクリックします。

    オレンジの矢印シンボル

  10. [シンボル サイズ]20 に変更し、[OK] をクリックします。

    ピックアップと除雪車の両方のシンボルが更新されます。

    更新されたポイント シンボル

    矢印が常に上向きになるのではなく車両の進行方向を指すように、シンボルの向きを設定します。 ユーザーがシンボルに基づいて各車両のルートをたどりやすくなります。

  11. [スタイルの変更] ウィンドウで、[シンボルの回転 (度)] チェックボックスをオンにします。

    シンボルの回転

    シンボルの回転のオプションが表示されます。

  12. ドロップダウン メニューをクリックして、[進行方向] を選択します。 [地理座標系] が選択されていることを確認します。

    回転のオプション

    [地理座標系] とは、ゼロから時計回りで回転することを意味します。シンボルは、現在の向きから時計回りに回転します。 その結果、矢印が車両の進行方向を指すようになります。

  13. ウィンドウの下部にある [OK] をクリックしてから [完了] をクリックします。

    マップ内で回転されたシンボル

    新しいシンボルがマップ上にわかりやすく表示され、ユーザーにより多くの情報を提供しています。 ただし、より目立つとともに豊富な情報を提供するように設定できます。 市の職員が特定車両の位置をマップ上で一目で判別できるように、車両にラベルを付けます。

  14. [コンテンツ] ウィンドウの [Vehicles (Latest)] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] をクリックして [ラベルの作成] を選択します。

    ラベルの作成

    [ラベル フィーチャ] ウィンドウが表示され、デフォルトのラベルが車両に追加されます。 車両が番号でラベル付けされる (トラック 1、トラック 2 など) ため、市の職員は保有している各トラックをマップ上で識別できます。 しかし、デフォルトのラベルはプレーンな黒のテキストで、濃いベースマップではうまく表示されません。

  15. [ラベル フィーチャ] ウィンドウで、現在のラベル テキスト色をクリックして、白を選択します。

    白のラベル テキスト色

    白のテキスト色がマップ上でより明確に表示されます。 しかし、デフォルトのラベル配置では、ラベルがシンボルの右上隅に配置されています。 トラック同士が近くにある場合、どのラベルがどのシンボルに対応しているのか混乱する可能性があります。

  16. [配置] で、中央下の配置を選択します。

    Alignment

  17. ウィンドウの下部にある [OK] をクリックします。

    白のラベル

    完成したラベルは、各シンボルに対応するトラックまたは除雪車をより明確に示しています (2 つのラベルが重なる場合は、マップ上に表示されない可能性があります)。次に、マップを保存します。

除雪車の過去の位置をフィルター処理

これは、それぞれの除雪車があった位置を知るのに役立ちますが、現時点では追跡している過去の位置が多すぎて、どの除雪車がどこにあり、それがいつだったのかがわかりにくくなっています。 この時間ベースのフィルタリングを活用して、過去 2 分以内の車両の位置のみを表示します。 このフィルターを適用することで、ユーザーへの視覚的な情報量を絞ることができます。

  1. [Vehicles (Past)] レイヤーで、[フィルター] ボタンをクリックします。

    フィルター ボタン

    [フィルター] ウィンドウが開きます。 このウィンドウを使用して、時間属性が過去 2 分以内であるフィーチャのみを表示する Vehicles (Past) レイヤーのクエリを作成します。

  2. [Filter: Vehicles (Past)] ウィンドウで、次の条件式を作成します。
    • [フィールド][time] を選択します。
    • 演算子には [in the last] を選択します。
    • [値][2 minutes] を指定します。

    除雪車のフィルターを適用

    この条件式は、時間が現在の時間から過去 2 分以内に更新されたすべての種類の車両 (除雪車とピックアップ) をフィルター処理します。

  3. [フィルターの適用] をクリックして、式を設定します。

    マップ上のデータがフィルター処理されます。

    フィルター処理されたマップ

    これで、各除雪車の後ろに過去の位置の軌跡が表示されました。 フィルターによって、それぞれの除雪車がどこにあり、どの道路が最近除雪されたかがユーザーにわかりやすくなりました。

  4. リボンの [保存] をクリックし、[名前を付けて保存] を選択します。

    保存ボタン

  5. [マップの保存] ウィンドウで、次のパラメーターを入力します。
    • [タイトル] に「Snowplows in a Utah City」と入力して、自分の名前またはイニシャルを付加します。
    • [タグ] に「Snowplows, Roads, Utah」と入力します。
    • [サマリー] に「このマップは、ユタ州のある都市における除雪車の現在地を表示します。」と入力します。
    マップの保存
  6. [マップの保存] をクリックします。

これでマップが完成しました。 これは、市全域にわたって除雪車の位置と道路のステータスを表示します。 データ レイヤーは 30 秒間隔でリアルタイムに更新され、フィーチャは重要な情報がユーザーに明確に伝わるようにシンボル表示されています。


ダッシュボードの作成

ここまでに、市全域にわたって除雪車の現在位置を示すリアルタイム レイヤーを使用して Web マップを作成しました。 このマップには、道路が除雪されたかどうかも表示されました。 マップには市民と政府当局の両方にとって重要なデータが含まれていますが、市の職員は、除雪作業を監視するという内部目的に利用できるダッシュボードを必要としています。 ダッシュボードは次の情報を提供する必要があります。

  • 車両の名前、速度、位置を最後に更新した時間がリアルタイムで更新されるリスト
  • 車両の速度がリアルタイムで更新されるバー チャート
  • 道路の除雪ステータスの比率がリアルタイムで更新されるパイ チャート
  • 道路名と除雪ステータスを表示するリスト

これらの情報は、地方自治体の職員が除雪車のルートを整理し、市全域にわたって除雪作業を監視するのに役立ちます。 ここでは、ArcGIS Dashboards を使用してあるタイプのダッシュボードを作成します。 ダッシュボードは完全に構成可能で、マップ、リスト、チャートを表示する要素を含めることができます。 このチュートリアルでは、無料の ArcGIS Dashboards をインストールし、それを使用して、市の職員が必要とする情報と Web マップを結び付けます。

マップのオペレーション ダッシュボードへの追加

まず、使用するダッシュボード用のマップを選択します。

  1. 必要に応じて、ArcGIS Online のアカウントにサイン インします。
  2. リボンの [ホーム] をクリックし、[コンテンツ] を選択します。
  3. リボンの [アプリ ランチャー] をクリックし、[Dashboards] を選択します。

    ダッシュボード アプリ

    ArcGIS Dashboards のホーム ページが表示されます。ここで、ダッシュボードの作成、編集、表示ができます。

  4. [ダッシュボードの作成] をクリックします。

    [新しいダッシュボードの作成] ウィンドウが表示されます。

  5. [新しいダッシュボードの作成] ウィンドウで、以下を入力します。
    • [タイトル] に「Snowplows in a Utah City」と入力します。
    • [タグ] に「GeoEvent」と入力します。
    • [サマリー] に「The location of snowplows and the status of roads in a city in Utah」と入力します。
    • [フォルダー] には、ダッシュボードの保存先を選択します。

    新しいダッシュボードの作成

  6. [ダッシュボードの作成] をクリックし、新しいダッシュボード アプリを生成します。

    ダッシュボードを作成したので、次に要素を追加します。 次の手順では、次の要素を追加します。

    • マップ
    • リスト
    • シリアル チャート
    • パイ チャート
  7. サイド パネルで、[エレメントの追加] ボタンをクリックします。

    サイド パネルのエレメントの追加ボタン

    [レイアウト] パネルが表示されます。

  8. ダッシュボードで [マップ] を選択します。

    マップをダッシュボードに追加します。

    [マップの選択] ウィンドウが開き、ArcGIS アカウントで使用できる Web マップのリストが表示されます。

  9. [Snowplows in a Utah City] Web マップを参照します。 [選択] をクリックし、このマップをエレメントとしてダッシュボードに追加します。

    Web マップのコンテンツは、他の要素のデータ ソースとして機能します。

    ダッシュボードに追加するマップの選択

    [Snowplows in a Utah City Map] ウィンドウに、マップを構成するためのプロパティが表示されます。

  10. [設定] タブで切り替えボタンをクリックし、次のオプションを有効にします。
    • 初期表示とブックマーク
    • レイヤーの表示設定
    • ベースマップ スイッチャー
    • 検索

    マップ設定の構成

    ユーザーはこれらの機能を使用して、マップを円滑に操作したり、対象のフィーチャを選択したりできます。

  11. [レイヤー アクション] タブをクリックします。

    ポップアップが自動で有効になっていることに注意してください。 ポップアップは、ユーザーがマップ上のフィーチャをクリックしたときに貴重な情報を提供してくれるもので、ダッシュボードをインタラクティブで有益なものにするもう 1 つの方法です。

  12. [完了] をクリックします。

    構成したマップ要素がダッシュボードに表示されます。

  13. マップでトラックをクリックすると、そのフィーチャに関する属性を含んでいるポップアップが開きます。

    構成済みのマップ要素とポップアップ

    ダッシュボードのポップアップが有効になっているため、フィーチャをクリックして属性にアクセスする機能が自動的に使用可能になります。

  14. レイアウトを探索し、他のフィーチャをクリックしてそれらの属性を表示します。
  15. ポップアップを閉じます。

エレメントの追加

マップ要素を構成し、Dashboards のリアルタイム機能をいくつか活用して、マップで情報が一層明確に伝わるようにしました。 このチュートリアルの冒頭で説明したように、市当局は、除雪車に関する追加情報に簡単にアクセスしたいと考えています。 特に、各車両に関する情報のリストや、車両や道路の情報を比較できるチャートに関心があります。 また、道路名と除雪ステータスのリストも求めています。 この情報を提供するために、3 つの要素を構成し、それらをマップに配置します。

  1. サイド パネルで、[エレメントの追加] をクリックします。

    次に、この要素を追加する場所を選択します。 要素は、ダッシュボードのいずれの側に追加するか、既存の要素の上に積み重ねることができます。 次の要素がダッシュボードの左側に追加されます。

  2. サイド ツールバーで、[エレメントの追加] ボタンをクリックします。 ダッシュボードの横にあるプラス記号をクリックして [リスト] を選択します。

    リスト要素の追加

    今回は、保有する 5 台の車両それぞれの速度のリストを構成します。 この情報は、どの車両が現在除雪作業を行っているか、その車両がどのくらいの速度で移動しているかを監視するために使用されます。

  3. [レイヤーの選択] ウィンドウで [Vehicle (Latest)] を選択します。

    リスト レイヤーの選択

    [リスト] 構成ウィンドウが変わり、[Vehicle (Latest)] レイヤーのデータ オプションが表示されます。

    リスト要素のデータ プロパティの設定

    注意:

    このフィーチャ レイヤーは動的で頻繁に更新されるため、このチュートリアルに示されている画像とはやや異なるリストが表示されることがあります。

    デフォルトでは、車両は、レイヤー内のフィーチャを内部的に整理する [ObjectID] フィールドの順番にリストされています。 これを車両名の順番でトラックをリストするよう変更します。

  4. [データ オプション] ウィンドウの [並べ替え][フィールドの追加] をクリックし、[vehiclename] を選択します。

    並べ替え vehiclename フィールド

  5. 並べ替えアイコンをクリックし、[昇順で並べ替え] が選択されていることを確認します。

    リストを昇順で並べ替え

    ウィンドウの右側にあるプレビューでは、車両が名前順にリストされるようになりました。 次に、各車両の速度をリストに追加します。 フィルターの作成に使用した時間フィールドと同様に、AVL デバイスは各除雪車の車両速度も記録します。 速度情報もレイヤーに含まれています。

  6. サイド パネルで、[リスト] タブをクリックします。 [vehiclename] フィールドがテキスト ボックスにすでに追加されています。

    vehiclename フィールドを追加します。

  7. [{field/vehiclename}] の後ろにカーソルを置き、Enter キーを押します。 [挿入] のドロップダウン矢印をクリックし、[speed] フィールドを追加します。

    リスト フィールドの追加

    リスト プレビューに各車両の速度 (毎時マイル) が加えられ、リスト オプション ウィンドウの右側に表示されます。

    リストされた追加フィールド

  8. [アクション] タブをクリックします。 [選択の変更時][ズーム] ドロップダウン矢印をクリックし、切り替えボタンを使用してズームを有効化します。 この結果、選択したトラックにマップがズームします。

    アクションの追加

  9. [一般] タブの [一般オプション] ウィンドウの [タイトル][説明] で以下を入力します。
    • [タイトル][編集] ボタンをクリックし、テキスト ウィンドウに「Vehicles」と入力します。
    • 書式設定オプションを使用して、タイトルを中央揃えにして太字を適用します。
    • [説明][編集] をクリックし、テキスト ウィンドウに「Speed in miles per hour」と入力します。

    一般オプション設定

    変更を加えたら、タイトルはリスト上部に表示され、説明は下部に表示されます。

  10. [完了] をクリックします。

    ダッシュボードにリスト要素が追加されます。 リストをドラッグして、任意の場所にドッキングできます。

    オペレーション ダッシュボードのリストとマップ

  11. リストの [オプション] ボタンをポイントし、[アイテムのドラッグ] を選択します。 リスト要素をドラッグして、マップ要素の右側にドッキングします。 必要以上のスペースを占めないように、リスト要素の幅を調整します。

    リスト要素の移動と構成

    注意:

    要素のサイズを調整するには、要素のエッジをポイントし、必要なサイズにドラッグします。

    車両速度を表示したのは良いですが、他の車両と比較して速度を表示するバー チャートを追加して、この情報を明確にできます。

  12. サイド パネルで、[エレメントの追加] をクリックします。 リスト要素の下で、[ここにエレメントを追加] をクリックします。 [シリアル チャート] を選択します。

    シリアル チャートを追加します。

  13. [レイヤーの選択] ウィンドウで [Vehicles (Latest)] を選択します。
  14. [データ オプション] ウィンドウで、次のパラメーターを変更します。
    • [カテゴリの設定元][フィーチャ] をクリックします。
    • [カテゴリ フィールド][vehiclename] を選択します。
    • [シリーズ][シリーズの追加] をクリックし、[speed] を選択します。
    • [並べ替え][フィールドの追加] をクリックして [vehiclename] を選択し、[昇順で並べ替え] が選択されていることを確認します。

    注意:

    データに空白の値が含まれる場合は、[vehiclename is not empty] フィルター オプションを使用して、チャートから NULL 情報を除外することができます。

    チャート要素

    プレビューに各車両を表す 5 つのバーがあるバー チャートが表示されます。 ただし、軸ラベルは、バーが表す値を示していません。

  15. [カテゴリ軸] タブをクリックし、[タイトル] に「Vehicle」と入力します。

    横軸のタイトルが [Vehicle] に更新されます。

  16. [値軸] タブの [タイトル] に「Speed」と入力します。

    縦軸のタイトルが [Speed] に更新されます。

  17. [シリーズ] タブをクリックして、[バーの色] オプションにスクロールし、既存のカラー パッチをクリックします。
  18. 既存の 16 進数コードを「00c5ff」に置き換えます。

    カラー コードを変更します。

  19. [一般] タブをクリックし、[一般オプション] ウィンドウで、次のパラメーターを変更します。
    • [タイトル][編集] ボタンをクリックし、「Vehicle Speed」と入力します。 タイトル テキストを中央揃えにします。
    • テキスト ボックスの上部で [段落] をクリックし、[見出し 2] を選択します。

    見出しのスタイルを変更します。

  20. [完了] をクリックします。

    リスト要素の下にチャートが表示されます。

  21. すべての情報が鮮明に表示されるように、要素のサイズを変更します。

    マップ、チャート、リスト

    次に、道路のステータスをパイ チャートとして表示する要素を追加します。 この要素を利用することで、当局は除雪済みの道路と未除雪の道路の比率を一目で確認することができます。 これは、除雪作業の進行状況の計器として機能します。

  22. サイド パネルで、[エレメントの追加] をクリックします。 シリアル チャートの下で、[ここにエレメントを追加] をクリックします。 [パイ チャート] を選択します。
  23. [レイヤーの選択] ウィンドウで [Street Plowed Status] を選択します。

    除雪された道路の割合を表示するために、除雪ステータスごとにフィーチャの数を表示します。

  24. [データ オプション] ウィンドウで、次のパラメーターを変更します。

    • [カテゴリの設定元][グループ化された値] が選択されていることを確認します。
    • [カテゴリ フィールド] で、[PlowedStatus] を選択します。

    プレビューが更新され、2 つまたは 3 つのセクション (除雪中の道路は存在しない可能性があります) からなるパイ チャートが表示されます。 チャートの表示設定を更新して凡例を追加し、配色を変更します。

    パイ チャートの設定

    注意:

    データが動的であるため、値は異なる場合があります。

  25. [チャート] タブをクリックします。
  26. [チャート オプション] ウィンドウで、次のように設定します。
    • [ラベル] セクションを展開します。 [表示設定][非表示] をクリックします。
    • [凡例] セクションを展開します。 [表示設定][パーセンテージ] をクリックします。

    パイ チャートのラベルと凡例の設定

  27. [スライス] タブをクリックします。 [スライス] ウィンドウで [色の適用] をクリックし、独自の色を選択するか、デフォルトの色設定をそのまま使用します。
  28. [一般] タブをクリックします。 [タイトル][編集] ボタンをクリックし、「Streets Plowed Status (Percent)」と入力します。

    次に、ユーザーがチャートを使用して特定のステータスの道路をわかりやすく表示できるように、パイ チャートで特定のフィーチャ アクションを有効化します。

  29. [アクション] タブをクリックします。
  30. [アクション] ウィンドウの [選択の変更時][フィルター] を展開します。 ドロップダウン リストの [Street Plowed Status] で、切り替えボタンを使用してこのレイヤーを有効化します。
  31. [完了] をクリックします。
  32. すべての情報が鮮明に表示されるように、パイ チャート、リスト、およびバー チャート要素のサイズを変更します。

    Operations Dashboard とパイ チャート

  33. 有効にしたフィーチャ アクションを使用するには、いずれかのパイ チャート セグメントをクリックし、マップ レイヤーが選択に応じて道路をどのようにフィルタリングしているか確認します。

    パイ チャート要素には空きスペースが沢山あります。 そのスペースを利用して、最後の要素を作成して配置します。 この要素は、道路名と除雪ステータスを表示する別のリスト要素です。

  34. サイド パネルで、[エレメントの追加] をクリックして [リスト] エレメントを追加します。
  35. [レイヤーの選択] ウィンドウで [Street Plowed Status] を選択します。

    道路の除雪ステータスを表示するリストを作成するので、それに合わせてリストの設定を変更します。 また、多くの道路を一度に表示するために、リスト上に表示できるアイテムの最大数も増やします。

  36. [データ オプション] ウィンドウで、次のパラメーターを変更します。

    • [フィーチャの表示最大数] の値を [50] に設定します。
    • [並べ替え][フィールドの追加] をクリックして [PlowedStatus] を選択し、[昇順で並べ替え] が選択されていることを確認します。

    プレビューが更新され、各道路に除雪ステータスを示すシンボルが付いた道路のリストが表示されます。

    リスト オプションの設定

    リストをわかりやすくするため、除雪ステータスの明確な説明を各リスト アイテムに追加します。 以前のトラック速度のリストにも同様の説明を追加しました。

  37. [リスト] タブをクリックします。
  38. [リスト オプション] ウィンドウで、[{field/StreetName}] の後ろをクリックし、Enter キーを押します。 [{field/StreetName}] の下の行に、[PlowedStatus] フィールドを追加します。

    除雪ステータスのリスト フィールド

    パイ チャートと同様に、ユーザーが特定の道路をナビゲートまたはハイライト表示できるように、リストの特定のフィーチャ アクションを有効化します。

  39. [アクション] タブをクリックします。
  40. [アクション] ウィンドウで [ズーム] を展開します。 [Snowplows in a Utah City] マップを切り替えて有効化します。
  41. [一般] タブをクリックします。
  42. [一般オプション] ウィンドウのタイトルで [編集] をクリックします。 「Streets Plowed Status (Street Name)」と入力します。
  43. [完了] をクリックします。
  44. 空きスペースが最小になるように要素のサイズを変更します。

    ダッシュボードと除雪ステータス リスト

    新たに構成されたオペレーション ダッシュボードを探索してください。 次に、ここにヘッダーを追加します。

  45. サイド パネルで、[エレメントの追加] ボタンをクリックします。 マップ上部のプラス記号をクリックし、[ヘッダー] を選択します。
    ヘッダーの追加

    ヘッダーのデフォルト設定はマップのタイトルです。

  46. [完了] をクリックします。

ダッシュボードの保存および共有

これで、ダッシュボードに必要なエレメントが構成されました。 次に、ダッシュボードを保存して、関係者に共有します。

  1. ダッシュボード ツールバーで [保存] ボタンをクリックして [保存] を選択します。
    ダッシュボードの保存
  2. ダッシュボード タイトルの横にあるアイコンをクリックします。 リストから [ダッシュボード アイテムの詳細] を選択します。

    ダッシュボード アイテム詳細の更新

    ダッシュボードは、組織のメンバーまたはすべてのユーザーと共有できます。 このオペレーション ビューは市当局が使用するもので、一般ユーザー向けではないため、組織のみで共有します。

  3. [Snowplows in a Utah City] アイテムの詳細ページの [概要] タブで [共有] をクリックします。

    ダッシュボードを組織で共有

  4. [共有] ウィンドウで、[組織] を選択して、[保存] をクリックします。

    ダッシュボードを共有すると、関連付けられているマップとデータセットも同じ方法で共有する必要があります。 共有ダッシュボードには、ArcGIS Dashboards アプリケーションから、または ArcGIS Online アカウントからアクセスできます。

ここでは、Web マップを使用して、市の職員が除雪作業の効率的な追跡および管理に利用できるダッシュボードを作成しました。 特に、道路と車両を表示するリストとチャートを追加しました。


Web アプリの作成

ここまでに、市の職員向けのダッシュボードを作成し、気象災害時の除雪車の作業に関して意思決定を行えるように支援しました。 次に、この地域の市民向けに設計した Web アプリを作成します。 吹雪の中では、安全を確保し、交通機能の効率性をできる限り維持するために、市民に情報を提供し続けることが重要です。 市民は、進行状況チャートや車両のリストなど、ダッシュボードに含めたリアルタイムのダッシュボード情報にアクセスする必要はありませんが、 道路がいつ除雪されたかがわかるように、現在の道路の除雪ステータスについて市民に知らせる必要があります。 ArcGIS Web AppBuilder を使用して、除雪の最新情報に市民がアクセスできる Web アプリを作成します。

ストリーミング データを使用した Web マップの更新

Web アプリを作成する前に、ストリーム サービスと呼ばれるさまざまな種類のリアルタイム GIS サービスを使用して Web マップを更新します。 ストリーム サービスは、GeoEvent Server で作成および公開されます。 これまでに作成したレイヤーとは異なり、ストリーム サービスでは、更新間隔を設定する必要がありません。新しいイベント データは即座にクライアント アプリケーションにストリーミングされます。 車両の位置のストリーム サービスを使用することで、Web マップは 6 秒の更新間隔を使用せずに最新情報を表示します。

  1. 必要に応じて、ArcGIS 組織アカウントにサイン インして、[Snowplows in a Utah City] Web マップを開きます。

    現在のマップはダッシュボードで使用されているため、マップに変更を加えるとダッシュボードに反映されます。 ダッシュボードでの変更を避けるために、マップのコピーを保存します。

  2. リボンの [保存] をクリックし、[名前を付けて保存] を選択します。
  3. [マップの保存] ウィンドウで、マップの名前を「Snowplows in a Utah City (Stream Service)」に変更します。 その他のパラメーターはそのままにしておき、[マップの保存] をクリックします。

    マップが新しいタイトルで保存されます。 このマップに変更を加えても、ダッシュボードには反映されません。 次に、ストリーム サービスを追加します。 ストリーム サービスは ArcGIS Online でホストされていないため、他の ArcGIS Online レイヤーの中から検索できません。 代わりに、市の GIS サーバーでホストされているサービスを指し示すサービスの URL を使用します。

  4. リボン上の [追加] をクリックして [Web からレイヤーを追加] を選択します。

    Web からレイヤーを追加

    [Web からレイヤーを追加] ウィンドウが表示されます。

  5. [URL] に、次の URL をコピーして貼り付けます。https://realtimegis2016.esri.com:6443/arcgis/rest/services/SandyVehicles/StreamServer

    サービスの URL

  6. [レイヤーの追加] をクリックします。

    SandyVehicles という新しいレイヤーがマップに追加されます。 現在マップ上にある他のすべてのデータのために新しいレイヤーがわかりにくいので、他の一部のレイヤーをオフにします。

  7. [コンテンツ] ウィンドウで、[Vehicles (Latest)] レイヤーと [Vehicles (Past)] レイヤーをオフにします。

    車両
    注意:

    ポイントは異なる場合があります。

    レイヤーは、市内の除雪車の最新位置を表します。 このレイヤーはストリーム サービスであるため、30 秒という固定間隔で更新されるのではなく、新しい地理データがサーバーに追加されると自動的に更新されます。 次に、他のレイヤーに合わせてストリーム レイヤーの名前を変更します。

  8. [コンテンツ] ウィンドウで [SandyVehicles] レイヤーをポイントして、[その他のオプション] ボタンをクリックして [名前の変更] を選択します。

    名前の変更

  9. レイヤー名を「Vehicles (Stream)」に変更して、[OK] をクリックします。

    Web マップのコピーを作成して、除雪車の最新位置を表すサービス レイヤーをマップに追加しました。

ストリーム レイヤーのシンボル表示

次に、ストリーム サービスのデフォルトのシンボルを変更して、Vehicles (Latest) レイヤーと似たシンボルにします。 また、サービスのシンボルを変更して、各車両が直前にいた場所の軌跡を表示します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Vehicles (Stream)] をポイントして、[スタイルの変更] をクリックします。

    以前使用したリアルタイム レイヤーは、除雪車とピックアップ トラックを異なるシンボルで表示するようにシンボル化しました。 ストリーム サービスでシンボル表示できるのは 1 つのシンボルのみですが、そのシンボルを他の車両レイヤーと視覚的に似せることはできます。

  2. [スタイルの変更] ウィンドウの [シンボル] をクリックします。

    シンボル

    ウィンドウにシンボル オプションが表示されます。

  3. [形状] タブで、必要に応じて、シンボルのカテゴリを [矢印] に変更します。 矢印シンボルのリストをスクロールして、紫の円の中に上向きの三角形の矢印があるシンボルを見つけます。

    紫の矢印シンボル

  4. [シンボル サイズ]20 ピクセルに変更し、[OK] をクリックします。

    新しいシンボルがマップに追加されます。

    車両のシンボル

  5. [スタイルの変更] ウィンドウで、[シンボルの回転 (度)] チェックボックスをオンにします。 ドロップダウン メニューで [進行方向] を選択し、[地理座標系] が選択されていることを確認します。

    次に、各車両の過去 10 個の位置を表すシンボルを追加します。 これにより、ダッシュボードと同様に、それぞれのシンボルの後ろに各車両が過去に通過した軌跡が表示されるようになります。 ダッシュボードでは、この効果をフィルターを使用して実現しました。Web マップでは、レイヤーのシンボルで実現します。

  6. [このレイヤーは更新されたフィーチャ観測データをストリーミングします] の下で、[前の 5 観測データを描画] をオンにして、観測データの数を 10 に変更します。

    前の観測データを描画

    数秒後にシンボルが更新され、青の円の軌跡が後ろに表示されます。

    車両の前の観測データ

    青の円のシンボルはデフォルトのシンボルです。 これを紫の矢印シンボルと視覚的に似たシンボルに変更します。

  7. [スタイルの変更] ウィンドウで、前の観測データ チェックボックスの下にある [シンボル] で、青の円のシンボルをクリックします。

    前の観測データのシンボル

    ウィンドウにシンボル オプションが表示されます。

  8. 必要に応じて、[矢印] シンボル カテゴリを選択します。 シンボルのリストをスクロールして、紫で上向きの三角形の矢印を見つけます。

    前の観測データの紫の矢印

  9. [シンボル サイズ]12 に変更し、[OK] をクリックします。

    青の円のシンボルが紫の矢印に変更されます。 また、矢印が車両の進行方向を指すよう回転します。

    以前の観測データ

    次に、前の観測データを表す一連のシンボルを白いラインで接続して、視覚的により明瞭にします。

  10. [スタイルの変更] ウィンドウで、[観測データの接続] をオンにして、[シンボル] で、黒のラインをクリックします。 色のリストで、白色のパッチをクリックし、[OK] をクリックします。
  11. [スタイルの変更] ウィンドウの下部にある [OK] をクリックします。
  12. 観測データを接続するラインがはっきりわかるまで拡大します。

    最終的な車両シンボル

  13. ラインの確認が済んだら、データの全体表示に戻ります。
  14. リボンの [保存] をクリックします。

Web アプリの作成

Web マップを更新して、リアルタイム データをすばやく表示するストリーム サービスを加えたので、Web AppBuilder を使用して Web アプリを作成します。 Web アプリは、マップの特定の目的に合わせたユーザー インターフェイスを Web マップに提供します。 Web アプリには、説明情報や組織サイトへのリンクを追加することもできます。 特に Web AppBuilder は、ArcGIS Online を通じて利用できるデフォルトの Web アプリケーション テンプレートと異なり、Web アプリを作成するときにカスタマイズ可能なすべてのオプションを提供します。 Web アプリを作成する最初のステップは、マップを共有することです。

  1. リボンの [共有] をクリックします。

    共有ボタン

    この Web アプリは一般ユーザーが利用するため、それに合った共有を設定します。

  2. [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] をオンにします。

    これで、URL がわかれば誰でも Web マップにアクセスできるようになりました。

  3. [Web アプリの作成] をクリックします。

    Web アプリの作成ボタン

    [新しい Web アプリの作成] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウには、特定の目的に合わせて設計された、構成可能なアプリ テンプレートのリストが含まれています。 代わりに、Web AppBuilder を使用してカスタム アプリを構築します。

  4. [Web AppBuilder] タブをクリックします。

    [Web AppBuilder] タブ

    このタブは、Web アプリのタイトル、タグ、その他の情報のオプションを提供します。 一部のパラメーターは Web マップからの情報を使用して入力済みですが、タイトルを変更し、有益なサマリーを追加します。

  5. [タイトル] に「Snow Removal Operations Web App」と入力します。
  6. [サマリー] に「Web application for viewing the current status of snow removal operations in a city in Utah」と入力します。
  7. [マップと同じ方法でこのアプリケーションを共有] がオンになっていることを確認して、[開始] をクリックします。

    Web AppBuilder が起動します。

Web アプリケーションを構成する

現在、Web AppBuilder には Web マップ、デフォルトのタイトル、およびいくつかのデフォルトのマップ機能が含まれています。 次に、Web アプリの外観と機能を構成します。 特に、ストリーミング サービスの制御機能を強化するウィジェットを Web アプリに追加します。

  1. Web AppBuilder の左側のウィンドウにある [テーマ] タブで、[ダート テーマ] を選択します。

    ダート テーマ

    このテーマは、Web アプリのタイトルやコントロールの多くを、マップの下部にあるコントローラーと呼ばれるグレーのバーに配置します。 これは一部の機能を簡素化し、マップを強調します。 ただし、グレーのコントローラーは濃いベースマップ上では視覚的にわかりにくいので、色を変更します。

  2. [スタイル] で紫の配色を選択します。

    紫の配色

    この配色は、マップ上の紫の車両シンボルに合っています。 これにより、コントローラーの情報とツールを目立たせながら、最も重要なリアルタイム データも強調できます。 次に、Web アプリの他の側面を変更します。 左側のウィンドウには、[テーマ]、[マップ]、[ウィジェット]、[属性] の 4 つのタブがあります。 [マップ] タブでは、アプリで使用するマップを選択し、デフォルトの表示範囲を変更できます。 マップはすでに選択しているので、このタブを使用する必要はありません。 [属性] タブでは、アプリのタイトルなどの情報を変更できます。 アプリのタイトルはすでに設定してあるため、このタブも使用しません。

  3. [ウィジェット] タブをクリックします。

    [ウィジェット] タブ

    ダッシュボードを作成したとき、複数のウィジェットを追加しました。 これらのウィジェットは、作業に関する詳細情報を含むリストとチャートでした。 Web アプリにも Web AppBuilder を使用して作成したウィジェットを追加することができます。 これらのウィジェットは、ナビゲーションや計測など、ユーザーがさまざまなマッピング タスクを実行する操作を支援します。 ストリーム レイヤーの操作を可能にするウィジェットをアプリに追加します。

  4. [ウィジェット] タブの [このコントローラーにウィジェットを設定] をクリックします。

    現在、コントローラーには、凡例、レイヤーのリスト、ズーム スライダーの 3 つのウィジェットがあります。 これらのウィジェットは、コントローラーのタイトルの下にボタンとして表示されます。

    ヒント:

    ウィジェットを削除するには、左側のウィンドウでウィジェットをポイントして削除ボタンをクリックします。

  5. ウィジェットのリストで、ウィジェットの追加ボタンをクリックします。

    ウィジェットを追加するボタン

    [ウィジェットの選択] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウには、コントローラーに追加できるあらゆる種類のウィジェットが含まれています。 50 を超えるウィジェットを構成できます。

  6. [ウィジェットの選択] ウィンドウで、[ストリーム] ウィジェットをクリックして追加し、[OK] をクリックします。

    ストリーム ウィジェット

    [ストリームの構成] ウィンドウが表示されます。 ストリーム ウィジェットには複数のオプションがありますが、ほとんどがデフォルトで有効になっています。 これらのオプションは、ストリーミングの停止と開始、前の観測データの削除、前の観測データの描画を実行する機能を提供します。 これらのデフォルト設定により、ユーザーは強化されたストリーム サービスの制御機能を利用して、重要な情報に焦点を合わせることができます。

  7. デフォルト設定はそのままにして、[OK] をクリックします。

    ウィジェットがコントローラーに追加されます。

  8. ページの下部近くにあるコントローラーで、[ストリーム] ウィジェットをクリックします。

    コントローラーの [ストリーム] ウィジェット

    [ストリーム] ウィンドウがマップ上に表示されます。

    [ストリーム] レイヤー コントロール

    ユーザーは、各車両の後ろに表示される過去の観測データの数を変更したり、ストリーミングを完全に停止したりできます。 ストリーミング コントロールを自由に試してみてください。

  9. 終了したら、ウィンドウを閉じます。

    他のウィジェットを Web アプリに追加することもできますが、このアプリの主な目的はリアルタイム ストリーミング機能なので、これ以上は追加しません。

    注意:

    Web AppBuilder や利用可能なウィジェットの詳細については、Esri チュートリアルの「オソで発生した地滑り - その前後の状況」をお試しください。

  10. 左側のウィンドウの下部で、[保存] をクリックします。 アプリを保存したら、[起動] をクリックしてアプリを開きます。

    新規ブラウザー タブまたはウィンドウに完成したアプリが開きます。

    最終的な Web アプリ

  11. 完成したアプリを探索します。

    プレビュー機能を試してアプリを確認してください。アプリは、モバイル デバイス以外にタブレットでも表示できます。

  12. 探索が終了したら、アプリを閉じて Web AppBuilder に戻ります。

    次に、アプリのメタデータを確認します。

  13. Web AppBuilder の上部にあるアプリのタイトルをクリックします。

    アプリのアイテム詳細ページが表示されます。 このページには、アプリの名前、説明、利用制限などの情報が含まれています。 また、サムネイルを追加することもできます。 特に一般ユーザーが使用するアプリの場合、できる限り多くのメタデータを設定することをお勧めします。 市の職員はメタデータを編集して、市の Web サイトへのリンクや参照を加えると思われます。 また、市のシールやバナーの画像をサムネイルとして追加して、このアプリが公式であることを明らかにするでしょう。 ただし、今回のチュートリアルではメタデータを自由に編集できます。

  14. アプリのサムネイルと説明を設定します。

    このアプリは一般ユーザーとすでに共有しているため、URL がわかるすべてのユーザーがアクセスできます。 評判を広めるために、市の職員は URL をコピーし、市の公式ソーシャル メディア ページを通じて送信して、アプリを市の Web サイトで入手可能にすることができます。

  15. アイテム詳細の下部までスクロールします。 [URL] の下にあるアプリの URL をコピーして、選択したユーザーと共有します。 また、ソーシャル メディアで URL を共有し、リーチと使いやすさを向上します。

このチュートリアルでは、市全域にわたって除雪作業のステータスを監視するために使用できるマップとアプリを市職員と市民向けに作成しました。 まず、リアルタイム データ レイヤーを含む Web アプリを作成しました。 次に、その Web マップを使用してダッシュボードを作成し、市の職員が除雪と道路のステータスを追跡できるようにしました。 最後に、比較的単純なユーザー インターフェイスに最も重要な情報を統合する Web アプリを作成して、どの道路が最近除雪されたかについての最新情報を市民が受信できるようにしました。 これらのマップとアプリは、市民の安全性を高め、意思決定者にリアルタイムの情報を提供する際に役立ちます。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。