空間データへの表形式データの結合

オイル ブームに沸いたノースダコタ州は、全米でも経済的に大きな成功を収めた州の 1 つに数えられています。 住宅増設の範囲とその必要性を説明するには、データが必要です。 ここでは、ArcGIS Pro を使用して、連邦政府が提供するホームレス問題の表形式データを、ArcGIS Living Atlas が提供する米国の空間データに結合します。

データの調査

まず、このチュートリアルを実施するために必要なデータを含む ArcGIS Pro プロジェクトをダウンロードし、開きます。

  1. Homelessness 圧縮フォルダー」をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたフォルダーを右クリックして、ドキュメント フォルダーなどの見つけやすい場所にファイルを展開します。
  3. [Homelessness] フォルダーを開きます。 コンピューターに ArcGIS Pro がインストールされている場合は、[Homelessness.aprx] をダブルクリックして開きます。 サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
    注意:

    ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

    米国が表示されたマップが開きます。

    米国のマップ

    オレンジ色のレイヤー ([USA_States_Generalized]) は ArcGIS Living Atlas が提供したものです。 レイヤーの「アイテム ページ」で、このデータについてさらに詳しく知ることができます。

  4. [コンテンツ] ウィンドウで、[Sheet1$] を右クリックし、[開く] を選択します。

    コンテンツ ウィンドウから Sheet1$ を開きます。

    注意:

    スタンドアロン テーブルの横に赤い感嘆符が付いている場合は、「Microsoft Access Database Engine ドライバーのインストール」が必要になることがあります。 または、テーブルを追加するために、「Excel → テーブル」ジオプロセシング ツールを使用します。

    テーブルが表示されます。 [Sheet1$] とは、ダウンロードしたフォルダーに含まれるスプレッドシート (Homeless Data.xlsx) の最初のシートです。 このスプレッドシートはアメリカ合衆国住宅都市開発省が公開している Point-in-Time (PIT) Counts by State ファイルを改変したものです。このファイルは、「HUD Exchange サイト」から入手できます。 PIT カウントとは、毎年 1 月のある夜にホームレス状況にある人々の数を集計したデータです。 「National Alliance to End Homelessness」が、PIT カウントに関する補足的説明を提供しています。

    Sheet1$ のテーブル ビュー

    テーブルには、5 つのフィールドが含まれています。

    • [State] - 州名の略称
    • [Change] - 2012 年から 2013 年にかけての路上生活者の総数の変化
    • [Pop13] - 2013 年の総人口
    • [Homeless13] - 2013 年のホームレスの総数
    • [ObjectID] - ArcGIS Pro によって追加された識別番号
  5. ノースダコタ (略称 ND) を表す行を特定します。

    テーブルで選択された ND 行。

  6. ノースダコタ (ND) とノースカロライナ (NC) の路上生活者の総数を確認します。

    2013 年のノースダコタの路上生活者の総数は 2,069 人、ノースカロライナの路上生活者の総数は 12,168 人でした。

    この数字は全国的な状況から見るとどのような意味があるのでしょうか。 ノースカロライナでホームレス状態にある人の数はノースダコタのおよそ 6 倍であり、一部の州ではこれより多くの路上生活者を抱えています。 これらの州の多くでは、ノースダコタと比べて大幅に人口が多く、これは、ホームレス状態にある人々の数がより多いことの説明になるかもしれません。

    特に顕著な数値は [Change] 列に見られます。 2.007 という値は、路上生活者数が 200 パーセント以上も増加したことを意味します。 このような急激な増加は、ノースダコタ州での問題が総数が示すよりもはるかに深刻である可能性を示しています。

  7. 必要に応じて、[Sheet1$] テーブルで選択されている行を選択解除します。
  8. [Sheet1$] テーブルを閉じます。
  9. [コンテンツ] ウィンドウで、[USA_States_Generalized] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。

    属性テーブルが表示されます。

    属性テーブル

    属性テーブルには、レイヤーのフィーチャを説明したデータが含まれます。 このテーブルの一部のフィールドには、州名、州の略称 ([STATE_ABBR])、州が位置する地域が含まれます。 略称フィールドには、[Homeless Data] テーブルの [State] 列と同じデータが含まれているため、2 つのテーブルを結合するために使用できます。

路上生活者データと空間レイヤーの結合

テーブルの結合では、1 つのテーブルからデータを取得し、そのデータを別のテーブルのデータに関連付けます。 任意の 2 つのテーブルを結合することはできません。両方のテーブルが、共通の値を持つフィールドを共有していなければなりません。 そうでないと、ソフトウェアは、結合元テーブル内のどのレコードが結合先テーブル内のどのレコードに一致するのかを識別できません。 この場合、結合対象の両テーブルが、州の略称という共通のレコードを保持しています。

  1. 必要に応じて、[USA_States_Generalized] の属性テーブルを開きます。

    ここには、必要以上に多数のデータがあります。 そのため、路上生活者のマッピングに必要な作業から逸脱してしまいます。 データを必要以上に結合する前に、このテーブルをクリーン アップして、必要なデータだけを表示します。

  2. [コンテンツ] ウィンドウで [USA_States_Generalized] を右クリックし、[データ設計] にポインターを合わせ、[フィールド] を選択します。

    フィールド ビューには、レイヤーの全フィールドが表示されます。 [表示] 列には、属性テーブルに表示されるフィールドが表示されます。

  3. [表示] 列見出しの横にあるチェックボックスをクリックし、すべてのフィールドをオフにします。

    レイヤーで表示されているすべてのフィールドをオフにします。

  4. [表示] 列で、次のフィールドの横のボックスをオンにして、そのフィールドを表示します。
    • STATE_NAME
    • STATE_ABBR
  5. リボンの [フィールド] タブの [変更] グループで、[保存] をクリックします。

    リボンのフィールド タブの保存ボタン

  6. フィールド ビューを閉じ、属性テーブルには [STATE_NAME][STATE_ABBR] フィールドだけが表示されていることを確認します。

    それ以外のフィールドは非表示になっていますが、完全に削除されたわけではありません。

    注意:

    続行する前に、[Sheet1$] テーブルに現在選択されているレコードがないことを確認します。

  7. [コンテンツ] ウィンドウで [USA_States_Generalized] を右クリックし、[テーブルの結合とリレート] にポインターを合わせて、[結合] を選択します。

    [テーブルの結合] ツールが表示されます。

  8. [入力テーブル] で、[USA_States_Generalized] が選択されていることを確認します。 [入力結合フィールド][Abbreviation] に変更します。
  9. [結合テーブル] で、[Sheet1$] を選択します。
  10. [結合テーブル フィールド] で、その [State] が選択されていることを確認します。

    テーブルの結合ツール

  11. [OK] をクリックして、テーブルを結合します。
  12. [SA_States_Generalized] の属性テーブルに、追加された 5 つの新しいフィールドが表示されます。

    元のフィールドと結合したフィールドを含むテーブル

  13. 属性テーブルを閉じます。
  14. リボンの上部にある [クイック アクセス ツールバー][保存] ボタンをクリックします。

    クイック アクセス ツールバーの保存ボタン

ここでは、スプレッドシートのスタンドアロン テーブル データと、米国の空間レイヤーを結合しました。 次は、レイヤーを準備して公開します。


レイヤーの準備と公開

前のレッスンでは、作成した路上生活者数のデータを米国全体のレイヤーに結合しました。 このレイヤーを使用して、ノースダコタ州とそれ以外の米国の地域に路上生活者の変数をマッピングできます。 結果をできるだけ広範囲にわたって共有するには、レイヤーを ArcGIS Online で公開します。

新しいフィーチャクラスへのレイヤーのコピー

現在のレイヤーは、2 つの理由で公開することができません。 第一に、現在のレイヤーは ArcGIS Online にすでに公開されたフィーチャ サービスです。 第二に、レイヤーのテーブルの一部または全部が ArcGIS Online によってサポートされていないデータ ソース (Microsoft Excel または類似のスプレッドシート プログラムなど) からのものである場合、そのレイヤーを公開することはできません。 これら 2 つの問題を解消するために、レイヤーを新しいフィーチャクラスとしてコピーします。これを行うと、データが維持される一方で、ソースが公開可能なファイル タイプに変更されます。

  1. リボンの [解析] タブをクリックします。 [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。

    解析タブのジオプロセシング グループのツール

    [ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。

  2. [ジオプロセシング] ウィンドウで、[フィーチャのコピー] ツールを検索して選択します。
  3. [フィーチャのコピー] ジオプロセシング ウィンドウの [入力フィーチャ][USA_States_Generalized] を選択します。
  4. [出力フィーチャクラス] ボックスの中をクリックし、完全なパスを表示します。

    フィーチャのコピー ツールの出力フィーチャクラスの完全なパス

    新しいフィーチャクラスは、プロジェクトのジオデータベース ([Homelessness.gdb]) 内に保存されます。

  5. [出力フィーチャクラス] ボックスに「USA_States」と入力します。
  6. [実行] をクリックします。

    新しいレイヤーがマップに追加されます。

  7. [コンテンツ] ウィンドウで、[USA_States_Generalized] を右クリックし、[削除] を選択します。
  8. 新しい [USA_States] レイヤーを右クリックし、[データ設計] にポインターを合わせて、[フィールド] を選択します。

    データをエクスポートすることのもう 1 つの利点は、表示されていないフィールドが新しいデータセットにコピーされないことです。 [FID] フィールドと [Shape] フィールドは、ソフトウェアが管理する必須フィールドなので、非表示でしたがコピーされました。

新しいレイヤーのクリーン アップ

公開する前に、データをできる限り明瞭かつ簡潔にしておく必要があります。 使用するデータだけを表示するよう一部のフィールドを削除しましたが、このデータを読みやすくすることもできます。

データをスプレッドシートから結合すると、フィールド名に各フィールドのソースを表す接頭辞が追加されます。 フィールド エイリアスはフィールドの表示名として使用され、スペースやハイフンを含めることができます。一方でフィールド名にはスペースやハイフンを使用できません。

  1. [フィールド] テーブルの [エイリアス] 列で [STATE_NAME] のセルをダブルクリックします。 エイリアスを「State」に変更します。
  2. 同じように、次のフィールドのエイリアスを変更します。
    • [Sheet1__Change]: 「Homeless Population Change (2012-13)
    • [Sheet1__Pop13]: 「Total Population (2013)
    • [Sheet1__Homeless13]: 「Homeless Population Count (2013)

    これで、4 つのフィールドのエイリアス値が更新されます。

    エイリアス値が更新された 4 つのフィールド

  3. 次のフィールドの表示をオフにします。
    • OBJECTID
    • L0USA_States_Generalized_STATE_ABBR
    • Sheet1__State
    • Sheet1_ObjectID
    • Shape_Length
    • Shape_Area

    Shape 以外のすべての行を編集したフィールド ビュー

  4. [フィールド] タブの [変更] グループで、[保存] をクリックしてフィールド ビューを閉じます。
  5. [USA_States] 属性テーブルを開いて、変更内容を確認します。

    列の見出しに、長いフィールド名ではなく短いエイリアスが表示されるようになります。

    フィールド名ではなく、エイリアスを表示する属性テーブル

    各州の総人口とホームレス人口はわかっていますが、ホームレスのパーセンテージを表す数値がわかるとさらに有用です。

  6. 属性テーブルの上部にある [フィールドの追加] ボタンをクリックします。

    属性テーブルのフィールドの追加オプション

    フィールド ビューが開き、下部に新しい行が表示されます。

  7. 新しいフィールドに次の値を割り当てます。
    • [フィールド名]: 「HomelessPopPer10000
    • [エイリアス]: 「Homeless Pop per 10,000 Total Pop
    • [データ タイプ] - 「Short
  8. リボンで [保存] をクリックして、フィールド ビューを閉じます。
  9. 新しいフィールドが属性テーブルに追加されたことを確認します。

    この値はすべて [<Null>] です。 次に、このフィールドの値を計算します。

  10. 列見出しを右クリックして、[フィールド演算] を選択します。

    属性テーブルの Homeless per 10,000 列のショートカット メニューのフィールド演算オプション

    [フィールド演算] ツールが開きます。

  11. [式の種類][Arcade] に設定されていることを確認します。
  12. [HomelessPopPer10000 =] で、次の式をコピーして貼り付けるか、適切なフィールドと算術演算子を使用して作成します。

    $feature.Sheet1__Homeless13 / $feature.Sheet1__Pop13 * 10000

    HomelessPopPer10000 の式

    この式は、各州のホームレスの人数をその州の人口で除算し、その計算結果を 10,000 倍し、わかりやすい値に変換します。

  13. [OK] をクリックします。 値が [Homeless Pop per 10,000 Total Pop] フィールドに追加されたことを確認します。
  14. 属性テーブルを閉じます。
  15. マップでいずれかの州をクリックし、ポップアップを開きます。

    正しい属性値を表すポップアップ

  16. ポップアップを閉じます。

ArcGIS Online へのレイヤーの公開

ここで、レイヤーをホスト フィーチャ レイヤーとして ArcGIS Online で公開します。 ディスクベースのレイヤーを Web ベースのレイヤーに変換するには、ArcGIS Online 組織内の公開者ロールを持っている必要があります。

  1. リボンの上の隅で、サイン インの状態を確認します。 [サイン インしていません] になっている場合はクリックし、[サイン イン] をクリックします。

    サイン インのステータスを展開してサイン イン オプションを表示します。

  2. リボンの [共有] タブをクリックします。 [共有] グループで、[Web レイヤー] をクリックします。

    [Web レイヤー] ボタン

  3. [Web レイヤーの共有] ウィンドウで、次の情報を入力します。
    • [名前] に「USA Population experiencing homelessness」と入力して自分の名前またはイニシャルを付加します。
    • [概要] に次のように入力するか、コピーして貼り付けます。「Data for U.S. population experiencing homelessness in 2013, including the change in homeless populations between 2012 and 2013. From the United States Department of Housing and Urban Development.」
    • [タグ] で、「Homelessness」、「United States」、「2013」、「HUD」と入力して、Enter キーを押します。
    • [レイヤー タイプ][フィーチャ] を選択します。
    • [次のグループと共有][すべての人に公開] をオンにします。

    すべてのフィールドに入力した Web レイヤーとして共有ウィンドウ

    注意:

    ArcGIS 組織に同じ名前で 2 つのレイヤーを作成することはできません。 レイヤー名にユーザーのイニシャルを追加すると、組織の他のユーザーもこのチュートリアルを完了することができます。 レイヤーが作成されたら、マップ内で名前を変更してイニシャルを削除できます。基になるデータ レイヤーの名前には影響しません。

  4. [分析] をクリックします。

    Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可する 1 つのエラーが表示されることがあります。

  5. エラーをダブルクリックします。

    [マップ プロパティ] ウィンドウが表示されます。

  6. [一般] タブで、[Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可] のボックスをオンにします。

    マップ プロパティ ウィンドウの一般タブで、Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可がオンになっている

  7. [OK] をクリックします。
  8. [Web レイヤーとして共有] ウィンドウで、[公開] をクリックします。

    ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise アカウントからマップにアクセスできるようになりました。 ArcGIS Pro でレイヤーの公開が完了したら、Web マップの管理のためのリンクを含む確認メッセージが表示されます。

  9. プロジェクトを保存します。
  10. [共有の完了] で、[Web レイヤーの管理] リンクをクリックして、マップを ArcGIS Online で表示します。

    Web レイヤーとして共有ウィンドウの下部にある Web レイヤーの管理リンク

    [USA Population experiencing homelessness] フィーチャ レイヤーのアイテム ページが表示されます。

  11. ArcGIS Pro を閉じます。

ここでは、作成したレイヤーを Web 用に準備して公開しました。 次に、ArcGIS Online を使用して、2012 年から 2013 年にかけての米国の州別の路上生活者数を解析するために役立つ 3 つのレイヤーを作成します。


州別のホームレス状況のマップ

前のレッスンでは、2012 年から 2013 年にかけての総人口、ホームレス人口、およびホームレス人口の変化に関するデータを含む米国全体のレイヤーを公開しました。 次に、このレイヤーを使用して、さまざまな方法でデータを表示する 3 つのレイヤーを作成します。

Web マップを開く

最初のマップには、ホームレス状態にある人々の総数を州別に表示します。

  1. 必要に応じて、[USA Population experiencing homelessness] Web マップのアイテム ページに移動します。
  2. ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
  3. [Map Viewer で開く] をクリックします。
  4. 隣接する 48 の州が範囲内にほぼ収まるまで拡大します。

    次に、このマップに表示するデータが反映されるようにレイヤーの名前を変更します。

  5. [レイヤー] ウィンドウで [Population experiencing homelessness] レイヤーにポインターを合わせます。 [オプション] ボタンをクリックして [名前の変更] を選択します。

    その他のオプション メニューの名前の変更

  6. レイヤーの名前を「Count of homeless population」に変更して、[OK] をクリックします。

    レイヤーの名前が変更されます。

    レイヤー ウィンドウでレイヤーの名前が「Count of homeless population」に変更されます。

路上生活者数に基づくレイヤーのシンボル化

次に、それぞれの州内に円を描画することで、ホームレス状態にある人々の数をシンボル化します。 円のサイズは、属性値に応じて変化します。 色の代わりに等級シンボルを使用することで、ユーザーは、州の地表面の境界に関係なく、シンボルを相互に比較しやすくなります。 また、これにより、路上生活者の人々がそれぞれの州全域に均一に分散しているような印象を与えるのを防ぎます。

  1. [レイヤー] ウィンドウで、[Count of homeless population] レイヤーが選択されていることを確認します。
  2. [設定] (明るい背景の) ツールバーで、[シンボル] をクリックします。

    [設定] ツールバーの [スタイル]

    注意:

    このツールバーは、デフォルトで折りたたまれていて、ツール アイコンしか表示されていない場合があります。 下部にある展開ボタンをクリックして、ツールバーを展開することができます。

  3. [スタイル] ウィンドウの [属性の選択][フィールド] をクリックします。

    [スタイル] ウィンドウの [属性の選択] のフィールド

  4. [フィールドの追加] ウィンドウで、[Homeless Population Count (2013)] を選択して [追加] をクリックします。

    表示する属性の選択を「Count Homeless Pop (2013)」に設定します。

    ウィンドウが更新されて、属性をシンボル化するための方法が表示されます。

  5. [スタイルの選択][数と量 (サイズ)] をクリックします。

    スタイル ウィンドウのスタイルの選択にある数と量 (サイズ) のスタイル

    マップ上で、それぞれの州がオレンジ色の円でシンボル化されます。円のサイズは州の路上生活者数に応じて変化します。

    数と量 (サイズ) でオレンジ色の円でシンボル化したマップ

  6. [数と量 (サイズ)] で、[スタイル オプション] をクリックします。

    数と量 (サイズ) のスタイルのスタイル オプション ボタン

    [スタイル オプション] ウィンドウにオプションが表示されます。 シンボルのサイズや色などを調整することができます。

  7. [スタイル オプション] ウィンドウを下にスクロールして、[データの分類] をオンにします。

    スタイル オプション ウィンドウでデータの分類をオンに設定

    [データの分類] では、数式を使用して、マップ上でシンボルのサイズが変更可能になるときの値 (閾値とも呼ばれる) を決定します。 分類方法は [自然分類] に設定します。この分類方法では、値のグループ間の大きな差異を利用して、閾値を設定します。

  8. [方法][自然分類] を選択し、クラスを [5] に設定します。

    データの分類方法を自然分類と 5 クラスに設定

    クラスの数によって、データの閾値の数が決まります。 クラス数を変更すると、マップ上のシンボルが自動的に更新されます。 多くのシンボルのサイズが不必要に大きく、より小さなサイズのシンボルを覆っています。そのため、今度はシンボルの最大サイズと最小サイズを変更します。

  9. [スタイル オプション] ウィンドウを上にスクロールして、[サイズ範囲] で最小サイズを[9 px]、最大サイズを[24 px]に設定します。

    サイズ範囲を 9 ピクセルから 24 ピクセルに設定

    また、シンボルの色も変更できます。

  10. [スタイル オプション] ウィンドウの上部に移動し、[シンボル スタイル] で該当するシンボルをクリックします。

    レイヤーのシンボル スタイル

    [シンボル スタイル] ウィンドウにその他のシンボル オプションが表示されます。

  11. [塗りつぶし色] をクリックして、カラー パレットで青色を選択します。

    カラー パレットで青色を選択

  12. [完了] をクリックします。
  13. [アウトライン色] には濃い青色を選択し、[完了] をクリックします。
  14. [アウトライン幅][2 px] に設定します。

    アウトライン幅を 2 ピクセルに設定

  15. [スタイル オプション] ウィンドウの下部で [完了] を 2 回クリックします。

    マップ上のノースダコタ州や地方の平原地帯の州の多くでは、イリノイ州やニューヨーク州などのより都市化された州と比べて路上生活者数が少ないことがわかります。

    マップのシンボルが更新される

    拡大/縮小しても、シンボルのサイズは変わりません。 設定した範囲によっては、シンボルが州の境界との対比で大きく見えたり、小さく見えたりすることがあります。 シンボルのサイズは [シンボルの変更] ウィンドウで変更できます。

    デフォルトの [地形図] ベースマップは、(ホームレス状況など、特定の主題に注目する) 主題図よりも、(フィーチャの地理的位置を強調する) 参照マップの方に向いています。 次に、ベースマップをもっとシンプルなものに変更します。

  16. [コンテンツ] ツールバーにある [展開] ボタンをクリックします。 [ベースマップ] をクリックします。 [ベースマップ] ウィンドウで [キャンバス (ライト グレー)] を選択します。

    ベースマップ ウィンドウのキャンバス (ライト グレー)

    ベースマップが変更されます。

    各州に青い円と、ライト グレーのベースマップを示すマップの一部

    このマップでは、データの単純化された視覚的表現を提供していますが、正確な人数は示されていません。 正確な人数を確認できるようにするには、ポップアップを使用して、ユーザーが州をクリックすると、その州で生活しているホームレス状態の人々の数が表示されるようにします。

ポップアップ フィールドの構成

ArcGIS Pro のデータを準備する際に、ポップアップの構成をリセットしてフィーチャの属性情報を表示していました。 さらに、マップに関連する情報のみが表示されるようにポップアップをさらにカスタマイズすることができます。

  1. マップ上のノースダコタ州をクリックします。

    すべての属性を表示するノースダコタ州のポップアップ

    デフォルトのポップアップが開きます。 ここにはそのレイヤー内のすべての属性が表示されます。 ポップアップを改善する機会は複数あります。 第一に、このレイヤーにはホームレス人口のみが表示されますが、ポップアップには他の属性も表示されます。 第二に、州名が 2 回表示されます。 第三に、人口と人数の属性値が見やすくありません。

  2. [設定] ツールバーの [ポップアップ] をクリックします。
  3. [ポップアップ] ウィンドウで [タイトル] をクリックします。

    ポップアップ ウィンドウのタイトル

    括弧で囲まれたフィールド名は、フィーチャをクリックしたときにそのフィールドの属性に置き換えられます。 たとえば、ノースダコタをクリックすると、ポップアップのタイトルとして「North Dakota」が表示されます。

  4. [フィールド リスト] をクリックします。

    現在ポップアップに表示されているすべてのフィールドが表示されます。 ポップアップに表示するフィールドを 1 つだけにする必要があります。

  5. 各フィールドの横の削除ボタンをクリックして、[Count Homeless Pop (2013)] を除くすべてのフィールドを削除します。

    これで [Count Homeless Pop (2013)] フィールドのみが残ります。

    Homeless Count (2013) のみ表示をオン。

  6. [OK] をクリックします。 [ポップアップの構成] ウィンドウで、[OK] をクリックします。
  7. マップ上のノースダコタ (または任意の州) をクリックしてポップアップを表示します。

    ホームレスの人数だけを表示するノースダコタ州のポップアップ

    ポップアップには、このマップで表示されるはずの情報のみが表示されます。

  8. ポップアップを閉じます。
  9. [コンテンツ] ツールバーで [保存と開く] をクリックして [名前を付けて保存] を選択します。

    [保存と開く] メニューの [名前を付けて保存]

  10. [マップの保存] ウィンドウで、次の情報を入力します。
    • [タイトル] に「US Homeless Population 2013」と入力します。
    • [タグ] に「homelessness」、「homeless counts」、「United States」、「2013」と入力し、各単語の後で Enter キーを押します。
    • [サマリー] に「Map showing various statistics on the population experiencing homelessness in the united states from 2012 to 2013.」と入力します。

    マップの保存ウィンドウ

  11. [保存] をクリックします。

    マップは ArcGIS StoryMaps を使用して共有します。 ストーリーで自分のマップを他のユーザーが表示するために、マップの共有設定を行い、誰でもマップを表示できるようにします。

  12. [コンテンツ] ツールバーの [マップの共有] をクリックします。
  13. [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択して、[保存] をクリックします。

ホームレス状態の人々の割合別にレイヤーをシンボル表示

ノースダコタ州でホームレス状態にある人々の総数は少ないですが、規模が小さいからといって問題がそれほど深刻でないというわけではありません。 カリフォルニアのように、およそ 4,000 万人もの人口を抱える州では、ノースダコタのような人口 800,000 人の州よりも多くの路上生活者の人々が生活していることでしょう。 しかし、人口が多い州ほど、問題に対処するための資源もより多く確保することになります。 マップ ユーザーに、ホームレス状態にある人の数より踏み込んで、データのコンテキストをもっと深く理解してもらうために、次のマップでは、人数を各州の総人口によって正規化し、州の人口に対する路上生活者の割合を表示します。

  1. 必要に応じて、[コンテンツ] ツールバーの [レイヤー] をクリックします。 [レイヤー] ウィンドウで、[Count of homeless population] レイヤーの [オプション] ボタンをクリックして、[複製] をクリックします。

    Count of homeless population レイヤーのオプション メニューで複製

  2. コピーしたレイヤーの名前を「Percent of homeless population」に変更します。

    これでレイヤーのコピーができ上がり、ホームレス人口の割合が表示されます。 人数のレイヤーの表示設定をオフにします。

  3. [Count of homeless population] レイヤーで、[レイヤーの非表示] ボタンをクリックします。

    Count of homeless population レイヤーのレイヤーの非表示ボタン

  4. [Percent of homeless population] レイヤーで、[スタイルの変更] ボタンをクリックします。

    [Count of homeless population] レイヤーでは、ホームレスの人数を表すために等級シンボルを利用しました。 色の濃淡を利用しなかった理由の 1 つは、ホームレスの人々がそれぞれの州全域に均一に分散しているような状況を連想させないためでした。 ここで表示するのは割合なので、そのような配慮は不要です。

  5. [レイヤー] ウィンドウで、[Percent of homeless population] レイヤーが有効化されていることを確認します。 [設定] ツールバーの [スタイル] をクリックします。
  6. [スタイル] ウィンドウの [属性の選択][Homeless Population Count (2013)] フィールドをクリックします。

    属性の選択にある Count Homeless Pop (2013) フィールド

  7. [フィールドの置換] ウィンドウで、[Homeless Pop per 10,000 Total Pop] を選択して、このフィールドを置換します。

    選択された Homeless Pop per 10,000 Total Pop フィールドと置換ボタン

  8. [スタイルの選択][数と量 (色)] をクリックし、[スタイル オプション] をクリックします。

    数と量 (色) のスタイルとスタイル オプション ボタン

  9. [シンボル スタイル] でカラー ランプをクリックします。

    スタイル ウィンドウのシンボル スタイルにあるカラー ランプ

    サイズではなく、色でシンボル化しているため、シンボル ウィンドウには、選択肢としてさまざまな色の範囲が表示されます。

  10. [シンボル スタイル] ウィンドウで、[塗りつぶし色] の色をクリックします。

    シンボル スタイル ウィンドウの塗りつぶし色の色

  11. [カラー ランプ] ウィンドウの [カテゴリ] で、[赤と黄色] を選択します。 [オレンジ 4] カラー ランプを選択し、[完了] をクリックします。
    ヒント:

    カラー ランプの名前を表示するには、そのカラー ランプをポイントします。

    赤から黄の配色

    新しい色を使ってマップが更新されます。

  12. [スタイル オプション] ウィンドウで、[データの分類] をオンにして、クラスの数を [5] に変更します。

    赤から黄の配色を適用したマップ、ノースダコタ州は濃いオレンジで表示

    現在このレイヤーは、ノースダコダ州のホームレス状態の人々の割合が高いことを示しています。 現時点では、いくつかの高い値が原因で、カテゴリ間のクラス閾値に偏りが見られます。 [自然分類] 分類方法は外れ値を表示するのに有効ではありますが、ノースダコダ州がホームレス人口の割合が最上位にある州の 1 つであることを示すための [方法] を調整する必要があります。

  13. [方法][等量分類] を選択します。

    [等量分類] では、同数の値を各クラスに分配することでクラス閾値を算出します。 データには 51 のフィーチャ (すべての州とコロンビア特別区) が存在し、使用しているクラスは 5 つであるため、各クラスにはおよそ 10 のフィーチャが含まれます。

    マップには、ホームレス人口が最も多い上位 10 州が、最も濃い赤で表示されています。

    赤から黄の配色を適用したマップ、ノースダコタ州は濃い赤で表示

    ノースダコタ州は、ホームレス率の上位 10 州で構成される最上位クラスに属しています。

  14. [スタイル オプション] ウィンドウの下部で [完了] をクリックします。
  15. マップを保存します。

ポップアップ テキストの構成

次に、データを適切に説明する、動的なフィールドによるテキスト文を表示するように、ポップアップを構成します。

  1. [レイヤー] ウィンドウで [Percent of homeless population] レイヤーが選択されていることを確認し、[設定] ツールバーの [ポップアップ] をクリックします。

    ポップアップには 1 つのテキスト文のみを表示したいので、[フィールド リスト] コンテンツは削除します。

  2. [フィールド リスト] コンテンツ アイテムで、[オプション] ボタンをクリックしてから [削除] をクリックします。

    ポップアップ ウィンドウでフィールド リストを削除します。

  3. [コンテンツの追加] をクリックし、[テキスト] を選択します。

    ポップアップ ウィンドウのコンテンツの追加メニューのテキスト

    テキスト エディター ウィンドウが表示されます。

    テキスト エディターでは、レイヤーの属性フィールドにリンクする属性を追加できます。 中括弧 ({}) で囲まれたフィールド名は、ポップアップに表示しようとしている属性フィールド値を表しています。

  4. テキスト エディター ウィンドウで、次のテキストを入力するか、コピーして貼り付けます。

    In 2013, {L0USA_States_Generalized_STATE_} had {HomelessPopPer10000} people experiencing homelessness for every 10,000 people in the total population.

    ヒント:

    書式設定なしでテキストを貼り付けるには、Ctrl + Shift + V キーを押します。

    データ値を目立たせるには、属性を太字に書式設定します。

  5. {HomelessPopPer10000}」テキストをハイライト表示し、太字ボタンをクリックします。

    テキスト エディター ウィンドウで太字に設定された属性

  6. [OK] をクリックします。
  7. マップ上のノースダコタ (または任意の州) をクリックしてポップアップを表示します。

    ノースダコタ州のポップアップ

  8. ポップアップを閉じて、マップを保存します。

2 番目のレイヤーでは、全体像の多くがカバーされていません。 ノースダコタ州のホームレス状態の人々の数そのものは、他の州と比べて少ないものの、総人口との対比で見ると高い値になります。 カリフォルニアやニューヨークのように、他の州では人数と割合の値が両方とも高い場合もあります。 2013 年のノースダコダ州の路上生活者数を視覚化する方法をもう 1 つ追加するため、2012 年から 2013 年にかけてのホームレス人口の増加を示すもう 1 つのレイヤーを作成します。

割合の変化に基づくレイヤーのシンボル化

ホームレス人口規模の経年変化は、州内の路上生活者コミュニティを支援するために必要な資源への理解を深める上で、重要な役割を果たします。 ホームレス生活者数の増加率が低い、あるいは減少しているような州は、次の年にホームレス コミュニティを支援できるだけの十分な避難所や資源を過年度から確保していると考えられます。 しかし、ホームレス生活者数が大きく増加している州では、こうしたインフラストラクチャ、プログラム、および資源が、必要な人に適切に届くように配置されていない可能性があります。

最後のレイヤーでは、2012 年から 2013 年にかけてのホームレス生活者の割合の変化を示します。

  1. [US Homeless Population 2013] マップの [レイヤー] ウィンドウで、これまで学習したことを活かして、[Percent of homeless population] レイヤーを複製し、その名前を「Change in homeless population」に変更します。

    元の [Homeless Data] Excel シートは変化のデータを割合として表していましたが、このデータを ArcGIS Pro で表示すると小数で書式設定されており、200.7 パーセントは 2.007 と表記されています。 Arcade を使用してレイヤーのスタイルを設定し、これらの小数を 100 倍してパーセントに変換します。

  2. [レイヤー] ウィンドウで [Change in homeless population] レイヤーが選択されていることを確認し、[設定] ツールバーの [スタイル] をクリックします。
  3. [属性の選択] で、属性 [Homeless Pop per 10,000 Total Pop] を削除します。

    スタイル ウィンドウで Homeless Pop per 10,000 Total Pop 属性を削除

  4. [式] ボタンをクリックします。

    [式の設定] ウィンドウが開きます。

  5. 式ウィンドウで、既存のコードをすべて選択して削除します。
  6. 垂直方向のツールバーを展開して [プロファイル変数] をクリックします。

    プロファイル変数オプション

  7. [プロファイル変数][$feature] で、矢印をクリックしてオプションをさらに表示します ([Change Count (2012-13)])。

    $feature を展開します。

  8. 下にスクロールして [$feature.Sheet1_Change] をクリックします。

    $feature.Sheet1_Change をクリックします。

    式のエディター ウィンドウに式が追加されます。 次に、Arcade を使用して、フィールドの値をパーセント値で表すために、値に 100 を掛けます。

  9. 式の設定で、 $feature["Sheet1__Change"] の後に「* 100」と入力します。

    式

  10. [式の設定] ウィンドウの上部で、[新しい式] の横にある [編集] をクリックします。 式の名前を「Percent change 2012-2013」に変更して [完了] をクリックします。

    式のタイトルが更新される

  11. [スタイル] ウィンドウの [スタイルの選択] の下で、[色とサイズ] をクリックします。

    スタイル ウィンドウのスタイルの選択にある色とサイズのスタイル

    ホームレス生活者の数が増加および減少した州を示したいので、[上下] テーマを使用してレイヤーのスタイルを設定します。

  12. [色とサイズ] で、[テーマ][上下] に設定し、[スタイル オプション] ボタンをクリックします。

    上下に設定されたテーマと、色とサイズのスタイルのスタイル オプション ボタン

  13. [スタイル オプション] ウィンドウの [シンボル スタイル] で、該当するシンボルをクリックします。 [シンボル スタイル] ウィンドウで [塗りつぶし色] のシンボルをクリックします。
  14. [ランプ] ウィンドウで、次のように設定します。
    • [カテゴリ][暗い背景に最適] を選択します。
    • カラー ランプ [緑とグレー 3] を選択します。
    • [ランプ カラーの反転] をクリックします。

    数と量 (色)

  15. [ランプ] ウィンドウで、[完了] をクリックします。 [スタイル オプション] ウィンドウで [完了] を 2 回クリックします。

    このマップで、赤で示した州は、総人口に対するホームレス生活者の割合が最も高い州です。 黄色で示した州は、総人口に対するホームレス生活者の割合が最も低い州です。 先ほどスタイル設定したレイヤーは、ホームレス人口割合のレイヤーの上のレイヤーとして表示され、上向きおよび下向きの矢印で示されます。 大きな淡い緑の矢印で示された州は、2012 年から 2013 年にかけてホームレス生活者の割合が大きく増加した州で、ダーク グレーの小さい矢印でシンボル表示された州は、同じ期間にホームレス生活者の割合が減少した州です。

    ホームレス生活者の割合を黄から赤の配色で示し、2012 年から 2013 年にかけてのホームレス生活者の割合を緑とグレーの矢印で示したマップ。

    等級色と等級シンボルを使用してマップのスタイルを設定することで、2 種類のデータを同時に表示できるようになり、関係性を描画できるようになります。

    ここで作成したマップでは、2013 年のノースダコダ州は総人口に対するホームレス生活者の割合が最も高く、2012 年から 2013 年にかけてホームレス生活者数の割合が非常に大きく変化したことが示されています。 このマップが、ノースダコタ州の路上生活者コミュニティが直面する課題をマップ ユーザーに伝えるための最も説得力のあるマップになります。

ポップアップのフィールド式の作成

次に、割合の変化に関する情報を表示するために、以前に構成したポップアップを更新します。 表示するポップアップの数を減らすために、ホームレス人口割合のレイヤーとホームレス人口の変化のレイヤーの情報を 1 つのポップアップ上で結合します。 まず、ホームレス人口の変化のレイヤーのポップアップをオフにします。

  1. [レイヤー] ウィンドウで、[Change in homeless population] レイヤーが選択されていることを確認します。 [設定] ツールバーの [ポップアップ] をクリックします。
  2. [ポップアップ] ウィンドウで [ポップアップの有効化] をオフにします。

    Change in homeless population レイヤーのポップアップの有効化をオフ

  3. [ポップアップ] ウィンドウの上部で、[Change in homeless population] をクリックします。

    Change in homeless population オプション

  4. [レイヤー][Percent of homeless population] をクリックします。

    ポップアップ ウィンドウのアクティブなレイヤーが Percent of homeless population に設定される

    [Percent of homeless population] レイヤーがアクティブになりました。 割合の変化を小数点以下 1 桁までの割合値で表示できるように、新しい属性式を構成する必要があります。

  5. [オプション] の下で、[属性式] をクリックします。

    ポップアップ ウィンドウのオプションにある属性式

  6. [式の追加] をクリックします。
  7. [式エディター] ウィンドウで、タイトルを「Change Percent」に変更します。 式のテキスト エディターで、コードを削除して「Round($feature["Sheet1__Change"]*100, 1)」と入力します。

    式のタイトルが「Change Percentage」に更新され、テキスト エディターに式が入力されています。

  8. [完了] をクリックします。
  9. [属性式] ウィンドウの [戻る] 矢印をクリックします。
  10. [ポップアップ] ウィンドウで、[テキスト] をクリックした後、[テキストの編集] ボタンをクリックして、コンテンツを編集します。

    テキストの編集ボタン

    [テキスト] エディター ウィンドウが表示されます。

  11. 既存のセンテンスの後で Enter キーを押します。 次のテキストを入力するか、コピーして貼り付けます。

    Between 2012 and 2013, {L0USA_States_Generalized_STATE_} experienced a {expression/expr0} percent change in counts of people experiencing homelessness.

  12. [太字] ボタンを使用して、[{HomelessPopPer10000}] と [{expression/expr0}] を太字にします。

    ポップアップのテキストが更新され、準備完了になります。

    ポップアップの構成ウィンドウ

  13. [OK] をクリックします。
  14. マップ上のノースダコタ (または任意の州) をクリックしてポップアップを表示します。

    ホームレスの人数が 200.73 パーセント変化したことを示す、ノースダコタ州のポップアップ

  15. ポップアップを閉じて、マップを保存します。

ここまで、ホームレス人口のデータをさまざまな方法で表示するために 3 つのレイヤーを作成しました。 次のセクションでは、ストーリーを作成し、調査結果を共有します。


結果の共有

前のレッスンでは、米国におけるホームレス状況をマップにしました。 次に、ストーリーを使用して結果を共有します。 ArcGIS StoryMaps は、データの表示とストーリーの伝達向けに調整されたさまざまな機能を備えています。

ArcGIS StoryMaps によるストーリーの作成

マップを紹介するために、ユーザーが 3 つのマップを評価できるストーリーを作成します。

  1. ArcGIS ホーム ページで、[アプリ ランチャー] ボタンをクリックして、[ArcGIS StoryMaps] を選択します。

    アプリ ランチャーから StoryMaps を開きます。

    ArcGIS StoryMaps アプリが表示されます。

  2. ドロップダウン メニューで [新しいストーリー] をクリックし、[スクラッチから開始] を選択します。

    新しいストーリーを開始します。

    ストーリーを作成するための空のテンプレートが開きます。

  3. [ストーリーのタイトル] セクションに、「The impact of housing shortage crisis on oil workers」と入力します。

    ストーリーにタイトルを追加

  4. [簡単な説明またはサブタイトルから開始] セクションに、「The story of how an oil boom increased the unhoused population in North Dakota in 2013」と入力します。

    ストーリーのタイトルの下にサブタイトルを追加

    ストーリーのコンテンツの入力を開始するため、[テキスト] コンテンツ ブロックを追加します。

  5. ストーリーを開始するには、[コンテンツ ブロックの追加] ボタンをクリックし、[テキスト] ブロックを追加します。

    テキスト ブロックを追加します。

  6. 次のテキストを入力するか、コピーして貼り付けします。

    In 2013, nationwide, the total number of people experiencing homelessness was on the decline, with most states experiencing decreases in the amount of homelessness. Most of the exceptions are clustered in the northeastern and north-central parts of the United States, but even in these regions, the increases were for the most part relatively modest.

    However, in North Dakota, the number of people experiencing homelessness exploded, tripling in only a year's time. Such a sudden and severe increase posed unprecedented challenges in a place where no existing shelters or established local relief programs were available to support those experiencing homelessness at such a scale.

    説明の段落を追加します。

序文を追加した後は、サイドカー スライドショーを作成することで引き続きストーリーを構築していきます。

サイドカーの追加と 1 つ目のスライドの構成

次に、サイドカーを追加します。 マップ、画像、他のメディアの間のスムーズなトランジションを作成するときに、最も役立つ方法の 1 つはサイドカー ブロックです。 一連のスライドを使用して、メディアとテキストを統合するシンプルなスクロール操作が実現できます。 サイドカーでは、他のユーザーが同時に 1 ステップずつマップ データにアクセスできます。

  1. 先ほど追加した段落の下をポイントして [コンテンツ ブロックの追加] をクリックし、[サイドカー] を選択します。

    サイドカーを追加します。

  2. [レイアウトの変更] パネルで、[ドッキング] が選択されていることを確認し、[完了] をクリックします。

    サイドカー ブロックが表示されます。

  3. サイドカーのメディア パネルで、[追加] ボタンをクリックして [マップ] を選択します。

    マップ メディア タイプを追加します。

  4. [マップの追加] ウィンドウで、[US Homeless Population 2013] マップを選択します。

    Number of Homeless, 2013 マップを追加します。

    [マップの表示設定の調整] ウィンドウが表示されます。

    このマップには、路上生活者数を州別に表示します。

  5. [マップ レイヤー] で、各レイヤーの表示設定ボタンをクリックして、[Count of homeless population] レイヤーだけが表示されるようにします。

    表示可能なマップ レイヤー

  6. [オプション] タブをクリックし、[マップ ナビゲーションを許可][検索][凡例]、および [凡例を開いたままにする] オプションをオンにします。

    マップ オプション

  7. 米国本土が範囲全体に表示されるまでマップにズームし、[マップの配置] をクリックします。

    マップの配置ボタン

    マップがサイドカーの右側に表示されます。

    マップが追加されます。

  8. マップの上の [オプション] ボタンをクリックします。

    オプション ボタンをクリックします。

  9. [Web マップ オプション] ウィンドウの [代替テキスト] に、「Map of number of people experiencing homelessness, 2013」と入力します。

    代替テキストを追加します。

  10. [保存] をクリックします。
  11. サイドカーの注釈パネルに、「Count of Homeless Population」というテキストを入力するかコピーして貼り付けます。
  12. このテキストをハイライト表示し、[段落] をクリックして [見出し 2] を選択します。

    見出し 2 を選択します。

    テキストの書式設定が更新されて、そのテキストがスライドの見出し (タイトル) であることがはっきりわかるようになります。

    見出し 2 が反映されたタイトル。

  13. Enter キーを押して、新しい行を開始します。 次のテキストを入力するか、コピーして貼り付けします。

    In 2013, unhoused populations were concentrated primarily in states with large urban areas, such as California, New York, and Florida. The rural and less densely populated central and western states, including North Dakota, had comparably fewer people experiencing homelessness in terms of count alone.

    While this map suggests North Dakota does not have a high number of people experiencing homelessness compared to other states, it does not provide the full picture of the challenges the state is seeking to address at a more local level.

    注釈テキストを追加します。

  14. [パネル サイズの変更] ボタンをクリックし、注釈パネルのサイズを拡大して、テキストを展開します。

    パネル サイズの変更ボタンを使用します。

    注釈パネルの幅が広くなります。

    サイドカーが更新されます。

残りのマップへのスライドの追加

次に、読者がストーリーにおける問題に注目して理解を深めることができるように、作成した他の 2 つのマップにスライドを追加します。

  1. サイドカーの下部パネルで、1 つ目のスライドのその他のオプションをクリックし、[複製] をクリックします。

    サイドカーの 1 つ目のスライドのオプション メニューの複製

    1 つ目のスライドの複製がサイドカーに追加されます。

  2. 2 つ目のスライドのマップ パネルで、[編集] をクリックします。

    マップ パネル内の削除

    [マップの表示設定の調整] ウィンドウが表示されます。

  3. [マップ レイヤー] で、[Count of homeless population] レイヤーをオフにして、[Percent of homeless population] レイヤーをオンにした後、[マップの配置] をクリックします。
  4. マップの上の [オプション] ボタンをクリックします。

    オプション ボタンをクリックします。

  5. [Web マップ オプション][代替テキスト] に、「Map of the percentage of people experiencing homelessness by state, 2013」と入力します。

    代替テキストを追加します。

  6. 注釈パネルで、見出しテキストを「% Experiencing Homelessness」というテキストに置き換えます。
  7. Enter キーを押して、見出しの下の注釈段落のテキストを次のテキストに置き換えます。

    When the number of people experiencing homelessness counts are normalized by dividing that value by the total population, a different pattern is revealed.

    While states like California and New York still have the highest proportion of people experiencing homelessness, several states in the Midwest are also showing relatively high proportion of people experiencing homelessness. Among these states, North Dakota stands out as having a particularly high percentage of people experiencing homelessness. This is largely due to the increase of workers who have flocked to the state in search of well-paying energy industry jobs.

    The state was unprepared for the new arrivals and was unable to accommodate the housing needs, resulting in a housing shortage and high cost of living. The increased percentage of an unhoused population may strain a state's ability support such individuals with its own limited resources, potentially necessitating external assistance such as federal funding support.

    スライドで注釈段落が更新されて路上生活者数の割合が表示されます

  8. これまでに学習した手順に従って、2 つ目のスライドを複製することで 3 つ目のスライドを作成して構成します。
    • [Change in homeless population] レイヤーと [Percent of homelessness population] レイヤーの両方が表示されるようにマップを構成し、[マップの配置] をクリックします。
    • [Web マップ オプション][代替テキスト] が「Percent change of people experiencing homelessness by state between 2012 and 2013 and percent of homeless population relative to total population by state in 2013」となるように設定します。
  9. 注釈パネル内のテキストを次のように更新します。
    • 見出しテキストを「Percent change of Unhoused, 2012-2013」というテキストに置き換えます。
    • 注釈段落のテキストを次のテキストに置き換えます。

      Between 2012 to 2013, new discoveries in shale oil and advances in drilling techniques created an economic boom in North Dakota. Workers from across the continent flocked to the rural prairie state in search of plentiful and well-paying jobs. Although the state was able to boast having the high economic index across the board, including the lowest unemployment rate in the country, the boom has put a strain on North Dakota's infrastructure. As some cities nearly doubled their populations, housing was unable to keep pace with the growth. Employed individuals were experiencing homelessness, working by day and taking shelter in temporary, unsustainable housing situations like cars and tents by night.

    サイドカーが構成されます。

    サイドカーが更新されます。

これで、ストーリーへのテキストとマップの追加が完了しました。 次に、デザインを更新してマップを公開します。

ストーリーのデザイン

ストーリーの注釈コンテンツが完成しました。 今度はデザインをカスタマイズします。

  1. リボン上の [デザイン] ボタンをクリックします。

    リボンからデザインを選択します。

    [デザイン] パネルが表示されます。

  2. [ストーリー セクション (オプション)] で、[ナビゲーション] をオンにします。

    デザイン ウィンドウを変更します。

    [ナビゲーション] をオンにすると、ストーリーのセクションを個別に分けるためのタブが生成されます。

  3. [テーマ] セクションで、[Slate] を選択します。

    Slate テーマを追加します。

    テーマが更新されます。

  4. [デザイン] パネルを閉じて、ストーリーの冒頭までスクロールします。
  5. ストーリーのカバーで [カバー画像またはビデオの追加] ボタンをクリックします。

    カバー画像を追加します。

    [画像またはビデオの追加] ウィンドウが表示されます。

  6. カバー画像として使用するため、「この画像をダウンロード」します。
  7. [画像またはビデオの追加] ウィンドウで、[ファイルの参照] をクリックし、先ほどダウンロードした画像を選択します。

    カバー画像を追加します。

  8. [追加] をクリックします。

    カバー画像が更新されます。

    必要に応じて [オプション] ボタンをクリックして、画像を調整します。

ストーリーの公開

これでストーリーの作成が完了しました。次は、すべての人と共有できるようにストーリーを公開します。

  1. リボン上の [プレビュー] ボタンをクリックします。

    マップのプレビュー。

    変更内容を調べて、すべてが想定どおりに表示されていることを確認します。

  2. ページの下部にある [プレビューを閉じる] をクリックします。

    ArcGIS StoryMaps エディターのプレビュー モードのプレビューを閉じる

  3. リボンで [公開] をクリックします。 [共有] ウィンドウの [共有レベルの設定] で、[すべてのユーザー (パブリック)] を選択して [公開] をクリックします。

    共有オプションをすべてのユーザー (パブリック) に設定します。

    [すべてのユーザー (パブリック)] 設定を選択すると、誰でもストーリーを表示できるようになります。 これでストーリーが完成し、そのリンクをすべての人と共有できるようになりました。

このチュートリアルでは、表形式のデータをダウンロードしてレイヤーに結合しました。 レイヤーを ArcGIS Online で公開し、データを使用して 3 つのマップを作成しました。 最後に、ストーリーとして結果を共有しました。

このチュートリアルでは、主に 2012 年から 2013 年にかけて起きた問題について調べました。 最新のデータによると、ノースダコタでは、石油関連の労働者を支えるためのさらなるインフラ整備と投資を実現するよう政策が変更されたことで、管理の問題は減少しています。 この問題は完全に解決されたわけではありませんが、支援者やアナリストの取り組みはノースダコタの状況に変化を及ぼし、これからもノースダコタ州に貢献し続けることでしょう。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。