サブネットワーク境界の編集
近傍を 1 つの圧力ゾーンから隣接する圧力ゾーンに移動するよう、エンジニアリング部門から依頼を受けました。 このタスクを遂行するため、バルブを 1 つ閉じて近傍を現在の水圧サブネットワークから切り離し、他の 2 つのバルブを開いて別の水圧サブネットワークの一部にします。 その中で、自分の編集内容がダーティ エリア フィーチャとして表されることと、サブネットワークのステータスにどのような影響を与えるかを確認します。
既存の圧力ゾーンの確認
まず、近傍が現在所属しているサブネットワークと、移動先のサブネットワークを確認します。 各サブネットワークをトレースし、その範囲を確認します。
- Edit and validate subnetworks プロジェクト パッケージをダウンロードします。
[Edit and validate subnetworks.ppkx] という名前のファイルがコンピューターにダウンロードされます。
注意:
.ppkx ファイルは、ArcGIS Pro プロジェクト パッケージです。これには、ArcGIS Pro で開くことができるマップ、データ、その他のファイルが含まれます。 .ppkx ファイルの管理の詳細については、このガイドをご参照ください。
- コンピューター上で、ダウンロードしたファイルを選択します。 [Edit and validate subnetworks.ppkx] をダブルクリックし、ArcGIS Pro で開きます。
- サイン インを求められたら、ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
米国イリノイ州ネイパービルの配水ユーティリティ ネットワークを示すマップが表示されます。
注意:
このチュートリアルで使用されるデータセットは、Water Distribution Utility Network Foundation から入手したものです。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックします。
- ブックマーク ギャラリーで、[Pressure system boundary] をクリックします。
マップで高速道路の 34 号線が拡大表示されます。これは、2 つの水圧サブネットワーク (圧力ゾーンとも呼ばれる) 間の境界を表し、1 つはオレンジ色、もう 1 つは黄色でハイライト表示されます。
ヒント:
ハイライト色が見づらい場合は、[コンテンツ] ウィンドウで [Water Line] レイヤーを一時的にオフにします。
このエリアの顧客から報告された水圧の問題を解決するため、このエリアの一部を、黄色の圧力ゾーンからオレンジ色の圧力ゾーンに移行します。
- [コンテンツ] ウィンドウの [Water Network] サブタイプ グループ レイヤーの横にある矢印をクリックして展開します。 また、[Water Pressure] サブタイプ レイヤーも展開します。
黄色は、水圧サブネットワーク 5400 を表します。 オレンジ色はサブネットワーク 6500 を表します。 次に、これらのサブネットワークをトレースし、その範囲を確認します。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [サブネットワーク] グループで [検索] をクリックします。
[サブネットワークの検索] ウィンドウが表示されます。 ウィンドウ上部のリストに、このエリアに 5300、5400、6500 の 3 つの水圧サブネットワークがあることが示されます。
- [5400] を右クリックし、[サブネットワークのトレース] を選択します。
- マップの下にある [選択フィーチャにズーム] ボタンをクリックします。
マップがズームし、5400 (黄色) 水圧サブネットワーク全体が表示されます。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [6500] を右クリックし、[サブネットワークのトレース] を選択します。
- マップの下にある [選択フィーチャにズーム] ボタンをクリックし、オレンジ色の圧力ゾーンの範囲を確認します。
圧力ゾーンからエリアを削除
エンジニアリング部門から受け取った計画では、North Columbia Street のシステム バルブ 447 を閉じるよう依頼されています。 そうすることで、近傍が水圧サブネットワーク 5400 から削除されます。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで [ブックマーク] をクリックし、[System valve 447] を選択します。
閉じる必要があるバルブの場所がマップ上で拡大表示されます。
- リボン上の [選択] グループで [選択] をクリックし、[属性] をクリックします。
[属性] ウィンドウが表示されます。
- マップ上で、N Columbia St の最寄りのシステム バルブ (黄色のフィーチャ) をクリックし、選択します。
フィーチャが [属性] ウィンドウに表示されます。
- [属性] ウィンドウで、属性のリストを下方向に半分ほどスクロールします。 [Normal Status] 値と [Valve Status] 値の両方を [Closed] に変更します。
- [適用] をクリックするか、[自動的に適用] がオンになっていることを確認します。
システム バルブ 447 が閉じられました。
- リボン上の [選択] グループで [選択解除] をクリックします。
フィーチャのシンボルが黄色から赤色に変わり、閉じられたことが示されます。
- マップ上で、編集したフィーチャにズームします。
フィーチャが、ハッチ パターンの紫色のボックスで囲まれています。
このフィーチャはダーティ エリア フィーチャです。 ネットワークに対する変更は加えられたが、それがネットワーク トポロジにまだ反映されていないことを意味します。 5400 サブネットワークをトレースしようとしても、このダーティ エリアにより失敗します。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウをもう一度開き、[更新] ボタンをクリックします。
ヒント:
[サブネットワークの検索] ウィンドウは、[属性] ウィンドウ下部にタブとして表示されます。 見つからない場合は、リボン上で [ユーティリティ ネットワーク] タブの [サブネットワーク] グループにある [検索] をクリックします。
サブネットワークのリストが更新され、マップで表示されているサブネットワーク (5400) のみになります。 このサブネットワークにはダーティ エリアが含まれていますが、[ステータス] 列にはダーティである警告は表示されていません。
ダーティ エリアとダーティ サブネットワークは、同じものではありません。 「ダーティ エリア」とは、ネットワークへの変更がまだ検証されていないことを意味します。 ダーティなサブネットワークのステータスとは、サブネットワークへの変更が検証されたが、サブネットワークの更新操作でまだ処理されていないことを意味します。
- [5400] を右クリックし、[サブネットワークのトレース] を選択します。
[1 つ以上のダーティ エリアが見つかりました] というエラー メッセージが表示されます。
エラー ウィンドウに表示される Global ID は、編集したフィーチャの Global ID と一致します。
- [サブネットワークのトレース] エラー ウィンドウを閉じます。
編集内容を検証し、ダーティ エリアをクリーンにします。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] ボタンの上半分をクリックします。
ダーティ エリアがマップに表示されなくなります。 サブネットワークのステータスを評価し、更新できるようになりました。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [更新] ボタンをクリックします。
サブネットワーク 5400 の [ステータス] 列に、ダーティであることを示す警告アイコンが表示されます。
編集内容を検証したので、ネットワーク トポロジに反映されます。 しかし、編集内容はサブネットワークにはまだ反映されていないので、サブネットワークのステータスはダーティになります。 編集内容を保存し、サブネットワークを更新して、この問題を解決します。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [編集の管理] グループにある [保存] をクリックします。
- [編集の保存] ウィンドウで [はい] をクリックします。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [5400] を右クリックし、[サブネットワークの更新] を選択します。
[ステータス] 列から警告アイコンが消えます。 これで、サブネットワークはダーティと見なされなくなりました。
- [Pressure system boundary] ブックマークに戻ります。
高速道路の東側は減圧され、どのサブネットワークにも属していません。これは、フィーチャが色付きでハイライト表示されていないことからわかります。
- マップ上で、圧力ゾーンのハイライト色が付いていない、いずれかのライン フィーチャをクリックします。
ポップアップの [Pressure Subnetwork Name] 値は [Unknown] なので、このフィーチャが水圧サブネットワークに属していないことを確認できます。
- ポップアップを閉じます。
システム バルブ 447 を正常に閉じ、近傍を圧力サブネットワーク 5400 から削除しました。
圧力ゾーンにエリアを追加
次にエンジニアリング部門から受け取った計画では、Wisconsin Avenue のシステム バルブ 1382 と 1384 を開けるよう依頼されています。 そうすると、圧力サブネットワーク 6500 から近傍に水が流入し、このサブネットワークに追加されます。
- [Valves 1382 and 1384] ブックマークに移動します。
マップ上で、システム バルブ 1382 と 1384 の場所が拡大表示されます。 どちらのバルブも閉じられており、圧力ゾーン 6500 の境界となっています。
- マップ上の任意の場所をクリックして、[フィーチャの選択] を選択します。
- Shift キーを押し下げたまま、閉じている両方のバルブ (赤色のフィーチャ) をクリックして選択します。
- [属性] ウィンドウを再度開きます。
ヒント:
[属性] ウィンドウが見つからない場合は、リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[属性] をクリックします。
- [属性] ウィンドウの上部で [Water Device : System Valve (2)] をクリックし、両方のフィーチャの属性を同時に編集します。
- ウィンドウの下部で [Normal Status] 値と [Valve Status] 値を [Open] に変更します。
- [適用] をクリックするか、[自動的に適用] がオンになっていることを確認します。
マップ上に、各フィーチャのダーティ エリアが表示されます。
次に、このエリアのトポロジを検証し、編集内容を保存します。 そうすると、サブネットワークを更新できるようになります。
- 両方のダーティ エリアが、マップ上に表示されていることを確認します。
デフォルトでは、[検証] コマンドを実行しても、現在のマップ範囲内のダーティ エリアしか検証されません。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで [検証] をクリックします。
ダーティ エリアがマップから消えます。
- リボン上の [編集] タブにある [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。 [編集の保存] ウィンドウで [はい] をクリックします。
- リボン上の [選択] グループで [選択解除] をクリックします。
バルブ シンボルは、バルブが開いていることを意味する黄色に変わります。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウをもう一度開き、[更新] ボタンをクリックします。
システム バルブに編集を加え、編集内容を検証したので、サブネットワーク 6500 はダーティになります。 サブネットワークを更新し、これらの編集を含めます。
- [6500] を右クリックし、[サブネットワークの更新] を選択します。
- [Pressure system boundary] ブックマークに戻ります。
近傍がオレンジ色にハイライト表示され、水圧サブネットワーク 6500 の一部になったことが示されます。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [更新] ボタンをクリックします。 [最後の更新] 列が表示されるまで、ウィンドウの側面をドラッグします。
5400 サブネットワークと 6500 サブネットワークの両方で、[最後の更新] 列に現在の日付が表示されます。
- [6500] を右クリックし、[ポップアップ] を選択します。
このサブネットワークの属性をリストするポップアップが表示されます。 サマリー フィールド ([Service Connection Count] や [Subnetwork Length] など) は、サブネットワークに対する変更を反映して、更新されました。
注意:
サブネットワークのその他の値を計算するには、「サブネットワーク定義の設定」ツールを使用できます。
- ポップアップを閉じます。
高速道路の東側のフィーチャは、元々サブネットワーク 5400 の一部で、黄色でハイライト表示されていました。 現在は、サブネットワーク 6500 に属し、オレンジ色でハイライト表示されています。 この変更を加えるために、システム バルブ 447 を閉じ、システム バルブ 1382 と 1384 を開きました。 編集内容を検証して保存し、両方のサブネットワークを更新しました。 これで、高速道路の両側にあるフィーチャが同じサブネットワークに属することになります。こうすることで、その近傍の顧客から報告されていた問題を防ぐことができるはずです。
相互接続されたサブネットワークの修正
前のセクションでは、バルブを開閉し、近傍を 1 つのサブネットワークから別のサブネットワークに移動しました。 閉じるべきバルブを誤って開いたままにした場合は、異なる名前を持つ 2 つのサブネットワークが相互接続され、それがエラーにつながった可能性があります。 次に、ユーティリティ ネットワーク全体でこれらのエラーの 1 つを確認し、修正します。
圧力ゾーンや陰極防食システムなどのエレメントの正式な定義が存在しないシステムから、ユーティリティ ネットワークに顧客のデータを移行しようとする場合に、別々のサブネットワークが相互接続されるという問題が発生しがちです。
サブネットワーク エラーの特定
次に、サブネットワーク コントローラーのエラーを確認します。 サブネットワークをトレースしようとすると、異なるサブネットワーク名を持つ複数のサブネットワーク コントローラーが見つかります。これは、2 つのサブネットワークが相互接続されたことを意味します。
- [Pressure reducing station] ブックマークに移動します。
減圧所には、高圧ゾーンと低圧ゾーン間の圧力を制御するサブネットワーク コントローラーが必ず含まれます。 この場合、2 つのゾーンは水圧サブネットワーク 5000 (青色でハイライト表示) と 5300 (ピンク色でハイライト表示) です。 [サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウを使用し、サブネットワーク コントローラーが属するサブネットワークを確認します。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [サブネットワーク] グループで [コントローラーの変更] をクリックします。
- マップ上で、減圧バルブ (赤色のボックスで囲まれた緑色のフィーチャ) をクリックします。
フィーチャが [サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウに表示されます。 [サブネットワーク名] は [5300] としてリストされます。つまり、このフィーチャはサブネットワーク 5300 (ピンク色の圧力ゾーン) のサブネットワーク コントローラーであることを意味します。
- [サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウを閉じます。
減圧バルブを囲む赤色のボックスはダーティ エリアです。 [コンテンツ] ウィンドウの [Water Utility Network] の [Dirty Areas] で、凡例にダーティ エリアのタイプが示されます。
減圧バルブを囲む赤色のボックスはサブネットワーク エラーです。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウをもう一度開き、[更新] ボタンをクリックします。
[ステータス] 列には、エリア内にある両方のサブネットワークは無効であり、マップ上に表示されるサブネットワーク エラーが確認されます。
- マップで、サブネットワーク エラー フィーチャをクリックします。 ポップアップの [Error(s)] フィールドを見つけます。
次のエラーが報告されます。[29: Inconsistent subnetwork name on multiple subnetwork controllers in the same subnetwork discovered during update subnetwork]。 このエラーは、前回サブネットワークの更新を試行したときに、複数のサブネットワーク コントローラーが互いに通過可能であるものの、同じサブネットワーク名でなかったために発生したものです。
- ポップアップを閉じます。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [5300] を右クリックし、[サブネットワークのトレース] を選択します。
次のエラー メッセージが表示されます。[無効なサブネットワーク接続、異なるサブネットワーク名を持つ複数のサブネット コントローラーが見つかりました]。 このメッセージは、ポップアップに表示されるエラーと似ていますが、エラーの原因となったサブネットワーク名 (5000 と 5300) も含まれます。
このエラーは、おそらく 2 つのサブネットワークが互いに誤って接続されたために発生したと考えられます。 これを修正するには、これらのサブネットワークが接続された場所を特定し、分離します。 最短パス トレースを使用して、この位置を特定します。
- [サブネットワークのトレース] エラー ウィンドウを閉じます。
最短パス トレースの実行
最短パス トレースでは、2 つのポイント間の最短パスを見つけます。まず、2 つの始点 (各サブネットワークの始点) を特定する必要があります。 サブネットワーク エラーが発生している減圧バルブの両側に、始点を配置します。 トレースを実行し、2 つの圧力サブネットワークが不正に接続されている位置を見つけます。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ツール] グループで [トレース位置] ボタンの下半分をクリックし、[始点] を選択します。
- マップ上で、減圧バルブの両側、減圧バルブと 2 つのシステム バルブ間にある 2 つの始点をクリックして追加します。
- [トレース位置] ウィンドウを閉じます。
- リボンの [ツール] グループで [接続] をクリックします。
[ジオプロセシング] ウィンドウが開き、[トレース] ツールが表示され、接続トレースが構成されました。 カスタム トレース構成を使用するので、[ツール] ギャラリーではどのトレース タイプを選択してもかまいません。
- [トレース構成の使用] をオンにします。
ウィンドウが更新され、表示されるパラメーターが絞り込まれます。
「指定トレース構成」とは、特定の問題を解決するために、GIS 管理者によってあらかじめ構成されたカスタム トレースのことです。たとえば、メンテナンスの影響を受ける顧客を特定するための分離トレースがこれに該当します。 ここで使用できるトレース構成は 1 つしかなく、2 つのポイント間の最短パスを見つける圧力システムをトレースします。
- [トレース構成名] で [Shortest Path (Pressure Zone)] を選択します。
- [実行] をクリックします。
- [選択フィーチャにズーム] ボタンをクリックします。
選択されたフィーチャは、2 つの始点間の最短パスを表します。
ピンク色と青色の圧力ゾーンは互いに接続されるべきではありませんが、トレースの結果を見ると、接続されています。
- マップ上で、ベースマップに表示される鉄道路線の北側で、2 つの圧力ゾーンが交わる位置を拡大表示します。
- マップ上の任意の場所を右クリックして、[選択解除] をクリックします。
ヒント:
マップを右クリックしてもショートカット メニューが表示されない場合は、[トレース位置] ウィンドウを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [Water Line] の横にあるチェックボックスをオフにし、レイヤーをオフにします。
これで、2 つの圧力ゾーンが交差する場所がわかりやすくなりました。
システム バルブ 1032 (ピンク色と青色のラインを結ぶフィーチャ) は現場で閉じられており、2 つの圧力ゾーン間に水が流入しないよう防いでいるようです。 その場合、モデルでも閉じられている必要があります。
接続されたサブネットワークの分離
エンジニアに連絡したところ、システム バルブ 1032 は現場で閉じられていることを確認することができました。 フィーチャを編集して、モデル内で閉止としてマークし、この変化の影響を受ける 2 つのサブネットワークを更新します。
- マップ上の任意の場所をクリックして、[フィーチャの選択] を選択します。 マップ上でシステム バルブ 1032 をクリックして選択します。
- [属性] ウィンドウを再度開きます。 [Valve Status] の値を [Closed] に変更し、変更を適用します。
[Normal Status] 値はすでに [Closed] に設定されています。
- [属性] ウィンドウを閉じます。
- マップ上で選択されたフィーチャを拡大表示し、ダーティ エリアが表示されていることを確認します。
- [Water Line] レイヤーをもう一度オンにします。
このダーティ エリアをクリーンにするにはトポロジを検証する必要がありますが、減圧バルブのサブネットワーク エラーを解決することも必要です。 マップ範囲全体を一度に検証します。
- リボンの [ユーティリティ ネットワーク] タブの [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] ボタンの下半分をクリックし、[範囲全体] を選択します。
- 編集内容を保存して選択を解除します。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウをもう一度開き、[更新] ボタンをクリックします。
これで、サブネットワーク 5000 と 5300 はどちらも、無効ではなくダーティとして表示されるようになります。
- 各サブネットワークを右クリックし、[サブネットワークの更新] を選択します。
[ステータス] 列のアイコンが消えます。
2 つのサブネットワークはクリーンになり、互いから分離されました。
2 つの水圧サブネットワークが相互接続されていたので、サブネットワーク エラーが発生していました。 エラー両側のポイント間で最短パス トレースを実行し、接続ポイントを特定することで、エラーを解消しました。 2 つのサブネットワークが接続される原因となっていたバルブを閉止しました。 問題を解決したので、両方のサブネットワークをトレースと解析に使用できるようになりました。
サブネットワーク定義の更新
このチュートリアルの前半では、ユーティリティ ネットワークを使用してデータの変更を追跡し、それに対応しました。 次に、データ モデルの変更に対応します。 データ モデルに新しいタイプの装置が追加されました。 どのサブネットワークにも参加するよう構成されていないため、サブネットワーク エラーを引き起こしています。 そこで、管理権限を使用してエラーを解消します。
サブネットワーク エラーの特定
給水インターコネクトとは、モデルに最近追加された給水装置の一種で、システムの給水設備が、外部機関によって管理されている別の水道システムに接続されている位置を表します。 このような新しいフィーチャの位置を調査し、想定どおりに動作していることを確認します。
- [Supply interconnect] ブックマークに移動します。
マップがネットワークの南東の隅にズームします。 給水インターコネクト デバイスは、緑色のポリゴン上にある緑色のポイント フィーチャです。
- 給水インターコネクト フィーチャをクリックします。
ポップアップの下部までスクロールします。 [Rules] の下の [Container] セクションと [Junction Edge] セクションを展開します。
新しいデバイス タイプに対し、管理者が 3 つのルールをすでに追加していることがポップアップに示されます。 これらのルールにより、給水インターコネクト フィーチャを給水本管 (マップ上の青色のラインなど) に接続し、給水設備境界 (緑色のポリゴンなど) に含めることができます。
これらのルールがなければ、給水インターコネクトが作成されたときにトポロジ エラー (紫色のハッチのダーティ エリア フィーチャとして表示) が発生していたはずです。
- ポップアップを閉じます。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [更新] ボタンをクリックします。
リストがフィルターされ、[5200] サブネットワークのみが表示されます。 ステータスはダーティです。
- [5200] を右クリックし、[サブネットワークの更新] を選択します。
更新は失敗します。 [無効なデバイス フィーチャが検出されました] というメッセージを含むエラー ウィンドウが表示されます。
[サブネットワークの検索] ウィンドウの [ステータス] 列に、サブネットワークが無効であることが示されます。
- [サブネットワークの更新] エラー ウィンドウを閉じます。
給水インターコネクト フィーチャが、赤色のサブネットワーク エラー フィーチャで囲まれます。
- 赤色のサブネットワーク エラー フィーチャをクリックし、ポップアップを表示します。
ポップアップの [Errors(s)] フィールドに、先ほどと似たメッセージが表示されます ([Invalid device feature was discovered during updating subnetwork])。
このエラーは、このデバイス タイプがサブネットワーク タイプに存在してはならないことを示します。 トポロジ エラーを回避するために、管理者は新しいデバイス タイプに対して新しいルールを割り当てましたが、水圧サブネットワークで有効なデバイスとしてはまだ構成されていないようです。
サブネットワーク定義の変更
次に、給水インターコネクト デバイスを許可するよう水圧サブネットワークを構成します。
- ポップアップを閉じます。
サブネットワーク定義に変更を加えるために、まずトポロジを無効にする必要があります。
注意:
トポロジを無効にする必要があるタスクや、ユーティリティ ネットワークに変更を加える際のその他の制限事項については、「ユーティリティ ネットワーク管理タスク」をご参照ください。
- [ジオプロセシング] ウィンドウをもう一度開き、検索バーが表示されるまで [戻る] ボタンをクリックします。
ヒント:
[ジオプロセシング] ウィンドウが見つからない場合は、リボン上の [解析] タブをクリックします。 [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。
- [ネットワーク トポロジの無効化 (ユーティリティ ネットワーク ツール)] ツールを検索し、開きます。
- [入力ユーティリティ ネットワーク] で [Water Utility Network] を選択します。
- [実行] をクリックします。
ユーティリティ ネットワーク全体が紫色のダーティ エリア フィーチャに包含されます。これは、トポロジが無効であることを意味します。
トポロジが無効になったので、サブネットワーク定義を変更できます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。 [サブネットワーク定義の設定] ツールを検索して開きます。
- [入力ユーティリティ ネットワーク] で [Water Utility Network] を選択します。 [ドメイン ネットワーク] で [Water] を選択します。
水圧サブネットワークでエラーが発生したため、Water Pressure 層を選択します。
- [層の名前] で [Water Pressure] を選択します。
- [有効なフィーチャとオブジェクト] セクションを展開します。 [有効なデバイス] リストの下部までスクロールします。
- リスト最後にある空のメニュー アイテムをクリックし、[Supply/Interconnect] を選択してリストに追加します。
- [実行] をクリックします。
水道は階層的なネットワークなので、このデバイスが他の層でも有効と見なされるかどうかを検討する必要があります。 しかし、このチュートリアルでは、給水インターコネクトは水道システム、水道分離、水道陰極防食の各層に有効なデバイスとしてすでに追加されています。
- [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。 [ネットワーク トポロジの有効化 (ユーティリティ ネットワーク ツール)] ツールを検索し、開きます。
- [入力ユーティリティ ネットワーク] で [Water Utility Network] を選択します。
- [実行] をクリックします。
紫色のダーティ エリアがマップに表示されなくなります。 ユーティリティ ネットワークが再び使用できる状態になり、サブネットワークのトレースと管理を行えるようになります。
- [ジオプロセシング] ウィンドウを閉じます。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [5200] を右クリックし、[サブネットワークの更新] を選択します。
今回は、更新処理は正常に終了します。 赤色のサブネットワーク エラー フィーチャがマップに表示されなくなります。 フィーチャのポップアップで、更新を確認します。
- マップで、給水インターコネクト フィーチャをクリックします。
[Pressure Subnetwork Name] 値は [5200] です。
給水インターコネクト デバイスは、データ モデルに新しく追加されたものです。 このデバイスは、水圧サブネットワークで有効なデバイス タイプではなかったため、いずれかのデバイスがサブネットワーク エラーを引き起こしていました。 トポロジを無効にし、サブネットワーク定義を変更し、トポロジを有効にし、サブネットワークを更新することで、このエラーを解消しました。
このチュートリアルでは、編集および検証したサブネットワークはダーティになることを確認しました。 ここでは、サブネットワークに発生した 3 つの問題を解消しました。まず、1 つのサブネットワークを別のサブネットワークに近傍を移動しました。次に、不適切に接続された 2 つのサブネットワークを分離しました。最後に、新しい有効なデバイス タイプを受け入れるために、サブネットワーク定義を変更しました。
サブネットワークの編集と検証について理解を深めたので、このシリーズの次のチュートリアル「サブネットワークの品質保証の実施」でさらに学習を進めてください。 その他の業種 (電気やガスなど) でのサブネットワークの詳細については、「ArcGIS Utility Network を使用したサブネットワークの管理」チュートリアル シリーズをご参照ください。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。