ArcGIS Pro でのマップの作成
まず、ArcGIS Pro でプロジェクトを開始します。このプロジェクトに必要なデータ、投影法、ラベルを使用してマップをデザインします。 次に、プロパティを使用してマップを構成し、Adobe Illustrator でのその後の管理が容易になるようにします。
ベースマップのデザイン
マップのスタイルが、会社の Web サイトの残りの部分とマッチしている必要がありますが、このサイトでは緑とゴールドの色パレットとミニマリスト デザインが使用されています。 Esri ベースマップはこのデザインにマッチしないため、独自のベースマップを作成しましょう。
- OfficesMap zip ファイルをダウンロードし、コンピューター上の場所 (C:\ ドライブなど) に展開します。
- 展開した [Offices] フォルダーを開き、[Offices.aprx] をダブルクリックして、ArcGIS Pro でプロジェクトを開きます。
- 求められた場合、ArcGIS アカウントにサイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
ヨーロッパのマップが表示されます。 含まれているレイヤーには、自社の現在のオフィスがすべて表示されています。
- [コンテンツ] ウィンドウで [World Topographic Map] を右クリックし、[削除] を選択します。
[(World Hillshade] レイヤーは、最終的なマップの見栄えを良くする効果がある視覚的テクスチャを備えているため、現状のままにしておきます。 次に、いくつかのレイヤーを追加して、ベースマップを差し替えます。
- [カタログ] ウィンドウで、[ポータル] タブをクリックして [Living Atlas] タブをクリックします。
ArcGIS Living Atlas of the World は、地理データ、マップ、アプリの管理されたコレクションです。
- 検索バーに「World Countries Generalized」と入力し、Enter キーを押します。
- 検索結果で、[World Countries (Generalized)] フィーチャ レイヤーを右クリックし、[現在のマップに追加] をクリックします。
注意:
ArcGIS Living Atlas 経由で [World Countries (Generalized)] レイヤーにアクセスできない場合は、このプロジェクトで提供されたレイヤーを使用します。[カタログ] ウィンドウの [プロジェクト] タブをクリックします。 [データベース] を展開してから [Offices.gdb] を展開します。 [World_Countries_Generalized] を右クリックし、[現在のマップに追加] をクリックします。
レイヤーがマップ上に表示されます。 レイヤーの名前と色を変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[World_Countries_(Generalized)] を 2 回クリックして名前を編集可能にします。 「Countries」と入力し、Enter キーを押します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Countries] の下のシンボルをクリックして、[シンボル] ウィンドウを開きます。
- [シンボル] ウィンドウで [プロパティ] タブをクリックし、[レイヤー] タブをクリックします。
ソリッド ストロークとソリッド塗りつぶしの 2 つのシンボル レイヤーが表示されます。
- [ソリッド ストローク] シンボル レイヤーをクリックします。 [表示設定] で、[色] を [グレー 20%] に変更します。 (色にポインターを合わせると、その名前が表示されます)。
- [ソリッド塗りつぶし] シンボル レイヤーをクリックして、色を [白] に変更します。 [シンボル] ウィンドウの下部にある [自動的に適用] が有効になっていることを確認します。
- [シンボル] ウィンドウを閉じます。
これで、すべての国境が細いグレーの線でマップに表示されるようになりました。 次に、背景レイヤーを追加して、海洋の色を変更します。
- [カタログ] ウィンドウの [ポータル] および [Living Atlas] タブで、「Global Background」を検索します。
- [Global Background] フィーチャ レイヤーをマップ上にドラッグします。
注意:
ArcGIS Living Atlas 経由で [Global Background] レイヤーにアクセスできない場合は、このプロジェクトで提供されたレイヤーを使用します。[カタログ] ウィンドウの [プロジェクト] タブをクリックします。 [データベース] を展開してから [Offices.gdb] を展開します。 [GlobalBackground] レイヤーをマップ上にドラッグします。
- [コンテンツ] ウィンドウで [GlobalBackground] レイヤーを [Countries] レイヤーの下にドラッグします。
- [GlobalBackground] の下のシンボルを右クリックして、色を [グレー 10%] に変更します。
これで、陸地が白、海洋がグレー、海岸線と国境が暗めのグレーでマップに表示されるようになりました。
陰影起伏レイヤーを、国レイヤーの下に隠れてしまわないように順序変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[World Hillshade] レイヤーを [Countries] レイヤーの上にドラッグします。
陰影起伏により、その下にあるすべてのレイヤーが非表示になります。 下にあるレイヤーを隠すことなくテクスチャが表示されるように、陰影起伏のブレンド モードを変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[World Hillshade] レイヤーが選択されていることを確認します。 リボン上の [タイル レイヤー] タブをクリックします。 [効果] グループの [レイヤーのブレンド] を [乗算] に変更します。
これで、すべてのレイヤーが表示されるようになりました。 [World Hillshade] レイヤーは、その下にあるレイヤーを隠すのではなく、それらのレイヤーにブレンドされています。
投影法の変更
現在、マップの座標系は WGS 1984 に設定されています。 これは、データの格納に一般的に使用される座標系ですが、マップ上でのデータの表示には適していません。 代わりに、投影座標系を使用する必要があります。 ヨーロッパ全体のマッピングに適した投影座標系を選択しましょう。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Offices Map] を右クリックして、[プロパティ] を選択します。
- [マップ プロパティ] ウィンドウで、[座標系] タブをクリックします。
- [使用可能な XY 座標系] のリストで、[投影座標系]、[大陸範囲の座標系]、[ヨーロッパ] の順に展開します。 リストをスクロールして、[Europe Lambert Conformal Conic] をクリックします。
この座標系は正角図法であるため、各国の形状が正確に表示されます。 また、ヨーロッパのマッピングに適したデザインになっているため、当該大陸範囲の面積と距離の歪みが最小になります。
注意:
座標系の選択方法の詳細については、チュートリアル「適切な投影法の選択」で学習できます。
- [OK] をクリックします。
マップが新しい投影法で再描画されます。 ヨーロッパの外観を維持するために、世界の他の地域には歪みが生じます。
事業展開国のシンボル表示
現時点では、すべての国が一様に表示されています。 自社が事業展開している国をハイライト表示しましょう。 [空間条件で検索] ツールを使用して、国境の範囲内にオフィスがある国を選択し、その選択セットを新しいレイヤーに変換します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[空間条件で選択] をクリックします。
- [空間条件で検索] ウィンドウで、次のプロパティを設定します。
- [入力フィーチャ] で [Countries] を選択します。
- [リレーションシップ] で [含む] を選択します。
- [選択フィーチャ] で [Office] を選択します。
- [OK] をクリックします。
マップ上で 16 の国々が選択されました。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Countries] を右クリックし、[選択] をポイントして [選択フィーチャからレイヤーを作成] を選択します。
新しいレイヤーが、[コンテンツ] ウィンドウとマップ上に表示されます。
- リボンの [マップ] タブの [選択] グループで、[選択解除] ボタンをクリックします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Countries 選択] レイヤーを [World Hillshade] レイヤーの下にドラッグします。
会社のブランドの公式の色であるゴールドにマッチするように、選択した国々のアウトライン色を変更しましょう。
- [Countries 選択] の下にある白のシンボルをクリックして、[シンボル] ウィンドウを開きます。 必要に応じて、[プロパティ] → [レイヤー] タブをクリックします。
- [ソリッド ストローク] シンボル レイヤーの [色] メニューを開き、[色プロパティ] をクリックします。
- [カラー エディター] ウィンドウで、[HEX #] に「C9AD7C」と入力して、Enter キーを押します。
この色を後で再利用しやすいように、お気に入りスタイルに保存します。
- [色をスタイルに保存] をクリックします。 [名前を付けて色を保存] ウィンドウで、[名前] に「ゴールド」と入力します。
- [OK] をクリックします。 [OK] をもう一度クリックします。
マップ上で、一部の国々のアウトラインがグレーの代わりにゴールドで表示されるようになりました。
- [シンボル] ウィンドウを閉じます。
国のラベル付け
ラベルは、Adobe Illustrator を使用して後で手動でマップに追加できますが、ここでは、時間を節約するために先に ArcGIS Pro で生成します。 [Offices] レイヤーはすでにラベル付けされています。 次は、国のラベルを作成し、後で必要な編集が少なくて済むように一部のラベル プロパティを構成します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Countries 選択] レイヤーを右クリックして [ラベル] を選択します。
マップ上に国のラベルが表示されます。 会社の公式のフォントと色にマッチするようにラベルのスタイルを調整しましょう。
- [Countries 選択] を右クリックして [ラベル プロパティ] を選択します。
- [ラベル クラス] ウィンドウの [シンボル] タブをクリックします。
- [表示設定] を展開します。 [フォント名] で [Candara] を選択します。
注意:
Candara がインストールされていない場合は、他の任意のフォントを選択します。
- [フォント スタイル] で [Bold Italic] を選択します。 [サイズ] で [8] pt を選択します。
- [色] の [お気に入り] で、[ゴールド] を選択します。
- [テキスト タイプ] で [大文字] を選択します。
マップ上のラベルが更新されて、スタイルの変更が反映されます。 ラベルの間隔も調整しましょう。
- ウィンドウの下部にある [自動的に適用] が有効になっていることを確認します。
- [ラベル クラス] ウィンドウで、[位置] タブをクリックし、必要に応じて [位置] サブタブをクリックします。
- ウィンドウの下部にある [ラベル間隔] をクリックして展開します。
- [デフォルトの文字間隔を使用] をクリックして、[一定の制限まで文字間隔を空ける] を選択します。 [最大] で、デフォルトの [100] パーセントをそのまま使用します。
マップ上で、国のラベルが間隔を広げて配置されるようになりました。 十分な間隔を空けることができない場合、ラベルはデフォルトの間隔で維持されます。
マップでは、多くの場合、ラベル名がその地域全体に属することを示すために、大きいエリアのラベルは広い間隔をとって配置されます。
- [ラベル クラス] ウィンドウを閉じます。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックします。
これで、必要なすべてのエレメントを使用してマップを作成できました。 ベースマップを削除し、独自のベースマップを作成しました。 次に、マップの投影法を変更し、オフィスを含むすべての国を表示するレイヤーを作成して、ラベルを追加しました。 また、会社のブランド仕様にマッチする色とフォントを適用しました。
レイアウトの作成
マップを Adobe Illustrator にエクスポートする前に、レイアウトを作成します。 マップの代わりにレイアウトをエクスポートすることにはいくつかのメリットがあります。凡例などの周辺情報を追加でき、マップの位置や縮尺をより適切に制御できるようになります。
レイアウト内でのマップの配置
レイアウトを ArcGIS Pro プロジェクトに追加してから、マップをレイアウトに追加してその縮尺と範囲を設定します。
- 必要に応じて、ArcGIS Pro で [Offices.aprx] を再度開きます。
- リボンの [挿入] タブをクリックします。 [プロジェクト] グループで、[新しいレイアウト] をクリックします。
- [ANSI - Landscape] で [レター] を選択します。
空のレイアウト ページが表示されます。 マップを追加します。
- ページの下部で、[スナップ] ボタンをポイントします。
- [スナップ] と [対話型レイアウト ツールを使用する場合に、ページ境界にスナップします] がオン (青色でハイライト表示) であることを確認します。
- リボンの [挿入] タブの [マップ フレーム] グループで、[マップ フレーム] をクリックします。
- [Offices Map] の下でいずれかのオプションをクリックします。
- レイアウト ページのいずれかの隅をクリックしてドラッグし、ページ全体を埋める四角形を作成します。
マップのサイズと位置を変更して、使用可能なスペースを埋めるようにします。
- レイアウト ビューの下部にある縮尺ボックスに「23,000,000」と入力して、Enter キーを押します。
- レイアウト上でマップを右クリックし、[アクティブ化] をクリックします。
これで、マップを操作できるようになりました。
- マップ上で画面移動して、ヨーロッパをページの中央に配置します。 ノルウェーとモロッコの両方が、ほんの一部だけ切り取られて表示されるようにマップを配置します。
ヒント:
マップの代わりにレイアウト上で画面移動およびズームするには、1 キーを押したままにします。 誤ってマップ上でズームした場合は、縮尺ボックスに再度「23,000,000」と入力します。
- マップの位置に問題がなければ、リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックしてから [新しいブックマーク] をクリックします。
- [ブックマークの作成] ウィンドウで、[名前] に「Europe」と入力します。 [OK] をクリックします。
これで、後でマップに変更を加える必要があるときに、まったく同じマップ範囲に戻ることができます。
- レイアウト ビューの上で、[レイアウトに戻る] リンクをクリックします。
凡例の追加
次に、マップのシンボルの意味を説明する凡例をレイアウトに追加します。
- リボンにある [挿入] タブの [地図整飾] グループで、[凡例] をクリックします。
- マップ上の任意の場所でクリックおよびドラッグして、凡例を追加します。
凡例には 4 つの項目がありますが、そのうちの 2 つはベースマップに関連するもので、説明する必要はありません。 これらの項目を凡例から削除します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Legend] を展開します。 [Countries] と [GlobalBackground] をオフにします。
レイヤーの名前を変更して、凡例に表示されるテキストを変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウの [マップ フレーム] ([凡例] ではない) の下で、[Office] レイヤーを「Corporate location」に名前変更します。 [Countries 選択] レイヤーを「Operating country」に名前変更します。
間隔を詰めて凡例を表示するために、凡例の表示設定を調整します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [凡例] を右クリックし、[プロパティ] を選択します。
[エレメント] ウィンドウが開き、[凡例] エレメントのプロパティが表示されます。
- [エレメント] ウィンドウで [テキスト シンボル] タブをクリックします。
- フォントを [Candara] と [Bold] に変更します。 [色] で [ゴールド] を選択します。
- [自動的に適用] が有効になっていることを確認します。
- [エレメント] ウィンドウの [凡例] タブをクリックします。
- [オプション] タブをクリックしてから [プロパティの表示] をクリックします。
- [サイズ設定] で、[パッチの幅] に「12」pt と入力します。
凡例が更新され、長方形ではなく白の正方形が表示されます。
最後に、凡例をグラフィックスに変換します。 これを行うと、Illustrator で作業するときに凡例の操作が容易になります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[凡例] を右クリックして [グラフィックスに変換] を選択します。
サービス レイヤーの著作権の書式設定
マップには、海岸線、国境、およびテレイン データに関して著作権が Esri および USGS (United States Geological Survey) にあることを示すテキストがすでに存在します。 この静的テキストをダイナミック テキストに置き換えることで、テキストをマップの他の部分の表示設定に合わせてより簡単に書式設定できるようにします。
- リボンの [挿入] タブをクリックします。 [グラフィックスとテキスト] グループで、[ダイナミック テキスト] をクリックします。
- [レイアウト] の下で、[サービス レイヤーの著作権] を選択します。
- マップ上でクリックおよびドラッグして、著作権のテキストを追加します。
この時点で、著作権のテキストを追加する場所は問題ではありません。この情報は後で Illustrator で再配置します。
- 著作権のテキストが選択された状態で、リボン上の [テキスト] タブをクリックします。
- [テキスト シンボル] グループで、フォントを [Candara] に変更します。 色を [グレー 40%] に変更します。
- レイアウトの外側をクリックして、すべてのオブジェクトの選択を解除します。
- プロジェクトを保存します。
ここでは、マップのレイアウトを作成しました。縮尺と範囲を設定し、凡例を追加して、マップの帰属テキストを書式設定しました。 次は、マップを AIX ファイルとして保存し、Adobe Illustrator で開くことができるようにします。
Adobe Illustrator へのマップの取り込み
通常は、ArcGIS Pro でマップの仕上げを行いますが、 このマップはグラフィック デザイン チームによってメンテナンスされる必要があるため、このマップを Adobe Illustrator ファイルに変換し、Adobe Illustrator でデザインを仕上げます。 これにより、共同で作業するグラフィック デザイナーは、更新と調整がより簡単なドキュメントを入手できます。 ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud を使用すれば、新規データや更新データを引き続きマップにも追加できるため、デザイン チームはグラフィックスの変更だけでなく、地理データの変更も行うことができます。
AIX ファイルのエクスポート
ArcGIS Pro で、マップとレイアウトを AIX (Adobe Illustrator Exchange) ファイルとしてエクスポートします。AIX ファイルは、ArcGIS マップを Adobe Illustrator ドキュメントに変換するために設計された形式です。 レイアウトを AIX ファイルとしてエクスポートし、このファイルを後で AI ファイルに変換します。
- 必要に応じて、ArcGIS Pro で [Offices.aprx] を再度開きます。 レイアウト ビューを開きます。
- リボンの [共有] タブをクリックします。 [出力] グループで、[レイアウトのエクスポート] ボタンの下半分をクリックしてから [デフォルトの AIX] をクリックします。
- [レイアウトのエクスポート] ウィンドウで、[ファイル タイプ] が [AIX] に設定されていることを確認します。
- [名前] で、[参照] ボタンをクリックして、ファイルの場所 (C:/ など) を選択します。 ファイルの名前を「Offices_Map.aix」に指定します。
このウィンドウの残りの部分でデフォルト設定をそのまま使用します。 これらの設定によって、ベクター テキストとベクター グラフィックスがラスター画像に変換されなくなり、ファイル サイズが比較的小さく保たれます。
- [エクスポート] をクリックします。
AIX ファイルを開く
AIX ファイルを開くには、ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud プラグインを使用する必要があります。 このプラグインを保有していない場合、ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud 製品ページからダウンロードしてインストールすることができます。 このプラグインは、ArcGIS Pro で使用するのと同じサイン イン認証情報を使用してライセンス認証することができます。
- Adobe Illustrator を起動します。
- メニュー バーの [ウィンドウ] をクリックします。 [エクステンション] をポイントして [ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud] をクリックします。
- [サイン イン] ウィンドウで、[ArcGIS Online] または [ArcGIS Enterprise] をクリックし、ArcGIS Pro のライセンス認証で使用したのと同じアカウントを使用してサイン インします。
[ArcGIS Maps: マップボード] および [ArcGIS Maps: コンパイル] ウィンドウが表示されます。 一方のウィンドウが、他方のウィンドウの背後で非表示になっている場合があります。
- メニュー バーの [ファイル] をクリックし、[開く] をクリックします。 前に保存した [Offices_Map.aix] ファイルを参照して開きます。
マップが表示されますが、[ArcGIS Maps: コンパイル] ウィンドウの背後に隠れた状態になります。
- [ArcGIS Maps: コンパイル] ウィンドウを閉じます。
AIX ファイルを開くには、このプラグインにサイン インする必要がありますが、このチュートリアルで後で使用するまで ArcGIS のコントロールは不要です。
次に、Adobe Illustrator でマップ上をナビゲートする方法を学習します。
- メニュー バーの [ウィンドウ] をクリックして、[ツールバー] をポイントします。 [Advanced] がオンになっていることを確認します。
- ツールバーの [拡大] ツールをクリックします。
- マップ上でクリックおよびドラッグして拡大します。
- ツールバーの [手のひら] ツールをクリックします。 マップ上でクリックおよびドラッグして画面移動します。
ヒント:
キーボード ショートカットを使用してツールを切り替えることができます。 V、Z、H キーを押すと、[選択]、[拡大]、[手のひら] ツールをそれぞれアクティブ化できます。
マップ レイヤーの探索
マップを編集する前に、Illustrator でのレイヤー構造を詳しく理解しましょう。 マップで不要ないくつかのレイヤーを削除してから、ファイルを Adobe Illustrator (AI) ファイルとして保存します。
- [レイヤー] パネルを開きます。
マップとレイアウトにあるすべてのグラフィックスがこのパネルにリストされます。 このレイヤー構造は、ArcGIS Pro で作成したものと一致していますが、一見して見慣れない構造になっています。 レイヤーはこれら 2 つのプログラムで少し異なる働きをします。このため、Illustrator に表示されたよりも多くのレイヤーが ArcGIS Pro に表示されています。
- [テキスト] という最初のレイヤーの横にある [表示を切り替え] ボタンをクリックします。
マップの著作権のテキストが表示されます。
- [テキスト] レイヤーの表示設定をオンに戻します。
- 次に示すそれぞれのレイヤーで、表示設定をオフにしてマップ上の変化を観察してから、再び表示設定をオンに戻します。
- 凡例
- ラベル
- Offices Map
- Corporate location
- World Hillshade
- Operating country
- Countries
- GlobalBackground
これで、それぞれのレイヤーにどのマップ フィーチャが格納されているかを理解しました。 マップを編集する前にこのような知識を得ておくことは重要です。
- [レイヤー] パネルで、[凡例] レイヤーの横の矢印をクリックし、このレイヤーを折りたたんでそのサブレイヤーを非表示にします。
[ラベル] レイヤーには、ArcGIS Pro でラベル付けされたレイヤーごとに 1 つずつ、2 つのサブレイヤーが含まれています。
- [ラベル] の下にある [Corporate location – Class 1] の横の矢印をクリックして、最初のサブレイヤーを展開します。
リストには、マップ上の緑のラベルごとに 1 行が表示されます。 これらはレイヤーではなく、[Corporate location – Class 1] レイヤー内に含まれているテキスト オブジェクトです。
- [Corporate location - Class 1] および [ラベル] を折りたたみます。
- [Map Frame] の下の [<パス>] オブジェクトをクリックしてハイライト表示します。
このオブジェクトはマップの枠線を形成する四角形です。 これは不要であるため、削除します。
- [レイヤー] パネルの最下部にある [削除] ボタンをクリックします。
[<クリッピング パス>] という名前の 3 つのオブジェクトが存在しています。 これらのオブジェクトは、余分なマップ データを切り詰めて、アートボードの端からはみ出さないようにします。 この場合は、はみ出しているデータがごくわずかしかないので、クリッピング パスを維持する必要はありません。
- 3 つの [<クリッピング パス>] オブジェクトをすべて削除します。
次に、[Map Frame] レイヤーがどのように編成されているか調べてみましょう。
[Map Frame] レイヤーには、すべての地理フィーチャを含む [Offices Map] レイヤーが含まれています。 このようにネストされたレイヤー階層は不要に思われるかもしれませんが、[Map Frame] レイヤー内にマップを維持しておくことは重要です。 [Map Frame] レイヤーは、参照ジオメトリを提供して、ユーザーが後でその他の地理データを追加して、データ全体の位置を合わせることを可能にします。
[Offices Map] レイヤー内には、元のマップのレイヤー ([Corporate location]、[陰影起伏図 (World Hillshade)]、[Operating country]、[Countries]、[GlobalBackground]) にそれぞれ対応するサブレイヤーがあります。 これらのレイヤーはそれぞれが、同じ名前を持つ独自のサブレイヤーを含んでいます。
注意:
複数のシンボル クラスを使用してレイヤーをシンボル表示した場合は、クラスごとのサブレイヤーがレイヤーに含まれます。
- [Offices Map] レイヤー内の各サブレイヤーを展開します。
サブレイヤーには、マップ フィーチャごとに 1 つのオブジェクト行が含まれます。 マップのベクター データはパスおよび複合パスとして格納されるのに対して、ラスター データは画像として格納されます。
- [Offices Map] レイヤー内の各サブレイヤーを折りたたみます。
次に、マップを Illustrator ファイルとして保存します。
- [ファイル] メニューを開き、[別名で保存] をクリックします。
- [コンピューターに保存] をクリックして、ファイルの保存先を選択します。 [ファイル名] に「Offices_Map」と入力します。 [ファイルの種類] で [Adobe Illustrator (*.AI)] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- [Illustrator オプション] ウィンドウのデフォルト値を受け入れて、[OK] をクリックします。
ここでは、マップをレイアウトとして書式設定し、凡例を追加して、レイアウトを AIX ファイルにエクスポートしました。 その後、Adobe Illustrator で AIX ファイルのレイヤー構造を調べて、不要になったいくつかのレイヤーを削除しました。 最後に、AIX を AI ファイルとして保存しました。
視覚効果によるマップの仕上げ処理
これで、マップが Illustrator ドキュメントとして格納されました。このドキュメントは、すべてのユーザーが Adobe Illustrator を使用して開いて編集することができます。 ただし、この Illustrator ファイルは空間対応です。つまり、後で ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud プラグインを使用してその他の地理データを追加できます。 この形式は GIS とデザインの両方の専門家がマップの設計およびメンテナンスに貢献できることを意味します。
次は、マップにいくつかのグラフィックスの変更を加えましょう。 シンボルの 1 つを変更し、すべてのテキストを調整してマップの明瞭度を高めます。 さらに、マップが自社のブランドの美的感覚に合うように、クリッピング マスクと影を適用します。
シンボル プロパティの変更
ゴールドの国々はマップ上であまり明確ではありません。 これらの国々に透明なゴールドの塗りつぶしを指定して、明瞭に表示されるようにします。
- 必要に応じて、Adobe Illustrator で [Offices_Map.ai] を再度開きます。
- [Layers] パネルで、[Operating country] レイヤーの横の [Target] ボタンをクリックします。
[Operating country] レイヤーのすべてのオブジェクトが選択されました。
- ツールバーのカラー パレット ツールで、白の四角形をダブルクリックします。
- [カラー ピッカー] ウィンドウで、[#] に「C9AD7C」と入力します。
- [OK] をクリックします。
マップ上で選択された国々がゴールドになります。 [Appearance] パネルで色の透過表示を変更します。
- [Appearance] パネルを開きます。
ヒント:
[Appearance] パネルが表示されない場合は、[ウィンドウ] メニューを開いて [Appearance] をオンにします。
[Appearance] パネルでは、ゴールドの塗りつぶしやアウトラインに関する情報は提供されません。このパネルは、[Operating country] レイヤー内のパスではなく、そのレイヤーの表示設定プロパティのみを表示します。 レイヤーのコンテンツの表示設定を調整する必要があります。
- [Appearance] パネルで、[Contents] をダブルクリックします。
ヒント:
[Contents] ボタンが表示されない場合は、[Layers] パネルを開いて、[Operating country] レイヤーの [Target] ボタンが選択されていることを確認します。
さらに多くのシンボル プロパティが [Appearance] パネルに表示されます。
- 必要に応じて、[Stroke] と [Fill] を展開します。
ストロークと塗りつぶしにはいずれも、シンボル全体に影響を与える 3 番目の [Opacity] 設定に加えて、そのプロパティ独自の [Opacity] 設定があります。
- [Fill] で、[Opacity] をクリックして [Opacity] を「30」パーセントに変更します。
- [Appearance] パネルがフローティング状態である場合は、そのパネルを閉じるか、ドラッグして他のパネルにドッキングします。
- メニューバーの [選択] をクリックし、[選択を解除] をクリックします。
これで、事業展開国が、不透明なゴールドのアウトラインと透明なゴールドの塗りつぶしで表示されるようになりました。
次に、変更したシンボルに合うように凡例を更新します。 スポイト ツールを使用し、国の形状からシンボル プロパティを取り入れて凡例の形状に適用します。 最初に、スポイト ツールの動作に影響しないように、[陰影起伏図 (World Hillshade)] レイヤーをオフにします。
- [レイヤー] パネルで、[陰影起伏図 (World Hillshade)] レイヤーの表示設定をオフにします。
- ツールバーの [選択] ツールをクリックします。
- マップ上で、凡例の白の正方形をクリックして選択します。
- ツールバーの [スポイト] ツールをクリックします。 マップ上で、ゴールドの国の 1 つをクリックします。
凡例が更新され、透明なゴールドの塗りつぶしが適用されます。 凡例が、マップ上で表現するレイヤーにマッチするようになりました。
- [選択] メニューの [選択を解除] をクリックします。
- [レイヤー] パネルで、[Legend] レイヤーを折りたたみ、[World Hillshade] レイヤーの表示設定をオンにします。
クリッピング マスクによるマップのトリミング
マップを AI ファイルに変換した理由の 1 つは、一部の視覚効果を適用できるようになるためです。 マップを会社のロゴの形状にクリップしましょう。 そうすれば、マップを Web サイトでさらに人目を引くグラフィックスにすることができます。 まず、新しいクリッピング パスの形状を格納するレイヤーを追加します。
- [レイヤー] パネルの最下部にある [新規レイヤーを作成] ボタンをクリックします。
新しいレイヤーが [レイヤー] パネルに表示されます。
- 新しいレイヤーを [Offices Map] レイヤー内にドラッグして、[Corporate location] レイヤーの上に配置します。
- [レイヤー] パネルで、新しいレイヤーをダブルクリックして名前を編集可能にします。 レイヤー名を「Logo」に変更します。
- メニュー バーの [ファイル] をクリックし、[開く] をクリックします。 このチュートリアルの開始時にダウンロードおよび展開した [Offices] フォルダーを参照します。
- [Logo.ai] をダブルクリックします。
新しい Illustrator ドキュメントが開きます。 このドキュメントには、円弧が切り取られた円の形状が 1 つだけ含まれています。
- [ツール] パネルの [選択] ツールをクリックします。
- 形状のエッジをクリックして選択します。 [編集] メニューを開いて [コピー] をクリックします。
- [Offices_Map.ai] タブをクリックして、マップ ドキュメントに切り替えます。
- [レイヤー] パネルで、[Logo] レイヤーをクリックしてハイライト表示します。 [編集] メニューの [ペースト] をクリックします。
ロゴの形状がマップ上に表示されます。 この形状は [Logo] レイヤーに追加され、このレイヤーのサムネイルの形状にもなっています。
- マップ上で、この形状を再配置して、すべてのオフィス マーカーが形状内に含まれるようにします。
凡例や一部のラベルが形状の外側に出ていても、問題ありません。 これらのエレメントは後で再配置します。
次に、ロゴの形状を使用して、新しいクリッピング パスを作成します。
- [レイヤー] パネルで、[Offices Map] レイヤーをクリックします。 [レイヤー] パネルの最下部にある [クリッピング マスクを作成 / 解除] ボタンをクリックします。
これで、マップの表示がロゴの形状に制限されます。
テキストの編集
次に、凡例とラベルを再配置します。 すべてのラベルを完全に配置することは不可能ですが、わかりやすくプロフェッショナルなデザインのマップになるように、多くのラベルの配置を改善することができます。
- [レイヤー] パネルで、[Map Frame] レイヤーの横の [ロックを切り替え] ボタン (空のボックス) をクリックします。
[Map Frame] レイヤーとそのすべてのサブレイヤーがロックされました。 これで、いずれかのマップ オブジェクトを誤って移動させることなくマップ上のテキストを編集できます。
- ツールバーで、[選択] ツールがアクティブになっていることを確認します。
- マップ上で、凡例を囲むボックスをドラッグして、含まれるすべてのオブジェクトを選択します。
- [オブジェクト] メニューの [グループ] をクリックします。
- 凡例をマップ上にドラッグします。 フランスの西側に配置します。
- 著作権のテキスト ([Esri, USGS]) もマップ上にドラッグします。 このテキストをエジプトのすぐ上 (南西隅付近) に配置します。
マップ データの帰属を示すことは重要です。 この情報をマップ自体に含めない場合は、Web ページの他の場所に追加できます。
- マップ上で、英国にズームおよび画面移動します。 [選択] ツールがアクティブな状態で、[Glasgow] ラベルをクリックして選択します。
このラベルは多くの海岸線と交差しているため、読みづらくなっています。 このラベルをより適切な位置に移動して、マップをよりわかりやすくします。
- [Glasgow] ラベルを海洋上にドラッグして、海岸線と交差することがないようにします。
- マップ上の他のラベルも、ラベルの配置に問題がなくなるまで移動します。
- [レイヤー] パネルで、[Map Frame] レイヤーをロック解除します。 [Legend] レイヤーと [Labels] レイヤーを折りたたみます。
影の追加
アウトラインと影をマップに追加して、マップを Web ページの背景上にフローティング表示されるようにします。 こういった効果は、[Logo] レイヤーの複製によって実現します。
- [レイヤー] パネルで、[Logo] レイヤーをクリックしてハイライト表示します。 [レイヤー] パネルの最上部にあるメニュー ボタンをクリックします。
- メニューの [Duplicate "Logo"] をクリックします。
[Logo copy] という新しいレイヤーが [レイヤー] パネルに表示されます。
- [Logo copy] レイヤーを [レイヤー] リストの一番下にドラッグします。 このレイヤーが [Map Frame] レイヤー内にネストされていないことを確認します。
- [Logo copy] レイヤーの横の [Target] ボタンをクリックします。
このオブジェクトには塗りつぶしもストロークも設定されていません。このことは、ツールバーのカラー パレットの白と赤のシンボルによって示されています。
マップのマーカーからシンボル プロパティを取り入れて、ロゴの形状にゴールドのアウトラインが表示されるようにします。
- ツールバーの [スポイト] ツールをクリックします。 マップ上で、緑色の都市マーカー シンボルの 1 つをクリックします。
カラー パレットが、緑の塗りつぶしとゴールドのアウトラインを示すように更新されます。
- [レイヤー] パネルで引き続き [Logo copy] レイヤーがハイライト表示された状態で、[プロパティ] パネルを開きます。 [Appearance] セクションで、[Stroke] を [2] pt に変更します。
緑の塗りつぶしは、他のマップ レイヤーの背後に隠れているため、表示されませんが、 影の効果が正しく適用されるには、塗りつぶしを維持することが重要になります。
- [効果を選択] ボタンをクリックします。
- [Illustrator Effects] の下の [Stylize] をポイントして、[Drop Shadow] をクリックします。
- [Drop Shadow] ウィンドウで、パラメーターをデフォルトのままにして、[OK] をクリックします。
- メニュー バーの [選択] メニューを開き、[選択を解除] をクリックします。
これで、細いゴールドの境界線と黒い影を使用してマップが表示されるようになりました。
- Illustrator ファイルを保存します。
ここでは、Adobe Illustrator を使用して、グラフィックスのプロパティと視覚効果によるマップの仕上げ処理を行いました。 事業展開国の表示設定を変更して、これらの国々に透明なゴールドの塗りつぶしを指定しました。 マップのすべてのラベルとその他のテキストを再配置しました。 また、既存のクリッピング パスを、会社のロゴに似た形状のカスタムのクリッピング パスに置き換えました。 最後に、影の効果を使用して、マップをページからポップアップして表示しました。
その他の地理データの追加とマップのエクスポート
これまでのところ、マネージャーは、作成されたマップに満足していますが、その一方で、経緯線を追加するよう求めています。 経緯線はこのマップに必要な地理フィーチャではありませんが、この地理データを追加すると、マップのトーンがより公式的で信頼性のあるものになるとマネージャーは考えています。
新しいデータを追加するために、ArcGIS Pro で再びマップの操作を始める必要はありません。 Illustrator プラグインを使用すれば、ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud ドキュメントで地理レイヤーを正しい位置に追加することができます。
経緯線の追加
このチュートリアルの前のセクションで終了した ArcGIS Map ウィンドウを再度開き、それらのウィンドウを使用して、緯線/経線を表すレイヤーを検索して追加します。
- 必要に応じて、Adobe Illustrator で [Offices_Map.ai] を再度開きます。
- [ウィンドウ] メニューの [エクステンション] をポイントして、[ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud] をクリックします。 必要に応じて、ArcGIS Pro のライセンス認証で使用したのと同じアカウントを使用してサイン インします。
[ArcGIS Maps: マップボード] および [ArcGIS Maps: コンパイル] ウィンドウが表示されます。 一方のウィンドウが、他方のウィンドウの背後で非表示になっている場合があります。
- [ArcGIS Maps: Compilation] ウィンドウで、[Add Content] をクリックし、[Add Layers] をクリックします。
無料のマップ データのコレクションである Natural Earth から経緯線を検索します。
- [Maps for Creative Cloud] をクリックして、[Natural Earth] をクリックします。
注意:
[Maps for Creative Cloud] が利用できない場合は、[レイヤーの追加] ウィンドウを閉じます。 [コンテンツの追加] をクリックしてから [ファイルからレイヤーを追加] をクリックします。 このチュートリアルで先に展開した [Offices] フォルダーを参照し、[Graticules Graticule 10.zip] を選択して [開く] をクリックします。 手順 7 に進みます。
- 検索バーに「Graticules」と入力し、Enter キーを押します。 [Graticules] カード上の [Add] ボタンをクリックします。
- [閉じる] をクリックします。
[ArcGIS Maps: Compilation] ウィンドウで、7 つのレイヤーが [Contents] リストに追加されました。 これらすべてのレイヤーをマップに追加する必要はありません。
- [コンテンツ] リストで、[Graticules – Graticule 10] を除くすべてのレイヤーの [Toggles visibility] と [Toggles Sync] をオフにします。
[Toggles Sync] がオンになっているレイヤーのみがマップに追加されます。
マップに追加する前に経緯線レイヤーの表示設定を調整します。
- [Graticules – Graticule 10] の横のメニュー ボタンをクリックして、[Manage Labels] をクリックします。
- [Label Features] をオフにして、[OK] をクリックします。
ラベルがプレビュー ウィンドウに表示されなくなります。 プレビューに表示されるラインの色はグレーです。 これらのラインを、マップのグレーの海洋を背景としてよりわかりやすく表示されるように白色に変更します。
- [Graticules – Graticule 10] のメニュー ボタンをもう一度クリックして、[Change Style] をクリックします。
- [Select a drawing style] で、[Location (Single symbol)] カード上の [Options] をクリックします。
- [Change Symbol Style] をクリックします。
- カラー チャートの一番上にある白色をクリックします。 [Line Width] で、[1] px を選択します。
- [OK] をクリックして、[OK] をクリックします。
プレビュー ウィンドウが空で表示されます。これは、背景とラインの両方が白であるためです。
- [ArcGIS Maps: Compilation] ウィンドウで、[Sync] をクリックします。
- [Sync Map] ウィンドウで、[OK] をクリックします。
マップの同期には数分かかる場合があります。
- マップの同期が終了したら、2 つの [ArcGIS Maps] ウィンドウを閉じます。
新しいレイヤーの順序変更
[レイヤー] パネルの [Map Frame] レイヤー内には、複数のレイヤーが追加されています。 それらのレイヤーのコンテンツを調べて、維持する必要がある部分と破棄できる部分を識別します。
- [レイヤー] パネルで、[Offices Map_Map Frame_Elements] レイヤーの横の [ターゲット] ボタンをクリックします。
- マップ上で選択したエレメントにポインターを合わせて、アウトラインを表示します。
このレイヤーには Esri ロゴが含まれています。 すでに帰属の追加は完了しているため、このロゴを維持する必要はありません。
- [Offices Map_Map Frame_Elements] レイヤーを削除します。
[Graticules – Graticule 10] レイヤーには、経緯線が含まれています。 このレイヤーを、海洋の上、かつ陸地の下に配置されるように順序変更します。
- [レイヤー] パネルで、[Countries] レイヤーが折りたたんだ状態であることを確認します。
このレイヤーが展開されていると、経緯線レイヤーを正しい位置に移動することが困難になります。
- 上部にある [Graticules - Graticule 10] レイヤーをドラッグして、[Countries] レイヤーと [GlobalBackground] レイヤーの間に配置します。
- [Offices Map_Map Frame_Sync_1] レイヤーを削除します。
経緯線が海の上、かつ陸地の背後に表示されるようになります。 このマップの最後の仕上げとして、あと 1 つ処理を行う必要があります。 次は、追加した新しいデータも反映されるように著作権のテキストを編集します。
- ツールバーの [Type] ツールをクリックします。
- マップの最下部にある著作権のテキスト (Esri, USGS) をクリックします。 著作権のテキストを編集して「Esri, USGS, Natural Earth」にします。
- [Selection] ツールを使用して、マップの枠線内に収まるようにテキストを再配置します。
- Illustrator ファイルを保存します。
マップのエクスポート
これでマップが完成しました。 このマップを透明な背景が設定された PNG ファイルとしてエクスポートします。
- [ファイル] メニューの [書き出し] をクリックし、[書き出し形式] をクリックします。
- ファイルの保存先を選択します。 [ファイル名] に「Offices_Map」と入力します。 [ファイルの種類] で [PNG (*.PNG)] を選択します。
- [アートボードごとに保存] をオフのままにします。
- [エクスポート] をクリックします。
- [PNG Options] ウィンドウの [Resolution] で、[High (300 ppi)] を選択します。
- [Background Color] で [Transparent] を選択します。
- [OK] をクリックします。
このチュートリアルでは、ArcGIS Pro でマップを作成し、AIX ファイルとしてエクスポートしました。その後、ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud を使用して、Adobe Illustrator でマップを開いて AI ファイルに変換しました。 Illustrator では、シンボルとテキストを編集して、クリッピング マスクや影などの視覚効果を適用しました。 さらに、Illustrator を終了することなく、地理データの別のレイヤーを追加しました。
作成したマップは、会社の Web サイトのブランドとスタイルにマッチしており、お客様にとって役立つ情報ソースとして活用できるほか、魅力的なグラフィックスとして表示できます。
ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud の詳細については、書籍『Mapping by Design: A Guide to ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud』をご参照ください。
カートグラフィのその他のチュートリアルについては、カートグラフィの概要ページをご参照ください。