レイヤーの属性の確認
最初に、現在のハイキング コースのデータを調査し、属性データの検証を実装し、適用できるかどうかを確認します。この作業により、データのメンテナンスと整合性の維持を合理化します。
ハイキング コースのマップの探索
オーストリアのウィーン周辺にあるハイキング コースを表すライン フィーチャを確認します。 現在の属性値を調査し、GIS や属性の検証を活用してデータ整合性を確保する方法や、ウィーン市が提供するハイキング コース データのユーザー向けに組織的な効率性を改善する方法を検討します。
- City of Vienna の Vienna City Map を開きます。
このページには、ウィーンの現在のハイキング コース マップが掲載されています。 コースは、緑のラインとして表示されます。
注意:
コースは、マップにデフォルトで表示されていないこともあります。 コースを表示するには、[Show on the map] で、[City walks] までスクロールし、[City hiking trail] レイヤーをオンにします。
- マップ上で、ハイキング コースをクリックして、そのポップアップを表示します。
- ポップアップで、[Further information] をクリックします。
新しいページが表示されます。 クリックしたコースに関する詳細情報が表示されます。
マップは優れたサービスですが、各ハイキング コースの属性として追加情報を表示できると、さらに便利になります。 そうすると、コースのポップアップに情報を表示できるため、新しいページを開く必要がなくなります。 さらに、これによって、ジオデータベース属性の検証が適用されるため、新しいコースが作成されたときにも、コースの属性をさらに能率的に表示できるようになります。
- 追加の詳細ページと Vienna City Map のページを閉じます。
データのダウンロード
次に、このチュートリアルで使用するデータを含むプロジェクト パッケージをダウンロードし、ArcGIS Pro でパッケージを開きます。 ジオデータベースから、データをいくつかマップに追加します。
- ArcGIS Online の Vienna アイテムに移動します。
このプロジェクト パッケージには、このチュートリアルで使用するデータが含まれています。
- [ArcGIS Pro で開く] をクリックします。
このコンテンツは、item.pitemx というパッケージとしてダウンロードされています。
注意:
必要であれば、プロジェクト パッケージを個別にダウンロードして開くこともできます。 これには、[ダウンロード] をクリックします。 コンピューター上で、ダウンロードした Vienna.ppkx を選択します。 必要に応じて、ファイルをコピーして適切な場所に移動し、ダブルクリックして ArcGIS Pro でパッケージを開きます。
- item.pitemx を開きます。 ArcGIS Pro でサイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
パッケージが ArcGIS Pro で開きます。 ウィーンが拡大されたマップが含まれています。
- [カタログ] ウィンドウで、[データベース] フォルダーを展開し、vienna.gdb を展開します。
ヒント:
[カタログ] ウィンドウが開いていない場合は、リボンの [表示] タブをクリックします。 [ウィンドウ] グループで、[カタログ ウィンドウ] をクリックします。
- [ViennaCityTrails_Raw] を右クリックして、[現在のマップに追加] をクリックします。
ヒント:
ArcGIS Pro では、明るいテーマまたは暗いテーマで、ユーザー インターフェイスの外観をカスタマイズできます。 このチュートリアルの画像例では、暗いテーマを使用しますが、お好みのテーマを選択することもできます。 テーマを変更するには、リボンの [プロジェクト] をクリックします。 [オプション] をクリックします。 [オプション] ウィンドウの [アプリケーション] の下で、[一般] をクリックします。 [アプリケーション テーマ] を展開して、[暗色] を選択します。 テーマの変更を有効にするには、ArcGIS Pro を再起動する必要があります。
[Vienna City Trails] レイヤーがデフォルトのシンボルとともに、マップに表示されます。
注意:
レイヤーのシンボル色は、この画像例とは異なる場合がありますが、解析の結果には影響を与えません。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーをオフにして無効にします。
- [カタログ] ウィンドウの [vienna.gdb] で、[RundumadumTrail_Subtypes] をマップにドラッグします。 必要であれば、[コンテンツ] ウィンドウで、[Rundumadum Trail Stages] レイヤーをオンにします。
このレイヤーは、コースのステージごとに色分けして、シンボル化されています。 レイヤーにサブタイプが含まれている場合、ArcGIS Pro は、サブタイプを持つ属性に、[個別値] シンボルを自動的に適用します。
[Rundumadum Trail Stages] レイヤーの [TrailStage] フィールドには、サブタイプが適用されています。 サブタイプでは、フィーチャクラス内のフィーチャを分類またはグループ化できるとともに、編集者には有効な属性を定義済みのリストとして提供します。 フィーチャクラスでは、1 つの属性フィールドに限って、サブタイプを適用できます。
属性の確認
[Rundumadum Trail Stages] レイヤーは、その属性に基づいて、シンボル化されています。 レイヤーの属性をより深く理解するために、レイヤーの属性テーブルで、これらを確認してみましょう。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Rundumadum Trail Stages] レイヤーを右クリックして、[属性テーブル] を選択します。
レイヤーの属性テーブルが開きます。 属性テーブルは、データ モデルの基本構成要素であり、地理データの基盤を形成します。 テーブルの属性情報は、行と列で整理されています。 ArcGIS では、行はレコードと呼ばれ、列はフィールドと呼ばれます。
- 必要に応じて、マップ下部に [Rundumadum Trail Stages] 属性をドラッグし、ドッキングします。
ハイライト表示した [Trail Stage Number] フィールドは、サブタイプが適用されたフィールドを表します。 このフィールドは、コースのステージ名を含む説明を示します。
注意:
レイヤーの属性テーブルを表示するには、[コンテンツ] ウィンドウで、レイヤーをクリックする方法もあります。 リボンの [データ] タブをクリックします。 [テーブル] グループで、[属性テーブル] をクリックします。 さらに、[設計] グループには [フィールド]、[サブタイプ]、[ドメイン] のボタンもあります。 これらは、データ モデルを操作し、ジオデータベース スキーマの更新と修正を行うためのツールです。
ジオデータベースは、バックグラウンドでサブタイプ フィールドの記述名ではなく、整数値を保存します。 整数は、ルックアップ テーブルで説明と紐づけられるため、ファイル サイズの縮小と効率の向上が可能になります。
- 属性テーブルで、オプション ボタンをクリックし、[ドメインとサブタイプの説明を表示] をオフにします。
テーブルが更新され、説明の代わりに、サブタイプ コードが表示されます。
- オプション ボタンをクリックし、[ドメインとサブタイプの説明を表示] をオンにして、サブタイプの説明を表示します。
- テーブルを選択した状態で、リボンの [テーブル] タブをクリックします。 [フィールド] グループで、[エイリアス] をクリックします。
フィールド名の表示が、記述名を含むフィールド エイリアスから、元のフィールド名に切り替わります。 たとえば、[Trail Stage Number] エイリアスが、[TrailStage] フィールド名になります。
エイリアスは、フィールド名の長さや、スペースや特殊記号の使用に制限を課すデータベース フィールド名のルールに反することなく、ユーザーに記述的なフィールド名を表示する場合に便利です。
- リボンで [エイリアス] をクリックして、エイリアスに戻します。
- 必要に応じて、[コンテンツ] ウィンドウで、[Rundumadum Trail Stages] レイヤーをクリックして選択します。
- リボンの [データ] タブをクリックします。 [データ設計] グループで、[フィールド] をクリックします。
[フィールド] ビューが開き、レイヤーの属性フィールドとプロパティが表示されます。 フィールド ビューでは、フィールドの作成、フィールドの削除、既存のフィールドの変更を実行できます。
[*TrailStage] フィールド名は太字で表示され、名前の先頭にはアスタリスクが付いており、サブタイプが適用済みであることを示します。 フィールドのデータ タイプは [Short]、つまり short integer です。 サブタイプを持つフィールドは、short または long integer でなくてはなりません。 フィールドには、[Trail Stage Number] というエイリアスがあります。
[BEZ_TEXT] という名前のフィールドがあります。 このフィールド名は記述的ではないため、このフィールドに対して、[Original Name] というエイリアスが設定されています。
- [BEZ_TEXT] で、エイリアス [Original Name] を含むセルをダブルクリックします。
セルはハイライト表示され、現在のエイリアスを必要に応じて、更新または変更できることを示します。 この時点では、変更は加えません。
- テーブルの別の場所をクリックして、セルを選択解除します。
[データ タイプ] 列には、各フィールドのデータ タイプが表示されます。 このテーブルでは、ほとんどのフィールドは、[Text]、[Float]、[Short] に設定されます。 内部フィールドは、[Double] に設定されます。 コースの場所 (座標) は、[Geometry] という特殊なフィールド タイプに格納されます。
テーブルの各フィールドは、次の表に示すように、特殊なデータ タイプを格納します。
フィールド タイプ 説明 Text
文字列
Float
-3.4E38 ~ 1.2E38 の範囲の小数点数
Double
-2.2E308 ~ 1.8E308 の範囲の小数点数
Short
-32,768 ~ 32,767 の範囲の整数。
Long
-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の範囲の整数。
Date
日付または時刻、または日付と時刻の両方
Blob
画像、音声、その他のマルチメディアなど、バイナリ データのコレクション
Raster
ラスター画像
GUID
グローバル一意識別子
Geometry
空間フィーチャを表す、x、y の座標ペアを格納
- [フィールド] ビューおよび [Rundumadum Trail Stages] 属性テーブルを閉じます。 [コンテンツ] ウィンドウで、[Rundumadum Trail Stages] レイヤーをオフにし、凡例を折りたたみます。
- [クイック アクセス ツールバー] の [保存] ボタンをクリックします。
プロジェクトが保存されます。
新しいフィールドの追加
次に、[Vienna City Trails] レイヤーのサブタイプを作成するために使用される、新しい short integer のフィールドを追加します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーをオンにします。 レイヤーを右クリックし、[データ設計] にポインターを合わせて、[フィールド] を選択します。
レイヤーの [フィールド] ビューが開きます。
- 必要に応じて、マップの下にウィンドウを配置して、ドッキングします。
- [フィールド] ビューの下部までスクロールし、[ここをクリックして、新しいフィールドを追加します。] をクリックします。
ヒント:
新しいフィールドは、リボンの [フィールド] タブの [変更] グループからも追加できます。
- テーブルの下部で、[ここをクリックして、新しいフィールドを追加します。] をクリックします。 [フィールド名] 列で、現在の値 ([フィールド]) をダブルクリックして、「TrailRating」と入力します。
注意:
編集を行うと、編集した行の横に、緑のインジケーターが表示されます。 行の横に赤のインジケーターが表示されている場合、[保存] をクリックしても、コミットすることができないエラーを示しています。 エラーを確認するには、赤のインジケーターにポインターを合わせます。 エラーを修正すると、インジケーターが再び緑色に変わります。
- [エイリアス] の空白セルをダブルクリックし、「Trail Rating」と入力します。
- [データ タイプ] セルをダブルクリックして、[Short] を選択します。
- [ハイライト] ボックスをオンにします。
[数値形式] プロパティでは、数値の表示を変更できます。これは、表示される小数点以下の桁数を制限したり、数値をパーセンテージとして表したりしたい場合に便利です。 しかし、これは新しい [Trail Rating] フィールドには必要ありません。 数値は、格納されますが、数値として表示されません。 整数値は、サブタイプの記述に置換されます。
- リボンの [フィールド] タブの [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。
注意:
[フィールド] ビューで作業中の変更内容を保存すると、ジオデータベースの構造 (別名ジオデータベース スキーマ) が更新されます。 これは、コンテンツだけが変更される、フィーチャクラスや属性テーブルのフィーチャを編集する作業とは異なります。
- [フィールド] ビューを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーを右クリックして、[属性テーブル] を選択します。
[Trail Rating] フィールドは、属性テーブルの最後に追加されています。
フィールドへの入力
デフォルトでは、新しいフィールドに値が入力されていません。 作成した [Trail Rating] フィールドを編集し、各コースの達成にかかる時間に基づいて、値を追加します。
- 属性テーブルで、[Estimated Time] フィールドを右クリックし、[昇順で並べ替え] を選択します。
コースのレーティングは、コースを完了するまでの推定所要時間に基づいています。 たとえば、2.5 ~ 3 時間で完了できるコースは、Easy (初心者向け) としてレーティングされます。
- [Estimated Time] フィールドを [Trail Rating] フィールドの横にドラッグします。
- [Trail Rating] フィールドの 1 つ目のセルをダブルクリックし「1」と入力して、Enter キーを押します。
- 2 つ目のセルに「1」と入力して、Enter キーを押します。
- [編集の保存] ウィンドウで、[はい] をクリックします。
- 次の表を使用し、属性テーブルの [Trail Rating] フィールド値を更新します。
所要時間 コースのレーティング 2.5 時間~ 3 時間
1
3 時間~ 4 時間
2
3.5 時間~ 4 時間
2
4 時間~ 4.5 時間
3
4 時間~ 5 時間
3
- [Vienna City Trails] 属性テーブルで、すべての [Trail Rating] フィールド値が正常に更新されたことを確認します。
- リボン上の [編集] タブにある [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。
- [編集の保存] ウィンドウで、[はい] をクリックします。
- 属性テーブルを閉じます。 プロジェクトを保存します。
コースのレーティングに基づいて、サブタイプを適用するために、フィールドを正常に追加して、データを入力しました。 続いて、サブタイプの説明を追加し、結果を確認します。
サブタイプの作成
次は、フィールドのサブタイプを作成し、コードと説明を更新します。
コースのレーティングのサブタイプを作成
サブタイプにより、同じ属性を共有するフィーチャのグループにレイヤーを分類できます。 [サブタイプ] ビューでは、レイヤーに関連するサブタイプの確認、サブタイプのプロパティの編集、レイヤーへの新しいサブタイプの作成を行うことができます。
現在の [Vienna City Trails] レイヤーには、サブタイプは定義されていません。 先ほど追加し、データを入力した [Trail Rating] フィールドのサブタイプを作成します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーをクリックして選択します。
- リボンの [データ] タブをクリックします。 [データ設計] グループで、[サブタイプ] をクリックします。
[サブタイプ] ビューが表示されます。 レイヤーのフィールドのリストが、テーブルに表示されます。
- 必要に応じて、[サブタイプ] ビューのサイズを変更し、[TrailRating] フィールドを表示します。
- リボン上の [サブタイプ] タブにある [サブタイプ] グループで、[作成/管理] をクリックします。
[サブタイプの管理] ウィンドウが表示されます。
- [サブタイプの管理] ウィンドウの [サブタイプ フィールド] で、[TrailRating] を選択します。
生成するサブタイプについて、コースのレーティング コードと説明を追加できます。 指定のサブタイプ フィールドで、一意のコードをツールに検出させると、サブタイプ コードを簡単に入力できます。 作成するサブタイプの数が多い場合にご利用ください。
- [サブタイプの管理] ウィンドウで、[コードの検出] をクリックします。
[サブタイプの管理] ウィンドウが更新され、3 つのサブタイプ コードが表示されます。 これらのコードは、[Estimated Time] フィールドに基づいて、さまざまなコースに割り当てた [Trail Rating] フィールド値を表します。
次に、コードを並べ替えて、各サブタイプの説明を入力します。
- [コード] をクリックし、サブタイプ コードを昇順で並べ替えます。
コースのレーティングが割り当てられていない、新コースのサブタイプを追加します。
- [3] の下の空白セルをダブルクリックし「4」と入力して、Enter キーを押します。
次に、各サブタイプの説明を入力します。
- [説明] で、[新しいサブタイプ1] をダブルクリックします。 「Easy」と入力して、Enter キーを押します。
- 次の表を使用し、追加されたサブタイプの説明を入力します。
コースのレーティング サブタイプ コード 1
Easy
2
Moderate
3
Strenuous
4
Unrated
- [デフォルト サブタイプ] で、[Unrated] を選択します。
- [OK] をクリックします。
サブタイプが作成され、割り当てられます。 [サブタイプの管理] ウィンドウが閉じます。
- リボン上の [サブタイプ] タブにある [変更] グループで、[保存] をクリックします。
[サブタイプ] ビューでは、太字になっていて、先頭にアスタリスクが付いているため、[TrailRating] は、サブタイプ フィールドとして区別されています。 さらに、各サブタイプには、サブタイプ コードにデフォルト値が設定されています。 デフォルト値とドメインの列が、サブタイプごとに追加されます。
- [サブタイプ] ビューを閉じます。 [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。
属性テーブルで、[Trail Rating] フィールドが更新され、数値ではなく、サブタイプの説明が表示されます。
- 属性テーブルを閉じます。
コースのシンボル化
次に、サブタイプ フィールドを使用して、コース レイヤーをシンボル表示します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーを右クリックして、[シンボル] を選択します。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
- [シンボル] ウィンドウの [プライマリ シンボル] で、[個別値] を選択します。 [フィールド 1] で、[Trail Rating] を選択します。
- [クラス] タブで、[Easy] コースに関連付けられたライン シンボルを右クリックします。 カラー ピッカーで、[ケツァール グリーン] を選択します。
ヒント:
カラー ピッカーで、色の上にポインターを置くと、その色の名前が表示されます。
初心者向けのコースが、マップ上で、緑色で表示されます。
- 他のシンボルも、次のように変更します。
- [Moderate] (中級者向け) には、[エレクトロン ゴールド] (カラー ピッカーの 4 列目、3 行目) を選択します。
- [Strenuous] (上級者向け) には、[マーズ レッド] (カラー ピッカーの 2 列目、3 行目) を選択します。
- [Unrated] (レーティングなし) には、[モーレア ブルー] (カラー ピッカーの 9 列目、4 行目) を選択します。
表示する必要がない、余分なシンボル クラスがあります。 レーティングなしのコースのサブタイプは、すでに作成しているので、[その他の値すべて] シンボル クラスは削除できます。
- [詳細] をクリックして、[その他の値すべてを表示] をオフにします。
マップは、コースのレーティングをより直感的に反映できるよう、シンボル表示されます。
- [シンボル] ウィンドウを閉じます。 プロジェクトを保存します。
サブタイプの使用
市内のコースにサブタイプ フィールドを適用し、[Vienna City Trails] フィーチャクラスを正常に更新しました。 サブタイプは、有効な値のリストから選択できるようにすることで、整合性を確保するだけでなく、データの分類にも役立ちます。 各サブタイプのフィールドに、フィーチャ作成時に、自動的に適用されるデフォルト値を設定できます。
次に、ジオデータベースにドメインを追加し、それを既存のフィーチャクラスの個々のフィールドに適用します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーをクリックして選択します。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [選択] グループの [選択] ボタンをクリックします。
- マップ上で、任意のコース フィーチャをクリックします。
クリックしたコースが選択され、青でハイライトされます。
- [編集] タブの [選択] グループで、[属性] をクリックします。
[属性] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウでは、選択したコースの属性フィールド値を編集できます。
- [属性] ウィンドウで、[Trail Length] フィールドの値をクリックします。
フィールドがハイライト表示されます。これは、新しい値を入力して、その値を更新できることを示します。 現在の状態では、[Trail Length] フィールド値は、どの値にも更新できます。 追加される値を検証したり、制限したりする仕組みはありません。 この問題については、後ほど取り上げます。
現時点では、[Trail Length] フィールド値は変更しません。
- [属性] ウィンドウの下部へスクロールします。 [Trail Rating] フィールドで、[シンボル クラスの選択] ボタンをクリックします。
説明のリストが表示されるので、必要に応じて、現在のサブタイプを更新できます。
カスタムの [Trail Rating] 値は入力できません。 リストから有効な値を選択し、データの整合性を維持する必要があります。 サブタイプを使用する主な理由は、この機能のためです。
現時点では、[Trail Rating] フィールド値は変更しません。
- [属性] ウィンドウを閉じます。
- [編集] タブの [選択] グループで、[選択解除] をクリックします。
- プロジェクトを保存します。
市内のコースにサブタイプ フィールドを適用し、ジオデータベースの [Vienna City Trails] フィーチャクラスを正常に更新しました。
ドメインの作成
次に、ジオデータベースにドメインを追加し、それを既存のフィーチャクラスの個々のフィールドに適用します。
ビューを使用したドメインの作成
ドメインは、属性フィールドを入力する際に、有効な値のリストを示すことで、データの整合性を確保するという点で、サブタイプに似ています。 ただし、サブタイプとは異なり、ドメインは、テーブル、フィーチャクラス、またはサブタイプの特定の属性フィールドに対する許容値を規定します。
ドメインは、ジオデータベースに保持され、ジオデータベース内の複数のフィーチャクラスおよびテーブルに適用できます。 必要に応じて、属性ドメインを範囲ドメインとして、あるいはコード値ドメインとして適用します。 範囲ドメインは、フィールドの最小値および最大値を定義します。 これらの値は、short、long、float、double、および date 属性フィールドで使用できます。 コード値ドメインは、実際の許容値と簡単なコード内容の記述の両方を指定することにより、属性の有効な値のセットを指定します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] を選択します。
- リボンの [データ] タブをクリックします。 [データ設計] グループで、[ドメイン] をクリックします。
[ドメイン] ビューが表示されます。 このビューでは、既存ドメインの確認、ドメインのプロパティおよび値の編集、およびドメインの作成が可能です。
次に、ドメインを作成します。
- [ドメイン] ビューで、[ドメイン名] の空白セルをダブルクリックし、「Accessibility」と入力します。 [説明] には「Trail accessibility」と入力します。
- [フィールド タイプ] で、[Short (Small Integer)] を選択します。 [ドメイン タイプ] で、[コード値ドメイン] が選択されていることを確認します。
ドメイン タイプがコード値ドメインの場合は、ドメイン コードと説明の入力に、行の末尾にある追加テーブルが使用されます。
- [コード] に「1」と入力します。 [説明] に「Unpaved」と入力して、Enter キーを押します。
コードと説明を 1 つ追加すると、行がもう 1 つ追加されます。
- 次の表を参考にして、[コード] と [説明] の値を追加します。
コード 説明 1
Unpaved
2
Paved
3
Partially Paved
4
Stroller Friendly
5
Wheelchair Friendly
これで、コードと説明が 5 個になりました。
- リボンの [ドメイン] タブの [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。
- [ドメイン] タブの [編集] グループで、[新規] をクリックします。
新しいドメインが、ビューに追加されます。
- 新しいドメインに、次の情報を入力します。
- [ドメイン名] に「MaxTrailDuration」と入力します。
- [説明] には「Maximum Trail Duration」と入力します。
- [フィールド タイプ] で、[Short (Small Integer)] を選択します。
- [ドメイン タイプ] で、[範囲ドメイン] を選択します。
範囲ドメインを選択すると、フィールドで使用できる数値を制限する最小値と最大値を入力するための追加テーブルが開きます。
- [最小] に「3」と入力します。 [最大] に「7」と入力します。
- リボンの [ドメイン] タブの [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。
- 次のパラメーターを使用して、コースの最短所要時間の範囲ドメインを作成します。
- [ドメイン名] に「MinTrailDuration」と入力します。
- [説明] に「Minimum Trail Duration」と入力します。
- [フィールド タイプ] で、[Short (Small Integer)] を選択します。
- [ドメイン タイプ] で、[範囲ドメイン] を選択します。
- [最小] に「1」と入力します。
- [最大] に「2」と入力します。
- リボンの [ドメイン] タブの [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。
これで、[ドメイン] ビューのドメインが 3 個になりました。
- 次のパラメーターを使用し、範囲ドメインをさらに 3 つ追加します。
ドメイン名 説明 フィールド タイプ ドメイン タイプ 最小値 最大値 ShortTrailLength
Average kilometer length of a short trail
Short
Range Domain
2
9
MediumTrailLength
Average kilometer length of a medium trail
Short
Range Domain
10
13
LongTrailLength
Average kilometer length of a long trail
Short
Range Domain
14
15
合計で 6 個のドメインを作成しました。
- リボンの [ドメイン] タブの [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。
- [ドメイン] ビューを閉じます。
ツールを使用したドメインの作成
多数のコードと説明を含むコード値ドメインを作成すると、時間も労力もかかります。 この作業を迅速に行うため、ジオプロセシング ツールを使用して、ジオデータベースの既存のテーブルを基に、追加のコード値ドメインを作成します。
[テーブル → ドメイン] ジオプロセシング ツールでは、テーブルの値を使用して、コード値ドメインを作成または更新します。
注意:
属性ドメインは、ジオデータベースのプロパティであり、ジオデータベース内の複数のフィーチャクラス、タイプ、サブタイプにわたって共有することができます。 コード値ドメインのコードや範囲ドメインの最小または最大範囲を使用し、フィールドに挿入できるデータを制約することで、データ整合性を効果的に確保します。
- [カタログ] ウィンドウで、[マップ] フォルダーを展開します。 [ReferenceMap] を右クリックして、[開く] を選択します。
マップ ビューが表示されます。 このマップには、複数のスタンドアロン テーブルがあります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Duration] テーブルを右クリックして、[開く] を選択します。
このテーブルには、[Trail Duration] ドメインで使用できる値が含まれています。
次に、ジオプロセシング ツールを使用してドメインを作成し、このテーブルの値から、値を割り当てます。
- [Duration] テーブルを閉じます。
- リボンの [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。
[ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[テーブル → ドメイン] ツールを検索して開きます。
- [テーブル → ドメイン] ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
- [入力テーブル] で、[Duration] を選択します。
- [コード値フィールド] で、[TrailDuration] を選択します。
- [説明フィールド] で、[TrailDurationTimes] を選択します。
- [入力ワークスペース] で、プロジェクトの [Databases] フォルダーを参照して、[vienna.gdb] を選択します。
- [ドメイン名] で、デフォルト名である [TrailDuration] を使用します。
- [ドメインの説明] に「Time needed to complete trail」と入力します。
- [実行] をクリックします。
ツールが実行されます。 処理が完了しても、マップには何の変化もありません。 [ドメイン] ビューを確認することで、ツールの実行に成功したことがわかります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] を選択します。 リボンの [データ] タブをクリックします。 [データ設計] グループで、[ドメイン] をクリックします。
[ドメイン] ビューが表示されます。 [TrailDuration] ドメインが正常に追加されました。
注意:
[TrailDuration] ドメインが表示されない場合は、[ドメイン] ビューを閉じてから、もう一度開いてみてください。
- [テーブル → ドメイン] ジオプロセシング ツールを使用し、以下の表にあるパラメーターを基に、4 つのコード値ドメインを追加で作成します。
入力テーブル コード値フィールド 説明フィールド 入力ワークスペース ドメイン名 ドメインの説明 Scenery
SceneryCode
SceneryDescription
vienna.gdb
Scenery
Various types of scenery along trail
TrailLength
LengthCode
LengthDescription
vienna.gdb
TrailLength
Trail distance in kilometers
ElevationChange
ElevationCode
ElevationDescription
vienna.gdb
ElevationChange
Rate of change in elevation along trail
TrailType
TrailTypeCode
TrailTypeDescription
vienna.gdb
TrailType
Description of trail types
- [ドメイン] ビューを閉じてから、もう一度開きます。
[Scenery]、[TrailLength]、[ElevationChange]、[TrailType] の各ドメインが正常に追加されています。
- [ドメイン] ビューを閉じて、プロジェクトを保存します。
フィールドへのドメインの割り当て
テーブルのフィーチャがサブタイプにグループ化されている場合、別の属性ドメインを各サブタイプに割り当てることができます。 ただし、ドメインが属性フィールドに関連付けられている場合は、そのドメイン内の値のみがフィールドに対して有効になります。つまり、フィールドでは、ドメインに含まれない値を使用できません。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーを右クリックして、[属性テーブル] を選択します。
[Trail Accessibility] フィールドと [Average Trail Elevation] フィールドには、記述的ではない値が入力され、あまり役に立ちません。
これらのフィールドにドメインを割り当て、ドメインがテーブルに与える影響を確認します。
- リボンの [データ] タブにある [データ設計] グループで、[サブタイプ] をクリックします。
- 必要に応じて、[サブタイプ] ビューを展開し、スクロールせずに、テーブル全体を表示します。
- [Easy] サブタイプで、[Accessibility] フィールドを見つけます。 [ドメイン] セルをダブルクリックして、[Accessibility] を選択します。
- [Moderate]、[Strenuous]、[Unrated] サブタイプでは、[Accessibility] ドメインを [Accessibility] フィールドに割り当てます。
- リボン上の [サブタイプ] タブにある [変更] グループで、[保存] をクリックします。
注意:
サブタイプをテーブルのフィールドに割り当てると、同じ属性フィールドに対し、サブタイプごとに異なるドメインを適用できるというメリットがあります。
- [Length] フィールドで、次のドメインを設定します。
- [Easy] サブタイプで、[ドメイン] を [ShortTrailLength] に設定します。
- [Moderate] サブタイプで、[ドメイン] を [MediumTrailLength] に設定します。
- [Strenuous] サブタイプで、[ドメイン] を [LongTrailLength] に設定します。
- [Unrated] サブタイプで、[ドメイン] を [ShortTrailLength] に設定します。
- サブタイプを保存します。
- [Easy]、[Moderate]、[Strenuous]、[Unrated] サブタイプに、次の追加ドメインを割り当てます。
フィールド名 ドメイン MinDuration
MinTrailDuration
MaxDuration
MaxTrailDuration
Scenery
Scenery
Elevation
ElevationChange
TrailType
TrailType
- サブタイプを保存して、[サブタイプ] ビューを閉じます。
- 必要に応じて、[Venna City Trails] レイヤーの属性テーブルを開きます。
[Trail Accessibility]、[Highlighted Scenery]、[Average Trail Elevation] の各フィールドには、ドメインの説明から生成した記述値が入力されます。
[Type of trail] フィールドには値を入力しなかったため、このフィールドは空白のままです。 このフィールドにもドメインが適用されますが、値が追加されず、かつデフォルトも設定されていなければ、ドメインの検証は行えません。
- 属性テーブルを閉じて、プロジェクトを保存します。
コースのフィーチャの更新
次に、コースのフィーチャを更新し、編集時にドメインの効果を確認します。
ドメインを使用して、特定のフィールドに設定できる値を制限すれば、データの整合性を維持するのに役立ちます。 ドロップダウン リストに表示されるフィールド値を制限することによって、コード値ドメインを検証することができます。 範囲ドメインは編集時に、自動的に検証されます。 コースのフィーチャを更新し、コード値と範囲ドメインを使用します。
- [ソース] タブをクリックして、元のマップ ビューに戻ります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーをクリックして選択します。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [選択] グループの [選択] ボタンをクリックします。
- マップ上で、任意のコース フィーチャをクリックして選択します。
- [編集] タブの [選択] グループで、[属性] をクリックします。
[属性] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウは、このチュートリアルで、さきほど選択したコースのフィールド値を編集するために使用しました。 今回は、入力できる値とフィールドに適用できる選択肢は、フィールドに適用されたドメインによって異なります。
- [属性] ウィンドウで、[Type of trail] 値をクリックします。
独自のコース タイプは入力できません。 事前定義されたタイプのいずれかを選択する必要があります。
- [Type of trail] で、元のコース タイプとは異なるタイプを選択します。
- [Trail Accessibility] と [Highlighted Scenery] の値を変えて、その影響を確かめてください。
さきほどは、サブタイプごとに距離を制限する範囲ドメインを [Trail Length] フィールドに割り当てました。
サブタイプ ドメイン名 最小値 最大値 Easy
ShortTrailLength
2
9
Moderate
MediumTrailLength
10
13
Strenuous
LongTrailLength
14
15
- [属性] ウィンドウの [Trail Length] に「99」と入力して Enter キーを押します。
フィールドは、赤色でハイライト表示されます。これは、コースの距離が中級者向けのコース レーティング サブタイプの範囲内ではないことを意味します。 さらに、[属性] ウィンドウには、中級者向けのコースの距離は 10 ~ 13 であることを示す警告が表示されます。
- [Trail Length] の値を「11」に変更して、Enter キーを押します。
値が許容範囲内に収まる、警告メッセージはなくなります。
現在の変更は、編集内容を保存しなければ、ジオデータベースに反映されません。
- [属性] ウィンドウを閉じます。
コミットされていない属性の編集があることを伝えるメッセージが表示されます。 編集をテストするために変更を加えただけなので、変更を破棄します。
- [破棄] をクリックして、選択を解除します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[マップ操作] ボタンをクリックして、[選択] ツールを非アクティブにします。
- プロジェクトを保存します。
ドメインを追加し、フィーチャクラスのフィールドに適用しました。 ドメインとサブタイプを含むフィーチャも編集しました。 次に、フィーチャ サービスを公開して使用します。
フィーチャ サービスの公開
次に [Vienna City Trails] レイヤーを公開し、Web マップの編集時にデータの検証にアクセスできるかどうかを確認します。
Web レイヤーの共有
サブタイプとドメインをサポートするフィーチャを Web アプリで共有する前に、すべての編集可能なレイヤーで、フィーチャ テンプレートが構成されていることを確認する必要があります。 フィーチャ テンプレートは、レイヤーにフィーチャを作成するために使用する、作図ツールの事前定義済みコレクションです。
フィーチャ テンプレートは、レイヤーのプロパティであり、ArcGIS Pro プロジェクトで管理および保守されます。 レイヤーは、レイヤー ファイル、レイヤー パッケージ、Web レイヤーとして共有されます。また、テンプレートのプロパティも共有されます。 レイヤーを公開する前に、[Vienna City Trails] レイヤーのフィーチャ テンプレートを作成します。
- [編集] タブの [フィーチャ] グループの右下隅で、[テンプレートの管理] ボタンをクリックします。
- [テンプレートの管理] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーを右クリックし、[すべてのテンプレートの作成] をクリックします。
フィーチャ テンプレートが生成され、関連付けられた各レイヤー サブタイプのテンプレート ボックスに追加されます。 各テンプレートは、サブタイプの記述と一致するように名前が付けられています。 異なるデフォルト値を設定し、異なる編集方法や編集ツールを適用して、テンプレートを使用して、フィーチャの更新や作成を行えます。
これで、レイヤーを公開する準備が整いました。 まず、マップから他のレイヤーを削除して、プロジェクトを保存します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤー以外のすべてのレイヤー (ベースマップ レイヤーも含む) を削除します。
ヒント:
レイヤーを削除するには、該当するレイヤーを右クリックして、[削除] を選択します。
- プロジェクトを保存します。
- リボンの [共有] タブをクリックします。 [共有] グループで、[Web レイヤー] ドロップダウン メニューをクリックした後、[Web レイヤーの公開] をクリックします。
[Web レイヤーとして共有] ウィンドウが表示されます。
- [Web レイヤーとして共有] ウィンドウで、次のパラメーターを更新します。
- [名前] には「Vienna City Trails」の後に、自分の名前かイニシャルを付けます。
- [概要] には「属性の検証を適用したハイキング コース データ」と入力します。
- [タグ] では、デフォルトのタグのリストを保持します。
- [レイヤー タイプ] で、[フィーチャ] が選択されていることを確認します。
注意:
ArcGIS Enterprise ユーザーの場合は、[データおよびレイヤー タイプ] の [すべてのデータをコピー] で、[フィーチャ] を選択します。
- [場所] に「Vienna Trails」と入力します。 [次のグループと共有] で、[すべての人に公開] チェックボックスをオンにします。
公開する前にレイヤーを解析して、公開を妨げるエラーが存在しないことを確認します。
- [Web レイヤーとして共有] ウィンドウで、[解析] をクリックします。
Web レイヤーを共有するための一意の数値 ID の割り当てに関する警告が表示されることがあります。
- 警告が表示された場合は、その警告をダブルクリックします。 [マップ プロパティ] ウィンドウで、[Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可] をオンにし、[OK] をクリックします。
- 必要に応じて、[Web レイヤーとして共有] ウィンドウで、[分析] をクリックします。 エラーが見つかっていないことを確認します。
注意:
一意の数値 ID 以外のエラーが発生した場合は、エラーの説明を読んで解決してから、操作を続行します。
- [公開] をクリックします。
- 公開が完了したら、[Web レイヤーの管理] をクリックします。
ブラウザーが開き、Vienna City Trails Web レイヤーのアイテム ページが表示されます。
編集の有効化
次は、Web レイヤーで、編集を有効化します。
- 必要に応じて、アイテム ページで、ArcGIS 組織のアカウントにサイン インします。
- リボンの [設定] をクリックします。
- [一般] の [パブリック データ コレクション] で、[編集が有効化されているときに、このレイヤーを一般ユーザーと共有することを承認します。] チェックボックスをオンにします。
- [一般] の横にある [保存] をクリックします。
- [Feature Layer (ホスト)] の [編集] で、[編集の有効化] をオンにします。
- [Feature Layer (ホスト)] の横にある [保存] をクリックします。
公開されたレイヤーの設定を、編集の有効化を許可、編集の有効化中の共有を許可するように変更しました。
Web マップのフィーチャの編集
これで、レイヤーでの編集が有効になったので、Web マップに追加して、一部のフィーチャを編集します。
- リボンの [概要] をクリックします。
- [Map Viewer で開く] をクリックします。
マップが Map Viewer で開きます。
注意:
組織とユーザーの設定によっては、Map Viewer Classic が開いている場合があります。ArcGIS Online には、マップの表示、使用、作成のための 2 つの Map Viewer があります。 利用可能で使用する Map Viewer の詳細については、こちらの「FAQ」をご参照ください。
- 必要に応じて、ポップアップ ウィンドウで [Map Viewer で開く] をクリックします。または、リボンで [Map Viewer で開く] をクリックします。
Map Viewer を開きます。
- [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーにある [ベースマップ] をクリックします。 [ベースマップ] ウィンドウで、[キャンバス (ダーク グレー)] を選択します。
ベースマップが、マップ上で更新されます。
- [コンテンツ] ツールバーの [レイヤー] をクリックします。
[レイヤー] ウィンドウが表示されます。
- [レイヤー] ウィンドウで、[Vienna City Trails] レイヤーが選択されていることを確認します。 [設定] (明るい背景の) ツールバーにある [編集] をクリックします。
ヒント:
[編集] ツールが表示されない場合は、[その他] をクリックして、[設定] ツールバーにその他のツールを表示し、[編集] をクリックします。
[編集] ウィンドウが表示されます。
- [編集] ウィンドウの [フィーチャの編集] で、[選択] をクリックします。
- マップ上で、いずれかのコースをクリックします。
コースが選択されます。 [編集] ウィンドウが [フィーチャの編集] ウィンドウに変わり、ソース レイヤーに適用された属性、サブタイプ、およびドメインがすべて表示されます。これにより、新たに収集されたコースや Web マップまたはアプリで、コースに加えられた編集が有効な状態のままになります。
- [フィーチャの編集] ウィンドウの [Type of trail] で、[Hiking trail] を選択します。
- [Trail Length] をクリックして「99」と入力し、Enter キーを押します。
値が元の値に戻ります。
- [Trail Length] で「10」と入力し、Enter キーを押します。
注意:
Map Viewer で、フィーチャ レイヤーに加えた編集は、自動的にそのレイヤーに保存されます。 フィーチャまたは属性を追加、削除、または編集してから、操作を間違えたことに気付いた場合は、[削除] をクリックして、編集を削除できます。
- [フィーチャの編集] ウィンドウの下部で、[更新] をクリックします。
ウィンドウが [フィーチャの選択] ウィンドウに変わります。 [編集] ウィンドウに戻って、新しいコース フィーチャを作成します。
- [フィーチャの選択] ウィンドウの [編集] ウィンドウの [フィーチャの作成] で、[Moderate] をクリックして、新しいフィーチャを追加します。
- マップ上で任意の場所をクリックして、新しいコース フィーチャの頂点の追加を開始し、新しいコースが完成したら、ダブルクリックします。
- 新しいフィーチャをクリックして、その頂点を表示します。
必要に応じて、頂点をクリックして移動すると、コースのルートの更新や変更を実行できます。
- 更新内容を反映するには、マップ上で作成したフィーチャから離れた場所をクリックします。
作成した新しいコースの属性が [フィーチャの作成] ウィンドウに表示されます。
- [フィーチャの作成] ウィンドウで、名前を入力したり、フィールドに適用されたさまざまなリストから属性値を選択したりして、新しいコースの属性を更新します。 完了したら、[作成] をクリックします。
- 必要に応じて、Web マップを保存します。
このチュートリアルでは、ウィーンの地元の旅行代理店がジオデータベースの属性検証機能を活用して、ハイキング コース レイヤーの構築と保守を行う方法を調査しました。これにより、旅行代理店は、顧客にハイキング コースの情報を提供し、顧客からも新しいコースの投稿や提案を受けられるようになります。 旅行代理店は、サブタイプとドメインを使用してデータの一貫性を確保するとともに、重複を減らし、効率的な Web マップおよびダウンロード可能なアプリを構築できます。
サブタイプとドメインは、データ整合性とジオデータベースの効率性を実現するためのパワフルなツールであり、さまざまなデータセットでも便利に活用できます。 特に大規模なデータセットを操作する際に、その効果を最大限に発揮します。 エラーは、どのようなデータセットでも起こり得ます。しかし、フィーチャ数が数百件を超えると、入力ミスなどのエラーがないことを手動で確認するのは困難になります。 同じフィーチャクラスを複数のユーザーが編集する場合は、エラーが発生する可能性がさらに高くなります。
属性フィールドにドメインを割り当てると、値に許容範囲が設けられるため、スペルミスが含まれる単語や、許容範囲外の数値は入力できません。 ドメインを利用すると、データのクリーンさと正確さを維持できます。 サブタイプも、属性値に許容範囲を適用できますが、フィーチャクラスごとに 1 つの整数に限られます。 サブタイプの真の利便性は、長い文字列の代わりに、整数のコードで情報を保存することで、データの分類を迅速に行える点にあります。
練習として、[Rundumadum Trail Stages] レイヤーで、コースの 24 個のステージに関連付けられたさまざまな属性フィールドに、ジオデータベース ドメインを割り当ててみましょう。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。