すべてのフィーチャが圧力サブネットワークに属していることの確認
ユーティリティ ネットワークの最も基本的な品質保証チェックの 1 つは、すべてのフィーチャがサブネットワークに属していることを確認することです。 サブネットワークに属していないフィーチャは、サブネットワークを使用して作成する解析にもレポートにも含まれなくなります。 顧客と圧力を正確に考慮対象とするには、ネットワーク内のすべてのフィーチャがサブネットワークに属していることを確認する必要があります。
どの水圧サブネットワークにも属していないネットワーク エリアを調べてから、切断の原因となっているエラーを特定して修正します。 そうすることで、すべてのフィーチャが確実に考慮対象となります。
圧力サブネットワークを持たないエリアの特定
まず、水圧サブネットワークから除外されているフィーチャのグループを特定します。
- Subnetwork quality assurance プロジェクト パッケージをダウンロードします。
[Subnetwork quality assurance.ppkx] という名前のファイルがコンピューターにダウンロードされます。
注意:
.ppkx ファイルは、ArcGIS Pro プロジェクト パッケージです。これには、ArcGIS Pro で開くことができるマップ、データ、その他のファイルが含まれます。 .ppkx ファイルの管理の詳細については、このガイドをご参照ください。
- コンピューター上で、ダウンロードしたファイルを選択します。 [Subnetwork quality assurance.ppkx] をダブルクリックして、ArcGIS Pro で開きます。
- サイン インを求められたら、ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
イリノイ州ネイパービルの配水ユーティリティ ネットワークを示すマップが表示されます。
注意:
このチュートリアルで使用されるデータセットは、Water Distribution Utility Network Foundation から入手したものです。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックします。
- ブックマーク ギャラリーで、[No pressure subnetwork] をクリックします。
マップがネットワークの西端の、新しく構築されたフィーチャをいくつか含むエリアにズームします。
- [コンテンツ] ウィンドウの [Water Line] の横にあるチェックボックスをオフにし、レイヤーをオフにします。
パイプ フィーチャを表す青色のラインがマップに表示されなくなります。 マップに残っている緑色のラインは、水圧サブネットワーク (「SubnetLine フィーチャクラス」から) を表し、圧力ゾーンとも呼ばれます。 このサブネットワークは、エリア内のすべてのフィーチャに達しているわけではありません。
- [Water Line] レイヤーをもう一度オンにします。
このレイヤーのオンとオフを切り替えずに、サブネットワークを持たないエリアを見つけるには、レイヤーのフィルター バージョンを使用できます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Data Audit] の横にある矢印をクリックして、グループ レイヤーを展開します。
注意:
このグループ レイヤーには、Water Distribution Utility Network Foundation で提供されている Data Audit マップから選択されたレイヤーが含まれています。
- [Unknown Pressure Zone Subnetworks] グループ レイヤーをオンにします。
オレンジ色のフィーチャがマップに表示されます。 オレンジ色の [Water Line] レイヤーは、青色の [Water Line] レイヤーと同じフィーチャクラスを表しますが、水圧サブネットワークに属していないアクティブなラインのみを表示するようにフィルターされています。
ラインを編集してフィーチャをサブネットワークに接続
このエリアには、切断されたフィーチャの 2 つのセットが存在します。 それぞれが、どのサブネットワークにも属していない設備と顧客のセクションを表します。まず、南西にある小さなセットを修正します。

これらのフィーチャは、切断されたラインが原因でサブネットワークから切り離されています。 ラインを編集してフィーチャ間のギャップを削除し、フィーチャをサブネットワークに接続します。
- リボンの [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックします。 [Disconnected service] ブックマークをクリックします。
マップがオレンジ色のフィーチャの小さなセットにズームします。
- オレンジ色のラインが青色のラインに交わる場所を拡大します。
2 つの水道ラインは接続されていません。 これらのラインの 1 つを編集して、ギャップを修正します。 確実にギャップをなくすために、スナップをオンにします。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [スナップ] グループで、[スナップ] ボタンの下半分をクリックします。
- [スナップ] がオンで、最初の 4 つのスナップ オプションがオン (青色でハイライト表示) であることを確認します。
- リボンの [ツール] グループで、[頂点の編集] をクリックします。
- マップで、2 つのポイント フィーチャ間の短いライン セグメントをクリックして選択します。
- 選択したラインの終点をドラッグして、適切なポイント フィーチャにスナップします。 編集ツールバーの [完了] ボタンをクリックします。
編集したラインを囲む、斜線の入った紫色のダーティ エリア ポリゴンがマップに表示されます。 これは、変更が加えられたが、それがネットワーク トポロジにまだ反映されていないことを示します。
トポロジを検証して、このダーティ エリアをクリーンにします。
- [フィーチャの修正] ウィンドウを閉じます。
- ダーティ エリア ポリゴン全体がビューに収まっていることを確認します。
デフォルトでは、[検証] コマンドを実行しても、現在のマップ範囲内のダーティ エリアしか検証されません。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] ボタンの上半分をクリックします。
ダーティ エリアが消えます。 次に、このエリア内の水圧サブネットワークをトレースし、編集したサービス ラインに達しているかどうか確認します。
- リボンの [サブネットワーク] グループで、[検索] をクリックします。
[サブネットワークの検索] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウには 5200 という 1 つのサブネットワークが表示されます。このマップ範囲では、このサブネットワークだけが表示可能です。 サブネットワーク 5200 は、マップ上に緑色のラインで表されています。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [5200] を右クリックし、[サブネットワークのトレース] を選択します。
- [Disconnected service] ブックマークに戻ります。
ビュー内のすべてのフィーチャが選択されており、それらのフィーチャが水圧サブネットワーク 5200 に接続されていることを確認します。
- マップ上の任意の場所を右クリックし、[選択解除] を選択して選択を解除します。
[Unknown Pressure Zone Subnetworks] レイヤーのオレンジ色のフィーチャがマップに残っています。 サブネットワークはまだその新しいフィーチャを考慮対象とするように更新されていないため、これは想定どおりの結果です。
サブネットワークを更新する前に、編集内容を保存する必要があります。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [編集] グループで、[保存] をクリックします。
- [編集の保存] ウィンドウで [はい] をクリックします。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [5200] を右クリックし、[サブネットワークの更新] をクリックします。
オレンジ色のフィーチャがマップに表示されなくなり、サブネットワーク 5200 を表す緑色のラインが青色のサービス ラインの下に表示されます。
これで、これらのフィーチャが水圧サブネットワークに属するようになりました。 以前は 2 つのフィーチャがまとめてスナップされていなかったため、これらのフィーチャが切断されていました。 ラインを編集し、サブネットワークを更新することで、問題を解決しました。
切断の原因を特定
次に、圧力サブネットワークを持たないフィーチャの大きなセットを調べます。 これらのフィーチャは、水流方向のエラーが原因で切断されています。 問題を調べて、水が流れる方向を特定します。
- [No pressure subnetwork] ブックマークに戻ります。
まだオレンジ色のラインが多くあり、圧力ゾーンに属していないフィーチャを示しています。 これらのフィーチャは、2 つの場所、つまりシステム バルブ (赤色のポイント フィーチャ) とチェック フロー バルブ (紫色のフィーチャ) で圧力ゾーン 5200 (緑色のライン) に接触しています。
赤色のシステム バルブはそれが閉じていることを示すため、フロー バルブに焦点を当てます。
- マップで、フロー バルブにズームします。
紫色のフロー バルブ シンボルの回転は、[Symbol Rotation] 属性値によって決まります。 これは、フロー方向を示します。 シンボルは右を指しています。つまり、水は緑色の圧力ゾーンから、切断されているエリアに流れるはずですが、何かがそれを阻止しています。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで [ターミナル接続] をクリックします。
[ターミナル接続の変更] ウィンドウが表示されます。
- フロー バルブに接続されている青色のライン (フロー バルブの西側) をクリックします。
[ターミナル接続の変更] ウィンドウによると、このラインは [Outlet Port] ターミナルを通じてフロー バルブに接続しています。
- マップで、フロー バルブに接続されているオレンジ色のライン (フロー バルブの東側) をクリックします。
このラインは [Inlet Port] ターミナルを通じてフロー バルブに接続しています。
- 選択を解除します。
ターミナル接続は水が東から西に流れることを示していますが、これは水が西から東に流れることを示すフロー バルブ シンボルと矛盾しています。 ターミナル接続かフロー バルブ シンボルのいずれかが間違っています。
- [No pressure subnetwork] ブックマークに戻ります。
水が西から東に流れるとすると、水はフロー バルブを通じてオレンジ色のエリアに入り、バルブをサブネットワークに接続できます。 一方、この例では、システム バルブが閉じているため、水は東から西に流れることができません。
この場合、ターミナル接続が間違っており、シンボルの回転が正しいと考えられます。なぜなら、ターミナル接続を変更すると問題が解決され、水が圧力ゾーンからオレンジ色のエリアに流れることができるためです。 ただし、作業指示の図面や、このエリアに精通したエンジニアやフィールド作業員との話し合いなど、可能な限り、別のデータ ソースに対する想定を確認する必要があります。
ターミナル接続を変更してフィーチャをサブネットワークに接続
次に、前のセクションで特定した問題を解決します。 フロー バルブのターミナル接続を変更して、水がフロー バルブを通じてそのシンボルが示す方向と同じ方向に流れるようにします。 その後、サブネットワークを更新して、以前は切断されていたフィーチャが含まれるようにします。
- フロー バルブにズームして、その西側に接続されている青色のラインをクリックします。 [ターミナル接続の変更] ウィンドウで、[ターミナル] を [Inlet Port] に変更します。
- [適用] をクリックします。
編集したラインの周囲にダーティ エリアが表示されます。
- 東側からフロー バルブに接続されているオレンジ色のラインを選択します。 [ターミナル接続の変更] ウィンドウで、[ターミナル] を [Outlet Port] に変更し、[適用] をクリックします。
- 両方のダーティ エリアが完全にビューに収まるまで縮小します。
トポロジを検証し、サブネットワークをトレースして、編集内容を保存し、サブネットワークを更新します。 そうすることで、切断されているエリアが水圧サブネットワーク 5200 の一部になります。
- [ターミナル接続の変更] ウィンドウを閉じます。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで [検証] をクリックします。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウを再度開きます。
ヒント:
[サブネットワークの検索] ウィンドウが見つからない場合は、リボンの [ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [サブネットワーク] グループで [検索] をクリックします。
- [5200] を右クリックし、[サブネットワークのトレース] を選択します。
以前は切断されていたエリアを含む、マップ上のビューの中にあるすべてのフィーチャが選択されます。
- マップで [選択フィーチャにズーム] ボタンをクリックします。
ネットワークの南西の隅にある、緑色でハイライト表示されたすべてのフィーチャが選択されます。 これらはすべて、圧力ゾーン 5200 に属しています。
- マップ上の任意の場所を右クリックして、[前の表示範囲] を選択します。
これで、切断されていたフィーチャが編集によって水圧サブネットワークに接続されたことがわかったので、サブネットワークを更新します。
- 選択を解除します。
- リボン上の [編集] タブにある [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。 [編集の保存] ウィンドウで [はい] をクリックします。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [更新] ボタンをクリックします。
- [5200] を右クリックし、[サブネットワークの更新] を選択します。
オレンジ色のフィーチャがマップに表示されなくなり、緑色のハイライトがビューのすべてのフィーチャの背後に表示されます。
- [No pressure subnetwork] ブックマークに戻り、このエリアにオレンジ色のフィーチャがないことを確認します。
このチュートリアルではこれまでに、どの水圧サブネットワークにも属していないエリアを特定しました。 サブネットワーク内で以前は他のフィーチャにスナップされていなかったラインを編集することで、いくつかのフィーチャを近くの圧力ゾーンに接続しました。 ターミナル接続を変更することで、その他のフィーチャを接続し、流れの方向が修正されました。 どちらの場合も、サブネットワークを更新することで、以前は切断されていたフィーチャが含まれるようになりました。
複数のサブネットワークの確認
水道ネットワークは階層的です。つまり、フィーチャは複数のサブネットワークに属することができます。 ただし、フィーチャは各層で 1 つのサブネットワークにのみ属します。
注意:
タイ デバイス (閉じたバルブなど) とサブネットワーク コントローラーを除き、フィーチャは 1 つのシステム サブネットワーク、1 つの水圧サブネットワーク、ゼロまたは 1 つの分離サブネットワーク、ゼロまたは 1 つの陰極防食サブネットワークにのみ属する必要があります。
次に、1 つの層で複数のサブネットワークに属しているエリア (クロス供給エリアとも呼ばれる) を見つけます。 そのエリアがクロス供給になるように意図されているかどうかを評価してから、そのエリア用の新しいサブネットワークを作成します。
クロス供給エリアの特定
2 つの水圧サブネットワークに属するネットワーク エリアにアクセスします。 そのエリアの両端 (そのエリアがサブネットワークに接続している部分) のバルブを調べて、そのエリアがどのようにクロス供給になっているかを確認します。
- [Multiple subnetworks] ブックマークに移動します。
- マップ上で、河川の西側にある青色のラインの 1 つをクリックします。
ポップアップでは、[Pressure Subnetwork Name] 属性が [4900] と [5200] という 2 つの値を持っています。
1 つのフィーチャが同じ層で同時に 2 つのサブネットワークに属するのは正しくありません。
- ポップアップを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [Data Audit] で、[Crossfed Subnetworks] レイヤーをオンにします。
ピンク色のラインがマップに表示されます。 ピンク色の [Water Line] レイヤーは、オレンジ色と青色の [Water Line] レイヤーと同じデータ ソースを持ちますが、複数の水圧サブネットワークに属するアクティブなフィーチャのみを表示するようにフィルターされています。 これで、フィーチャのポップアップを一切開かずに、同時に複数のサブネットワークに属するすべてのフィーチャを特定できました。
このエリアで、矛盾するサブネットワーク名のエラー (「エラー 29」) が発生しない理由は、このエリアの両端に減圧バルブが存在するためです。 これにより、2 つのサブネットワークの両方が共通のエリアに圧力を供給しながら、独立した状態を保つことができます。
注意:
矛盾するサブネットワーク名のエラーの例については、サブネットワークの編集と検証チュートリアルの「相互接続されたサブネットワークの修正」モジュールをご参照ください。
まず、各減圧バルブを調べ、サブネットワークのいずれかが間違ってこのエリアに接続されていないかを確認します。
- [East pressure reducing valve] ブックマークに移動します。
減圧バルブは、ピンク色と青色のラインを分離する緑色のポイント フィーチャです。 ピンク色のエリアの上流に 2 つのシステム バルブも存在します。
- [West pressure reducing valve] ブックマークに移動します。
ここでも、ピンク色のエリアの上流にシステム バルブが存在します。
これらのシステム バルブは、このエリアの分離に使用できます。 黄色のシンボルは、システム バルブが開いていることを示しますが、そのステータスは間違っている可能性があります。 一方の端でシステム バルブが閉じていた場合、ピンク色のエリアは 1 つの圧力サブネットワークにのみ接続されます。
フィールド作業員に 4 つのシステム バルブを確認するよう依頼します。 作業員から 4 つすべてが開いているという報告を受けます。 作業員は、両方の減圧バルブが同じ圧力を維持するように設定されていることも確認します。
サブネットワーク コントローラーの作成
このエリアは、意図的に 2 つの圧力サブネットワークによって供給を受けています。 このエリアは供給エリアの端にあり、どの圧力ソースからも遠く離れているため、水圧が弱くなっています。 これを補うため、このエリアは 2 つの圧力ゾーンから水を受け取ります。
2 つの水圧サブネットワークに属しているこのエリアをこのままにしておいてもかまいません。 ただし、ここではこのエリアに新しい水圧サブネットワークを作成します。 そうすることで、このエリアを簡単に分離、管理、視覚化できるようになります。 それぞれの減圧バルブを新しい圧力ゾーンのサブネットワーク コントローラーとして定義します。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [サブネットワーク] グループで [コントローラーの変更] をクリックします。
- 減圧バルブにズームしてクリックし、減圧バルブを選択します。
- [サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウに [Pressure Reducing: Flw-Vlv-23] が表示されることを確認します。 [ターミナル] で、[Low Pressure Out] を選択します。
- [サブネットワーク コントローラー名] に「Flow Valve 23」と入力します。 [サブネットワーク名] に「5400」と入力します。
- [適用] をクリックします。
ダーティ エリアがマップに表示されます。 このエリアは後で検証します。
- [East pressure reducing valve] ブックマークに戻ります。 減圧バルブをクリックします。
- [サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウに [Pressure Reducing: Flw-Vlv-22] が表示されることを確認します。 [ターミナル] で、[Low Pressure Out] を選択します。
- [サブネットワーク コントローラー名] に「Flow Valve 22」と入力します。 [サブネットワーク名] に「5400」と入力します。
- [適用] をクリックします。
- [サブネットワーク コントローラーの変更] ウィンドウを閉じます。
- [Multiple Subnetworks] ブックマークに戻り、トポロジを検証します。
サブネットワークの更新
クロス供給エリアの新しい圧力ゾーンの作成を完了するには、新しいサブネットワークをトレースして更新します。 また、隣接する 2 つのサブネットワークも更新して、クロス供給エリアのフィーチャが 3 つではなく 1 つのサブネットワークにのみ属するようにします。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウを再度開きます。
5400 は新しいサブネットワークであるため、リストに自動的に表示されません。
- [フィルター] セクションを展開して、[サブネットワーク テーブル] タブをクリックします。 [フィルター] ボタンをクリックします。
リストが更新され、すべてのサブネットワークが表示されます。
- [5400] を右クリックし、[サブネットワークのトレース] を選択します。
マップ上で、2 つの減圧バルブの間のすべてのフィーチャが選択されます。
この結果から、新しいサブネットワークが正しく作成されたことがわかります。 編集内容を保存し、サブネットワークを更新して、サブネットワークの作成を完了します。
- 選択を解除し、編集内容を保存します。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで [5400] を右クリックし、[サブネットワークの更新] を選択します。
クロス供給エリアを表すピンク色のラインが非表示になりません。
- ピンク色のラインの 1 つをクリックします。 ポップアップでスクロールして、[pressuresubnetworkname] 属性を見つけます。
この属性では、このフィーチャが [4900]、[5200]、[5400] の 3 つのサブネットワークに属していると示されています。
これらのフィーチャを新しいサブネットワークに追加しましたが、他の 2 つのサブネットワークも更新して、これらのフィーチャがそれらのサブネットワークに属さないようにする必要があります。
- ポップアップを閉じます。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウで、サブネットワーク [4900] と [5200] を更新します。
ピンク色のラインがマップに表示されなくなり、そのエリアが新しく作成されたサブネットワーク 5400 を表す新しい色でハイライト表示されます。
- [サブネットワークの検索] ウィンドウを閉じます。
このエリアは、以前は 2 つの水圧サブネットワークに属していました。 このエリアが 1 つの遠い水源しか持たない場合に発生する可能性のある低水圧を補うために、このエリアは意図的にクロス供給されていました。 ただし、このエリアに減圧バルブが設置されていたときは、モデルが、確立された新しい圧力ゾーンを反映するように更新されませんでした。 このエリアをサブネットワーク コントローラーとして機能する 2 つの減圧バルブを持つ独自のサブネットワークとして分離することで、モデルがネットワークの運用状態をより正確に反映するようになりました。
サブネットワーク内のループの確認
ループとは、サブネットワーク コントローラーまで複数のパスを持つサブネットワークのエリアです。 ループでは、リソースが複数の方向からそのエリアに流れ込むことがあります。 水道ネットワークなどの圧力ベースのネットワークは、通常、ループを含むように設計されています。そのため、顧客は複数の方向から、場合によっては複数のソースから水を受け取ることができます。 これにより、水道サービスの信頼性が向上します。
ただし、他の一部のネットワークでは、ループは望ましくありません。 たとえば、排水または雨水システムではリソースを取り除くことが目的であるため、リソースがループして戻ってきても役に立ちません。 電気システムの場合、ループはラインが通電しているかどうかについての危険な混乱を招きます。
サブネットワークの品質管理の重要な部分は、ループの有無を確認することです。 次に、ループがいずれかの圧力サブネットワークに存在し、正しくモデリングされていることを確認します。
水圧サブネットワーク内のループの特定
まず、ループしているとわかっているエリアのトレースを実行し、モデル内でループとして適切に表現されていることを確認します。 さらに、別のトレースを実行し、ループ エリアが複数の圧力ゾーンに達していないことを確認します。
- [Loop] ブックマークに移動します。
このエリア最北のストリートである W 48th St 沿いの家屋について検討します。
水がどの方向から来て、これらの家屋に到達するのか明確ではありません。 上流方向トレースを実行して、水がどこから来るかを確認します。
- リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ツール] グループで [トレース位置] ボタンの下半分をクリックし、[始点] を選択します。
- マップで、W 48th St に沿ったいずれかの供給接続ポイントをクリックします。
- リボンの [ツール] グループで [上流方向] をクリックします。
[ジオプロセシング] ウィンドウが表示され、上流方向トレースを実行するように構成された [トレース] ツールが開きます。
- [ドメイン ネットワーク] で [Water] を選択します。 [層] で [Water Pressure] を選択します。
- [実行] をクリックします。
供給接続の両側のラインが選択され、両方向がこのフィーチャの上流であることを示します。 この結果は、実世界で水がどのようにこの供給接続に流れるかを正確に反映しているため、これでモデルがこのエリアで適切にループしていることがわかりました。
水が両方向から来ることができるため、この近傍はループ エリアの例となります。 次に、この圧力ゾーン内のすべてのループを見つけます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[トレース タイプ] を [ループ] に変更し、[実行] をクリックします。
- マップで [選択フィーチャにズーム] ボタンをクリックします。
この圧力ゾーン内のほとんどのパイプがループしています。
- 選択フィーチャを調べて、そのどれもが隣接する圧力サブネットワークを横断していないことを確認します。
ループは、常に 1 つの圧力ゾーンに含まれている必要があります。
バリアによる新しいバルブのシミュレーション
Bauer Road に新しいバルブを設置するようエンジニアから依頼されました。 エンジニアは、そうしないとこの道路での破損を分離するのが難しいと心配しています。 このチュートリアルでは、バルブを追加しませんが、バリアを追加して、複数のトレースを実行します。 そうすることで、このエリアで新しいバルブがループに与える影響をテストできます。
- [トレース位置] ウィンドウを再度開きます。
ヒント:
[トレース位置] ウィンドウは、[ジオプロセシング] ウィンドウの下部にあるタブとして使用できる場合もあります。 見つからない場合は、リボン上で [ユーティリティ ネットワーク] タブの [ツール] グループにある [トレース位置] をクリックします。
- [トレース位置] ウィンドウで、[バリア] タブをクリックします。
- [フィーチャの追加] ボタンがアクティブ (青色でハイライト表示) であることを確認します。
- [Barrier] ブックマークに移動します。 マップ上に表示されるラインをクリックします。
このポイントは、エンジニアがバルブを設置したい場所を表します。 閉じたバルブによって、この本管に沿った障害を適切に分離できます。
- 始点とバリアの両方が表示されるまで拡大します。
- [ジオプロセシング] ウィンドウを再度開きます。
ヒント:
[ジオプロセシング] ウィンドウが見つからない場合は、リボンの [ユーティリティ ネットワーク] タブで [ツール] ギャラリーを展開し、[ループ] をクリックします。
- [実行] をクリックします。
予想どおり、バリアを追加することでこのエリア内のループが減りましたが、大幅に減ったわけではありません。バリアの両側の Bauer Road のセクションは、もうループしていません。 水は、選択されていないラインに沿って一方向にのみ流れることができます。
この場所にバルブを設置すると、緊急時に適切な分離制御を提供できます。 バルブが閉じられると、バリアの片側のフィーチャが反対側のフィーチャから分離されます。 ただし、このバルブはネットワーク内で冗長性を提供しているため、通常の状況では開いたままにして、Bauer Road のこのセクションが引き続きループするようにする必要があります。
給水本管の破損のシミュレーション
次に、給水本管の破損をシミュレーションします。 ループがあると、マップを見るだけで破損の影響を受ける顧客を予想するのが難しいことがあります。 分離トレースを実行して、パイプの修理中に水を使えない顧客の数を確認します。
- [トレース位置] ウィンドウを再度開き、[始点] タブをクリックします。
まず、既存の始点を削除し、シミュレーションする給水本管の破損場所に新しい始点を追加します。
- [Service Connection] の横で、削除ボタンをクリックします。
- [フィーチャの追加] ボタンをクリックします。
- [Starting point] ブックマークに移動します。
マップが 1 つのライン フィーチャにズームします。
- ラインをクリックして、始点を追加します。
- 周辺のストリートがいくつか表示されるまで縮小します。
- [ジオプロセシング] ウィンドウを再度開き、[トレース タイプ] を [分離] に変更します。
- [分離フィーチャを含める] チェックボックスをオンにします。
次に、エリアの分離に使用できるバルブとして、[分離] のネットワーク カテゴリを持つアセット タイプに属するフィーチャを定義します。
- [フィルター] セクションを展開します。 [名前] で [Category] を選択し、[値] で [Isolating] を選択します。
- [実行] をクリックします。
比較的大きなエリアが影響を受けます。 始点を直接囲むエリアが影響を受けると予想していましたが、残念なことに Bauer Road の北側の地域も影響を受けます。 それらの顧客は、パイプの修理中に水を受け取ることができません。 次に、バリア フィーチャを削除して、それがこの状況に役立つかどうか確認します。
- [トレース位置] ウィンドウを再度開きます。
- [バリア] タブをクリックし、[Water Main] フィーチャの横にある削除ボタンをクリックします。
- [ジオプロセシング] ウィンドウを再度開き、[実行] をクリックします。
これで、パイプの修理に必要な分離の影響を受けるエリアがかなり小さくなりました。
北側のエリアでは、Bauer Road に沿ったパイプを通じて依然として水を受け取ることができます。 その上流方向ルートのうち 1 つだけが閉じていますが、すべてではありません。 エンジニアが Bauer Road に沿って設置したいと思っているバルブを追加することはできますが、その通常のステータスはオープンに設定しておく必要があることをエンジニアに提言します。 このバルブが閉じたままになっていると、Bauer Road に沿った冗長性が減るだけでなく、分離ゾーンが非常に大きくなります。
圧力サブネットワークのループ特性によって冗長性が生まれ、水道サービスの信頼性が高くなります。 あるエリアの分離が必要となった場合でも、近隣のエリアは他のルートを通じて水を受け取ることができます。
このチュートリアルでは、ArcGIS Utility Network の属性とツールを使用して、サブネットワークの品質保証を実施しました。 サブネットワークに属していないフィーチャ、複数のサブネットワークに属しているフィーチャ、サブネットワーク ループに属しているフィーチャを特定する方法を学習しました。 これらの状況の原因を特定する方法、編集によってフィーチャが各層で 1 つ (複数ではない) のサブネットワークに属するようにする方法を学習しました。 また、サブネットワーク内のループを識別し、分離トレースを使用して給水本管の破損をシミュレーションする方法も学習しました。 これで、ネットワーク内のデータが正しくなりました。 これは、解析によって正確で信頼性の高い結果が生成されることを意味します。 また、新しい問題が発生した場合に、その問題を特定して解決する方法がわかることも意味します。
その他のチュートリアルや学習リソースについては、「はじめての ArcGIS Utility Network」チュートリアル シリーズをご参照ください。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。