マップ パッケージを開いて確認
はじめに、プロジェクト パッケージをダウンロードして、ArcGIS Pro で開きます。
- Portland_thematic_symbology プロジェクト パッケージを [ダウンロード] して保存します。
- プロジェクト パッケージをダウンロードしたフォルダーを参照し、プロジェクト パッケージをダブルクリックします。
- サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
プロジェクト パッケージが ArcGIS Pro で開きます。
データには、オレゴン州ポートランド市の数か所の都市圏が含まれています。 データは、ポートランド市の BPS (Bureau of Planning and Sustainability) から取得したものです。
- シーンを確認します。 マウス ホイールを使用すると、表示が拡大/縮小します。 V キーを押してシーンをドラッグするとシーンが傾き、C キーを押してドラッグするとシーン ビューの画面を移動できます。
次に、シーンのコンテンツを確認します。 [Buildings] レイヤーは、シーン サービス レイヤーです。 ポーランド市によって、マルチパッチ フィーチャから公開され、使用できるようになりました。 建物フィーチャは、個別値レンダラーを使用して表示され、各建物の土地利用タイプが色で表されます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [3D レイヤー] セクションで、[Buildings] レイヤーを展開します。
- リボンの [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックして [Landuse] を選択します。
マップの中心が、川の周辺の建物群になります。
- シーン内の赤色の建物をクリックすると、建物の属性を示すポップアップ ウィンドウが開きます。
この例では、ポップアップの [Use] の値は、商用の土地利用タイプの [Commercial Hotel] です。
- シーン内の黄色と紫色の建物をクリックすると、それぞれの建物のポップアップ ウィンドウに、[Use] の値が表示されます。
紫色の建物は [Industrial] の土地利用区域の建物を表し、黄色い建物は [Single Family Residential] の土地利用区域の建物を表しています。
このシンボル スタイルを使用すると、ポートランド市の商業区域、住宅区域、および工業区域がどこにあるかをすばやく把握できます。
- ポップアップを閉じます。
- リボンの [マップ] タブで、[ブックマーク] をクリックして、[Start] ブックマークを選択します。
マップが縮小して、市全体が表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[FireStations] レイヤーをオンにして展開します。
市内に 5 つの消防署が表示されます。
[FireStations] レイヤーは、ファイル ジオデータベース ポイント フィーチャクラスで、ポートランド市の中央地区の消防署の名前と住所が格納されています。 現時点では、1 つのシンボルを使用したアイコン ポイントとしてレンダリングされています。
- [River] ブックマークに移動します。
[FireStation] のシンボルは、現時点では特定の視野角から見づらく、建物によって遮られる可能性があります。 次に、垂直オフセットを使用して [FireStations] レイヤーの表示を改善します。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
ヒント:
Ctrl + S キーを押して、プロジェクトを保存することもできます。
標高を使用した 3D ポイントの表示
消防署を識別しやすくするため、垂直オフセットを使用して、ビルの谷間に隠された場所からポイントを高い位置に移動します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [FireStations] レイヤーを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [レイヤー プロパティ] ウィンドウで、[高度] タブをクリックします。 [カートグラフィック オフセット] に「200」と入力して Enter キーを押します。
- [OK] をクリックします。
[FireStation] のシンボルは、地面から 200 メートルの高さに表示され、3D の建物群の中でより目立つようになりました。
[FireStation] のシンボルは、視覚的には、地表のどのポイントにもリンクされていません。 次に、レイヤーをコピーして追加し、シンボルと地表レベルの間の接続ポイントを作成します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [FireStations] レイヤーを右クリックし、[コピー] を選択します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Portland, Oregon] を右クリックし、[貼り付け] を選択します。
[FireStation] レイヤーのコピーが、[コンテンツ] ウィンドウの [3D レイヤー] セクションに表示されます。
- コピーしたレイヤーの名前を 2 回クリックします。 コピーしたレイヤーの名前を「FireStations RW」に変更し、Enter キーを押します。
- [FireStations RW] をダブルクリックして、その [レイヤー プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [レイヤー プロパティ] ウィンドウで、[表示] タブをクリックします。 [シーンにシンボルを表示] で [現実世界の単位] のチェックボックスをオンにします。
- [OK] をクリックします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[FireStations] をオフにします。
[FireStation] レイヤーのシンボルが、画面の単位 (ポイント) ではなく実世界の単位 (メートル) で描画されるよう更新されました。 画面を拡大/縮小した場合、サイズは、画面ではなく、地球に対して相対的に固定されたままになります。
ただし、現時点では、シンボルが小さすぎて検索しづらい状態です。
- プロジェクトを保存します。
3D シンボルと可視性の編集
次に、[FireStation RW] シンボルに引出し線を追加して表示範囲を構成し、消防署シンボルがシーンのどの範囲でもはっきり表示されるようにします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[FireStations RW] レイヤーのシンボルをクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
- [シンボル] ウィンドウで [プロパティ] タブをクリックします。 [構成] タブをクリックします。
- [レイヤー] の下の [シンボル レイヤーの追加] をクリックして、[マーカー レイヤー] を選択します。
黒で塗りつぶされたドットのシンボルで表された新しいマーカー レイヤーが、現在のシールド シンボルに追加されます。 次に、このマーカー レイヤーを更新して変更します。
- [レイヤー] タブをクリックし、新しいマーカー レイヤーをクリックして選択します。
- [表示設定] セクションの下の [フォーム ギャラリー] をクリックし、垂直矩形のシェープを選択します。
[図形のライン シンボル] が更新されます。
- [表示設定] の下で、次のパラメーターの値を設定します。
- [フォーム] の下で、[色] に [グレー 50%] を選択します。
- [サイズ] に「200」と入力して、Enter キーを押します。
- [サイズ] の下の [比率を維持したまま拡大縮小] をオフにします。
- [奥行き] の下の [プリセット] をクリックして、[上部に標識アンカー] を選択します。
続いて、シールドの図形マーカーを編集します。
- [シンボル] ウィンドウの上部で、赤色のシールド シンボル レイヤーをクリックします。
- [表示設定] の下の [サイズ] に「30」と入力して、Enter キーを押します。
- 3 番目の [図形マーカー] のシンボルをクリックし、[サイズ] を [30 m] に設定します。
- [適用] をクリックします。
消防署が、30 メートルの高さのアイコンと、アイコンを地面の位置に結び付ける 200 メートルの高さの柱でシンボル表示されました。
これで、近距離での表示用に定義されたレイヤーと、遠距離での表示用に定義されたレイヤーが完成しました。 重要な 3D カートグラフィック手法によってシンボルが結合され、ユーザーは縮尺全体でスムーズな使用感を得ることができます。 [FireStations RW] のシンボルを編集し、[FireStations] のシンボルとシームレスに一体化します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[FireStations] のシンボルをクリックします。
- [シンボル] ウィンドウで、必要に応じて赤色のシールド シンボル レイヤーをクリックします。
- [表示設定] セクションの [奥行き] に「2」と入力し、Enter キーを押します。
これにより、[FireStations RW] レイヤーのシンボルと比べ、シンボルが見やすくなります。
- 白い円の [図形マーカー] レイヤーをクリックし、[奥行き] を「2」に設定します。
- [適用] をクリックして、[シンボル] ウィンドウを閉じます。
次に、[FireStations] レイヤーの表示縮尺範囲を構成します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[FireStations] レイヤーをオンにし、選択されていることを確認します。
- リボンの [表示設定] タブをクリックします。 [表示縮尺範囲] グループの [表示縮尺の上限] に「5,000 ft」と入力して、Enter キーを押します。
- マップを操作して調べます。 表示を拡大縮小して、2 つの消防署レイヤーの表示を確認します。
2 つのレイヤーが適切に機能して、あらゆる表示距離からの消防署の位置を示しています。
- プロジェクトを保存します。
サーフェスの陰影処理と強調の追加
シーンの地表サーフェスにはさまざまな役割があります。 航空写真やベースマップなどのドレープ コンテンツを配置できるキャンバスを提供します。 樹木ポイントや消防署の位置などの 2D フィーチャの標高ソースを提供します。 また、その周辺のデータに重要なコンテキストも提供します。
サーフェスは、ビューで適切に表示するのが難しく、特に平坦な場所 (たとえばフロリダ州やオランダ) の表示や、高い位置 (たとえば地上から数千フィートの位置) から見た場合の表示は困難です。 このような場合は、サーフェスの陰影処理と高さ強調が役に立ちます。
- [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックして [Exaggeration] を選択します。
シーンが拡大され、テレインが川のそばの地域に比べてやや高い標高になるはずの場所を示したビューになります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Buildings] レイヤーをオフにします。
サーフェス テレインを視覚化することは困難です。 現時点のベースマップには、陰影などのテレインの詳細が含まれていません。 現在の範囲と 5,000 フィート付近の観測点からは、シーンは視覚的に平坦化され、テレインの形態を識別できません。
これは、地表の陰影処理と強調を追加することで改善できます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [標高サーフェス] グループで [Ground] をクリックします。
- リボン上の [標高サーフェス レイヤー] タブをクリックします。 [ドローイング] グループで [高さ強調] に「3.00」と入力して Enter キーを押します。
- [サーフェス] グループで [光源位置を考慮して陰影表示] のボックスをオンにします。
シーン内で地表の陰影処理と強調が更新され、見やすくなりました。
- プロジェクトを保存します。
3D ビューで GIS コンテンツを主題に基づいて表現するためのオプションは無限にあり、現実からカートグラフィックの領域に移っています。それにより、GIS コンテンツをより明確かつ簡潔に表現できます。
このチュートリアルでは、3D フィーチャを使用して、地表レベルの位置から高い位置に引き上げて見やすくする方法を学びました。 また、3D ビューには、ビュー全体で連続した範囲の縮尺または詳細レベルがあること、およびさまざまな距離で適切に機能するようシンボルを構成できることを学びました。 サーフェス データは、他のコンテンツをサポートする役割を果たしたり、ビューの一次要素としてハイライト表示したりできます。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。