データのダウンロード

はじめに、国勢調査局のサイトにある必要なデータにアクセスしてダウンロードします。 ダウンロードするデータは 2 種類あります。 1 つ目は、年齢と貧困に関する人口統計データです。 2 つ目は、対象地域の区画境界データです。

国勢調査データの検索

医療ネットワークは、貧困状態の高齢者が既存の医療資源によるサービスを十分に受けられていない可能性があることを特定しました。 このような住民の人口が多い地域を提案中のモバイル一次医療センターのターゲットとすれば、最大の効果が得られる可能性があります。

ここでは、国勢調査局のサイトの高度な検索を実行してフィルターを適用し、必要なデータを検索します。

  1. 米国国勢調査局のデータのホーム ページにアクセスします。
  2. 検索バーの下の [Advanced Search] をクリックします。

    検索バーの下の Advanced Search ボタン

    注意:

    米国国勢調査局のサイトは頻繁に更新されます。 実際の画面は、この画像例とは異なる可能性があります。

    高度な検索により、データに対して地域、トピック、年などのフィルターを適用できます。 まず、対象とする地域のタイプで検索範囲を制限します。 国、州、郡などのレベルで検索できます。

    対象地域は郡 (コロラド州メサ郡) です。 ただし、郡内の複数のエリアをマッピングして、相互に比較できるようにしたいと考えています。 そのために、国勢調査地区レベルでデータを検索します。 国勢調査地区は、郡を小さな区画に分けたもので、各区画には平均して約 4,000 人の居住者がいます。

  3. サイド パネルの [Geographies][Census Tract] をクリックします。

    Census Tract フィルター

    [Select State] ウィンドウが表示されます。 これ以降のウィンドウを使用して、対象地域に絞り込むためのフィルターを検索に適用します。

  4. [Select State][Colorado] をクリックします。
  5. [Select County][Mesa County, Colorado] を選択します。

    Mesa County, Colorado フィルター

    ヒント:

    郡はアルファベット順に並べられています。 対象の郡が見つからない場合は、検索バーを使用して名前で検索してください。

    このまま結果を特定の国勢調査地区に絞り込むようにフィルターを適用することも可能ですが、今回は郡内のすべての国勢調査地区のデータを求めています。

  6. [All Census Tracts within Mesa County, Colorado] のチェックボックスをオンにします。

    All Census Tracts within Mesa County, Colorado ボックス

    フィルターが適用され、サイド ウィンドウに追加されます。 これで検索の準備ができました。

  7. ページの下部にある [Search] をクリックします。

    Search ボタン

    検索が実行され、[Tables] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウに、メサ郡の国勢調査地区レベルで取得可能なすべてのデータ テーブルが表示されます。 結果は 2,800 件を超え、人種、年齢、性別、通勤特性などに関する結果も含まれています。

結果の絞り込み

次に、別のフィルターを追加して結果のリストを絞り込みます。 具体的には、年齢と収入のフィルターを追加します。これらは、医療ネットワークの拡大の取り組みにおいて重要な考慮事項となる人口統計変数です。

  1. [Filters] ウィンドウ (現在のラベルは [1 Filter]) の [Topics] で、[Populations and People] をクリックします。
    ヒント:

    [Filters] ウィンドウが表示されない場合は、サイド ウィンドウで [Filters] をクリックします。

    Populations and People トピック

  2. [Select Populations and People] ウィンドウで、[Older Population] のチェックボックスをオンにします。

    Older Population ボックス

    [Older Population] フィルターが [Filters] ウィンドウに追加されます。 これでフィルターは 2 つになりました。 追加する最後のフィルターは、収入と貧困に関するものです。

  3. [Filters] ウィンドウ (現在のラベルは [2 Filters]) の [Topics] で、[Income and Poverty] をクリックします。
  4. [Select Income and Poverty] ウィンドウで、[Income and Poverty] のチェックボックスをオンにします。

    [Income and Poverty] フィルターが [Filters] ウィンドウに追加されます。 これでフィルターは 3 つになりました。

    3 つのフィルターがある Filters ウィンドウ

    ヒント:

    間違えたのでフィルターを削除する場合は、名前の横の X をクリックします。 すべてのフィルターを削除するには [Clear all filters] をクリックします。

  5. [Select Income and Poverty] ウィンドウを閉じます。

    [Tables] ウィンドウが再び表示されます。 追加したフィルターがすでに検索結果に適用されています。 現在は B22001 という 1 つのテーブルのみが結果のリストに表示されています。

    このテーブルは、ACS (American Community Survey) の結果として作成されました。ACS は、米国の国民に関する年単位の情報を提供するサーベイ (Survey) です。 サーベイは、母集団全体に関するデータを推測するために、その母集団を代表する小集団に対して実施されるアンケートです。 10 年に一度、米国内のすべての世帯から情報を取得する 10 年ごとの国勢調査 (Census) とは異なります。

  6. [Tables][B22001 | Receipt of Food Stamps/SNAP in the Past 12 Months by Presence of People 60 Years and Over for Households] をクリックします。

    B22001 結果

    テーブルが表示されます。

    タイトルのとおり、このテーブルには、60 歳以上の人と、SNAP (補助的栄養支援プログラム) の給付金を受け取ったことのある人の両方に関するデータが表示されます。 コロラド州では、SNAP の給付金を受け取るには、収入が連邦貧困レベルの 200 パーセントを下回っていることを示す収入証明が必要になります。

    [Label] 列では、この情報をさらに細分化した行が表示されます。 SNAP の給付金を受け取っている世帯の中で、60 歳以上の人が 1 人以上いる世帯の行と 1 人もいない世帯の行があり、また、SNAP の給付金を受け取っていない世帯の中でも、60 歳以上の人が 1 人以上いる世帯の行と 1 人もいない世帯の行があります。

    Label 列

    その他の列は国勢調査地区ごとに分かれています。 それぞれの国勢調査地区に、[Estimate][Margin of Error] という 2 つの列があります。 ACS はサーベイであり国勢調査ではないため、その結果は母集団の総計ではなく推定値となります。 許容誤差 (Margin of Error) は、このサーベイの推定値が実際の母集団とどれほど異なるかを示しています。

    Census Tract 2 の Estimate 列と Margin of Error 列

    注意:

    国勢調査のデータは頻繁に更新されます。 そのため、実際の数値は画像例に一致しないことがあります。

    ACS は推定値を 90 パーセントの信頼度で算出しています。 これは、実際の母集団が推定値の許容誤差内に収まる確率が 90 パーセントであるという意味です。

    たとえば、[Estimate] 列の数値が 100、[Margin of Error] が ±10 (プラスマイナス 10) の場合、実際の数値が 90 から 110 の間にある確率は 90 パーセントとなります。

  7. 結果のリストで、[B22001][View All 17 Products] をクリックします。

    View All 17 Products ボタン

    2010 年まで遡った推定値に関するデータが表示されます。 このすべてのデータに ACS 5-year estimates というラベルが付けられています。これは、推定値は前年までの 5 年間のデータに基づいていることを示しています。 他の変数のテーブルには、ACS 1-year estimates のデータが含まれている場合もあります。その場合の推定値は、前年 1 年間のデータに基づいています。 ACS 1-year estimates は一般的に、最新のデータを使用する必要がある場合に適している一方、ACS 5-year estimates ではより多くのデータが使用されるため信頼度が高くなります。

    注意:

    ACS 推定値の違いの詳細については、「Using 1-Year or 5-Year American Community Survey Data」をご参照ください。

    今回は最新のデータを使用したいと考えています。 デフォルトでは、最新のデータが選択されテーブルに表示されるため、異なるデータ プロダクトを選択する必要はありません。

データの視覚化とダウンロード

必要なデータが見つかりました。 ただし、表示しているテーブルには多数の余分な書式が含まれており、そのために後でマップに追加するのが難しくなる可能性があります。 国勢調査局サイトの組み込みマップ ビューアーを使用すれば、マッピングに必要となるデータを視覚化して、マップで使用しやすい形式の情報を含む簡素化されたテーブルをダウンロードできます。

  1. テーブルの上にあるリボンで、[More Tools] をクリックし、[Map] を選択します。

    More Tools メニューの Map オプション

    注意:

    テーブルの上にあるリボンにどのボタンが表示されるかは、テーブルのサイズや画面サイズによって異なります。 画面が非常に大きい場合や、[Filters] ウィンドウと [Results] ウィンドウを閉じている場合に、[More Tools] ボタンが表示されないことがあります。 その場合は、リボンの [Map] ボタンをクリックしてください。

    マップが開き、コロラド州メサ郡の国勢調査地区が表示されます。 デフォルトでは、各国勢調査地区には総世帯数で分けるスタイルが設定されます。 世帯数が多い地区ほど濃い青で表示されます。

    国勢調査地区別に総世帯数を示すメサ郡のマップ

    このマップを調整して、SNAP の給付金を受け取っており、かつ 60 歳以上の人が 1 人以上いる世帯数に基づいて、各国勢調査地区にスタイルを設定します。

  2. マップの上にあるリボンの [Total] ボタンをクリックします。

    マップの上にあるリボンの Total ボタン

    テーブルの行のリストが表示されます。

  3. [Household received Food Stamps/SNAP in the past 12 months] で、[At least one person in household 60 years or over] をクリックします。

    At least one person in household 60 years or over オプション

    マップが更新されます。 これで、SNAP の給付金を受け取っており、かつ 60 歳以上の人がいる世帯の数が多い地区が濃い色になりました。

    更新したマップ

    このマップに関連付けられる簡素化されたテーブルを表示してダウンロードします。

  4. マップの上にあるリボンで、[More Tools] をクリックし、[Table] を選択します。

    More Tools メニューの Table オプション

    [Map Table] ウィンドウが表示されます。 このテーブルには、国勢調査地区の名前、世帯数の推定値、許容誤差に関する 3 つの列のみがあります。 このテーブルは、データ マッピングとの互換性のあるシンプルな書式です。

    このテーブルをダウンロードします。 ダウンロードする前にテーブルから [Margin of Error] 列を削除するという選択肢も考えられます。 実際、この列はマッピングしませんが、データについて詳しく理解したい場合に備え、残しておくと役に立つ場合があります。

  5. [Map Table] ウィンドウの下部までスクロールします。 [Download Table] をクリックします。

    Download Table ボタン

    テーブルが CSV (カンマ区切り値) ファイルとしてダウンロードされます。 このファイルのデフォルト名にはダウンロードしたデータが含まれていますが、あまり分かりやすくありません。 名前を変更します。

  6. コンピューターのファイル ブラウザーで、ダウンロードしたファイルを見つけます。 名前を「ACS_SNAP_Over60」に変更します。

    このテーブルには必要な人口統計情報が含まれていますが、国勢調査地区の名前以外の地理的情報はありません。 このデータをマッピングするには、区画境界データと組み合わせる必要があります。 このデータも国勢調査局のマップ ビューアーからダウンロードできます。

  7. 国勢調査局のマップ ビューアーに戻ります。 マップの上にあるリボンで、[More Tools] をクリックし、[GeoJSON] を選択します。

    More Tools メニューの GeoJSON オプション

    zip 圧縮されたフォルダーがコンピューターにダウンロードされます。 この zip フォルダーには GeoJSON ファイルが含まれています。これは、単純な地理データが含まれるファイル種別です。 先ほどと同様に、デフォルトのファイル名はあまり分かりやすくありません。 このフォルダーを解凍し、GeoJSON ファイルの名前を変更します。

    ヒント:

    特定の区画に関する空間データをダウンロードできる別のリソースとして、国勢調査局の TIGER/Line Shapefiles ページがあります。 このデータは GeoJSON 形式ではなくシェープファイル形式ですが、GeoJSON と同様に Web マップ上で視覚化できます。 通常、GeoJSON はシェープファイルと比較してより簡略的な地形が含まれますが、このチュートリアルにおいてはその違いは重要ではありません。

  8. コンピューターのファイル ブラウザーで、ダウンロードした zip フォルダーを見つけます。 覚えやすい場所に展開します。
    注意:

    ファイルの展開方法はコンピューターのファイル展開プログラムによって異なります。 ほとんどの Windows コンピューターには解凍プログラムがデフォルトで付属しています。 使用するには、展開する zip フォルダーを右クリックして、[すべて展開] を選択します。 展開したフォルダーを置く場所を設定し、[展開] をクリックします。

  9. 展開したフォルダーを開きます。 内部にある JSON ファイルの名前を「Mesa_Census_Tracts.json」に変更します。

これで、米国国勢調査局の Web サイトから 2 つのファイルをダウンロードできました。 一方は、人口統計データを含む CSV ファイルです。 もう一方は、空間データを含む GeoJSON ファイルです。 両方のファイルに GIS との互換性があり、マッピング可能です。


データのマッピング

マッピングしたいファイルは CSV ファイルと GeoJSON ファイルの 2 つです。 はじめに、CSV ファイルを準備します。 次に、GeoJSON ファイルを ArcGIS Online にホスト フィーチャクラスとしてアップロードして、マップに追加します。 CSV ファイルも同じマップにテーブルとして追加し、両方のデータセットを結合して 1 つにまとめます。 最後に、データセットにスタイルを設定し、見せたい情報を強調表示します。

CSV ファイルの準備

最終的な目標は、ArcGIS Online で CSV ファイルと GeoJSON ファイルを結合し、1 つにまとめることです。 結合を実行するには、両方のデータセットに共通するデータ列 (通常は名前を示す列) が必要になります。

両方のデータセットに、コロラド州メサ郡の国勢調査地区の名前を示す列が存在します。 ただし、CSV ファイル内の名前を示す列は通常とは異なる形式になっています。 それぞれの名前に、国勢調査地区の名前に加えて、郡と州の名前も含まれています。 この不要な郡と州の情報を削除して、2 つのファイルを適切に結合できるようにします。

  1. Microsoft Excel (または同等のスプレッドシート エディター) で ACS_SNAP_Over60 ファイルを開きます。
  2. [Geography] 列の幅を広げ、各国勢調査地区の名前全体が表示されるようにします。

    幅いっぱいに広げた Geography 列

    データはすべてメサ郡に限定されているため、[Mesa County; Colorado] という語句は有用ではありません。 また、この語句は、このファイルの GeoJSON への結合が難しくなる要因にもなります。 削除したい語句はセミコロンで区切られているため、自動的に削除できます。

  3. 列 A をクリックしてその列全体を選択します。
  4. リボンの [データ] タブをクリックします。 [データ ツール] グループで [区切り位置] をクリックします。

    区切り位置ボタン

    [区切り位置指定ウィザード] が表示されます。 このウィザードでは、列の幅、または特定の文字 (セミコロンなど) の区切り表現に基づいて、1 つの列を複数の列に分割できます。

  5. [データのファイル形式を選択してください] で、[区切り表現付き] を選択します。

    区切り表現付きオプション

  6. [次へ] をクリックします。 [区切り文字][セミコロン] をオンにし、他のオプションはオフにします。

    セミコロン区切り文字オプション

    ウィンドウ下部のプレビューに、列がどのように分割されるかが表示されます。 このようにして列を区切ることで、各国勢調査地区の名前のみが含まれ、その他の情報は含まれない列が作成されます。これが、今まさに必要としている情報です。

  7. [次へ] をクリックします。

    ウィザードの最後のステップには、作成される各列の形式を設定するためのオプションがあります。 作成される他の 2 つの列は必要ないため、それらをインポートしないように選択します。

  8. [データのプレビュー] で、[Mesa County] レコードが含まれる列を選択します。

    データのプレビューの Mesa County 列

  9. [列のデータ形式] で、[削除する] を選択します。

    削除するオプション

  10. [データのプレビュー] で、[Colorado] レコードが含まれる列を選択します。 [列のデータ形式] で、[削除する] を選択します。

    これで、[Mesa County] 列と [Colorado] 列の両方のヘッダーには、削除対象となり、インポートされないことが示されます。

    Mesa County 列と Colorado 列の削除ヘッダー

  11. [完了] をクリックします。

    [Mesa County; Colorado] という語句が [Geography] 列から削除されます。

    Mesa County; Colorado が削除された Geography 列

    最後に、推定値の列ヘッダーを、より短く明瞭な名前に変更します。

  12. セル B1 ([Total] という語で始まるセル) を選択します。 スプレッドシートの上の数式バーで、このセルのテキストを「Households receiving SNAP benefits with at least one person over 60」に変更します。

    セル B1 の数式バー

  13. ファイルを保存します。 Microsoft Excel を閉じます。

GeoJSON ファイルのアップロード

次に、データを ArcGIS Online にアップロードして Web マップに追加します。 国勢調査地区の境界が含まれる GeoJSON ファイルから作業を開始します。

  1. ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  2. リボンの [コンテンツ] をクリックします。

    リボンのコンテンツ オプション

  3. [コンテンツ] ページで、[新しいアイテム] をクリックします。

    新しいアイテム ボタン

    [新しいアイテム] ウィンドウが開きます。 デバイスにあるファイルを追加するか、データセットを作成するかを選択できます。

  4. [ファイルをドラッグ アンド ドロップするか、オプションを選択してください] で、[お使いのデバイス] をクリックします。
  5. 表示されるウィンドウで、Mesa_Census_Tracts.json ファイルを参照します。 該当するファイルを選択して [開く] をクリックします。

    このファイルが [新しいアイテム] ウィンドウに追加されます。 ファイルをただ GeoJSON ファイルとしてアップロードするか、このファイルから自動的にホスト フィーチャ レイヤーを作成するかを選択できます。 ホスト フィーチャ レイヤーは Web マップに追加できるため、これを作成します。

  6. [このファイルをどのように追加しますか?] で、[Mesa_Census_Tracts.json を追加してホスト フィーチャ レイヤーを作成] が選択されていることを確認します。

    Mesa_Census_Tracts.json を追加してホスト フィーチャ レイヤーを作成 オプション

  7. [次へ] をクリックします。

    ファイルを作成する前にメタデータを指定できます。

  8. 次の情報を設定します。
    • [タイトル] に「Mesa County Census Tracts」と入力します。
    • [タグ] に「Geographic Boundaries」、「Colorado」、「United States Census Bureau」と入力し、各タグの後で Enter キーを押します。
    • [サマリー] に「Census tract boundaries in Mesa County, Colorado」と入力します。
    注意:

    フィーチャ レイヤーのタイトルは組織内で一意にする必要があります。 組織内の別のユーザーがこのワークフローを実行している場合、タイトルが一意になるように、自分の名前またはイニシャルを付け加える必要がある場合があります。

  9. [保存] をクリックします。

    GeoJSON ファイルがアップロードされ、ホスト フィーチャ レイヤーがそのファイルから作成されます。 プロセスが完了したら、フィーチャ レイヤーのアイテム詳細ページに移動します。

    次に、このフィーチャ レイヤーを Web マップに追加します。

  10. [Map Viewer で開く] をクリックします。

    Map Viewer で開くボタン

    レイヤーが Map Viewer で開きます。 メサ郡の国勢調査地区が表示されます。

    Map Viewer での国勢調査地区

CSV ファイルのアップロード

次に、ダウンロードした CSV ファイルをマップにテーブルとして追加します。

  1. [レイヤー] ウィンドウで [追加] ドロップダウン メニューをクリックし、[ファイルからレイヤーを追加] を選択します。

    ファイルからレイヤーを追加オプション

    追加するファイルの場所に関するオプションを含むウィンドウが表示されます。

  2. [レイヤーの追加] ウィンドウで [お使いのデバイス] をクリックします。
  3. [ACS_Snap_Over60] CSV ファイルを参照し、ダブルクリックします。

    GeoJSON のときと同様に、このファイルをホスト フィーチャ レイヤーとして追加するかどうかを問われます。

  4. [レイヤーの追加] ウィンドウで、[ホスト フィーチャ レイヤーを作成してマップに追加します] が選択されていることを確認して、[次へ] をクリックします。

    出力データセットに含まれる、CSV ファイルのフィールドを選択するためのオプションのリストが表示されます。 デフォルトでは、すべてのフィールドが選択されています。今回はこの状態が適切です。

  5. すべてのフィールド ([Geography][Households receiving SNAP benefits][MoE] の 3 つ) の横にあるチェックボックスがオンであることを確認します。 [次へ] をクリックします。

    [位置情報の設定] オプションが表示されます。 このオプションでは、ファイルに含まれる地理情報のタイプ (座標、緯度と経度など) を指定します。 このファイルには国勢調査地区の名前のみが含まれ、その他の位置情報は含まれません。そのため、マップにテーブルとして追加する必要があります。

  6. [なし] が選択されていることを確認します。 [次へ] をクリックします。

    最後に、テーブルのメタデータを設定します。

  7. 次のメタデータを設定します。
    • [タイトル] に「Households receiving SNAP benefits with older adults」と入力します。 必要に応じて、自分の名前またはイニシャルを付け加えて、組織内でタイトルが一意になるようにします。
    • [タグ] に「CSV File」、「Food Stamps」、「Seniors」と入力します。
    • [サマリー] に「A table showing the number of households per census tract in Mesa County, Colorado, that receive SNAP benefits and have at least one adult over 60」と入力します。
  8. [作成してマップに追加] をクリックします。

    テーブルが作成されマップに追加されます。ただし、位置データがないためマップには表示されません。

  9. [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーで[テーブル]をクリックします。

    コンテンツ ツールバーのテーブル ボタン

    [テーブル] ウィンドウが開き、追加したテーブルが表示されます。

  10. [テーブル] ウィンドウで、[Households receiving SNAP benefits with older adults] テーブルをクリックします。

    Households receiving SNAP benefits with older adults テーブル

    テーブルが表示されます。 CSV ファイルと同じ情報が含まれています。

    デフォルトのテーブル

2 つのファイルの結合

GeoJSON ファイルによって作成されたフィーチャ レイヤーには区画境界が含まれますが、人口統計データは含まれません。 CSV ファイルによって作成されたテーブルには人口統計データが含まれますが、区画境界は含まれません。 ここでは、マップ上で人口統計データを視覚化するために、これら 2 つのデータセットを結合し、1 つにまとめます。

2 つのデータセットを結合するには、両方のデータセットに共通する属性フィールド (通常は名前または住所の属性) が必要になります。 このテーブルには、各国勢調査地区の名前を示す [Geography] フィールドがあります。 以下、国勢調査地区レイヤーの属性を確認して、対応するフィールドがあるかどうかを判断します。

  1. [コンテンツ] ツールバーの [レイヤー] をクリックします。

    コンテンツ ツールバーのレイヤー ボタン

  2. [レイヤー] ウィンドウの [Mesa County Census Tracts] で、[オプション] ボタンをクリックし、[テーブルの表示] を選択します。

    テーブルの表示オプション

    この国勢調査地区レイヤーに関連付けられたテーブルが表示されます。 すべてのフィーチャ レイヤーには、各フィーチャに関連付けられた追加情報を含むテーブルがあります。

    Mesa County Census Tracts レイヤーのテーブル

    このテーブルには [NAME] フィールドがあります。このフィールドも、CSV ファイルのテーブルの [Geography] フィールドと同じ形式で、各国勢調査地区の名前を示しています。 対応するこれら 2 つのフィールドを使用して、データセットを結合できます。

  3. テーブルを閉じます。
  4. [設定] (明るい背景の) ツールバーで [解析] をクリックします。

    設定ツールバーの解析ボタン

    [解析] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウには、データの変換に使用可能な数多くのツールが揃っています。

  5. [解析] ウィンドウで、[ツール] をクリックします。

    ツール オプション

  6. [データの集計][フィーチャの結合] をクリックします。

    フィーチャの結合ツール

    ヒント:

    ツールが見つからない場合は、名前で検索してください。

    [フィーチャの結合] ツールが開きます。 それぞれのツールには、ツールが想定どおりに実行されるようにするための、設定可能なパラメーターがあります。 まず、結合する 2 つのレイヤーを選択します。

  7. [ターゲット レイヤー][レイヤー] をクリックします。

    ターゲット レイヤー パラメーター

  8. [レイヤーの選択] ウィンドウで、[Mesa County Census Tracts] をクリックします。
  9. [結合レイヤー][レイヤー] をクリックします。 [レイヤーの選択] ウィンドウで、[Households receiving SNAP benefits with older adults] をクリックします。

    これで、両方のレイヤーが表示されるようになりました。 各レイヤーのフィーチャの数も表示されています。 両方のレイヤーに 33 個のフィーチャがあります。そのため、これら 2 つのレイヤーが完全に結合され、失われるデータがないことが推測されます。

    両方のレイヤーの入力フィーチャ パラメーター

    次に、結合に使用される、対応するフィールドを各レイヤーから選択します。

  10. [結合の設定][ターゲット フィールド][NAME] を選択します。 [結合フィールド][Geography] を選択します。

    結合の設定のパラメーター

    [結合の設定] の他のパラメーターは、フィーチャの数が一致しない場合に 2 つのレイヤーを結合したり、結合された属性テーブルの構成方法を指定したりする場合に役立ちます。 今回の解析では、これらのパラメーターを変更せずにそのままにしておきます。

  11. [結果レイヤー][出力名] に「Mesa County Older Adults on Food Stamps」と入力します。 必要に応じて、自分の名前またはイニシャルを付け加えて、組織内でレイヤー名が一意になるようにします。

    出力名パラメーター

  12. [実行] をクリックします。

    ツールが実行されます。 しばらくすると、結合レイヤーが作成され、マップと [レイヤー] ウィンドウに追加されます。

  13. [レイヤー] ウィンドウの [Mesa County Older Adults on Food Stamps] で、[オプション] ボタンをクリックし、[テーブルの表示] を選択します。
  14. テーブルの最後へスクロールします。

    CSV ファイルからの [Households receiving SNAP benefits with at least one person over 60] フィールドがテーブルに含まれています。 2 つのレイヤーが正常に結合されました。

    人口統計データを含む結合テーブル

  15. テーブルを閉じます。

    元の国勢調査地区レイヤーは不要になったため、削除します。

  16. [レイヤー] ウィンドウの [Mesa County Census Tracts] で、[オプション] ボタンをクリックし、[削除] を選択します。

    削除オプション

    レイヤーが削除されます。

レイヤーのスタイルの設定

これで、表示したい人口統計データを国勢調査地区に追加しましたが、このデータはマップ上で視覚化されていません。 ここでは、結合レイヤーのスタイルを、人口統計データを強調するものに変更します。

  1. [レイヤー] ウィンドウで、[Mesa County Older Adults on Food Stamps] が選択されていることを確認します。
  2. [設定] ツールバーの [スタイル] をクリックします。

    設定ツールバーのスタイル ボタン

    [シンボル] ウィンドウが表示されます。 特定の属性に基づいてデータのスタイルを設定できます。以下、その設定を行います。

  3. [シンボル] ウィンドウの [属性の選択] で、[フィールド] をクリックします。

    フィールド ボタン

  4. [フィールド選択] ウィンドウで、[Households receiving SNAP benefits with at least one person over 60] のチェックボックスをオンにして [追加] をクリックします。

    マップ上でスタイルが変更されます。 条件を満たす世帯数が多い国勢調査地区では、円のシンボルが大きくなります。 このようなスタイル変更によって元の国勢調査地区境界が消え、マップが見づらくなる可能性があります。 そのため、アウトラインを再び追加します。

  5. [スタイルの選択][数と量 (サイズ)] で、[スタイル オプション] をクリックします。

    スタイル オプション ボタン

    他のスタイル オプションが表示されます。

  6. [スタイル オプション] ウィンドウを下にスクロールします。 [背景シンボル スタイル] で、シンボルをクリックします。

    背景シンボル スタイル オプション

    この背景シンボルに、オレンジ色の円に合う色を設定します。

  7. [背景シンボル スタイル] ウィンドウの [アウトライン色] で、シンボルをクリックします。

    アウトライン色オプション

  8. [色の選択] ウィンドウで、[#] シンボルの横にある既存のテキストを削除し、「e38b4f」と入力します。

    オレンジ色

  9. [完了] をクリックします。

    デフォルトでは、背景シンボルは透過性が高く、マップ上で見づらくなっています。 透過表示をなくします。

  10. [背景シンボル スタイル] ウィンドウの [アウトラインの透過表示] で、スライダーを「0」パーセントに設定します。

    アウトラインの透過表示スライダー

  11. [スタイル オプション] ウィンドウで [完了] をクリックします。 [シンボル] ウィンドウで [完了] をクリックします。

    最後に、ベースマップを、よりシンプルでマップ上のデータを強調するものに変更します。

  12. [コンテンツ] ツールバーの [ベースマップ] をクリックします。

    コンテンツ ツールバーのベースマップ ボタン

  13. [ベースマップ] ウィンドウで、[キャンバス (ライト グレー)] ベースマップをクリックします。

    キャンバス (ライト グレー) ベースマップ

    ベースマップが変更されます。 これで、データがマップ上でより明確に表示されるようになります。

    Light Gray Canvas ベースマップを使用したマップ

  14. [ベースマップ] ウィンドウを閉じます。 マップの中心を拡大します。ここにはほとんどの国勢調査地区が集まっています。

    拡大したマップ

    このズーム範囲では、60 歳超の大人が 1 人以上いて SNAP の給付金を受け取っている世帯数が多い国勢調査地区を、より簡単に確認できます。 これらの国勢調査地区は、この医療ネットワークで優先した方がよい地区です。

  15. [コンテンツ] ツールバーで [保存と開く] をクリックして [名前を付けて保存] を選択します。

    名前を付けて保存オプション

  16. [マップの保存] ウィンドウで、次の情報を追加します。
    • [タイトル] に「Mobile Healthcare Priority Areas」と入力します。
    • [タグ] に「Census Tracts」、「Seniors」、「SNAP」と入力します。
    • [サマリー] に「Map showing the spatial distribution of older adults receiving SNAP benefits by census tract in Mesa County, Colorado」と入力します。
  17. [保存] をクリックします。

このチュートリアルでは、米国国勢調査局の Web サイトから ACS データを見つけてダウンロードしました。 このデータを ArcGIS Online で Web マップに追加し、国勢調査地区の境界データと結合し、結果を視覚化しました。

このマップ内の情報を使用して、医療資源の割り当てと優先順位付けを報告することができます。 データの探索と視覚化から行動に移すために、解析を実行して、人口統計的な要因や環境要因に関連した資源格差のパターンを調査することもできます。 たとえば、既存の医療サービスをマッピングし、[バッファーの作成] ツールや [到達圏の作成] ツールなどの近接解析を使用して、医療に容易にアクセスできない国勢調査地区を見つけることもできます。

Esri は、信頼できる無料のデータ リポジトリーである ArcGIS Living Atlas of the World を通じて、米国国勢調査局のデータを使用した多くの空間データ レイヤーにアクセスできるようにしています。 使用可能なデータとアクセス方法の詳細については、「はじめての ArcGIS Living Atlas of the World」チュートリアルをお試しください。 特に、ACS データの詳細については、「Living Atlas の Census ACS レイヤーを使用したコミュニティの詳細」に含まれるリソースをご参照ください。 マップの共有方法については、「マップの共有」チュートリアルをお試しください。

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