テンプレートの配置

ArcGIS Hub テンプレートを使用すると、サイトを最初から設計することなく、ニーズに合わせたサイトを作成できます。 コミュニティの環境保全活動のためのサイトを作成する最初のステップとして、Community Driven Conservation Hub テンプレートを配置します。

テンプレートを使用したサイトの作成

初めに、ArcGIS Online にサイン インして、アプリ ランチャーから ArcGIS Hub を開きます。 次に、テンプレートのギャラリーを検索して、自分のサイトに使用したいテンプレートを探します。

  1. ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  2. リボンのアプリ ランチャーをクリックし [Hub] を選択します。

    アプリ ランチャーの Hub オプション

    ArcGIS Hub を開きます。 概要ページには、サイトやイニシアティブの作成や管理、コンテンツの管理、コミュニティ メンバーの管理などのオプションがあります。

  3. [イニシアティブ] (ArcGIS Hub Premium を使用している場合) または [サイト] (ArcGIS Hub Basic を使用している場合) で、[新規] をクリックします。
    注意:

    このチュートリアルで使用するサンプル画像は、ArcGIS Hub Premium を使用したワークフローを示します。 このワークフローは、ArcGIS Hub Basic を使用しても完了できますが、結果が異なる可能性があります。 主な相違点は、Hub Premium ではイニシアティブを作成しますが、Hub Basic ではサイトを作成する点です。 サイトとイニシアティブは多くの点で似ていますが、イニシアティブにはいくつかの追加機能があります。 サイトとイニシアティブの相違点の詳細については、ArcGIS Hub の FAQ をご参照ください。

    [イニシアティブ] の [新規作成] ボタン

    サイトまたはイニシアティブに名前を付けて最初から作成するか、テンプレートを参照するかを選択できます。

  4. [テンプレートの参照] をクリックします。

    テンプレートの参照ボタン

    [テンプレート] ページが開き、検索可能なテンプレート リストが表示されます。

  5. [公開者] の下で [世界] をオンにし、他のボックスはオフにします。

    世界が設定された公開者フィルター

    これで、公開者に関係なく、すべてのテンプレートから検索結果が返されます。

  6. 検索ボックスに「Conservation」と入力して Enter キーを押します。

    「Conservation」というテキストが入力された検索ボックス

    テンプレートのリストが、検索語句に一致するテンプレートに絞り込まれます。 テンプレートを有効にする前に、テンプレートの名前をクリックして詳細を確認できます。

  7. 検索結果のリストで、[Community Driven Conservation] テンプレート (mneilsen_learngis3) をクリックします。

    Community Driven Conservation テンプレートの名前

    テンプレートの詳細情報が表示されます。 この情報には、テンプレートのおおよその目的、テンプレートの公開日と最終更新日に関する詳細、およびテンプレートに含まれるコンテンツのリストなどがあります。 コンテンツのリストに、1 つのアイテムとして Community Driven Conservation という名前のサイトが含まれています。

  8. [構成内容][Community Driven Conservation] をクリックします。

    構成内容セクションのサイト名

    このサイトに関するその他の情報が表示されます。 このサイトには多くのコンテンツが含まれており、37 のアイテムがリストされています。 それらのアイテムには、サイトの一部、環境保全に重点を置いたアプリ、およびその他のアイテムがあります。 コンテンツのリストを調べて、サイトに付属するアイテムをより詳しく理解します。

  9. [コンテンツ (37)] をクリックします。

    コンテンツ (37) タブ

  10. コンテンツのリストをスクロールします。

    コンテンツには、フィーチャ サービス、Web マップとアプリ、ダッシュボード、Hub のページとアプリ、グループ、およびフォームがあり、それぞれ目的が異なります。 テンプレートを配置すると、それらのアイテムもすべて作成されます。

    テンプレートと概要ページに戻ります。

  11. ページ上部で、最初の [Community Driven Conservation] リンクをクリックします。

    テンプレートのナビゲーション リンク

    テンプレートを配置する前にプレビューするオプションもあります。

  12. [テンプレートのプレビュー] をクリックします。

    テンプレートのプレビュー ボタン

    プレビューが新しいブラウザー タブで開きます。 プレビューには、テンプレートに付属するサイトが表示されます。

    サイト プレビューの上部

    サイトには、サイトのタイトルと説明、およびサイトのユーザーが収集した重要な場所や野生動物の目撃情報などの集計を含むバナーが含まれています。

  13. プレビューを下にスクロールします。

    プレビューには次のセクションがあります。

    • [View Wildlife Sightings] セクション。コミュニティによって観察された野生生物の目撃場所を示すアプリと、ユーザーが自分の目撃情報を送信するためのボタンが含まれています。
    • [Find Opportunities to Participate][Self Reliance]、および [Sustainable Choices] セクション。他のリソースや他のサイト ページにリンクするようにカスタマイズできるプレースホルダー テキストとボタンが含まれています。
    • [Sign Up and Get Involved] セクション。組織のサイン アップ ページにリンクするように構成できるボタンが含まれています。
    • 組織のブランディングと連絡先情報を追加するオプションを含む下部セクション。

    Hub では、これらの水平のセクションを行と呼びます。

    テンプレートを配置した後、コミュニティ固有のニーズに合わせてセクションを変更、追加、または削除できます。 プレビューから、このテンプレートがコミュニティ主導の環境保全イニシアティブに適していることがわかったので、テンプレートを配置します。

  14. プレビューが表示されたブラウザー タブを閉じて、テンプレートの概要ページに戻ります。
  15. [テンプレートの有効化] をクリックします。

    テンプレートの有効化ボタン

    サイトまたはイニシアティブに名前を指定するよう求められます。

  16. 自分の名前またはイニシャルを名前の末尾に追加 (またはコミュニティに固有の名前に完全に変更) して、[移動] をクリックします。

    イニシアティブまたはサイトが有効化されます。 サイトに付属するすべてのコンテンツを生成する必要があるため、アクティベーションの進行には数分かかる場合があります。

    アクティベーションが完了すると、プレビューしたサイトの自分専用バージョンに移動します。

ホーム ページの編集

テンプレートに含まれているデフォルト サイトは、コミュニティベースの環境保全サイトを作成するための有効な開始点です。 次に、サイトのホームページを編集し、コミュニティに合わせてカスタマイズします。

注意:

このチュートリアルでは、ArcGIS Hub の基本的な編集機能の概要について説明します。 独自の行、ページ、およびその他のエレメントを作成する方法については、「ArcGIS Hub Premium の基本操作」および「独自の ArcGIS Hub テンプレートの開発」のチュートリアルをお試しください。

自分用のサイトに移動すると、[はじめに] ウィンドウが表示されました。 このウィンドウには、Hub サイトまたはイニシアティブの管理に使用できるオプションの概要が表示されています。 これらのオプションはすべて、サイトのナビゲーション ドロップダウン メニューからもアクセスできるので、このウィンドウは閉じます。

  1. [はじめに] ウィンドウを閉じます。

    初めに、サイト上部のバナー行を編集します。 タイトルを、自分のコミュニティにより適したものに変更します。

  2. バナー行で [Community Outreach] のテキストをクリックします。

    Community Outreach バナー テキスト

    タイトルおよびサブタイトルが編集可能になります。

  3. タイトルを「Community Outreach in」に変更して、コミュニティの名前を追加します。

    テキストの変更内容が自動的に適用されます。

    バナーの背景画像には、タンザニアのマサイ村が表示されています。 画像を、自分のコミュニティを表すものに変更できます。

  4. バナー行にポインターを合わせます。 行の横にある垂直方向のツールバーで、編集ボタンをクリックします。

    垂直方向のツールバーの編集ボタン

    行の表示を設定するためのパラメーターを表示した [行] ウィンドウが開きます。 このウィンドウを使用して、テキストの色、背景色、背景画像を変更できます。 背景画像は、URL から、または直接アップロードして追加できます。

    背景画像セクション

  5. 必要に応じて、デフォルト画像を独自の画像に置き換えます。
    ヒント:

    背景画像はサイトの幅全体に広がるため、非常に大きな画像を使用する必要があります。 デフォルトの画像サイズは 4020 x 3011 ピクセルです。

    画像で使用されている色に応じて、[テキストの色] パラメーターを変更して、新しい画像に対してタイトルとサブタイトルのテキストが見やすく表示されるようにできます。 画像をまったく使用しない場合は、画像の URL を削除し、必要な色を表示するよう [背景色] パラメーターを変更します。

    タイトルを編集したときと同様に、加えた変更は自動的に適用されます。 次に、バナーの下の行を確認します。この行には、サイトに付属のフィーチャ サービスと調査フォームによって収集された場所、エリア、および野生生物の目撃情報の数が表示されます。

  6. バナー行の下の [Important Locations Collected] テキストをポイントします。 [要約統計量 (Summary Statistics)] のツールバーで編集ボタンをクリックします。

    要約統計量 (Summary Statistics) ツールバーの編集ボタン

    [統計情報] ウィンドウが表示されます。 これは、表示された統計情報が編集可能な [Community Sketching - Locations] フィーチャ データセットから取得されていることを示します。 [統計の種類][データの個数] に設定されているので、統計情報はデータセット内のすべてのフィーチャの数です。

    デフォルトのパラメーターが表示された統計情報ウィンドウ

    注意:

    [Important Areas Collected] 統計情報は編集可能なデータセット [Community Sketching - Areas] のフィーチャの数を示し、[Wildlife Sightings] 統計情報は [Wildlife Sightings] 調査の回答数を示します。

    ユーザーが Web サイト経由でデータセットにアクセスして編集すると、表示される統計情報が増えます。 このデータセットのアクセスおよび使用方法の詳細については、チュートリアルの後半で説明します。

  7. [統計情報] ウィンドウで [表示設定] セクションを展開します。

    統計情報ウィンドウの表示設定セクション

    ここで、統計をコンテキスト化するテキストを変更できます。 ただし今回は、統計情報はそのままにします。

    サイトの次の行の [View Wildlife Sightings] には、調査を使用してサイトに送信された野生生物の目撃場所を示す埋め込みの Web アプリが含まれています。 [Submit Observation] ボタンをクリックするとユーザーは調査に参加でき、[Launch the Wildlife Sightings Viewer] ボタンをクリックすると、Web アプリが新しいブラウザー タブで開きます。 アプリと調査の詳細については、チュートリアルの後半で説明します。

    [View Wildlife Sightings] の下の行には、プレースホルダー テキストのいくつかの段落と、現在どこにもリンクされていないボタンが含まれています。 適切な変更を行います。

  8. [Find Opportunities to Participate] のテキストをクリックして編集します。 テキスト エディターの下部で、[HTML で編集] をクリックします。

    [HTML で編集] ボタン

    [HTML] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウには、そのセクションに関連するテキストと HTML コードが表示されます。 このウィンドウを使用して、テキストを変更できるほか、[詳細] ボタンにリンクを追加することもできます。

  9. 必要に応じて、4 行目の [Lorem ipsum] で始まる段落を、ユーザーがコミュニティの保全活動に参加できる方法を記述した段落と置き換えます。
    注意:

    段落の先頭と末尾にある <p> および </p> のテキストを削除または置換しないでください。 これらは、テキストが 1 つの段落にあることを示す HTML タグです。

    Lorem ipsum で始まる段落

    次に、ボタンを編集します。

  10. 必要に応じて、6 行目の href="#" テキストで、# 記号を、コミュニティに関する詳細情報を記載した Web サイトへの URL に置き換えます。
    注意:

    # 記号を囲む二重引用符を削除または置換しないでください。

    詳細ボタンのリンク

    これで、[詳細] ボタンが、追加した URL にリンクします。

    ヒント:

    このボタンを使用して、Hub サイトの別のページにリンクすることもできます。 ただし、現時点では 1 ページしかありませんが、より多くの情報を含む追加のページを作成して、それらにリンクすることができます。

  11. [適用] をクリックします。

    行った変更内容が適用されます。 テキストの横に表示されるデフォルト画像を変更することもできます。

  12. [Find Opportunities to Participate] セクションの横の画像をクリックします。 必要に応じて、[画像] ウィンドウで、画像の URL を置き換えるか独自の画像をアップロードします。

    同じ方法で、サイトのすべてのテキストと画像を編集できます。 エレメントや行全体をポイントし、エレメントまたは行ツールバーの削除ボタンをクリックして、エレメントや行全体を削除することもできます。

  13. サイトの残りの部分を確認し、必要に応じてテキスト、画像、ボタン リンクを編集します。
  14. 編集が完了したら、リボンの [保存] をクリックします。

    保存ボタン

その他のページの確認

サイトのホーム ページを編集しました。 次に、サイトに付属するその他のページを見ていきます。 続いて、ヘッダーやフッターなど、サイトのすべてのページに表示されるエレメントの外観をカスタマイズします。

  1. サイド ウィンドウの [レイアウト] ボタンをクリックします。

    レイアウト ボタン

    [レイアウト] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウには、行、画像、テキストなど、ページに追加できるエレメントのリストが表示されます。

  2. [レイアウト] ウィンドウで [カスタマイズ] ボタンをクリックします。 [カスタマイズ] ウィンドウで、横に 2 が表示されたページ ボタンをクリックします。

    ページ ボタン

    サイト内のページのリストと、新しいページの作成オプションや既存ページへのリンク オプションが表示されます。 サイトは、ホーム ページに接続した [Internal Resources][Template Components] の 2 つのページがあります。

  3. [Internal Resources] をクリックします。

    Internal Resources リンク

    [Internal Resources] ページに移動します。 ユーザーがサイト ヘッダーのリンクからアクセスできるこのページには、サイトに付属する編集可能なフィーチャ レイヤーなど、さまざまなリソースへのリンクを指定するためのオプションが含まれています。

    現時点では、このページの多くのリソースはどこにもリンクしていません。 サイトを公開する前に、空のアプリとリンクを適切なコンテンツに接続する必要があります。 このページに表示できるコンテンツの詳細については、チュートリアルの後半で説明します。

  4. リボン上の [ページ] ボタンをクリックします。

    リボン上のページ ボタン

    ホーム ページに戻ると、[ページ] ウィンドウが表示されています。

  5. [ページ] ウィンドウで [Template Components] をクリックします。

    [Template Components] ページは、内部でのみ使用するページで、サイトのユーザーはアクセスできません。 このページは、テンプレートの詳細情報を提供します。 また、テンプレートには含まれていたが現時点でサイトでは機能しないアプリケーションも一覧表示されます。 後で、これらのアプリの一部を構成して、サイトの [Internal Resources] ページに追加できるようにする方法を説明します。

  6. リボンで [Community Driven Conservation] をポイントし、[サイトのホーム] をクリックします。

    サイトのホーム オプション

    ホーム ページに戻ると、[カスタマイズ] ウィンドウが表示されています。 サイトのページを確認したので、サイト全体の外観を変更します。

  7. [カスタマイズ] ウィンドウで [テーマ] をクリックします。

    カスタマイズ ウィンドウのテーマ オプション

    [テーマ] ウィンドウには、サイトのさまざまなエレメントの色と、サイトのテキストで使用される基本フォントを変更するオプションが表示されます。 16 進数のコードまたはカラー パレットを使用して色を変更することができます。

  8. 必要に応じて、サイトの色を変更します。 必要に応じて [保存] をクリックして変更内容を保存します。

    変更内容を保存しても、ユーザーが閲覧できるライブ バージョンのサイトに変更結果が表示されるわけではありません。 変更内容をライブ サイトにプッシュするには、変更内容を公開する必要があります。

  9. リボンの [保存] の横のドロップダウン メニューをポイントし、[ドラフトの公開] をクリックします。

    [ドラフトの公開] オプション

    変更内容が公開されました。 このドロップダウン メニューを使用して、ライブ サイトにアクセスすることもできます。 (この時点ではサイトのエディターで作業しています)

コミュニティベースの環境保全サイトの ArcGIS Hub テンプレートを配置しました。 サイトのホーム ページの編集と、他のページの確認も行いました。 最後に、変更内容を、サイトのライブ バージョンに公開しました。 次に、サイトに付属するアプリやその他のコンポーネントを表示して構成します。


テンプレート コンポーネントの構成

コミュニティの環境保全活動の Hub サイトには、マップ、アプリ、調査、およびその他のコンポーネントが付属していました。それらは、サイトに埋め込むことができ、コミュニティからデータをクラウドソーシングするのに使用できます。 これらのコンポーネントのいくつかを調べ、ニーズに合わせて構成する方法について詳しく学びます。

調査フォームの変更

調べたサイトのエレメントの 1 つに、コミュニティ メンバーがコミュニティ周辺で目撃した野生生物の種類と場所を送信できる野生生物観察フォームがありました。 このフォームには、ユーザーが選択できるいくつかの動物の事前設定オプションが含まれていました。 リストされている動物が自分のコミュニティに適していない可能性があるので、これらのオプションを変更する方法と、フォームにその他の変更を加える方法を学びます。

  1. 必要に応じて、「ArcGIS 組織のアカウント」にサイン インします。
  2. リボンの [コンテンツ] をクリックします。

    [コンテンツ] オプション

    自分のアカウントの [コンテンツ] ページに移動します。 ここには、自分のアカウントに関連するすべてのコンテンツのリストが表示されます。

  3. [フォルダー] の下にある [Community Driven Conservation] フォルダー (または Hub サイトに指定した名前に一致するフォルダー) を右クリックします。

    Community Driven Conservation フォルダー

    このフォルダーには、Hub の作成時に作成された、サイト自体およびサイトのページのファイル、編集可能なフィーチャ レイヤー、Web アプリ、調査フォームなどのすべてのコンテンツが保存されています。

    Community Driven Conservation フォルダーのコンテンツ

    調査フォームを編集したいので、検索ボックスを使用してリストを絞り込みます。

  4. 検索ボックスに「Form」と入力します。

    検索語句として「Form」が入力された検索ボックス

    コンテンツのリストが、[フォーム] タイプを持つ 3 つのアイテムを含む 7 つの関連アイテムに絞り込まれます。 これらのアイテムは調査フォームです。

  5. [Wildlife Sightings] フォームのタイトルをクリックします。

    Wildlife Sightings フォーム

    フォームの詳細ページに移動します。 コンテンツ アイテムごとに詳細ページがあり、メタデータが一覧表示され、コンテンツを編集および共有するためのオプションが含まれています。

    調査フォームは ArcGIS Survey123 Web サイトを使用して編集できます。

  6. [Survey123 で開く] をクリックし、[Survey123 Web サイトで管理] を選択します。

    [Survey123 Web サイトで管理] オプション

    Survey123 Web サイトにある調査フォームの概要に移動します。 概要には、作成日、作成者、共有相手など、調査に関する基本情報が含まれています。

  7. リボンの [デザイン] をクリックします。

    デザイン オプション

    編集可能な調査フォームが表示されます。 既存の質問の編集、質問の削除、新しい質問の追加などを行うオプションがあります。 最初の質問である [動物の選択] を編集します。

  8. 質問の [動物の選択] をクリックします。

    質問の動物の選択

    サイド ウィンドウが [編集] タブに変わり、選択した質問を編集するためのオプションが表示されます。 [選択] セクションには、質問に回答するために選択できる選択肢が一覧表示されています。

    選択セクション

    デフォルトの選択肢は、自分のコミュニティに適切な野生生物ではない場合があります。

  9. 必要に応じて、選択肢の編集や削除、コミュニティの周辺で遭遇する可能性がある動物の群れのメンバーを含む新しい選択肢の追加を行います。
    ヒント:

    選択肢を削除するには、横の削除ボタンをクリックします。 新しい選択肢を追加するには、いずれかの選択肢の横の追加ボタンをクリックします。 選択肢の順序を変更する場合は、選択肢の横のオプション ボタンをポイントして選択肢をドラッグします。

    変更後、変更内容を保存してすぐに公開できます。

  10. [保存] をクリックします。

    保存ボタン

  11. [公開] をクリックします。 確認を求められたら、[公開] をクリックします。

    変更内容が公開され、ユーザーは Hub サイトを使用してフォームにアクセスしたときに変更内容を参照できるようになりました。

    注意:

    調査にはさらに多くの変更を加えることができます。 調査の編集についてより詳しく学習するには、「ArcGIS Survey123 の基本操作」のチュートリアルをご利用ください。

    これで Survey123 の操作は終了です。ArcGIS Online[コンテンツ] ページに戻ります。

  12. リボンで、自分のアカウントの名前をクリックします。

    アカウント名

  13. ドロップダウン メニューで、自分のアカウントの名前をもう一度クリックします。

    ArcGIS Online のユーザー ページに移動します。

  14. リボンの [コンテンツ] をクリックします。 必要に応じて、[コンテンツ] ページで [Community Driven Conservation] フォルダーをクリックします。

    Hub サイトに関連する他のアイテムを変更する準備ができました。

アプリの変更

Hub サイトには、複数の Web アプリも付属していました。 Web アプリは直感的で合理的な方法でマップを表示するので、多くのコミュニティ メンバーのように、ArcGIS に慣れていない可能性があるユーザーと共有するのに最適です。 Web アプリの 1 つの配色を更新して、ブランディングにより合ったものにすることをお勧めします。 [コンテンツ] ページでアプリを検索して編集し、必要な変更を行います。

コンテンツを選別するには、フィルターを使用することもできます。 コンテンツをフィルター処理してアプリのみを表示します。

  1. [フィルター][アイテム タイプ][アプリ] をクリックします。 (オプションを表示するために下方向へのスクロールが必要になる場合があります)

    アプリ フィルター

    コンテンツがフィルタリングされます。 リストには、Web アプリを含むさまざまなアプリ タイプが表示されます。 これから編集するアプリは [Community Context Application] アプリです。

  2. コンテンツのリストで [Community Context Application] をクリックします。

    Community Context Application アプリ

    アプリの詳細ページに移動します。

  3. [アプリケーションの編集] をクリックします。

    アプリケーションの編集ボタン

    Web アプリが、Web AppBuilder で編集可能な形式で開きます。Web AppBuilder は、Web アプリを編集および作成するための複数の方法の 1 つで、カスタマイズのためのほとんどのオプションが含まれています。

    デフォルトでは、エディターのサイド ウィンドウは [テーマ] タブに対して開いており、アプリのレイアウトや色などを変更するためのオプションが含まれています。

  4. 必要に応じて、アプリのテーマとスタイルを変更します。
    注意:

    レイアウトの変更は避けてください。一部のレイアウトは、アプリで使用されるウィジェットによっては機能しないことがあります。

    Web AppBuilder で使用できるその他のアプリ編集オプションについても説明します。

  5. [マップ] タブをクリックします。

    マップ タブ

    このタブには、アプリで使用されている Web マップ (Community Context Web マップ) が表示されます。 このマップには、Community Driven Conservation フォルダーの [コンテンツ] ページも含まれています。 マップに含まれるデータやマップ データの表示方法など、Web マップに変更を加える必要がある場合は、詳細ページから ArcGIS Online の Web マップを開くことができます。

    注意:

    このチュートリアルでは、Web マップの編集については説明しません。 Web マップの編集方法についてより詳しく学習するには、「ArcGIS Online の基本操作」のチュートリアルをご利用ください。

  6. [ウィジェット] タブをクリックします。

    [ウィジェット] タブ

    このタブには、アプリで使用されているウィジェットが表示されます。ウィジェットは、マップをより適切にナビゲートまたは探索するためにユーザーがアクティブ化できる対話型ツールです。 可能なウィジェットは多数ありますが、現時点では、アプリは主に、ホーム ボタン、縮尺記号、検索バーなどのデフォルトのナビゲーション ウィジェットを使用しています。

    注意:

    使用できるすべてのウィジェットの詳細については、「ウィジェットの概要」ページをご参照ください。

  7. [属性] タブをクリックします。

    [属性] タブ

    このタブには、アプリのブランドを変更するためのオプションが含まれています。タイトルの変更、ロゴの追加、さらに Hub サイトなどの外部 Web サイトへのリンクの追加もできます。

    次に、アプリに加えた変更を保存します。

  8. ウィンドウの下部にある [保存] をクリックします。

    Web AppBuilder の保存ボタン

    変更内容が保存されます。 [コンテンツ] ページに戻ります。

  9. リボンの [ホーム] をクリックし、[コンテンツ] を選択します。

    [コンテンツ] オプション

編集可能なフィーチャ レイヤーへの変更

Hub サイトで圧倒的に独自性のあるエレメントの 1 つは、ユーザーが独自の空間データを作成し、マッピングしてサイトのページやアプリに表示できる単一のクラウドソース フィーチャ レイヤーに追加できる機能です。

収集された空間データは、フィーチャ レイヤーと呼ばれるタイプのコンテンツ アイテムに格納されます。 フィーチャ レイヤーは、マップ上に表示できるポイント、ライン、ポリゴンなどのフィーチャを含む空間データ テンプレートです。 データを所有していないユーザーでも編集できるフィーチャ レイヤーは、編集可能フィーチャ レイヤーと呼ばれます。

次に、Hub サイトで作成された編集可能なフィーチャ レイヤーの 1 つを調べ、コミュニティが編集できるように準備します。

  1. 必要に応じて、[コンテンツ] ページで [フィルターの解除] をクリックします。

    フィルターの解除ボタン

    すべてのフィルターが解除され、Community Driven Conservation フォルダーにすべてのコンテンツが表示されます。

  2. [フィルター][アイテム タイプ][レイヤー] をクリックします。

    レイヤー フィルター

    フォルダーには、12 のフィーチャ レイヤーが含まれています。 [Community Sketching] レイヤーを操作します。このレイヤーは、コミュニティに関する空間データを収集するために設計されています。

  3. [Community Sketching] フィーチャ レイヤーをクリックします。

    Community Sketching レイヤー

    フィーチャ レイヤーの詳細ページに移動します。 レイヤーのメタデータによると、このフィーチャ レイヤーには 3 つのサブレイヤーが含まれており、空間ジオメトリのタイプ (ポイント、ライン、ポリゴン) ごとに 1 つずつあります。

    ポイントは、建物や目標物の場所など、1 つの場所にあるデータを収集するのに最適です。 ラインは道路や河川に関するデータの収集に最適です。 ポリゴンは、公園の境界や野生生物の生息地などのエリアを収集するのに最適です。

    このレイヤーが何を収集するために使用されるかは、レイヤーの属性によって決まります。 属性は、マップ フィーチャに関連付けられた非空間データです。 たとえば、マップ上のポイントには、場合によってポイントの名前、目的、緯度、経度などを提供する属性があります。 次に、レイヤーの属性を調べます。

  4. [Community Sketching] リボンで [データ] をクリックします。

    [データ] タブ

    [データ] タブには、フィーチャ レイヤーに含まれているデータが表示されます。 現時点では、まだ誰もレイヤーを編集していないので、レイヤーにはデータがありません。 レイヤーが編集されると、作成したコンテンツがここに表示されます。

    空間データがなくても、データの作成時にデータが持つ属性フィールドを構成できます。

  5. [フィールド] をクリックします。

    [フィールド] ボタン

    フィーチャ レイヤーには、あらかじめ構成された 15 の属性フィールドがあります。 これらのフィールドには、フィーチャの一意の ID、名前、カテゴリ、作成者などに関する情報を格納できます。

    ユーザーがこのレイヤーの新しいフィーチャを作成すると、これらのフィールドのほとんどに属性情報を追加できます。 追加できる情報の種類は、フィールドによって決まります。 フィールドの 1 つをさらに詳しく調べてみます。

  6. [タイプ] フィールドをクリックします。

    タイプ フィールド

    フィールドに関するその他の情報が表示されます。 [設定] セクションに従い、フィールドは編集可能で、デフォルト値はなく、最大長は 255 文字です。

    このフィールドには、[値のリスト] セクションもあります。 このセクションには、このフィールドに選択できる可能な値の事前構成済みリストが表示されます。 ほとんどのフィールドの場合、ユーザーはフィールドに必要な値を入力できますが、このフィールドや類似のフィールドでは、リストから値を選択することしかできません。

    フィールドの値のリストを作成することで、クラウドソーシングされたデータが一貫した形式に従うようにできます。 値のリストをさらに詳しく調べます。

  7. [値のリスト (ドメイン)][編集] をクリックします。

    値のリスト セクションの編集ボタン

    値のリストには、学校、礼拝所、医療施設、無線基地局などのオプションを含む 12 の値が含まれています。

    コミュニティをマッピングする場合、この値のリストは、新しいマップ フィーチャを一般的なタイプの場所としてすばやく識別するのに有用です。 ただし、コミュニティには、場合によって、マッピングしたいさまざまなタイプの場所があります。 調査フォームで野生生物のリストを変更した方法と同じように、これらの値をコミュニティに合うよう変更できます。

    ここでは、単一の新しい値を追加して、このリストにない任意のタイプの場所をカプセル化します。

  8. 値のリストの下部にスクロールして、[追加] をクリックします。

    追加ボタン

  9. [表示値] に「Other」と入力します。 [格納値] に「Other」と入力します。
  10. この画面の下部にある [保存] をクリックします。

    指定した値がリストに追加されます。 値のリストを編集して、既存の値を変更または削除することもできます。

    同様に、新しいフィールドを編集、追加、または削除できます。

    注意:

    このチュートリアルでは、属性フィールドの編集の基本についてのみ説明します。 フィーチャ レイヤーのフィールドと値の作成についてより詳しく学習するには、「均等な水飲み場分布評価」のチュートリアルをご利用ください。

フィーチャの編集

次に、編集可能なフィーチャ レイヤーを含む Web マップを開きます。 フィーチャを追加して、ユーザーとファシリテーターが行う編集プロセスについて詳しく説明します。

  1. リボンの [コンテンツ] をクリックします。 必要に応じて、[コンテンツ] ページで [フィルターの解除] をクリックします。
  2. [フィルター][アイテム タイプ][マップ] をクリックします。

    マップ フィルター

  3. [Facilitated Sketching] Web マップをクリックします。

    Facilitated Sketching Web マップ

    この Web マップは、コミュニティに関する地理情報を収集するファシリテーターをサポートするよう設計されています。 マップには、必要に応じて編集できる複数のフィーチャ レイヤーが含まれています。

    [レイヤー] の下の詳細ページに、Web マップで使用されるレイヤーが一覧表示されます。 レイヤーについて詳しく知りたい場合は、レイヤーをクリックして詳細ページにアクセスできます。 ひとまずマップを開きます。

  4. [Map Viewer で開く] をクリックします。

    Map Viewer で開くボタン

    Web マップが開きます。 マップにはまだコンテンツがないので、ベースマップのみが表示されています。

    [レイヤー] ウィンドウには、マップ内のレイヤーが表示されます。

  5. 必要に応じて、マップ上でコミュニティの場所に移動します。
  6. [設定] (明るい背景の) ツールバーにある [編集] ボタンをクリックします。

    編集ボタン

    [編集] ウィンドウが表示されます。 編集可能なフィーチャ レイヤーの構成方法により、ユーザーはさまざまなタイプのフィーチャを追加でき、それぞれのフィーチャには独自の事前構成済みシンボルがあります。 ウィンドウでは、これらのタイプのフィーチャは、フィーチャが属するレイヤーごとにまとめられます。

    編集がどのように機能するかをよりよく理解するために、橋を表す [Infrastructure] レイヤーにフィーチャを追加 (および後で削除) します。

  7. [エディター] ウィンドウの [インフラストラクチャ][橋] をクリックします。

    橋位置情報

    マップをポイントすると、ポインターが、選択した場所のタイプを示すシンボルに変わります。

  8. マップ上の任意の場所をクリックします。

    クリックした位置に新しいフィーチャが追加されます。

    マップ上の橋フィーチャ

    さらに、新しいフィーチャの属性を編集するためのオプションが表示された [フィーチャ作成] ウィンドウが開きます。

    フィーチャ作成ウィンドウ

    フィールドの多くは、[Community Sketching] レイヤーで調べたフィールドと似ています。 ですが、現時点で編集しているのは、別のレイヤーである [Facilitated_Sketching_Infrastructure_] レイヤーです。このレイヤーは、Hub サイトで作成されたアイテムにもあり、[コンテンツ] ページでアクセスできます。

    このマップには、ユーザーが一部のフィールドを編集できないようにする設定があるので、[フィーチャ作成] ウィンドウでそれらのフィールドを使用することができません。 ただし、編集可能なフィールドも複数あるので、それらのフィールドを変更します。

  9. 空のフィールドに必要な情報を追加します。 完了したら [作成] をクリックします。

    フィーチャが作成されました。 フィーチャは、恒久的にフィーチャ レイヤーの一部となり、Web マップまたはアプリでレイヤーを参照するすべてのユーザーに対して表示されます。

    追加したフィーチャは編集機能をテストするためのもので、コミュニティを正確に表していないため、削除します。

  10. [フィーチャの配置] ウィンドウで戻るボタンをクリックします。

    戻るボタン

  11. [エディター] ウィンドウの [フィーチャの編集] で、[選択] をクリックします。

    選択ボタン

  12. マップで、作成した橋のフィーチャをクリックします。

    フィーチャが選択されました。 フィーチャを間違った位置に配置した場合は、フィーチャをドラッグして配置し直すことができます。

    [フィーチャの編集] ウィンドウが更新され、フィーチャに関連する属性が表示されます。 編集可能な属性が誤って追加された場合は、それらを変更できます。

  13. [フィーチャの編集] ウィンドウの下部で [削除] をクリックします。

    データを削除すると永久的に削除されるので、確認を求める警告メッセージが表示されます。

  14. もう一度 [削除] をクリックします。

    フィーチャは完全に削除されます。

このチュートリアルでは、ArcGIS Hub に Community Driven Conservation テンプレートを配置して、コミュニティの環境保全活動の専用サイトを作成しました。 サイトを編集する方法と、調査、アプリ、サイトに付属する編集可能なフィーチャ レイヤーなどの多くのコンポーネントを構成および編集する方法を学習しました。

Esri のコミュニティベースの環境保全戦略の詳細については、Esri の Web サイトをご参照ください。

このチュートリアルの目的は、Community Driven Conservation テンプレートの紹介です。 テンプレートの全概要とそのさまざまなコンポーネントの構成方法については、「Community Driven Conservation 実装ガイド」をご参照ください。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。