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データの確認

チリの都市エリアを表すポリゴン レイヤーがあります。 属性に都市名を含める必要があるものの、すべての都市名を手入力したくないと考えています。 データを確認して、名前の属性が他のレイヤーから結合できるかどうかを判断します。

  1. Chile プロジェクト パッケージをダウンロードします。

    Chile.ppkx という名前のファイルが、コンピューターにダウンロードされます。 .ppkx ファイルは ArcGIS Pro プロジェクト パッケージです。これには、ArcGIS Pro で開くことができるマップ、データ、その他のファイルが含まれます。

  2. コンピューター上で、ダウンロードしたファイルを選択します。 [Chile.ppkx] をダブルクリックして ArcGIS Pro で開きます。 サイン インを求められたら、ArcGIS アカウントを使用して、サイン インします。
    注意:

    ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

    チリの都市エリアを示すマップが表示されます。

    チリの都市エリアを示すマップ

    注意:

    このマップのデータは「Natural Earth」から取得されたものです。

  3. マップで、ポリゴン フィーチャの 1 つをクリックします。

    フィーチャの属性を示すポップアップが表示されます。

    都市エリアのポリゴン フィーチャのポップアップ

    属性に都市エリアの名前が含まれていません。

  4. [コンテンツ] ウィンドウで、[Populated Places] の横にあるチェックボックスをオンにし、このレイヤーをオンにします。

    マップ上にポイントとラベルが表示されます。 ポイントの多くはポリゴンと一致していますが、一致していないポイントもあります。 [Populated Places] レイヤーには、都市のほか、地域で重要な小さな町や村も含まれているため、これは想定内の挙動です。

  5. マップ上で、ポイント フィーチャの 1 つをクリックします。

    居住域ポイント フィーチャのポップアップ

    ポップアップには、[名前] フィールドを含む、ポイント レイヤーの多くの属性が表示されます。

  6. ポップアップを閉じます。

空間結合の追加

ポイント レイヤーからポリゴン レイヤーにフィールドを結合します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Urban Areas] を右クリックし、[テーブルの結合とリレート] をポイントして [空間結合の追加] をクリックします。

    レイヤーのショートカット メニューの空間結合の追加オプション

    [空間結合の追加] ウィンドウが開きます。

  2. [ターゲット フィーチャ] で、[Urban Areas] が選択されていることを確認します。

    このレイヤーで新しいフィールドを取得します。

  3. [結合フィーチャ][Populated Places] を選択します。

    このレイヤーで新しいフィールドを提供します。

  4. [マッチ オプション][交差する] を選択します。

    このオプションでは、ポリゴン フィーチャに接する任意のポイント フィーチャが選択されます。

    注意:

    それぞれの空間マッチング オプションの詳細は、空間条件で選択: 図の例で確認できます。

    空間結合の追加ウィンドウ

  5. [OK] をクリックします。

結合結果の見直し

次に、マップを確認して、都市エリアに対応する各都市名が正しく結合されたかどうかを判断します。

  1. マップ上で、都市エリア ポリゴンを 1 つクリックします。

    ポップアップには、[名前] を含む多くの新しい属性が表示されます。

    名前フィールドを含む都市エリアのポリゴン フィーチャのポップアップ

  2. ポップアップを閉じます。

    各ポリゴンをクリックして名前が存在するかどうかを確認するのではなく、選択セットを作成し、名前が存在するものとしないものを視覚的に区別します。

  3. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[属性条件で選択] をクリックします。

    リボン上の属性条件で選択ボタン

  4. [入力テーブル][Urban Areas] を選択します。
  5. [式] で、[Where句 name が null である] というクエリを作成します。

    属性条件で選択ウィンドウのクエリ

  6. [OK] をクリックします。
  7. マップ上で、選択したフィーチャを確認します。

    これらのフィーチャには [名前] 属性が含まれていないため、どのポイント フィーチャとも重ならないはずです。

    マップ上の選択したポリゴン フィーチャ

    選択したポリゴンのうち、ポイント フィーチャに非常に近いポリゴンが数個存在します。

    居住域ポイント付近にある 3 つの選択された都市エリア

    交差していなくても、これらのフィーチャを結合に含める必要があります。 検索範囲を使用して空間結合をやり直し、接しているポイントだけでなく、付近に存在するポイントも含めるようにします。

  8. マップ上で、選択されていないポリゴン フィーチャを確認します。

    これらのフィーチャには [名前] 属性が含まれているため、ポイント フィーチャと重なるはずです。 1 つのポイントではなく、2 つのポイントと重なるポリゴンが数個存在します。

    2 つのポイントと重なっている大きな都市エリア

  9. マップ上で、2 つのポイントと重なったポリゴンの 1 つをクリックします。

    名前フィールドに都市名が 1 つだけ含まれています。 結合をやり直した後、両方の名前が含まれるように名前フィールドを手動で編集します。

  10. ポップアップを閉じます。

空間結合のやり直し

最初の結合でいくつかの問題があったため、別のパラメーターを使用して再試行します。 今回は、[空間結合の追加] ツールの代わりに [空間結合] を使用します。 これら 2 つのツールは非常に似ていますが、[空間結合の追加] の結果は一時的で編集できない一方、[空間結合] は永続的で編集可能な出力レイヤーを生成します。 [名前] フィールドを後で編集できるようにする必要があるため、[空間結合] ツールを使用します。

  1. リボン上の [選択] グループで [選択解除] をクリックします。

    [空間結合の追加] ツールの結果は一時的で、簡単に元に戻すことができます。

  2. [コンテンツ] ウィンドウで [Urban Areas] を右クリックし、[テーブルの結合とリレート] をポイントして [すべての結合を解除] をクリックします。

    レイヤーのショートカット メニューの結合をすべて削除オプション

  3. [結合の解除] ウィンドウで、[はい] をクリックします。

    [Urban Areas] レイヤーに、結合されたすべてのフィールドが表示されなくなりました。

    注意:

    [空間結合の追加] ツールの結果を永続的にするには、レイヤーを右クリックし、[データ] をポイントして、[フィーチャのエクスポート] をクリックします。

    次に、[空間結合] ジオプロセシング ツールを開きます。

  4. リボンの上の [コマンド検索] をクリックし、「spatial join」と入力します。
  5. 検索結果で、[空間結合 (解析ツール)] をクリックします。

    コマンド検索メニューの空間結合ツール

    [ジオプロセシング] ウィンドウが開き、[空間結合] ツール パラメーターが表示されます。 これらのパラメーターは、[空間結合の追加] パラメーターとほぼ同じです。

  6. [ターゲット フィーチャ][Urban Areas] を選択します。 [結合フィーチャ][Populated Places] を選択します。

    [空間結合の追加] と異なり、[空間結合] ツールは新しい出力レイヤーを作成するため、新しい名前が必要です。

  7. [出力フィーチャクラス] で、既存のテキストを削除して「UrbanAreasNamed」と入力します。
  8. [結合方法][1 対 1 の結合] を選択します。

    もう 1 つのオプション [1 対多の結合] は、2 つ以上のポイントが重なっている都市エリアの重複ポリゴン フィーチャを作成します。

  9. [すべてのターゲット フィーチャを保持する] をオンにします。
  10. [マッチ オプション][交差する] を選択します。
  11. [検索範囲] で「2.5」と入力し、[キロメートル] を選択します。

    このツールは、ポリゴンから 2.5 キロメートル以内にある任意のポイントのフィールドを結合します。 これは、ポリゴン付近のポイントをカバーするのに十分な距離です。

    ジオプロセシング ウィンドウの空間結合パラメーター

  12. [フィールド] セクションを展開します。

    以前は、[Populated Places] レイヤーのすべてのフィールドを結合していました。 ただし、このレイヤーには多くのフィールドがあり、結合に含める必要があるのは [名前] だけです。 [フィールド マップ] を使用して、[Populated Places] レイヤーから取得するフィールドを決定し、[name] 以外のすべてのフィールドを削除します。

  13. [フィールド] リストで、[編集] をクリックします。
    フィールドの編集ボタン

    各フィールドとそのソースの情報を含む [フィールド プロパティ] ウィンドウが表示されます。

  14. [フィールド][Shape_Area] をクリックします。

    [ソース] で、[Shape_Area] フィールドのソースとして [Urban Areas] フィールドが表示されます。

    フィールド マップの Urban Areas レイヤーの Shape_Area フィールド

    [Shape_Area] の上にあるフィールドもすべて [Urban Areas] レイヤーから取得されています。 これらのフィールドのすべてを保持します。

  15. [フィールド][scalerank_1] をクリックします。

    [ソース] で、このフィールドのソースとして [Populated Places] レイヤーが表示されています。 このフィールドの下にあるフィールドもすべて [Populated Places] レイヤーから取得されています。

    フィールド マップの Populated Places レイヤーのフィールド

    [name] 以外のすべてのフィールドを削除します。

  16. [フィールド][scalerank_1] をポイントし、[削除] ボタンをクリックします。

    scalerank_1 フィールドの削除ボタン

  17. [Shape_Area] の下にある [name] 以外のすべてのフィールドを削除します。 Shift キーを押しながら、複数のフィールドを一度に選択します。

    残りの 7 つのフィールドを含む最終的なフィールド マップ

    注意:

    フィールド マップの詳細については、「複数のレイヤーを 1 つにマージ」チュートリアルをお試しください。

  18. [OK] をクリックして[フィールド プロパティ] ウィンドウを閉じ、[実行] をクリックします。

    ツールが完了すると、[UrbanAreasNamed] という名前の新しいレイヤーがマップ上に表示されます。

  19. [コンテンツ] ウィンドウで、[Urban Areas] レイヤーをオフにします。
  20. マップ上で、ポイントの近くにあり、ポイントには接していない都市エリアの 1 つにズームします。 ポリゴンをクリックし、ポップアップに名前属性が含まれていることを確認します。

    名前フィールドを含むポップアップ

  21. ポップアップを閉じます。

新しいレイヤーの編集

これで [name] フィールドが結合された新しいレイヤーを作成できたため、このレイヤーを編集して追加の都市名を含めることができます。 [属性条件で選択] ツールと [属性] ウィンドウを使用して、より大きな都市エリアを更新します。

  1. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[属性条件で選択] をクリックします。

    2 つ以上のポイントが重なっているポリゴンをすべて選択します。

  2. [入力テーブル][UrbanAreasNamed] を選択します。
  3. [式] で、[Where 句 Join_Count が 1 より大きい] というクエリを作成します。

    属性条件で選択ウィンドウのクエリ

    [Join_Count] フィールドは [空間結合] ツールで作成されました。

  4. [OK] をクリックします。
  5. リボン上の [選択] グループで [属性] をクリックします。

    リボンの属性ボタン

    [属性] ウィンドウが表示されます。 ウィンドウの上半分に、選択されているフィーチャがすべてリストされます。 下半分には、選択したいずれかのフィーチャの属性がリストされます。

  6. [属性] ウィンドウの上半分で [Coquimbo] を右クリックし、[ズーム] をクリックします。

    選択したフィーチャのショートカット メニューにあるズーム オプション

    マップが、選択したフィーチャにズームします。 このエリアには 2 つの都市 (Coquimbo と La Serena) が含まれています。

  7. [属性] ウィンドウの下半分の [name] 行で [Coquimbo] をクリックし、「Coquimbo, La Serena」と入力します。
  8. [自動的に適用] チェックボックスをオンにします。

    属性ウィンドウの編集済みの名前属性と自動的に適用チェックボックス

  9. 選択した各フィーチャにズームし、[name] 属性を以下のテキストで更新します。
    • Santiago, San Bernardo
    • Talcahuano, Concepción
    • Viña del Mar, Valparaíso

    選択したフィーチャの更新された名前

    最後に、編集内容を保存します。

  10. リボンの [編集] タブをクリックします。
  11. [選択] グループで、[選択解除] をクリックします。 [編集の管理] グループにある [保存] をクリックします。

    リボン上の解除ボタンと保存ボタン

  12. [編集の保存] ウィンドウで、[はい] をクリックします。
  13. [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックします。

    クイック アクセス ツールバーの保存ボタン

このチュートリアルでは、レイヤー間で属性を結合しました。 結合は、共通のフィールドではなく、2 つのレイヤー間の空間リレーションシップによって決定されました。 結合を追加および削除する方法、[空間結合の追加] ツールと [空間結合] ツールの違い、[属性条件で選択] を使用して結合の結果を確認する方法、および [属性] ウィンドウでフィーチャを編集する方法について学習しました。