3D レイヤーのシンボル表示
3D アニメーションでは、サンフランシスコ市の鉄道の拡張によって、予測される住宅の発展が中心街とどのように繋がるかをソーシャル メディアの利用者に示す必要があります。 ビデオでは、プロジェクトの重要な情報を説得力のある方法で伝える必要があります。その最初のステップとして、データをシンボル表示する必要があります。
マップ パッケージを開く
交通データは計画委員会の同僚がマップ パッケージとして共有しているため、ArcGIS Pro にすばやく追加して、作業を開始することができます。
- ArcGIS Pro を起動します。 サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS 組織アカウントを使用してサイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
- [新しいプロジェクト] の下の [テンプレートを使用せずに開始] をクリックします。
- [クイック アクセス ツールバー] で [新しいプロジェクト] ボタンをクリックします。
- [新しいプロジェクト] ウィンドウで、[名前] に「San Francisco Transit Extension」と入力します。
- [このプロジェクトのための新しいフォルダーを作成] チェックボックスがオンになっていることを確認して [OK] をクリックします。
- TransitLineExtension マップ パッケージをダウンロードします。
- [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[マップのインポート] をクリックします。
- [TransitLineExtension.mpkx] ファイルをダウンロードした場所を参照し、このファイルをダブルクリックしてプロジェクトに追加します。
注意:
データの変更に関連する警告が表示される場合は、[OK] をクリックして無視し、続行します。
シーンには、住宅データ、交通データ、徒歩圏など、いくつかのレイヤーがすでに含まれています。 ほとんどのレイヤーには現在と将来のバージョンがあり、これらを使用して最も必要な線路を判断できます。
- プロジェクトを保存します。
視覚化するデータのクリップ
まず、データをクリップして、シーンの視覚的な範囲を制限します。 表示する必要があるのはサンフランシスコだけなので、ビューをその対象地域にクリップすることで、ビデオの視聴者にその地域を注目させることができます。 また、余分なデータを削除することで、マップの描画やエクスポートも速くなります。
- リボンの [マップ] タブで、[ブックマーク] をクリックして、[CLIP] を選択します。
注意:
3D では、ビューをクリップした状態をプレビューする最善の方法は、カメラを垂直北向きの観測点に移動することです。 キーボードの P キーと N キーを押して、このビューに移動することもできます。
次に、ビューとレイヤーを表示範囲にクリップします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[TransitLineExtension] をダブルクリックします。
- [マップ プロパティ] ウィンドウで、[レイヤーのクリップ] タブをクリックします。
- [クリップ処理なし] をクリックし、[カスタム範囲でクリップ] を選択します。 [範囲を取得] で [現在の表示範囲] を選択します。
- [適用] をクリックします。
レイヤーが現在のマップ範囲でクリップされます。 このクリップはベースマップにも適用されます。そのため、ベースマップの背景には暗いテーマを設定します。
- [マップ プロパティ] ウィンドウで、[一般] タブをクリックします。 [背景色] で、[グレー 80%] を選択します。
- [OK] をクリックします。
クリップと背景色が適用されます。
- V キーを押して、シーンをドラッグして傾けます。
作業エリアが小さくなり、カメラが移動した場合に背景が邪魔にならなくなりました。
線路のシンボル表示
次に、線路のシンボルを更新します。 現在、線路は平坦な 2D レイヤーとして地表にドレープされています。 視覚効果を高めるために、半分埋設された管として表示します。 レイヤーに 3D ベクター シンボルを加えるために、3D レイヤー カテゴリに移動します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Lines] レイヤーを [3D レイヤー] グループにドラッグします。
線路が非表示になります。 線路は現在、標高ゼロ (海水面) に表示されているため、サンフランシスコの小高い地形では地下にあります。 レイヤーのシンボル表示が完了したら、管を地表に配置して、実世界のサイズで表示します。 両方のプロパティは、レイヤー全体に対して定義できます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Lines] レイヤーをダブルクリックします。 [レイヤー プロパティ] ウィンドウで、[高度] タブをクリックします。
- [フィーチャ] で [地表] を選択します。
変更を適用すると、[Transit Lines] レイヤーが地表に描画されます。地表は、現在の標高サーフェスである [WorldElevation3D/Terrain3D] によって定義されています。 [レイヤー プロパティ] ウィンドウを閉じる前に、レイヤーの表示単位を設定します。
- [レイヤー プロパティ] ウィンドウで、[表示] タブをクリックします。 シーンにシンボルを表示で [現実世界の単位] を選択します。
- [OK] をクリックして変更を適用し、ウィンドウを閉じます。
ヒント:
ライン フィーチャを地表に描画すると、それらの頂点はサーフェスへの接続ポイントとして使用されます。 ラインが長くてポイント数が少ない場合は、頂点を挿入するか中間の頂点を追加して、サーフェスにより一致させる必要がある場合があります。
多くの赤色のラインが表示されるようになりましたが、シンボルはフラット ラインの断面図など、デフォルトの計算設定をまだ使用しています。 長距離かつすべての表示角度からラインが確実に見えるように、大きな管シンボルを使用します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Transit Lines] のシンボルをクリックします。
レイヤーのシンボルをクリックすると、[シンボル] ウィンドウが開き、そのレイヤーのプロパティが表示されます。
- [シンボル] ウィンドウの [プロパティ] をクリックします。 [レイヤー] タブをクリックします。
- [幅] を「50 m」に設定します。 [プロファイル] で [管] を選択します。
- [適用] をクリックします。 [シンボル] ウィンドウを閉じます。
シーン全体に赤色の管が表示されます。 拡大/縮小すると、管は固定物理サイズを維持し、駅のポイントは拡大/縮小します。
この効果は、ポイント フィーチャがまだ画面空間サイズを使用して、計測可能な 3D 距離ではなく、同じ数のピクセルに描画しているために発生します。 画面空間サイズはどの表示距離からも見えるため、ポイント マーカーに便利なことが多いですが、このシーンの場合は線路と視覚的に結び付ける方が適切です。
駅のシンボル表示
線路と同様に、駅も実世界の単位で表示します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Stops] レイヤーをダブルクリックします。
- [レイヤー プロパティ] ウィンドウで、[表示] タブをクリックします。 [シーンにシンボルを表示] で [現実世界の単位] のチェックボックスをオンにします。 [OK] をクリックします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Stops] レイヤーを展開します。 シンボルをクリックして、[シンボル] ウィンドウを開きます。
- [シンボル] ウィンドウの [プロパティ] で、[シンボル] タブをクリックします。
現在はシンボルがアウトラインよりも非常に小さいため、アウトラインのサイズを調整します。
- [サイズ] に「80 m」と入力して Enter キーを押します。
- [レイヤー] タブをクリックして、円形のアウトライン シンボルをクリックします。
- [サイズ] が「80 m」に設定されていることを確認します。
これでズームしても、駅は固定物理サイズになりますが、管シンボルによって半分隠れています。 これは、ポイントも地表に描画されるためです。 カートグラフィックの垂直方向のオフセットを使用して、ポイントを上に移動できます。
- [適用] をクリックします。 ズームして新しいシンボルを確認します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Stops] レイヤーをダブルクリックし、[高度] タブをクリックします。 [カートグラフィック オフセット] に「25」メートルと入力します。
- [OK] をクリックします。
注意:
管の幅は 50 メートルなので、その距離の半分だけポイント シンボルをオフセットします。
[Transit Stop] レイヤーのシンボルは、シーンを傾斜させても常にカメラを向くようにポイントします。 この効果はビルボード表示として知られています。デフォルト オプションは、[1 回転] です。 画面空間サイズと同様に、これはビューのどこからでもシンボルが適切に表示されることを保証するため、ポイント マーカーに適切なデフォルトです。
しかし、このシーンの場合、物理的な位置に緊密に関連付ける方が適しています。そのため、代わりに [標識の回転] を使用します。 シンボルがカメラとともに動く方式は、後で作成するビデオでキャプチャされるので、作成する価値があります。
- 必要に応じて、[コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Stops] のシンボルをクリックして、[シンボル] ウィンドウを開きます。
- [シンボル] ウィンドウの [レイヤー] タブで、[回転] グループを展開します。 [ビルボード] で、[標識の回転] を選択します。
- 電車のシンボルをクリックします。
- [ビルボード] で、[標識の回転] を選択します。 [適用] をクリックします。
- ビューを回転して、ビルボード表示されたシンボルがどのように表示されるか注意します。
- プロジェクトを保存します。
将来の交通データのシンボル表示
[Transit Stops - FUTURE] および [Transit Lines - FUTURE] レイヤーは、同じシンボル プロパティを使用してすでに作成されています。 将来の線路は別の色で表示されますが、視覚的に区別しやすいように、管シンボルを破線に変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Stops - FUTURE] と [Transit Lines - FUTURE] レイヤーをオンにして有効にします。
- リボンの [マップ] タブで、[ブックマーク] をクリックして、[FLY-THRU 3] を選択します。
建設候補の線路の色はすでに別の色でシンボル表示されていますが、その線路がまだ存在していないことは伝わりません。 ビデオでその情報を提供するために、破線効果を追加します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Transit Lines - FUTURE] レイヤーを展開して、シンボルをクリックします。
- [プロパティ] タブで、[レイヤー] タブをクリックして [破線効果] グループを展開します。
- [破線タイプ] で、最初の破線オプション (空白が大きな等距離のライン) を選択します。
このオプションにより、レイヤーに 5 メートル x 5 メートルの破線が設定されます。 適用する前に、さらに変更を加えます。
- [破線テンプレート] に「100 25」と入力します。
破線は、長さが 100 メートルで間のギャップが 25 メートルになりました。
- [キャップと結合] を展開し、[キャップの種類] を [バット] に設定します。 [適用] をクリックします。
建設候補の線路が、既存の線路と視覚的に異なるようになりました。 交通データのシンボル表示が完了したので、シーンの他の側面の作成に取りかかります。
建物データの追加
シーンは視覚的に興味を引くものになりましたが、縮尺がわかりにくいです。 マップ上の駅間の距離は非常に短く見えますが、実際の地表の観測点からは十分な間隔があります。 縮尺をわかりやすくするために参照フィーチャとして建物をシーンに追加して、閲覧者がこの鉄道を利用する人口を想像できるようにします。
- リボンの [マップ] タブの [レイヤー] グループで、[データの追加] ボタンをクリックします。
- [データの追加] ウィンドウの [ポータル] の下にある左側のウィンドウで、[ArcGIS Online] をクリックします。
[ポータル] オプションを使用すると、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルでホストされているデータを検索できます。 [ArcGIS Online] オプションを使用すると、ArcGIS Living Atlas、独自のコンテンツ、他のユーザーのパブリック コンテンツなど、サイトの任意の場所でホストされているコンテンツを検索できます。
- 検索バーに「San Francisco 3D buildings」と入力して、Enter キーを押します。
- [San Francisco 3D buildings] シーン レイヤーをクリックして [OK] をクリックします。
このデータは PLW Modelworks, LLC が PLW Modelworks の 3D モデルを使用して作成したもので、ArcGIS Online でホストされています。
注意:
オンライン サービスから取得できる建物コンテンツがすべての都市にあるわけではないので、対象地域によっては他の手法 (建物フットプリントの立ち上げなど) が必要な場合があります。
建物があると表示縮尺がわかりやすいですが、建物はテクスチャ処理されています (つまり、外面が画像です)。 これは、残りのシーンの無地で主題的な外観に適していません。 補助データの単色のグレーに合わせて、シンボルを変更して建物をベースマップの延長として表示します。 また、建物を表示する距離を制限します。 建物データセットは大きいため、その範囲を制限することでシーン全体の描画が高速化されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[SanFrancisco_Bldgs] レイヤーをクリックして選択します。
- リボンの [シーン レイヤー] タブをクリックします。 [表示縮尺範囲] グループで、[最遠距離] を [5,000 フィート] に変更します。
表示縮尺範囲は、レイヤーを表示する範囲を指定します。 5,000 フィートを超えて縮小すると、レイヤーが表示されなくなります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[SanFrancisco_Bldgs] レイヤーを展開して、シンボルをクリックします。
- [シンボル] ウィンドウで [ギャラリー] をクリックして、[エッジのある白 (テクスチャを使用)] シンボルを選択します。
- [プロパティ] をクリックし、[レイヤー] タブをクリックします。
- [マテリアル塗りつぶし] をクリックしてレイヤーを選択します。 [表示設定] の下にある [マテリアル モード] で、[置換] を選択します。
- [適用] をクリックします。
これで、身体的な尺度をシーンに取り込みながら、より無地で主題的な外観になりました。
将来の交通の影響測定
シーンの別の人的側面を伝えるために、既存の線路と建設候補の線路の影響を受ける人口を示す 2 つのレイヤーを追加します。 2 つのレイヤーは、それぞれの近隣と各駅の予測される住宅データを表示します。 また、各駅から 5 分、10 分、15 分の徒歩圏にあるエリアを示す 2 つの徒歩圏レイヤーもあります。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Housing (by Neighborhood)] レイヤーを有効にします。
- レイヤーを調べたら無効にして、[Housing (by Transit Stop)] を有効にします。
これら 2 つのレイヤーでは、立ち上げられた円柱シンボルが使用されています。 これらの垂直方向のオフセットは 250 メートルであるため、建物や線路の邪魔にならずに地表に浮いていますが、それらが表現するエリアは簡単に参照されます。
徒歩圏レイヤーは、駅が人々の住宅からどれだけ近いかを伝えます。 ポリゴンは 5 分、10 分、15 分の歩行時間を示します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックし、[START] ブックマークを選択します。
マップが縮小して、サンフランシスコ全体が表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [2D レイヤー] グループで、2 つの [Walksheds] レイヤーをオンにして、[Housing (by Transit Stop)] をオフにします。
[Walksheds - NOW] レイヤーは、5 分の徒歩圏は薄いピンク色、15 分の徒歩圏は濃い紫色ですでにシンボル表示されています。 [Walksheds - FUTURE] レイヤーはまだシンボル表示されていません。3 つの徒歩圏が同じ薄い紫色で表示されています。 [Walksheds - FUTURE] レイヤーに同じシンボルをすばやく適用するには、[Walksheds - NOW] レイヤーのシンボルをインポートします。
- [Walksheds - FUTURE] を右クリックして、[シンボル] を選択します。
以前、レイヤーのシンボルをクリックして、[シンボル] ウィンドウを開きました。 この方法では、ギャラリーに直接移動する代わりに、[プライマリ シンボル] ビューが表示されました。
- [シンボル] ウィンドウの右上隅で、オプション ボタンをクリックして、[シンボルのインポート] を選択します。
[ジオプロセシング] ウィンドウが表示されて、[レイヤーのシンボル情報を適用] ツールが表示されます。
- [シンボル レイヤー] で、[Walksheds - NOW] を選択します。
- [実行] をクリックします。
[Walksheds - FUTURE] レイヤーは、[Walksheds - NOW] レイヤーと同じシンボルで表示されます。
- プロジェクトを保存します。
シーンの作成が完了しました。 これで、市の交通機関の将来について、有益で興味深い全体像を提供するために必要なすべての 3D データ レイヤーのシンボル表示が完了しました。 次に、アニメーションを作成します。
アニメーションの作成
前回は、すべてのデータを順番に取得しました。 これで、アニメーションの作成を開始する準備が整いました。 まず、ストーリーが最もうまく伝わるように、利用者に表示するシーンを決定します。 これらの位置、またはアニメーション中にカメラがズームする固定ポイントにキーフレームを追加します。 すべてのキーフレームを作成してアニメーションの視覚的側面を決定したら、説明文と補助の凡例を追加して、最後にアニメーションをビデオとしてエクスポートします。これを、市のソーシャル メディアの利用者と共有して、計画されている交通機関の変化を通知します。
キーフレームの追加
まず、キーフレームを追加して、アニメーションを開始します。 [アニメーション タイムライン] を使用すると、ビデオの流れを定義するキーフレームを作成および管理できます。 カメラ パス、角度、速度、およびレイヤーの表示設定はすべて、選択したキーフレームによって決定されます。 つまり、通過する一連の重要なビューの状態を定義することで、全体のビデオを作成できます。
- リボンの [表示] タブをクリックします。 [アニメーション] グループで、[追加] をクリックします。
マップ ビューの下部に [アニメーション タイムライン] ウィンドウが表示されます。 すでに [START] ブックマークにズームした状態かもしれませんが、これを確実にするために、もう一度このブックマークを選択します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ブックマーク] をクリックし、[START] ブックマークに移動します。
- レイヤーを有効および無効にして、以下の表示レイヤーのみにします。
- Transit Stops
- Transit Lines
- ライト グレー参照
- ライト グレー ベース
- WorldElevation3D/Terrain3D
注意:
すべてのレイヤーをすばやく有効または無効にするには、Ctrl キーを押しながらレイヤーをクリックします。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、[最初のキーフレームを作成] をクリックします。
ビデオの最初のセクションでは、概要を説明します。 重要なレイヤーを切り替える間、カメラは同じ位置のままにします。 こうすることで、ユーザーがカメラの移動に気をそらされずに、シーンの変化を理解することができます。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Walksheds - NOW] レイヤーを有効にします。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウの [キーフレーム ギャラリー] で、[次のキーフレームを追加します。] ボタンをクリックして、2 番目のキーフレームを追加します。
キーフレーム間のデフォルトの時間長は 3 秒なので、現在のビデオの長さは 3 秒です。 アニメーションに関する詳細情報は、コンテキスト リボン タブで表示できます。 デフォルトのキーフレームの追加時間と、アニメーションの合計時間は、[アニメーション] リボンで表示および編集できます。 まず、すべてのキーフレームを作成してから、後でタイミングを微調整します。
関連するすべてのレイヤーを特定の順序で有効にして、シーン内のカメラを移動して、重要な情報を強調します。 伝えるストーリーは、既存の線路を利用できる範囲にいる人口と、新しい線路が敷設された後に増加する利用可能者の数です。
- [Housing (by Neighborhood)] レイヤーを有効にして、3 番目のキーフレームを追加します。
- [Transit Stops - FUTURE] と [Transit Lines - FUTURE] レイヤーを有効にします。 4 番目のキーフレームを追加します。
- [Walksheds - FUTURE] レイヤーを有効にして、5 番目のキーフレームを追加します。
最初の 5 つのキーフレームはすべて、変化の概要を示すために、同じ高い観測点を使用します。 これらはそれぞれ、現在の鉄道、通勤者のカバレッジ、通勤者の住宅の予測される発展、建設候補の将来の鉄道、および通勤者のカバレッジの向上を示しています。
これは、このビデオの主要な情報ですが、ここに住む人々に対する個人的な繋がりが欠けています。 住民の心を強く捉えるには、表示が抽象的かつ遠すぎます。 残りのアニメーションでは、視聴者とより個人的で人間的な繋がりを感じられるようにします。
- プロジェクトを保存します。
フェードイン効果の使用
市の概要を示したので、個々の道路や駅を拡大します。 拡大すると、建物データは不明瞭な近隣レベルではなく、駅レベルの住宅情報を表示します。 フェードイン効果を作成するには、フェードインするレイヤーを表示する数ステップ前の表示設定を変更する必要があります。 最初にレイヤーを透過表示にしないまま有効にすると、レイヤーが点滅してわかりにくくなります。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、4 番目のキーフレームをダブルクリックします。
キーフレームをダブルクリックすると、そのビューにズームして、対応するレイヤーが有効/無効になります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Housing (by Transit Stop)] レイヤーをクリックして選択します。
注意:
このレイヤーは有効にしないでください。
- リボンの [フィーチャ レイヤー] タブをクリックします。 [効果] グループで、[透過表示] を「100%」に設定します。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、[キーフレームの更新] をクリックします。
- 5 番目のキーフレームをダブルクリックして、同じプロセスに従い、[Housing (by Transit Stop)] レイヤーの透過表示を [100%] にします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Housing (by Transit Stop)] レイヤーを有効にして、キーフレームを更新します。
これで、このレイヤーの透過表示を設定したので表示します。 同時に、[Housing (by Neighborhood)] レイヤーを無効にします。 この反復的なプロセスは必要です。これを行わない場合、キーフレームが表示レイヤーとして取得して、レイヤーが点滅してしまいます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Housing (by Transit Stop)] レイヤーが選択されていることを確認します。 [フィーチャ レイヤー] タブで、[透過表示] を [0%] に設定します。
レイヤーが表示されるようになりました。
アニメーション中に、近隣データを無効にする前は、これら両方のレイヤーが表示されます。
- [Housing (by Neighborhood)] レイヤーを選択し、[透過表示] を [100%] に設定します。 6 番目のキーフレームを追加します。
5 番目のキーフレームと 6 番目のキーフレームの間では、[Housing (by Neighborhood)] レイヤーがフェードアウトし、[Housing (by Transit Stop)] レイヤーがフェードインします。
次に、閲覧者がコンテンツに没頭できる高度で、シーン内をカメラで移動します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ブックマーク] をクリックし、[FLY-THRU 1] ブックマークに移動します。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、7 番目のキーフレームを追加します。
- [FLY-THRU 2] ブックマークに移動して、8 番目のキーフレームを追加します。
- [FLY-THRU 3] ブックマークに移動して、9 番目のキーフレームを追加します。
- [START] ブックマークに移動して、10 番目のキーフレームを追加します。
これで、アニメーション全体をプレビューできます。 時間は 27 秒間です。
- リボンの [アニメーション] タブをクリックします。 [再生] グループで、[リセット] ボタンをクリックします。
アニメーションが先頭にリセットされます。
- [再生] をクリックします。
コンテンツが正しい順序で表示されます。カメラは、ビューの北側にある建設候補の東西の線路に沿って、地表近くを飛行します。 建物レイヤーが表示されなくても問題ありません。リアルタイム表示では表示を維持できない場合がありますが、ビデオ ファイルをエクスポートするときは、各フレームで描画に必要な時間が使用されます。
オーバーレイの追加
シーン アニメーションが完成しましたが、コンテンツの意味を説明する情報がありません。 オーバーレイを使用して、タイトル、説明文、凡例の画像を追加します。 デフォルトでは、オーバーレイは選択したキーフレームに追加されるため、オーバーレイのテキストや画像を挿入する前に、正しいキーフレームを選択することが大切です。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、先頭のキーフレームをクリックし、Shift キーを押しながら、10 番目のキーフレームをクリックします。
すべてのキーフレームが選択されます。
- リボンの [アニメーション] タブにある [オーバーレイ] グループで、[オーバーレイの追加] ギャラリーを展開して、[概要のタイトル] を選択します。
テキスト ボックスがマップの上部に追加されます。
- タイトル テキスト ボックスに、「San Francisco Rail Lines」と入力します。 [画面上の編集を終了して、変更を確定します] ボタンをクリックして、テキストの編集を終了します。
- [アニメーション] タブの [オーバーレイ] グループで、テキスト サイズを [36] に変更します。
すべてのスライドで、タイトルのテキスト サイズが変更されます。
次に、各キーフレーム上のシンボルが示す内容を説明する凡例を追加します。 凡例の画像は、マップ プロジェクトにパッケージ化されているため、デフォルトのフォルダー構造に含まれています。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、2 番目のキーフレームを選択します。
- リボンの [オーバーレイの追加] グループで、[画像] をクリックします。 デフォルトの ArcGIS フォルダー内にある [Packages] フォルダーを参照して、[TransitLineExtension] パッケージを開きます。
- [commondata] をダブルクリックして [userdata] を開き、[Legend1.png] を選択します。
- [開く] をクリックします。
- リボン上の [アニメーション] タブにある [編集] グループで、[プロパティ] をクリックします。
[アニメーション プロパティ] ウィンドウが表示されます。
- [アニメーション プロパティ] ウィンドウで、[オーバーレイ] タブをクリックし、[Legend1.png] エレメントを選択します。 [位置] セクションで、右上隅にあるオプションを選択します。
凡例が、フレームの右上隅に移動します。 他にもいくつかの凡例項目を追加する必要があります。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、3 番目のキーフレームを選択します。
- リボンで別のイメージ オーバーレイを追加して、[Legend2.png] を選択します。
- [アニメーション プロパティ] ウィンドウで、[Legend2] エレメントを選択し、フレームの右上に書式設定します。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、4 番目と 5 番目のキーフレームを選択します。
- 別のイメージ オーバーレイを追加して、[Legend3.png] を選択します。 [アニメーション プロパティ] ウィンドウを使用してフレームの右上に配置します。
- [Legend4.png] を 6 番目と 7 番目のキーフレームに追加し、フレームの右上に配置します。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、7 番目のキーフレームをダブルクリックして、アニメーションのそのポイントにズームします。
テキストの追加
ほとんどの背景情報を配置できました。 追加する最後のエレメントは、アニメーション全体のメッセージを説明するテキストです。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、先頭のキーフレームをダブルクリックして、アニメーションの開始にズームします。
- [維持] をクリックします。
維持オプションは、アニメーションの開始に 2 秒間の静止フレームを追加します。 閲覧者がキーフレームを確認できるように、アニメーションを開始したらカメラがすぐに移動し始めずに 2 秒間静止します。
- 最初の 3 つのキーフレームを選択します。
- リボンの [オーバーレイ] グループで、[段落] オーバーレイを追加します。 次のように 3 行のテキストを段落に追加します。
- 1 行目に、「A city relies on public transportation」と入力します。
- 2 行目に、「to move people between their」と入力します。
- 3 行目に、「homes and their jobs.」と入力します。
- [画面上の編集を終了して、変更を確定します] ボタンをクリックして、テキストの編集を完了します。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、4 番目のキーフレームをダブルクリックします。
- 別の [段落] オーバーレイを追加して、次のテキストを入力します。「Especially when the city is growing.」 [画面上の編集を終了して、変更を確定します] ボタンをクリックします。
- 5 ~ 7 番目のキーフレームを選択します。
- 次のテキストを使用して [段落] オーバーレイを追加します。
- 1 行目に、「The City of San Francisco wants to」と入力します。
- 2 行目に、「extend the current rail line」と入力します。
- 3 行目に、「to support this growth.」と入力します。
- [画面上の編集を終了して、変更を確定します] ボタンをクリックします。 10 番目のキーフレームを選択します。
- 次のテキストを使用して [段落] オーバーレイを追加します。
- 1 行目に、「Learn more at」と入力します。
- 2 行目に、「www.sfmta.com.」と入力します。
アニメーションが完成しました。 最終成果物をエクスポートする前に、アニメーションをプレビューして、追加したテキストを読む時間があることを確認します。 ビデオは閲覧者が最後まで視聴できるように短くする必要がありますが、情報を得られないほど速くしてはいけません。
- リボンの [再生] グループで、[リセット] ボタンをクリックして、[再生] をクリックします。
操作した印象は人によって異なるかもしれませんが、テキストを読む時間は十分にあった一方で、特に建設候補の線路が最初に有効になるときに、テキストの下でマップ ビジュアルが変化する時間が十分でなかったように思われます。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、5 番目のキーフレームをダブルクリックします。
- [アニメーション プロパティ] ウィンドウで、[キーフレーム] タブをクリックして、[長さ] を [2] 秒に変更します。
- [アニメーション タイムライン] ウィンドウで、6 番目のキーフレームを選択します。
- [アニメーション プロパティ] ウィンドウで、[長さ] を「5」秒に変更します。 [オーバーレイ] タブをクリックして、[The City of San Francisco] エレメントを選択します。
- [位置] の上で、[開始キー] を [6] に変更し、[終了キー] が [7] に設定されていることを確認します。
このタイミングを変更することで、テキストが表示されず建設候補の線路が有効になる 2 秒間を効果的に確保することができました。 また、このギャップの後に、閲覧者がオーバーレイ テキストを読む時間が十分にあることも確認しました。 アニメーションをもう一度プレビューします。
- リボンの [リセット] をクリックして [再生] をクリックします。
- プロジェクトを保存します。
ビデオのエクスポート
アニメーションが完成したので、エクスポートして共有します。 このプロセスを効率化するために、いくつかのプリセットがあります。
- リボン上の [アニメーション] タブにある [エクスポート] グループで、[ムービー] をクリックします。
[ムービーのエクスポート] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウで、このビデオ ファイルの仕様に合ったプリセット オプションを選択できます。
- [ムービー エクスポートの事前設定] で、[YouTube] を選択します。
[YouTube] プリセットは、メディア品質 1280 x 620 の .mp4 ビデオ ファイルを作成します。 他のプリセットを選択した場合、表示サイズは選択した縦横比に調整されます。
- [ファイル名] で、プロジェクト フォルダーまたは別のローカル ドライブを選択して、[エクスポート] をクリックします。
注意:
コンピューターとインターネットの速度に応じて、ビデオのエクスポートには数分かかる場合があります。 レイヤーの透過表示が変化するフレームのセクションは、他よりエクスポートに時間が少しかかります。 エクスポートの完了を待たずに最終結果を確認することもできます。
- エクスポートが完了したら、[ムービーのエクスポート] ウィンドウの下部で、[再生] をクリックします。
これで、ビデオを YouTube や Twitter などのプラットフォームにアップロードするか、Web ページ上にホストして、リンクを共有することができます。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。