変電所の品質保証の実施

電力会社の各部門から、変電所の 1 つで、データの関連付けが間違っているため、修正してほしいという連絡がいくつかありました。 ユーザーからは、変電所に存在すべきではないフィーチャがある、あるいは変電所に存在すべきフィーチャがない、という報告を受けています。 分析対象の変電所には、50 を超えるフィーチャと多数のさまざまな回路があります。 フィーチャごとに、属性や関係性を手作業で調べるのは時間がかかり、見落としが生じやすいものです。 電力ネットワークで、QA/QC プロセスを容易に実行できるように、ネットワーク ダイアグラムを作成し、それを使用して、変電所を調べて、データのエラーを特定します。 エラーが見つかったら、ArcGIS Pro ツールを使用して、更新し、修正します。

ネットワーク ダイアグラムの生成

ArcGIS Pro プロジェクト パッケージをダウンロードして、ネットワーク ダイアグラムを作成し、マップを並べて、ダイアグラムとネットワークを同時に見やすい状態にします。

  1. UseDiagramsForElectricNetworkQAQC プロジェクト パッケージをダウンロードします。

    UseDiagramsForElectricNetworkQAQC.ppkx という名前のファイルが、コンピューターにダウンロードされます。

  2. コンピューター上で、ダウンロードしたファイルを選択し、ダブルクリックして、ArcGIS Pro で開きます。
  3. ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  4. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックして、[Diehl Rd Substation] を選択します。

    Diehl Rd substation ブックマーク

    Diehl Rd 変電所の近隣エリアが、マップで拡大され、黄色のポリゴンで表されます。

    Diehl Rd 変電所

  5. [マップ] タブの [選択] グループで、[選択] ツールをクリックします。

    選択ツール

  6. マップで、Diehl Rd 変電所のポリゴン フィーチャをクリックして、選択します。

    フィーチャが選択され、青色でハイライト表示されます。

    選択された変電所フィーチャ

    ExpandContainers というテンプレートを使用して、選択した変電所から、ネットワーク ダイアグラムを生成します。 ExpandContainers ダイアグラム テンプレートは、格納器を自動的に展開して、表示し、ネットワーク ダイアグラム内のすべてのフィーチャの接続性の関連付けを示します。ここで、ダイアグラム内のすべてのフィーチャを見て、その関係を視覚的に確認できます。

  7. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ダイアグラム] グループの [新規] で、下矢印をクリックし、[ExpandContainers] を選択します。

    ExpandContainers テンプレート

    新しいダイアグラム マップ ビューが開き、ネットワーク ダイアグラムが表示されます。

    新しいダイアグラム

    ダイアグラムで、Diehl Rd 変電所とその内部のすべての関連する格納物が表示されます。 ダイアグラムでは、格納器ポリゴンは、GIS の真のジオメトリに関係なく、格納物を囲む四角形ポリゴンとして、常に表示されます。 ジャンクション間の茶色の破線は、2 つのネットワーク ジャンクション間の接続性の関連付けを表しています (存在する場合)。

    次に、[ダイアグラム] マップと [Electric Network Editor] マップを横に並べ、操作しやすくします。

  8. [ダイアグラム] マップ タブを右クリックして、[新規タブ グループを上下に並べる] をクリックします。

    新規タブ グループを上下に並べるオプション

    マップが、上下に並んで表示されます。

    マップが、上下のタブ グループで表示されます。

  9. 必要であれば、[ダイアグラム] タブをクリックして、アクティブなタブにします。

    ArcGIS Pro は、状況依存です。つまり、異なるエレメントをクリックすると、リボンのオプションが変化します。

  10. リボンで、[ネットワーク ダイアグラム] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[全体表示] ボタンをクリックします。

    全体表示ボタン

    マップが縮小表示され、全体が表示された状態になります。

  11. [Electric Network Editor] マップ タブをクリックして、マップをアクティブにします。
  12. マップの右下隅で、[選択フィーチャ: 1] をクリックして、選択したフィーチャにズームします。

    選択フィーチャにズームします。

    どちらのマップもズームされ、中央配置されます。

    ズームされ、中央配置されたマップ

    次に、ネットワーク ダイアグラムの設定を確認します。

  13. [ダイアグラム] マップ タブをクリックします。
  14. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [選択] グループにある [ネットワーク ダイアグラム オプション] ボタンをクリックします。

    ネットワーク ダイアグラム オプション ボタン

    [ネットワーク オプション] ウィンドウが表示されます。

  15. [反映] セクションで、[結果の選択フィーチャにズーム] オプションをオンにします。

    結果の選択フィーチャにズーム オプション

  16. [OK] をクリックします。

    選択した変電所から、ダイアグラムを作成しました。 これで、サンプル ダイアグラムを使用して、QAQC ワークフローを実行する準備ができました。

変電所の予期しない格納物の特定

変電所のネットワーク ダイアグラムを作成したため、他部署から報告された問題について、調査を開始できます。 1 つ目の問題は、変電所に存在すべきではない余分な装置が表示されているというユーザーからの報告です。

ダイアグラムを見ると、変電所に一連のジャンクションがあり、他のどのフィーチャにも接続されていません。 これらのフィーチャを調べ、ユーザーから報告されたものかどうかを判断します。

ダイアグラムで、変電所の上部内側にある 6 つの高電圧ジャンクションに注目します。 これらのジャンクションは、変電所の他の格納物から分離されているようです。 ネットワーク マップで、これらのジャンクションを見つけ、その位置を確認します。

  1. [ダイアグラム] マップで、[選択] ツールを使用して、マップの上部の 6 個のジャンクションを囲む四角形を描画します。

    ダイアグラム マップで、6 個のジャンクションを選択します。

    変電所ポリゴンを含めて、選択ボックスに接する、すべてのフィーチャが選択されます。 このフィーチャが選択されないようにするため、選択から削除します。

  2. Ctrl キーを押して、変電所ポリゴンをクリックし、選択解除します。

    選択された 6 個のジャンクション

    アセット識別子 26、27、105、106、107、108 のジャンクションが、ネットワーク ダイアグラムで選択されます。

  3. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [選択] グループにある [マップに適用] をクリックします。

    マップに適用ボタン

    6 個のネットワーク ジャンクションが、[Electric Network Editor] マップで、選択された状態になります。 マップが、ネットワークで選択されているフィーチャに、自動的にズームします。

    マップで選択されている 6 個のジャンクション

    ネットワーク マップでは、これらの 6 個のジャンクションはすべて、Diehl Rd 変電所の外部に配置されています。 これらのジャンクションには、予期しない格納の関連付けがあるため、これらは、同僚がハイライトしたフィーチャのようです。 これから、それを修正します。

  4. [Electric Network Editor] マップ タブをクリックして、アクティブなマップにします。
  5. [ユーティリティ ネットワーク] タブの [関連付け] グループで、[変更] をクリックします。

    変更ボタン

    [関連付けの変更] ウィンドウが表示されます。

  6. [選択の読み込み] ボタンをクリックします。

    選択の読み込みボタン

    このウィンドウは、選択セットに応じて、自動的に更新されます。

    入力された関連付けの変更ウィンドウ

  7. [アクティブなアイテム] で、ドロップダウン矢印をクリックし、読み込まれたフィーチャが、ダイアグラムのフィーチャと一致することを確認します。

    読み込まれたフィーチャ

  8. [関連付けの変更] ウィンドウのグレーの領域をクリックして、リストを閉じます。
  9. [格納] をクリックして、[含まれる] セクションを展開します。

    変電所 21 に含まれるもの

    リストの 1 つ目の高電圧線端点ジャンクションと変電所の境界フィーチャの間に、格納の関連付けがあります。 リストで他の 5 個のジャンクションのいずれかをアクティブにするために、[アクティブなアイテム] オプションを変更すると、それぞれについて、同じ変電所との格納の関連付けが同様であることを確認できます。 ダイアグラムで、変電所内にこれらのジャンクションが表示されているのは、このように予期しない格納の関連付けがあるためです。 そこで、無効な格納の関連付けを削除します。

  10. [アクティブなアイテム] リストで、アイテム 107 が選択されていることを確認します。

    選択されたフィーチャ 107

  11. [含まれる] セクションで、格納の関連付けを選択します。

    選択された関連付け

  12. [削除] 列で、削除ボタンをクリックします。

    格納の関連付けを削除します。

    選択した格納の関連付けに、取り消し線テキストが表示され、編集が実行されたことを示す緑のバーがその行に表示されます。

    削除された格納の関連付け

  13. [関連付けの変更] ウィンドウの下部で、[適用] をクリックします。

    格納の関連付けが、[含まれる] セクションから削除されます。 これで、選択したフィーチャでの格納の関連付けがなくなります。

    ゼロに設定された、含まれる

    紫色の破線ポリゴンが、ネットワーク マップの下部に表示されます。

    ダーティ エリア

    このポリゴンは、ダーティ エリア フィーチャを表しており、ネットワークに変更が加えられたが、それがネットワーク トポロジに反映されていないことを示すインジケーターとしての役割を果たします。

  14. [関連付けの変更] ウィンドウの [アクティブなアイテム] リストで、次の [High Voltage Line End] ジャンクション (108) を選択します。
  15. [含まれる] セクションで、関連する [Structure Boundary container line] を選択して、削除します。

    関連付け 108 を削除

  16. [適用] をクリックします。
  17. 前の 2 つの関連付けを削除したときと同じ手順で、[アクティブなアイテム] リストで、フィーチャの残りの関連付け (105、106、26、27) を削除します。

    • [アクティブなアイテム] リストから、次のジャンクション フィーチャを選択します。
    • [含まれる] セクションで、その関連付けを選択して、削除します。
    • [適用] をクリックします。

    以上で、ネットワークから不適切な格納の関連付けをすべて削除しました。 ネットワーク ダイアグラムを使用することで、エラーとなっているフィーチャの特定プロセスが、非常に容易になりました。

ネットワーク トポロジの更新

この変電所のデータを修正した後は、ネットワーク トポロジに対する編集内容を検証する必要があります。 ダーティ フィーチャの範囲にズームして、ネットワーク トポロジを検証し、このエリアをクリーンにして、編集内容を更新します。

  1. [ダイアグラム] マップ タブをクリックして、アクティブ化します。
  2. リボンの [ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループで、[一貫性] をクリックします。

    一貫性ボタン

    ダイアグラムの一貫性が評価され、[コンテンツ] ウィンドウで、ダイアグラム レイヤーの横に、非一貫性の警告アイコンが表示されます。

    非一貫性の警告

    ダイアグラムと、ネットワーク編集空間またはネットワーク トポロジ空間に一貫性がない場合、非一貫性の警告が表示されます。 マップ上の破線、つまりダーティ エリアは、編集後に検証されていないネットワークの部分を示しています。 ネットワークにダーティ エリアがあるのは、ネットワークに対して編集を行ったものの、まだ検証していないからです。 次に、編集内容を検証します。

  3. [Electric Network Editor] マップを、アクティブなマップにします。
  4. [コンテンツ] ウィンドウで、[Network Utility Network] レイヤーを展開します。

    展開された Network Utility Network レイヤー

  5. [Dirty Areas] サブレイヤーを右クリックして、[選択] にポインターを合わせ、[すべて選択] を選択します。
  6. [Dirty Areas] をもう一度右クリックし、[選択] にポインターを合わせて、[選択にズーム] をクリックします。

    選択したダーティ エリアにズームします。

    マップが縮小表示され、すべてのダーティ エリアが表示されます。

  7. [ユーティリティ ネットワーク] タブの [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] ボタンをクリックして、現在の範囲を検証します。

    検証ボタン

    ダーティ エリアが、クリーンになり、マップから消えます。

    ダーティ エリアがない検証済みのマップ

    編集内容が、ネットワーク トポロジに反映されます。

  8. リボンの [編集] タブをクリックします。 [編集の管理] グループにある [保存] をクリックします。

    保存ボタン

  9. 必要に応じて、[編集の保存] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。
  10. [ダイアグラム] マップをアクティブ化します。
  11. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループで、[一貫性] ボタンをクリックします。

    黄色で表示された非一貫性の警告

    ダイアグラム レイヤーの横に表示される非一貫性の警告アイコンが、黄色になっています。 黄色のアイコンは、開いているダイアグラムで、フィーチャのネットワーク トポロジが変更されたことを意味します。 ダイアグラムとネットワーク トポロジ空間は、一貫性がありません。 ダイアグラムを更新して、変更内容を反映します。

  12. [ダイアグラム] マップで、[現在選択されているすべてのフィーチャを選択解除] ボタンをクリックします。

    ダイアグラムで、フィーチャを選択解除します。

  13. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [変更] グループで、[更新] ボタンをクリックします。

    更新ボタン

    ダイアグラムが更新されます。

    更新されたダイアグラム

    更新が完了すると、[コンテンツ] ウィンドウで、ダイアグラム レイヤーの横の非一貫性アイコンが消えます。 また、ダイアグラムで、6 個のジャンクションもなくなります。 これらの 6 個のジャンクションはすでに、Diehl Rd 変電所の格納物として設定されていないため、ダイアグラムの更新時に取得されなくなっています。 ダイアグラム格納器の四角形が、残りの格納物を含むように、再描画されます。

    ネットワーク ダイアグラムを使用して、Diehl Rd 変電所での不適切な格納の関連付けを修正できました。 これで、ユーザーから報告された、変電所に存在すべきではない余分なフィーチャが表示されている問題が解決されます。

変電所で欠落した接続性の特定

次に調査するのは、ユーザーから報告された、変電所の 115kv 送電線の 2 つの回路遮断器のうち、 1 つしか接続されていない問題です。 もう 1 つの回路遮断器は、送電線に接続されているようですが、変電所には表示されていません。

この問題を特定するために、前に作成したネットワーク ダイアグラムを使用します。

  1. 必要に応じて、[ダイアグラム] をアクティブ化します。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[一時的なダイアグラム] を展開し、[High Voltage Switch] サブレイヤーをクリックして、選択します。

    選択された High Voltage Switch サブレイヤー

  3. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [選択] グループで、[属性条件で選択] をクリックします。

    属性条件で選択ボタン

    [属性条件で選択] ウィンドウで、[High Voltage Switch] サブレイヤーが、[入力行] パラメーターとして読み込まれます。

  4. [Where] でドロップダウン メニューをクリックして、[Asset type][と等しい] を選択し、最後のドロップダウン メニューで、[181 – AC Circuit Breaker] を選択します。

    Asset type として AC Circuit Breaker の項目を選択

    2 つ目の項目を追加して、サブネットワーク名を指定します。

  5. [項目の追加] をクリックします。
  6. 2 つ目の項目で、最初のドロップダウン メニューをクリックして、[Subnetwork name] を選択します。

    選択された Subnetwork name

  7. [と等しい] を選択したまま、最後のドロップダウン メニューをクリックして、[Femmi National Lab 115 kV] を選択します。

    最終的な選択クエリ

    この検索式によって、両方の項目を満たす、すべてのフィーチャが選択されます。 つまり、あるフィーチャが選択されるには、[Asset type] オプションが [181 – AC Circuit Breaker] であり、[Subnetwork name] オプションが [Femmi National Lab 115kV] である必要があります。

  8. [OK] をクリックします。

    選択された 2 つのベイ

    検索式の結果として、Diehl Rd 変電所の Bay 1 および Bay 2 で、2 つの回路遮断器が選択されます。

  9. [ダイアグラム] マップで、選択した回路遮断器を拡大表示します。

    選択した回路遮断器を拡大表示

    Bay 1 には、変電所で、高電圧スイッチ回路遮断器を高電圧線の端部バスバーに接続しているダイアグラム エッジ (赤色の破線) がありません。 これは、ネットワーク上で 2 つのフィーチャ間に、接続性が確立されていないことを示しています。

  10. [ダイアグラム] マップで、選択を解除します。
  11. リボンで、[選択] ツールをクリックし、未接続の高電圧スイッチ回路遮断器を選択します。 Shift キーを押しながら、接続先の高電圧線の端部バスバーをクリックします。

    選択された未接続のポイント

  12. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [選択] グループにある [マップに適用] をクリックします。

    ダイアグラムに表されているネットワーク フィーチャが、マップ内でズームされ、選択されます。

    ダイアグラムとマップで選択されたフィーチャ

  13. [Electric Network Editor] マップをアクティブにします。
  14. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [関連付け] グループで、[変更] をクリックします。
  15. [関連付けの変更] ウィンドウで、[選択の読み込み] をクリックします。

    このウィンドウは、選択セットに応じて、自動的に入力されます。

  16. [アクティブなアイテム] で、ドロップダウン矢印をクリックし、読み込まれたアイテムを確認します。

    選択したフィーチャの読み込み

    マップで選択されている 2 つのネットワーク フィーチャが、リストに表示されます。

  17. [アクティブなアイテム] で、[Electric Device: High Voltage Switch – AC Circuit Breaker: 336] デバイスが、選択された状態のままにします。
  18. [接続性 (0)] タブをクリックします。 [ジャンクション - ジャンクション (0)] セクションを展開し、[選択の追加] をクリックします。

    選択の追加ボタン

    選択したジャンクションが、リストに表示されます。

    選択された高電圧ジャンクション

  19. [適用] をクリックします。

    完全に表示されない場合もありますが、選択した 2 つのフィーチャを囲むダーティ エリアが表示されます。 次に、ネットワーク トポロジを検証して、先ほど追加した接続性の関連付けを含めます。

  20. リボンの [ユーティリティ ネットワーク] タブの [ネットワーク トポロジ] セクションで、[検証] をクリックします。
  21. リボンの [編集] タブをクリックします。 [編集の管理] セクションで、[保存][はい] の順にクリックして、編集をすべて確認します。
  22. [ダイアグラム] マップをアクティブ化します。
  23. リボンの [ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループで、[一貫性] をクリックします。

    [コンテンツ] ウィンドウで、ダイアグラム レイヤーの横に、オレンジ色の非一貫性の警告アイコンが表示されます。これは、開いているダイアグラムで、フィーチャのネットワーク トポロジが変化したことを意味しています。 次に、ダイアグラムを更新して、これらの変更内容を反映します。

  24. リボンの [変更] グループで、[更新] をクリックします。

    新しい接続性の関連付け

    2 つのジャンクション間の接続性の関連付けが、ダイアグラムに表示されます。 これで、変電所に接続性が欠落していることを報告したユーザーが、Bay 1 の回路遮断器が変電所の他の部分に接続されていることを確認できるようになりました。

変電所で欠落した格納物の特定

変電所に接続性が欠落している問題を解決した後は、変電所に格納物が欠落しているという、ユーザーから報告された、もう 1 つの問題を調べます。 ユーザーの報告によると、アセット管理システムで、変電所のベイとそこに格納されている装置が、変電所に表示されていません。

  1. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [ナビゲーション] グループで、[全体表示] をクリックします。
  2. [ダイアグラム] および [Electric Network Editor] マップで、フィーチャの選択を解除します。

    ダイアグラムを見ると、変電所のベイが、変電所ポリゴン内に完全に入っていないことがわかります。 ネットワーク ダイアグラムのポリゴンは、変電所に何が格納されているかを視覚的に示しています。したがって、GIS にデータがあっても、変電所に適切に格納されていないということになります。 まず、どのフィーチャが変電所に格納されているかを確認します。

  3. 変電所ポリゴンを選択します。
  4. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [選択] グループにある [関連格納物の選択] ボタンをクリックします。

    関連格納物の選択ボタン

    変電所に格納されているすべてのフィーチャが選択されます。

    選択された変電所の関連格納物

    バスバー、バスバー タップ、変圧器は、変電所内に格納されているため、選択されます。 変電所のベイは、変電所内に格納されていないため、選択されません。 これを修正するには、変電所のベイを変電所の格納物として追加する必要があります。

  5. [ネットワーク ダイアグラム] タブで、[マップに適用] をクリックします。
  6. [Electric Network Editor] マップをアクティブ化し、縮小して、Diehl Rd 変電所、または少なくともその一部が、表示されるようにします。
  7. [ユーティリティ ネットワーク] タブで、[変更] をクリックします。 [関連付けの変更] ウィンドウで、[フィーチャの追加] ボタンをクリックし、マップ上で変電所をクリックして選択し、追加します。

    変電所を選択して、追加します。

  8. [格納] タブを選択して、[含む] セクションを展開し、変電所のすべての格納物が見えるようにします。

    変電所に格納されているアイテム

  9. [ダイアグラム] マップをアクティブ化し、選択を解除します。
  10. [コンテンツ] ウィンドウで、[Structure Boundary] サブレイヤーが表示されるまで下にスクロールし、展開します。

    展開された Structure Boundary レイヤー

  11. [Electric Bay Boundary] サブレイヤーを右クリックして、[選択] にポインターを合わせ、[すべて選択] を選択します。

    選択された 15 個のベイ

    アクティブなダイアグラムに表されている 15 個のベイが、ダイアグラム マップで選択されます。

  12. [ネットワーク ダイアグラム] タブで、[マップに適用] をクリックします。

    ダイアグラムとマップで選択されたベイ

    15 個のベイが、Electric Network Editor マップで選択された状態になります。

  13. [Electric Network Editor] マップをアクティブ化します。
  14. [関連付けの変更] ウィンドウの [含む] セクションで、[選択の追加] をクリックします。

    選択したベイを追加

    15 個のベイが、リストに追加されます。

    格納リストに追加されたベイ

  15. [適用] をクリックします。

    マップ上のダーティ エリア

    マップ上に、ダーティ エリアが表示されます。

  16. [コンテンツ] ウィンドウで、[Dirty Areas] レイヤーを右クリックして、[選択] にポインターを合わせ、[すべて選択] をクリックします。 選択にズームします。
  17. [ユーティリティ ネットワーク] タブの [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] をクリックします。
  18. [編集] タブで、編集内容を保存し、[はい] をクリックして、確認します。
  19. [ダイアグラム] マップをアクティブ化し、選択を解除します。
  20. リボンで、[ネットワーク ダイアグラム] タブをクリックします。 [管理] グループで、[一貫性] をクリックします。

    [コンテンツ] ウィンドウで、ダイアグラム レイヤーの横に、黄色の非一貫性の警告アイコンが表示されます。 この警告は、開いているダイアグラムで、フィーチャのネットワーク トポロジが変更されたことを意味します。 ダイアグラムを更新して、変更内容を反映する必要があります。

  21. [変更] グループで、[更新] をクリックします。

    変電所内のベイ

    変電所のベイとその装置のすべてが、変電所ポリゴン内に表示されるようになりました。これは、それらが変電所内に格納されていることを示しています。 この後、ベイが変電所に格納されていないことを知ったときと同じ方法で、これを確認します。

  22. [ダイアグラム] マップで、変電所を選択します。 [ネットワーク ダイアグラム] タブの [選択] グループにある [関連格納物の表示] をクリックします。

    関連格納物の表示ボタン

    関連フィーチャが選択されますが、ベイの装置は、変電所に直接関連していないため、選択されません。

    変電所の選択された関連フィーチャ

  23. [関連格納物の選択] ボタンを再度クリックして、ベイ内の格納物を選択します。

    それぞれのベイで、スイッチ\CB と回線の端点ジャンクションが、それらに関する接続性の関連付けとともに選択されます。

  24. [ダイアグラム] マップを閉じ、[Electric Network Editor] マップの選択を解除して、プロジェクトを保存します。

    これで、Diehl Rd 変電所とこれらの 15 個のベイの間の格納の階層が、適切に設定されました。 Diehl Rd 変電所とその関連装置に欠落していた関連付けと無効な関連付けが、すべて修正され、検証されています。

以上で、ネットワーク ダイアグラムを作成し、それを使用して、変電所内の無効な格納の問題を視覚化して、特定しました。 無効なフィーチャを発見した後、関連付けを変更し、トポロジを検証して、データが現実世界をより正確に表すように、ダイアグラムを更新しました。 ここで実行したワークフローは、ネットワークの接続性とフィーチャ間の適切な関連付けを保証する品質保証を行う際に使用できる、多くのワークフローの一部にすぎません。


配電装置の品質保証の実施

前のモジュールでは、デフォルトのダイアグラム テンプレートのレイアウトを使用して、変電所を評価しました。 ほとんどの状況では、デフォルトのテンプレートで十分ですが、ダイアグラムに特定のレイアウトやルールを適用することが多い場合は、カスタム テンプレートを使用すると便利です。 このモジュールでは、ダイアグラムのレイアウトおよびルールを調整する方法と、ネットワークで欠落している関連付けを見つけやすくするために、カスタム ダイアグラム テンプレートを作成する方法を説明します。

開いているダイアグラムへのレイアウトの手動適用

これまでは、デフォルトのダイアグラム テンプレートのレイアウトを使用して、データを評価しました。 このセクションでは、さまざまなダイアグラム レイアウトを使用して、ネットワーク内のフィーチャ間の関係をより適切に理解する方法を説明します。

  1. [Electric Network Editor] マップを閉じます。
  2. [カタログ] ウィンドウで、[マップ] フォルダーを展開して、[QAQC (standard layers)] をダブルクリックします。

    マップ フォルダー

    ネットワーク フィーチャを示すマップが表示されます。

    QAQC (standard layers) マップ

  3. [New streetlights #1] ブックマークに移動します。

    New streetlights #1 ブックマーク

    多くの新しい街路灯が設置された駐車場が、マップで拡大表示されます。

  4. [選択] ツールを使用して、駐車場のすべての街路灯を囲む四角形を描画します。

    駐車場で選択された 93 のフィーチャ

    この選択の結果、31 の低電圧電灯、31 の低電圧電柱、31 の低電圧電線がマップで選択され、合計 93 のフィーチャが選択された状態になります。 選択されたフィーチャ数が異なる場合は、選択をもう一度やり直してください。

  5. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ダイアグラム] グループの [新規] で、下矢印をクリックし、[QaQc Custom Template] を選択します。

    QaQc Custom Template を選択

    ダイアグラム マップ ビューが表示され、新しく生成されたネットワーク ダイアグラムが表示されます。

    新しいダイアグラム マップ

    テンプレートには、まだ特別な動作が含まれていないため、このダイアグラムは、現在のネットワーク マップでの選択内容と同様です。 このダイアグラムでは、電柱と電灯がそれぞれの地理的位置に、横並びで配置されています。 そのため、各電灯が付属している電柱がわかりにくく、電柱と電灯の間に付属物があるかどうかを把握できません。

  6. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [レイアウト] グループの [ダイアグラム レイアウト] で、下矢印をクリックして、[エネルギー方向] を選択します。

    エネルギー方向オプション

    ダイアグラムですべてのフィーチャの位置が調整され、重なり合っているフィーチャが見やすくなるとともに、フィーチャが接続されていない、またはフィーチャがお互いに付属していない場合に、そのことを把握しやすくなります。

    ダイアグラムをエネルギー方向レイアウトに合わせて調整

    これで、開いているダイアグラムに、ダイアグラム レイアウトを適用しました。 配電ネットワークのダイアグラムを作成するたびに、このレイアウトを適用するには、ネットワークの該当する層のダイアグラム テンプレートを調整する必要があります。 その方法については、このチュートリアルの次のセクションで説明します。

カスタム ダイアグラム テンプレートの作成

このプロジェクトには、配電ネットワークの現在のダイアグラム テンプレートを作成するために使用したジオプロセシング モデルが含まれています。 必要に応じて、ModelBuilder を使用して、このテンプレートを変更し、追加のレイアウトやルールを含めることができます。

  1. [カタログ] ウィンドウの [ツールボックス] を展開して、[UseDiagramsForElectricNetworkQAQC] ツールボックスを展開します。

    展開されたツールボックス

    ツールボックスに、[Update QaQc Diagram Template] という名前のモデルがあります。

  2. [Update QaQc Diagram Template] モデルを右クリックして、[編集] を選択し、編集モードで、モデルを開きます。

    Update QaQc Diagram Template

    このダイアグラム テンプレートを構成するために使用されているネットワーク ダイアグラム構成ツールのシーケンスを確認します。 ダイアグラム テンプレートのジオプロセシング モデルと同様に、操作シーケンスでは最初に、ダイアグラム テンプレートの変更ツールを使用します。

  3. [ダイアグラム テンプレートの変更] ツール (黄色のボックス) をダブルクリックして、ジオプロセシング ツールを読み込み、[テンプレート一般定義] セクションを展開します。

    ダイアグラム テンプレートの変更ツール

    ツールのパラメーターから、このテンプレートでは、以下の特性で、ダイアグラムが作成されることがわかります。

    • ダイアグラムのエッジに沿って初期化される頂点はありません ([エッジの初期状態の頂点を保持] ボックスはオフ)。
    • ユーザーは、このテンプレートに基づくダイアグラムを保存できません ([ダイアグラムの格納の有効化] ボックスはオフ)。
    • ユーザーは、このテンプレートに基づくダイアグラムで、ダイアグラムの拡張操作を使用できます ([ダイアグラムの拡張の有効化] ボックスはオン)。
  4. [ダイアグラム テンプレートの変更] ツールを閉じます。
  5. 次の黄色のボックス、[格納器の展開ルールを追加] をダブルクリックします。

    デフォルトの設定で、ツールが開きます。 ダイアグラム ルールは、表現されているものがネットワークのジャンクションかエッジかにかかわらず、生成されたダイアグラムのすべての格納器フィーチャを展開するよう構成されています。

  6. ツールを閉じます。
  7. [接続性の関連付けルールを追加] ツールを開きます。

    このルールに構成すべき設定はありません。ダイアグラムで表現され、接続性の関連付けを通じて相互接続されている、あらゆるジャンクション間で、ダイアグラム エッジが作成されます。

  8. ツールを閉じます。
  9. [構造物付属物ルールの追加] ツールを開きます。

    前のルールと同様に、このルールは、ネットワーク装置や構造物ジャンクションの間に構造物付属物がある場合に、ダイアグラム エッジを体系的に作成するために使用されます。

  10. ツールを閉じます。
  11. モデルの右上隅にある [ツールバーの表示] をクリックします。

    ツールバーの表示ボタン

  12. ツールバーの [実行] グループで、[検証] ボタンをクリックします。

    モデルを検証します。

    モデルを検証すると、そのモデル エレメントに問題がある場合は、グレーになります。 その他の場合、モデル エレメントは色付きのままで、これは、実行準備ができていることを示しています。

  13. モデル ツールバーの [挿入] セクションにある [ツール] で、下矢印をクリックします。 検索ボックスに「add force」と入力し、[エネルギー方向レイアウトの追加] ツールをダブルクリックして、モデルに追加します。

    エネルギー方向レイアウトの追加ツールを検索します。

    ツールと 2 つの出力エレメントが、モデルに表示されます。 モデルで、次のプロセスになるように、エレメントを移動します。

    注意:

    ダイアグラム テンプレートを変更するときは、[エネルギー方向レイアウトの適用] ジオプロセシング ツールは使用しません。 レイアウトの適用ツールは、既存のダイアグラムのレイアウトを変更し、レイアウトの追加ツールは、ダイアグラム テンプレートにレイアウトを追加します。

  14. [エネルギー方向レイアウトの追加] ツールの 3 つのモデル エレメントがすべて選択されている (周りにハンドルが表示されている) ことを確認し、[構造物付属物ルールの追加] ツールの右側に移動します。

    モデルに、エネルギー方向レイアウトの追加ツールを追加します。

    このレイアウトをモデルの最後に追加するために、[Output Network] および [Output Diagram Template] エレメントを、[構造物付属物ルールの追加] から [エネルギー ダイアグラム レイアウトの追加] ツールに接続します。

  15. モデル キャンバスをクリックして、エレメントの選択を解除します。
  16. コネクタ ラインを [Output Network (3)] エレメントから、[エネルギー方向レイアウトの追加] ツールにドラッグします。 マウス ボタンを放し、[入力ネットワーク] を選択します。

    エレメントをツールの入力ネットワークとして設定します。

  17. このプロセスを [Output Diagram Template (3)] 変数にも繰り返し、[入力ダイアグラム テンプレート] を選択します。

    入力ダイアグラム テンプレートを設定します。

    [エネルギー方向レイアウトの追加] ツールとそのエレメントに色が付き、実行準備ができている状態であることが示されます。

  18. [エネルギー方向レイアウトの追加] をダブルクリックして開きます。
  19. ツールバーの [実行] グループで、[検証] ボタンをクリックします。

    すべてのモデル エレメントが色付きのままなので、モデルを実行できます。

  20. モデル ツールバーで、[実行] ボタンをクリックします。

    実行ボタン

  21. モデルが完成したら、メッセージ ウィンドウを閉じます。

    モデルのメッセージ

  22. [Update QaQc Diagram Template] モデルを閉じ、[はい] をクリックして、モデルを保存します。

    これで、エネルギー方向レイアウトを使用するためのカスタム ダイアグラム テンプレートを更新できました。ダイアグラムを再生成して、正常に機能することを確認します。

  23. このセクションで作成した [ダイアグラム] マップを閉じます。

    この時点では、[QAQC (standard layers)] マップがアクティブであり、同じフィーチャが選択されている状態です。

  24. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ダイアグラム] グループの [新規] で、下矢印をクリックし、[QaQc Custom Template] を選択します。

    QaQc Custom Template を選択します。

    モデルに設定した [エネルギー方向レイアウトの追加] テンプレートに基づいて、ダイアグラムが生成されます。

    エネルギー方向フローの追加テンプレートを使用して作成されたダイアグラム

    以上で、モデルを使用して、ダイアグラム テンプレートを変更し、そのテンプレートをネットワークに適用しました。

街路灯のない電柱の検索

このエリアのすべての街路灯と電柱がどのように関連付けられているかを示すネットワーク ダイアグラムを生成し、どこに問題があるかを把握することが非常に容易になりました。 このセクションでは、この新しいネットワーク ダイアグラムを使用して、データの問題を特定し、修正します。 具体的には、すべての低電圧街路灯の電柱に、街路灯が付属している状態にします。

  1. [ダイアグラム] マップをアクティブ化します。
  2. ダイアグラムで、他のどのフィーチャにも接続されていない低電圧電柱を選択します。

    未接続の電柱を選択します。

  3. [ダイアグラム] マップ タブを右クリックして、[新規タブ グループを左右に並べる] をクリックします。

    タブ グループを左右に並べる

    [ダイアグラム] マップと [QAQC (standard layers)] ネットワーク マップが、並んで表示されます。

  4. ダイアグラムの全範囲にズームします。
  5. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [選択] グループで、[マップに適用] をクリックし、この電柱を [QAQC (standard layers)] マップで選択します。

    マップおよびダイアグラムで選択された電柱

  6. [QAQC (standard layers)] マップをアクティブ化します。
  7. マップで、選択した電柱にズームします。

    マップで選択した電柱

    ネットワーク マップで選択した電柱が中心に表示され、その横に低電圧電灯フィーチャが表示されます。 ネットワーク ダイアグラムでは、この電柱に接続されている付属物ラインが表示されていないため、現時点では、この電柱に街路灯が付属していないことがわかります。 次に、この問題を修正するために、関連付けを変更します。

  8. [ユーティリティ ネットワーク] タブの [関連付け] グループで、[変更] をクリックします。

    [関連付けの変更] ウィンドウが表示されます。

  9. [選択の読み込み] をクリックします。

    選択した電柱を読み込みます。

    ネットワーク マップで、現在選択した [Structure Junction – Electric Low Voltage Pole] が、[アクティブなアイテム] として表示されます。

  10. [アクティブなアイテム] で、[付属物] をクリックし、[付属物] セクションを展開します。

    付属物セクション

  11. [選択の追加] ボタンの横にある選択ツールをクリックします。

    選択ツール

  12. [QAQC (standard layers)] マップで、選択した電柱にズームし、その横の街路灯が見える状態にします。

    選択した電柱と街路灯

  13. 選択した電柱の右側の街路灯をクリックします。

    選択した街路灯

    [関連付けの変更] ウィンドウで、[付属物] セクションの下に、Electric Device – Low Voltage Lighting アイテムが表示されます。

    電気機器が関連付けに追加されました。

  14. [関連付けの変更] ウィンドウで、[適用] をクリックします。

    電柱と電灯の周囲に、ダーティ エリアが表示されます。

  15. [ユーティリティ ネットワーク] タブの [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] をクリックします。 編集内容を保存します。
  16. [ダイアグラム] マップをアクティブ化します。
  17. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [変更] グループで、[更新] をクリックします。

    電柱と低電圧電灯の間に追加した構造物付属物が、アクティブなダイアグラムに表示されます。

    ダイアグラムで接続された電柱

  18. ダイアグラムを閉じ、[QAQC (standard layers)] マップで、選択を解除します。

    モデルを使用して、カスタム ダイアグラム テンプレートを作成し、ネットワークの接続性に関する問題を解決しました。 ネットワークで、QA/QC プロセスを継続します。

電柱が関連付けられていない街路灯の検索

これで、エネルギー方向レイアウト ダイアグラム テンプレートについて、十分に理解できるようになりました。次に、[ダイアグラムの拡張] ツールを使用して、同じ問題を解決する方法を説明します。 このツールは、最初のモジュールで使用したダイアグラム テンプレートでは有効化されていません。そのため、カスタム ダイアグラム テンプレートを使用するか、デフォルトのテンプレートのプロパティを変更して、このツールを有効化します。

ダイアグラムの拡張機能を使用すると、一時的なダイアグラムの格納物を、接続性、通過可能性、格納、または付属物で、1 ネットワーク エレメント レベル拡張することができます。 この機能は、ネットワーク データの制御や検証のフェーズで特に役立ちます。 このセクションでは、[付属物でダイアグラムを拡張] コマンドを使用します。 このコマンドでは、ダイアグラムに表されるネットワーク構造物に付属することが予想される、すべてのネットワーク エレメントをアクティブなダイアグラムに追加できます。

  1. [New streetlights #2] ブックマークに移動します。

    New streetlights #2 ブックマーク

    マップで、低電圧装置を表す電力ネットワークの一部が拡大表示されます。

    streetlights ブックマークが拡大表示されたマップ

  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[選択状態別にリスト] ボタンをクリックします。

    選択状態別にリスト ボタン

  3. [Electric Line] レイヤーを右クリックし、[選択] にポインターを合わせて、[このレイヤーのみ選択可能にする] を選択します。

    このレイヤーのみ選択可能にします。

    このレイヤーのみ選択可能にすることで、選択時に電線のみを選択できるようになります。 ネットワーク ダイアグラムを生成すると、電線に電気的に接続されたフィーチャのみが、ダイアグラムに表示されます。

  4. 選択ツールを使用して、マップ中央の複数の水平方向の電線と、T の形を作る 1 本の垂直方向の電線を囲む四角形を描画します。

    電線の選択

    8 本の電線が、選択された状態になるはずです。

  5. [コンテンツ] ウィンドウの [選択] セクションで、Ctrl キーを押し、いずれかのチェックボックスをオンにして、すべてのレイヤーを再び選択できるようにします。

    すべてのレイヤーが選択可能

  6. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ダイアグラム] グループの [新規] で、下矢印をクリックし、[QAQC Custom Template] を選択します。

    ダイアグラム マップ ビューが開き、電線と、選択に基づいて、その電線に接続されたデバイスおよびジャンクションが表示されます。

    電線が表示されたダイアグラム

    デフォルトでは、すべてのダイアグラムで初期表示されるレイヤーは制限されています。つまり、ダイアグラムで表されているダイアグラム フィーチャを表示するために必要なサブレイヤーのみが表示されます。 ダイアグラム コンテンツの拡張や追加など、ダイアグラム コンテンツを変更する操作を実行する前に、すべてのレイヤーを有効化する必要があります。

  7. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [管理] グループで、[すべてのレイヤー] をクリックします。

    すべてのレイヤー ボタン

    すべてのレイヤーを有効化すると、[ダイナミック][拡張][追加] 操作が有効化されます。

  8. リボンの [変更] グループにある [拡張] で、下矢印をクリックし、[付属物でダイアグラムを拡張] を選択します。

    付属物でダイアグラムを拡張オプション

    ダイアグラムで、2 本を除く、ほとんどの電柱に街路灯が付属しています。

    電柱が付属していない街路灯

    この状況には問題があります。ネットワークを有効にするには、街路灯が別の構造物に付属している必要があるためです。 次に、電柱に関連付けられていない街路灯を修正します。

電柱のない街路灯の修正

次に、電柱のない街路灯の関連付けを変更し、ネットワーク フィーチャを有効にします。

  1. [ダイアグラム] マップ タブを右クリックして、[新規タブ グループを上下に並べる] を選択し、ダイアグラム全体にズームします。
  2. ダイアグラムで、電柱のない洋風街路灯を選択します。

    選択した洋風街路灯

  3. リボンで、[マップに適用] をクリックし、同じフィーチャを [QAQC (standard layers)] マップで選択します。

    ダイアグラムおよびマップで選択

    ユーティリティ ネットワーク マップで、街路灯フィーチャが拡大表示され、選択されます。 次に、選択した街路灯の関連付けを変更します。

  4. [QAQC (standard layers)] マップをアクティブ化します。 [ユーティリティ ネットワーク] タブの [関連付け] グループで、[変更] をクリックします。
  5. [関連付けの変更] ウィンドウで、[選択の読み込み] をクリックします。

    選択した街路灯の読み込み

    選択した [Electric Device – Low Voltage] 電灯フィーチャが、アクティブなアイテムです。

  6. 必要な場合は、[付属物] タブをクリックして、[付属先] セクションを展開します。
  7. [選択の追加] ボタンの横にある選択ツールをクリックします。
  8. [QAQC (standard layers)] マップで、選択したフィーチャにズームし、その近くの街路灯と電柱の両方が見える状態にします。
  9. 選択した街路灯の横の低電圧電柱をクリックします。

    選択した電柱

    選択した電柱が、[付属先] セクションに表示されます。

    付属先に表示された、選択した電柱

  10. [適用] をクリックします。
  11. [ユーティリティ ネットワーク] タブの [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] をクリックします。 編集の保存

    次に、この付属物が適切に設定されているかどうかを確認します。

  12. [ダイアグラム] マップをアクティブ化し、未接続の電柱がまだ選択されていることを確認します。
  13. [ネットワーク ダイアグラム] タブの [変更] グループにある [拡張] をクリックし、[付属物でダイアグラムを拡張] を選択します。
  14. ネットワーク マップをアクティブ化し、[ユーティリティ ネットワーク] タブの [選択] グループで、[ダイアグラムに適用] をクリックします。

    ダイアグラムに適用ボタン

    新しく付属した照明と関連する構造物付属物が、更新されたダイアグラムに表示されます。

    電柱に接続された街路灯

  15. [ダイアグラム] マップ タブを閉じ、[QAQC (standard layers)] マップでの選択を解除します。
  16. プロジェクトを保存して、ArcGIS Pro を終了します。

    ここでは、モデルを使用して、カスタム ダイアグラム レイアウトを作成し、デフォルトのダイアグラムに適用しました。 さらに、ダイアグラムで特定した、接続されていないジャンクションを使用して、問題を解決しました。

このチュートリアルでは、ネットワーク ダイアグラムを使用して、品質保証および品質管理プロセスを、より効率的に行う方法を説明しました。 ネットワーク ダイアグラムを作成し、それを使用して、エラーとなるフィーチャを見つけ、ArcGIS Pro ツールを使用して、修正しました。 ネットワークの問題を修正し、検証を行った後は、ネットワークと、それに関連付けられたデータの整合性を確保できます。 また、ModelBuilder モデルを使用して、ダイアグラム テンプレートをカスタマイズし、特定のタイプの問題をより見つけやすくしました。 これらすべての方法を使用して、ネットワークの問題を見つけ、修正し、検証を行い、ネットワークとそれに関連付けられたデータの整合性を確保できるようになりました。