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使用できるフィールドの確認

最初に保有しているデータを確認し、集計するフィールドおよび集計方法を評価します。

  1. Gujarat プロジェクト パッケージをダウンロードします。

    Gujarat.ppkx という名前のファイルが、コンピューターにダウンロードされます。 .ppkx ファイルは ArcGIS Pro プロジェクト パッケージです。これには、ArcGIS Pro で開くことができるマップ、データ、その他のファイルが含まれます。

  2. コンピューター上で、ダウンロードしたファイルを選択します。 Gujarat.ppkx をダブルクリックして ArcGIS Pro で開きます。 サイン インを求められたら、ArcGIS アカウントを使用して、サイン インします。
    注意:

    ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

    インド全体のダムと貯水池、およびグジャラート州の地区の境界を示すマップが表示されます。

    グジャラート州のダムと地区を示すマップ

  3. [コンテンツ] ウィンドウで [Dams] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。

    属性テーブル オプション

    属性テーブルがマップの下に表示されます。

  4. 属性テーブルを水平方向にスクロールして、フィールドを確認します。

    [Dams] レイヤーには、レポートに役立つ 2 つのフィールド ([Gross Storage Capacity (km3)][Reservoir Area]) があります。

    属性テーブルでハイライト表示された列

    地区名のフィールドも見つかり、[統計サマリー] ツールを使用して各地区のダムの総数、貯水量、および貯水池の面積を計算できるのではないかと期待していました。

    しかし、地区名のフィールドは存在しないため、[エリア内での集計] ツールを使用します。このツールにより、共通の属性ではなく、共通のジオグラフィに基づいて必要な情報を集計することができます。

  5. 属性テーブルを閉じます。

ポリゴン内でのポイントの集計

[エリア内での集計] ツールを使用して、各地区内のすべてのダムに関する情報を集計します。

  1. リボンの [解析] タブをクリックします。 [ツール] グループで、[エリア内での集計] をクリックします。

    解析ギャラリーのエリア内での集計ツール

    [ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。

  2. [入力ポリゴン] で、[Districts] を選択します。 [入力サマリー フィーチャ][Dams] を選択します。
  3. [出力フィーチャクラス] で、[_SummarizeWithin] を「_Dams」に置き換え、Tab キーを押します。
  4. [すべての入力ポリゴンを維持] をオンのままにします。

    グジャラート州には、ダムが存在しない地区が 1 つ以上存在します。 この地区を新しいデータセットから除外したくないため、チェックボックスをオンのままにします。

    エリア内での集計ツールのパラメーター

    この設定により、ツールで各地区内のダムの数がカウントされます。 カウントに加えて、[Dams] レイヤーの一部の属性も集計します。

  5. [サマリー フィールド][フィールド] で、[Gross Storage Capacity (km3)] を選択します。 [統計][Sum] を選択します。

    新しいメニュー行が表示されます。

    エリア内での集計ツールのパラメーター

  6. 2 行目で、[Reservoir Area][Sum] を選択します。
  7. [シェープ サマリー属性の追加] をオンのままにします。 [グループ フィールド] を空白のままにします。

    エリア内での集計ツールのパラメーター

  8. [実行] をクリックします。

    [エリア内での集計] ツールの実行が完了するまで、数分の時間がかかることがあります。 完了すると、[Districts_Dams] という名前の新しいレイヤーが [コンテンツ] ウィンドウに表示されます。

  9. [コンテンツ] ウィンドウで、[Districts] の横にあるチェックボックスをオフにして、古いレイヤーをオフにします。

    コンテンツ ウィンドウで Districts レイヤーをオフ。

結果の確認

次に、[エリア内での集計] ツールで作成された新しいフィールドを確認し、レポートに適しているかどうかを評価します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Districts_Dams] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。
  2. 必要に応じて、テーブルの右端までスクロールし、すべてのフィールド名を確認します。

    テーブルには、元の [Districts] レイヤーに存在しなかった 3 つの新しいフィールド ([Sum Gross Storage Capacity (km3)][Sum Reservoir Area][Count of Points]) が含まれています。

    Districts_Dams 属性テーブル内の新しいフィールド

    これらのフィールドは、各地区のすべてのダムの総貯水量、貯水池の総面積、およびダムの数を表します。

  3. マップで、グジャラート州南東部にある大きな貯水池にズームします。

    ウカイ ダム貯水池

    ウカイ ダムはタピ地区にありますが、その大きな貯水池は地区内にすべて含まれているわけではありません。 一部は、隣接するナルマダー地区やマハーラーシュトラ州に含まれています。

    ウカイ ダム貯水池

    このため、[Sum Reservoir Area] フィールドは正しくありません。 このフィールドはポイント レイヤーの属性から計算されており、この計算では貯水池が地区をまたぐことは考慮されていません。 [Sum Reservoir Area] フィールドを削除して、再度計算します。

  4. 属性テーブルで、[Sum Reservoir Area] フィールドのヘッダーを右クリックして [削除] を選択します。

    フィールドのショートカット メニューにある削除オプション

  5. [フィールドの削除] ウィンドウで、[はい] をクリックします。
  6. 属性テーブルを閉じます。

ポリゴン内でのポリゴン エリアの集計

[エリア内での集計] ツールを再度実行します。 前回は [Dams] レイヤーを集計しました。 今回は [Reservoirs] レイヤーを集計します。 このツールは各地区の貯水池の数のカウントを出力しますが、[Reservoirs] はポリゴン レイヤーであるため、各地区のポリゴンの合計面積も計算されます。

  1. 必要に応じて、[ジオプロセシング] ウィンドウを再度開きます。

    前のステップのパラメーターが表示された [エリア内での集計] ツールが開いているはずです。

    注意:

    [エリア内での集計] ツールをすでに閉じていた場合は、リボン上の [解析] タブをクリックします。 [ジオプロセシング] グループで、[履歴] をクリックします。 [履歴] ウィンドウで [エリア内での集計] をダブルクリックします。

    [Districts_Dams] レイヤーを [入力ポリゴン] パラメーターに使用するため、出力レイヤーには [Dams] レイヤーと [Reservoirs] レイヤーの両方の集計フィールドが含まれます。

  2. [ジオプロセシング] ウィンドウで、次のパラメーターを変更します。
    • [入力ポリゴン] で、[Districts_Dams] を選択します。
    • [入力サマリー フィーチャ] で、[Reservoirs] を選択します。
    • [出力フィーチャクラス] で、テキスト「_Reservoirs」を追加し、Tab キーを押します。

    エリア内での集計ツールのパラメーター

    [Reservoir] ポリゴンから面積を計算するだけなので、[サマリー フィールド] を削除します。

  3. [サマリー フィールド] で最初の行をポイントし、[削除] ボタンをクリックします。

    サマリー フィールドの削除ボタン

  4. [reservoir_area] 行も同様に削除します。
  5. [シェープの単位][平方キロメートル] に設定されていることを確認します。

    平方キロメートルに設定されたシェープの単位。

    注意:

    [サマリー内での集計] ツールは、投影マップの平面ではなく地球の曲面に基づいた測地距離を使用して計算します。 このため、マップの座標系に関係なく、面積は正しく計算されます。

  6. [実行] をクリックします。

    ツールが完了すると、[コンテンツ] ウィンドウに新しいレイヤーが表示されます。

  7. [Districts_Dams_Reservoirs] レイヤーの属性テーブルを開きます。

    2 つのフィールド (各地区の貯水池面積の合計平方キロメートルを示す [Summarized Area in SQUAREKILOMETERS]、各地区に含まれる貯水池の数を示す [Count of Polygons]) が追加されました。

    Districts_Dams_Reservoirs 属性テーブル内の新しいフィールド

    注意:

    新しいフィールドのエイリアス名を変更する方法については、チュートリアル「フィールドが多すぎるレイヤーの管理」をご参照ください。

  8. 属性テーブルと [ジオプロセシング] ウィンドウを閉じます。

結果のシンボル表示

これで、地区ごとに必要な情報を集計できたため、比例シンボルを使用して結果を視覚化し、レポート用のマップをいくつか生成します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Dams] レイヤーと [Reservoirs] レイヤーをオフにします。
  2. [Districts_Dams_Reservoirs] を右クリックし、[レイヤーにズーム] を選択します。
  3. [Districts_Dams_Reservoirs] を再度右クリックし、[シンボル] を選択します。
  4. [シンボル] ウィンドウで [単一シンボル] をクリックし、[比例シンボル] を選択します。

    比例シンボル

  5. [フィールド] で、[Sum Gross Storage Capacity (km3)] を選択します。
  6. [最大サイズ] チェックボックスをオンにします。

    フィールドが Sum Gross Storage Capacity (km3) に設定され、最大サイズがオンになっている状態。

    マップが更新され、各地区の総貯水量が視覚化されます。 グジャラート州東部には、サルダル サロバル ダムとウカイ ダムが存在するため、貯水量が著しく多くなっています。

    地区別の貯水量を示すマップ

    注意:

    シンボルの色は、サンプル画像とは異なる場合があります。 シンボルの色を変更するには、[テンプレート] の横にあるシンボルを右クリックします。

  7. [フィールド][Count of Points] に変更します。

    州西部には多くのダムが存在します。

    地区別のダムの数を示すマップ

  8. [フィールド][Summarized Area in SQUAREKILOMETERS] に変更します。

    タピ地区の貯水池の面積が最も大きいものの、貯水量に比べると分布は偏っていません。

    地区別の貯水池の面積を示すマップ

  9. プロジェクトを保存します。

このチュートリアルでは、ダムの数、面積、および属性を地区ポリゴンに集計しました。 [エリア内での集計] ツールを使用して、あるレイヤーに存在する、別のレイヤーのポリゴン フィーチャ内に含まれるフィーチャの数のカウント、面積の計算、および属性の集計を行う方法を学習しました。 結果を評価し、シンボル表示する方法を学習しました。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。