探検ストーリーの共有

例を学ぶ

学習のための最も効果的な方法の 1 つは、優れた例をコピーすることです。 このチュートリアルでは、火山とコミュニティの共存についてもっとよく知るためにグアテマラを訪れたナショナル ジオグラフィックの 3 人の探検家の例を使用します。 このストーリーにはテキストとメディアが入り混じっており、ストーリー全体を通してユーザーの注意をそらさないように設計されています。 専門的になりすぎることなく科学研究が紹介され、マップやその他の地理的要素を使用してユーザーが探検家の後を追いやすくしています。

  1. ナショナル ジオグラフィックの 3 人の探検家のグアテマラ探検記である「In the Shadow of a Volcano」を最後まで読んでみてください。

    明確な物語の横糸が存在することが、優れたストーリーにとって非常に重要です。 このストーリー例は時系列で語られており、自然な形で始まり、中盤、結末が存在していることに気付くでしょう。 探検家たちがケツァルテナンゴに到着したところからストーリーは始まります。 力を発揮する準備ができたら、探検家たちは火山へと向かいます。 最後はコミュニティのメンバーのために作成した写真の展示で締めくくり、探検家たちの表明したミッションにもう一度立ち戻り、ユーザーに満足感を与えて終了します。

    火山の図表

    作者は多くの科学専門用語に頼ることなく火山の地質作用を説明しています。 専門用語が多くないので、地球科学に詳しくないユーザーも、最初にこの探検を重要なものにした大本の考えから逸れずに、スムーズに物語を読み進めることができます。

ビジュアル コンテンツの収集

ここまでで、作成したいストーリーの例は確認したので、次は素材の収集を開始しましょう。 コンテンツを ArcGIS StoryMaps ビルダーに入れ始める前に、ストーリーが記述してあったり、マルチメディア要素が整理してあったりすると便利です。

  1. StoryMap_Data フォルダーをダウンロードして、アクセスしやすい場所に抽出します。

    このフォルダーには、ストーリーに追加できるビジュアル資産と、コンテンツに書き込むために使用できるストーリーのドラフトが含まれています。

  2. 自分の旅の始まり、中盤、結末を語ることができるコンテンツを特定します。

    フォルダーには、ストーリーの各部に関連付けられる主要なメッセージとビジュアルのリストが含まれています。

アウトラインの作成

コンテンツ インベントリが完成したら、これらすべてのピースを紡いで 1 つのアウトラインにまとめる方法について考え始めます。 アウトラインはさまざまな形式をとることができます。単純な箇条書きから、全体のストーリーボード、スライド集、机の上で混ぜこぜにするインデックス カードのコレクションまでさまざまです。 形式そのものはそれほど重要ではありません。大切なことは、最も簡単に試行できて創造力を発揮できるものを選ぶことです。

  1. StoryMap_Data フォルダーの In the Shadow of a Volcano Text ドキュメントを開きます。

    アウトラインの作成時には、ターゲットのユーザーと覚えておくべき重要ポイント (収穫や教訓など) の 2 つを念頭に置き続ける必要があります。

  2. ユーザーが追いかけやすく、主旨が強調される方法でストーリーが流れていくように、コンテンツを並べ替えます。
    ヒント:

    1 つのストーリーの語りには無数の方法があります。最適な構造を見つけるには、ユーザーと主要なメッセージが不可欠です。 中学生のユーザーとソーシャル メディアのフォロワーに向けたストーリーテリングでは、非常に異なるアプローチをとることになります。 ストーリーの結末でユーザーにどのような感情を抱いて欲しいのかによっても、アプローチ方法は変わります。

  3. 使用中の例をこのバージョンのストーリーと比較してみてください。

    ストーリーの構造を変えることで、それによって伝わるメッセージや感情を劇的に変えることができます。 このストーリーは、1 人の探検家の観点から一人称で書かれています。

  4. 自分のアウトラインを最終レビューに渡して、次の 5 つの目的を達成していることを確認します。これらの目的はどの探検ストーリーにも不可欠です。

    • Who (誰が) - 冒険に行くのは誰なのかを確定し、この旅に乗り出した理由を説明します。
    • Where (どこで) - 旅の目的地を特定し、ユーザーに向けて臨場感を再現します。
    • When (いつ) - ストーリーがタイムラインを直線的に追わない場合でも、探検で起こった出来事の時系列を明確に伝えます。
    • What (何が) - ユーザーの意識の中に緊張や不安を巻き起こす要素を含めることで、次に何が起こるのか知りたい気持ちを持続させます。
    • Why (なぜ) - 探検の結末には覚えておくべき重要ポイント (収穫や教訓など) について説明し、これらの事項が重要である理由をユーザーが理解できるようにします。

    ヒント:

    このストーリーにグループで取り組む場合には、この時点で共同作業者や同僚とストーリーのアウトラインをレビューすることをお勧めします。これにより、ストーリーの組み立てを開始する前に、大きな構造変更を行うことができます。

コンテンツ ブロックの追加

ストーリーのテキストとメディアが揃ったので、コンテキスト ブロックを使用してストーリーの構築を開始します。 各タイトル、パラグラフ、画像、メディア タイプは、ブロック パレットから個別のブロックとして追加されます。 公開されたストーリーをサンプルとして使用し、ブロックをストーリーに追加して独自のバージョンを形成します。

  1. ArcGIS StoryMaps ビルダーを開き、ArcGIS Online にサイン インします。

    注意:

    Enterprise アカウントを使用してサイン インする場合は、アプリ ランチャーから ArcGIS StoryMaps にアクセスする必要があります。

    アプリ ランチャー

    このアプリには、ArcGIS Online でアプリ ランチャーを使用してアクセスすることもできます。

  2. [新しいストーリー] ボタンをクリックして、[スクラッチから開始] をクリックします。

    新しいストーリーをスクラッチから開始

    空のストーリー テンプレートが表示されます。

    StoryMaps ビルダーのタイトル ページ

  3. [ストーリーのタイトル] に「In the Shadow of a Volcano」と入力します。 [簡単な説明またはサブタイトルから開始] に、次のテキストを入力するか貼り付けます。

    「Around the world, volcanoes threaten nearly half a billion people. Scientists are working to better forecast when eruptions will occur.」

    リボンが更新されて新しいタイトルが表示されます。

    ストーリーのドラフトが自動保存されます。

    タイトルはいつでも変更できます。 [ドラフト] バッジの横には ArcGIS StoryMaps の自動保存機能の証拠が表示されます。ストーリーを編集するたびに、ストーリーが保存されていることを知らせるテキストが表示され、変更が保存されたことを確認できます。

  4. カバーを越えてスクロールします。 [ストーリーを伝えよう] の横にある [コンテンツ ブロックの追加] ボタンをクリックします。

    [コンテンツ ブロックの追加] ボタン

    ブロック パレットには、コンテキストを追加するためのオプションが含まれています。 これらのブロックを使用してストーリーを伝え、コンテンツのセクションをストーリーの本文に追加します。

    選択できるブロック タイプがいくつかあります。 テキスト ブロック (パラグラフ、見出し、引用など) などの [基本] エレメントがあり、小さな視覚的アクセント (区切り文字やボタンなど) を追加するためのオプションもいくつかあります。 次に、埋め込み (外部 Web コンテンツ)、画像、ビデオ、またはマップなどの [メディア] ブロックがあります。 最後に、[没入型] ブロック (サイドカー、スライドショー、マップ ツアーなど) があります。

    [没入型] ブロックはストーリーが全画面表示されるという点でユニークで、他とは異なるインタラクティブなリーディング エクスペリエンスを提供します。 たとえば、従来の Story Maps ジャーナル テンプレートに慣れ親しんだユーザーは、サイドカーは分割画面だという感覚があるかもしれません。固定のメディア パネルにビジュアル コンテンツが表示されている横で、小さめの注釈パネルがスクロールされるものです。

  5. [基本][テキスト] をクリックします。
  6. 次のテキストを入力するか貼り付けます。

    「In 2017, a volcanologist, a photographer, and a cartographer traveled to Guatemala on a National Geographic-funded expedition.

    Their goal was three-fold: to conduct innovative research that could help shape volcanic eruption warning systems; to create educational materials that explain the risks of living in the vicinity of a volcano; and to better understand what it is about these locations that is appealing enough for communities to remain there despite the risks.」

    これらのパラグラフは、ストーリーの序説とサマリーの両方の役割を果たしています。 この部分を斜体にすることで、目立たせます。

  7. 最初のパラグラフをハイライト表示します。 テキスト メニューで、[斜体] ボタンをクリックします。

    概要のパラグラフを斜体にする。

    注意:

    あるいは、斜体には Ctrl + I、太字には Ctrl + B などのキーボード ショットカットを使用することもできます。

  8. 同じ方法で、2 つ目のパラグラフを斜体にします。
  9. 3 つ目の [テキスト] コンテンツ ブロックを追加し、「There's nothing quite like the thrill of going into the field for research.」を入力するか貼り付けます。
  10. このテキストをハイライト表示し、[段落] をクリックして [見出し 1] を選択します。

    [小見出し] テキストの書式設定

    このテキストは最初の見出しの役割を果たします。 では、残りのテキストを追加しましょう。

  11. ダウンロードした「In the Shadow of a Volcano」テキスト ドキュメントから、残りのストーリー コンテンツをビルダーに貼り付けます。 必要に応じて、ブロック パレットを使用してすべての小見出しとパラグラフをフォーマットします。

    テキストはセクションに分割され、各セクションがいくつかのパラグラフに分かれています。 すべてのテキストを配置したら、メディア要素を追加し始めます。

メディアの操作

テキストを追加し終わったら、メディアの追加と調整を開始して、探検に活気を与えます。 画像やビデオなどのメディアは重要です。長いナレーションを分割し、状況をわかりやすくしてくれるからです。 個別の画像と没入型のサイドカーの両方をストーリーに追加して、ストーリーに最も適合するように外観を変更します。 さらに、ビデオ映像もストーリーに追加します。

ストーリーの例で最初に表示される画像は、探検家が訪れた複合火山の 1 つで、これはバナー イメージとして使用されます。

  1. 斜体で示された導入パラグラフと最初の見出しの間で、左側の余白にマウス ポインターを合わせて、ブロック パレットを開きます。 [イメージ] を選択します。

    イメージ ブロックを追加する。

  2. [画像の追加] ウィンドウの [アップロード] タブで [ファイルの参照] をクリックし、[StoryMap_Data][StoryImages][Beginning] フォルダー内を参照します。
  3. [VolcanoPanorama.png] を選択します。 [開く] をクリックして [追加] をクリックします。

    画像が最小のフォームでストーリーに追加されます。 これはパノラマなので、大きな画像として表示されるはずです。

  4. 火山のパノラマ画像にマウス ポインターを合わせます。 ツールバーで [大] をクリックします。

    画像サイズを [大] に変更する。

    アップロードする画像の幅によっては、コンテンツが最大幅を超えて広がらないように、大きいサイスが使用できない場合があります。 たとえば、フルワイドのメディアでは 2,001 ピクセル以上の幅が必要です。

  5. もう一度画像にマウス ポインターを合わせて、[オプション] ボタンをクリックします。

    [画像オプション] ウィンドウが表示されます。

    画像の説明となる代替テキストを追加して、スクリーン リーダー (通常は目の不自由な人が利用) を使用してストーリーを読む人も作品全体を体験できるようにします。 [オプション] ボタンを使用して、プロパティ メニューでメディア アイテムごとに代替テキストを指定できます。 画像の下に表示されるキャプションとは異なり、画像に関連付けられている代替テキストは、画像にマウス ポインターを合わせると表示できます。

  6. [代替テキスト] に「Santiaguito volcano complex」と入力して、[保存] をクリックします。

    アクセシビリティ向上のために代替テキストを追加する。

    次の画像にはキャプションも含まれています。

  7. 目的に関するパラグラフ (「The goals for the expedition are threefold」) の後で、ブロック パレットを開いて別の画像を追加します。
  8. [画像の追加] ウィンドウで [ファイルの参照] をクリックし、[Beginning] フォルダーのチュートリアル画像から [arrival.jpg] を選択します。 [追加] をクリックします。
  9. 画像の下で、[この画像のキャプションを追加] をクリックして、次のテキストを入力するか貼り付けます。

    「Dr. Stephanie Grocke sets up and tests photogrammetry equipment before the expedition up Santa María Volcano. Photo: Gabby Salazar.」

    キャプションを画像に追加

    メディアによってテキストが分割され、各セクションで強調したい箇所に下線が引かれます。

    ヒント:

    作業の途中で必ず立ち止まり、自分の考えている方向に進んでいるのか自問してみてください。 ストーリーの計画は重要ですが、進めながら反復や改変を行うことは問題ありません。コンセプトとしては優れていると思えたことが、実際には思ったほど功を奏さないこともあります。

  10. 公開されたバージョンのストーリーをモデル化し、[Why do people live so close to active volcanoes] セクションに到達するまで、ストーリーにテキストと画像を追加し続けます。

    このセクションには複数の画像と、キャプションの代わりにスクロール テキストが含まれています。 これらのスクロール イメージ要素はサイドカーと呼ばれ、特定のメディア アイテムを強調するために役立ちます。

  11. Why do people live so close to active volcanoes」セクションの最初のパラグラフ ブロックの後で、[コンテンツ ブロックの追加] ボタンをクリックし、[サイドカー] を選択します。
  12. [レイアウトの選択][ドッキング] を選択し、[完了] をクリックします。

    [サイドカー] がストーリーに追加されます。

    サイドカーを追加

    サイドカーは、一方の側の注釈パネルと、もう一方の側のメディア パネルで構成された、並べて表示される没入型ブロックです。 スライドは、これらの 2 つのパネルの組み合わせで構成されます。

  13. [追加] をクリックして [画像またはビデオ] を選択します。

    [画像またはビデオの追加] オプション

  14. [画像またはビデオの追加] ウィンドウで [ファイルの参照] をクリックし、[Beginning] フォルダーから [coffee.jpg] を選択して [追加] をクリックします。

    未加工のコーヒー豆の画像がストーリーに追加されます。 画像に説明テキストを追加します。

  15. 画像の横で [ストーリーを続行] をクリックし、次のテキストを入力するか貼り付けます。

    「Agriculture around volcanoes thrives in the productive soil. Coffee grows particularly well around Santa María.」

  16. 別のテキスト ブロックを追加して、「Photo: Gabby Salazar」と入力します。

    メディア パネルと注釈パネルを合わせてスライドは構成されるので、1 つのスライドカー ブロックに複数のスライドを含めることができます。

  17. キャプション テキストをハイライト表示し、[段落][引用] の順にクリックします。
  18. 写真の著作権のテキストをハイライト表示して、[斜体] ボタンをクリックします。

    画像とキャプションを加えて完成したサイドカー スライド

    最初のサイドカーのスライドが完成しました。

    サイドカー ブロックの下部にスライド パネルがあります。 スライド パネルでは、スライドの追加または削除や、スライド間のトランジションの変更を行ったり、サイドカー ブロックをストーリーから完全に削除したりできます。 メディアと注釈パネルが接触する場所の二重矢印ボタンを使用することで、注釈パネルを表示する側を変更できます。

  19. スライド パネルで、[新しいスライド] ボタンをクリックします。

    別のサイドカー スライドを追加する。

    空のスライドがウィンドウに追加されます。

  20. [追加] をクリックして [画像またはビデオ] をクリックします。 [Hotsprings.jpg] を選択します。 次のサイドカー テキストを追加します。

    「Hot springs are common in this region because of the geothermal activity near volcanoes. Tourists and locals alike can relax and enjoy the beautiful landscapes.

    Photo: Gabby Salazar」

  21. flowers.jpg を含む最後のスライドと、次のテキストを追加します。

    「Volcanoes have spiritual significance to local communities. It is not uncommon to see flower offerings as you climb a volcano.

    Photo: Gabby Salazar」

    最後に、ストーリーにビデオを追加します。 ビデオは Vimeo または YouTube でホストできます。 ビデオ リンクに追加した URL パラメーター (たとえば、ビデオを特定の時間に開始するためなど) はすべて保持されます。

  22. [Like all good expeditions] セクションの 1 つ目のパラグラフの下で、[コンテンツ ブロックの追加] ボタンをクリックして、[ビデオ] をクリックします。
  23. [ビデオの追加] ウィンドウの [リンク] タブをクリックし、「https://vimeo.com/328687492」という URL を貼り付けて [追加] をクリックします。

    ビデオのリンクを追加

    ビデオがストーリーに追加されます。

  24. ビデオをポイントし、[オプション] ボタンをクリックします。 [埋め込みオプション] ウィンドウの [代替テキスト (オプション)] に、「Hiking Santa Maria」と入力して [保存] をクリックします。

    ここでは、ビジュアル資産を含むさまざまなビューの混合体を提供していることを確認してください。 シーンを設定して読み手に探検の設定を完全に理解してもらうためにはワイド ショットが重要ですが、テクスチャや詳細部をタイト ショットにすると、その場の臨場感を読み手により親密に理解してもらえます。 さらに、ストーリーに視覚的なテクスチャを与えるために、サイレント クリップを含めてもいいことを覚えておいてください。 雰囲気のあるクリップはユーザーの目を引いてシーンに引き込みますが、さりげなく挿入され、独立した音声ナレーションでストーリーに介入することがありません。

マップの操作

このストーリーの舞台はグアテマラのケツァルテナンゴです。 写真の場所がユーザーにわかるように、エクスプレス マップを使用してロケーター マップを追加します。 エクスプレス マップは ArcGIS StoryMaps 独自の機能です。 これらのシンプルで焦点の絞られたマップはストーリー ビルダーでのみ作成でき、それを作成したストーリー内のみに保存されます。 エクスプレス マップでは、基本的なドローイング ツールとアノテーション ツールを使用して、ポイント、ライン、領域、矢印などを簡単に追加できます。 ArcGIS Online から、火山や周囲の山の 3D Web シーンのコンテンツも追加します。

  1. ストーリーの一番上までスクロールします。 [In 2017, a volcanologist] で始まる最初のパラグラフの後で、[コンテンツ ブロックの追加] ボタンをクリックし、[マップ] を選択します。

    ArcGIS StoryMaps には、ストーリーにマップを追加したりマップを構成したりするための多くのオプションがあります。 マップは ArcGIS Online コンテンツ、自分の組織、または ArcGIS Living Atlas of the World から追加できます。 エクスプレス マップ機能を使用して単純なロケーター マップを作成することもできます。

  2. [マップの追加] ウィンドウで、[新しいエクスプレス マップ] をクリックします。

    [新しいエクスプレス マップ] ボタン

    注意:

    [エクスプレス マップについて] ウィンドウが表示されたら、[スキップ] をクリックします。

    世界のマップが表示されます。 最初に、探検の舞台であるグアテマラのケツァルテナンゴを特定します。

  3. 検索バーに「Quetzaltenango, GTM」と入力し、Enter キーを押します。

    マップでケツァルテナンゴが拡大表示されます。

  4. ポップアップ上で [マップへの追加] をクリックします。

    ポイントのマップへの追加

    マップにピンが追加されます。 [マップ レイヤー] ウィンドウでは、このポイントに画像と説明テキストを追加できます。 この情報は、ユーザーがポイントをクリックすると、小さいポップアップ ウィンドウに詳しいコンテキストとして表示されます。

  5. サイド パネルの [画像の追加] をクリックします。

    サイド パネルの [画像の追加]

  6. [Beginning] フォルダーから [quetzaltenango.jpg] 画像を選択します。 [説明] に「Quetzaltenango is home to approximately 224,703 people (the second largest city in Guatemala)」と入力するか貼り付けます。
  7. [完了] をクリックします。

    [描画されたフィーチャ] ウィンドウに、[レイヤー] タブで新しく指定されたフィーチャが表示されます。

    描画されたフィーチャのウィンドウ

  8. ウィンドウ上部にある [オプション] タブをクリックし、[凡例] 切り替えボタンをクリックして、マップの凡例の表示をオンにします。

    凡例の表示をオンにした状態

    凡例ボタンがマップの下部に表示されます。

    凡例ボタン

    ただし、このマップには 1 つのフィーチャしかないので、ユーザーは凡例がなくてもマップを理解できます。

  9. [凡例] ボタンをオフにし、[レイヤー] タブに戻ります。
    ヒント:

    マップの凡例を保持することを選択した場合、レイヤー名も変更できます。 このレイヤーは [レイヤー] タブの [その他のオプション] メニューで名前を変更できます。これにより、マップの凡例内の名前も変更されます。

    ユーザーがグアテマラの都市に詳しくない場合、このマップはあまり親切ではありません。 このストーリーの場所の背後関係を示すために、縮小表示します。

  10. 縮小してグアテマラ全体と周辺国の一部を表示します。
  11. マップの中心近くにポイントを配置します。

    エクスプレス マップを配置します。

  12. [マップの配置] をクリックします。

    マップがストーリーに追加されます。

    これでブロックのサイズを調整し、マップそのものを操作し、ポップアップをプレビューできるようになります。

    探検の場所を示すエクスプレス マップ

    探検の大まかな場所を示すマップがストーリーに追加されます。

    探検ストーリーではエクスプレス マップを多くの目的で使用できます。 番号付きのポイントをマップに追加して訪れた重要な場所を時系列に表示し、移動ルートをたどりなおすラインを引いたり、調査領域の境界の輪郭を描くこともできます。 描画ツールを探索して、それぞれの操作方法を確認してみましょう。追加したものは、いつでも取り消しボタンを押したり、フィーチャを削除したりすることで消去できます。

    次に、探検でたどったルートを示す 3D シーンを追加します。 このシーンは ArcGIS Online で作成したものです。 ストーリーにマップとシーンを追加するには、ArcGIS Online でこれらを作成した後、新しいマップ ブロックを追加するときに、マップ ブラウザーでそこに移動します

    注意:

    Web マップや Web シーンの作成方法については、Learn ArcGIS チュートリアルの「対話型 Web マップを初めて作成」または「3D Web シーンを初めて作成」をご参照ください。

  13. [Like all good expeditions] セクションで、ビデオの下の 2 つ目のパラグラフの後にある [コンテンツ ブロックの追加] ボタンをクリックして、[マップ] を選択します。

    [マップの追加] ウィンドウでは、ArcGIS Online で見られるように、マップ ブラウザーでコンテンツがいくつかのタブに分割されています。

  14. 個別のブラウザー ウィンドウで、Santa Maria Volcano シーンのアイテム詳細ページを開きます。 必要に応じて、ArcGIS Online のアカウントにサイン インします。

    注意:
    このコンテンツは、ArcGIS Online でグローバル検索バーに「Santa Maria Volcano Data owner:RossDonihue」と入力し、[組織内のみで検索] フィルターをオフにすることでも検索できます。

  15. アイテム詳細ページのサムネイルの下で [お気に入りに追加] をクリックして、ArcGIS StoryMaps ウィンドウに戻ります。

    火山のシーンをお気に入りに追加する。

  16. ArcGIS StoryMaps ビルダーの [マップの追加] ウィンドウで、[お気に入り] タブをクリックします。

    [お気に入り] タブには、お気に入りにマークしたすべての ArcGIS Online コンテンツが表示されます (直前に追加したシーンを含む)。

  17. [Santa Maria Volcano Data] をクリックします。

    マップ エディターに、エクスプレス マップの作成で使用したものとよく似たシーンが表示されます。 [シーン レイヤー] ウィンドウに、シーンに含まれているレイヤーが一覧表示されます。 この例では、これらのレイヤーは探検隊が火山までに辿った道筋や山の名前を示しています。 [シーン レイヤー] タブのボタンをクリックすることで、これらのレイヤーを非表示にしたり、編集したりできます。 これらの編集はストーリー内のシーンのみに適用されます。永続的な変更を行うには、Map Viewer Classic でシーンを編集する必要があります。

  18. シーンを移動させてすべてのラベルを表示し、[シーンの配置] をクリックします。

    テンプレートと最終結果のストーリー マップを使用して、ストーリーの作成を続けます。

ストーリーのレビュー

公開の前に、ストーリーをレビューします。 一般向けに発信する内容は正確かつ自分のストーリーを最もよく伝えるものにする必要があるので、このステップは重要です。 自分自身のストーリーを推敲および編集することに加えて、他の人にストーリーに対するフィードバックを依頼する利点もあります。

  1. リボンの [デザイン] をクリックします。

    [設計] ウィンドウに、ナレーションに最適なカバー レイアウトやテーマを選択できるオプションが表示されます。 ストーリーの設計 (全体的な外観) の仕上がりは、ストーリーに適切なコンテンツを選択するのと同じくらい重要です。 ストーリーのビジュアル キュー (色、タイポグラフィ、マップのシンボルなど) がナレーションのトーンと一致していることを確認する必要があります。 これらのキューはストーリーのトーンに対するユーザーの第一印象を形成します。たとえば、暗めの落ち着いた色とフォーマルなフォントの組み合わせは、深刻な内容のストーリーが待ち受けていることを示します。 設計美学とコンテンツのトーンが合っていない場合、ユーザーのリーディング エクスペリエンスは不快なものになります。  

  2. [カバー] にはデフォルトで [最小] が選択されています。

    最小の設計スキーム

    ストーリー カバーはユーザーが最初に目にするものなので、興味深い画像で始める必要があります。 In the Shadow of a Volcano では、探検とその場所について差し迫った状況を伝えることが重要だったので、ストーリーは最小のカバーで始まり、その後にエクスプレス マップと探検全体の概要が続いています。  

    注意:

    カバーを確認するときに、ストーリーのタイトルと説明にもう一度戻り、これらが正確かつ魅力的で、ユーザーに望ましい期待を抱かせるものであることを確認します。

  3. [デザイン] ウィンドウの [ストーリー セクション (オプション)] で、[ナビゲーション] をオンにします。

    ナビゲーションをオンにする

    ストーリーのすべての見出しを示すナビゲーション リボンが上部に表示されます。

    ナビゲーション タブ

    ナビゲーションは、ユーザーがさまざまなセクションに移動するためのリンクを提供します。 次に、ストーリーのテーマを設定します。

  4. [テーマ] で、[頂上][黒曜石] の間を切り替えます。

    テーマの選択時には、ストーリーのトーンとビジュアルの見映えが最も一致するものを見つけます。

    In the Shadow of a Volcano は非常に明るいストーリーなので、強い空の青さと豊かな植生の緑を特徴とする画像を使用した [頂上] がテーマとして適していました。 この明るいテーマのモダンなタイポグラフィとミニマルアートの感覚はコンテンツを前向きに進め、探検の過程で探検家たちが感じた興奮を伝える手助けとなっています。

    ストーリーのテーマは、1 回のクリックで、カラー スキームからタイポグラフィ、ベースマップ、エクスプレス マップのシンボル表示まですべてに影響します。 ストーリーに最も適したものを決定するまでテーマは何度でも切り替え可能で、即座にコンテンツが変容するのを視聴できます。

  5. リボンの [プレビュー] をクリックします。

    ストーリーのドラフトをプレビューする。

    プレビュー モードでは、ユーザーと同じようにストーリーを表示できます。

  6. 公開の前に、タイプミス、代替テキストの抜け、連続性、必要と思われるその他の変更について、ストーリーをレビューします。

    ナレーションの流れや、そこから引き出されるある種の情緒反応に細心の注意を払ってください。

    ヒント:

    ストーリー作成後に少し休憩時間をとってから全体をレビューすることをお勧めします。ストーリーを再度見直したときに気付く内容に驚くかもしれません。 ストーリーテリングは反復的なプロセスであることを思い出してください。 ストーリーのアウトライン作成時に決めたことを変更してもかまいません。 不安に思う場合は、誰か他の人にドラフトを見せて反応をたずねてみてください。

  7. 確認を終了したら、画面の下部の [プレビューを閉じる] をクリックして編集モードに戻り、変更を加えます。

    [プレビューを閉じる] ボタン

  8. 他の人にストーリーに関するフィードバックや提案を求めるのであれば、この時点で行うのが良いでしょう。 

公開と共有

最後に、完成したストーリーを公開して、他の人と共有します。 公開後は、ストーリーを組織内の人のみと共有するのか、一般公開するのかを選択できます。

  1. リボンで [公開] をクリックします。

    [公開] ボタンは [ドラフト] ビューのみに表示されます。

  2. [公開オプション] ウィンドウの [共有レベルの設定][組織] を選択します。

    共有レベルの設定を組織に設定

  3. [公開] をクリックします。

    ストーリーを一般公開すると、誰でもストーリーを検索して表示できるようになります。 [組織] を選択すると、視聴者が ArcGIS 組織に制限されます。 これらの共有設定は、後でストーリー ビルダーの見出しの [その他のオプション] メニューを使用して更新できます。

    これで他の人がストーリーを利用できるようになりました。 [その他のアクション] および [ストーリーの編集] をクリックすると、[ドラフト] バッジが [公開] バッジに置き換えられます。 

    公開後も編集や更新を続けることができます。共有されているストーリーには影響しません。 変更を加えると、ビルダーのヘッダーの [公開] バッジが [未公開の変更] に変化します。 これは、ストーリーに改訂が行われたものの、まだ公開バージョンに送られていないことを示しています。

    調整が完了したら、もう一度 [公開] をクリックして、共有済みのストーリーを更新します。 または、見出しの [その他のアクション] メニューを使用して、未公開の変更を破棄することができます。 ストーリー全体を非公開にすることもできます。これによってストーリーはドラフトに戻り、非共有になります。

これで ArcGIS StoryMaps の基本的なブロック要素を確認できたので、これらを使用してどのような種類のストーリーでも構築できます。 最近の休暇や冒険のストーリーを伝えてみてください。 満足のいくストーリーができたら、ソーシャル メディアに公開したり、自分の電子メール リスト上の全員に送信したり、自分の Web サイトに埋め込んだり、その他の好みの方法で共有したりできます。 さらに、Twitter 上でタグを付けて、ArcGIS StoryMaps チームと共有することも忘れないでください。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。