ポータル Web サイトの構成
ArcGIS Enterprise のインストールと構成を完了したら、次にその外観をカスタマイズします。 まず、組織の名前とロゴを追加し、ホーム ページのバナーを選択します。
注意:
ArcGIS Enterprise がまだインストール、構成されていない場合は、このチュートリアルを開始する前に完了してください。 My Esri のインストール ガイドとファイルを使用してください。
ホーム ページおよびフッターの構成
インストールと構成を完了したら、ポータルを開き、サイトをカスタマイズできるようになります。
注意:
必要に応じて、ArcGIS Enterprise の構成がこれらのチュートリアルに対応していることを確認してください。
- デフォルトの管理者またはポータルの設定を管理するための適切な権限を持つカスタム ロールとして ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インします。
注意:
ArcGIS Web Adaptor にポータルを登録するために作成した、初期の管理者アカウントを使用してサイン インすることも、すでに作成した別の管理者アカウントを使用してサイン インすることもできます。
ポータルの [組織] ページが開きます。 このページには、現在のメンバー一覧と、有効期限を含むメンバーシップ ステータスが表示されます。
注意:
組織の管理者、またはホーム ページの編集権限を持つメンバーは、組織のホーム ページを編集し、いつでも変更することができます。 必要な権限が与えられているメンバーには、サイン インした後、組織のホームに [ホーム ページの編集] ボタンが表示されます。
- [組織] ページで、[設定] をクリックします。
注意:
このチュートリアルを練習用として実施している場合は、ステップのサンプル情報を使用し、後から設定を変更することもできます。 このチュートリアル全体を通して提供される画像はサンプルに対応しています。
まず、デフォルト名を入れ替えてロゴおよびカバー画像を追加します。
- ページの左側にある [ホーム ページ] をクリックします。
[ホーム ページ エディター] セクションで、[エディターの起動] ボタンをクリックします。
注意:
ホーム ページの次のエレメントを構成できます。
- [ヘッダー] - タイトル、ロゴ、およびカバー画像
- [ボディ] - アイテムのギャラリーとテキスト、およびリンク
- [フッター] - 連絡先情報、カスタム フッターのテキストとリンク、およびフッターのスタイル設定
- [コンテンツ] の下にある [ヘッダー] をクリックします。
- [組織のタイトルの表示] 切り替えボタンはデフォルトで有効になっています。 [組織のタイトル] テキスト ボックスに、Web サイトを表す名前を入力します。 サンプル組織を複製する場合は、「Geogger | Maps In Motion」と入力します。
- 独自のロゴ画像をお持ちでない方は、サンプル画像を見つけやすい場所に保存します。
注意:
使用できる画像形式は PNG、GIF、および JPEG です。 最適な結果を得るには、ロゴを幅 65 ピクセル、高さ 65 ピクセルにする必要があります。
- [ロゴの表示] 切り替えボタンを有効にします。
- [ファイルの選択] をクリックして、デスクトップ上の画像ファイルを参照します。 ロゴに表示したい内容になるまで画面移動および拡大し、[保存] をクリックします。
次に、カバー画像をアップロードします。 [カバー画像の表示] 切り替えボタンはデフォルトで有効になっています。 カバー画像は、ドロップダウン メニューからすぐに使用できるストック画像を使用するか、独自の画像をアップロードすることができます。 このチュートリアルでは、独自の画像をアップロードします。
- 独自のバナー画像をお持ちでない方は、サンプル画像を見つけやすい場所に保存します。
注意:
適切なサイズは、画像を幅 960 ピクセルにする必要があります。 歪みが生じないようにするには、標準のバナー画像を幅 960 ピクセル、高さ 180 ピクセルにする必要があります。 背景の塗りつぶし部分を大きくする場合は、より高い画像 (高さ 470 ピクセル) を使用できます。
- [カスタム カバーのアップロード] を選択します。 [ファイルの選択] をクリックし、homepage-banner.png を保存したフォルダーを参照して、画像をアップロードします。 [保存] をクリックします。
- [レイアウト オプション] をクリックします。
注意:
[レイアウト オプション] では、次の設定を変更することができます。
- カバー画像の高さを選択します。
- 画像プレビュー ウィンドウでクリックして、カバー画像の中心点を調整します。 指定した中心点により、すべての画面サイズでの画像の中心が決定されます。
- [オーバーレイの不透明度] スライダーでカバー画像の不透明度を調整します。
- タイトルとロゴの垂直方向の配置と、カバー画像に対する水平方向の位置を調整します。
- 下方向にスクロールし、[カバー画像への配置] で、ドロップダウン メニューの [カバー画像の下] を選択します。
- [コンテンツ] ウィンドウに戻ります。
次に、フッターに表示される組織のカスタム連絡先リンクを構成します。
- [コンテンツ] ウィンドウの下にある [フッター] をクリックします。
- [[組織に連絡] リンクの表示] 切り替えボタンをオンにして、電子メール アドレス (例: 「name@gmail.com」) を入力します。
ヒント:
ホーム ページのカスタマイズの詳細については、ブログ記事「組織サイト向けに最高のホーム ページを作成する」をご参照ください。
- [保存] をクリックします。
- [ホーム ページの編集] ウィンドウを閉じます。
次に、注目のアイテムのグループと、組織と共有するコンテンツを作成します。
コンテンツの共有
これまでは、サイトの全般設定を構成しました。 次に、メンバーが主要なレイヤー、マップ、アプリに簡単にアクセスできるように、注目のコンテンツとしてホーム ページに掲載するアイテムのグループを作成します。 さらに、アイテムを作成して、組織と共有します。
グループの作成
グループは、アイテムのコレクションであり、多くの場合、地域、主題、プロジェクトなど、共通のトピックに関連しています。 グループは、アイテムを整理および共有するために使用されます。 たとえば、グループの使用によって、プロジェクトでのチームの共同作業を円滑化したり、特定の組織のメンバーとアイテムをプライベートに共有したり、注目のコンテンツとしてポータルのホーム ページやギャラリーに掲載するコンテンツを整理したりできます。
前のレッスンでは、ポータルの基本のホーム ページを構成し、ロゴとバナーを含めることでホーム ページをカスタマイズしました。 ここでは、メンバーがサイトにサイン インしたときに表示される注目のコンテンツのギャラリーを追加して、さらにホーム ページをカスタマイズします。 注目のコンテンツとして含めるコンテンツを検索、収集、整理する必要があります。 これを行う最良の方法は、グループの使用によって、注目のコンテンツを整理することです。 組み込みの [Featured Maps and Apps] グループを使用します。
- 必要に応じて、管理者アカウントを使用して ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インします。
- ページの上部にある [グループ] をクリックします。
- [グループ] ページで [Featured Maps and Apps] をクリックします。
注意:
あるいは、[グループの作成] をクリックし、ホーム ページのコンテンツ用に別のグループを使用したり、組織の一部メンバーにのみ他のアイテムを共有するように設定することもできます。
グループの [概要] ページが開きます。 グループの検索と識別が容易になるように、グループのサマリーとタグを追加します。
- [グループの簡単なサマリーを追加します] をクリックします。 「Featured content for the home page」と入力します。 [保存] をクリックします。
- [タグ] で [編集] をクリックします。タグを入力するたびに、Enter を押します。
- 注目のコンテンツ
- 「home page」
- [保存] をクリックします。
次に、このグループに組織のメンバーの注目を集めるために、グループのサムネイル画像を追加します。
- 独自のロゴ画像をお持ちでない方は、サンプル画像を見つけやすい場所に保存します。
注意:
最良の結果を得るには、このロゴ画像は少なくとも 400 x 400 ピクセルである必要があります。
- [サムネイルの編集] をクリックします。
- [サムネイルのアップロード] ウィンドウで、[参照] (またはお使いのブラウザーの対応するコマンド) をクリックします。
- group-logo.png を保存したフォルダーを参照して、画像をアップロードします。
- [保存] をクリックします。
- [設定] タブをクリックします。
グループを検索している人には見つけてもらいたいが、グループへの参加申請を一部の人に制限したいとします。
- [グループのメンバーシップ] を次のように設定します。
- [グループに参加できる人] で [グループ マネージャーから招待された人のみ] を選択します。
- [グループへの参加方法] で [招待] を選択します。
- [コンテンツを提供できるユーザー] で [すべてのグループ メンバー] を選択します。
従業員たちも、このグループとのアイテムを共有することになるため、コンテンツの提供を他のユーザーに許可する必要があります。 以降のレッスンで、従業員用アカウントを作成するときに、その従業員をメンバーとしてこのグループに追加します。
- [保存] をクリックします。
指定した設定とともに、グループが保存されます。
- [コンテンツ] タブをクリックします。
現在のところ、[Featured Maps and Apps] グループにはコンテンツが 1 つも含まれていません。
アイテムの共有
従業員が、ArcGIS Living Atlas of the World で使用可能な管理コンテンツを活用できるようにします。 これらのアイテムの一部を注目のコンテンツとしてホーム ページに掲載するために、作成したグループとそれらのアイテムを共有します。
ポータルのメンバーは、ArcGIS Online の組織アカウントでサイン インしなくても ArcGIS Living Atlas コンテンツにデフォルトでアクセスすることができますが、このコンテンツを使用するには、ポータルがインターネットにアクセスできる必要があります。 これらのアイテムは、esri_livingatlas という名前のユーザーが所有しています。
- ページ上部の検索バーに「children's map」と入力し、Enter キーを押します。
注意:
ポータルで ArcGIS Living Atlas のアクセスが無効になっている場合は、ホーム ページで注目のコンテンツとして掲載する独自のコンテンツを検索し、共有します。
- 検索結果で、[A Children's Map] というタイトルが付いた Web マップをクリックします。
Web マップのアイテム ページが表示されます。 このページから、マップを [Featured Maps and Apps] グループと共有します。
- [共有] をクリックします。
- [共有] ウィンドウで、[グループ共有の編集] をクリックします。
これで、マップがグループで共有されるようになりました。 Map Viewer、Scene Viewer、または [コンテンツ] ページで、ArcGIS Living Atlas コンテンツを参照できます。
- 左側の [フィルター] セクションの [次のグループを表示] の下で、[ユーザー名 (自分)] を選択します。
- [Featured Maps and Apps] グループをクリックします。 [OK] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
- ページの上部にある [コンテンツ] をクリックします
- [Living Atlas] タブをクリックします。
- 使用可能なフィルターで、マップをカテゴリ別に探索します。
- アイテムのタイトルをクリックすると、アイテム ページが開きます。
- アイテム ページで [共有] をクリックし、アイテムをグループで共有します。
- その他 3 つの ArcGIS Living Atlas マップ (または独自のコンテンツ) をグループと共有し、ホーム ページ上で注目のコンテンツにします。
ホーム ページ上の注目のコンテンツとしてのグループ コンテンツの掲載
これで、注目のコンテンツとして掲載するアイテムのグループが作成されました。今度は、それらのアイテムをホーム ページ上のギャラリー リボンに表示します。
- [組織] ページに移動して、[設定] をクリックします。
- [ホーム ページ] タブをクリックします。 [エディターの起動] をクリックします。
- [ボディ] をクリックします。
注意:
ホーム ページのボディには、テキスト ブロック、アイテム ギャラリー ブロック、リンク ブロックの 3 タイプを含めることができます。 最大 15 ブロックを追加できますが、必要なものだけを使用すると、ホーム ページが閲覧しやすくなります。
テキスト ブロックを使用して、組織に関する見出しやその他のテキスト ベースのコンテンツを構成します。 アイテム ギャラリーを構成して、マップ、シーン、アプリ、その他のコンテンツ アイテムを表示します。 リンク ブロックを使用すると、コンテンツやその他の移動先を見つけやすくなります。
- [コンテンツ ブロック] をクリックし、[ブロックの追加] をクリックします。
はじめに、アイテム ギャラリーを追加します。
- [アイテム ギャラリー] を選択します。 デフォルトで [Featured Maps and Apps] グループが選択されています。 選択されていない場合は、[グループ] ボックスをクリックし、ギャラリーに表示するコンテンツのグループを見つけて選択します。
- [タイトルの表示] および [サマリーの表示] 切り替えボタンはデフォルトで有効になっています。 オンとオフを切り替えて、右側のプレビューで表示が変更されることを確認します。
- [アイテムの並べ替え基準] のドロップダウン メニューで [表示数] を選択します。 [昇順で並べ替え] をオフにします。 。
- [保存] をクリック
次に、テキスト ブロックを追加します。
- [コンテンツ ブロック] ウィンドウで、[ブロックの追加] をクリックします。 [テキスト] を選択します。
- [大見出し] を無効にします。 [ボディ コピー] セクションに、組織について説明した数行の文章を入力するか、次に示す組織サイトのサンプルの説明を使用します。
「Geogger は、地理の学習と体を使うアクティビティを通して、子どもたちが新たな視点から世界を見る目を養います。 ポータルを使用して、情報満載で見た目にも美しいマップを作成します。」
- [大見出し/本文の配置] セクションで、[中央揃え] を選択します。
- [保存] をクリックします。 [ホーム ページの編集] ウィンドウを閉じます。
- ホーム ページに戻ります。
アイテムの作成と共有
独自のアイテムをポータルに追加し、アイテムをグループ、組織、またはパブリックと共有できます。 アドレスの CSV ファイルをポータルに追加します。
- 住所を含むこの CSV ファイルを見つけやすい場所に保存します (または独自の CSV ファイルを使用します。要件については、「CSV ファイルの公開」をご参照ください)。
- ページの上部にある [マップ] をクリックします。
Map Viewer が開き、ベースマップが表示されます。 マップに CSV ファイルを追加し、店舗の場所をポイントとして表示します。
- [追加] をクリックして [ファイルからレイヤーを追加] を選択します。
- [ファイルからレイヤーを追加] ウィンドウで、[参照] (またはお使いのブラウザーの対応するコマンド) をクリックします。
- [RunningShoeStores.csv] ファイル (または独自のファイル) を参照して選択し、[レイヤーのインポート] をクリックします。
CSV ファイルには、各場所に対して有効な緯度経度座標値が含まれているため、店舗のポイントがマップに追加されます。
デフォルトでは、各店舗の場所は異なる色で表示されます。 レイヤーのシンボルは、[スタイルの変更] ウィンドウで変更できます。
- スタイルのオプションを試してみましょう。 レイヤーのスタイル設定を終えたら、[完了] をクリックします。
ヒント:
マップにレイヤーを追加したら、[コンテンツ] ウィンドウの [スタイルの変更] ボタンを使用して、シンボルをいつでも変更できます。
次に、ArcGIS Enterprise ポータルにレイヤーを保存します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[RunningShoeStores] レイヤーにポインターを合わせ、[その他のオプション] ボタンをクリックします。 [レイヤーの保存] を選択します。
- [アイテムの作成] ウィンドウで、タイトルを入力するか、デフォルト値をそのまま受け入れます。
- アイテムを説明するタグを入力します。 RunningShoeStores.csv を使用する場合は、「retail」および「contracts」と入力します。
- レイヤーのサマリーを入力します。 サンプルを使用している場合は、「A list of running shoe stores with which Geogger has contracts」と入力します。
- [アイテムの作成] をクリックします。
- [ホーム] をクリックして、ドロップダウンから [コンテンツ] を選択します。
レイヤーが [注目のレイヤー] としてコンテンツに追加されました。 [マイ コンテンツ] リストでアイテムを開いて詳細を確認し、新規マップに追加し、指定グループや組織全体、またはパブリックと共有することができます。 従業員は、作業の中で shoe store レイヤーを頻繁に使うため、このレイヤーを注目のコンテンツ グループと共有します。
- アイテムのロック アイコンをクリックし、[共有] ウィンドウを開きます。
- [Featured Maps and Apps] グループを選択します。
- [OK] をクリックしてレイヤーを共有します。
アイテムがホーム ページからアクセスできるようになりました。 あるいは、グループを作成して、作業関連のアイテムを組織内の特定メンバーとのみ共有する方法もあります。
ホーム ページに推奨するアイテムのグループを作成しました。 メンバーを組織に追加する準備はほとんどできています。
追加のサイト設定の構成
これまでは、グループを作成して、メンバーがアクセスできるようにコンテンツを共有しました。 次に、サイトのセキュリティ設定を構成します。 一般ユーザーとコンテンツを共有できるユーザーを制限し、メンバーに割り当てることができるカスタム ロールを作成して、さらに権限を制限します。
セキュリティの更新
組織の管理者であるユーザーは、共有、検索、サイン インのための設定を含め、Web サイトのセキュリティ ポリシーを構成できます。
- 必要に応じて、管理者アカウントを使用して ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インします。
- [組織] ページに移動して、[設定] をクリックします。
- [セキュリティ] タブをクリックします。
注意:
このセクションの手順は、このチュートリアルのシナリオにのみ適用されます。 組織に合わせてセキュリティ設定を変更する際は、注意が必要です。
信頼できるコンテンツだけを一般ユーザーと共有できるようにしたいため、メンバーがすべての人と共有することを許可するオプションを無効にします。
- [ポリシー] セクションの [共有と検索] サブセクションで、[メンバーはコンテンツをパブリックに共有できます] 切り替えボタンを無効にします。
管理者は引き続き組織サイト外でコンテンツを共有できます。
その他の共有と検索設定には、デフォルト値をそのまま使用します。 以降のいくつかのセクションは、メンバーが組織サイトにログインするときに使用するユーザー名とパスワードに関連しています。 ArcGIS アカウントを持つメンバーについて、メンバーのパスワードの形式と、変更する必要がある頻度を指定するルールを設定できます。
- [パスワード ポリシー] セクションで、[パスワード ポリシーの管理] をクリックします。
メンバーのパスワードに関する各種ルールを示すウィンドウが表示されます。 パスワードに必要とされる最小文字数と文字の種類を定義できます。 メンバーが各自のパスワードをリセットするときに、最近の 5 個のパスワードを繰り返し使用できないようにするルールを設定します。
- [パスワード ポリシーの管理] ウィンドウで、[再利用できない過去のパスワードの数] 切り替えボタンを有効にします (サンプルどおりに設定しない場合は、各自の組織サイトのニーズに合わせてオプションの切り替えボタンを有効および無効にします)。
[エンタープライズ ログイン] セクションでは、各自のエンタープライズ情報システムと同じユーザー名を使用してメンバーがサイン インするよう指定できます。 この方式を使用した場合、メンバーは、基幹システムにアクセスするために複数のユーザー名を作成して記憶しておく必要がありません。
Web 層認証でセキュリティ保護されているサービスにメンバーがアクセスする必要がある場合、必要に応じて、信頼できるサーバーのリストを構成できます。 これらの設定は、このチュートリアルよりもさらに複雑なシナリオで使用されます。 詳細については、「セキュリティ設定の構成」をご参照ください。
- [保存] をクリックします。
カスタム ロールの作成
管理者は、組織の特定のワークフローに基づいてメンバーの権限を制限するカスタム ロールを構成できます。 従業員を対象としたカスタム ロールをテストする際には、マネージャーに助けてもらう必要があります。 従業員は、解析を実行し、コンテンツを作成する必要がありますが、タイルを生成する必要はありません (学生はベースマップを作成することはないからです)。 また、従業員は、他の組織のメンバーが加入できるグループを作成する必要がありますが、パブリック グループに加入することはできません。
- [メンバー ロール] タブをクリックします。
組織には、管理者、データ編集者、公開者、ユーザー、閲覧者という 5 つのデフォルト ロールがあります。 ロールごとに、そのロールが割り当てられているメンバーに対して特定の権限のセットが定義されています。
- それぞれのロール名の横にある [ロール情報] ボタンをクリックして、それぞれのロールに関する説明に目を通します。
公開者ロールを指定した場合、作業を完了するために必要な権限が従業員に付与されます。 ただし、この場合、学生は、行う必要のないタイルの公開も可能になります。 デフォルト ロールではいずれの場合も正確にはニーズが満たされないため、従業員の権限を制限するカスタム ロールを作成します。
- [ロールの作成] をクリックします。
- [ロール名] に、「Employee」(またはカスタム ロールに適した名前) と入力します。
- [説明] に、「Geogger employee」(またはロールについて説明した語句または文章) と入力します。
既存のロールを開始点として使用するか、メンバーのニーズに最も適合するテンプレートを選択して、ロールを作成できます。 作成しているのは従業員用のロールであるため、最初に [アナリスト テンプレート] を使用した後、要件を満たすように権限を変更します。
- [ロール権限] で [既存のロールからの設定] をクリックします。
- [次の場所から設定をインポートするためのロールまたはテンプレートを選択します] で、[アナリスト テンプレート] を選択します。
- [インポート設定] をクリックします。
一般権限で複数の設定が有効にされた状態でページが更新されます。 有効になっている権限は、メンバーがこのロールに割り当てられている場合に実行できる操作を示します。
- 2、3 の権限にポインターを合わせて、説明を含む吹出しを表示します。
アナリスト テンプレートには、グループの結合、コンテンツの作成、更新、削除、および公開、プレミアム コンテンツ (解析サービスを含む) の使用、およびフィーチャの編集をメンバーに許可する権限が含まれています。 一方、このロールに割り当てられているメンバーは、タイルまたはシーン レイヤーを公開できず、管理権限は付与されていません。 このテンプレートのデフォルト選択は、従業員の要件をほぼ満たしていますが、さらに 2 つのグループ関連の権限を変更する必要もあります。
- [一般権限] セクションで [共有] を参照し、[ポータルでグループを表示] オプションを有効にします。
注意:
サンプル シナリオどおりに設定しない場合は、各自の組織サイトのニーズに従ってカスタム ロールの権限を追加または削除する切り替えボタンを有効および無効にします。
- [保存] をクリックします。
これで、ポータルのロールのリストにカスタム ロールが表示されるようになりました。 カスタム ロールを変更するには、[オプション] ボタンをクリックし、[編集] または [削除] ボタンを選択します。 (デフォルト ロールは編集も削除も行えません)。
- 新しいロールの [ロール情報] ボタンをクリックします。
ウィンドウに、ロールの説明と権限のリストが表示されます。
- ウィンドウを閉じます。
この時点で、ポータルにメンバーが存在する場合は、カスタム ロールを割り当てることができます。 このシナリオでは、現在のところ、ユーザー自身が唯一のメンバーであるため、ロールは、後でメンバーを追加するときに割り当てます。
設定ページには、他にも [マップ]、[アイテム]、[ユーティリティ サービス] などの複数のタブがあります。 これらのタブについては、デフォルト設定をテスト シナリオでそのまま使用できるため、ここでは設定をスキップできます。
- [ArcGIS Online] タブをクリックします。
ArcGIS Living Atlas コンテンツへのアクセスは、ここで設定されます。 その他のタブについては、ご自身で自由に設定を考察してみてください。 使用可能なオプションの詳細については、「ポータル Web サイトの構成の基本」をご参照ください。
サイトのセキュリティ設定を構成し、従業員用の権限を制限するカスタム ロールを作成しました。 次に、組織にメンバーを追加し、プロフィールを更新します。
組織サイトへのメンバーの追加
これまでは、従業員用のカスタム ロールを作成しました。 また、組織のロールの権限も指定したので、次は、メンバーを追加することができます。 また、ポータルを使用して、カンマ区切り値 (CSV) ファイルからアカウントを個別にまたは一括で追加することもできます。 アカウントを一括で追加するには、コマンド ライン ユーティリティ ツールを使う方法もあります。 両方の方法を使用します。
組み込みのポータル メンバーの追加
ユーザーに対して、ポータル Web サイトを使用して自分のアカウントを追加することを許可できます。また、アカウントを追加することもできます。 ファイルから従業員アカウントを追加し、Featured Maps and Apps グループのメンバーとして追加します。
- 必要に応じて、管理者アカウントを使用して ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インします。
- [組織] ページに移動して、[メンバー] をクリックします。
- [メンバーの追加] をクリックします。
- [組み込みのポータル メンバーを追加します] を選択し、[次へ] をクリックします。
注意:
その他の方法の詳細については、「ポータルへのメンバーの追加」をご参照ください。
フォームを使用して、一度に 1 人ずつメンバーを追加するか、必須のメンバー情報を含む CSV ファイルをアップロードして、複数のメンバーを一度に追加することができます。 名前と電子メール アドレスの CSV ファイルをアップロードして 4 人の新規メンバーを追加します
- [ファイルの新しいメンバー] タブをクリックします。
ファイルからメンバーを追加するには、CSV ファイルの先頭行が、カンマ、セミコロン、またはタブのいずれかで区切られた次のフィールド名で構成されている必要があります。
- 氏名 (名)
- 氏名 (姓)
- ユーザー名
- パスワード
- ロール
- ユーザー タイプ
- サンプル シナリオどおりにする場合は、アカウントを含むこの CSV ファイルを見つけやすい場所に保存します (作成した後にメンバーを削除できます)。
注意:
組織サイトのパスワード ポリシーを変更した場合は、CSV ファイル内のパスワードの値の編集が必要な場合があります。
- メンバーの追加のために独自の CSV ファイルを作成する場合は、次のガイドラインを検討して、ファイル内のレコードが要件を満たしていることを確認します。
- これはアカウントの電子メール アドレスです。 このパラメーターは必須です。したがって、有効なアドレスではないとしても email address に対して値を指定するか、自分のアドレスを使用する必要があります。
- ユーザー名は、6 ~ 128 文字の英数字で入力する必要があり、スペースを含めたり、パスワードと同じにしたりすることはできません。 システムが、アカウントごとに一意のユーザー名を生成するようにしたい場合は、[ユーザー名] フィールドの値を除外できます。 このユーザー名は確認プロセスで編集できます。
- パスワードは大文字小文字を区別し、組織の要件に適合するものでなければなりません。 初めてログインした後にパスワードを変更することが推奨されています。
- [ロール] の値は Viewer、Data Editor、User、Publisher、Administrator、カスタム ロールのいずれかです。 メンバーのロールは、必要に応じて後で変更できます。
- [ユーザー タイプ] の値は Viewer、Editor、Field Worker、Creator、GIS Professional のいずれかです。 ユーザー タイプによって、メンバーに割り当てることができる権限が決まります。 メンバーのユーザー タイプは、必要に応じて後で変更できます。
- [ファイルからメンバーを追加] で [参照] をクリックします。
- accounts.csv を保存したフォルダーを参照して、ファイルをアップロードします。
必須の情報の有無についてファイルがチェックされます。
- [次へ] をクリックします。
- メンバーのリストを確認します。 必要に応じて [メンバーの編集] ボタンをクリックし、[ユーザー名] や [電子メール] などのフィールドを編集します。
- [次へ] をクリックします。
- [グループ] セクションの [管理] をクリックします。
従業員はホーム ページにコンテンツを提供する必要があるため、これらの新しいメンバーを該当するグループに追加します。
- [グループ] リストで、[Featured Maps and Apps] グループ (または新しいメンバーに適した別のグループ) をクリックします。
このグループが [割り当てられたグループ] リストに追加されます。
- [保存] をクリックします。
- [次へ] をクリックして、[メンバーの追加] をクリックします。
[組織] ページに戻ります。 [メンバー] グリッドが更新されて、新しいメンバーが表示されます。
メンバーを追加すると、ユーザー名とパスワードを通知する必要があります。
- [ロール] 列で、[従業員] をクリックします。
組織のニーズの変化に応じて、使用可能なロールのリストから、メンバーに割り当てるロールを選択できます。 また、個別のアカウントに関する他のオプションも管理することができます。
- いずれかの新規メンバーの横にある [その他のオプション] ボタンをクリックします。
メニューが表示されます。 このメニューを使用して、管理者はメンバーのパスワードをリセットしたり、メンバーを組織から削除したりできます。 また、アドオン ライセンスを管理して、メンバーが必要なアプリケーションやエクステンションにアクセスできるようにすることができます。 詳細については、「メンバーの管理」をご参照ください。
ユーザー プロフィールの作成
すべてのユーザーは、ユーザー自身、ユーザーのグループ、およびユーザーが共有しているコンテンツに関して他のユーザーがより詳しく理解できるように、役立つ情報を含むプロフィールを作成する必要があります。 他のメンバーの手本となるように、自分のアカウントのプロフィールを作成します。
- ユーザー名をクリックして、[マイ プロフィール] を選択します。
- 管理者であるユーザーは自分のプロフィールのほとんどの情報を修正できますが、ユーザー名は変更できません。 現時点で、氏名 (名)、氏名 (姓)、電子メールは修正の必要はありません。これらの値は、以前にアカウントを有効化したときに設定したものだからです。
注意:
管理者のみが、メンバー アカウントに関連付けられた電子メール アドレスを修正できます。 (別のメンバーのプロフィールを修正するには、[組織] ページからそのプロフィールにアクセスするか、アイテムの所有者として表示されるメンバー名をクリックします)。
- [自己紹介] に、専門分野や関心のある分野、連絡先情報など、自分自身について数行の文章を入力します。 演習用の組織を使用している場合は、サンプルにある次のメンバーの説明を使用できます。
「私は Geogger の創業者兼 CEO です。Geogger は体を動かすアクティビティを通して、子どもたちの地理空間的思考力を伸ばすことを目的として設立された新興企業です。 私は、地理教育と地図製作に大きな関心を持っています。 時間が空いているときには、ランニングやスキー、飼っている 3 匹の犬との散歩を楽しんでいます。」
また、パスワードおよびセキュリティの質問と答えを変更することもできます。 パスワードを忘れたため、パスワードをリセットする必要がある場合は、セキュリティの質問に答えて、一時パスワードを受け取るよう求められます。 パスワードがリセットされると、一時的なパスワードが提供されます。 アカウントを有効化したときにセキュリティの質問と答えを選択しましたが、フォームには質問のみが表示されます。
次の設定は、組織のメンバーのみがプロフィールを表示できることを示します。 また、このデフォルト設定は、組織外のユーザーがあなたをグループに加入するよう招待できないという意味でもあります。 あなたのプロフィールを表示できるユーザーは、あなたの画像、名前、ユーザー名、および自己紹介情報を表示できます (組織の設定で許可されている場合)。 プロフィール ページには、ユーザーのアイテムとグループを表示するためのリンクも含まれています。 メンバーはこの設定を [プライベート] に変更して、管理者のみがメンバーのプロフィールを表示できるようにすることができます。 組織が一般ユーザーとの共有を許可する場合、メンバーは、すべての人が各自のプロフィールを表示できるように選択することもできます。 組織サイト外での共有を許可しないように組織を構成したため、管理者のみがメンバーのプロフィールを一般ユーザーに公開できます。
- [プロフィールの公開範囲] で、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択します。
[設定の表示] をクリックします。
[言語] 値は、過去に構成されたポータル設定と一致します。 メンバーは、自分のユーザー インターフェイスに適した言語を選択できます。
[単位] 設定は、マップ縮尺記号、計測ツール、ルート案内、解析に使用される単位を定義します。 メンバーは [米国規格] または [メートル法] を選択できます。
ヒント:
管理者であるユーザーは、[サイト設定] の [マップ] タブで組織サイトのデフォルトの単位を変更できます。
最後に、自分自身の画像 (または自分を描写した他の何か) を追加します。
- 独自の画像をお持ちでない方は、サンプルのサムネイル画像を見つけやすい場所に保存します。
注意:
使用できる画像形式は PNG、GIF、および JPEG です。 最適な結果を得るには、ロゴを幅 150 ピクセル、高さ 150 ピクセルにする必要があります。 ファイルの最大サイズは 1 MB です。
- サムネイルをクリックして写真を追加します。
- [サムネイルのアップロード] ウィンドウで、[参照] (またはお使いのブラウザーの対応するコマンド) をクリックします。
- profile-thumb.png を保存したフォルダーを参照して、画像をアップロードします。 [サムネイルのアップロード] ウィンドウの [OK] をクリックします。
- プロフィールが更新されて、新しい画像と他の変更内容が表示されます。
メンバーを追加し、メンバー プロフィールを更新しました。 次に、アイテム、メンバー、グループの使用状況の統計を確認します。
ステータス レポートの表示
これまでは、組織サイトにメンバーを追加しました。 次に、メンバーによる組織のリソースの利用状況を監視するために利用できるレポートについて考察します。
レポートの確認
管理者は組織サイトのステータス レポートを表示できます。 インタラクティブかつ詳細にわたる使用状況レポートにアクセスし、一般的な情報を確認できます。 レポートは、コンテンツ、メンバー、グループの 3 つのカテゴリに分類されます。
次に示す例は、数人のメンバーとグループを擁する設定済みの組織サイトにおける、グループ統計レポートのサンプルです。 グループ レポートには、組織サイトのメンバーによるアクティブな連携の状況が表示されます。
- 必要に応じて、管理者アカウントを使用して ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インします。
- ページの上部にある [組織] をクリックします。
- [状態] タブをクリックします。
新規の組織サイトについては、データがまだ不十分であるため、意味のあるレポートを生成できません。 メンバーがその組織サイトの使用を開始した後で、レポート機能をいろいろと試してみることができます (ユーザー名をクリックして、[ヘルプ] をクリックすると、各種オプションに関する詳細を確認できます)。ここでは、今日のアクティビティを確認します。 時間を調整して、レポートのレポート期間を変更できます。 最大過去 12 か月のメンバー アクティビティを表示することができます。
- [期間のクイック選択] をクリックして、[今日] を選択します。
注意:
複数日にわたってこのチュートリアルに取り組んでいる場合は、このチュートリアルを開始した日を選択して [開始] 日を変更します。 必要に応じて [更新] をクリックします。
自分で作成、共有したコンテンツのほか、人気のコンテンツのレポートも表示できます。
- [メンバー] タブをクリックします。
メンバー レポートは、組織サイトのメンバーのアクティビティを監視するのに役立ちます。 対話形式のチャート、テーブル、およびマップを使用してレポートの詳細を調整できます。
[メンバーの変更] をクリックすると、別のアカウントに関するより多くの統計情報が表示されます。 [利用状況サマリーおよび統計情報] セクションはデフォルトでメンバー アカウントに設定されています。 このセクションには、選択した期間中に作成または変更された合計アイテム数が示されます。 詳細については、「使用量レポート」をご参照ください。
ArcGIS Enterprise ポータルを正常に設定したので、メンバーによる使用を開始できるようになりました。
組織の ArcGIS Enterprise ポータルを設定し、カスタマイズする方法を学習しました。 ArcGIS Enterprise ポータルを効果的に管理する方法については、この動画をご覧ください。 ポータルは現代の Web GIS ワークフローに欠かせないコンポーネントで、マッピングや解析でも中心的な役割を担います。 GIS マッピングと解析の詳細については、ArcGIS Enterprise を使用する他のレッスンをお試しください。
最後に、その他の ArcGIS Enterprise リソースをご覧ください。
- Enterprise の配置にはセキュリティが重要です。このセキュリティは、組織のポリシーに対応する柔軟性と、最新の脅威から保護する適度な厳重さを備えている必要があります。 詳細については、「ArcGIS Enterprise セキュリティ モデル」をご参照ください。
- 完全な Web GIS ワークフローでは、ArcGIS Pro から ArcGIS Enterprise ポータルに Web レイヤーを公開します。 詳細については、「フェデレーション サーバーに公開されたレイヤー」をご参照ください。
- 自動化ツールとスクリプト ツールにより新たな機能が提供され、既存のタスクもスムーズに実行できるようになります。 詳細については、「ポータルの自動化ソリューション」をご参照ください。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。