フィーチャのサブセットの選択と抽出
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属性で選択
[属性条件で選択] ツールでは、共通のフィールド値に基づいてフィーチャを検索できます。 このツールを使用して、南アフリカの属性値ですべての州ポリゴンを検索します。
- 「SouthAfrica プロジェクト パッケージ」をダウンロードします。
SouthAfrica.ppkx という名前のファイルが、コンピューターにダウンロードされます。 .ppkx ファイルは ArcGIS Pro プロジェクト パッケージです。これには、ArcGIS Pro で開くことができるマップ、データ、その他のファイルが含まれます。
- コンピューター上で、ダウンロードしたファイルを選択します。 [SouthAfrica.ppkx] をダブルクリックして ArcGIS Pro で開きます。 サイン インを求められたら、ArcGIS アカウントを使用して、サイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
世界全体の行政区画と都市部を示すマップが表示されます。
注意:
このマップ内のデータは「Natural Earth」から取得されたものです。
南アフリカに限定されたデータが含まれる 2 つのマップ レイヤーのコピーを作成します。 これには、いくつかの方法があります。 短期的なプロジェクトの場合は、「フィルター設定を使用してフィーチャをフィルタリング」したり、「選択レイヤーを作成」したりすることができます。 ただし、このプロジェクトでは、元のデータに影響を与えることなく編集できるデータのコピーを作成するので、必要なデータを選択し、そのデータを新しいレイヤーに抽出します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで [マップ操作] ツールをクリックして、アクティブになっていることを確認します。
このボタンは、アクティブになるとグレーでハイライト表示されます。
- マップ上の黄色の領域をクリックします。
ポップアップが表示されます。 ポップアップの内容に目を通し、選択に適したフィールドがあるかどうかを確認します。 国名を表示するフィールドが必要です。
- ポップアップをスクロールして、該当するフィーチャのフィールドを表示します。
[admin] フィールドと [geounit] フィールドの両方に国名が示されています。 どちらかのフィールドを使用して、南アフリカ国内にあるこれらのポリゴンを選択します。
- ポップアップを閉じます。
- リボン上の [マップ] タブの [選択] グループで [属性条件で選択] をクリックします。
- [属性条件で選択] ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
- [入力テーブル] で [Admin boundaries] を選択します。
- [選択するタイプ] で、[新しい選択] を選択します。
- [式] のメニューを使用して、[Where 句 geouniti が South Africa と等しい] という式を作成します。
- [OK] をクリックします。
南アフリカの州がマップ上で選択されます。
選択したフィーチャを独自のレイヤーに抽出します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Admin boundaries] レイヤーを右クリックし、[データ] にポインターを合わせて [フィーチャのエクスポート] をクリックします。
[フィーチャのエクスポート] ツールを実行すると、選択したフィーチャだけが含まれているレイヤーが作成されます。
- [フィーチャのエクスポート] ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
- [入力フィーチャ] で、[Admin boundaries] が選択されていることを確認します。
- [出力フィーチャクラス] に「Provinces_SouthAfrica」と入力します。
新しいフィーチャクラスは、このプロジェクトに関連付けられたデフォルト ジオデータベースである [southafrica.gdb] に保存されます。 別の場所を選択するには、[出力フィーチャクラス] の横にある [参照] ボタンをクリックします。
- [OK] をクリックします。
新しいレイヤーが [コンテンツ] ウィンドウに表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Admin boundaries] を右クリックして [削除] をクリックします。
- [Provinces_SouthAfrica] レイヤーをドラッグして [Urban areas] レイヤーの下に配置します。
- マップ上で南アフリカにズームします。
空間条件で選択
次に、南アフリカの都市部を選択してエクスポートします。 このレイヤーには、各都市部が属している国を示す属性が存在しないため、[属性条件で選択] ツールを使用することができません。 代わりに、[空間条件で選択] ツールを使用して、南アフリカの州ポリゴンと交差している都市部をすべて選択します。
- リボンの [マップ] タブの [選択] グループで、[空間条件で選択] をクリックします。
- [空間条件で選択] ウィンドウの [入力フィーチャ] で [Urban areas] を選択します。 [リレーションシップ] で [交差する] を選択します。
2 つのレイヤー間のリレーションシップを定義するオプションが多数用意されています。 南アフリカの州ポリゴン内にある都市部をすべて選択するので、[含まれる] を選択します。 ただし、州の境界を越えている都市部がいくつか存在します。 これらの都市部は、[含まれる] リレーションシップでは選択されず、 [交差する] リレーションシップで選択されます。
注意:
それぞれのタイプのリレーションシップの詳細は、「空間条件で選択: 図の例」で確認できます。
- [選択フィーチャ] で [Provinces_SouthAfrica] を選択します。
- [検索距離] パラメーターを空白のままにします。 [選択するタイプ] で、[新しい選択] を選択します。
- [OK] をクリックします。
南アフリカ国内の都市部が選択されます。
マップの拡大縮小と画面移動を行い、南アフリカ国内のすべての都市部が選択されていて、南アフリカ国外の都市部が選択されていないことを確認します。 [空間条件で選択] ツールでは、正確なリレーションシップ タイプを選択することが難しい場合があります。 通常は、目視検査が必要です。状況に最も適したリレーションシップ タイプを特定する前に、いくつかのリレーションシップ タイプを試しておくこともできます。
このケースでは、南アフリカ国外の都市部が 1 か所選択されています。マセルはレソトの首都であり、最大の都市です。 マセルの境界が国境と一致しているため、マセルが選択されています。
[空間条件で選択] パラメーターを再構成する代わりに、選択セットからこのフィーチャだけを削除します。
- マップを右クリックして [フィーチャの選択] をクリックします。
- キーボードの Ctrl キーを押したまま、マセルを表すポリゴンをクリックします。
この都市部が選択されなくなり、 それ以外の都市部はすべて選択されたままになります。
ヒント:
Ctrl キーを使用すると、選択セットからフィーチャを手動で削除できます。 Shift キーを使用すると、フィーチャを追加することができます。
マップ ビューの下にある [選択フィーチャ] カウントで、[117] 個のフィーチャが選択されていることがわかります。 選択された都市部から新しいレイヤーを作成します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[UrbanAreas] を右クリックし、[データ] にポインターを合わせて [フィーチャのエクスポート] をクリックします。
- [フィーチャのエクスポート] ツールを使用して、「UrbanAreas_SouthAfrica」という新しいフィーチャクラスを作成します。
新しいレイヤーが、[コンテンツ] ウィンドウとマップ上に表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで [Urban Areas] を右クリックして [削除] をクリックします。
これで、2 つのレイヤーが南アフリカに限定されました。
メタデータの追加
次に、新しい 2 つのデータセットのメタデータを更新し、これらのデータセットを最初にどこから取得したかを忘れないようにします。
- [カタログ] ウィンドウで、[プロジェクト] タブをクリックします。
- [データベース] の横にある矢印をクリックして、このフォルダーを展開します。 [southafrica.gdb] も展開します。
- [Provinces_SouthAfrica] を右クリックして [メタデータの編集] をクリックします。
- [アイテム説明] ビューで、次のフィールドにデータを入力します。
- [タグ] に「South Africa」と入力します。
- [サマリー] に「Provinces of South Africa, extracted from Natural Earth: https://www.naturalearthdata.com/downloads/10m-cultural-vectors/10m-admin-1-states-provinces/」と入力するか、コピーして貼り付けます。
- [著作権] に「Natural Earth」と入力します。
- リボンの [メタデータ] タブの [メタデータの管理] グループで、[保存] をクリックします。
データをどこから取得したかを忘れないように、この情報をすぐに保存しておくことをお勧めします。 データのソースをマップまたはレポートに適切に関連付けるために、後からメタデータが必要となります。
- 次のフィールドを使用して、[UrbanAreas_SouthAfrica] のメタデータを編集します。
- [タグ] に「South Africa」と入力します。
- [サマリー] に「Urban areas of South Africa, extracted from Natural Earth: https://www.naturalearthdata.com/downloads/10m-cultural-vectors/10m-urban-area/」と入力するか、コピーして貼り付けます。
- [著作権] に「Natural Earth」と入力します。
- 両方のメタデータ ビューを閉じます。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
このチュートリアルでは、[属性条件で選択]、[空間条件で選択]、および [フィーチャのエクスポート] ツールを使用して、2 つのレイヤーのサブセットを選択しました。 [マップ操作] ツールを使用してデータを検索し、[選択] ツールを使用して選択セットを調整しました。 最後に、新しいデータセットのメタデータを保存して、後から元のソースまで追跡できるようにしました。 データセットのサブセットをエクスポートする操作は、GIS の一般的なデータ管理スキルです。