フィーチャ サービスの公開
このチュートリアルでは、ArcGIS Online でテキサス州のニア リアルタイムの貯水池データを表示するホスト フィーチャ レイヤーを作成します。 最初に、テキサス州の貯水池データをダウンロードします。 次に、この情報を使用して、ホスト フィーチャ レイヤーを公開し、そのビューを構成します。 また、フィーチャ レイヤーを更新するように Python スクリプトを構成し、そのスクリプトを実行する Windows タスクを設定します。 テキサス州貯水池データのフィーチャ レイヤーは新しいデータが利用可能になると上書きされるため、そのフィーチャ ビューをベースとするすべての Web マップには最新情報が表示されます。
テキサス州のニア リアルタイム貯水池データへのアクセス
最初に、Water Data for Texas Web サイトから貯水池情報にアクセスします。 次に、GeoJSON 形式のデータをダウンロードしてローカルに保存します。
- ブラウザーで、Water Data for Texas Web サイトに移動します。 下にスクロールして、[Statewide Conservation Storage] チャートで [Recent Averaged Storage Conditions] をクリックしてから [GeoJSON] をクリックします。
Web サイトが https://www.waterdatafortexas.org/reservoirs/statewide/recent-conditions.geojson にリダイレクトされ、テキサス州のニア リアルタイム貯水池データが表示されます。 これが GeoJSON ファイルです。 テキサス州の貯水池ごとに、位置 (座標)、名前、貯水容量、貯水率、および最終更新日時 (タイム スタンプ) などの情報が格納されています。
注意:
Water Data for Texas Web サイトは動的です。 つまり、新しいデータが利用可能になるたびに高頻度で更新されます。 各貯水池のタイム スタンプ値が最終更新日時を表します。 - 該当するページをクリックした後、Ctrl + A キーを押して、最近の状況に関するページ上のすべてのテキストを選択し、右クリックして [コピー] をクリックします。 また、Ctrl + C キーを押して、テキストをコピーすることもできます。
- Notepad++ などのテキスト エディターを開き、Ctrl + V キーを押して、テキストを新しい行に貼り付けます。
- ファイルをローカル コンピューターに保存します。 [名前を付けて保存] ウィンドウで、コンピューター上のフォルダー (C:\Temp\ など) に移動して、ファイル名の「recent-conditions.geojson」を入力します。 [ファイルの種類] で [すべてのファイル] を選択します。
注意:
ファイルを保存した後で、ローカル フォルダー内のファイルの拡張子が .geojson.txt ではなく .geojson になっていることを確認します。
ArcGIS Online へのアイテムの追加
テキサス州の貯水池データからなるローカル GeoJSON ファイルを使用して、ArcGIS Online でホスト フィーチャ レイヤーを作成します。
- 「ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
注意:
組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
- 必要に応じて、[コンテンツ] をクリックしてから [マイ コンテンツ] をクリックします。
- [新しいアイテム] をクリックします。
- 先ほど保存した recent-conditions.geojson ファイルを [アップロード] ウィンドウまでドラッグします。
- デフォルトのオプション [recent-conditions.geojson を追加してホスト フィーチャ レイヤーを作成] をそのまま使用して、[次へ] をクリックします。
- [フィールド] ページのデフォルト設定を変更せずに [次へ] をクリックします。
- [新しいアイテム] ウィンドウの次のページに以下のデータを入力します。
- [タイトル] に「TX_reservoirs_recent_」と入力して、自分の名前またはイニシャルを付加します。
- [タグ] に「Texas、Reservoir、Recent Conditions」と入力し、それぞれの入力が終了するごとに Enter キーを押します。
- [サマリー] に「Near real-time reservoir information for Texas」と入力します。
- [保存] をクリックします。
この処理には数分かかります。 処理が完了すると、[TX_reservoirs_recent_(自分の名前)] ホスト フィーチャ レイヤーの [概要] ページが表示されます。 このレイヤーに加えて、[TX_reservoirs_recent GeoJSON] ファイルのコピーが [マイ コンテンツ] セクションに追加されます。
ここでは、テキサス州のニア リアルタイムの貯水池情報にアクセスして、ArcGIS Online でホスト フィーチャ サービスを作成しました。 次は、このフィーチャ サービスを使用して、フィーチャ ビューを作成します。 このフィーチャ ビューをカスタマイズしてパブリックに共有し、アプリに追加することができます。 フィーチャ ビューを作成すると、ビュー用に構成されたシンボルとポップアップの設定に影響を与えることなくフィーチャ サービスを更新できるようになります。 このため、以降のデータ更新のプロセスが効率化されます。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成
ここでは、ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成し、そのホスト フィーチャ レイヤー ビューをパブリックに共有して、そのビューのシンボルを更新し、そのビューのポップアップを構成します。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成
作成したテキサス州貯水池ホストフィーチャレイヤーは、新しい情報が利用可能になると上書きされます。 この上書きプロセスが実行されると、シンボルとポップアップのカスタム設定がすべて削除され、デフォルト設定に戻ります。 Web マップや Web アプリでデータの表示方法が変更されないようにするために、ArcGIS Online でホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成し、そのビューのシンボル設定とポップアップ設定を構成します。 これらの設定は、ホスト フィーチャ レイヤーが上書きされた後も変更されることなく、最新のデータの表示に反映されます。
- [TX_reservoirs_recent_(yourname)] フィーチャ レイヤーの [概要] ページで、[ビュー レイヤーを作成] をクリックし、[ビュー レイヤー] をクリックします。
- [ビュー レイヤーの作成] ウィンドウの [レイヤー] ウィンドウで、[TX_reservoirs_recent_(yourname) - points] レイヤーがデフォルトで選択されています。 [次へ] を 2 回クリックします。
[含まれるレイヤー] ウィンドウではレイヤー定義を設定できます。これらのオプションの詳細については、ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成ドキュメントをご参照ください。
- [作成] ウィンドウで、次のように入力します。
- [タイトル] に「Texas Reservoirs Recent Conditions (自分の名前)」と入力します。
- 必要に応じて [フォルダー] で、ビュー レイヤーを保存するフォルダーを指定することができます。
- [タグ] に「Water、Texas、Reservoirs、Environment、Natural Resources、Live Feeds、livefeeds」と入力し、入力を終えるごとに Enter キーを押します。
- 必要に応じて、[サマリー] に、ビュー レイヤーに関する追加テキストを入力することができます。
- [作成] をクリックします。 ビューが作成されると、[成功] ポップアップ ウィンドウが表示されます。 このウィンドウを閉じます。
ホスト フィーチャ レイヤーから新しいホスト フィーチャ レイヤー ビュー アイテムが作成され、新しいフィーチャ レイヤー ビューのアイテム詳細ページが表示されます。
- [概要] ページの [共有] をクリックし、[すべてのユーザー (パブリック)] を選択して [保存] をクリックします。
これで、ホスト フィーチャ レイヤー ビューがパブリックになり、すべてのユーザーがアクセス可能になります。
- [コンテンツ] をクリックします。
これで、[マイ コンテンツ] ページに 3 つのアイテム、つまり、GeoJSON ファイル、ホスト フィーチャ レイヤー、およびビューが表示されます。
注意:
ホスト フィーチャ レイヤー ビューを使用してホスト フィーチャ レイヤーを共有することで、元のホスト フィーチャ レイヤーをプライベートの状態にしておくことをお勧めします。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューのポップアップとシンボルは、元のホスト フィーチャ レイヤーを修正することなく変更できます。 更新プロセス中に、元のホスト フィーチャ レイヤーが上書きされることがあり、新しい値がホスト フィーチャ レイヤー ビューに反映されます。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューのシンボルはそのビューと一緒に保存されるので、元のホスト フィーチャ レイヤーが上書きされても影響を受けません。シンボルの変更
このホスト フィーチャ レイヤー ビューにはテキサス州の貯水池データが示されています。 レイヤーの情報がよりわかりやすく表示されるようにフィーチャのシンボルをカスタマイズします。そのため、貯水池容量によって異なるフィーチャ サイズを使用し、現在の貯水率によって異なる色を使用します。
- [Texas Reservoirs Recent Conditions_(自分の名前)] フィーチャ レイヤーをクリックして、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー アイテム ページを開きます。
[Texas Reservoirs Recent Conditions_(自分の名前)] のアイテム ページが [オーバービュー] タブに表示されます。
- [Map Viewer で開く] をクリックします。
- 必要に応じて、[レイヤー] ウィンドウで [Texas Reservoirs Recent Conditions] レイヤーをクリックして有効にします。
- [設定] (明るい背景の) ツールバーにある [スタイル] をクリックします。
- [属性の選択] で [フィールド] ボタンをクリックします。
- 表示される [フィールドの選択] ウィンドウで、[percent_full] と [conservation_capacity] を選択して [追加] をクリックします。
これらの属性が [スタイル] ウィンドウに追加されます。
- [percent_full] を [conservation_capacity] の上までドラッグします。
- [スタイルの選択] の [色とサイズ] で [スタイル オプション] をクリックします。
- [数と量 (色)] で [スタイル オプション] をクリックします。
- [スタイル オプション] ウィンドウのヒストグラムで、最小ブレーク値をクリックし、「50」と入力して Enter キーを押します。
- [シンボル スタイル] の下にあるカラー ランプをクリックします。
- 表示される [シンボル スタイル] ウィンドウの [塗りつぶし] で、青からグレーに変化するカラー ランプ ([青 10] というカラー ランプ) をクリックしてから [OK] をクリックします。
カラー ランプの名前を表示するには、そのカラー ランプをポイントします。
- [スタイル オプション] ウィンドウで [完了] をクリックします。
- [数と量 (サイズ)] で [スタイル オプション] をクリックします。
- [シンボル スタイル] の下にあるシンボルをクリックします。 表示される [シンボル スタイル] ウィンドウの [アウトライン色] で、[編集] ボタンをクリックします。
- [Hex] で、現在の値を削除し、「#283849」に置き換えて [Enter] を押します。
- [スタイル オプション] ウィンドウで [完了] をクリックした後、もう 2 回 [完了] をクリックします。
これで、レイヤーのシンボルが設定されました。 次に、マップを構成して保存します。
- [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーで [ベースマップ] をクリックしてから [キャンバス (ライト グレー)] をクリックします。
これで、レイヤーのシンボルとベースマップが設定されました。
この最終的なマップには、テキサス州にある貯水池の最近の状態が表示されています。 各ポイントの色は各貯水池の貯水率を表し、ポイントのサイズは合計貯水容量を表します。
ポップアップの構成
レイヤーのポップアップの内容を改善して、関連する情報のみが表示されるようにします。 各貯水池の名前、容量、および貯水率を表示しましょう。
- [設定] ツールバーの [ポップアップ] をクリックします。
- [ポップアップ] ウィンドウで [タイトル] を展開し、既存のテキストを削除して [フィールドの追加] ボタンをクリックします。
[フィールドの追加] ウィンドウが表示されます。
- ドロップダウンから [full_name] を選択します。
これで、ポップアップ タイトルに [full_name] 属性の内容が表示されます。
- [フィールド リスト] で [オプション] ボタンをクリックして [削除] を選択します。
- [コンテンツの追加] ボタンをクリックしてから [テキスト] をクリックします。
テキスト ボックスが表示されます。
- テキスト ボックスに「{percent_full}% full as of {timestamp}」と入力して [OK]をクリックします。
中括弧 ({}) で囲まれた属性フィールド名は、フィーチャをクリックしてポップアップを開いたときに、それらのフィールドから取得された値に置換されます。
これで、フィーチャをクリックすると、構成したタイトルとテキストがポップアップに表示されます。
各フィールドの表示方法を構成して、フィールドの形式を改善することもできます。
- [設定] ツールバーで [フィールド] タブをクリックしてから [percent_full] フィールドをクリックします。
- [表示名] を「Percent Full (%)」に変更し、[有効桁数] ドロップダウン メニューから [0 桁] を選択します。
- [完了] をクリックします。
- [コンテンツ] ツールバーで [保存して開く] をクリックしてから [名前を付けて保存] をクリックします。
- [マップの保存] ウィンドウで、次のパラメーターを入力します。
- [タイトル] に「Texas Reservoirs (自分の名前)」と入力します。
- [タグ]、「Water」、「Texas」、「Reservoirs」を追加します。
- [サマリー] に「A near real-time map of Texas reservoirs showing percent full and capacity」と入力します。
- マップ上の貯水池をクリックします。
ポップアップに、貯水池の名前、貯水率、および最終更新日時が表示されます。
ここでは、ArcGIS Online で貯水池ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成しました。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューを使用すると、テキサス州貯水池レイヤーの表示をカスタマイズして、ホスト フィーチャ レイヤーが上書きされたときにもこれらのカスタム設定を保持することができます。 次に、単純な Python スクリプトを使用してテキサス州貯水池ホスト フィーチャ レイヤーを上書きします。 更新情報は自動的にホスト フィーチャ レイヤー ビューに反映されます。
ホスト フィーチャ レイヤーの更新
ここでは、テキサス州貯水池ホスト フィーチャ レイヤーを上書きする短いスクリプトを構成します。 最初に、上書きスクリプトを ArcGIS Online からダウンロードします。 次に、アイテム タイトルやアイテム ID などのホスト フィーチャ レイヤー パラメーターを取得します。 最後に、Python コマンド プロンプトを使用してスクリプトをローカルで実行します。 この上書きプロセスを利用すると、ホスト フィーチャ レイヤーを最新の情報で更新できるようになります。
上書きスクリプトのダウンロード
最初に、ArcGIS Online でホスト フィーチャ レイヤーを上書きするためのスクリプトをダウンロードします。
- OverwriteFS.zip ファイルをコンピューターにダウンロードします。
この .zip ファイルには、Python スクリプト (OverwriteFS.py) とドキュメント (ReadMe.pdf) の 2 つのファイルが格納されています。
- .zip ファイルの内容をコンピューター上のフォルダー (C:\Temp\ など) に解凍します。
- Notepad や Notepad++ などのテキスト エディターを開いて、空白のテキスト ファイルを新規に作成します。
- ArcGIS Online で、[マイ コンテンツ] にある [TX_reservoirs_recent_(yourname)] ホスト フィーチャ レイヤーをクリックします。
このホスト フィーチャ レイヤーのタイトルとアイテム ID は、更新時に使用するために記憶しておく必要があります。 この情報を参照用のテキスト ドキュメントに保存します。
- [TX_reservoirs_recent] アイテムの [概要] ページで、アイテム タイトルをコピーしてテキスト ファイルに貼り付けます。
- アイテムの URL の末尾にあるアイテム ID をコピーして、テキスト ファイルに貼り付けます。 このファイルを保存します。ただし、この情報はすぐに必要になるので、ファイルを開いたままにしておきます。
この例では、アイテム タイトルは TX_reservoirs_recent_(yourname)、アイテム ID は 4309a6d6bb77477f986acba13b5f9ef6 です。 アイテム ID は ArcGIS Online のアイテムごとに一意です。 使用するアイテム ID は異なるものになります。
ArcGIS Online 認証情報のローカル保存
ArcGIS Online でアイテムを上書きするには、ログイン認証情報を必要とします。 ユーザーは保護されたプロフィールに ArcGIS 認証情報をローカルに保存します。 このプロフィールは、貯水池ホスト フィーチャ レイヤーを上書きする Python スクリプトで使用されます。
- Windows の [スタート] メニューを開き、「Python Command Prompt」を検索して開きます。
- 「cd」と入力した後、OverwriteFS.py スクリプトの解凍先のフォルダーへのパスを入力して Enter キーを押します。
たとえば、スクリプトを C:\Temp に解凍した場合は、「cd C:\Temp」と入力します。
- 「python」と入力して Enter キーを押します。
続いて、[Python コマンド プロンプト] ウィンドウで Python コンソールが起動します。 Python バージョンがコンソールに示され、入力プロンプトが >>> に変化します。
次に、arcgis Python モジュールをインポートします。
- Python コンソールで、「import arcgis」と入力して Enter キーを押します。
注意:
Python コマンド プロンプトと arcgis Python モジュールは ArcGIS Pro インストールに付属しています。次に、プロフィールの追加によって、ArcGIS Online 認証情報をローカルに保存します。
- コマンド gis = arcgis.GIS(profile='learn_user', username= '<account>', password= '<pass>') を入力し、<account> を自分のユーザー名のアカウントに置換し、<pass> を自分のパスワードに置換します。 Enter キーを押します。
注意:
ArcGIS Online 認証情報は、セキュリティで保護された方法で learn_user プロフィールに保存されます。 ArcGIS Online 認証情報のローカル保存の詳細については、「さまざまな認証方式の使用」ページをご参照ください。 - 「exit()」と入力して Python コンソールを閉じ、コマンド プロンプトに戻ります。
ホスト フィーチャ レイヤーの上書き
次に、上書き Python スクリプト、ArcGIS Online のプロフィール、およびホスト フィーチャ レイヤー パラメーター (アイテム ID とアイテム タイトル) を使用して、貯水池ホスト フィーチャ レイヤーを更新します。
- Python コマンド プロンプトで、OverwriteFS.py スクリプトを含む C:\Temp\ フォルダーにあるコマンド python OverwriteFS.py learn_user <item id> <item title> <GeoJSON URL> を実行します。これで、<item id> と <item title> が、テキスト ファイルに保存したホスト フィーチャ レイヤーのパラメーターに置換されます。
このコードの learn_user は、ローカルに保存された ArcGIS Online プロフィールを示しています。 <item id> と <item title> を、テキスト ファイルに保存したホスト フィーチャ レイヤーのパラメーターに置換します。 この例では、<item id> を「3b2b385c923147349dec02025e10aa55」に置換し、<item title> を「TX_reservoirs_recent_(自分の名前)」に置換します。 データ ソースの URL である <GeoJSON URL> を、更新したデータ https://www.waterdatafortexas.org/reservoirs/statewide/recent-conditions.geojson に置換します。
注意:
最新のデータを使用してホスト フィーチャ レイヤーをすでに作成しているので、このスクリプトを実行しても、変更が何も加えられません。 代わりに、2019 年 12 月 26 日の recent-conditions.geojson ファイルのスナップショットを含む https://downloads.esri.com/learnarcgis/schedule-automated-near-real-time-data-updates/recent-conditions.geojson のファイルを一時的に利用できます。Water Data for Texas ライブ サイトの URL を使用して実行する場合、コマンドは次のような形式になります (アイテム ID は異なるものになります)。
python OverwriteFS.py learn_user 20af483d68e54ff5835753de0e90ce27 TX_reservoirs_recent_(yourname) https://www.waterdatafortexas.org/reservoirs/statewide/recent-conditions.geojson
2019 年 12 月 26 日の recent-conditions.geojson ファイルのスナップショットをダウンロードする場合は、作業中の C:\Temp\ フォルダーにそのファイルを保存します (既存のファイルを上書き)。 コマンドは次のようになります (アイテム ID は実際とは異なり、パスは URL ではなくローカル ファイル パスになります)。
python OverwriteFS.py learn_user 20af483d68e54ff5835753de0e90ce27 TX_reservoirs_recent_(yourname) c:\Temp\recent-conditions.geojson
Enter キーを押して、このコマンドを実行します。
コマンド プロンプトに結果が表示されます。 最後の Performing Overwrite… Success! Elapsed Time メッセージは、スクリプトがホスト フィーチャ レイヤーを正常に更新したことを意味します。
- ブラウザーを使用して、Map Viewer Classic で [Texas Reservoirs] マップを開きます。 任意の貯水池をクリックして、そのポップアップを表示します。
更新日時と貯水率の値がポップアップに表示されます。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューのシンボルは、設定時のまま変わりません。
Python スクリプトを実行して、ArcGIS Online でホスト フィーチャ レイヤーを上書きしました。 次は、Windows でこの上書きスクリプトを一定の間隔で自動的に実行するタスクを作成してスケジュール設定します。
タスクの作成とスケジュール設定
Python スクリプトを使用して、ホスト フィーチャ レイヤーを更新しました。 次は、Windows でタスクをスケジュール設定して、スクリプトの実行を自動化します。 最初に、.bat ファイルを作成します。 次に、Windows タスク スケジューラでタスクを作成します。 このタスクでは .bat ファイルが定期的に実行されます。この .bat ファイルは上書き Python スクリプトを実行することで、更新の有無をチェックし、新しいデータが利用可能であればホスト フィーチャ レイヤーを上書きします。
.bat ファイルの作成
Windows .bat ファイルは、コマンド ライン インタープリターによって実行される一連の命令が記述された単純なテキスト ファイルです。
- メモ帳や Notepad++ などのテキスト エディターを開きます。
- 次のテキストをコピーしてテキスト エディターに貼り付けます。
"C:\Program Files\ArcGIS\Pro\bin\Python\envs\arcgispro-py3\python.exe" "C:\Temp\OverwriteFS.py" learn_user 3b2b385c923147349dec02025e10aa55 TX_reservoirs_recent_(yourname) https://www.waterdatafortexas.org/reservoirs/statewide/recent-conditions.geojson
テキストを単一行として入力することもできます。
- アイテム ID を [3b2b385c923147349dec02025e10aa55] からホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ID に変更します。
- [TX_reservoirs_recent_(自分の名前)] をアイテムの名前に変更します。
- ファイルを C:\Temp\ フォルダーに保存し、ファイル名に「TXreservoirs_overwrite.bat」と入力します。 [ファイルの種類] ドロップダウン メニューで [すべてのファイル] を選択します (Notepad++ を使用している場合は、[バッチ ファイル] を選択します)。
次に、.bat ファイルを実行するタスクを作成します。
基本タスクの作成
.bat ファイルを作成したら、今度は、そのファイルを一定の間隔で実行するタスクをスケジュール設定します。
- Windows の [スタート] メニューを開きます。 [タスク スケジューラ] を検索して開きます。
- [操作] パネルで [基本タスクの作成] をクリックします。
[基本タスクの作成ウィザード] ウィンドウが開き、[基本タスクの作成] タブが最初に表示されます。
- [基本タスクの作成ウィザード] ウィンドウで、[名前] に「TX reservoirs」と入力し、[説明] に「Task to run the TXreservoirs_overwrite.bat file to update the feature service」と入力します。
- [次へ] をクリックします。
ウィンドウが更新され、[タスクのトリガー] タブが表示されます。
- [いつタスクを開始しますか?] で [毎日] が選択されていることを確認して [次へ] をクリックします。
ウィザードが更新され、[毎日] タブが表示されます。
- [開始] 日として今日の日付を選択します。 開始時刻を現在の時刻の 1 時間後 (この例では午後 4 時 35 分) に設定します。
- [再帰頻度] に「1」と入力し、タスクが毎日実行されるようにして [次へ] をクリックします。
- [アクション] ページで、[プログラムの開始] がタスク操作として選択されていることを確認して [次へ] をクリックします。
- [プログラムの開始] ページで、[プログラム/スクリプト] テキスト ボックスに「C:\Temp\TXreservoirs_overwrite.bat」と入力して [次へ] をクリックします。
注意:
.bat ファイルを別のフォルダーに保存した場合は、.bat ファイルへの正確なパスを必ず入力してください。 参照ボタンをクリックして、該当するファイルの場所を参照することもできます。
[完了] タブがウィザードに表示されます。
- [[完了] をクリックしたときに、このタスクの [プロパティ] ダイアログを開く] チェックボックスをオンにして [完了] をクリックします。
- セキュリティ オプションで、[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する] チェックボックスと [パスワードを保存しない] チェックボックスをオンにします。 [OK] をクリックします。
このチュートリアルでは、Water Data for Texas Web サイトからデータをダウンロードし、ホスト フィーチャ レイヤーを作成しました。 ホスト フィーチャ レイヤーのホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成、カスタマイズ、共有して、更新プロセスからパブリック アイテムを分離しました。 Web サイトから最新情報を取得してホスト フィーチャ レイヤーを更新するための Python スクリプトを適合させ、ダウンロードして使用しました。 さらに、.bat ファイルを作成し、この Python スクリプトを実行する Windows タスクをスケジュール設定しました。 タスクが実行されると、上書き Python スクリプトによって、ホスト フィーチャ レイヤーが更新されます。 このタスクは毎日実行されるように構成されているため、このホスト フィーチャ レイヤー ビューを表示するすべての Web マップや Web アプリには、毎日最新のデータが表示されます。