レイヤーのコピーの保存

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レイヤーのフィルタリング

フィーチャ レイヤーには、データ ソースへの参照に加え、そのデータがマップ上でどのように表示され、動作するかを決定するレイヤー プロパティが含まれます。 Esri が所有するフィーチャ レイヤーを表示し、目的に合わせていくつかのレイヤー プロパティを変更します。

  1. World Countries のアイテム ページに移動します。

    これは Esri が所有するフィーチャ レイヤーです。 ArcGIS サブスクリプションがあるため、このアイテムの [利用条件] に従って、アイテムをマップで利用できます。

  2. アイテム ページの上部にある [Map Viewer で開く] をクリックします。

    Map Viewer で開く

    注意:

    組織とユーザーの設定によっては、Map Viewer Classic が開いている場合があります。ArcGIS Online には、マップの表示、使用、作成のための 2 つの Map Viewer があります。 利用可能で使用する Map Viewer の詳細については、こちらの「FAQ」をご参照ください。

    このチュートリアルでは Map Viewer を使用します。

  3. 必要に応じて、リボンで [サイン イン] をクリックします。 ArcGIS の組織アカウントを使用してサイン インします。
    注意:

    ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

    世界のマップが表示されます。 次に、レイヤーにフィルターを適用してスイスのみを表示します。

  4. [設定] (明るい背景の) ツールバーの [フィルター] ボタンをクリックします。

    フィルター ボタン

    注意:

    [設定] ツールバーを使用できない場合、[レイヤー] ウィンドウで [World Countries] をクリックします。 [設定] ツールバーは、レイヤーが選択されている場合にのみ利用できます。

  5. [フィルター] ウィンドウで、[式の追加] をクリックします。
  6. [式] で、最初のメニューが [Country Name]、2 つ目のメニューが [is] に設定されていることを確認します。 3 つ目のメニューでは「Switzerland」と入力します。

    フィルターの式

  7. [保存] をクリックします。
  8. マップでスイスにズームします。

    ヨーロッパのスイスの位置

    世界のすべての国ではなく、スイスだけがマップに表示されるようになりました。 Esri が所有するフィーチャ レイヤーはまだ変更していません。このマップでの表示を変更しただけです。

レイヤーのコピーの保存

Web サイトにはスイスの複数のマップを含め、マップによって異なる主題データを描写します。 毎回フィルターを適用する代わりに、あらかじめフィルターを適用したレイヤーのコピーを保存します。

  1. [レイヤー] ウィンドウの [World Countries] レイヤーで [オプション] ボタンをクリックします。 [名前を付けて保存] をクリックします。

    [オプション] ボタンと [名前を付けて保存] オプション

  2. [アイテムの作成] ウィンドウの [タイトル] に「Switzerland」と入力し、続けて自分の名前かイニシャルを入力します (たとえば、「Switzerland Your Name」)。
    注意:

    ArcGIS 組織に同じ名前で 2 つのレイヤーを作成することはできません。 レイヤー名にユーザーのイニシャルを追加すると、組織の他のユーザーもこのチュートリアルを完了することができます。 レイヤーが作成されたら、マップ内で名前を変更してイニシャルを削除できます。基になるデータ レイヤーの名前には影響しません。

    [タグ] には、ソース レイヤーの情報がすでに入力されています。 [サマリー] に手を加え、ソース レイヤーへの直接リンクを含めます。

  3. [サマリー] の既存のテキストを削除します。 次のテキストをコピーして貼り付けます。「This layer is a filtered copy of The World Countries layer owned by Esri: https://www.arcgis.com/home/item.html?id=ac80670eb213440ea5899bbf92a04998」。

    編集後のサマリーのテキスト

  4. [保存] をクリックします。

    [マイ コンテンツ] リストに新しいフィーチャ レイヤー アイテムが作成されますが、マップは何も変わったように見えません。

  5. [設定] ツールバーの [プロパティ] ボタンをクリックします。
  6. [プロパティ] ウィンドウで [情報] セクションを展開します。

    [ソース レイヤー][Switzerland / World Countries] としてリストされます。 これは、ArcGIS Online アカウントに対して作成した新しいフィーチャ レイヤー アイテムです。 以前は [ソース レイヤー]Esri が所有する [World Countries / World Countries] フィーチャ レイヤーでした。

    プロパティ ボタンとソース レイヤー

    注意:

    [Switzerland][World Countries] フィーチャ レイヤー内のサブレイヤーです。

  7. [ソース レイヤー][Switzerland / World Countries] をクリックします。

    フィーチャ レイヤーのサブレイヤーのアイテム ページが表示されます。

  8. リボンで [Switzerland] をクリックします。

    リボン上の Switzerland レイヤー名

    フィーチャ レイヤーのアイテム ページが表示されます。 これは自分が所有するフィーチャ レイヤーです。

    フィーチャ レイヤーにはデータは含まれていません。 代わりに、データ ソースへの参照とレイヤー プロパティが含まれています。 [Switzerland] レイヤーは、作成元となった [World Countries] レイヤーと同じデータ ソースを参照しています。 データ ソースが編集されると (たとえば、国名が変更されるなど)、その編集内容は [Switzerland] レイヤーにも表示されます。

    アイテムのサムネイルと URL を含むサマリー

    先ほどサマリーに追加した URL を使用すると、Esri が所有する元のフィーチャ レイヤーに戻ることができ、そのメタデータとデータ ソースを取得できます。

  9. ページの下部までスクロールします。 [著作権 (帰属)] の横にある [編集] をクリックします。

    クレジット セクションの編集ボタン

    [World Countries] フィーチャ レイヤーと同じ帰属を追加します。

  10. Esri; Garmin International, Inc.; U.S. Central Intelligence Agency」と入力し、[保存] をクリックします。

レイヤー プロパティの構成

次に、レイヤーの表示設定プロパティの一部を変更します。 [Map Viewer で開く] をクリックし、そこで変更を加えることができます。 ただし、これらの変更は Web マップに保存され、そのマップでのレイヤーの表示のみを制御します。 このプロジェクトでは、複数のマップに対して一貫してレイヤー プロパティを設定します。 そのため、アイテム ページの [ビジュアライゼーション] タブで変更を加えます。 ここで行った変更は、フィーチャ レイヤーに保存されます。 すべてのマップでのレイヤーの表示に影響します。

  1. リボンの [ビジュアライゼーション] タブをクリックします。

    [ビジュアライゼーション] タブ

    [Switzerland] フィーチャ レイヤーのマップ ビューが表示されます。

    注意:

    これはマップ ビューであり、マップ アイテムではありません。 たとえば、このマップには他のレイヤーを追加できません。

    このマップ ビューのレイヤー プロパティを制御できます。 ここで変更したプロパティは、Web マップではなくフィーチャ レイヤーに格納されます。

  2. マップで [Switzerland] にズームします。

    ベースマップがレイヤーの下に表示されるよう、レイヤーの表示設定を変更します。

  3. 必要に応じ、[コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーにある [レイヤー] をクリックして [レイヤー] ウィンドウを開きます。
  4. [設定] ツールバーの [プロパティ] ボタンをクリックします。
  5. [プロパティ] ウィンドウの [表示設定] セクションで、[透過表示][40] パーセントに変更します。

    透過表示を 40% に設定

    アルプスの陰影起伏が表示されますが、レイヤーによって一部が隠されたままです。

    透明なオレンジ色のレイヤーをマップに適用

    山脈がより明確に表示されるよう、ブレンド モードを使用します。

  6. [ブレンド][乗算] を選択します。

    [乗算] に設定された [ブレンド]

    ブレンド モードは、レイヤーのピクセルと、その下にあるピクセルとの相互作用を制御します。

    乗算ブレンド モードを適用したマップ

    季節マップのカラー テーマはそれぞれに異なるため、[ビジュアライゼーション] タブではなく、各マップでレイヤーの色を変更します。

  7. マップ ビュー上部で [保存] をクリックします。

    保存ボタン

    新しいマップにこのレイヤーを追加すると、フィルター、透明度、ブレンド設定など、ここで設定されたすべてのプロパティが設定されます。

マップでのレイヤーの使用

Switzerland フィーチャ レイヤーを季節マップに追加する準備ができました。 まず、冬テーマのマップに追加し、青色に変更します。 また、その他すべてのプロパティが、マップではなくソース レイヤーで制御されていることも確認します。

  1. Switzerland Winter マップを開きます。

    冬テーマのベースマップ

  2. 必要に応じて、リボンで [サイン イン] をクリックします。 ArcGIS の組織アカウントを使用してサイン インします。
  3. 必要に応じ、[コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーにある [レイヤー] をクリックして [レイヤー] ウィンドウを開きます。
  4. [レイヤー] ウィンドウの [追加] をクリックします。

    レイヤー ボタンと追加ボタン

  5. [レイヤーの追加] ウィンドウの上部にあるフィルターが、[マイ コンテンツ] に設定されていることを確認します。
  6. アイテム リストの上部の [Switzerland] フィーチャ レイヤー カードで、[追加] ボタンをクリックします。

    Switzerland カードの追加ボタン

    マップに [Switzerland] レイヤーが表示されます。 オレンジ色は冬テーマのマップに合いません。 そのため、色を青色に変更します。

  7. [設定] ツールバーの [効果] ボタンをクリックします。

    効果ボタン

    注意:

    レイヤーの色は [スタイル] ウィンドウで変更することもできます。

  8. [効果] ウィンドウで、[色相回転] をオンにします。
  9. [色相回転] ウィンドウで「163」を入力します。

    163 に設定された色相回転

    [Switzerland] レイヤーが、ベースマップに適した青色に変更されます。

  10. [色相回転] ウィンドウを閉じます。
  11. [設定] ウィンドウで [プロパティ] ボタンをクリックします。
  12. [プロパティ] ウィンドウで [情報] セクションを展開します。
  13. [一部のプロパティはこの Web マップに格納されています] をクリックします。

    一部のプロパティはこの Web マップに格納されています

    [レイヤー プロパティのステータス] ウィンドウが表示されます。

    レイヤー プロパティは、[データ プロパティ][表示設定プロパティ] の 2 つのカテゴリに分かれています。 [表示設定プロパティ] セクションには、1 つのプロパティ ([効果]) だけが Web マップに格納されていることが示されます。 その他すべてのプロパティはソース レイヤーに格納されています。

    表示設定プロパティリストの効果

    つまり、ソース レイヤーに戻り ([Switzerland] フィーチャ レイヤーのアイテム ページの [ビジュアライゼーション] タブ)、[効果] ウィンドウで変更を加えても、このマップには何の変化もありません。

    その他すべてのプロパティはソース レイヤーに格納されています。 つまり、ソース レイヤーの [ブレンド][フィルター][ポップアップ]、またはその他のプロパティに変更を加えると、その変更内容はこのマップに表示されます。

    プロパティが格納されている場所を把握できるため、その動作を予測することができます。 この場合、ソース レイヤーを所有しているのは自分であるため、レイヤー プロパティの変更は予期しない形では行われません。

    注意:

    自分がデータを所有していないので、データの変更は予期せず起こる可能性があります。

    すべてのマップで統一させたいプロパティはフィーチャ レイヤーで制御し、個別に設定したいプロパティは ([色相回転] プロパティなど) は各マップで設定できます。

  14. [レイヤー プロパティのステータス] ウィンドウを閉じます。
    ヒント:

    すべてのレイヤー プロパティを同じ場所に格納するには、[レイヤー プロパティの管理] をクリックします。

このチュートリアルでは、自分のアカウントに新しいフィーチャ レイヤーを保存することで、レイヤー プロパティを管理する方法を学習しました。 ユーザーはフィーチャ レイヤーが所有するデータを所有しませんが、すべてのレイヤー プロパティを所有します。 レイヤーの [ビジュアライゼーション] タブで、観光業で使用するすべてのマップに必要なレイヤー プロパティを構成しました。 冬の Web マップで、そのマップに必要なレイヤー プロパティ (色) を構成しました。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。