ディフェンス ツールボックスについて
まず、新しいプロジェクトを作成し、カスタムの [ディフェンス ツールボックス] タブを追加して、表示座標を変更します。さらに、1918 年 10 月 7 日のムーズ - アルゴンヌの戦場を表す軍事関連シンボルを含むレイヤー パッケージを追加します。 完了したら、ムーズ - アルゴンヌの戦場の探索を開始できます。
新しいプロジェクトの作成
ArcGIS Pro には、2D マップ、3D シーン、その他の製品を作成するための空のテンプレートのリストが格納されています。 マップ プロジェクト テンプレートには、マップ、プロジェクト データベース、ツールボックスなどが含まれています。
- ArcGIS Pro を起動します。 サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS 組織アカウントを使用してサイン インします。
注意:
ArcGIS Pro へのアクセス権限または組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
ArcGIS Pro を開くと、新しいプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを開くかを選択できるオプションが表示されます。 以前プロジェクトを作成したことがある場合は、最近使用したプロジェクトのリストが表示されます。
- [新しいプロジェクト] の下の [マップ] をクリックします。
- [新しいプロジェクトの作成] ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
- [名前] に「Meuse-Argonne」と入力します。
- [場所] で、プロジェクトを保存するコンピューター上の場所を参照します。
- [OK] をクリックします。
新しいプロジェクトが作成されます。 次に、ディフェンス ツールを追加するタブを作成します。
[ディフェンス ツールボックス] のタブの作成
[ディフェンス ツールボックス] は、ミッションに焦点を合わせた拡張機能のコレクションで、ArcGIS の防衛/インテリジェンス ワークフローを簡素化します。 このコレクションには、次のツールが含まれています。
- [座標変換] - 連立座標 (度 (10 進) や Military Grid Reference System など) を同じウィンドウに表示します。
- [距離と方向] - 測地線、測地円、および測地楕円を作成します。 マップ上のフィーチャを選択し、範囲リングを計算できます。
- [可視性] - 所定のポイントからの視野を計算し、観測員からターゲットヘの見通し線を特定します。
- [ミリタリー シンボル エディター] - 軍事関連シンボルを作成し、マップに追加します。
このステップでは、ArcGIS Pro のリボンをカスタマイズして、ディフェンス ツールボックスのタブを追加します。
- リボンの [プロジェクト] タブをクリックします。
- リスト ウィンドウの [オプション] をクリックします。
[オプション] ウィンドウが表示されます。
- [オプション] ウィンドウの [アプリケーション] の下にある [リボンのカスタマイズ] をクリックします。
- [リボンのカスタマイズ] セクションで、タブのスクロール ウィンドウの下にある [新しいタブ] ドロップダウン メニューをクリックし、[新しいタブ] をクリックします。
新しいタブとグループが、他のコア タブの下 (最初のコンテキスト タブ セットの上) に追加されます。
- [新しいタブ (カスタム)] が選択された状態で、[名前の変更] をクリックします。
[名前の変更] ウィンドウが表示されます。
- [名前の変更] ウィンドウの [表示名] で、「Defense Toolbox」と入力して [OK] をクリックします。
- 同様に、[ディフェンス ツールボックス (カスタム)] の下で、[新しいグループ (カスタム)] をクリックして選択します。 新しいグループの名前を「Defense Tools」に変更します。
- [ディフェンス ツールボックス (カスタム)] グループを選択し、コマンドを追加します。
- 上部の [コマンドの選択元] ドロップダウン メニューで、[すべてのコマンド] を選択し、「Coordinate Conversion」を検索します。
- 検索結果から、[座標変換] を選択して [追加] をクリックします。
これで [座標変換] ツールが [ディフェンス ツールボックス (カスタム)] グループに追加されます。
- 同様に、[距離と方向]、[可視性解析]、および [ミリタリー シンボル エディター] コマンドをグループに追加します。
- 終了したら、[OK] をクリックし、[戻る] ボタンをクリックします。
デフォルトで、[ディフェンス ツールボックス] タブがリボンで他のコア タブの右側に表示されます。 これらのツールのいくつかをこのチュートリアルで後から使用します。
座標系の変更
球形の 3D 地球を 2D マップに投影すると、形状、面積、距離、または方向に歪みが生じます。 それぞれの投影法で、一部のプロパティは維持されますが、一部のプロパティには歪みが生じます。最適な座標系を特定するのは空間アナリストの役割です。 現在のマップではおそらく、ベースマップ レイヤーに対応するために WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) が座標系として使用されています。 ローカル エリアの距離と方向を維持するために、ローカル投影法 UTM Zone 31N に変更します。 戦場で兵士と備品を効率的に移動させるには、両方のプロパティが必要不可欠となります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[マップ] レイヤーを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
[マップ プロパティ: マップ] ウィンドウが表示されます。
- [マップ プロパティ: マップ] ウィンドウで、[座標系] タブをクリックします。
- 検索ボックスに「WGS 1984 UTM Zone 31N」と入力して Enter キーを押します。
- [使用可能な XY 座標系] で、[投影座標系] を展開します。 フォルダーの展開操作は、[WGS 1984 UTM Zone 31N] が表示されるまで行います。 この座標系をクリックして選択します。
- [一般] タブをクリックします。
現在、マップの表示単位は [度 (10 進)] に設定されています。 これによって、マップ ビューの下部に表示される座標値の形式が決まります。座標値は、マップ上のポインターの位置に対応しています。 ただし、ほとんどの軍では度 (10 進) は使用されません。 MGRS (Military Grid Reference System) が、NATO (北大西洋条約機構) によって使用される標準の地理参照系です。 MGRS は、第二次世界大戦後に米国軍によって採用されたもので、大戦中に使用された競合するさまざまな参照系を統合し、単純化しています。 MGRS は世界全体をカバーし、正確な位置を 1 平方メートルの精度で伝えることができます。
- [表示単位] を [MGRS] に変更します。
- [OK] をクリックします。
マップが、新しい投影法を反映するように変更されます。 縮小すると、世界が歪みのある形で表示されますが、戦場を拡大すると、歪みが気にならなくなります。 これで、マップ ビューの下部に表示される座標値の形式として MGRS が使用されます。
注意:
マップが表示されない場合は、[コンテンツ] ウィンドウで、[地形図 (World Topographic Map)] を右クリックして、[レイヤーの全体表示] を選択します。
- [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] をクリックします。
戦場の特定
ムーズ - アルゴンヌの戦場を検索し、[Coordinate Conversion] ツールを使用して、その位置を MGRS 座標で指定します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [照会] グループで、[場所検索] ボタンをクリックします。
[場所検索] ウィンドウが表示されます。
- [場所検索] ウィンドウの検索ボックスに「Chatel-Chehery, Ardennes」と入力して、Enter キーを押します。
複数のポイントがマップに追加されます。 Chatel-Chehery は、ムーズ - アルゴンヌの戦場の中心となった場所です。
- リボンの [ディフェンス ツールボックス] タブをクリックします。 [ディフェンス ツール] グループで、[座標変換] ツールをクリックします。
[Coordinate Conversion] ツールでは、マップ上のポイントをクリックするか、入力パラメーターに座標を入力すると、度 (10 進) や MGRS など、いくつかの一般的な形式の間で座標が変換されます。 変換を実行するには、MGRS で出力するようにこのツールを設定します。
- [座標変換] ウィンドウの [出力形式] で、[追加] ボタンをクリックします。
- [Add New Output Coordinate] ウィンドウの [Category] で、[MGRS] をクリックします。
MGRS 座標の高度な設定をもっとわかりやすい形式にします。
- [Advanced] を展開して、X の後と Y の前にスペースを挿入します。
- [OK] をクリックします。
[座標変換] ウィンドウで、[MGRS] が出力座標タイプとして設定されます。
- [座標変換] ウィンドウの [座標を入力] で、[プロパティの編集] ボタンをクリックします。
- [Edit Properties] ウィンドウの [Display Coordinate] タブで [MGRS] を選択します。
- [OK] をクリックします。
次に、ポイントをいくつか追加します。
- [座標を入力] で、[マップ ポイント ツール] ボタンをクリックします。
このツールを使用して、Chatel-Chéhéry の座標を MGRS に変換します。
- マップで、近くにある [Chatel-Chéhéry] ラベルをクリックします。
変換後の MGRS 座標値が [List] ボックスに出力されます。
この方法で、重要な座標のリストを収集して、空間データや表形式データにエクスポートすることができます。
- [Coordinate Conversion] ウィンドウと [場所検索] ウィンドウを閉じます。
- リボンの [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで [マップ操作] をクリックします。
- プロジェクトを保存します。
[ディフェンス ツールボックス] のカスタム タブを作成し、軍規格に合わせて座標系を変更して、[座標変換] ツールを操作して戦場の MGRS 位置を特定しました。 次に、戦闘に参加したドイツ部隊とアメリカ部隊を表すマップ フィーチャを作成します。
ミリタリー シンボルの描画
前回は、マップの設定をミリタリー規格に合うように調整し、いくつかのミリタリー ツールについて理解を深めました。 次に、[Military Symbol Editor] を使用して、ムーズ - アルゴンヌ攻勢で戦った米国歩兵連隊とドイツ歩兵連隊を表すシンボルをマッピングして作成することで、1918 年 10 月 7 日のムーズ - アルゴンヌの戦場を再現します。
このモジュールでは、計画を策定する参謀将校としてのあなたの役割を深く理解できるように、軍事的意思決定過程 (MDMP) の説明から始めます。
軍事的意思決定過程の概要
米国陸軍は、司令官の命令を軍事行動に変換する 7 つのステップの同期計画プロセスとして、MDMP を開発しました。 司令官は、ミッションを言葉にすることでプロセスを開始します。その意図 (文書による) によって、参謀将校は作戦をまとめ、解析し、ウォー ゲームさながらに計画するよう促されます。 このモジュールのワークフロー全体は、MDMP の 2 つ目のステップである Mission Analysis (ミッション解析) に含まれます。
Mission Analysis は、最も重要なステップです。 このステップで生成される解析とレポートは、攻撃準備命令 (準備命令と呼ばれる) の記述で締めくくられます。 準備命令は、Receipt of the Mission (ミッションの受け取り) での司令官の意図を、3 つ目のステップ Course of Action Development (行動方針策定) で参謀将校が必要とする具体的な詳細に変換します。 意思決定過程を完了するためのタイムラインは、ミッションを受け取ってから、どれだけ迅速にそのミッションを遂行する必要があるかによって異なります。 米国外征軍は、ムーズ - アルゴンヌ攻勢を 3 つのフェーズに分類しました。
- 9 月 26 日~ 10 月 3 日 - 激しい抵抗に遭遇した最初のフェーズ
- 10 月 4 日~ 10 月 28 日 - アルゴンヌの森を抜け、ドイツ戦列を打ち破った中間のフェーズ (このチュートリアルで説明)
- 10 月 28 日~ 11 月 11 日 - ほとんどの土地を占拠し、ドイツが停戦を求めるという形で終結した最終フェーズ
米国第 82 歩兵師団 (このチュートリアルで説明している師団) は当初、1918 年 10 月 7 日に結集されるまで予備軍として控えていました。攻撃命令が出されたのは午後 9 時 30 分であり、ムーズ - アルゴンヌ攻勢の最終フェーズが始まる午前 5 時まで 8 時間もありませんでした。 このモジュールで実行する作業は、この 8 時間の間に遂行された可能性があります。
マップへのミリタリー シンボルの追加
連隊を表すシンボルを追加するには、戦場の地形のレイヤーを含むデータをダウンロードします。 次に、そのデータをプロジェクトに追加します。
- MeuseArgonneData 圧縮フォルダーをダウンロードして、ArcGIS Pro Meuse-Argonne プロジェクト フォルダーに解凍します。
- 必要に応じて、ArcGIS Pro で [Meuse-Argonne] プロジェクトを開きます。
- リボンの [マップ] タブの [レイヤー] グループで、[データの追加] ボタンをクリックします。
- [データの追加] ウィンドウで、プロジェクトのフォルダーを参照します。
- [Railroad.lpkx] をクリックし、[OK] をクリックします。
注意:
レイヤーが表示されない場合は、[データの追加] ウィンドウで [更新] ボタンをクリックします。
[Railroads] レイヤーが [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。 これらの鉄道はドイツの鉄道網の一部であり、これらの鉄道の占拠がムーズ - アルゴンヌ攻勢の主な目標でした。
- 同様に、[BattlePlan.lpkx] レイヤーを追加します。
[BattlePlan] レイヤーは、連合部隊およびドイツ部隊とこれらの部隊の塹壕要塞の位置を示しています。また、このレイヤーには、攻撃目標と部隊の境界マーカーも含まれています。 [コンテンツ] ウィンドウには、このレイヤーが [Military Overlay 2525B Change 2] (ミリタリー シンボルの標準的な名前) としてリスト表示されます。 混乱を避けるため、レイヤーの名前を変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Military Overlay 2525B Change 2] を 1 回クリックして選択します。 もう一度クリックして、レイヤー名を編集可能にします。 レイヤー名を「Battle Plan」に変更して Enter キーを押します。
- [Battle Plan] レイヤーを展開します。
このレイヤーは、戦闘計画に役立つフィーチャのいくつかのサブレイヤーで構成されています。 [Land] グループ レイヤーと [Control Measures] グループ レイヤーは、このチュートリアルで特に重要です。
- 必要に応じて、[Battle Plan] グループ レイヤーのすべてのフィーチャがマップ上に表示されるように拡大します。
- [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックして [新しいブックマーク] を選択します。
- [ブックマークの作成] ウィンドウで、[名前] に「Meuse-Argonne battlefield」と入力します。 [OK] をクリックします。
次に、[Battle Plan] レイヤーのいくつかのサブレイヤーについて理解を深めます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [Battle Plan] レイヤーで、[Land] サブレイヤーをオフにしてからオンにします。
[マップ] ウィンドウで、このレイヤーに対応するフィーチャを確認します。 このサブレイヤーで、青色の四角形は連合部隊を表し、赤色のひし形はドイツ部隊を表します。
- [Battle Plan] で、[Control Measures] グループ レイヤーをオフにしてからオンにします。
このサブレイヤーで、赤色のラインはドイツ軍の塹壕を表し、黒色のラインは連合軍の塹壕を表します。 [OBJ CORNAY] および [OBJ HILL 233] というラベルが付いた 2 つの四角形のフィーチャは、連合部隊の目標地点を示します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Battle Plan] レイヤーを折りたたみます。
米国歩兵連隊のシンボルの追加
標準のマップ シンボルを使用して、米軍の作戦と計画を表します。 Military Symbol Editor を使用すると、軍隊を表すシンボルと、味方、敵、または中立の存在を表すように色付けされた他の重要なフィーチャを作成できます。 このエディターには、古いミリタリー シンボル規格 MIL-STD2525D と新しいミリタリー シンボル規格 MIL-STD2525B が含まれています。
- リボンの [ディフェンス ツールボックス] タブをクリックします。 [ディフェンス ツールボックス] グループで、[Military Symbol Editor] をクリックします。
[Military Symbol Editor] ウィンドウが表示されますが、デフォルトでは無効になっています。
- [Military Symbol Editor] ウィンドウで、[Enable] をクリックします。
[アプリケーション設定] ウィンドウが表示されます。 味方の歩兵隊を表すシンボルを追加します。
- [アプリケーション設定] ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
- [Military Symbology Standard] で、[MIL-STD-2525B w/ Change 2] を選択します。
- [追加するレイヤー] で、[すべて選択] をオンにします。
- [OK] をクリックして、スキーマをデータベースに追加します。
- [Military Symbol Editor] ウィンドウの [Search] タブで、「infantry」と入力し、Enter キーを押します。
さまざまな戦闘歩兵部隊シンボルが返されます。 [Military Symbol Editor] ウィンドウを展開して、正式名称を確認することができます。
- 結果のリストで、2 番目にある [Movement and Maneuver: Infantry] オプションを選択します。
- 左側の [コンテンツ] ウィンドウを確認します。
[Battle Plan] レイヤーの上に、もう 1 つの [Military Overlay] レイヤーが追加されています。 このレイヤーには、マップに追加する新しい部隊を含めます。
- [Military Overlay] レイヤーの名前を「Attacking units」に変更します。
- [Military Symbol Editor] ウィンドウで、[Symbol] タブをクリックします。
このシンボルの属性を編集して、適切な歩兵隊マーカーを作成します。 現時点では、[Identity/Affiliation] が [Friendly] に設定されています。 青は味方部隊の色で、赤は敵部隊の色です。
次に、部隊の階層 (部隊のサイズを示す軍事用語) を追加します。
- [Echelon/Mobility] で [Regiment] を選択します。
シンボルが更新され、階層の設定を反映した 3 本の垂直バーが表示されます。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウで、[Label] タブをクリックします。
- [Label] タブで、次のパラメーターを変更します。
- Unique Designation - 327
- Higher Formation - 82
- Country Code - United States
米国第 327 歩兵連隊のシンボルを作成しました。この連隊は、米国第 82 歩兵師団に所属しています。 次に、マップ上で Exermont Ardennes (米国第 327 歩兵連隊が配置された場所の近くにある村) の付近にシンボルを追加します。
- リボンの [マップ] タブの [照会] グループで、[場所検索] をクリックします。
- [場所検索] ウィンドウで、[Exermont Ardennes] を検索して選択します。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウに戻ります。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウで [Add to Map] をクリックします。
- Exermont の近くでマップをクリックし、ミリタリー シンボルを追加します。
注意:
使用している ArcGIS Pro のバージョンに応じて、ベースマップのシンボルは異なる場合があります。
他の連隊との境界マーカーとなる 2 本の黒色のラインの間にシンボルがプロットされます。 後でこの位置に移動するために、この位置をブックマークします。
- リボン上の [マップ] タブの [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックしてから [新しいブックマーク] を選択します。 [U.S. 327 Infantry Regiment] というブックマークを作成します。
注意:
1918 年のムーズ - アルゴンヌの戦場がそうであったように、多くの部隊が 1 か所に集中していると、戦場が混乱する可能性があります。 戦闘序列 (部隊のサイズ、タイプ、人員、備品を含むリファレンス) をリスト表示する場合は、1 つの数字ではなく、国、部隊の名称、部隊のタイプ、および階層を追加すると最適です。 これにより、必要な部隊を似たような発音の部隊とすぐに区別できます。
ここで、米国第 328 歩兵連隊のシンボルを Apremont 付近に作成します。 地理的位置を検索して最後のシンボルを追加しましたが、座標位置を使用してシンボルを追加することもできます。 次のシンボルでは、情報がすべて同じであるため、ラベルだけを変更し、MGRS 座標を使用してそのラベルを追加します。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウの [Label] タブで、[Unique Designation] に「328」と入力します。
- [Enter Coordinates] タブで、[Coordinates] に「31UFQ4532760127」と入力します。
- [座標をマップに追加] をクリックします。
新しい連隊シンボルがマップ上で Apremont 付近の鉄道路線の北に位置するエリアに追加されます。
- 新しいシンボルを拡大して、[U.S. 328 Infantry Regiment] という新しいブックマークを作成します。
次に、最後の米国部隊である米国第 321 砲兵連隊 (米国第 164 砲兵旅団に所属する) を追加します。 情報はほとんど同じですが、[Identity/Affiliation] を砲兵シンボルに変更し、砲の射程に関する情報を新たに追加する必要があります。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウの [Search] タブで「artillery」を検索して [Fires: Field Artillery] を選択します。
- [Symbol] タブで、次のパラメーターを設定します。
- [Identity/Affiliation] で、[Friendly] を選択します。
- [Echelon/Mobility] で [Regiment] を選択します。
- [Label] タブで、次のパラメーターを設定します。
- [Unique Designation] に「321」と入力します。
- [Additional Information] に「(75mm)」と入力します。
- [Higher Formation] に「164」と入力します。
- [Country Code] で [United States] を選択します。
[Additional Information] は、連隊が撃つ砲の口径を示します。
- [Enter Coordinates] タブで、「31UFQ4690157748」と入力して、[Add Coordinate(s) to Map] をクリックします。
砲兵連隊は、戦場の南東に位置するエリア付近に表示されます。
- [Mark/Pan to Coordinate] をクリックして、シンボルを配置します。
- [U.S. 321 Artillery Regiment] というブックマークを作成します。
- プロジェクトを保存します。
ドイツ歩兵連隊のシンボルの追加
1918 年 10 月 7 日、米国第 82 歩兵師団は、ドイツ帝国陸軍の第 2 ラントヴェーア師団と対戦しました。 敵の 3 隊のドイツ歩兵連隊 (赤色のひし形で表す) を追加します。まず Fléville 付近の連隊から始めます。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウの [Search] タブで「infantry」を検索します。
- 検索結果から 4 番目の [Movement and Maneuver: Infantry] アイテムを選択します。
- [Symbol] タブで、[Identity/Affiliation] が [Hostile] に設定されていることを確認します。 [Echelon/Mobility] を [Regiment] に設定します。
- [Label] タブで、次のパラメーターを構成します。
- [Unique Designation] に「125」と入力します。
- [Higher Formation] に「2」と入力します。
- [Country Code] で [Germany] を選択します。
- [場所検索] ウィンドウで、「Fléville」を検索して選択します。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウで [Add to Map] をクリックします。 マップ上で Fléville 付近の鉄道路線の西に位置するエリアをクリックして、シンボルを追加します。
- この場所に [German 125 Landwehr Regiment] というブックマークを作成します。
次の部隊は、第 120 ラントヴェーア連隊です。この部隊も、第 2 ラントヴェーア師団に所属しています。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウの [Label] タブで、[Unique Designation] を「120」に変更します。
- [場所検索] ウィンドウで、「Ferme du Mesnil, Chatel-Chehery」を検索して、それに移動します。
- この町の近辺に連隊マーカーを追加します。
- [場所検索] ウィンドウを閉じます。
- この場所に [German 120 Landwehr Regiment] というブックマークを作成します。
最後の連隊である第 122 ラントヴェーア連隊には地理的名称がありませんが、MGRS 座標を使用して配置できます。
- 赤色のラインで表された境界マーカーが表示されるまで縮小します。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウで、このシンボルの [Unique Designation] を「122」に変更します。
- [Enter Coordinates] タブで、[Coordinates] に「31UFQ4265458429」をコピーして貼り付けます。
- [座標をマップに追加] をクリックします。
新しい赤色のひし形のシンボルが Ferme du Mensil で同じシンボルの南に追加されます。
- この場所に [German 122 Landwehr Regiment] というブックマークを作成します。
デフォルトでは、追加した最後の部隊が選択されています。 次に、選択したフィーチャをクリアします。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [選択] グループで、[選択解除] をクリックします。
- [Meuse-Argonne battlefield] ブックマークに移動します。
- プロジェクトを保存します。
オーバーレイとマップ データの管理
ドイツとアメリカの歩兵連隊を表す 6 つのミリタリー シンボルを戦場に追加しました。 これらのミリタリー シンボルは、ジオデータベース内の関連するフィーチャクラスに格納されたポイント フィーチャです。 そのため、各シンボルには、必要に応じて更新や編集が可能な、関連する位置および属性のプロパティが割り当てられています。 次に、データを管理して、属性情報について理解を深めます。
- [カタログ] ウィンドウで、[データベース] を展開します。
注意:
[カタログ] ウィンドウが表示されない場合は、[コマンド検索] で「Catalog」と入力し、[カタログ] ウィンドウを選択します。 [カタログ] ウィンドウが表示されます。
- [Meuse-Argonne.gdb] を展開します。
注意:
データベースが空の場合は、[Meuse-Argonne.gdb] を右クリックして [更新] を選択します。
[Meuse-Argonne] ジオデータベースは、このプロジェクトの一部として作成されたデータベースです。 [militaryOverlay2525b2] スキーマは、ミリタリー シンボル規格を設定した際に生成されました。
- [militaryOverlay2525bc2] フィーチャ データセットを展開します。
このフィーチャクラスのコレクションには、[Military Symbol Editor] を使用して作成および管理するさまざまなポイント フィーチャ、ライン フィーチャ、ポリゴン フィーチャが含まれます。 たとえば、[Installations]、[LandEquipment]、[Activities]、[ControlMeasures] などです。 [Units] フィーチャクラスは、歩兵連隊を表すポイント フィーチャを格納します。
次に、[コンテンツ] ウィンドウで、このジオデータベース内のフィーチャクラスから取得されたレイヤーを探索します。
- 必要に応じて、[コンテンツ] ウィンドウで、[Attacking units] グループ レイヤーを展開します。
このグループ レイヤーには、部隊、備品、施設、作戦、安定化作戦、危機管理、および天候特性の重要なフィーチャをまとめるいくつかのサブグループ レイヤーが含まれています。 ムーズ - アルゴンヌ攻勢で重要なサブレイヤーとフィーチャはすべて、[Land] グループ レイヤーと [Control Measures] グループ レイヤーにあります。
- 必要に応じて、[Land] サブグループを展開します。
- [Units] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。
[Units] テーブルには、[Military Symbology Editor] を使用して追加した連隊の数に対応する 6 つのレコードが含まれています。 [Affiliation] フィールドでは、部隊が [Friendly] または [Hostile] と示されています。 これらの属性値は、ムーズ - アルゴンヌ攻勢の連隊の新規シンボル作成時に設定したシンボル プロパティに直接対応しています。
次に、第 2 ラントヴェーア師団に所属する 3 つのドイツ歩兵連隊を選択し、それらの [Higher Formation] 属性を更新します。
- [マップ] タブの [選択] グループにある [選択] ボタンをクリックします。
- マップで追加したドイツ連隊の 1 つを選択して、Shift キーを押しながら他の 2 つの連隊を選択することもできます。
選択すると、マップ上の連隊と、属性テーブル内の関連レコードがハイライト表示されます。
- 必要に応じて、属性テーブルで [Higher Formation] フィールドが表示されるまで右にスクロールします。
[Higher Formation] の現在の値は 2 です。 ここでは、米国第 82 歩兵師団と対峙する 3 つのドイツ歩兵連隊の上位部隊の名前を追加したいと思います。 連合部隊とは異なり、ドイツ部隊の名前は部隊の特性と機能を反映していました。 第一次世界大戦において、ドイツ ラントヴェーア部隊は、現役軍および予備軍での兵役をすでに完了した老兵で構成されていました。 ラントヴェーア部隊は、後方防衛を目的としていましたが、大戦の長期化に伴い人員が不足してくるにつれて、前線での戦闘の任務に就かされました。 連合の諜報機関は、ラントヴェーア部隊を劣等に分類しました。
- 選択した各レコードをダブルクリックして、値を「2 Landwehr」に変更します。
- [属性テーブル] ツールバーで [解除] をクリックして選択を解除します。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [編集の管理] グループにある [保存] をクリックします。 [編集の保存] ウィンドウで [はい] をクリックします。
- 属性テーブルを閉じます。
- [マップ] タブの [ナビゲーション] グループにある [マップ操作] をクリックします。
- マップ上で、編集したドイツ連隊にズームします。
ラベルが更新され、新しい属性値が示されています。
グラフィックスの統制経路の描画
1918 年 10 月 7 日の朝、米国第 82 歩兵師団の 2 つの連隊が強襲を開始しました。 前進軸の矢印 (戦場活動の整理と調整に使用されるグラフィックスの統制経路) を作成することで、彼らの攻撃を示します。 前進軸は、前進部隊の戦闘力の大半が目標に向かって移動する一般的なエリアを示します。 ここでの矢印は、OBJ CORNAY に向かって移動している米国第 327 歩兵連隊と OBJ HILL 223 に向かって前進している米国第 328 歩兵連隊を表します。
まず、米国第 327 歩兵連隊の前進軸を作成します。
- [U.S. 327 Infantry Regiment] ブックマークに移動します。 必要に応じて、この連隊と [OBJ CORNAY] ラベル付きの四角形が両方とも表示されるように縮小します。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウの [Search] タブで、検索ボックスに「advance」と入力し、Enter キーを押します。
- [Result Count] リストで、[Maneuver Areas: Axis of Advance: Main Attack] を選択します。
当初、前進軸の矢印は黄色で表示されますが、シンボルを作成すると色が変わります。
- [Symbol] タブの [Identity/Affiliation] で、[Friendly] を選択します。 [Echelon/Mobility] で [Regiment] を選択します。
- [Label] タブの [Unique Designation] に、「CHARLIE」と入力します。 [Country Code] で [United States] を選択します。
- [データの追加] をクリックします。
ポインターが十字線に変化します。
- 米国第 327 歩兵連隊の中心をクリックして、[OBJ CORNAY] ボックスの中心をダブルクリックします。
前進軸を表す矢印がマップ上に表示されます。
- [U.S. 328 Infantry Regiment] ブックマークに移動し、OBJ HILL 223 ラベル付きの四角形も表示されるまで縮小します。
- [Label] タブの [Unique Designation] で、テキストを「CHAPLIN」に置き換えます。
- [Add to Map] をクリックして、米国第 328 歩兵連隊から OBJ HILL 223 への前進軸を作成します。
- [Military Symbology Editor] ウィンドウを閉じます。
- プロジェクトを保存します。
戦闘の前線、塹壕、他の戦略的な施設を示すミリタリー オーバーレイを含むレイヤー パッケージをダウンロードしました。 [Military Symbol Editor] を使用して、6 つのミリタリー シンボルを作成し、ムーズ - アルゴンヌ攻勢での米国第 82 歩兵師団の進撃を描画しました。 次に、Military Analyst エクステンションの地理空間ツールを使用して、戦闘をさらに深く解析します。
距離と方向の確認
前回は、戦場の準備に必要なミリタリー シンボルを作成しました。 次に、[Distance and Direction] ツールを使用して、OBJ HILL 223 への攻撃の際に、戦車と砲がどのようにして米国第 328 歩兵連隊を支援できたかを示します。 まず、米国第 344 戦車大隊が、攻撃する歩兵隊に遅れずについていくことができたかどうかを示す範囲リングを作成します。 次に、リングを使用して、米国第 321 砲兵連隊の 75 mm 砲が目標を砲撃できたかどうかを確認します。
速度と時間を使用した円の作成
1916 年のソンムの戦いの際に、塹壕戦のこう着状態を打破しようとして、イギリス陸軍によって戦車が初めて使用されました。 第一次世界大戦時代の戦車は、現在と比較すると、動きが遅くぎこちないものでした。 ムーズ - アルゴンヌ攻勢の際、アメリカ軍はフランス製ルノー FT-17 戦車で武装されていました。この戦車は、最適条件下で時速 7 キロメートル (4.3 mph) の最高速度を持っていました。
マップでは、米国第 344 戦車大隊が Apremont の町の近くに配置されています。 この大隊の FT-17 戦車が Hill 223 に到着するまでにかかる時間を調べます。 歩兵隊が有刺鉄線や塹壕を乗り越えて機関銃に打ち勝つための支援をする戦車が、それに間に合うように到着できたかどうかを確認したいと思います。 移動時間を調べるため、[Distance and Direction] ツールを使用して、2 つの地理的位置間の距離の計算に使用されるライン、楕円、および範囲リングをプロットします。 このツールの精度は、スナップによって向上します。スナップにより、フィーチャが互いに一致することが確定されます。
- 必要に応じて、[Meuse-Argonne] プロジェクトを開きます。
- 必要に応じて、マップ下部のスケールの横にある [スナップ] をクリックして有効にします。
ボタンが青色に変わり、アクティブであることを示します。 ミリタリー シンボルと同様に、パラメーターを設定して、特定のポイント フィーチャをスナップします。
- [スナップ] ボタンをポイントします。 [スナップ] ウィンドウで、[最も近いポイントまたは LAS ポイント フィーチャへのポイント スナップ] がオンになっていることを確認します。
- マップ上で、米国第 344 戦車大隊 (中に楕円がある青色の四角形) にズームします。
- リボンの [ディフェンス ツールボックス] タブをクリックします。 [距離と方向] ツールをクリックします。
- [Distance and Direction] ウィンドウで、[Circle] タブをクリックします。
- [Edit Properties] ボタンをクリックします。 [Edit Properties] ウィンドウで、[MGRS] を選択します。 [OK] をクリックします。
- [Map Point Tool] ボタンをクリックします。
- 米国第 344 戦車大隊をクリックします。
スナップ インジケーターにより、クリックした場所がその戦車部隊の正確な位置と確実に一致します。
軍は距離の計測にマイルではなくキロメートルを使用するため、[Radius/Diameter] パラメーターを変更して、軍の慣習を反映させます。
- [Radius/Diameter] で、[Kilometers] を選択します。
[Distance Calculator] を使用すると、オブジェクトが移動可能な速度に基づいて、リングをプロットできます。 特に、FT-17 戦車が歩兵隊に遅れずについていくことができるかどうか、また 2 時間以内に Hill 223 に到着できるかどうかを確認します。
- [Distance Calculator] を展開します。
- [Time] で、「2」と入力して [Hours] を選択します。
FT-17 戦車は、最高時速 7 キロメートル (kph) で移動できます。 ただし、雨やぬかるみ、戦場の障害物 (漏斗孔や有刺鉄線など) を考慮して、戦車が 2 kph で前進できたと見積もります。
- [Rate] で、「2」と入力して [Kilometers/Hour] を選択します。
マップが調整され、円が表示されます。 この円は、米国第 344 戦車大隊が歩兵隊とともに Hill 223 の麓に到着できることを示しています。 司令部は、攻撃開始時に米国第 344 戦車大隊をできるだけ塹壕の近くに移動させて、戦車の射程を広げることができます。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[マップ操作] をクリックします。
- [Distance and Direction] ウィンドウで、[中心点] ボックスからテキストを削除します。
- 「October 7, 1918」という名前のブックマークを作成します。
対話形式での範囲リングの作成
再び [Distance and Direction] ツールを使用しますが、今回はこのツールを使用して米国第 321 砲兵連隊の射程を Mounblainville の近くの現在の位置からマッピングします。 Hill 223 への攻撃を支援するため、この部隊の 75 mm 砲が必要となります。
榴散弾の有効射程 (6.5 キロメートル) と榴弾の有効射程 (7.4 キロメートル) が、OBJ HILL 223 と鉄道線路 (Hill 223 への攻撃後の目標) の両方に到達できるかどうかを確認します。 榴散弾は敵の人員を制圧することを目的としているのに対して、榴弾は有刺鉄線や機関銃巣などの障害物や要塞を破壊することを目的としています。
- [U.S. 321 Artillery Regiment] ブックマークに移動します。
- 必要に応じて、[OBJ HILL 223] が表示されるまで縮小します。
- [Distance and Direction] ウィンドウで、[Rings] タブをクリックします。
- 必要に応じて、[Ring Type] を [Interactive] に設定します。
- [Map Point Tool] ボタンをクリックした後、米国第 321 砲兵連隊をクリックします。
- [距離単位] を [キロメートル] に変更します。
- マップ上で、[OBJ HILL 223] の中心をポイントします。
ポインターを移動させると、マップ上でグレーの直径リングが移動し、[Distance and Direction] ウィンドウの [Radius] ボックスに距離が反映されます。
- ポインターを移動させて、[OBJ HILL 223] 目標ボックスが円で完全に囲まれるようにします。 [Radius] の値を確認して、マップをクリックします。
円の色が変化します。 半径は約 7.5 キロメートルです。これは、75 mm 砲の榴散弾 (6.5 キロメートル) と榴弾 (7.4 キロメートル) の両方の最大射程がこのラインに少し届かないことを意味します。
- [マップ] タブで [マップ操作] ボタンをクリックします。
- 必要に応じて、赤い円全体が表示されるまで縮小します。
この部隊は、その砲によって歩兵隊の Hill 223 への攻撃を支援できるように、現在の位置から要塞にさらに近づく必要があります。
- [Rings] タブの下部で [Delete Rings] ボタンをクリックしてグラフィックスを消去します。
- [October 7, 1918] ブックマークに移動します。
部隊の再配置
次に、米国第 321 砲兵連隊を再配置して、米国第 328 歩兵連隊をさらに支援できるようにします。
- リボンの [編集] タブをクリックします。 [ツール] グループで、[移動] ツールをクリックします。
- 米国第 321 砲兵連隊をクリックします。
部隊がハイライト表示され、ポイント フィーチャに黄色いドットが表示されます。
注意:
赤色の距離の円がマップ上に表示されたままであれば、米国第 321 砲兵連隊を選択する前に削除しておきます。 円を削除するには、まず該当する円を選択し、[編集] タブの [フィーチャ] グループで [削除] を選択します。
- 部隊を米国第 328 歩兵連隊の北東に位置する高地までドラッグします。
- [編集] タブの [編集の管理] グループで、[保存] をクリックします。
- [選択] グループの [選択解除] ボタンをクリックします。
- 必要に応じて、[Direction and Distance] ツールを使用して、再配置された米国第 321 砲兵連隊が [OBJ HILL 223] を射程に収めていることを確認します。
- 編集内容を保存して、プロジェクトを保存します。
[Distance and Direction] ツールを使用して、戦車が移動できる距離を見積もり、砲兵部隊がそのターゲットを射程に収めているかどうかを確認しました。 米国第 321 砲兵連隊の砲は Hill 223 を射程に収めていますが、その部隊には、攻撃中にターゲットを観測し、歩兵隊が目標に向かって前進しているときに観測内容を砲兵隊員に報告できる兵士が必要です。 前線観測員と呼ばれるこれらの特別な兵士たちは、連絡を保つことで射撃を調整し、砲兵隊員ができるだけ少ない砲弾で標的を撃つことができるようにします。 この任務を果たすために、前線観測員は目標と自分たちの間の障害物ができるだけ少ない高地にいる必要があります。
次に、[Visibility] ツールを使用して、これらの前線観測員が攻撃目標 Hill 223 に対して遮るものがない視界を確保できるようにします。
可視領域の計算
前回は、連合部隊が歩兵隊を支援するためにどの距離にいる必要があるかを確認しました。 次に、可視領域を計算して、陸軍の前線観測員が戦闘につながる何を観測できたかを確認します。 可視領域では、観測員の 1 つまたは複数の位置からのエリアの可視性が計算されます。その結果には、1 人または複数の観測員がどのエリアを見ることができるか (またはできないか) が示されます。 まず、前線観測員を配置したいエリアを定義します。 次に、[LLOS] (Linear Line Of Sight) ツールと [RLOS] (Radial Line Of Sight) ツールを使用して、さまざまな見通し線のビューを作成します。 [LLOS] は、観測員が特定の地点 (橋やチェックポイントなど) への遮るものがある (またはない) 視界を持つかどうかを示します。 [RLOS] は、観測員が見ることできるものとできないものをすべて示します。
このマップで使用される標高データは、NASA (アメリカ航空宇宙局) のご厚意によるものです。 標高データはそのソースに応じて大幅に異なるため、別の標高セットを使用すると、結果が変わることがあります。
標高データの追加
米国第 82 歩兵師団の作戦地域内で最も標高の高い場所を見つけて、前線観測員チームを配置する必要があります。 まず、標高レイヤーを追加します。
- 必要に応じて、[Meuse-Argonne] プロジェクトを開きます。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。 [レイヤー] グループの [データの追加] をクリックします。
- [Meuse-Argonne] フォルダーを参照し、[Elevation.tif] をクリックして、[OK] をクリックします。 (標高データを表示するために、ウィンドウをリフレッシュする必要があることがあります)。
標高レイヤーが、マップの [World Topographic Map] ベースマップの上に追加されます。
地形によって戦略を決定づけることができるため、標高が戦場に及ぼす影響を認識しておくと、敵部隊と味方部隊の動きや振舞いとその理由について理解を深めることができます。 この場合、ドイツの第 2 ラントヴェーア師団の連隊がその位置を占めた理由は、高地によって説明されます。 高く見晴らしのよい地点のおかげで、機関銃手や前線観測員は、眼下のアメリカ軍の塹壕をよく見渡すことができました。
グレーのさまざまな陰影は、高い標高ほど明るく、低い標高ほど暗く表示することで、地形の特性を反映しています。 標高が視覚的にわかりやすくなるように、配色を変更します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、画面を下にスクロールして [Elevation.tif] レイヤーのシンボルを右クリックします。 シンボル選択で、矢印をクリックして他の配色を表示します。
- 配色のリストの下部にある [名前の表示] チェックボックスをオンにします。
- 矢印をクリックして、他の配色をもう一度表示し、[Elevation #1] を選択します。
[Elevation #1] の配色が適用され、低地を表す緑色と高地を表す黄色および茶色で標高が表示されます。
この画像によって、攻撃中に米国第 82 歩兵師団がかなり多くの犠牲者を出した理由がわかりやすくなります。 アメリカ兵は、ドイツ兵からよく見える状態で広々とした土地を横断し、上に向かって攻撃するよう強いられました。 さらに、ドイツ兵は、アメリカ兵が地形上の利点をあまり得られないように、自らの配置を決めました。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Elevation.tif] レイヤーを [World Hillshade] レイヤーの下にドラッグします。
標高レイヤーは、ベースマップによってマスクされますが、このチュートリアルで使用する地理空間ツールの標高ソースとして機能します。
最も高い標高の検出
次に、観測員チームを配置したいエリアの中で最も標高の高い場所を特定して、チームのメンバーが OBJ HILL 223 をはっきりと見ることができるようにします。 最初のモジュールでダウンロードした地理空間ツールの 1 つである [Highest Points] ツールを使用します。 前線観測員をできるだけ遠くの前方に配置することが理想です。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Elevation.tif] レイヤーをオフにします。
- [コマンド検索] で、「Find Highest Or Lowest Point」と入力し、ツールをクリックします。
[最高地点または最低地点の検出] ウィンドウが表示されます。
- [最高地点または最低地点の検出] ウィンドウで、次のように設定します。
- [入力サーフェス] で [Elevation.tif] を選択します。
- [出力フィーチャクラス] に「HighestPoint82INFDIV」と入力します。
- [Highest or Lowest Point] のドロップダウン メニューで、[Highest points] を選択します。
- [Input Area] で、編集ボタンをクリックして、新しい [Highest Points Input Area] レイヤーを作成し、[Polygons] を選択します。
前線観測員用のポリゴンを描画します。 そのポリゴンの中で、[Highest Points] ツールが最も高い標高を見つけます。
- ポリゴンの左上隅として、アメリカ軍の塹壕ラインが、XXX というマークの軍団境界マーカーと交差する場所をクリックします。
- アメリカ軍の塹壕を、XX というマークの師団統制措置ラインに至るまで南にたどり、クリックします。
- そのまま統制措置ライン XX に沿って右に進み、ラインの端でクリックします。
- そのまま統制措置ライン XXX に至るまで北に進み、クリックします。
- そのまま統制措置ライン XXX に沿って進み、左上隅にある元の起点に戻ります。 ダブルクリックしてポリゴンを完成させます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで [実行] をクリックします。
一連の金色のシンボルによって、米国第 82 歩兵師団の作戦地域における、定義したエリア内の最も標高の高いポイントがマークされます。 これらのポイントには 231 (メートル) のラベルが付けられています。 この標高は、前線観測員用に定義した地域内で最も標高の高い単一の場所を表しています。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Find Highest Or Lowest Points Input Area (Polygons)] レイヤーをオフにします。
[Highest Point] のレイヤーは、一時的なレイヤーです。 このデータをジオプロセシング ツールで使用するため、永続的なフィーチャクラスに変換します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[HighestPoint82INFDIV] を右クリックして [データ] をポイントし、[フィーチャのエクスポート] を選択します。
- [フィーチャのエクスポート] ダイアログ ボックスの [出力名] に「ForwardObservers」と入力し、[OK] をクリックします。
[ForwardObservers] ポイント フィーチャクラスが [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。 次に、前線観測員を表すシンボルを変更します。
- [ForwardObservers] レイヤーを右クリックして、[シンボル] を選択します。
- [シンボル] ウィンドウで、ポイント シンボルをクリックします。
- [ギャラリー] タブの検索ボックスに「observer friend」と入力して Enter キーを押します。
- 結果のリストで、[Fires: Field Artillery Observer] をクリックします。
フィーチャのシンボルが更新されます。
- [シンボル] ウィンドウを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[HighestPoint82INFDIV] レイヤーをオフにします。
これで前線観測員の位置がわかったので、チームのメンバーが [OBJ HILL 223] を見ることができるかどうかを確認します。 次に、前線観測員チームの配置に使用したのと同様の手順を使用して、目標地点ボックス内で最も標高の高いポイントを見つけます。
- 必要に応じて、[最高地点または最低地点の検出] ツールをもう一度開きます。
- [Input Area] で、編集ボタンをクリックして [Polygons] を選択します。
以前と同様、エリアを定義します。ただし今回は、四角形を使用して、目標地点ボックスのサイズに一致させます。
- [Rectangle] シンボルをクリックします。
- [OBJ HILL 223] の左上隅をクリックしてから、右下隅をダブルクリックします。
四角形が完成し、新しいレイヤー [Find Highest Or Lowest Points Input Area (Polygons) 2] が [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。 Hill 223 の目標地点ボックス内で、再び最も標高の高いポイントを見つけます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウの [入力サーフェス] で [Elevation.tif] を選択します。
- [出力フィーチャクラス] に「HighestPointOBJHILL223」と入力します。
- ドロップダウンで [Highest Points] を選択します。
- [実行] をクリックします。
新しいレイヤー [HighestPointOBJHILL223] が [コンテンツ] ウィンドウとマップに追加されます。 最高標高値が 254 メートルのクラスター化されたポイントが複数存在します。 以前と同様、ポイントを永続的なフィーチャクラスに変換します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [HighestPointOBJHILL223] レイヤーを右クリックし、[データ] にポインターを合わせて [フィーチャのエクスポート] を選択します。
- [フィーチャのエクスポート] ダイアログ ボックスの [出力フィーチャクラス] に「HighestPoint_Hill223」と入力します。
- [OK] をクリックします。 [コンテンツ] ウィンドウで、[HighestPointOBJHILL223] と [Find Highest Or Lowest Points Input Area (Polygons) 2] をオフにします。
直線状見通し線の作成
直線状見通し線は、観測員が地上の特定のポイントを見ることができるかどうかを示します。 前線観測員が [OBJ HILL 223] への遮るものがない視界を持つかどうかを確認します。
- リボンの [ディフェンス ツールボックス] タブをクリックします。 [可視性解析] をクリックします。
- [可視性解析] ウィンドウが表示されます。 必要に応じて、[線状見通し] タブをクリックします。
このツールは、[Elevation.tif] レイヤーを標高ソースとして自動的に識別して設定します。
- [観測ポイント] の下のドロップダウン メニューで、[手動入力] を選択します。 [Edit Properties] ボタンをクリックし、[MGRS] を選択します。 [OK] をクリックします。
- [Observer Map Point Tool] ボタンをクリックします。
- [ForwardObservers] ポイント シンボルをクリックします。
青いドットがシンボルに表示されます。
- [Visibility] ツールの [ターゲット ポイント] で、[手動入力] を選択して、[Target Map Point Tool] ボタンをクリックします。
- マップ上で Hill 223 の最も標高の高いポイントのいずれかをクリックします。
- [出力線状見通し] で「ForwardObserver」と入力します。
[可視性解析] ウィンドウの [地表からの高さ] パラメーターでは、観測員の視点が、計測対象サーフェスから 2 メートル上 (ほぼ一般的な兵士の高さ) にあると想定しています。 必要に応じて、観測員とターゲットの高さを調整できます。
- [観測オプション] を展開します。 [地表からの高さ] と [ターゲット] に「2」と入力します。
- [可視性解析] ウィンドウで [OK] をクリックします。
ツールの実行が完了するまで、多少時間がかかります。 完了すると、[コンテンツ] ウィンドウにいくつかのサポート レイヤーが追加されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、新しいグループ レイヤー [ForwardObserver] を展開し、[ForwardObserver_LLOS_Output] レイヤーを検索します。 このレイヤーのオンとオフを切り替えて、ツールによってマップに追加されたライン フィーチャを識別します。
[ForwardObserver_LLOS_Output] レイヤーには、識別したターゲットと観測員の間に見通し線が表示されます。 生成されたライン セグメントは、緑と赤で色付けされ、ラインに沿ったどの場所が観測員から見える (緑色) か見えない (赤色) かを示します。
[OBJ HILL 223] への前線観測員の視界は、一部遮られています。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[ForwardObserver_LLOS_Targets] レイヤーを見つけます。 このレイヤーのオンとオフを切り替えて、ツールによってマップに追加されたポイント フィーチャを識別します。
ターゲットの位置は緑色であり、観測員から見える状態ですが、そのターゲットまでの見通し線をさらに見やすくすることができます。 次に、ツールを再実行して、観測員を 10 メートルの高さに配置します。 地上では、観測員を建物または木の上に配置することでこの高さを実現できます。
- [コンテンツ] ウィンドウで [ForwardObserver] グループ レイヤーを右クリックして [削除] を選択します。
- [可視性解析] ウィンドウの [地表からの高さ] の [観測点] で、2 から 10 に変更します。
- [OK] をクリックします。
観測員を 10 メートルの高さに配置することで、すべてではありませんが、いくつかの死角がなくなります。 前線観測員の視界の改善は、射撃の調整に役立ちます。これは、人命を救い、砲弾を節約できる手段です。
放射状見通し線の作成
前線観測員が 1 つの方向だけでターゲットを見ることはほとんどありません。 観測員は、通常、すぐ近くの場所から標的に至るまでの半径 180 度以上を監視します。 地上 10 メートルに配置された前線観測員の視界の中で、見える場所と見えない場所をすべて識別すると効果的です。 これには [RLOS] (Radial Line Of Sight) ツールが役立ちます。このツールは、観測員の 1 つまたは複数の位置からのエリアの可視性を計算します。 結果として、1 人または複数の観測者から見えるエリアが表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[ForwardObserver_1] グループ レイヤーをオフにします。
- [可視性解析] ウィンドウで [放射状見通し線] タブをクリックします。
- [観測ポイント] で、[マップ ポイント ツール] をクリックし、[Forward Observer] の位置をクリックします。
- [Symbolize Non-Visible Data in Output] チェックボックスをオンにします。
- [観測オプション] を展開します。
- [Observer] で、高さの値を 2 から「10」に変更します。
- [Distance] を「0」to「5000」に変更します。
- [Field of View] で、[Horizontal] を「0」から「360」に変更します。
- [OK] をクリックします。
完了すると、[RLOS] ツールによって [コンテンツ] ウィンドウに新しいグループ レイヤーが追加されます。 このレイヤーは、地上 10 メートルに配置された観測員から見える場所と見えない場所を表します。
- マップで、前線観測員の前にあるエリアにズームします。
このレイヤーに適用されている配色はランダムです。 見えるエリアと見えないエリアを簡単に識別するために、レイヤーのシンボルを変更し、見える場所に緑、見えない場所に赤を使用します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[RLOS] を展開します。 [RLOS_RLOS_Visibility] レイヤーで、[Visible by 1 Observer] のシンボルを右クリックして、明るい緑色を選択します。
- [Not Visible] で、明るい赤色を選択します。
- 必要に応じて、米国第 327 歩兵連隊と第 328 歩兵連隊の両方の前進軸を確認できるように縮小します。
この可視領域によって、第 327 歩兵連隊と第 328 歩兵連隊の両方が、明るい赤色のエリアで表現されている広い死角を通って前進していることがわかります。 また、第 2 ラントヴェーア師団は、観測員の見通し線の下にある低平地を見つけることで、その防御陣地の価値を最大限に高めたこともわかります。 これが事前にわかっていれば、第 82 歩兵師団は、観測員を観測気球 (第一次世界大戦で採用された方法) に配置することで、攻撃中の可視性を改善できたでしょう。ただし、ムーズ - アルゴンヌ攻勢では多くの戦闘が雨や霧の中で行われたため、この方法では限られた成功しか収めることができなかったと思われます。
このような情報を得た結果として、師団は、砲兵隊員と、前進している歩兵隊の間のモバイル通信を改善する手段をとることもできたでしょう。 第一次世界大戦の際、これは多くの場合、兵士をメッセンジャーとして使用したり、伝書鳩を放したりすることを意味しました。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[RLOS] グループ レイヤーをオフにして折りたたみます。
- プロジェクトを保存します。
戦場の 2D マップから 3D シーンへの変換
次に、2D マップを 3D シーンに変換して、連隊の位置、敵の要塞、前線観測員の可視領域の表示を探索します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[ForwardObersver_1] グループ レイヤーをオンにします。
- [カタログ] ウィンドウで、[マップ] を展開します。
- [マップ] を右クリックし、[変換] にポインターを合わせて [ローカル シーンに変換] を選択します。
2D マップと同じレイヤーを使用して、3D シーンが作成されます。
- シーン上で、Hill 223 と前線観測員の間に白の見通し線を配置します。
注意:
ベースマップが暗色で表示されている場合は、ジーンのイルミネーション設定によるものです。 これを変更するには、[コンテンツ] ウィンドウで、[Map_3D] をダブルクリックします。 [イルミネーション] タブをクリックします。 [イルミネーションの定義] で [カメラからの天頂位置] を選択して、[OK] をクリックします。
- マウスのホイール ボタンをクリックして、シーンをマップの上方に回転させます。 見通し線にズームします。
注意:
シーン内を移動する方法については、「3D でのナビゲート」をご参照ください。
白い管は、前線観測員と、Hill 223 の最も標高の高いポイントの間の見通し直線を示しています。 この側面のビューでは、ムーズ - アルゴンヌの戦場のなだらかに起伏した地形によって前線観測員の死角 (赤で表示) が生まれることがわかりやすく示されています。観測員の任務には、歩兵隊が前進しているときに砲兵射撃を調整することも含まれます。 第一次世界大戦の後期には、移動弾幕射撃に援護されて前進することが一般的な戦術となっていました。
緑色と赤色の見通し線が地下に埋め込まれた形で表示されます。 次に、見通し線の作成に使用した [Elevation.tif] レイヤーに合わせて標高サーフェスを変更することで、もっと見やすくします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Elevation.tif] を [Ground] レイヤー カテゴリ ([WorldElevation3D/Terrain3D] の上) までドラッグします。 [Elevation.tif] レイヤーをオンにします。
注意:
[コンテンツ] ウィンドウの [標高サーフェス] レイヤー カテゴリで、3D 地形の描画方法を定義します。 このシーンでは、[Elevation.tif] レイヤーに基づいて地表が形成されます。 この DEM の範囲を超えるエリアでは、デフォルトの World Elevation サーフェスに基づいて地表が形成されます。
これでもまだ、一部の角度では線がはっきり見えません。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[ForwardObserver_1] を展開して [ForwardObserver_1_LLOS_Output] をダブルクリックし、[レイヤー プロパティ] ウィンドウを開きます。
[コンテンツ] ウィンドウで、[2D レイヤー] カテゴリのシンボルは、[標高サーフェス] にドレープされた状態で描画されます。 [3D レイヤー] カテゴリのシンボルは、定義された標高で描画されます (通常は、宙に浮いた状態)。 これらの標高値は、[レイヤー プロパティ] ウィンドウで調整できます。
- [高度] タブをクリックします。 [カートグラフィック オフセット] に「10」と入力します。
このプロパティにより、緑色と赤色の見通し線が 10 メートル高い位置に引き上げられるため、見やすくなります。
- [OK] をクリックします。
- シーンを回転させたり傾けたりして、自分の視点が前線観測員の視点に近くなるようにします。
観測員の位置に近づくにつれて、見える赤色のエリアが少なくなります。これは、これらのエリアがこの見晴らしのよい場所から隠れて見えないためです。 また、ベースマップを変更することによって、地形の全体像がさらによくわかるようになります。
- [マップ] タブの [レイヤー] グループで、[ベースマップ] をクリックして [衛星画像] を選択します。
観測員とターゲットがどちらも、木々に覆われた丘陵地 (その間の大部分は農地) の上に存在しているような状態です。
- シーン内を移動して、この地域を探索します。
ベースマップを変更すると、地形に関する詳細な情報が提供されます。 この場合、広々とした農地は、前進する戦車に平坦なルートを提供します。 小川や木々は、前進する歩兵隊をカモフラージュするのに役立つ可能性があります。 ただし、OBJ CORNAY や [OBJ HILL 223] の近くにある密林は、塹壕の中のドイツ軍の機関銃手に優れたカモフラージュを提供します。 ムーズ - アルゴンヌ攻勢の戦下にあった地域の戦闘の傷痕が残る景色ではなく、現在の画像を見ていますが、衛星画像レイヤーを適用すると、地形の解析に必要な情報が提供され、戦闘上の作戦に有効に働く可能性があることがよくわかります。 第一次世界大戦中も、航空写真が偵察の目的に幅広く利用されていました。
- プロジェクトを保存します。
- ArcGIS Pro を閉じます。
このチュートリアルでは、[ディフェンス ツールボックス] をムーズ - アルゴンヌ攻勢 (今なおアメリカ史上最悪の流血戦となっている戦闘) に適用しました。 まず、新しいプロジェクトをミッション対応のマップに変換しました。 次に、ミリタリー シンボル エディターを使用して、1918 年 10 月 7 日の朝に交戦したアメリカ連隊とドイツ連隊を作成しました。 [Distance and Direction] では、米国第 328 歩兵連隊の攻撃を支援する 75 mm 砲と FT-17 戦車の射程に関する重要な情報を発見しました。 [Visibility] ツールでは、簡単な調整を加えて、砲兵隊の目として機能する前線観測員の可視領域を拡大できました。
これらのチュートリアルで紹介されたツールは、消防士やカートグラファーから警察官やコミュニケーション スペシャリストに至るまでのさまざまな職業の人々に適応させることができます。 捜索救援当局者は、これらのツールを使用して、道に迷ったハイカーの効率的な発見に必要な可視領域を確立できます。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。