エクスペリエンスとテンプレートの公開

静的マップの作成に慣れているユーザーは、レイアウトを設計する方法を理解しています。これには、マップを説明するのに役立つタイトル、凡例、縮尺記号、著作権情報のテキストなどの情報があります。 Web マップにも、この周辺情報が必要です。 ArcGIS では、Web マップのレイアウトを作成するために Web アプリを作成できます。

あなたは、南オーストラリア州の通訳センターで、対話型キオスク用の河口域のマップを作成するために雇用されています。 クライアントは Web マップの作成を依頼しましたが、実際に必要なのは Web アプリです。 このチュートリアル シリーズでは、ArcGIS Experience Builder を使用して、河口域の 2 つのマップを含むカスタムの対話型レイアウトを構築します。

このチュートリアルは、「ArcGIS Experience Builder でのレイアウトの設計」シリーズの一部です。

• 2 つのマップを使用した Web エクスペリエンスの作成
• 複数のウィジェットを含む Web アプリ レイアウトの配置
• Web アプリへのウィンドウの追加
• より小さい画面に合わせたウィジェットのサイズ変更
• エクスペリエンスとテンプレートの公開

このチュートリアルの前に、シリーズ内の前のチュートリアルを完了することをお勧めします (ArcGIS Enterprise ユーザーの場合は、前のチュートリアルを完了することが必要です。) このチュートリアルでは、エクスペリエンスをプレビューして公開し、共有権限を更新して、エクスペリエンス テンプレートを保存することで、今後同じパターンで Web アプリを作成できるようにします。

このチュートリアルは、ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise 11.1 を使用して、2023 年 11 月 29 日に最終テストされました。 異なるバージョンの ArcGIS Enterprise を使用している場合、機能や結果が異なる可能性があります。

最終結果の表示​

要件

• ArcGIS 組織でのユーザー、公開者、または管理者ロール: ArcGIS Online (ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください) または ArcGIS Enterprise (詳細)
  • ArcGIS Enterprise を使用している場合、SearchArcGISOnlineEnabled プロパティを true に設定する必要があります (これがデフォルト設定です)。
  • 詳細については、ArcGIS Experience Builder の要件のドキュメントをご参照ください。

エクスペリエンスを開く

最初に、前のチュートリアルで作成したエクスペリエンスを開きます。

1. 前回のチュートリアル「より小さい画面に合わせたウィジェットのサイズ変更」を完了した場合は、American River Marine Estuary エクスペリエンスをもう一度開いて次のセクションに進みます。

   注意:

   エクスペリエンスを見つける方法がわからない場合は、ArcGIS Experience Builder を開いて ArcGIS アカウントでサイン インします。 [最近のエクスペリエンス] ページに自分のエクスペリエンスが一覧表示されます。

2. 前回のチュートリアルを完了していない場合は、ArcGIS Experience Builder を開いて ArcGIS アカウントでサイン インします。

   注意:

   ArcGIS アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。

   [最近のエクスペリエンス] ページが表示されます。

3. [新規作成] ボタンをクリックします。

   

4. [ArcGIS Online] タブをクリックします。

   

5. 検索バーに「estuary template 4」と入力します。
6. [American River Marine Estuary Template 4] カードで、[作成] ボタンをクリックします。

   

   キャンバスが開き、これまでに作成されたエクスペリエンスが表示されます。 これには、マップ、ヘッダー、その他のウィジェットを含む列、ウィンドウを開くボタンがあります。

   

7. ビルダー ツールバーで、タイトルをクリックして名前を「American River Marine Estuary」に変更します。

   

エクスペリエンスのプレビューと公開

Web エクスペリエンスをパブリックに公開するには、公開してから共有権限を更新する必要があります。 その前に、プレビューでアプリをテストします。

注意:

カートグラフィ チェックリストを使用してマップのレイアウトを確認し、不足しているものや変更が必要なものを決定します。

1. ビルダー ツールバーの [プレビュー] ボタンをクリックします。

   

   新しいブラウザー タブに、ユーザーに表示されるエクスペリエンスが開きます。 このビューでアプリをプレビューすることができますが、アプリを公開して共有するまで、他のユーザーがアプリを表示することはできません。

   

2. ブックマーク、マップの切り替えボタン、[スワイプ] ツール、[マップの説明] ボタンなどマップを探索し、テストします。
3. ブラウザーのプレビュー タブを閉じます。
4. Experience Builder のビルダー ツールバーで [公開] をクリックします。

   

   エクスペリエンスは公開されましたが、他のユーザーが表示できるようにするには共有する必要があります。

5. [その他] ボタンをクリックし、[共有設定の変更] をクリックします。

   

   エクスペリエンスのアイテム ページが表示されます。

6. [共有] をクリックします。

   

7. [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] をクリックして、[保存] をクリックします。
8. アイテム ページ ブラウザー タブを閉じます。
9. Experience Builder のビルダー ツールバーで [その他] ボタンをクリックします。 [公開したアイテム リンクのコピー] をクリックします。

   

   このリンクをクライアントに送信すると、キオスクや Web サイトに埋め込むことができます。

   アプリを公開した後も、変更を加えることができます。 公開したエクスペリエンスへの変更を保存すると、その内容がエディターとそのプレビューに表示されます。 しかし、[公開] ボタンをクリックするまでは、変更内容は公開されません。

テンプレートの保存

レイアウトに満足したクライアントから、他の場所に対してもマップを作成できるか聞かれました。 そこで、プロジェクトごとにレイアウトを再構築せずに済むよう、エクスペリエンスをテンプレートとして保存します。

1. ビルダー ツールバーで [その他] ボタンをクリックし、[テンプレートの生成] をクリックします。

   

   ページが更新されます。 ビルダー ツールバーのポップアップ ウィンドウに、今はエクスペリエンスではなく、エクスペリエンス テンプレートで作業していることを示すリマインダーが表示されます。

2. ポップアップ ウィンドウで [OK] をクリックします。

   

3. タイトルをクリックし、名前を「American River Marine Estuary Template」に変更します。

   

4. ビルダー ツールバーの [公開] をクリックします。
5. [その他] ボタンをクリックし、[共有設定の変更] をクリックします。

   

6. アイテム ページで、[共有] をクリックします。

   先ほど、エクスペリエンスをすべての人と共有することを選択しました。これはパブリックなアプリとして想定しているからです。しかし、このテンプレートを組織内のユーザーのみに共有すると、同じようなレイアウトをさらに作れるようになります。

7. [組織] をクリックします。

   

8. [保存] をクリックします。
9. 同僚に送信できるよう、このアイテム ページの URL をコピーします。

   このページで、自分や組織内の他のユーザーが [Web エクスペリエンスの作成] をクリックすると、テンプレートから新しいエクスペリエンスを開始できます。

   

このチュートリアルでは、エクスペリエンスとエクスペリエンス テンプレートをプレビュー、公開、共有しました。 このチュートリアル シリーズでは、河口域の 2 つの Web マップを表す対話型レイアウトを構築しました。 ウィジェットとウィンドウを追加して構成する方法、ウィジェットのサイズと位置を調整するさまざまな方法、行と列でレイアウトを配置する方法、エクスペリエンスのテーマを調整する方法、ソース マップを更新する方法を学習しました。 また、マップ レイアウト設計のいくつかの原則についても学びました。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。

使用許諾

• 河口域のデータは、南オーストラリア州政府の環境保全局の Estuarine Habitats of South Australia から取得しました。 2023 年 5 月にアクセス。
• Human Geography Map の出典: Esri、HERE、Garmin、FAO、NOAA、USGS、OpenStreetMap の投稿者、GIS ユーザー コミュニティ
• World Hillshade レイヤーの出典: Esri、Airbus DS、USGS、NGA、NASA、CGIAR、N Robinson、NCEAS、NLS、OS、NMA、Geodatastyrelsen、Rijkswaterstaat、GSA、Geoland、FEMA、Intermap、GIS ユーザー コミュニティ
• World Imagery レイヤーの出典: Esri、Maxar、Earthstar Geographics、GIS ユーザー コミュニティ。
• Bare.png は、Wikimedia Commons ユーザー Manage891a3 の Water surface lake.jpg からトリミングしました。 2023 年 8 月にアクセス。
• Grassland.png は、Wikimedia Commons ユーザー Kolforn の Grassland countryside, Vale da Azinheira, 25 June 2016.JPG からトリミングしました。 2023 年 11 月にアクセス。
• Melaleuca_sedges.png は、Wikimedia Commons ユーザー Melburnian の Melaleuca_squarrosa.jpg からトリミングしました。 2023 年 8 月にアクセス。
• Samphire.png は、Wikimedia Commons ユーザー Melburnian の Sarcocornia quinqueflora.jpg からトリミングしました。 2023 年 8 月にアクセス。
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• Sand.png は、Flickr ユーザー Phil Whitehouse の Kangaroo Island からトリミングしました。 2023 年 8 月にアクセス。
• Seagrass.png は、Flickr ユーザー Paul Asman および Jill Lenoble の Seagrass Halodule uninervis からトリミングしました。 2023 年 8 月にアクセス。
• Seagrass_algal.png は、Flickr ユーザー Gerry Thomasen の Seaweed the way it should look からトリミングしました。 2023 年 8 月にアクセス。