マップの作成
ArcGIS Online にサイン インし、メキシコに移動して、マップを作成します。
- 「ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
注意:
組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
- リボンの [マップ] をクリックします。
注意:
組織とユーザーの設定によっては、Map Viewer Classic が開いている場合があります。ArcGIS Online には、マップの表示、使用、作成のための 2 つの Map Viewer があります。 利用可能で使用する Map Viewer の詳細については、こちらの「FAQ」をご参照ください。
このチュートリアルでは Map Viewer を使用します。
マップの外観は、アカウントまたは組織、およびブラウザーのウィンドウ サイズによって異なります。 マップには、米国 (画像例を参照)、世界、または別の範囲が表示されることがあります。 マップ上のレイヤーはベースマップだけです。ベースマップは、水域や政治的境界などの地理情報を提供します。 デフォルトのベースマップは [地形図] ですが、組織の設定によってはマップが別のベースマップや言語を持つこともあります。
マップの両側にはツールバーがあります。 [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーでは、マップ上のコンテンツの管理や表示をしたり、マップを操作したりすることができます。 [設定] (明るい背景の) ツールバーを使用すると、マップ レイヤーとマップの他のコンポーネントを構成および操作するためのツールとオプションにアクセスできます。 [レイヤー] ウィンドウも開きます。 データをマップに追加すると、そのデータがここにリスト表示されます。
レイヤーの追加
次に、ArcGIS Living Atlas of the World (すぐに使用できるよう管理されたグローバル データのコレクション) から国勢調査の教育支援レイヤーをマップに追加します。
- [レイヤー] ウィンドウの [追加] をクリックします。
- [マイ コンテンツ] をクリックし、[Living Atlas] をクリックします。
- 検索ボックスに「INEGI 2020 Census」と入力し、Enter キーを押します。
2 つの結果が表示されます。 これらのレイヤーは、INEGI (National Institute of Statistics, Geography and Informatics) によって公開された、正式な国勢調査レイヤーです。INEGI は、メキシコの統計および地理情報に関する国家システムの規制と調整を担当する公的な自治組織です。
- [Municipal/Municipality] レイヤーと [Estatal/State] レイヤーで、[追加] ボタンをクリックします。
レイヤーがマップに追加されます。
- [レイヤーの追加] ウィンドウの上部で、[戻る] ボタンをクリックして [レイヤー] ウィンドウに戻ります。
- 必要に応じて、[Estatal/State] レイヤーを [Municipal/Municipality] レイヤーの上にドラッグします。
次に、レイヤーの表示を調整して、マルチ スケール マップを作成します。 拡大すると、[Estatal/State] レイヤーが非表示になり、[Municipal/Municipality] が表示されます。 拡大すると詳細度が上がり、縮尺すると詳細度が下がります。
- 必要に応じて、[レイヤー] ウィンドウで [Estatal/State] レイヤーをクリックして選択します。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
- [プロパティ] ウィンドウの [表示範囲] で、表示範囲スライダーを、最大レベルが [世界]、最小レベルが [国 (小)] になるよう調整します。
- [レイヤー] ウィンドウで、[Municipal/Municipality] レイヤーをクリックして選択します。
- [プロパティ] ウィンドウの [表示範囲] で、表示範囲スライダーを、最大レベルが [国 (小)]、最小レベルが [部屋] になるよう調整します。
- [拡大] ボタンおよび [縮小] ボタンを使用するか、マウスのホイール ボタンを使用して、マップを拡大/縮小します。
拡大するにつれて、[Municipal/Municipality] レイヤーがより詳細に表示されます。
縮小すると、このレイヤーは見えなくなり、[Estatal/State] レイヤーが見えるようになります。
これはマルチスケール マップです。
- [コンテンツ] ツールバーの [ベースマップ] をクリックします。
[ベースマップ] ウィンドウが開きます。 ベースマップがリスト表示され、これらのベースマップを選択してマップに追加することができます。 無彩色のベースマップを選択すると、ベースマップの色が多すぎて注意が散漫になることのないデータの背景が表示されます。
- [ベースマップ] ウィンドウで、[Human Geography Dark Map] を検索して選択します。
注意:
一部の ArcGIS 組織は、別のデフォルト ベースマップを持っている可能性があります。 [Human Geography Dark Map] が表示されていない場合は、ウィンドウの下部までスクロールして [Living Atlas] をクリックします。 [Human Geography Dark] を検索し、[Human Geography Dark Map] を追加します。
[Human Geography Dark Map] ベースマップは、背景が無彩色なので、データが見やすく表示されます。
次に、教育支援マップを保存し、後でそのマップを簡単に検索および特定できるように、タイトル、タグ、サマリーを割り当てます。 続いて、マップを共有して、同僚がアクセスできるようにします。
- [コンテンツ] ツールバーで [保存して開く] をクリックしてから [名前を付けて保存] をクリックします。
[マップの保存] ウィンドウが表示されます。
注意:
[保存して開く] ボタンの横にある青いドットは、保存されていない変更がマップに存在することを示しています。
- [タイトル] に「Population who has not been to school in Mexico」と入力して名前やイニシャルを追加します。
次に、タグを追加します。 タグは、ユーザーが ArcGIS Online でマップを検索できるようにする用語です。
- [タグ] に、次のタグを入力します。タグを入力するたびに Enter キーを押します。
- 人口
- 学校
- 教育
- INEGI
- メキシコ
最後に、サマリーを追加します。 サマリーは、マップの詳細ページに表示され、他のユーザーがマップの目的を理解できるように、マップに関する情報を提供する必要があります。
- [サマリー] に、「This map shows the population 15 and older who have not attended school in Mexico by State and Municipality」と入力します。
- [保存] をクリックします。
マップが保存され、自分のアカウントの [マイ コンテンツ] セクションに表示されます。
スタイルの変更
続いて、レイヤーのスタイル (シンボル) を変更し、マップのフォーカスを、教育イニシアチブに関連するトピックに変えます。
- [コンテンツ] ツールバーの [レイヤー] をクリックします。
- 必要に応じて、マップで、[Municipal/Municipality] レイヤーが表示され、[レイヤー] ウィンドウで [Estatal/State] レイヤーが使用不能となるまで拡大します。
- [レイヤー] ウィンドウで、[Municipal/Municipality] レイヤーが選択されていることを確認します。
- [設定] (明るい背景の) ツールバーで、[シンボル] をクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
[属性の選択] では、[Porcentaje de Poblacion de 15 anos y mas sin escolaridad (Percentage of Population 15 and older unschooled)] フィールドがすでに追加されています。 15 歳以上の未就学者数を含む別のフィールドを追加して、未就学者数とパーセンテージを表示します。
- [フィールド] をクリックします。
[フィールドの選択] ウィンドウが開きます。
- [unschooled] を検索し、[Población de 15 años y más sin escolaridad (Population 15 and older unschooled)] を選択して、[追加] をクリックします。
選択した属性に基づいて、いくつかのスタイルが使用可能になります。 使用可能なスタイルのリストは、データのタイプによって決まります。 この場合、推奨されるスマート マッピング スタイルの 1 つは、[色とサイズ] です。 このスタイルは、15 歳以上の未就学者の割合を色で、15 歳以上の未就学者数をサイズでシンボル表示します。
- [描画スタイルを試す] で、[色とサイズ] オプションをクリックします。
マップが再描画され、[色とサイズ] のスタイルが表示されます。 これらの色は、[高から低] というカラー ランプに基づいています。 非常に小さな値を持つ地区は明るい色になり、非常に大きな値を持つ地区は暗い色になります。 デフォルトのスマート マッピング オプションを使用する代わりにスタイルをさらに調整して、マップ作成者としての知識をデータに追加します。
- [色とサイズ] で [スタイル オプション] をクリックします。
[色とサイズ] スタイルには、2 つのスタイル オプションがあります。1 つは [数と量 (色)]、もう 1 つは [数と量 (サイズ)] です。 レイヤーのスタイルを設定する追加オプションがそれぞれにあります。
- [数と量 (色)] セクションで [スタイル オプション] をクリックします。
- [テーマ] で [上下] を選択します。
[上下] のテーマは、ある値をヒストグラムの中心に設定し、次に分散カラーランプを使用して、中心の値の上下に他の値を明示します。
次に、教育支援非営利団体の目標との関連性が高くなるよう、ヒストグラムを調整します。 組織は、未就学者の割合を 5 パーセント以下に減らすことを目標にしています。 中心の値を 5 に設定すると、目標に達しているあるいは達していない地域がより明確に示されます。
- ヒストグラムで、中心の値を「5」に設定します。 上限値を「8」に、下限値を「2」に設定します。
マップのベースとなる目標や意味のある計測値がない場合でも、デフォルトがデータの平均値の中心にあるので、このマップ スタイルは有用です。
- [シンボル スタイル] の下にあるカラー ランプをクリックします。
ウィンドウが開き、マップ上のシンボルの塗りつぶし色とアウトラインを変更するオプションが表示されます。 暗いベースマップに適した 2 つの異なる色のランプを選択します。
- [シンボル スタイル] ウィンドウの [現在のシンボル] で [基本ポイント] をクリックします。
- ひし形の基本図形を選択して、[完了] をクリックします。
- [塗りつぶし色] シンボルをクリックします。
- [ランプ] ウィンドウで、[すべてのカラー ランプ] をクリックして [暗い背景に最適] をクリックし、これらのカラー ランプを表示します。 青からライト オレンジに変化する [青とオレンジ 3] カラー ランプを選択して、[完了] をクリックします。
ヒント:
カラー ランプをポイントすると、そのランプの名前が表示されます。
色は、マップ上で自動更新されます。 青からオレンジに変化するランプを選択すると、5% の目標に達しているフィーチャは落ち着いた青色で表示され、目標に達していないフィーチャはより明るく濃いオレンジ色でハイライト表示されます。 ランプの中央付近の値は、意図的にあまり強調されていません。
- [シンボル スタイル] ウィンドウを閉じます。
- [スタイル オプション] ウィンドウで、ヒストグラムの下方にある [背景シンボル スタイル] をクリックします。
- 表示される [背景シンボル スタイル] ウィンドウで、[アウトラインの透過表示] を [90] に設定します。
これにより、ポリゴン フィーチャの強調が抑えられ、シンボルが透過して見えるようになります。
- [スタイル オプション] ウィンドウで [完了] をクリックします。
- [数と量 (サイズ)] セクションで、[スタイル オプション] をクリックします。
注意:
レイヤーのスタイルが編集できない場合は、[保存] をクリックしてマップを保存してから、もう一度やり直してください。
- ヒストグラムの下限値を「2,000」に、上限値を「25,000」に調整します。
デフォルト サイズを調整することで、人口のより多い地域がマップ上に表示され、凡例の数値が四捨五入されて読みやすくなります。
ヒント:
ヒストグラムのバーを上下にスライドすると、上限値によってシンボルがどのように変化するかを確認できます。
- [スタイル オプション] ウィンドウで [完了] を 3 回クリックします。
ブルーム効果の追加
次に、[ブルーム] レイヤー効果を追加して、[Municipal/Municipality] レイヤーの各フィーチャをさらに際立たせます。
- [設定] ツールバーの [効果] をクリックします。
[効果] ウィンドウが表示されます。
- [効果] ウィンドウで、[ブルーム] をオンにします。
[ブルーム] ウィンドウが開き、追加の効果オプションが表示されます。 [ブルーム] のパラメーターを変更し、マップ全体をグローで圧迫することなく、シンボルが確実にイルミネーション表示されるようにします。
- [ブルーム] ウィンドウで、次のパラメーターを入力します。
- [強度] に「0.6」と入力します。
- [半径] に「1.4」と入力します。
- [閾値] に「55」と入力します。
- [縮尺に基づいて自動的に調整します] をオフにします。
- [ブルーム] ウィンドウと [効果] ウィンドウを閉じ、更新されたマップを表示します。
注意:
レイヤー効果は、マップのレイヤーにドラマチックな視覚効果を追加する素晴らしい方法です。 Map Viewer で [効果] を使用する方法の詳細については、「Map Viewer での効果」をご参照ください。
ポップアップの作成
次に、情報ポップアップを作成します。これにより、マップ上のフィーチャを操作しながら役立つ情報を参照できます。
- [設定] ツールバーの [ポップアップ] をクリックします。
- [ポップアップ] ウィンドウで、[フィールド リスト] の横の [オプション] ボタンをクリックして [削除] をクリックし、デフォルトのフィールド リストを削除します。
ヒント:
デフォルトのフィールド リストに多数のフィールド (30 以上) が表示されると、読み取って解釈することが難しくなる可能性があります。 デフォルト リストを削除してカスタム テキストを記述すると、わかりやすいポップアップ メッセージを作成できます。 データ リストを表示する代わりに、参照者にとって便利であり、重要なデータを強調することもできます。
- [コンテンツの追加] をクリックし、[テキスト] を選択します。
テキスト エディター ウィンドウが表示されます。
- テキスト エディター ウィンドウで、次のテキストをコピーして貼り付けます。
The percentage of population 15 and older who have not attended school in this area is {pp15ym_se}% or {p15ym_se} people. Of that, {p15ym_se_f} are females and {p15ym_se_m} are males. The average grade attended by females is {graproes_f} and the average grade for males is {graproes_m}.
- フィールドの値を強調するため、フィールドをハイライト表示して [太字] をクリックします。
[INEGI Census Education] レイヤーは、スペイン語と英語で表示されます。 マップをスペイン語と英語の両方でアクセスできるようにするため、上記の手順を繰り返して、スペイン語のポップアップ テキストを追加します。
- 英語テキスト セクションの後ろにカーソルを置き、Enter を 2 回押して新しい段落を開始し、次のテキストをコピーして貼り付けます。
El porcentaje de la población de 15 años o más que no ha asistido a la escuela en esta área es {pp15ym_se}% o {p15ym_se} personas. De eso, {p15ym_se_f} son mujeres y {p15ym_se_m} son hombres. El grado promedio al que asisten las mujeres es {graproes_f} y el grado promedio para los hombres es {graproes_m}.
- [OK] をクリックして、ポップアップ テキスト ウィンドウを閉じます。
- [タイトル] を展開します。
デフォルトのポップアップ タイトルでは、レイヤーの名前と ID フィールドが使用されます。
- タイトルを削除し、[フィールドの追加] ボタンをクリックして [Municipality name] または [{nom_mun}] を選択します。 カンマとスペースを入力します。 属性セレクターを開き、[State name] または [{nom_ent}] を選択します。
ポップアップ タイトルが、選択した地域の名前に意味を付加したタイトルになりました。
マップをマルチスケールにする (オプション)
次に、[Estatal/State] レイヤーのシンボルとポップアップ構成を調整します。
- [レイヤー] ウィンドウで [Estatal/State] レイヤーを選択します。
- [スタイルの変更] の手順を繰り返して、シンボルを最初のレイヤーに一致させます。
- [数と量 (サイズ)] で [スタイル オプション] を選択します。 ヒストグラムの下限値を「150,000」に、上限値を「300,000」に調整します。
注意:
州の人口は地方自治体よりも多いので、同じサイズのブレークポイントを使用しても意味がありません。 反対に、色の属性はパーセンテージなので、同じブレークポイントを使用して地理フィーチャを正確に比較することができます。
- [完了] をクリックして [スタイル オプション] ウィンドウを閉じます。
- レイヤーに [ブルーム] 効果を追加する手順を繰り返します。
- [ポップアップの作成] の手順を繰り返して、レイヤーにポップアップを追加します。
- [ポップアップ] ウィンドウで [タイトル] をクリックし、タイトルを [{nom_ent}] に変更します。
マップの共有
次に、教育支援マップを保存し、後でそのマップを簡単に検索および特定できるように、タイトル、タグ、サマリーを割り当てます。 続いて、マップを共有して、同僚がアクセスできるようにします。 最後に、マップを参照するユーザーを管理できるよう、共有権限を設定します。
- [コンテンツ] ツールバーで [マップの共有] ボタンをクリックします。
- [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択して、[保存] をクリックします。
このチュートリアルでは、メキシコの正式な国勢調査データを使用してマップを作成しました。 スマート マッピングを使用してマップを探索し、未就学者が住んでいる地域を強調するシンボルを選択しました。 カスタム ポップアップを作成し、マップに情報を追加しました。 マップに示された空間パターンは、教育支援非営利団体が翌年に注力すべき地域を決定するのに役立ちます。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。