物件情報のマッピング
鉄道会社が所有する 2 つの物件が売りに出されています。 鉄道に隣接するこれらの物件を見込み客に売り込むため、不動産マネージャーは物件の情報と重要な特性を含むスプレッドシートを用意しました。 このセクションでは、このスプレッドシートをインポートし、ArcGIS Business Analyst のマップ上に物件をプロットします。 物件とその特性がマップ上に表示されたら、不動産マネージャーは Business Analyst を使用してマーケティング資料を作成することができます。
プロジェクトの作成
プロジェクトとは、Business Analyst が関連コンテンツをまとめてグループ化したものです。 今回のプロジェクトでは、不動産マネージャーが事前に用意したサイト データを使用します。 このデータは、プロジェクトに追加され、プロジェクト ウィンドウに格納されます。
- Business Analyst Web App に移動します。
- サイン インしていない場合は、[サイン イン] をクリックします。 ArcGIS の組織アカウントを使用してサイン インします。
注意:
組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
アカウントには、Business Analyst Web App を使用するライセンスが必要です。 組織の管理者であれば、自分自身にライセンスを割り当てることができます。 管理者以外の場合、管理者に連絡して許可を取る必要があります。
- 必要に応じて、[ようこそ] または [Business Analyst の新機能] ウィンドウを閉じます。
- リボンで、[ホーム] タブが選択されていることを確認します。 [新しいプロジェクト] をクリックします。
![[新しいプロジェクト] ボタン [新しいプロジェクト] ボタン](GUID-C4F9EF6F-9298-4781-9335-B62EAE4CFC15-web.png)
- [プロジェクトの作成] ウィンドウで、[プロジェクト名] に「Rail Industry Real Estate」と入力し、自分の名前またはイニシャルを付け加えます。
注意:
同一の ArcGIS 組織内に同じ名前のプロジェクトを 2 つ作成することはできません。 プロジェクト名に自分の名前またはイニシャルを付加することにより、付加後のプロジェクト名は一意になります。
- [作成] をクリックします。
プロジェクトが作成中であることを説明するメッセージが表示されます。 完了したら、確認メッセージが表示されます。
- 確認メッセージで、[新しいプロジェクトが作成され次第、それらを開きます] をオンにして、[OK] をクリックします。
注意:
または、確認ウィンドウを閉じて、[ホーム] ページの [プロジェクト] タブでプロジェクトを見つけて、プロジェクトを開くこともできます。 プロジェクトにポインターを合わせ、[プロジェクトを開く] をクリックして開きます。
プロジェクトが表示されます。 続行する前に、データ ソースを設定します。 Business Analyst には複数の国別データ ソースが含まれています。 このチュートリアルでは米国の場所を解析するため、データ ソースを、適切なデータを使用するデータ ソースに設定します。
- リボンで、[データ ソース] が [USA (Esri 2025)] (または、存在する場合は、これより近年のもの) に設定されていることを確認します。

注意:
データ ソースが異なる場合は、[データ ソース] ドロップダウン ボタンをクリックします。 データ ソースのリストで [アメリカ] をクリックし、必要に応じて、最も新しいデータ ソースを選択します。
データの追加
次に、物件の特性を含むスプレッドシートを使用して、プロジェクトに物件情報を追加します。
- Rail Owned Properties.zip をダウンロードします。
- データを [ドキュメント] フォルダーなどの任意の場所に解凍します。
[Rail Owned Properties] フォルダーには、物件の情報を含む Microsoft Excel ファイルと 2 枚の画像の計 3 つのアイテムが格納されています。
- リボンの [データの追加] をクリックして [ファイルのインポート] を選択します。
![[ファイルのインポート] オプション [ファイルのインポート] オプション](GUID-3E118500-1CD2-4A46-97D3-3149DEC8423D-web.png)
[ファイルのインポート] ウィンドウが表示されます。
- [インポートするファイルを選択] で [参照] をクリックします。 展開した [Rail Owned Properties] フォルダーに移動し、[Rail Owned Properties.xlsx] をダブルクリックします。
- [インポート] をクリックします。

データが読み込まれると、インポートするデータのタイプ (ポイント位置または区画境界) を選択するよう求められます。 物件の位置はポイントで表されています。
- [インポートするデータのタイプを選択します] で、[ポイント位置] が選択されていることを確認します。 [次へ] をクリックします。
次に、マップ上の物件の位置と一致する、ファイル内のフィールドを選択します。
- [および/または] の下で、[緯度] フィールドおよび [経度] フィールドが [Latitude] 列および [Longitude] 列と一致していることを確認します。

- [データ テーブルの表示] をクリックします。
![[データ テーブルの表示] オプション [データ テーブルの表示] オプション](GUID-B33769BC-A399-4021-9A80-645B46699F14-web.png)
テーブル ウィンドウが表示されます。 ここには [Beaumont Hub] および [Santa Ana Depot] という 2 つのサイトの情報が表示され、定性的な説明、ゾーニング情報、ユーティリティ提供会社、および近隣の特徴 (高速道路など) が含まれています。
- [ファイルのインポート] ウィンドウで、[データ テーブルの非表示] をクリックします。 [次へ] をクリックします。
マップが南カリフォルニアにズームします。 物件の位置に対応するポイントがマップに追加されます。 [ファイルのインポート] ウィンドウで、ポイントのスタイルを設定する方法を選択できます。 現時点ではデフォルトのスタイルを使用します。
- [ファイルのインポート] ウィンドウで、[次へ] をクリックします。
- [新しいレイヤーを保存して名前を付けます] で、[すべてのポイントのサイトを作成して保存] を選択します。

サイトは解析に使用します。 サイトの人口統計を解析するには、ポイントだけでなくエリアを含める必要があります。 ポイントの周辺にエリアを作成するオプションがあります。 ある位置から指定した時間内に自動車で行けるエリアを定義する運転時間エリアを作成します。 運転時間エリアを使用することで、サイト付近の人口統計情報を解析できます。
- [運転時間] をクリックします。 [時間] に「10」分、「20」分、「30」分を入力します。

これらの各時間の運転時間エリアがサイトとして作成されます。 複数の時間を使用することで、後で作成するインフォグラフィックスを使用して運転時間エリアを比較することができます。
- [新しいレイヤー名] に「California Rail Owned Properties」と入力します。

- [保存] をクリックします。
2 つの物件がサイトとして保存されます。 各サイトには 3 つの運転時間エリアがあります。

マップの赤いエリアが 10 分の運転時間エリア、緑のエリアが 20 分の運転時間エリア、青のエリアが 30 分の運転時間エリアです。
- [ファイルのインポート] ウィンドウで、[完了] をクリックします。
売りに出している 2 つの物件に関する情報をマッピングしました。 また、今後の解析のため、10 分、20 分、30 分の運転時間エリアを含むサイトも作成しました。 次に、インフォグラフィックスを使用して、洗練された不動産チラシを作成し、各サイトのマーケティング資料を作成します。
インフォグラフィックスの作成
インフォグラフィックスを使用して、各サイトのマーケティング資料を作成します。 この資料には、各サイトの不動産物件のチラシや、特定の業界に向けた不動産物件のマーケティングに役立つ人口統計や労働力人口の情報を追加します。
不動産物件のチラシの作成
販売物件がマップ上に表示されるようになったため、スプレッドシートに含まれている追加情報と Business Analyst に含まれている人口統計情報を活用して、物件のチラシを作成します。
- マップで、[Santa Ana Depot] サイト (最西端のサイト) をクリックして、ポップアップを開きます。 [写真の追加] をクリックします。
![サイトのポップアップの [写真の追加] ボタン サイトのポップアップの [写真の追加] ボタン](GUID-037503AE-187F-41C9-B2B3-7F36AF191CCA-web.png)
サイトの詳細ウィンドウが表示されます。 このウィンドウには、名前や住所など、アップロードしたファイル内の属性を含む、サイトの情報が表示されます。
- サイトの詳細ウィンドウで、[写真の追加] をクリックします。

- 展開された [Rail Owned Properties] フォルダーを参照し、[Santa Ana Depot] 画像ファイルをダブルクリックします。
画像がアップロードされ、サイトの詳細ウィンドウに表示されます。
![[Santa Ana Depot] の写真 [Santa Ana Depot] の写真](GUID-7C00E9DC-3314-4493-B70D-2EE432F79EDD-web.png)
- [Santa Ana Depot] ポップアップを閉じます。
- マップで [Beaumont Hub] サイトをクリックします。 ポップアップで [写真の追加] をクリックします。
- サイトの詳細ウィンドウで、[写真の追加] をクリックします。 [Rail Owned Properties] フォルダーから [Beaumont Hub] 画像ファイルをアップロードします。
これで両方のサイトに写真が関連付けられたため、それぞれの物件のチラシを作成します。
- [Beaumont Hub] ポップアップで [インフォグラフィックス] をクリックします。

サイトのデフォルトのインフォグラフィックスが実行されます。 組織の設定に応じて、デフォルトのインフォグラフィックスは異なる場合があります。 リボンに、現在のインフォグラフィックス テンプレートの名前が表示されます。 デフォルトのテンプレートが [Property Details] に設定されるようにします。
- [インフォグラフィックス] でドロップダウン メニューをクリックします。

- 「Property Details」を検索します。 [Property Details] テンプレートの横にある [オプション] ボタンをクリックして [デフォルトに設定] を選択します。

[Property Details] テンプレートが、デフォルトのインフォグラフィックスに設定され、自動的に生成されます。 インフォグラフィックスに、サイトの情報 (写真とデータ テーブルの情報を含む) と、地域の主要な人口統計情報が設定されます。 このインフォグラフィックスでは、計算した 10 分の運転時間の統計情報が表示されます。

注意:
インフォグラフィックスの作成に使用されるデータは定期的に更新されるので、インフォグラフィックス内の値やチャートは画像例とは異なる場合があります。
- インフォグラフィックスの対話型エレメントを探索します。
マップ パネル上にポインターを移動してマップをズームおよび画面移動することや、ページをめくるようにしてサイトの詳細を見てフィルターすることや、エレメントにポインターを合わせて詳細を表示することができます。
- インフォグラフィックスを閉じます。
比較インフォグラフィックスの実行
インフォグラフィックスを使用し、サイトを左右に並べて比較することができます。これは、2 つの物件の品質を互いに比較してマーケティングする場合や、特定の業界に向けて物件を売り込む場合に役立ちます。 まず、2 つの物件の基本的な比較を行います。 その後、追加の比較インフォグラフィックスをいくつか実行し、物件の具体的な特徴を調べます。
- マップ上の [Santa Ana Depot] サイトをクリックして、ポップアップを開きます。 [インフォグラフィックス] をクリックします。
デフォルトのインフォグラフィックス [Property Details] は、Santa Ana サイトから 10 分圏内のバッファー エリアに対して実行されます。
- リボンの [10 分] をクリックし、[比較するサイトを追加] を選択します。

[サイトの選択] ウィンドウが表示されます。
- [現在のマップ上] タブをクリックします。 [Beaumont Hub] サイトを選択します。

- [適用] をクリックします。
[Beaumont Hub] サイトがインフォグラフィックス メニューに追加されます。
- リボンの [10 分] をクリックして、ドロップダウン メニューを表示します。

これで、それぞれ 3 つのバッファーを含む 2 つのサイトがメニューに表示されます。
- ドロップダウン メニューの [サイド バイ サイド比較] 切り替えボタンをオンにします。

サイド バイ サイド比較インフォグラフィックスが表示され、両方のサイトのバッファーごとにサイトの詳細が示されます。 サイトは 6 つの列に整理され、両方のサイトの 10 分、20 分、30 分の運転時間バッファーに関する情報および人口統計が表示されます。

このインフォグラフィックスには、潜在的な購買者やサイトの利用者に役立つ重要な情報がまとめられています。 ベンチマークを作成することで、主要な変数の差異を比較できます。
- [Santa Ana Depot] サイトで、[10 分] ヘッダーの横にあるオプション ボタンをクリックし、[ベンチマークの作成] を選択します。
![[ベンチマークの作成] オプション [ベンチマークの作成] オプション](GUID-2F733357-FDF8-452A-9C32-B5C1733D76ED-web.png)
[主要な人口統計項目] セクションの情報に、ベンチマークに対する各値の比較が表示されるようになりました。
サイトには、熟練した作業員と、供給元となる大規模な労働者プールが必要になります。 労働者にとって通勤時間は短いほうがよいため、居住地に近い高給の就業機会は魅力的です。 世帯年収の中央値を使用して、市場の比較、時給の計算、期待所得の計算を行うことができます。 10 分の運転時間内での 2 つのサイトの居住人口と昼間人口は類似していますが、20 分以上の運転時間では大きな違いがあります。
- インフォグラフィックスを閉じます。
別の比較インフォグラフィックスを作成して、各物件の周辺地域の労働力プロファイルを調べます。 この地域で最も人気のある職種を調べることで、不動産管理者や潜在的な購買者が、この物件の開発を希望している業種を理解しやすくなります。 インフォグラフィックス ギャラリーを実行します。 まず、アプリケーションの初期設定でそれらを有効にする必要があります。
- リボンで [初期設定] ボタンをクリックします。

- [初期設定] ウィンドウで、[レポート] と [インフォグラフィックス] を展開します。 [インフォグラフィックスの実行] をクリックします。

- [インフォグラフィックス ギャラリー] がオンになっていることを確認します。

- [保存して閉じる] をクリックします。
次に、サイトのインフォグラフィックスを実行します。
- マップ上の [Santa Ana Depot] サイトのポップアップで、[インフォグラフィックス] をクリックします。
- [インフォグラフィックス] でドロップダウン メニューをクリックします。 「Civilian Labor」を検索して [Civilian Labor Force Profile] をクリックします。

[Civilian Labor Force Profile] のインフォグラフィックスがサイトで実行されます。

- インフォグラフィックスのリボンの [10 分] をクリックし、[比較するサイトを追加] を選択します。 [Beaumont Hub] サイトを追加します。
- [10 分] をクリックし、[サイド バイ サイド比較] をオンにします。
両方のサイトにおける運転時間エリアのインフォグラフィックスが表示されます。

民間労働力人口の就労率には、両サイトで有意な差が見られます。 20 分の運転時間エリア内で、ボーモントの全職業雇用に対する肉体労働の職種の割合は、サンタ・アナと比較して低くなっています。 サービス業の雇用率も同様です。 また、20 分の運転時間エリア内において、労働力人口の就労率はボーモントのほうが低く、労働力に含まれていない労働者のプールが存在する可能性を示唆しており、このことは失業率の差異からも確認されます。
職種別チャートで職業をさらに詳しく調べると、製造業はそれぞれの市場で第 4 位になっているものの、サンタ アナに比べてボーモントでは運輸業が第 6 位になっています。 このインフォグラフィックスは、労働者の経験、供給、需要の差異を示しており、交通の要所や製造の拠点としての利用が考えられる場合に、2 つのサイト間での期待される時給や労働者の供給力の差につながっている可能性もあります。
このチュートリアルでは、Business Analyst でスプレッドシートのサイト情報を使用してインフォグラフィックスを作成しました。 比較分析とベンチマークを使用して、サイトで想定される複数のユース ケースを調査および検討し、各ロケーションの長所と短所を理解することで、サイトを支える労働者プールと市場の特性に関する背景知識をさらに得ることができます。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。

