分析範囲を調査する

まず、ArcMap で新しいマップを開始し、アマゾンの熱帯雨林にあるブラジルのロンドニア州の研究エリアを見つけます。データ レイヤーを追加し、衛星画像を視覚的に調べ、地理について理解します。

研究エリアの発見

新しいマップを開始し、ArcMap のユーザー インターフェイスについて理解し、プロジェクトの研究エリアを検索します。

  1. Start ArcMap.
    備考:

    If you don't have ArcMap, you can get it by purchasing ArcGIS Desktop from the Esri Store.

    The ArcMap - Getting Started window opens. This window allows you to open previous maps or map templates.

  2. ArcMap の [はじめに] ウィンドウを閉じます。

    空白のマップ

    空白のマップが開きます。マップの上にはツールバーがあります。デフォルトでは、[標準] ツールバーおよび [ツール] ツールバーがオンになっています。マップの左には [コンテンツ] ウィンドウがあり、ここにマップの地理コンテンツが表示されます。マップと同様に、[コンテンツ] ウィンドウも空です。

    備考:

    以前に ArcMap を使用したことがある場合、インターフェイスの配置が異なる場合があります。

    次に、このプロジェクトの分析範囲であるブラジルのロンドニア州 (Rondônia, Brazil) を見つけます。ロンドニア州はアマゾンの熱帯雨林にあります。そのため、アマゾンのレイヤーを追加することから始めるのが適切です。ArcGIS Online からレイヤーを追加します。

  3. [標準] ツールバーの [データの追加] ボタンの横にある矢印をクリックして、[ArcGIS Online からデータを追加] を選択します。

    ArcGIS Online からデータを追加

    [ArcGIS Online] ダイアログ ボックスが開きます。

  4. 検索ボックスに「Amazon Ecoregion」と入力し、Enter キーを押します。
  5. 検索結果のリストから、タイトルが Amazon Ecoregion で Learn_ArcGIS が提供する結果を見つけて、[追加] をクリックします。

    Amazon Ecoregion レイヤーの追加

    マップ上に、大きいオレンジ色の形状でレイヤーが表示されます。これらはアマゾンの生態地域の境界ですが、これらの境界が世界のどこに位置しているかがはっきりわかりません。次に、ベースマップを追加します。ベースマップには、地形や政治的境界など、背景となる参照情報が描画されます。ベースマップは、世界を背景にしてデータの位置を示すのに役立ちます。

  6. [標準] ツールバーの [データの追加] ボタンの横にある矢印をクリックし、[ベースマップの追加] を選択します。

    ベースマップの追加

  7. [ベースマップの追加] ダイアログ ボックスで、[衛星画像][追加] をクリックします。[地理座標系] の警告を閉じます。
    備考:

    [ハードウェア アクセラレーション] ダイアログ ボックスが開いた場合は、[はい] をクリックします。これにより、ベースマップの描画が高速になります。

    Amazon Ecoregion レイヤー

    画像ベースマップが、マップおよび [コンテンツ] ウィンドウの [Amazon Ecoregion] レイヤーの下に追加されます。画像ベースマップは、衛星画像を参照情報として使用します。ベースマップを使用して、南米のアマゾンの位置を確認できます。アマゾン内のエリアは、その外側のエリアよりも非常に濃い緑色になっています。アマゾンの熱帯雨林のほとんどは、高密度の樹冠に覆われています。

    マップ上でロンドニア州を見つけるための十分なデータは、まだ揃っていません。ブラジルの州を表示する別のレイヤーを追加します。

  8. [データの追加] ボタンの横にある矢印をクリックして、[ArcGIS Online からデータを追加] を選択します。
  9. 検索ボックスに「Brazilian States」と入力し、Enter キーを押します。
  10. Learn_ArcGIS が提供する「Brazilian States」というタイトルの検索結果を見つけて、[追加] をクリックします。

    Brazilian States レイヤーの追加

    このレイヤーは、Amazon Ecoregion レイヤーの上に表示されます。ただし、レイヤーの一部が、現在のマップ範囲またはズーム レベルを超えて広がっています。レイヤー全体を表示するには、縮小します。

  11. [ツール] ツールバーの [縮小] ツールをクリックします。

    縮小ツール

    ポインターをマップの上に移動すると、ポインターが虫眼鏡になります。

  12. マップ上の任意の場所をクリックします。もう一度マップをクリックします。

    マップが縮小し、クリックした位置を中心にして表示されます。十分縮小するとレイヤー全体が表示されますが、レイヤーがマップ フレームの中心に表示されない場合があります。

    ヒント:

    マウスのスクロール ホイールを使用して縮小することもできます。画面の解像度とモニター サイズによっては、レイヤー全体を表示するために、さらに縮小することが必要になる場合があります。

  13. [ツール] ツールバーの [画面移動] ツールをクリックします。

    [画面移動] ツール

    ポインターをマップの上に移動すると、ポインターが手の形になります。

  14. Brazilian States レイヤーが中央に位置するまでマップをドラッグします。

    Brazilian States レイヤー

    1 つのフィーチャしか含まれていない Amazon Ecoregion レイヤーとは異なり、Brazilian States レイヤーには 27 個のフィーチャが含まれています。フィーチャは、マップ上に実在するオブジェクトの個別の表現です。この場合、それぞれの州が 1 つのフィーチャです。フィーチャには、フィーチャの特性を表す属性データも含まれています。

  15. [ツール] ツールバーで、[個別属性] ツールをクリックします。

    個別属性ツール

  16. マップ上の任意の州をクリックします。

    その州が緑色で点滅し、[個別属性] ダイアログ ボックスが開きます。

    リオグランデドスル州

    [個別属性] ダイアログ ボックスに、クリックしたフィーチャに関する属性データまたは情報が表示されます。ロンドニア州を見つけるまで各州を確認することもできますが (運が良ければ、クリックした州がロンドニア州かもしれません)、それよりも簡単な方法で、特定の属性を持つフィーチャを検索することができます。

  17. [個別属性] ダイアログ ボックスを閉じます。
  18. [ツール] ツールバーの [検索] ツールをクリックします。

    [検索] ツール

    [検索] ダイアログ ボックスが表示されます。

  19. [検索] ダイアログ ボックスの [フィーチャ] タブで、[検索] ボックスに「Rondonia」と入力します。[検索] をクリックします。

    [検索] ウィンドウ

    [検索] ダイアログ ボックスの下部に、一致する値のリストが表示されます。このリストには、Rondonia という名前の 1 つのアイテムが含まれています。

  20. [Rondonia] の値を右クリックして、[ズーム] を選択します。

    ズーム

    マップが Brazilian States レイヤーの Rondônia フィーチャにズームし、次のようにハイライト表示します。

    ロンドニア州

  21. [検索] ダイアログ ボックスを閉じます。

データの整理とシンボル表示

現在、Brazilian States レイヤーの下のベースマップは表示されていません。レイヤーを確認しやすくするために、レイヤーのシンボルを変更します。また、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを整理します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Brazilian States] レイヤーを見つけます。

    Brazilian States レイヤー

    [コンテンツ] ウィンドウには、マップ内のすべてのレイヤーがリスト表示されます。レイヤーのシンボルおよびレイヤーを整理するすべてのグループも表示されます。この場合、Brazilian States レイヤーは、Brazilian States という同じ名前のグループに含まれています。ArcGIS Online から追加されたレイヤーは、デフォルトでグループに配置されますが、1 つのレイヤーをグループ化する必要はありません。

  2. [Brazilian States] グループを右クリックして、[グループ解除] を選択します。

    グループ解除

    レイヤーがグループ解除され、[コンテンツ] ウィンドウ内でのそのレイヤーの整理方法のみが変更されます。

  3. [Amazon Ecoregion] グループを右クリックして、[グループ解除] を選択します。

    画像レイヤーはベースマップであるため、ベースマップ グループ内に留めることができます。次に、Brazilian States レイヤーのシンボルを変更します。

  4. [コンテンツ] ウィンドウで、[Brazilian States] レイヤーのシンボルをクリックします。

    Brazilian States のシンボル

    [シンボル選択] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには、設定済みのシンボルのリストおよび一部のシンボル オプションが含まれています。Amazon Ecoregion レイヤーに類似した、アウトラインのみを持つシンボルを Brazilian States レイヤーに与えます。

  5. [塗りつぶし色][色なし] を選択します。

    塗りつぶし色なし

  6. [アウトライン幅] の既存の値 0.40 をハイライト表示し、「1.50」と入力します。
  7. [アウトライン色][白] を選択します。
    ヒント:

    カラー パレットの色の上にポインターを置くと、その色の名前が表示されます。

    シンボル パラメーター

  8. [OK] をクリックします。

    マップ上の Brazilian States のシンボル

    シンボルが変更されます。Brazilian States レイヤーは、白いアウトラインのみで表示されるようになりました。

    Amazon Ecoregion レイヤー (オレンジ色のライン) は、Brazilian States レイヤー (白いライン) の下にあります。各レイヤーは、[コンテンツ] ウィンドウ内の順序でマップに描画されます。

  9. [コンテンツ] ウィンドウで、[Amazon Ecoregion] レイヤーを [Brazilian States] レイヤーの上にドラッグします。

    [コンテンツ] ウィンドウの並べ替え

    Amazon Ecoregion レイヤーは、Brazilian States レイヤーの上に表示されます。

  10. マップを調べます。

    マップ上で南米にズームしたとき、Amazon Ecoregion レイヤー内のエリアは、その外側のエリアよりも濃い緑色で表示されました。ところが、ロンドニア州では、土地の大部分が灰色がかった茶色の地形であり、緑色の領域のほとんどは州の北部および西部にあります。広大な荒れ地のように見えるエリアは、森林破壊されています。

    この土地は荒れ地のように見えますが、実際はそうではありません。アマゾンの森林破壊は、材木の入手など、資源を抽出する目的で発生しますが、多くの森林破壊では、牛の放牧や永続的な農業のために土地を開拓します。荒れ地のように見える地形のほとんどは、実際は牧草地または農地です。

    この地域の土壌の質は貧しく、その養分はすぐに枯渇します。そのため、アマゾンの熱帯雨林が破壊された後に、それらを再生するのは困難です。熱帯雨林を保護するためには、今後の森林破壊を防ぐことが重要になります。

Cities レイヤーの追加とシンボル表示

研究エリアを見つけました。ここで、ロンドニア州の都市を表示するレイヤーを追加し、人口が最大の都市を示すようにシンボル表示します。

  1. [標準] ツールバーの [データの追加] ボタンの横にある矢印をクリックして、[ArcGIS Online からデータを追加] を選択します。
  2. 検索ボックスに「Rondonia Cities」と入力し、Enter キーを押します。
  3. Learn_ArcGIS が提供する「Rondonia Cities」というタイトルの検索結果を見つけ、[追加] をクリックします。

    [Rondonia Cities] レイヤーの追加

    このレイヤーは、マップのその他のレイヤーの上に追加されます。このレイヤーにはさまざまな色のポイントが含まれており、それぞれはロンドニア州の都市を表しています。ほとんどの都市は、森林破壊されたエリア内にあります。

    マップ上の都市

  4. [コンテンツ] ウィンドウ[Cities] レイヤーを見つけます。

    Cities レイヤー

    Cities レイヤーは、デフォルトでは、Amazon Ecoregion レイヤーおよび Brazilian States レイヤーと同様に、グループ内にあります (グループの名前は Rondonia Cities)。

  5. [コンテンツ] ウィンドウで、[Rondonia Cities] グループを右クリックして、[グループ解除] を選択します。

    他のレイヤーとは異なり、Cities レイヤーには 1 つではなく 4 つのシンボルが含まれています。レイヤーは、属性データに基づいてシンボル表示できます。この場合の属性は、Population_2014 です。各シンボルの隣にあるラベルは、各シンボルが表す人口の範囲を示しています。明るい赤色のシンボルは人口の少ない都市を表し、暗い赤色のシンボルは人口の多い都市を表しています。[個別属性] ツールを使用して各フィーチャの人口を検索したり、レイヤーの属性テーブルを使用してすべてのフィーチャの属性を確認することができます。

  6. [コンテンツ] ウィンドウで、[Cities] レイヤーを右クリックして [属性テーブルを開く] を選択します。

    属性テーブルを開く

    属性テーブルでは、属性は列 (フィールド) ごとに整理され、フィーチャは行ごとに整理されます。

    属性テーブル

    フィールドからは、各都市の名前、2014 年の人口、および緯度と経度が得られます。OBJECTID フィールドと Shape フィールドは、ソフトウェアによって管理されています。ロンドニア州の 52 の都市の人口は、2,000 ~ 500,000 人の範囲内です。

  7. テーブルを閉じます。

    各都市を色でシンボル表示してもかまいませんが、大きいシンボルほど大きい人口を示すようにして、各都市をサイズでシンボル表示すると、より直感的になります。

  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Cities] レイヤーを右クリックして [プロパティ] を選択します。

    [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスには、以前に使用した [シンボル選択] よりも多くのシンボル オプションが含まれています。

  9. [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの上部にある [シンボル] タブをクリックします。

    [シンボル] タブ

    シンボルは、属性値を範囲に分類し、各範囲に個別シンボルを与える [数値分類] によって設定されます。現在、これらのシンボルには等級色が使用されていますが、代わりに等級シンボル サイズを使用できます。

  10. [数値分類] の下の [等級シンボル] をクリックします。

    [数値分類] の表示

    各シンボルは、範囲とラベルを維持していますが、現在は、ランダムなデフォルトの等級シンボルを使用できるようになりました。次に、シンボルのサイズと色を変更します。

  11. [テンプレート] ボタンをクリックします。

    [テンプレート] ボタン

    [シンボル選択] が開きます。

  12. 設定済みシンボルのリストで、[円 2] をクリックします。

    [円 2] スタイル

  13. 色を [白] に変更します。

    白

  14. [OK] をクリックします。

    4 つの円のサイズの範囲は、4~18 ポイントになっています。シンボルを最小にすると、見づらくなります。

  15. シンボルと範囲のリストの上で、[シンボル サイズ] の範囲を 820 に変更します。

    シンボル サイズ

  16. [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの下部にある [OK] をクリックします。

    シンボル表示された都市

    マップから、最大の都市は森林破壊されたエリアの中央に存在する傾向がありますが、それらは北から南にかけて分布しています。小さい都市ほど、森林破壊の端に近づく傾向があります。

    最後に、[コンテンツ] ウィンドウで Population_2014 属性を変更します。最終的な目標は、データを完成したマップの一部として共有することです。そのため、属性の名前を、より体裁の良い名前に変更することが重要です。

  17. [コンテンツ] ウィンドウ[Cities] の下にある [Population_2014] をクリックして選択します。[Population_2014] をもう一度クリックして編集可能にします。

    Population 属性の名前の変更

  18. Population (2014)」と入力し、Enter キーを押します。

    [コンテンツ] ウィンドウ内の属性の名前が変更されます。属性テーブル内の名前は、変化しません。

追加データのダウンロード

参照データをマップに追加しました。次に、道路と森林破壊の関係の解析で使用されるデータを追加します。このデータは、ArcGIS Online から直接追加するのではなく、使用しているコンピューターにダウンロードします。

  1. [はじめての ArcMap] グループに移動します。

    [はじめての ArcMap] グループには、1 つのアイテム、つまり Rondonia という名前のファイル ジオデータベースが含まれています。ジオデータベースは、地理データを格納する空間データ形式になっています。

  2. [Rondonia] アイテムのサムネイルをクリックしてダウンロードします。

    このアイテムは、圧縮されたファイル フォルダーとしてダウンロードされます。

  3. ダウンロードが終了したら、圧縮フォルダーを見つけ、そのコンテンツを探しやすい場所に解凍します。
  4. ArcMap で、マップの右にある [カタログ] タブをクリックします。

    [カタログ] タブ

    [カタログ] ウィンドウが開きます。[カタログ] は、ArcMap に関連するファイル、ツール、サーバー、およびサービスのディレクトリです。[カタログ] を使用してマップのファイルを整理し、それらにアクセスすることができます。使用しているコンピューターからマップに地理データを追加するには、データが格納されているフォルダーに接続する必要があります。

    ヒント:

    [カタログ] をマップの右にドッキングしたままにするには、[カタログ] ウィンドウのタイトル バーにある [自動非表示] ボタン (ピン アイコン) をクリックします。

  5. [カタログ] ウィンドウのツールバーにある [フォルダーに接続] ボタンをクリックします。

    [フォルダーに接続] ボタン

  6. [Rondônia] フォルダーの場所を参照します。[Rondônia] フォルダー (ジオデータベースではない) をクリックし、[OK] をクリックします。

    Rondônia フォルダーの接続

    備考:

    データを解凍した場所に応じて、表示されるパスはこの例の図とは異なります。

    フォルダーが、[カタログ] の [フォルダー接続] の下に追加されます。

  7. フォルダー接続の横にあるプラス記号をクリックして、フォルダーを展開します。次に、Rondônia.gdb を展開します。

    Rondônia ジオデータベースを展開する

    備考:

    拡張子 .gdb は、ジオデータベースを表しています。[カタログ] 内のジオデータベースには、グレーの円柱アイコンが表示されます。

    このジオデータベースには 4 つのフィーチャクラスと 1 つのラスター データセットが含まれており、それらをレイヤーとしてマップに追加できます。ラスター データセットについては、後で詳細に説明します。フィーチャクラスは、Brazilian States レイヤーのように、類似する属性とジオメトリを共有するフィーチャのグループです。レイヤーという用語は、データのマップ表現を指していますが、フィーチャクラスという用語は、ファイルベースのデータ自体を指しています。フィーチャクラスには、主にポイント、ライン、およびポリゴンという 3 つのタイプがあります。

    データをマップに追加する前に、Rondônia ジオデータベースを、マップ ドキュメントのデフォルト ジオデータベースとして設定します。デフォルト ジオデータベースは、新しいデータセットがデフォルトで保存される場所です。

  8. [カタログ] ウィンドウの Rondônia.gdb を右クリックし、[デフォルト ジオデータベースに設定] を選択します。

    デフォルト ジオデータベースに設定

    次に、いくつかのデータをマップに追加します。

道路レイヤーの追加とシンボル表示

次に、道路のレイヤーを追加します。ロンドニア州の道路には主に 2 つのタイプがあります。政府が建設したか、政府の許可を受けて建設された公式の道路と、政府とは無関係に建設された非公式の道路です。提案された道路によって発生する可能性のある森林破壊を判定することが最終目標であるため、最終的な分析には、既存道路の調査が不可欠です。

  1. [カタログ] ウィンドウの [Roads] フィーチャクラスを、[コンテンツ] ウィンドウ[Brazilian States] レイヤーの下にドラッグします。

    マップに追加された道路

    備考:

    使用しているコンピューターからレイヤーを追加すると、レイヤーにはランダムなデフォルト シンボルが与えられます。そのシンボルは、この例の図とは異なる場合があります。

    Roads レイヤーには、州の大部分をカバーする高密度の道路網が含まれています。このレイヤーは、アマゾンの生態地域の境界より先はカバーしていません。

  2. [コンテンツ] ウィンドウ[Roads] レイヤーを右クリックし、[属性テーブルを開く] を選択します。

    Roads の属性テーブル

    テーブルには、Name フィールドと Status フィールドが含まれています。Status は、道路が公式か非公式かを示します。非公式の道路には名前がありませんが、公式の道路は名前を持つ場合があります。テーブルの下部にある数字 (27,662) は、フィーチャの総数を示しています。マップ上のどの道路が公式で、どの道路が非公式でしょうか? 等級シンボル オプションを使用して、道路の各タイプに個別の外観を与えたり、属性クエリを使用して、レイヤー内の特定の属性を持つすべてのフィーチャを選択することができます。

  3. ArcMap のメイン メニューの [選択] をクリックし、[属性検索] を選択します。

    属性条件で選択

    [属性検索] ダイアログ ボックスが開きます。多くのオプションがあるため、最初は複雑に見えるかもしれません。使用する前に、このインターフェイスをよく理解しましょう。

    [属性選択] ダイアログ ボックス

    このダイアログ ボックスで、フィーチャを選択する属性を決定するための論理式を作成します。最上部のボックスには、選択されたレイヤーのフィールド名が表示されています。その下には、2 項の間の関係を定義する論理演算子があります。論理演算子の右には、選択したフィールドの個別値を表示するボックスがあり、下部のボックスには条件式が含まれています。

    これらのオプションを使用して、Status = Official となる道路を検索する条件式を作成します。

  4. [レイヤー] のリストから [Roads] を選択します。

    レイヤー

  5. フィールドのリストで、[Status] をダブルクリックします。

    [Status] フィールド

    「Status」という単語が、ダイアログ ボックスの下部にあるボックスに表示されます。

  6. 論理演算子のリストで、[=] ボタンをクリックします。

    [=] ボタン

    「Status」という単語の横に等号が表示されます。次に、Official の個別値を追加します。

  7. 論理演算子のリストの横にある [個別値の取得] をクリックします。'Official' をダブルクリックして、クエリに追加します。

    Official 値

    単一引用符で囲まれた「Official」という単語が、下部にあるボックスに表示されます。クエリは次のようになります。

    クエリ

  8. [属性検索] ダイアログ ボックスの下部にある [OK] をクリックします。

    検索された道路

    マップ上で公式の道路が (青色でハイライト表示されて) 選択されます。

    公式の道路は、地方自治体を接続し、人口の中心間の移動を容易にしているように見えます。これらの道路のほとんどは森林破壊されたエリア内に表示されていますが、森林破壊は、公式の道路が存在する場所にのみ発生するわけではありません。公式の道路は、非公式の道路よりも大幅に少ないように見えます。

    道路網全体から独立して公式の道路を確認できることで、役に立つ参照情報が得られます。ただし、選択は永続的ではなく、別の選択を行うか、フィーチャの選択を解除すると削除されます。これを防ぐには、選択に基づいて新しいレイヤーを作成します。

  9. [コンテンツ] ウィンドウ[Roads] レイヤーを右クリックし、[選択] をポイントして、[選択フィーチャからレイヤーを作成します] を選択します。

    Roads 選択レイヤーが作成され、[コンテンツ] ウィンドウの上部に追加されます。

  10. [ツール] ツールバーの [選択解除] ボタンをクリックします。

    選択解除

    元の選択が解除されます。元の Roads レイヤーとシンボルが同じ場合があるため、マップ内に表示できない可能性があります。

  11. [コンテンツ] ウィンドウRoads 選択レイヤーのシンボルをクリックして、[シンボル選択] を開きます。設定済みのシンボルをスクロールし、[多目的道] シンボルをクリックします。

    [多目的道] シンボル

  12. 色を [セビリア オレンジ] に変更します。

    セビリア オレンジ

  13. [OK] をクリックします。

    公式の道路

    公式の道路は、各都市をカバーしています。また、表示しているものを適切に反映するように、Roads 選択レイヤーの名前を変更する必要があります。

  14. [コンテンツ] ウィンドウRoads 選択レイヤーの名前をクリックして編集します。名前を「Official Roads」に変更します。

    レイヤー名の変更

  15. Roads 選択レイヤーを、[Brazilian States] レイヤーと [Roads] レイヤーの間にドラッグします。

    並べ替えられた [コンテンツ] ウィンドウ

    最後に、元の Roads レイヤーのシンボルを変更します。

  16. [コンテンツ] ウィンドウの [Roads] レイヤーのシンボルをクリックして、[シンボル選択] を開きます。シンボルのリストで、[重要幹線道路] シンボルをクリックします。

    重要幹線道路

  17. 色を [ローアンバ] に変更します。

    ローアンバ

  18. [OK] をクリックします。

    ロンドニア州内の非公式の道路

    公式の道路と非公式の道路の違いが明確になりました。ただし、非公式の道路はまだマップにあふれています。公式の道路と非公式の道路はすでに別々のレイヤーにあるため、Roads レイヤーをオフにして一時的に非表示にし、Official Roads レイヤーを表示したままにすることができます。

  19. [コンテンツ] ウィンドウで、[Roads] レイヤーの横にあるチェックボックスをオフにします。

    このチェックボックスを再びオンにして、いつでもレイヤーをオンに戻すことができます。ここでは、オフのままにします。

マップを保存する

次に、いつでもマップに戻れるようにするために、マップを保存します。

  1. [標準] ツールバーで、[保存] ボタンをクリックします。

    [保存] ツール

    [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスが開きます。

  2. マップに「Amazon Deforestation」という名前を付けて、ダウンロードした [Rondônia] フォルダーと同じ場所に保存します。

    マップ ドキュメントは、.mxd という拡張子付きで保存されます。この拡張子は、ArcMap マップ ドキュメントの標準の拡張子です。

新しいマップを開始し、境界レイヤーを追加して研究エリアを見つけました。分析および一般的なマップ情報にとって重要になるインフラストラクチャのレイヤーを追加しました。次に、森林破壊と道路の関係をさらに詳しく調べて、提案された道路に適用できるパターンを見つけます。


道路と森林破壊の比較

分析範囲について理解を深めたので、分析をさらに進めます。まず、森林破壊の範囲を示すレイヤーを追加します。次に、道路から特定の距離の範囲内のうち、森林破壊されている土地の割合を定量化します。既存の道路と森林破壊の間の関係を見つけることによって、提案された道路を禁止することで防止される森林破壊を後で推定できるようになります。

森林破壊状況の調査

前のレッスンでは森林破壊を調べましたが、今回は、ロンドニア州での既存の森林破壊パターンを理解するために、さらに徹底的に調査します。まず、この州での森林破壊を示すレイヤーを追加します。

  1. 必要な場合、Amazon Deforestation マップ ドキュメントを ArcMap で開きます。
  2. [カタログ] ウィンドウで、[Deforested_Area] レイヤーを [コンテンツ] ウィンドウ[Roads] レイヤーの下にドラッグします。

    森林破壊レイヤー

  3. [コンテンツ] ウィンドウで、[Deforested Area] レイヤーのシンボルをクリックします。[シンボル選択] で、シンボルの [塗りつぶし色][ライム ダスト] に変更します。

    ライム ダスト

  4. [アウトライン色][色なし] に設定します。

    森林破壊のシンボル

  5. [OK] をクリックします。

    シンボル表示された [Deforested Area] レイヤー

    このレイヤーには、1 つのフィーチャのみが含まれています。これは、マルチパート フィーチャ (たくさんの不連続なエレメントで構成されたフィーチャ) です。通常、森林破壊は、大きい切れ目のない帯状の場所ではなく、小さい区画で発生します。このマップの縮尺では、森林破壊を詳細に見ることは困難です。さらに詳しく見るために拡大しますが、その前に現在のマップ範囲をブックマークします。ブックマークを使用すると、特定のマップ範囲にすばやく移動できます。

  6. ArcMap のメイン メニューで [ブックマーク] をクリックし、[ブックマークの作成] を選択します。

    ブックマークの作成

    [ブックマークの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  7. ブックマーク名を「Rondonia」に変更して、[OK] をクリックします。
  8. [ツール] ツールバーで、[拡大] ツールをクリックします。

    [拡大] ツール

    ポインターをマップの上に移動すると、ポインターが虫眼鏡になります。

  9. ロンドニア州北西部の森林破壊のエリアを囲む四角形を描画します。

    北西部を拡大する

    マップ上で四角形の範囲が拡大表示されます。拡大すると、森林破壊をさらに詳細に確認することができます。森林破壊は、多くの場合、次の画像のように斑状に発生します。

    森林破壊パターン 1

    通常、焼畑農法と呼ばれるプロセスを通じて、小規模の細長い森林が破壊されます。焼畑農法では、小規模の農家が森林の小区画を伐採して焼き、畑を作ります。伐採された土地での農業にとって、焼かれたバイオマスは肥料の役割を果たします。この農法は、アマゾンを含む世界中で、数世紀にわたって行われてきました。小規模の場合、焼畑農法は持続可能ですが、 大規模の場合、広大な領域が短期間で伐採され、生態系に急激な影響を与える恐れがあります。

    次に、Deforested Area レイヤーを、画像ベースマップ上に表示できる森林破壊と比較します。レイヤーとベースマップを同時に表示するために、透過表示を使用します。

  10. [コンテンツ] ウィンドウで、[Deforested Area] レイヤーをダブルクリックします。
  11. [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [表示] タブで、[透過表示] の設定 50% に変更します。

    透過表示

    割合が高いほど、レイヤーの透明度が増します。

  12. [OK] をクリックします。

    透過表示された森林破壊

    ヒント:

    透明度を設定したレイヤーを重ねるとベースマップが見えにくくなる場合は、[Deforested Area] レイヤーのオンとオフを切り替えて比較することもできます。

    表示可能な森林破壊が [Deforested Area] レイヤー内のエリアと重なっている場所を確認できます。ただし、レイヤーの一部、特に未開発の熱帯雨林の近くのエリアは、ベースマップ上に表示できる森林破壊と一致していないように見えます。森林破壊は絶えず変化するプロセスであり、ベースマップは、最新の発生状況を表示するように更新されていない場合があります。

    備考:

    ベースマップまたは [Deforested Area] レイヤーが最後に更新された時間を知りたい場合は、レイヤーのメタデータを表示できます。メタデータは、特に、データが収集された日時、およびデータの収集者について説明します。ベースマップの一部のメタデータを表示するには、[個別属性] ツールを使用してマップをクリックします (必ず [個別属性] ダイアログ ボックスの上部で [World_Imagery] レイヤーを選択して、このレイヤーで [個別属性] を使用します)。[SRC_DATE2] フィールドには、ベースマップのその部分の画像の日付が表示されます。Deforested Area レイヤーまたはマップ上のその他の任意のフィーチャ レイヤーのメタデータを表示するには、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを右クリックし、[データ] → > [アイテム説明の表示] を選択します。

    別の顕著なパターンは、次の画像に示すように、森林破壊が、かなりはっきりした境界で突然終わる場合があることです。

    森林破壊パターン 2

    上の例では、これらの境界は、森林破壊が禁止されているか、大幅に制限されている保護されたエリアで定義されています。保護されたエリアには、保護された森林および先住民の領域という 2 種類があります。これら 2 つのカテゴリのフィーチャクラスは、プロジェクト データ ジオデータベース内にあります。両方のデータを追加して調べてもかまいませんが、このプロジェクトで必要なのは、保護された森林のデータのみです。

  13. ArcMap のメイン メニューで [ブックマーク][Rondonia] をクリックします。
  14. [カタログ] ウィンドウで、[Protected_Forests] レイヤーを [コンテンツ] ウィンドウ[Roads] レイヤーの下に追加します。

    [Protected Forests] レイヤー

    [Protected Forests] レイヤーは、その下にある複数のレイヤーをカバーしています。シンボルを変更して透過表示にします。

  15. [コンテンツ] ウィンドウで、[Protected Forests] レイヤーのシンボルをクリックします。[シンボル選択] で、シンボルのリストを下にスクロールし、[ピンク] シンボルをクリックします。

    ピンク

  16. [OK] をクリックします。[Protected Forests] レイヤーの [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
  17. 透過表示を 60% に変更して、[OK] をクリックします。

    シンボル表示された [Protected Forests] レイヤー

    保護されたエリアは、森林破壊に対する効果的な抑止力になっているようです。これで、森林破壊の予防策の 1 つがわかりました。次は、その原因を調査しましよう。前のレッスンでは、高密度の道路網によってマップ上の他のレイヤーが目立たなくなるため、[Roads] レイヤーをオフにしていました。ここでは、それらの道路を詳細に調べ、それらがどのように森林破壊に関係しているかを確認します。

  18. [コンテンツ] ウィンドウで、[Roads] レイヤーをオンにして表示します。
  19. この州の北西部のエリアをもう一度拡大します。
    ヒント:

    最後に拡大表示してから他の場所に移動しておらず、ArcMap を閉じていない場合、[ツール] ツールバーの [前の表示範囲に戻す] ボタンを使用できます。

  20. マップを画面移動してズームし、道路と森林破壊の分布に注目します。

    森林破壊パターン 3

    道路と森林破壊の間には、強い関係があります。実際、アマゾンの熱帯雨林の森林破壊のうち、95 パーセントは道路から 5.5 キロメートル以内で発生しています。道路によって、それ以外の手段では侵入できない熱帯雨林に入ることができ、木材の運搬が容易になります。都市を接続する公式の道路とは異なり、非公式の道路は熱帯雨林のエリアに深く侵入し、地方の土地を接続します。

    目標は、提案された道路の建設が許可された場合に、どの程度の森林破壊が発生するかを推定することです。これを推定するために、まず、森林破壊が既存の道路にどの程度関連しているかを明らかにします。

  21. [Rondonia] ブックマークに戻ります。

分析するサンプル エリアの選択

分析を行う前に、既存の道路網からサンプル エリアを選択します。道路網には、20,000 を超える大量のフィーチャが含まれています。すべてのフィーチャの分析の実行には、長時間を要します。サンプル エリアを選択すると、結果に若干の影響を与えますが、大きな影響はありません。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Roads] レイヤーおよび [衛星画像] ベースマップ以外のすべてのレイヤーをオフにします。
    ヒント:

    すべてのレイヤーをすばやくオフにするには、[コンテンツ] ウィンドウの上部にある [レイヤー] を右クリックし、[すべてのレイヤーを非表示] を選択します。その後、[Roads] レイヤーおよびベースマップをオンにします。

    [Roads] レイヤーからサンプルを選択するには、[選択] ツールを使用します。[選択] ツールで、選択可能なすべてのレイヤーからフィーチャを選択します。オフにされたその他のレイヤーは選択できなくなり、[Roads] レイヤーのフィーチャのみが必ず選択されるようになります。ベースマップにはフィーチャが含まれていないため、選択するものがありません。

  2. [ツール] ツールバーの [フィーチャの選択] ツールをクリックします。

    [選択] ツール

    備考:

    [フィーチャの選択] ツールの横にある矢印をクリックすると、複数の選択方法から選択できます。[フィーチャの選択] ツールをクリックした場合、デフォルトでは [四角形による選択] 方法が使用されます。

  3. マップ上で、この州の北西部の周囲にボックスを描画します。

    選択エリア

    備考:

    選択が上の画像と正確に一致している必要はありません。

    四角形の内側のフィーチャがマップで選択されます。

    分析範囲

    選択エリアの外に伸びている一部の道路が選択されます。あるフィーチャの一部が選択エリア内にある場合、そのフィーチャ全体が選択されます。

  4. ArcMap のメイン メニューの [選択][選択フィーチャにズーム] を選択します。

    選択フィーチャにズーム

    マップ上で選択した範囲が拡大表示されます。選択した道路の一部、特に選択エリアの北端は、表示可能な森林破壊の近くではありません ([Deforested Area] レイヤーをオンにして確認できます)。その他の道路は、非常に密度の高い森林破壊の内部にあります。全体的に、この選択によって、このエリア内の道路の一般的な表現が得られます。

既存の道路の近傍における森林破壊箇所の発見

次に、分析を実行します。提案された道路の影響を推定するために、まず、既存の道路の影響を確認します。この影響は、森林破壊された道路の周辺の面積の割合で測定します。この割合を求めるために、選択した道路の周辺にバッファーを作成し、このバッファーの面積と、バッファー内の森林破壊の面積とを比較します。

  1. ArcMap のメイン メニューの [ジオプロセシング] をクリックします。

    ジオプロセシング オプション

    [ジオプロセシング] メニューが展開されます。このメニューには、最もよく使用される 6 つのジオプロセシング ツールと、ツールを検索および使用するためのオプションが含まれています。ジオプロセシング ツールは、地理データを操作します。通常、ジオプロセシング ツールは、既存のデータセットを入力として受け取り、新しい出力への変換処理を実行します。

  2. [ジオプロセシング] メニューの [バッファー (Buffer)] をクリックします。

    [バッファー (Buffer)] ツール

    [バッファー (Buffer)] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスでは、ツールを実行するために必要な入力データセットおよびいくつかのパラメーターを設定します。これらのパラメーターのうちの 1 つは、バッファーの距離、つまり入力フィーチャからバッファー エリアが広がる距離を設定します。アマゾンの森林破壊の 95 パーセントが道路から 5.5 キロメートル以内で発生していることがすでにわかっています。この距離を超える場所では森林破壊の発生が比較的少ないため、この距離が適切なバッファーの距離になります。

    ヒント:

    ツールまたはツールのパラメーターに関する説明を表示するには、[ツール] ウィンドウの右下にある [ヘルプを表示] ボタンをクリックします。

  3. [バッファー (Buffer)] ダイアログ ボックスの [入力フィーチャ] で、[Roads] を選択します。

    [バッファー (Buffer)] ツールの [入力フィーチャ]

    レイヤーを [入力フィーチャ] として選択した場合、選択したフィーチャのみが入力として使用されます。フィーチャを選択していない場合は、すべてのフィーチャが使用されます。

    備考:

    [コンテンツ] ウィンドウに表示されていないレイヤーを入力として使用する場合は、[参照] ボタンを使用してデータの場所を参照します。

  4. [出力フィーチャクラス] で、出力場所が Rondônia ジオデータベースであることを確認します。

    [バッファー (Buffer)] ツールの [出力フィーチャクラス]

    出力フィーチャクラスの名前は、テキスト文字列の最後に表示されます。この場合は、Roads_Buffer です。テキスト ボックス内のデフォルトの名前を置き換えて変更することもできますが、この名前で問題ありません。

  5. [距離][距離単位] テキスト ボックスに、「5500」と入力します。

    [バッファー (Buffer)] ツールの [距離]

    デフォルトの計測単位はメートルです。5,500 メートルは 5.5 キロメートルと同じです。別の方法として、計測単位をキロメートルに変更して、ボックスに「5.5」と入力することもできます。

    変更する必要のあるその他のパラメーターは、[ディゾルブ タイプ] のみです。デフォルトでは、[バッファー (Buffer)] ツールは入力レイヤー内のフィーチャごとにバッファーを作成します。選択した Roads レイヤーには多数のフィーチャが含まれており、互いに極めて近接しているため、[バッファー (Buffer)] ツールは大量の重なり合うバッファー フィーチャを作成します。[ディゾルブ タイプ] パラメーターを変更することで、[バッファー] ツールは 1 つのフィーチャを出力として作成するようになります。

  6. [ディゾルブ タイプ][ALL] を選択します。
    [バッファー (Buffer)] ツールの [ディゾルブ タイプ]
  7. [バッファー (Buffer)] ダイアログ ボックスの下部にある [OK] をクリックします。

    [バッファー (Buffer)] ツールが実行されます。処理が終了すると、結果レイヤーがマップに追加されます。

    道路バッファー レイヤー

    備考:

    ジオプロセシング ツールの出力がマップに追加される際、出力にはランダムなデフォルト シンボルが含まれています。シンボルは、この例の画像とは異なる場合があります。

    次に、森林破壊がどの程度このバッファー ゾーンに含まれているかを調べます。

  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Roads_Buffer] レイヤーを [Deforested Area] レイヤーの下にドラッグします。[Deforested Area] レイヤーをオンにします。
  9. [ツール] ツールバーの [選択解除] ボタンをクリックして、すべてのフィーチャの選択を解除します。
  10. [Deforested Area] レイヤーと [Roads_Buffer] レイヤーを比較します。
    ヒント:

    [Roads_Buffer] レイヤーのデフォルト シンボルによって [Deforested Area] レイヤーが見づらくなっている場合は、バッファー レイヤーのシンボルを変更します。

    道路とバッファーの比較

    バッファーの大部分が [Deforested Area] レイヤーと重なっていますが、均一ではありません。バッファーの北西部には、道路に近くても森林破壊が比較的少ないエリアが多数存在しています。

    バッファー内で森林破壊されている割合を計算するには、バッファー内の森林破壊のレイヤーが必要になります。このレイヤーを作成するには、[クリップ (Clip)] というジオプロセシング ツールを使用します。[クリップ (Clip)] ツールは、あるレイヤーの範囲をクリップして別のレイヤーの範囲に変換します。

  11. ArcMap のメイン メニューの [ジオプロセシング] をクリックして、[クリップ (Clip)] を選択します。

    [クリップ (Clip)] ツール

    [クリップ (Clip)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  12. [入力フィーチャ][Deforested Area] を選択します。
  13. [クリップ フィーチャ][Roads_Buffer] を選択します。

    [クリップ (Clip)] ツールの [入力フィーチャ]

  14. [出力フィーチャクラス] で、出力が Deforested_Area_Clip という名前で Rondônia ジオデータベースに保存されることを確認します。

    [クリップ (Clip)] ツールの [出力フィーチャクラス]

  15. [OK] をクリックします。

    ツールが終了すると、レイヤーがマップに追加されます。

    レイヤーのクリップ

道路の近くの森林破壊されているエリアの割合の計算

2 つのレイヤーが作成されています。1 つのレイヤーには、サンプル エリア内の道路から 5.5 キロメートル以内のエリアが表示されます。もう 1 つのレイヤーには、このバッファー内の森林破壊が表示されます。次の目標は、バッファー内で森林破壊されている割合を計算することです。この割合を求めるために、新しい属性フィールドを計算します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウ[Deforested_Area_Clip] レイヤーを右クリックし、[属性テーブルを開く] を選択します。

    クリップ属性テーブル

    レイヤーには、すべてのポリゴン フィーチャクラスに対して自動的に作成される Shape_Length (周長) および Shape_Area の 2 つのジオメトリ フィールドがあります。

  2. [Shape_Area] フィールドを調べます。

    Shape Area フィールド

    備考:

    面積はユーザーが選択したサンプル道路に基づくため、面積値 (および面積値から計算される以降のすべての値) は、この例の画像とは異なることがあります。

    計測単位はこのテーブルでは得られませんが、レイヤーの座標系情報で指定されます。

  3. 属性テーブルを開いたまま、[Deforested_Area_Clip] レイヤーの [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
  4. [ソース] タブの [データ ソース] で、下にスクロールして投影法情報を表示します。

    データ ソース

    このデータの投影法は、南米アルベルス正積図法です。ジオプロセシング ツールから作成された出力レイヤーは、それらの入力と同じ投影法を使用します。投影法名の下には、投影法に関する、距離単位 (投影法で使用される計測単位) などの技術的情報が表示されます。南アメリカ アルベルス投影法の場合、距離単位はメートルです。そのため、属性テーブルの Shape_Area フィールドの単位は平方メートルです。

  5. [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じて属性テーブルに戻ります。
  6. [Shape_Area] の値を右クリックし、[コピー] を選択します。

    面積値をコピーする

    面積をコピーすると、Roads_Buffer テーブルを調べている間、その値を使用できます。

  7. [コンテンツ] ウィンドウ[Roads_Buffer] レイヤーを右クリックし、[属性テーブルを開く] を選択します。

    バッファー属性テーブル

    すでに開かれているテーブル上の新しいタブ内に、テーブルが開きます。Deforested Area Clip レイヤーと同様に、Roads Buffer レイヤーには Shape_Area 属性があります。新しいフィールドを追加し、両方の面積値を使用して割合を求めます。

  8. テーブルのツールバーの [テーブル オプション] ボタンをクリックして、[フィールドの追加] を選択します。

    フィールドの追加

  9. [フィールドの追加] ダイアログ ボックスの [名前] に、「Percent_Deforested」と入力します。[タイプ][Double] を選択します。

    [名前] および [タイプ] パラメーター

    フィールド タイプは、そのフィールドに格納できる値の種類を決定します。Double タイプの場合、10 進数を格納できます。

    フィールド名には、テキスト、数値、およびアンダースコアのみを含めることができます。その他の文字を含むフィールド エイリアスを作成することができます。フィールド エイリアスは、実際の名前がデータに格納されている間、テーブルに表示されます。

  10. [フィールド プロパティ][エイリアス] の横にあるボックスをクリックし、アンダースコアを付けずに「Percent Deforested」と入力します。

    [エイリアス] パラメーター

  11. [OK] をクリックします。

    [Percent Deforested] フィールドは、属性テーブルの最後に追加されます。このフィールドには、<NULL> の値が格納されています。<NULL> は新規フィールドのデフォルト値であり、値が格納されていないのと同じです。値を追加するには、テーブル セルを直接編集するか、値を計算する式を作成します。

  12. [Percent Deforested] フィールドを右クリックし、[フィールド演算] を選択します。

    フィールド演算

    編集セッションの外で計算しようとしていることを示す警告が表示されます。

  13. [はい] をクリックして警告を無視します。

    [フィールド演算] が開きます。[フィールド演算] は、[検索条件設定] ダイアログ ボックスに類似しており、式を作成するよう要求します。式の作成を支援するために、属性テーブル内の既存のフィールドの他に、標準的な数学演算子および数学関数が提供されます。割合を求めるには、Deforested_Area_Clip レイヤーの面積を Roads_Buffer レイヤーの面積で割って得られた値に 100 を掛けます。

  14. [フィールド演算] のウィンドウの下部にあるテキスト ボックスに、Deforested_Area_Clip 属性テーブルからコピーした面積値を貼り付けます。
  15. 算術演算のリストの [除算] ボタンをクリックします。

    除算ボタン

  16. [フィールド][Shape_Area] をダブルクリックします。

    フィールド

    Shape_Area フィールドが、式の除算記号の後に追加されます。値をパーセントで表すために、値に 100 を掛けます。

  17. 演算のリストの [乗算] ボタンをクリックして式に追加します。

    [乗算] ボタン

  18. 式の乗算記号の後ろに、「100」と入力します。
    備考:

    式の先頭にある面積値が例とは異なる場合があります。

    条件式

  19. [フィールド演算] の下部にある [OK] をクリックします。

    Percent Deforested フィールドが計算されます。この例の面積値に基づいた場合、返される値は約 46 パーセントになります。計算された値はこの値と異なる可能性がありますが、2~3 パーセントよりも大きく異なることはほとんどありません。

    Percent Deforested フィールド

    これで、道路から 5.5 キロメートル以内で森林破壊された土地の割合が求まりました。新しい道路がこのサンプル エリア内に建設される場合、その道路から 5.5 キロメートル以内では、同様の割合の土地が森林破壊されると予測することができます。

    この割合の値はすでにわかっているため、Deforested_Area_Clip レイヤーは不要になりました。このレイヤーをマップから削除します。Roads_Buffer レイヤーは、その属性に割合の値が格納されているため維持しますが、オフにします。

  20. 属性テーブルを閉じます。[コンテンツ] ウィンドウで、[Roads_Buffer] レイヤーをオフにします。[Deforested_Area_Clip] レイヤーを右クリックし、[削除] を選択します。

    このレイヤーがマップから削除されます。フィーチャクラスはまだ Rondônia ジオデータベースに存在しています。

  21. [Rondonia] ブックマークに戻ってマップを保存します。

ロンドニア州の森林破壊を調べ、森林破壊と道路の関係を確認しました。最終的に、道路の周辺の森林破壊された土地の割合を求めました。次に、提案された道路にこの割合を適用し、その道路を禁止することによって防ぐことが可能な森林破壊の量を推定します。


建設候補の道路の影響の予測

道路から 5.5 キロメートル以内の伐採面積の割合を計算しましたので、その割合を使用して、建設候補の道路を敷設した場合に伐採された面積を平方キロメートルで評価します。最初に、道路の画像に基づき、建設候補の道路を新しいフィーチャクラスとしてデジタイズ (描画) します。次に、道路をバッファー処理し、その属性テーブルを使用して、予測される伐採面積を計算します。

建設候補の道路画像のマップへの追加

道路レイヤーは既存の道路だけを表示するため、建設候補の道路はこれらのレイヤーにはありません。建設候補の道路の画像をマップに追加し、その画像に基づいて独自のフィーチャを作成します。この画像は、Rondônia ジオデータベースからラスター データセットとして取得します。ラスター データセットは、ピクセルのグリッドから構成される画像です。マップ内の衛星画像ベースマップもラスター画像です。その他のデータは、ベクター データと呼ばれます。

  1. 必要な場合は、Amazon Deforestation マップ ドキュメントを開きます。
  2. [Proposed_Road] レイヤーを Rondônia ジオデータベースから [コンテンツ] ウィンドウにドラッグし、[Deforested Area] レイヤーの下に配置します。

    [コンテンツ] ウィンドウ内の建設候補の道路

    [Proposed_Road] レイヤーには、シンボルの代わりに 3 つの色バンドがあります。これらのバンドは、画像のラスター グリッド内の各ピクセルの色を決定します。

  3. [Proposed_Road] レイヤーとベースマップを除くすべてのレイヤーをオフにします。[コンテンツ] ウィンドウ[Proposed_Road] レイヤーを右クリックし、[レイヤーの全体表示] を選択します。

    レイヤーの全体表示

    マップ上でレイヤーの範囲が拡大表示されます。

    建設候補の道路の画像

    画像は地域の地形ビューで、国境、既存の道路、山岳地形、河川などのフィーチャが表示されています。建設候補の道路は、画像の中央にある太い線です。

  4. [Cities][Official Roads]、および [Protected Forests] の各レイヤーをオンにします。

    地理コンテンツにおける建設候補の道路

    建設候補の道路は 2 つの公式道路を接続します。道路の両端付近には、複数の都市があります。[個別属性] ツールを使用して各都市の名前を調べるか、ラベルを一時的にオンにすることができます。

  5. [コンテンツ] ウィンドウで、[Cities] レイヤーを右クリックして [ラベル フィーチャ] を選択します。

    マップ上の各都市の名前がラベル表示されます。ラベルは、道路が接続する都市が、西側では Guajará-Mirim、東側では Campo Novo de Rondônia であることを示します。また、建設候補の道路は、Guajará-Mirim 州立公園と Rio Ouro Preto Extractive Reserve という 2 つの保護地域を横断しています。これらの地域を通過するため、この道路は禁止されました。

  6. [Cities] レイヤーを右クリックし、[ラベル フィーチャ] を選択してラベルをオフにします。
  7. [Roads] レイヤーをオンにします。

    建設候補の道路の一部、特に道路の端では、既存の非公式道路と一致します。建設候補の道路フィーチャを描画するときは、適切な場所で、これらの既存の道路をトレースします。

  8. ArcMap のメイン メニューの [ブックマーク] をクリックします。「Proposed Road」というブックマークを作成します。

新しいフィーチャクラスの作成

画像をガイドとして使用して、建設候補の道路をフィーチャとしてデジタイズします。建設候補の道路は、道路レイヤーの一部としてデジタイズできますが、この場合、信頼性の高いデータに、実際には存在しない道路を表すフィーチャが含まれることになります。ここでは、新しいフィーチャクラスを作成します。

  1. [カタログ] ウィンドウで、[Rondônia] ジオデータベースを右クリックし、[新規作成] をポイントして、[フィーチャクラス] を選択します。

    新規フィーチャクラス

    [新規フィーチャクラス] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [名前] に「Planned_Road」と入力します (アンダースコアを付ける)。[エイリアス] に「Planned Road」と入力します (アンダースコアを付けない)。

    名前は、Rondônia ジオデータベース内の他のアイテムと重複できないため、Proposed Road ではなく Planned Road を使います。

  3. [タイプ][ライン フィーチャ] を選択します。

    名前、エイリアス、タイプ

  4. [新規フィーチャクラス] ウィンドウの下部にある [次へ] をクリックします。

    次に、フィーチャクラスの座標系を選択します。座標系は、マップ上の地理フィーチャの位置および測定値を定義します。座標系については、プロジェクトの後半で説明します。ここでは、マップ上のレイヤーですでに使用されている座標系を使用します。これは、リストから簡単に選択できます。

  5. 座標系のリストの [レイヤー] フォルダーを展開します。[South America Albers Equal Area Conic] をクリックします。

    投影

    ヒント:

    投影法の名前の横にあるプラス記号をクリックすると、レイヤーで使用されている投影法を確認できます。南米アルベルス正積円錐図法投影法は、ベースマップ以外のすべてのレイヤーで使用されています。ベースマップでは、WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) 投影法を使用しています。

  6. [Next (次へ)] をクリックします。

    [新規フィーチャクラス] ダイアログ ボックスの次の部分では、XY の許容値を指定できます。XY の許容値は、2 つの座標が同じ座標と見なされるための距離を定義します。デフォルト値でかまいません。

  7. [次へ] をクリックします。

    次は、データベース格納構成用のパラメーターです。このパラメーターを設定する必要はありません。

  8. [次へ] をクリックします。

    最後に、属性フィールドを追加します。Planned_Road フィーチャクラスには、既存の道路フィーチャクラスのような属性フィールドが必要です。名前とデータ タイプを入力してフィールドを手動で作成することもできますが、既存のフィーチャクラスから属性をインポートすることもできます。

  9. [インポート] ボタンをクリックします。
  10. [参照] ダイアログ ボックスで、[Rondônia] ジオデータベースを参照します。[Roads] フィーチャクラスをクリックし、[追加] をクリックします。

    フィールドのリストが、[Roads] フィーチャクラスのフィールド ([Name] と [Status]) を使用して設定されます 。

    属性フィールド

  11. [完了] をクリックします。

    Planned_Road フィーチャクラスが Rondônia ジオデータベース内に作成され、レイヤーとしてマップに追加されます。このレイヤーにフィーチャはまだありません。

建設候補の道路のデジタイズ

建設候補の道路のフィーチャを追加するには、画像を参照として使用して、道路の位置と一致する非公式道路をトレースします。フィーチャをデジタイズするには、まず編集セッションを開始します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Planned Road] レイヤーを右クリックし、[フィーチャの編集] をポイントして、[編集の開始] を選択します。

    編集の開始

    編集セッションが開始され、[エディター] ツールバーがオンになり、編集用のオプションが表示されます。デフォルトでは、[編集] ツールは有効になっています。[編集] ツールを使用すると、編集可能なレイヤーからフィーチャを選択または移動できます。このツールは、既存のフィーチャを変更するのに便利ですが、新しいフィーチャを作成することはできません。

    ヒント:

    ツールバーは、ArcMap ウィンドウの周辺でドラッグすると移動できます。ウィンドウの上部に移動すると、ツールバーがドッキングします。

  2. [エディター] ツールバーの [フィーチャ作成] ツールをクリックします。

    [フィーチャ作成] ツール

  3. [フィーチャ作成] ウィンドウで、[Planned Road] テンプレートをクリックします。

    [フィーチャ作成] ウィンドウ

    ポインターが十字線に変化し、フィーチャを描画できるようになります。開始する前に、描画処理について調べてみます。

  4. マップ上のフィーチャをポイントします (まだクリックしない)。

    スナップ

    ポインターがフィーチャの方へ移動します。この動作はスナップと呼ばれます。スナップを利用すると、新しいフィーチャを他のフィーチャに簡単に接続できます。ただし、他のフィーチャの近くにありながら、厳密には接していないフィーチャを作成することは難しくなります。建設予定道路は、Official Roads、Roads、および Cities の各レイヤーと接続されるため、スナップ機能は便利です。ただし、デジタイズ中に誤ってスナップしないように、他のフィーチャ レイヤーはオフにしておきます。

    備考:

    デフォルトでスナップが有効でない場合、[カスタマイズ] をクリックし、[ツールバー] をポイントしてから [スナップ] を選択して、[スナップ] ツールバーをオンにします。[スナップ] ツールバーの [スナップ] をクリックして、[スナップの使用] を選択します。

  5. [Protected Forests] レイヤーをオフにします。

    表示されるレイヤーは、ベースマップ画像、Cities レイヤー、および 3 つのすべての道路レイヤーだけになります。

  6. [エディター] ツールバーの [トレース] ツールをクリックします。

    [トレース] ツール

    [トレース] ツールは、既存のフィーチャをトレースします。これは、既存の道路と重なる建設候補の道路の部分に便利です。

  7. マウスのスクロール ホイールを使用して、建設候補の道路の左端にズームします。
    ヒント:

    [拡大] ツールを使用する場合、拡大後に、[Planned Road] フィーチャ テンプレートと [トレース] ツールを再選択する必要があります。キーボード ショートカットを使用すると、ツールバー上で選択したツールを変更しないで、特定のツールをアクティブにできます。C キーを押したままにすると、[画面移動] ツールがアクティブになります。C + Shift キーを押したままにすると、[拡大] ツールがアクティブになり、マップ上にボックスを描画して拡大できます。C + Shift キーを放すと、[トレース] ツールが再びアクティブになります。

  8. [トレース] ツールがアクティブであることを確認して、建設候補の道路の左端をクリックし、近くの公式道路と接する位置にスナップします。

    道路にスナップ

    端点をクリックするとすぐに、ポインターが、その下にある既存のフィーチャをトレースし始めます。

  9. 画像上にある建設候補の道路と一致する非公式道路をトレースします。
    ヒント:

    マップ範囲の端に到達した場合は、C キーを押したままにして [画面移動] ツールをアクティブにし、右に画面移動してから、C キーを放してトレースを再開します。

    道路のトレース

  10. 建設候補の道路と重なる非公式道路の端に到達したら、端点をクリックしてトレースを終了します。

    非公式道路の端点

    クリック後、フィーチャが Planned Road レイヤーの現在のシンボルでマップ上に表示されます。ライン上の緑の四角形は頂点、赤の四角形は端点を示しています。

    道路の頂点

    道路のこの先の部分は、既存のフィーチャと一致していません。この部分は、[直線セグメント] ツールを使用して描画します。

  11. [エディター] ツールバーの [直線セグメント] ツールをクリックします。

    [直線セグメント] ツール

    ポインターが十字線に変化し、ラインで端点と接続されます。

  12. 建設候補の道路が次に曲がる位置をクリックして、頂点を追加します。
    ヒント:

    頂点を配置するときに、カーソルが近くの非公式道路にスナップする場合は、スペースバーを押したままにして、スナップ機能を一時的に無効にします。

    セグメントの追加

    新しいセグメントが追加され、端点 (赤の四角形) がクリックした位置に移動します。

    新しいセグメント

  13. [直線セグメント] ツールを使用して、建設候補の道路における先の部分を描画し、道路の各カーブに頂点を配置します。建設候補の道路が非公式道路と再び接続する位置に最後の頂点を配置します。

    セグメントの端点

    建設候補の道路における最後の部分では、別の既存のフィーチャをトレースします。

  14. [トレース] ツールをクリックします。マップ上の最後に追加した頂点をクリックし、建設候補の道路の右端に到達するまでトレースします。ここで、公式道路と接続します。

    右端

  15. 端点をダブルクリックして、フィーチャを終了します。

    建設候補の道路フィーチャが選択され、頂点が非表示になります。

  16. [Proposed Road] ブックマークに戻り、建設候補の道路の全長がデジタイズされたことを確認します。

    デジタイズされた道路

    道路が完成したら、編集を保存します。編集を保存する前に編集セッションまたは ArcMap を終了すると、すべての編集を元に戻すことができます。マップ ドキュメントを保存した場合でも、編集は保存されません。

    ヒント:

    道路の描画結果に満足できなかった場合は、編集セッションを終了して編集結果を破棄してから描画をやり直すか、[エディター] ツールバーの [頂点の編集] ツールを使用して、道路の頂点を個別に編集します。

  17. [エディター] ツールバーの [エディター] をクリックして、[編集の保存] を選択します。

    編集の保存

    まだ編集を終了しないでください。次のセクションで、他の編集を行います。

  18. [フィーチャの作成] ウィンドウを閉じます。[コンテンツ] ウィンドウで、[Proposed_Road] レイヤーを削除します。
  19. [ツール] ツールバーの [選択解除] をクリックします。

シンボル表示と属性データの建設候補の道路への追加

建設候補の道路をデジタイズしましたが、そのシンボルには、細くてマップ上でわかりにくい [Planned Road] レイヤーのデフォルトが使用されています。また、フィーチャクラスを作成したときに属性フィールドを追加しましたが、まだ属性データは設定されていません。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Planned Road] レイヤーを [Official Roads] レイヤーの下にドラッグします。

    並べ替えた [コンテンツ] ウィンドウ

  2. [Planned Road] レイヤーをダブルクリックして、[レイヤー プロパティ] を開きます。[シンボル] タブをクリックします。

    建設候補の道路のシンボルは、既存の道路と似ていると同時に、明確で目につくようにします。Official Roads レイヤーからシンボルをインポートして、目立つように変更します。

  3. [シンボル] タブの右上にある [インポート] をクリックします。

    シンボルのインポート

  4. [シンボルのインポート] ダイアログ ボックスで、[Official Roads] が選択されていることを確認して [OK] をクリックします。

    [シンボル] ボタン上にオレンジ色のラインが表示されます。シンボルの色だけを変更します。

  5. [シンボル] ボタンをクリックします。

    シンボル

  6. [シンボル選択] で、[現在のシンボル] の色を [チェリー コーラ] に変更します。

    チェリー コーラ

  7. [OK] をクリックします。[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。

    シンボル表示された道路

    次に、属性データを建設候補の道路フィーチャに追加します。

  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Planned Road] レイヤーを右クリックし、[属性テーブルを開く] を選択します。

    属性テーブル

    デジタイズされたフィーチャが、このレイヤーの唯一のフィーチャです。このレイヤーには、[OBJECTID] および [SHAPE_Length] フィールドの他に、[Name] と [Status] の属性フィールドがあります。どちらのフィールドも属性データがありません。

    編集セッションであれば、属性テーブルを直接編集できます。前のセクションから編集セッションのままのはずです。そうでない場合は、[エディター] ツールバーを使用して編集セッションを開始します。

  9. 属性テーブルで、[Name] フィールドの <NULL> 値をダブルクリックして編集します。「BR 421」と入力し、Enter キーを押します。

    名前フィールド

    BR 421 は、実際には、Ariquemes 市と Campo Novo de Rondônia を接続する既存の高速道路の名前です。建設候補の道路は、この高速道路を州の西側に延長します。

  10. [Status] フィールドの <NULL> 値をダブルクリックして、「Proposed」と入力します。Enter キーを押します。

    [Status] フィールド

  11. [エディター] ツールバーの [エディター] をクリックして、[編集の保存] を選択します。
  12. [エディター] をもう一度クリックし、[編集の終了] をクリックします。
  13. 属性テーブルを閉じます。

道路を敷設した場合の伐採の評価

次に、道路を敷設した場合の伐採を評価します。前のレッスンでは、既存の道路の一部から 5.5 キロメートル以内の伐採面積の割合を判定しました。建設候補の道路を敷設した場合の伐採面積の (割合ではなく) 合計を評価するには、Planned Road レイヤーを同じ 5.5 キロメートルの距離でバッファー処理し、既存の道路周辺で観測された伐採の割合で、バッファー面積を乗算します。また、既存の伐採面積が総面積に含まれないように、既存の伐採面積を削除します。

  1. ArcMap のメイン メニューの [ジオプロセシング] をクリックして、[バッファー] を選択します。
  2. [入力フィーチャ][Planned Road] を選択します。[出力フィーチャクラス]Rondônia ジオデータベースに Planned_Road_Buffer という名前で保存されることを確認します。

    [バッファー] の入力

  3. [距離] に「5500」 (メートル単位) または「5.5」 (キロメートル単位) と入力します。
  4. [OK] をクリックします。

    ツールが実行され、バッファーがマップに追加されます。

    建設候補の道路バッファー レイヤー

    Planned_Road_Buffer レイヤーは、マップに表示されるレイヤーの順序のためにわかりにくくなっていますが、すでに道路や伐採が存在する地域と重なっています。

  5. [コンテンツ] ウィンドウで、[Planned_Road_Buffer] レイヤーを [Deforested Area] レイヤーの下に移動します。
  6. [Deforested Area] レイヤーをオンにして、既存の伐採とバッファーを比較します。
    ヒント:

    [Deforested Area] レイヤーをバッファーの上にしてもわかりにくい場合は、バッファーのシンボルを暗い色に変更します。

    建設候補の道路周辺の伐採

    一部の地域は、すでに伐採されています。すでに伐採されている地域は、解析に含めません。[イレース (Erase)] ツールを使用して、既存の伐採をバッファーから削除します。[イレース (Erase)] ツールは、あるレイヤーと別のレイヤーが重なる部分を除去します。

    [イレース (Erase)] ツールは、[ジオプロセシング] メニューからアクセスできません。アクセスするには、ツールを検索します。

  7. ArcMap のメイン メニューの [ジオプロセシング] をクリックして、[ツールの検索] を選択します。

    ツールの検索

    [検索] ウィンドウが開きます。

    備考:

    [検索] ウィンドウを初めて使用する場合は、[カタログ] ウィンドウの上部に開きます。[カタログ] ウィンドウに戻るには、[検索] ウィンドウを閉じるか、ウィンドウの下部にあるタブを使用します。[カタログ] や [フィーチャ作成] ウィンドウと同様に、[検索] ウィンドウを移動して、ArcMap アプリケーション ウィンドウ内の任意の場所にドッキングできます。

  8. [検索] ウィンドウ上部の検索ボックスに「消しゴム」と入力して、Enter キーを押します。[消しゴム (解析)] という結果をクリックします。

    [消しゴム] の検索

    [消しゴム] ダイアログ ボックスが表示されます。

  9. [入力フィーチャ][Planned_Road_Buffer] を選択します。[イレース フィーチャ][Deforested Area] を選択します。

    [消しゴム] の入力

    このツールは、[入力フィーチャ] から [イレース フィーチャ] と重なるエリアを除外します。この場合は、バッファーから伐採地域を削除します。

  10. [出力フィーチャクラス]Rondônia ジオデータベースに保存されることを確認します。デフォルトの出力名である Planned_Road_Buffer_Erase を「Erased_Buffer」に置き換えます。

    [消しゴム] の出力

  11. [OK] をクリックします。

    ツールが実行され、レイヤーがマップに追加されます。

    イレースされたバッファー レイヤー

    Erased_Buffer レイヤーは、単一のマルチパート フィーチャです。この地域の伐採を評価するには、前に取得したパートセント値でこの面積を乗算します。この値は、Roads_Buffer レイヤーの属性テーブルに保存されます。

  12. [コンテンツ] ウィンドウ[Roads_Buffer] レイヤーを右クリックし、[属性テーブルを開く] を選択します。
  13. [Percent Deforested] フィールドの値を右クリックして、[コピー] を選択します。

    属性データのコピー

  14. [Erased_Buffer] レイヤーの属性テーブルを開きます。

    Erased_Buffer レイヤーの属性テーブル

    建設候補の道路周辺のバッファーにおける伐採を評価するために、新しいフィールドを追加します。次に、コピーしたパーセント値で全面積を乗算します。また、面積を平方メートルから平方キロメートルに変換して、計測対象に適切な値にします。

  15. テーブルのツールバーの [テーブル オプション] ボタンをクリックして、[フィールドの追加] を選択します。
  16. [フィールドの追加] ダイアログ ボックスの [名前] に、「Potential_Deforestation」と入力します。[タイプ][Double] を選択します。[エイリアス] に「Potential Deforestation (sq. km)」と入力します。

    フィールドの追加

  17. [OK] をクリックします。

    フィールドが属性テーブルに追加されます。次に、[フィールド演算] を使用して、評価した伐採面積を平方キロメートルに変換します。

  18. [Potential Deforestation (sq. km)] フィールド名を右クリックして、[フィールド演算] を選択します。編集セッションの警告が表示されたら、[はい] をクリックして続行します。

    [フィールド演算] が開きます。SHAPE_Area の単位を平方メートルから平方キロメートルに変換するため、このフィールドの条件式は前回の方程式より複雑です。1 キロメートルは 1,000 メートルなので、1 平方キロメートルは 100 万平方メートルです。

  19. [フィールド] の下にある [SHAPE_Area] をダブルクリックして、[フィールド演算] の下部にある条件式ボックスに追加します。[除算] ボタンをクリックして、「1000000」と入力します。

    計測単位の変換

  20. 方程式の前後に括弧を追加します。括弧で囲んだら、乗算シンボルを追加して、パーセント値を貼り付けます。

    面積をパーセント値で乗算

    値の単位がパーセント値なので、パーセント値を 100 で除算します。

  21. パーセント値の後に除算シンボルを追加して「100」と入力します。条件式のこの部分にも前後に括弧を追加します。

    最終的な条件式

  22. [OK] をクリックします。

    伐採の評価

    この解析によると、建設候補の道路をキャンセルしたことで、約 623 平方キロメートルが保全されました。値は多少異なる場合があります。

  23. 属性テーブルを閉じて、[Rondônia] ブックマークに戻り、マップを保存します。

値はこの例と異なる可能性がありますが、全体の内容は変わりません。建設候補の道路が敷設された場合、数百平方キロメートルの土地が伐採されます。その土地の多くが手つかずの多雨林です。道路の直接的な結果としての伐採に加えて、道路から分岐する非公式道路や周囲の土地の私有地への転換によって、より多くの自然林が失われる可能性があります。

この解析は、敷設されなかった道路の影響を予測しました。解析に使用されたプロセスは、将来の道路の影響を予測するために、アマゾンの他の場所にも適用できるでしょう。計画中のすべての道路が最終的に禁止されるわけではありません。そのため、道路の敷設による伐採を理解することは、経済と生態系のバランスを取るために大切な情報になります。

さらに質問を重ねることで、影響解析を進めることができます。たとえば、公式道路と非公式道路で伐採に差異が生じるか? 地形や土地の保護状況など、伐採に影響するその他の要因はあるか? 既存の道路のサンプル地域を変更すると、解析の最終的な出力が影響を受けるか? ArcMap を使用すると、これらの質問に対して各自で調べることができます。

建設候補の道路による伐採量を予測しました。次に、保存して共有できる印刷マップを使用して、調査結果を提示します。


マップの完成と印刷

提案された道路が建設された場合に森林破壊されるエリアの面積を推定したので、それらの結果を、印刷したり、共有可能なファイル形式にエクスポートできる完成したマップ レイアウトの一部として提供します。完成したマップは、他のユーザーとの共有を目的としているため、見栄えがよく、明瞭である必要があります。ロンドニア州のマップ自体に加えて、次のアイテムを追加します。

  • マップの凡例
  • タイトルと説明
  • 世界の中でのロンドニア州の位置を表示する差し込みマップ

最後に、マップを印刷またはエクスポートし、世界中のユーザーと発見を共有します。

マップ レイアウトの準備

これまで、マップ上のデータ レイヤーを調査するのに最適なマップ ビューであるデータ ビューで作業してきました。印刷用のマップを準備するには、凡例、縮尺記号、タイトルなどのマップ エレメントの配置を確認できる、レイアウト ビューに切り替えます。ビューを切り替える前に、重要な参照情報をマップ上に表示するために、特定のレイヤーをオンにします。

  1. 必要な場合は、Amazon Deforestation マップ ドキュメントを開きます。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、次のレイヤーのみがオンになるように、各レイヤーのオン/オフを切り替えます。
    • Cities
    • Amazon Ecoregion
    • Brazilian States
    • Official Roads
    • Planned Road
    • Protected Forests
    • Deforested Area
    • Planned_Road_Buffer
    • World Imagery Basemap
  3. [Planned_Road_Buffer] レイヤーの名前を「At-Risk Area」に変更し、それを [Planned Road] レイヤーの下に移動します。

    レイヤーの順序

  4. [コンテンツ] ウィンドウで、[At-Risk Area] シンボルをクリックします。[シンボル選択][塗りつぶし色][ソーラー イエロー] に変更し、[アウトライン色][色なし] に変更します。

    ソーラー イエロー

  5. [OK] をクリックします。

    準備されたマップ

    鮮やかな黄色が、マップのこの重要な部分への注目を集めます。次に、レイアウト ビューに切り替え、印刷されるページのマップをデザインします。

  6. ArcMap のメイン メニューの [ビュー] をクリックし、[レイアウト ビュー] を選択します。

    レイアウト ビュー

    ヒント:

    マップの左下にあるボタンをクリックして、データ ビューレイアウト ビューを切り替えることもできます。

    マップが、フレームおよびレイアウトの寸法を示すルーラーを含むように変更されます。寸法は、使用しているソフトウェアのデフォルトの測定単位で示され、次の図の測定単位とは異なる場合があります。

    デフォルトのレイアウト ビュー

    デフォルトのレイアウトは、あまり魅力的ではありません。第一に、レイアウトは縦長ですが、データは横に広がっています。さらに、レイアウトには、右下隅にあるベースマップのソースを示すテキスト以外に、マップ エレメントがありません。レイアウト ビューに切り替えた時に表示された [レイアウト] ツールバーのツールを使用して、レイアウト内を移動できます。

    [レイアウト] ツールバーのツールのほとんどは、[縮小] や [画面移動] など、なじみのあるナビゲーション ツールと同様の機能を備えるナビゲーション ツールです。さらに、[ツール] ツールバーのツールを使用して、レイアウト内のマップを移動できます。

  7. [レイアウト] ツールバーの [レイアウトの変更] ボタンをクリックします。

    [レイアウトの変更] ツール

    [テンプレートの選択] ダイアログ ボックスが開き、レイアウト テンプレートのリストを表示します。凡例、タイトル、および差し込みマップの位置を含むテンプレートを使用します。

  8. [テンプレートの選択] ダイアログ ボックスの [Traditional Layouts] タブをクリックします。[LandscapeModernInset.mxd] テンプレートをクリックしてから、[次へ] をクリックします。

    Landscape Modern Inset テンプレート

    ウィンドウが、[データ フレーム順序] ダイアログ ボックスに切り替わります。データ フレームは、マップの別名です。選択したテンプレートには、2 つのデータ フレームが含まれています。1 つは、メインの四角形の中にあり、もう 1 つは、右下のより小さい四角形の中にあります。このダイアログ ボックスでは、どのデータ フレームをどの四角形内に表示するかを選択できます。現在、使用しているデータフレームは [レイヤー] データフレームの 1 つのみで、このデータ フレームに、これまですべてのレイヤーを配置してきました。データ フレームについては、このレッスンの後半で差し込みマップを作成するときに詳細に説明します。今は、このウィンドウは無視します。

  9. [完了] をクリックします。

    新規テンプレート

    レイアウトが変わり、新しいテンプレートが反映されます。

    レイアウトには、マップが含まれるメイン データ フレームの他に、タイトル、凡例、説明テキスト、および差し込みマップ用のスペースがあります。

  10. [レイアウト] ツールバーの [ページ全体の表示] ボタンをクリックします。

    [ページ全体の表示] ツール

    レイアウトが、ページ全体をカバーするようにズームします。マップの上および左にあるルーラーに注意してください。新しいテンプレートを適用したときに、レイアウトの寸法は 16 x 12 インチ (別の計測単位を使用している場合、これらの値は変わります) に変更されます。これらは、テンプレートのデフォルトの寸法ですが、標準的なプリンター用紙のページ サイズよりもかなり大きいです。

  11. ArcMap のメイン メニューの [ファイル] をクリックし、[ページ設定/印刷設定] を選択します。

    ページ設定/印刷設定

    [ページ設定/印刷設定] ダイアログ ボックスが開きます。ページの寸法を、標準的な 8.5 x 11 インチ (215.9 x 279.4 ミリメートル) に変更します。

    備考:

    ページ設定を変更する前に、プリンターがこれらの寸法のページを印刷するように設定されていることを確認してください。

  12. [用紙] セクションで、[ページの向き][横] をクリックします。

    [横長] 方向

  13. [マップのページ サイズ][プリンターの用紙設定を使用] をオンにして、ページの寸法が 8.5 x 11 インチ (また、別の単位での同等の値) に変更されていることを確認します。

    ページ サイズ

  14. ウィンドウの下部にある [ページに合わせてマップ エレメントのサイズをスケーリング] をオンにします。

    エレメントのサイズを変更

    このオプションを選択すると、既存のマップ エレメントが、新しいページの寸法に合わせて自動的にサイズ変更されます。

  15. [OK] をクリックします。

    サイズ変更されたレイアウト

    ルーラーが、新しい寸法を反映するように変更されます。マップ エレメントのサイズを変更したときに、それらは少し移動し、レイアウトに合わなくなっています。

  16. レイアウト ビューの空白部分を右クリックし、[すべてのエレメントの選択] を選択します。

    すべてのエレメントの選択

    すべてのマップ エレメントが、破線と選択ハンドルでハイライト表示されます。任意のエレメントを移動すると、そのエレメントと一緒に、選択したすべてのエレメントが移動します。

  17. それらのマップ エレメントをページの中心にドラッグします。
    ヒント:

    すべてのマップ エレメント (次のセクションで変更する凡例を除く) が、ページの境界近くの点線内に収まるようにします。この点線は、プリンターの余白を表しています。

  18. マップ エレメントの位置に問題がなければ、レイアウト ビューの任意の空白部分をクリックして選択を解除します。

    移動したレイアウト

最終的なマップのレイアウトの準備が完了しました。次に、凡例から、デフォルトのマップ エレメントを変更します。

凡例の表示設定

凡例は、マップのシンボルが何を表しているかを示します。デフォルトの凡例は長すぎるため、レイアウトの上部からはみ出ています。このセクションでは、凡例の表示を、レイアウトに収まり、できるだけ明確に情報を伝えるように設定します。

  1. マップ レイアウトの凡例をダブルクリックします。[凡例プロパティ] ダイアログ ボックスの上部にある [一般] タブをクリックします。

    [一般] タブでは、凡例に表示するマップ レイヤー、およびそれらの順序を選択できます。デフォルトでは、オフになっているレイヤーも含めて、マップ上のすべてのレイヤーが [凡例項目] リストに含まれています。左矢印と右矢印を使用して項目を追加または削除し、上矢印と下矢印を使用して項目の順序を変更します。

  2. [凡例項目] リストの [Roads] をクリックし、左を指している矢印ボタンをクリックします。

    [Unofficial Roads] の削除

    [Roads] の項目がリストから削除され、凡例に表示されなくなります。

  3. 凡例から次の項目を削除します。
    • Erased_Buffer
    • Roads_Buffer
    • World Imagery
    • Low Resolution 15m Imagery
    • High Resolution 60cm Imagery
    • High Resolution 30cm Imagery
    • Citations
    ヒント:

    複数の項目を一度に選択するには、Ctrl キーを押したまま各項目をクリックします。

    削除した後、リストには次の項目が含まれています。

    並べ替えられていない凡例項目

    これらの項目は、表示レイヤーを反映しています。分析の重要な要素が最上位に表示され、参照レイヤーが最下位に表示されるように、リストの順序を変更します。

  4. [凡例項目] リストの [Cities] をクリックし、[最下位へ移動] ボタン (下線付き矢印) をクリックします。

    [Cities] を最下位へ移動

    [Cities] の項目をリストの最下位に移動します。これらの矢印ボタンを使用して、凡例項目をリストの上下に、または最上位または最下位に移動できます。

  5. 項目の配置を次の順序に変更します。

    • Official Roads
    • Planned Road
    • Deforested Area
    • At-Risk Area
    • Amazon Ecoregion
    • Brazillian States
    • Protected Forests
    • Cities

    並べ替えられた凡例項目

  6. [凡例プロパティ] ダイアログ ボックスの下部にある [適用] をクリックします。凡例の変更を確認できるように、ダイアログ ボックスを移動します。

    並べ替えられた凡例

    凡例は、まだ長すぎます。リストの項目をこれ以上削除したくない場合は、凡例を 2 列に分割できます。また、[Cities] の項目のレイヤー名と見出しが、その他のテキストに比べて大きすぎます。

  7. [凡例プロパティ] ダイアログ ボックスの [項目] タブをクリックします。
  8. このタブの左側にある凡例項目のリストで、[Cities] をクリックしてハイライト表示します。[アイテムの列] セクションの [アイテムを新しい列に配置] をオンにします。

    新しい列

    この設定により、[Cities] の項目を含む 2 つ目の列が追加されます。[Cities] の項目は他の項目よりも大きいため、この方法で列を編成すると、同程度のサイズの 2 つの列が得られます。

  9. 凡例項目リストの [Cities] を右クリックし、[プロパティ] を選択します。

    プロパティ

    [凡例項目プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスでは、凡例項目で使用されるテキスト シンボルを変更できます。ほとんどの凡例項目は、マップ シンボルの横に表示されるラベルという 1 種類のテキストのみを持ちます。[Cities] の項目は、レイヤー名、属性見出し、および各シンボルの値を示すラベルを持っています。

  10. [凡例項目プロパティ] ダイアログ ボックスの、[一般] タブをクリックします。[レイヤー名シンボル] をクリックします。

    レイヤー名シンボル

  11. [シンボル選択] で、フォント サイズを 7 に変更し、太字スタイルを削除します。

    [レイヤー名] パラメーター

  12. [OK] をクリックします。[凡例項目プロパティ] ダイアログ ボックスの [見出しシンボル] をクリックします。

    見出しシンボル

  13. フォント サイズを 6 に変更し、太字スタイルを削除して、[OK] をクリックします。
  14. [凡例項目プロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。[凡例項目プロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。

    書式設定された凡例

    次に、凡例をサイズ変更し、レイアウトの右の列内の中央のボックスに移動します。

  15. 中央のボックスで、[Double-click here to enter text] という文字列をクリックして選択します。この文字列を右クリックし、[削除] を選択します。

    削除

  16. 凡例をクリックして選択します。凡例を中央のボックスにドラッグします。凡例の周囲にある選択ハンドルをクリックしてドラッグし、ボックスに合うようにサイズ変更します。

    最終的な凡例

マップの明瞭さの改善

次に、明瞭さが増すように、マップとレイアウトの細部を変更します。まず、タイトルを追加します。次に、マップに合うように、レイアウト内の四角形の配色を変更します。その後、分析について説明し、使用したソースを示す説明文を追加します。最後に、マップの縮尺を変更し、マップが表すエリアのサイズを利用者が理解できるように、縮尺記号を追加します。

  1. タイトル バーのテキストをダブルクリックします。

    タイトルの四角形

    [プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. テキスト ボックスに「Deforestation in Rondônia, Brazil」と入力し、[OK] をクリックします。
    ヒント:

    Rondônia の 2 番目の O の上の曲折アクセント記号を含めるには、ステップの説明文からタイトルをコピーします。

    タイトル

    次に、マップに合わせて四角形の色を変更します。

  3. レイアウトの上部にあるタイトル バーをダブルクリックします (ただし、タイトル テキストはクリックしないでください)。

    タイトルのプロパティ

    四角形の外観のオプションを含む [プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。

  4. [塗りつぶし色][ロータス ポンド グリーン] に変更して、[OK] をクリックします。

    ロータス ポンド グリーン

    その他の四角形を、やや明るい緑色に変更します。

  5. マップの右にある 1 番目の四角形をダブルクリックします。

    1 番上の四角形

    四角形の [プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。

  6. [フレーム] タブの [背景] セクションの [色][セージ ダスト] を選択します。[OK] をクリックします。

    セージ ダスト

  7. 凡例を含む 2 番目の四角形の色も、[セージ ダスト] に変更します。
    ヒント:

    凡例をクリックしないで四角形をクリックするのが難しい場合は、凡例を邪魔にならない位置に移動し、四角形の色を変更してから元の位置に戻します。

    変更された四角形

    次に、マップの目的および分析の結果に関する説明を追加します。この説明では、データのソースも示します。

  8. 最上位のライト グリーンの四角形をクリックして選択します。下部中央の選択ハンドルをクリックしてドラッグし、四角形を拡大します。

    四角形のサイズ変更

    次に、空の四角形内にテキスト ボックスを描画し、説明を入力します。

  9. ArcMap のメイン メニューの [カスタマイズ] をクリックし、[ツールバー] をポイントして、[描画] を選択します。

    [描画] ツールバーが開きます。このツールバーには、ライン、形状、およびテキスト ボックスをマップまたはレイアウト上に描画するためのオプションが含まれています。

  10. [描画] ツールバーで、[テキスト] ツールの横にある矢印をクリックし、[四角形テキスト] を選択します。

    四角形テキスト

  11. レイアウト上の緑色のボックスで、使用可能なエリアのほとんどを使用してテキスト ボックスを描画します。

    テキスト ボックスには、デフォルトで「テキスト」という単語が含まれています。

  12. テキスト ボックスをダブルクリックして [プロパティ] ダイアログ ボックスを開き、[テキスト] タブをクリックします。デフォルトのテキストを、次の内容の説明文に置き換えます (または、独自の説明を記述します)。

    このマップは、ブラジルのロンドニア州の森林破壊の範囲、および提案された道路が建設された場合に森林破壊が発生する危険のあるエリアを示します。既存の道路から 5.5 km 以内のエリアのうち、約 46 パーセントが森林破壊されています。同様の割合の森林破壊を仮定した場合、提案された道路によって、約 623 平方キロメートルの新しい森林破壊が発生すると予想されます。

    備考:

    この説明では、例で示した結果を使用しています。この結果は、ユーザーが得た結果とは異なる場合があります。道路の近くのエリアの割合および新しい森林破壊の面積の値を、ユーザーの値に置き換えてください。

  13. 説明文の後ろで Enter キーを 2 回押して改行を作成します。次の引用を追加します。

    データ ソース: Brazilian Institute of Geography and Statistics、Brazilian National Institute for Space Research、世界自然保護基金、Imazon、HERE。

  14. [シンボルの変更] をクリックします。フォントを [Times New Roman] に変更し、[OK] をクリックします。
  15. 段落スタイルを、[均等割り付け] から [左揃え] に変更します。

    段落スタイル

    また、テキスト ボックスの周囲に表示されているデフォルトの黒いフレームを削除します。

  16. [プロパティ] ダイアログ ボックスの [フレーム] タブをクリックします。[枠線] セクションで、枠線スタイルを [なし] に設定します。

    枠線スタイル

  17. [OK] をクリックします。

    説明

    備考:

    テキストが完全に収まらない場合、テキスト ボックスが小さすぎる可能性があります。テキスト全体が表示されるまでテキスト ボックスのサイズを変更するか、フォント サイズを変更します。

    次に、縮尺を変更し、縮尺記号を追加します。マップの縮尺は、マップ上の距離と地上での距離との間の関係を表します。縮尺は、通常、分数または比率で表されます。たとえば、縮尺が 1:400 のマップでは、マップ上の距離の 1 単位は、実際の世界の同じ距離単位の 400 に等しくなります。マップの縮尺は、[標準] ツールバーにあります。

  18. [標準] ツールバーで、マップの縮尺が含まれているボックスをクリックして編集します。「4,000,000」と入力し、Enter キーを押します。

    縮尺

    マップが新しい縮尺にズームします。

    ヒント:

    マップの縮尺を変更すると、データがデータ フレームの中心からずれたり、データの一部がデータ フレームから外れる場合があります。[ツール] ツールバーの [画面移動] ツールを使用して、データ フレーム内でのマップの位置を変更できます。

    縮尺を変更されたマップ

  19. ArcMap のメイン メニューの [挿入] をクリックして、[縮尺記号] を選択します。

    縮尺記号の挿入

  20. [縮尺記号の選択] ダイアログ ボックスのリストをスクロールし、[交互縮尺記号 1 (メートル)] をクリックします。

    交互縮尺記号 1 (メートル)

    分析ではメートル単位で計測されているため、メートル単位の縮尺記号を使用します。

  21. [OK] をクリックします。

    縮尺記号がレイアウトに追加されます。

  22. 縮尺記号をマップの左下隅にドラッグします。

    移動された縮尺記号

    縮尺記号は、ベースマップのソースと重なっています。縮尺記号のサイズを変更すると、縮尺記号に表示される値が変わります。

  23. 中央右側の選択ハンドルをクリックし、最大値が 200 になるまで縮尺記号のサイズを変更します。

    サイズ変更された縮尺記号

    縮尺記号の色は、ベースマップ上ではあまり目立ちません。

  24. 縮尺記号をダブルクリックして、[交互縮尺記号のプロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。[書式設定] タブで、[テキスト][バー] の色を両方とも [白] に変更します。

    縮尺記号の色

    縮尺記号には、黒いアウトラインもあります。

  25. [バー] セクションの [シンボル] をクリックします。[シンボル選択] で、[アウトライン色][白] に変更して [OK] をクリックします。
  26. [シンボル 2] をクリックします。[アウトライン色][白] に変更して、[OK] をクリックします。[交差縮尺記号のプロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。

    白い縮尺記号

差し込みマップの作成

次に、差し込みマップを作成します。差し込みマップまたはロケーター マップは、メイン マップの地理的位置を表示する小型のマップです。ほとんどの人はブラジルのロンドニア州を知らないため、差し込みマップは、重要な地理情報をマップに提供します。差し込みマップを、レイアウトの空のデータ フレームに配置します。

1 つのレイアウトに複数のマップを表示するには、各マップ専用のデータ フレームが必要になります。デフォルトでは、マップ ドキュメントには 1 つのデータ フレームしか含まれていませんが、レイアウト テンプレートを適用した際に、2 番目のデータ フレームを追加しています。右下の四角形内のテキストは、新しいデータ フレームの名前 [レイヤー 2] を示します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウの下部にある [レイヤー 2] を右クリックして、[アクティブ化] を選択します。

    アクティブ化

    備考:

    一度にアクティブにできるデータ フレームは 1 つだけです。

    [コンテンツ] ウィンドウでは、アクティブなデータ フレームは太字で表示されます。レイアウトでは、アクティブなデータ フレームはグレーの破線で囲まれます。これで [レイヤー 2] データ フレームをアクティブにしたので、このデータ フレームにデータを追加できます。[レイヤー 2] データ フレームには、ロンドニア州の位置を表示する差し込みマップを含めます。ArcGIS Online の参照ベースマップを使用します。

  2. [標準] ツールバーの [データの追加] ツールの横にある矢印をクリックして、[ArcGIS Online からデータを追加] を選択します。
  3. [ArcGIS Online] ウィンドウの検索ボックスに「World Physical Map」と入力して Enter キーを押します。
  4. World Physical Map」というタイトルの検索結果を見つけ、[追加] をクリックします。

    World Physical Map

    レイヤーが、[コンテンツ] ウィンドウの [レイヤー 2] データ フレームの下に追加されます。レイアウトでは、このレイヤーは空のデータ フレームに表示されます。

    右下のデータ フレーム

    差し込みはップでは、南米に対するロンドニア州の位置を示す必要があります。これは、マップの投影法を変更してカスタマイズすることによって実現できます。すべてのデータ フレームには、丸い地球を平面上で表現するための数学的手法である投影法が存在します。投影法は、世界のどの部分を表示するのか、どのような見方または視点を提供するのか、および地形に与える空間的歪みの種類によって異なります。

  5. [コンテンツ] ウィンドウ[レイヤー 2] をダブルクリックし、[データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。[座標系] タブの検索ボックスに「South Pole Orthographic」と入力して Enter キーを押します。

    South Pole Orthographic

    [極座標系] フォルダー内に、1 つの検索結果「South Pole Orthographic」があります。

  6. [South Pole Orthographic] 投影法をクリックし、[適用] をクリックして、レイアウトでのその投影法の表示を確認します。

    投影変換された差し込みマップ

    投影法を適用すると、マップは小さく丸くなり、南極に焦点を合わせます。South Pole Orthographic 投影法によって、世界は円形で表示され、投影法の中心位置を除くすべてが変形します。投影法の中心位置を変更します。

  7. [データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスの [South Pole Orthographic] 投影法を右クリックし、[コピーして変更] を選択します。

    コピーして変更

    [投影座標系プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスを使用して、南米を中心とする South Pole Orthographic 投影法のカスタム コピーを作成します。

  8. [投影座標系プロパティ] ダイアログ ボックスで、名前を「South_America_Orthographic」に変更します。[中心経度] のパラメーターを -60 に変更し、[中心緯度] のパラメーターを -15 に変更します。

    South America Orthographic のパラメーター

    この座標は、ロンドニア州のすぐ南にある点を指しています。

  9. [OK] をクリックします。[データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。

    中心を合わせた差し込みマップ

    この投影法は南米を中心にしていますが、マップを拡大する必要があります。

  10. [標準] ツールバーで、縮尺を 205,000,000 に変更します。

    差し込みマップの縮尺

    差し込みマップが新しい縮尺にズームします。

    縮尺が変更された差し込みマップ

  11. [ツール] ツールバーの [画面移動] ツールを使用して、マップをデータ フレームの中心に表示します。

    画面移動された差し込みマップ

    差し込みマップは、南米に焦点を合わせていますが、他に何も表示していません。

  12. [コンテンツ] ウィンドウで、[Amazon Ecoregion] レイヤーを [レイヤー] データ フレームから [レイヤー 2] データ フレームにドラッグし、[World Physical Map] レイヤーの上に配置します。[地理座標系] の警告を閉じます。

    [レイヤー 2] データフレーム

    レイヤーをあるデータ フレームから別のデータ フレームにドラッグすると、そのレイヤーは移動するのではなくコピーされます。これで、[Amazon Ecoregion] レイヤーが両方のマップに表示されるようになりました。

    次に、表示範囲枠を差し込みマップに追加します。表示範囲枠は、あるデータ フレームの範囲を、別のデータ フレームのオブジェクトとして表示します。この場合、ロンドニア州のマップの範囲を差し込みマップに表示します。

  13. [コンテンツ] ウィンドウで、[レイヤー 2] データ フレームをダブルクリックします。[データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスの [表示範囲枠] タブをクリックします。
  14. [他のデータ フレーム][レイヤー] をクリックします。右矢印ボタンをクリックし、[レイヤー] データ フレームを、表示範囲枠が含まれるデータ フレームのリストに追加します。

    表示範囲枠の追加

  15. [適用] をクリックします。必要に応じて、[はい] をクリックして座標系の警告を閉じ、変更を差し込みマップに追加します。

    デフォルトの表示範囲枠

    表示範囲枠は、南米におけるロンドニア州の位置を示しています。ただし、そのデフォルトの外観は太すぎます。

  16. [データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスで、[オプション - レイヤー][フレーム] ボタンをクリックします。

    フレーム

    [表示範囲枠フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。

  17. [枠線] セクションの [スタイル プロパティ] ボタンをクリックします。

    [スタイル プロパティ] ボタン

    [枠線] ダイアログ ボックスが表示されます。

  18. [色][黒] に変更し、[幅]2 に変更します。[OK] をクリックします。

    枠線スタイル

  19. [表示範囲枠フレーム プロパティ] ウィンドウの [OK] をクリックします。[データ フレーム プロパティ] ウィンドウの [OK] をクリックします。必要に応じて、[はい] をクリックして警告を閉じます。

    最終的な表示範囲枠

    次に、差し込みマップの青い背景を削除します。

  20. [データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスを開き、[フレーム] タブをクリックします。[枠線][背景][なし] に変更します。

    差し込みマップのフレーム

  21. [OK] をクリックします。

    最終的なマップ

    これでマップが完成しました。

  22. マップ ドキュメントを保存します。

マップのエクスポート

これで、マップを共有する準備ができました。印刷用マップを共有して配布するためのオプションが多数用意されています。マップの物理的コピーを印刷することも、マップをエクスポートしてファイルを電子的に配布することもできます。

  1. ArcMap のメイン メニューの [ファイル] をクリックし、[印刷] を選択します。

    印刷

    [印刷] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスでは、ドキュメントを印刷するプリンター、出力画像の品質、および印刷する部数を選択できます。8.5 x 11 インチ用紙 (または、メートル単位の同等の用紙) を使用するプリンターを使用していることを確認してください。

  2. マップを印刷する場合は、[OK] をクリックします。マップを印刷しない場合は、[キャンセル] をクリックします。
  3. 再び [ファイル] をクリックして [マップのエクスポート] を選択します。

    マップのエクスポート

    [マップのエクスポート] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスでは、PDF や PNG などのエクスポート ファイルのタイプを選択し、出力場所を指定できます。ウィンドウの下部の [オプション] で、画質などの設定を調整できます。

  4. マップをエクスポートする場合は、出力場所とファイルの形式を選択し、ファイルに新しい名前を付けて、[保存] をクリックします。マップをエクスポートしない場合は、[キャンセル] をクリックします。

これで、レッスン「はじめての ArcMap」は終了です。このプロジェクトでは、マップを作成してそれにデータを追加し、そのデータをシンボル表示して変更し、分析を実行して地理的な問題に回答し、その結果を印刷可能なマップの形式で共有しました。このプロジェクトでは、ArcMap の機能と能力のほんの一部を試したに過ぎません。ArcMap についてさらに詳しく知りたい場合は、プロジェクト「バッドランズのホームレス問題」および「パブリック ガーデンのマッピング」をご参照ください。

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