ArcGIS Online の基本操作

マップの開始

ArcGIS Online にサイン インし、対象エリアであるテキサス州ヒューストンに移動することで、マップを開始します。

  1. ArcGIS Online にサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  2. リボンの [マップ] タブをクリックします。
    注意:

    組織とユーザーの設定によっては、Map Viewer Classic が開いている場合があります。ArcGIS Online には、マップの表示、使用、作成のための 2 つの Map Viewer があります。 利用可能で使用する Map Viewer の詳細については、こちらの「FAQ」をご参照ください。

    このチュートリアルでは Map Viewer を使用します。

  3. 必要に応じて、ポップアップ ウィンドウで [Map Viewer で開く] をクリックします。または、リボンで [Map Viewer で開く] をクリックします。

    Map Viewer を開きます。

  4. 必要に応じて、ポップアップで [OK] をクリックします。

    Map Viewer でデフォルトの空のマップが開きます

    マップの外観は、アカウントまたは組織の設定およびブラウザーのウィンドウ サイズによって異なります。 マップには、米国、世界 (画像例を参照)、または別の範囲が表示されることがあります。 マップ上のレイヤーはベースマップだけです。ベースマップは、水域や政治的境界などの地理情報を提供します。 デフォルトのベースマップは [地形図] ですが、組織の設定によってはマップが別のベースマップを持つこともあります。

    マップの両側にはツールバーがあります。 [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーでは、マップ上のコンテンツの管理や表示をしたり、マップを操作したりすることができます。 [設定] (明るい背景の) ツールバーを使用すると、マップ レイヤーとマップの他のコンポーネントを構成および操作するためのツールとオプションにアクセスできます。 [レイヤー] ウィンドウも開きます。 データをマップに追加すると、そのデータがここにリスト表示されます。 次に、対象エリアに移動します。

  5. マップ上の下隅にある [検索] ボタンをクリックします。

    設定ツールバーのマップ ツール メニューの検索ボタン

    マップ ウィンドウの上部に検索バーが表示されます。

  6. 検索ボックスに「Houston」と入力し、表示された位置の候補リストから [Houston, TX, USA] を選択します。

    検索結果

    注意:

    一部の ArcGIS 組織は、カスタムの住所ロケーターを持っています。 画像例とは異なる検索結果が表示されることがあります。

    マップでヒューストンが拡大表示されます。 [検索結果] ポップアップで位置が確認されます。

    テキサス州ヒューストンにズームし、検索結果のポップアップが表示されているマップ

  7. [検索結果] ポップアップを閉じます。

レイヤーの追加

次に、ヒューストンのハリケーン避難ルートを示すレイヤーをマップに追加します。このレイヤーは、テキサス州運輸局 (TxDOT) の TRF (Traffic Safety Division) で管理されています。

  1. 必要に応じて、[コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーにある [レイヤー] をクリックして [レイヤー] ウィンドウを表示します。
  2. [レイヤー] ウィンドウの [追加] をクリックします。

    レイヤーの追加ボタン

    ヒント:

    キーボード ショートカットを使用して、Map Viewer の一般的なワークフロー (マップ レイヤーを追加する、レイヤーのスタイル設定やフィルターのためのウィンドウを開くなど) にアクセスできます。 Map Viewer のキーボード ショートカットの全リストを表示するには、Microsoft Windows では Alt + ? キー、 Macでは Option + ? キーを押します。

  3. [レイヤーの追加] ウィンドウで、[マイ コンテンツ] をクリックします。 ドロップダウン メニューから [Living Atlas] を選択します。
  4. 検索ボックスに「Hurricane Evacuation Routes」と入力して、Enter キーを押します。

    1 つの検索結果が返されます。

  5. [Hurricane Evacuation Routes] レイヤーの [追加] ボタンをクリックします。

    ALiving Atlas から Hurricane Evacuation Routes を検索して追加

    マップがレイヤーの範囲に縮小し、レイヤーがマップに追加されます。 [プロパティ] ウィンドウが表示されます。

    主要避難ルートは市全域にわたるラインで表示されます。 次に、ベースマップを明るい配色のものに変更します。

  6. ヒューストンを拡大します。

    ハリケーン避難ルートのマップ

  7. [コンテンツ] ツールバーの [ベースマップ] をクリックします。

    コンテンツ ツールバーのベースマップ ボタン

    [ベースマップ] ウィンドウが開きます。 ベースマップがリスト表示され、これらのベースマップを選択してマップに追加することができます。

  8. [ベースマップ] ウィンドウで、[キャンバス (ライト グレー)] を見つけて選択します。

    ギャラリーでキャンバス (ライト グレー) ベースマップを選択

    注意:

    一部の ArcGIS 組織は、別のデフォルト ベースマップを持っている可能性があります。 [キャンバス (ライト グレー)] ベースマップが表示されない場合は、リストの末尾までスクロールし、[Living Atlas] をクリックします。 「ライト グレー」を検索して、[キャンバス (ライト グレー)] Web マップを追加します。

    ベースマップが更新されます。 避難ルートが、あまり詳細でない明るい色のベースマップを背景にしてかなり目立つようになります。

    Light Gray Canvas ベースマップを使用したマップ

マップの操作

次に進む前に、マップを探索して、ヒューストンの地理を十分に理解しておくとよいでしょう。 このエリアについての理解を深めると、後で十分に情報を得たうえで意思決定をして、結論を導き出すことができます。 探索する前に、現在の範囲のブックマークを作成して、必要に応じてすぐに戻ることができるようにします。

  1. [コンテンツ] ツールバーの [ブックマーク] をクリックします。 [ブックマーク] ウィンドウで、[ブックマークの追加] をクリックします。

    ブックマークの追加

    ブックマークのタイトル用のテキスト ボックスが表示されます。

  2. [タイトル] に、「Houston」と入力し、[追加] をクリックします。

    Houston のブックマークの追加

    ブックマークが追加されます。 このブックマークを選択すると、ブックマークが作成されたマップ範囲に自動的に移動できます。

  3. [ブックマーク] ウィンドウを閉じます。

    これで、市を探索する準備ができました。

    ヒューストンには、この市を通るいくつかの主要なバイユー (平坦で低い沼地帯または湿地帯) があります。 ハリケーンの際には、これらのバイユーが氾濫しやすく、特に危険になることがあります。 後で高リスクのエリアを識別する際には、このエリアに目を向けるとよいでしょう。

  4. マップに [Buffalo] ラベルおよび [Brays Bayou] ラベルが表示されるまで、Houston ラベルの近くの市の中心にズームします。
    ヒント:

    ズームするには、いくつかの方法があります。 マップの隅にある [拡大] ボタンをクリックするか、マウス ホイールで上にスクロールできます。 または、Shift キーを押しながら、ズームするエリアの周りにボックスを描画することもできます。

    バイユーにズームしたマップ

    これらのバイユーは市を 2 つに分け、いくつかの主要な道路および交差点を横切っています。 洪水の発生時に、これらのバイユーはインフラストラクチャに重大な問題を引き起こす可能性があります。

    注意:

    組織が [キャンバス (ライト グレー)] ベースマップのベクター タイル バージョンを使用している場合は、マップ上でバイユーのラベルが見えない可能性があります。

  5. 現在のマップ範囲のブックマークを追加します。 ブックマークに「Bayous」と名前を付けます。
  6. [ブックマーク] ウィンドウで、[Houston] をクリックします。

    マップが保存済みの範囲にズームします。

スタイルの変更

ルート レイヤーのスタイル (シンボルとも呼ばれる) を変更し、マップ内のルートに青色の太線を選択します。

  1. [コンテンツ] ツールバーの [レイヤー] をクリックします。 [レイヤー] ウィンドウで、[Hurricane Evacuation Routes] レイヤーの設定にアクセスできるように、そのレイヤーが選択されていることを確認します。

    レイヤー名の横にある青いラインは、選択済みであることを示しています。

  2. [設定] ツールバーの [スタイル] をクリックします。

    スタイル ボタン

    [スタイル] ウィンドウが表示されます。 レイヤーは、名前や速度制限などの属性情報に基づいて、単一シンボルまたは複数のシンボルを含むことができます。 属性情報については、後で詳細に説明します。 現在、道路は分類に基づいて描画されていますが、道路の位置の表示だけに関心があるため、単一シンボルでレイヤーをシンボル表示します。

  3. [スタイルの選択] セクションで、[場所 (単一シンボル)] をクリックします。

    スタイル ウィンドウで試す描画スタイルとして場所 (単一シンボル) をハイライト

    [Road Classification] 属性および [タイプ(個別値シンボル)] オプションが設定から削除され、マップがデフォルト スタイルの単一シンボルに更新されます。

  4. [場所 (単一シンボル)] で、[スタイル オプション] をクリックします。

    [スタイル オプション] ウィンドウが表示されます。 シンボルの色とサイズを変更します。

  5. [シンボル スタイル] で、ライン シンボルをクリックします。

    シンボル スタイル

    [シンボル スタイル] ウィンドウにカラー オプションとその他のオプションが表示されます。 6 文字の 16 進数コードを入力して、カスタム色を指定します。

  6. [シンボル スタイル] ウィンドウの [色] で、シンボルの編集をクリックします。

    色を編集します。

  7. [色選択] ポップアップで、[Hex] に「004C73」と入力して、Enter キーを押します。 [完了] をクリックします。

    ライン シンボル スタイルのカスタム カラーの Hex 値

    色を選択すると、カスタム色がダーク ブルーの色調に変わり、マップが更新されます。 次に、ラインを太くして、マップ上でよく目立つようにします。

  8. [シンボル スタイル] ウィンドウで、[幅] を「3」ピクセルに変更します。

    ストロークの幅オプションを 3 ピクセルに設定

    マップが更新されて、ルートのライン シンボルが青色の太線で表示されます。

    青い避難ルートを含むマップ

    ルートのレイヤーはフィーチャ レイヤーであるため、個別の特性を持つ個々のフィーチャで構成されています。 この場合、それぞれのルート セグメントが 1 つのフィーチャです。 マップ上でフィーチャをクリックし、そのポップアップを開くことで、フィーチャの特性 (属性情報とも呼ばれる) を表示できます。

  9. [スタイル オプション] ウィンドウで [完了] をクリックします。 [シンボル] ウィンドウで [完了] をクリックします。

    レイヤーのシンボルが変更されています。

  10. マップ内の避難ルートのセグメントをクリックします。

    ポップアップが表示されます。 フィーチャに関する説明情報をポップアップで構成してマップに表示できます。

  11. いくつかのルート セグメントをさらにクリックして、ポップアップを表示します。 終了したら、ポップアップを閉じます。

人口統計データの追加

次に、市内で避難支援が必要と思われるエリアを特定します。 これには、国勢調査地区別の人口統計データを含むレイヤーを追加します。 米国の国勢調査地区によって郡がもっと小さな地理エリアに分割されます。これは空間パターンを明らかにするために役立ちます。

  1. [レイヤー] ウィンドウの [追加] をクリックします。

    人口統計データは、Learn ArcGIS の管理者アカウントが所有します。

  2. [レイヤーの追加] ウィンドウで、[マイ コンテンツ][ArcGIS Online] に変更します。
  3. 検索ボックスに、「Houston Census Tract Demographics owner:Learn_ArcGIS」と入力します。 Enter キーを押します。
  4. [Houston Census Tract Demographics] レイヤーを追加します。

    Houston Census Tract Demographics レイヤー

    レイヤーがマップに追加されます。 このレイヤーは位置でスタイル設定され、すべての国勢調査地区が 1 つの色で表示されています。 現時点では、このレイヤーからは何もわからず、避難支援を必要とするエリアを知る手掛かりを得ることができません。

  5. [レイヤーの追加] ウィンドウの上部で、[戻る] ボタンをクリックして [レイヤー] ウィンドウに戻ります。

    レイヤーの追加ウィンドウの戻るボタン

    新しいレイヤーが [レイヤー] ウィンドウに表示されます。その位置は、[Hurricane Evacuation Routes] レイヤーの上となります。

    レイヤーは、[レイヤー] ウィンドウに表示されている順序でマップ上に描画されます。 このマップでは、避難ルートが部分的に国勢調査地区で覆われています。これは、[レイヤー] ウィンドウで [Houston Census Tract Demographics] レイヤーが [Hurricane Evacuation Routes] レイヤーの上にあるためです。 (国勢調査地区のレイヤーは透明であるため、ルートをある程度は確認できます)。ルートがよく見えるように、レイヤーの順序を変更します。

  6. [レイヤー] ウィンドウで、[Hurricane Evacuation Routes] レイヤーを [Houston Census Tract Demographics] レイヤーの上にドラッグします。

    レイヤー ウィンドウ内の Hurricane Evacuation Routes レイヤーの新しい位置が矢印で示されている

    マップでレイヤーの順序が変更され、避難ルートのレイヤーが国勢調査地区の上に表示されるようになりました。

    国勢調査地区の上に避難ルートを表示するマップ

    次に、レイヤーの属性を確認します。 どのレイヤーにも、レイヤー内の地理フィーチャに関する属性データを含むテーブルがあります。 [Houston Census Tract Demographics] レイヤーのテーブルを表示して、ハリケーンの被害を受けやすいエリアの識別に役立つデータを見つけます。

  7. [レイヤー] ウィンドウの [Houston Census Tract Demographics] レイヤーで [オプション] ボタンをクリックし、[テーブルの表示] を選択します。

    テーブルの表示ボタン

    レイヤーの属性テーブルが開きます。 テーブルの各行はフィーチャを表します (この場合は国勢調査地区)。 列 (フィールド) には、国勢調査地区フィーチャに関するさまざまな種類の情報が格納されています。 たとえば、[ID] フィールドには各国勢調査地区フィーチャの州、郡、国勢調査地区識別子を表すコードが含まれ、[Total Owner/Renter Households (ACS 2013-2017)] フィールドには各地区の総世帯数が表示されています。

  8. 必要に応じて、テーブルの下部にあるスクロール バーを使用して右にスクロールし、[Percent of Households without a Vehicle] フィールドを探します。

    ヒント:

    完全な属性名を表示するには、列の幅のサイズを変更するか、ヘッダーをポイントします。

    Percent of Households without a Vehicle フィールドを示すテーブル

    このフィールドには、車両を所有していない世帯の割合が地区ごとに表示されています。 車両を所有していない人の割合が高いエリアは、避難支援が必要と思われるため、このフィールドの値を使用してレイヤーのスタイルを設定します。

  9. テーブルを閉じます。
  10. [Houston Census Tract Demographics] レイヤーの [スタイル] ウィンドウを開きます。

    以前にレイヤーのスタイルを設定した際、位置に基づいて単一シンボルで避難ルートをスタイル設定しました。 今回は、属性を選択して、複数のシンボルで国勢調査地区をスタイル設定します。

  11. [シンボル] ウィンドウの [属性の選択][+ フィールド] をクリックします。

    属性を選択します。

  12. [フィールドの追加] ウィンドウが表示されるので、[Percent of Households without a Vehicle (ACS 2013-2017)] を選択し、[追加] をクリックします。

    フィールドの追加ウィンドウで選択されているフィールドと追加ボタンを囲む緑色のボックス

    選択した属性に基づいて、いくつかのスタイルが使用可能になります。 使用可能なスタイルのリストは、データのタイプによって決まります。これは、スマート マッピングと呼ばれるプロセスです。 この場合、マップが再描画され、[数と量 (色)] スタイルが表示されます。 これらの色は、[高から低] というカラー ランプに基づいています。 このスタイルでは、各国勢調査地区が、車を所有していない世帯数に基づいて別々の色でシンボル表示されます。 非常に小さな値を持つ国勢調査地区は明るい色になり、非常に大きな値を持つ地区は暗い色になります。

    車を所有していない世帯の割合を示すマップ

    注意:

    デフォルトの色は、この画像例とは異なる場合があります。

    デフォルトのカラー ランプでは、割合が高いエリアの避難ルートを判別するのが困難な可能性があるため、別のカラー ランプを選択します。

  13. [数と量 (色)] で、[スタイル オプション] をクリックします。
  14. [シンボル スタイル] で現在のカラー ランプをクリックします。

    シンボル スタイル オプション

    ウィンドウが開き、マップ上のシンボルの塗りつぶし色とアウトラインを変更するオプションが表示されます。 避難ルートと調和するように、青をテーマにしたカラー ランプを選択します。

  15. [塗りつぶし色] で、現在のカラー ランプをクリックします。
  16. [ランプ] ポップアップで、[Blue 7] を選択します。

    ヒント:

    カラー ランプをポイントすると、その名前が表示されます。

    青からグレーに変化するカラー ランプ

    新しいカラー ランプがマップに適用されます

    青からグレーに変化するカラー ランプを持つマップ

    車を所有していない世帯の割合が平均よりも高い国勢調査地区がマップでさらに目立つようになりました。 凡例によると、平均は約 6% です。 市の地理的な中心に近いダウンタウン ヒューストンでは、車両への限定的アクセスという明確なパターンが明らかになっています。 これらの国勢調査地区は、公共交通機関などの避難支援が増えることによる恩恵を最も受ける可能性があります。

  17. [完了] をクリックします。
  18. [完了] を 2 回クリックしてスタイル ウィンドウを閉じます。

    車を所有していない世帯の割合を示すようにレイヤーがスタイル設定されたら、レイヤーにわかりやすい名前を付けます。

  19. [レイヤー] ウィンドウの [Houston Census Tract Demographics] レイヤーで [オプション] ボタンをクリックし、[名前の変更] を選択します。
  20. [タイトル] に「Percentage of Households Without a Vehicle」と入力して、[OK] をクリックします。

    [レイヤー] ウィンドウで、レイヤー名が更新されます。

マップの保存と共有

次に、避難マップを保存し、後で避難マップを簡単に検索および特定できるように、タイトル、タグ、サマリーを割り当てます。 次に、マップを共有してアクセスできるようにします。

  1. [コンテンツ] ツールバーで [保存して開く] をクリックしてから [名前を付けて保存] をクリックします。

    注意:

    [保存して開く] の横にある青いドットは、保存されていない変更がマップに存在することを示しています。

    名前を付けて保存ボタン

  2. [マップの保存] ウィンドウで、[タイトル] に「Houston Evacuation Map」と入力します。

    次に、タグを追加します。 タグは、ユーザーが ArcGIS Online でマップを検索できるようにする用語です。

  3. [フォルダー] でデフォルトの場所を使用するか、任意のフォルダーを選択します。 同様に、[カテゴリ] でカテゴリを追加するか、ドロップダウン メニューから任意のカテゴリを選択できます。
  4. [タグ] に、次のタグを入力します。タグを入力するたびに Enter キーを押します。

    • Hurricanes
    • Roads
    • Evacuation Routes
    • Houston

    最後に、サマリーを追加します。 サマリーは、マップの詳細ページに表示され、ユーザーがマップの目的をよく理解できるように、マップに関する情報を提供する必要があります。

  5. [サマリー] に、「This map shows hurricane evacuation routes in Houston, Texas」と入力します。

    マップの保存ウィンドウのパラメーター

  6. [保存] をクリックします。

    マップが保存され、あなたのアカウントのコンテンツに表示されるようになりました。 コンテンツにアクセスするには、マップ名の横にあるオプション ボタンをクリックし、[コンテンツ] を選択します。 現在のところは、共有権限を設定します。

    デフォルトでは、コンテンツはプライベートで、自分と組織の管理者にしか表示されません。 コンテンツをさまざまなグループの閲覧者に共有する方法は、維持するプライバシーのレベルと、コンテンツの対象者や目的に応じて複数あります。 たとえば、組織と共有する場合、その同じ組織内のアカウントを持っているユーザーのみが、コンテンツにアクセスできます。 このチュートリアルの目的では、作成した公共情報マップを誰でも利用できるようにしたいと考えているので、パブリックに共有します。

  7. [コンテンツ] ツールバーの [マップの共有] をクリックします。

    マップの共有ボタン

    注意:
    データや組織に関するプライバシーなどの懸念事項によっては、すべてのコンテンツをパブリックに共有する必要はありません。 詳細については、「効果的な共有の手法」をご参照ください。

  8. [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択して、[保存] をクリックします。

Web アプリの作成

人口統計データを追加してスタイル設定することで Web マップを完成させ、車を所有していない世帯の割合が高い国勢調査地区を示しました。 次に、そのマップを使用して Web アプリを作成します。 Web アプリは、カスタマイズされたユーザー インターフェイスであり、マップの外観を改善したり、機能を追加 (または削除) したり、マップを他のメディアと統合したりできます。 マップをどのように表示したいかに応じて、構成可能なさまざまなテンプレートの中から選択できます。 マップを一般ユーザーに効果的に表示したいだけなので、アプリをごくわずかの標準ナビゲーション ツールで構成します。

  1. [コンテンツ] ツールバーで [アプリの作成] をクリックし、[Instant Apps] を選択します。

    表示される [Instant Apps] ギャラリー ページは、ユーザーのニーズに応じて、適切なアプリ テンプレートの選択に役立つ情報とガイダンスを提供します。 利用可能なアプリを参照する場合、各名前の横にあるボタンをクリックして、詳細を表示できます。 Instant Apps は、マップのデータと構成をチェックします。 マップがアプリの要件を満たしていない場合はギャラリーの下部に移動され、それを知らせる警告メッセージがサムネイルに表示されます。 特定の機能またはツールに関してアプリを検索することもできます。

    マップに注目が集まるアプリにします。また、作成したブックマークへのアクセスを提供します。

  2. 検索ボックスに「ブックマーク」と入力し、表示された候補をクリックします。

    これでギャラリーがフィルターされ、ブックマークをサポートするアプリのみが表示されます。 基本アプリ テンプレートは、標準のナビゲーションおよび探索ツールを備えた簡略化されたレイアウトでマップを共有するのに適しています。

  3. [基本] カード上で [選択] をクリックします。

    基本アプリ テンプレートを選択します。

    ヒント:

    [プレビュー] をクリックし、アプリを作成する前に試します。 デフォルト設定が必要性を満たしている場合、そのまま公開できます。 変更する場合、アプリを公開する前に構成し、カスタマイズすることができます。

    デフォルトでは、アプリはその作成に使用される Web マップと同じタイトルおよびタグを持ちます。 タイトルを変更し、マップ上で強調したい内容をよりわかりやすく表現するようにします。

  4. [アプリの作成 - 基本] ウィンドウのタイトルに「At-Risk Population in Houston」と入力します。
  5. [アプリの作成] をクリックします。
  6. 必要に応じて、ようこそウィンドウを確認して閉じます。

    選択したテンプレートに基づいて、アプリが作成されます。 アプリ構成ウィンドウには複数のアプリ設定があり、アプリをインタラクティブにプレビューできます。

    構成がデフォルトの高速モードで表示された基本アプリのプレビュー

アプリの構成

次に、アプリに含めるツールを指定します。 アプリを構成するときに、デフォルトの [高速] セットアップ モードを使用できます。これは、最も重要な設定を含むアプリの作成を容易にする構成可能オプションのサブセットを提供します。 または、[高速] をオフにして、追加オプションにアクセスし、テンプレートで使用できる設定をすべて構成することができます。 使用事例で、デフォルトの設定に問題がなければ、設定の各ステップを順に実行する必要はありません。 Houston マップをすでに選択しているため、2 番目のステップはスキップします。

  1. [高速] ウィンドウで、[ステップ 2. 情報] をクリックします。

    [情報] 設定には、タイトル用のヘッダーやマップの凡例など、ユーザーがマップを理解するのに役立つ情報を提供するオプションが用意されています。 ユーザーがこのアプリを開いたときに、マップの凡例を表示するボタンが追加されます。 このデフォルトの設定を使用します。

  2. [情報] 設定で [ヘッダー] をオンにします。

    ヘッダーを有効にします。

    アプリのプレビューが更新され、アプリの名前を含むヘッダーが追加されます。 構成パネルに表示された [ドラフト] バッジの横に注意書きされているように、アプリは自動的に保存されます。

  3. [次へ] をクリックします。

    [対話性] の設定には、空間ブックマークや検索ツールなど、マップ調査用のツールがあります。 アプリによってマップが自動的に開いて対象地域の範囲が表示されるため、検索ツールを含める必要はありません。 マップには異なるズーム範囲で都市を表示する 2 つのブックマークが含まれています。 デフォルトで、このアプリにはマップ内のこれらのブックマークにアクセスするためのボタンが含まれています。

  4. [検索] をオフにします。

    対話性設定でブックマークをオンにして検索をオフ

    アプリのプレビューが更新され、マップから検索ボタンが削除されました。 次に、設定を検索して、マップ上で距離を視覚的に示す縮尺記号を追加できる場所を調べます。

  5. 垂直方向のツールバーで [検索設定] をクリックし、「縮尺」と入力して候補の [縮尺記号] をクリックします。

    キーワード縮尺に対する設定の検索の結果

  6. 高速モードをオフにするよう求められたら [続行] をクリックします。

    構成パネルが、アプリに使用可能なすべての設定を含むように更新されます。 [対話機能] ウィンドウが開いて [マップ操作/ナビゲーション] セクションの [縮尺記号] 設定がハイライトされます。

  7. [縮尺記号] をオンにします。

    縮尺記号設定をオンにしてマップに表示

    アプリのプレビューが更新され、マップの下隅に縮尺記号が追加されます。 構成後にアプリをテストすることができます。

  8. [Bayous] ブックマークにズームします。 マップ上のフィーチャをクリックしてそのポップアップを表示します。 ポップアップで [ドッキング] ボタンをクリックします。

    ブックマークが表示され、フィーチャのポップアップでドッキング ボタンがハイライトされているマップ

    ポップアップ ウィンドウがアプリの上隅に移動して、マップの表示部分が増えます。 ドッキングされたポップアップによって、ブックマークにアクセスするボタンと凡例を表示するボタンが隠れるため、これらのツールを再配置します。

  9. 鉛直方向のツールバーで [テーマとレイアウト] をクリックし、[位置の管理] をクリックします。

    他のナビゲーション ツールの横にブックマーク ボタンを移動します。

  10. [ウィジェットの位置を管理] で、[ブックマーク] の横の格子線をクリックし、[ズーム コントロール] の下に移動します。 アプリで縮尺記号の反対側にくるように、[凡例] を下隅に移動します。

    移動後のツールが示されている位置設定

    アプリのプレビューで、[ブックマークを開く] ボタンが他のマップ ナビゲーション ツールとともに表示されるようになりました。

  11. マップをナビゲートしたり、ポップアップを開いたり、凡例を表示したりして、アプリの機能をテストします。

    最終的なアプリ構成のプレビュー

    これでアプリの構成とテストが終わり、公開する準備ができました。

  12. 構成パネルで [公開] をクリックします。 [公開] ウィンドウで、[確認] をクリックします。

    公開が完了すると、操作が正常に終了したことを示すメッセージが表示され、[ドラフト] バッジは、公開日時を含む [公開済み] バッジに変わります。 [共有] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、アプリへのリンクと、新しいウィンドウでアプリを起動してテストするためのボタンがあります。

  13. [共有] ウィンドウを閉じます。 [終了] をクリックします。 プロンプトが表示されたら、終了することを確認します。
    注意:

    マップに保存されたマップへの更新内容も、Instant App に表示されます。

アイテムの詳細を編集する

次に、アイテムの詳細を追加して、アプリに関する有意な情報を提供します。すべてのマップとアプリでアイテムの詳細が完全に入力されていることが重要です。 タイトルおよびタグは、最初にアプリを作成したときからすでに入力されています。 [アイテム情報] バーは、高品質なアイテム情報に向けた進捗を示します。また、実行できる最も重要な改善も示します。

  1. アイテム ページの [概要] タブで、[アイテム情報] の下にある [サマリーの追加] をクリックします。

    アイテム情報セクションのサマリーの追加リンク

  2. [サマリーの編集] ボックスで、次のテキストを入力するか、コピーして貼り付けます。

    This web app highlights areas in need of assistance during a hurricane evacuation in Houston, Texas. (この Web アプリは、テキサス州ヒューストンでのハリケーン避難の際に支援を必要とするエリアを強調表示しています。)

  3. [保存] をクリックします。

    サムネイル画像が、現在デフォルトのアプリ アイコンになっています。 サムネイルを、アプリで示されているエリアを表す画像に変更します。

  4. [サムネイルの編集] をクリックします。

    サムネイルの編集

  5. [サムネイルの作成] ウィンドウで、[マップからサムネイルを作成] をクリックします。

    サムネイルの作成ウィンドウ

  6. 表示されたマップで、[Houston, TX] を検索します。

    検索ボックスが表示され、テキサス州ヒューストンを中心としたサムネイルの作成ウィンドウ

  7. マップの中心にヒューストンが表示された状態で、[保存] をクリックします。

    ヒューストンのマップがサムネイルとして追加されます。

  8. [アイテムの情報][最初の改善] の横にある [説明の追加] をクリックします。

    説明はサマリーよりも詳細で掘り下げたものとなる必要があります。 アプリの目的やアプリが表示するデータの種類だけでなく、アプリの使用方法やアプリが作成された方法についての説明も必要となります。

  9. [説明の編集] ボックスで、次のテキストを入力するか、コピーして貼り付けます。

    このアプリには、避難ルートと人口統計データがヒューストンの国勢調査地区ごとに示されています。 青色が濃い地区ほど、車のない世帯のパーセンテージが高くなっています。 This pattern helps answer the question: Where in Houston should we provide evacuation assistance during a hurricane? (「ハリケーンの際にヒューストンのどの場所に避難支援を提供する必要がありますか?」という質問への回答に、このパターンが役立ちます。)

    Use the map legend and feature pop-ups to learn more about the data shown in the map. (マップの凡例とフィーチャのポップアップを使用して、マップに表示されるデータの詳細を確認できます。) Click individual census tracts to see pop-up information, including the percentage of households without a vehicle. (個々の国勢調査地区をクリックすると、車のない世帯のパーセンテージなどのポップアップ情報が表示されます。)

    このアプリのマップには、ヒューストンの避難ルートの Living Atlas レイヤーと、ヒューストンの人口統計データのレイヤーが含まれています。 人口統計レイヤーは、車のない世帯のパーセンテージを計算する Arcade 式を使用してスタイル設定されています。 This information is also provided in pop-ups. (この情報はポップアップでも提供されます。)

  10. [保存] をクリックします。

    [アイテム情報] の進行状況バーによって、アプリのアイテム情報が完成に近づいていることが示されます。

  11. [アイテム情報] の横にある [詳細] をクリックします。

    詳細リンクがハイライトされたアイテム情報セクション

    改善のヒントの完全なリストが表示されます。 [利用規約の追加] を除き、すべてを完了しました。

  12. [利用規約の追加] をクリックします。
  13. [利用規約の編集] ボックスで、「None. Public domain data. (なし。パブリック ドメイン データです。)」と入力します。 [保存] をクリックします。

    アイテムの詳細がすべて入力されました。

    ヒント:

    アプリの設定を変更し、変更を反映した状態で再公開するには、[構成] をクリックして、アプリの構成ページを再び開きます。

  14. [アイテムの情報][タグ] で、[編集] をクリックします。
  15. [タグの編集] ボックスで、重複するタグを削除し、任意のタグをいくつか追加し、[保存] をクリックします。
  16. アイテム ページで、[共有] をクリックします。

    [共有] ウィンドウが表示されます。 このチュートリアルの目的では、作成した公共情報アプリを誰でも利用できるようにしたいと考えているので、パブリックに共有します。 コンテンツをパブリックに共有すると、対象のアイテムが Web 上の誰でも利用可能になります。

  17. [共有] ウィンドウの [共有レベルの設定] で、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択して、[保存] をクリックします。

    アプリが構成され、共有されたら、[URL] セクションにある [コピー] ボタンを使用して、アプリの URL をコンピューターのクリップボードにコピーして他のユーザーと共有することができます。

このチュートリアルでは、テキサス州ヒューストンのハリケーン避難ルートのレイヤーでマップを作成しました。 国勢調査地区別の人口統計データを追加し、スマート マッピングを使用して、車両所有率が低いエリアを強調しました。 マップに示された空間パターンは、ハリケーンの際に避難支援を最も必要とする場所を特定するために役立ちました。 最後に、マップを対話型の Web アプリにして、結果を共有しました。

次は何を学びますか? ArcGIS Online でのマップの作成について詳しく学ぶには、「コースを探す」にある「1 分以内でマップを作成」および「ArcGIS Online を使ってみる」のガイド付きのワークフローをお試しください。 空間解析および問題解決について詳しく学ぶには、「データのパターンと傾向の検出」をお試しください。 「コースを探す」で、スマート マッピングの詳細、ArcadeArcGIS Living Atlas など、ArcGIS Online のその他のコースを探索してください。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。