ArcGIS Insights でのワークブックの作成
レポートの確認
Insights の対話形式のレポートについては、ビデオをご覧ください。 Cycling collisions in Ottawa, Canada ワークブックを使用すると、理解を深めることができます。
データの追加
ArcGIS Insights で独自のワークブックを作成します。 まず、解析に必要なデータをダウンロードします。 次に、そのデータをワークブックに追加します。
- Wards.gdb zip ファイルをダウンロードします。
このアイテムは、ArcGIS アプリケーションに追加できる空間データ レイヤーを含むファイル ジオデータベースです。
- Traffic Collisions by Location 2015-2018 ファイルをダウンロードします。
このアイテムは、2015 年から 2018 年の間にオタワで発生した交通事故に関する情報を含む Microsoft Excel スプレッドシートです。 これで、このチュートリアルに必要なデータをダウンロードできました。
- 次のいずれかを実行します。
- Insights in ArcGIS Online でチュートリアルを実行するには、ArcGIS Insights に移動して、[サイン イン] をクリックします。 ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
- Insights in ArcGIS Enterprise でチュートリアルを実行するには、ポータルにサイン インします。 ユーザー名の横のリボンで、[アプリ ランチャー] ボタンをクリックして Insights を選択します。
- Insights desktop でチュートリアルを実行するには、Insights desktop アプリを起動して、プロンプトが表示されたら ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
注意:
Insights にアクセスするには、組織の管理者からライセンスを付与されていなければなりません。 ArcGIS アカウントまたは Insights のライセンスがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
まず、ダウンロードしたジオデータベースを使用してデータセットを作成します。
- ホーム ページの [データセット] タブをクリックします。
注意:
[データセット] タブが表示されない場合は、アカウントに ArcGIS Insights を使用するためのライセンスが付与されていない可能性があります。
[データセット] タブに、組織で利用可能なデータセットのリストが表示されます。
- [新しいデータセット] をクリックします。
- [新しいデータセット] ウィンドウで、[コンピューターの参照] をクリックします。 ダウンロードした [Wards.gdb] ファイルを参照し、ダブルクリックします。
- [新しいデータセット] ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
- [名前] には「Ottawa Wards」と入力します。
- [タイプ] で [ファイル ジオデータベース] を選択します。
- [タグ] には、「Wards, Ottawa」と入力します。
- [サマリー] には、「Data for Ottawa wards」と入力します。
- [追加] をクリックします。
[Ottawa Wards] データセットが [データセット] ページに追加されます。 次に、これをワークブックに追加します。
- データセットのリストで、作成した [Ottawa Wards] データセットの名前をクリックします。
ワークブックが作成され、[ページに追加] ウィンドウが表示されます。 デフォルトでは [Ottawa Wards] データセットが選択されています。
次に、以前にダウンロードした交通事故のスプレッドシートをアップロードします。
- [ファイルのアップロード] タブをクリックします。
- [コンピューターの参照] をクリックします。 [Traffic_Collisions_by_Location_2015-2018] スプレッドシートを参照してダブルクリックします。
スプレッドシートが [選択したデータ] セクションに追加されます。
これですべてのデータを選択できたため、このデータをワークブックに追加します。
- [追加] をクリックします。
無題のワークブックに 2 つのデータセットが追加され、オタワの各区のマップが作成されます。
マップ カードの作成
カードとページを使用して、ワークブック内の情報を整理します。 各ページには複数のカードを含めることができ、各カードにはマップ、チャート、またはテーブルを含めることができます。
ワークブックには、1 つのページと 1 つのカードが含まれています。 カードにはオタワの各区のマップが含まれています。 このマップは不要なため、削除します。
- マップ カードをクリックして有効化します。 [カード オプション] ボタンをクリックし、[削除] ボタンをクリックします。
マップ カードが削除されます。
- リボンの [無題のワークブック] をクリックして、ワークブック名を編集できるようにします。 「Ottawa cycling accidents」と入力し、Enter キーを押します。
次に、交通事故のマップを作成します。 交通事故データはスプレッドシート形式です。 マップにデータを追加するには、位置を有効化する必要があります。
- データ ウィンドウで、交通事故テーブルをポイントし、[データセット オプション] ボタンをクリックして、[位置の有効化] を選択します。
[位置の有効化] ウィンドウが表示されます。 デフォルトでは、位置の有効化にスプレッドシートの座標データを使用します。 衝突事故データセットには、各衝突事故の緯度および経度に関する情報が含まれ、これらのフィールドはウィンドウにてデフォルトで選択されています。 ただし、データセットには、特定の空間参照に変換された座標情報を含む X および Y フィールドも含まれています。 これらのフィールドを使用して、空間参照を設定します。
- [X (経度)] で、[X] を選択します。 [Y (緯度)] で、[Y] を選択します。
- [空間参照] で、ドロップダウン メニューをクリックします。 検索ボックスに「2951」と入力し、[2951 - NAD 1983 CSRS MTM 9] を選択します。
データセットの同じ場所で複数の衝突事故が発生していた可能性があるため、同一のフィーチャが集約されていないことを確認します。
- [同じフィーチャの繰り返し] をオンにします。
- [実行] をクリックします。
[座標] というロケーション フィールドがデータセットに追加されます。
ヒント:
データセットのフィールドを表示するには、データセット名の横にある矢印をクリックします。
- データ ウィンドウで、交通事故データセットをページ上にドラッグし、[マップ] ドロップ領域にドロップします。
マップ カードが作成されます。 オタワでの交通事故がポイントとして表示されます。
次に、衝突事故データセットの名前を変更して、簡単な名前を付けます。
- データ ウィンドウで、交通事故データセットにポイントして [データセット名の変更] ボタンをクリックします。
- 「Collisions」と入力し、Enter キーを押します。
データセット名が変更されます。 次に、データセットのフィールドを探索して、データへの理解を深めます。
- [Collisions] 矢印をクリックして、フィールドを展開します。
位置を有効化するところで、すでに [座標]、[X]、[Y]、[経度]、および [緯度] フィールドについて学習しました。 [TOTAL_COLL] フィールドは特定の場所と年に発生したすべての衝突事故をカウントします。[CYCLIST_CO] フィールドは自転車運転者が関わった衝突事故をカウントします。また、[PEDESTRIAN] フィールドは歩行者が関わった衝突事故をカウントします。 [CYCLIST_CO] および [PEDESTRIAN] フィールドは、[TOTAL_COLL] フィールドの計算に含まれます。
解析では、[CYCLIST_CO] が最も重要なフィールドです。 今後このフィールドを頻繁に使用しますが、現在のフィールド名はわかりやすくないため、変更します。
- [CYCLIST_CO] フィールドにポインターを合わせて [フィールド名の変更] ボタンをクリックします。 「Number of cyclists」と入力し、Enter キーを押します。
- [Collisions] 矢印をクリックして、フィールドを折りたたみます。
解析を続行する前に、ページ名も変更します。
- ページ下部で [1 ページ] をクリックし、「Collisions by ward」と入力して Enter キーを押します。
- リボン上で [保存] ボタンをクリックします。
このチュートリアルでは、ワークブックを作成し、データを追加し、スプレッドシートで位置を有効化し、マップを作成しました。 次のチュートリアルでは、集約を使用して、区単位の衝突事故を空間的および非空間的に解析します。