停電マップの作成
最初のステップでは、ダッシュボードの対象地域として役立つマップを作成します。 ArcGIS Online で Map Viewer を使用して Web マップを作成し、停電レイヤーを追加します。 次に、レイヤーとそのポップアップのスタイルを設定します。 この Web マップとそのレイヤーは、ダッシュボードの他のエレメントのデータ ソースになります。
新しいマップへのレイヤーの追加
ArcGIS Online で、ダッシュボード用のマップを作成します。
- 「ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
- ページの最上部にある [マップ] をクリックして新規マップを開きます。
注意:
組織とユーザーの設定によっては、Map Viewer Classic が開いている場合があります。ArcGIS Online には、マップの表示、使用、作成のための 2 つの Map Viewer があります。 利用可能で使用する Map Viewer の詳細については、こちらの「FAQ」をご参照ください。
このチュートリアルでは Map Viewer を使用します。
- [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーの [追加] をクリックして [URL からレイヤーを追加] を選択します。
- [レイヤーの詳細] セクションで、次の Web サービスをコピーして [URL] フィールドに貼り付けます。
https://services.arcgis.com/BLN4oKB0N1YSgvY8/arcgis/rest/services/Power_Outages_(View)/FeatureServer/0
注意:
このレイヤーは、カリフォルニア州政府危機管理局 (Cal OES) によって追跡されたカリフォルニア州の停電の情報です。 このデータセットについてご質問がある場合は、GIS@caloes.ca.gov にお問い合わせください。
このレイヤー内の停電は、公益事業の停電マップから直接取り込まれ、このレイヤーは 15 分ごとに自動的に更新されます。 次の公益企業が含まれています: Pacific Gas and Electric、Southern California Edison、San Diego Gas & Electric、Sacramento Municipal Utility District (SMUD)、および Los Angeles Department of Water and Power (LADWP)。
このデータセットに含まれているレイヤー:
- Power Outage Incidents - すべての公益事業からのデータを表示するポイント レイヤーです。停電の全体的位置を表示し、ダッシュボード内で任意の数値を駆動するのに最適です。
- Power Outage Areas - 停電の近似的な地理範囲を表示するポリゴン レイヤーです。
- Power Outages by County - このレイヤーは、影響を受ける顧客の総数を郡別に集計します。 このレイヤーは、停電の影響を州レベルで表示するのに役立ちます。
- [マップに追加] をクリックします。
これで、カリフォルニア州内の停電がマップに表示されます。 データは頻繁に更新されるため、レイヤーの更新間隔を設定します。
- [プロパティ] ウィンドウの [更新間隔] セクションで、[レイヤーを自動的に更新] 切り替えボタンをオンにします。
- 「15」分と入力します。
この分数は、レイヤーが更新される間隔に一致します。
- [コンテンツ] ツールバーの [ベースマップ] をクリックします。
- [ベースマップ] をウィンドウで、[道路地図 (夜)] を選択します。
レイヤーのスタイルの設定
公益事業の停止は、顧客へのサービスの途絶を引き起こす、スケジュールされたイベント、または障害の結果としてのイベントのいずれかを表します。 停電の位置は、通常、システムの故障を検出するように設計されたリモート デバイスによって報告されます。 デフォルトでは、マップ上のインシデントは、計画されたインシデントおよび計画されていないインシデントとして分類されます。 これは、データを分類するための良い方法ですが、これらのインシデントをさらに適切に区別するために、レイヤーのスタイルを設定することができます。
- [コンテンツ] ツールバーの [レイヤー] をクリックします。
- [レイヤー] ウィンドウで、[Power Outages (View) - Power Outage Incidents] レイヤーをクリックします。
- [設定] (明るい背景の) ツールバーで、[シンボル] をクリックします。
- [スタイル] ウィンドウで、[タイプ (個別値シンボル)] スタイルの [スタイル オプション] をクリックします。
- [Outage Type] の下で、[Not Planned] のシンボルをクリックします。
- [シンボル スタイル] の [現在のシンボル] で [基本ポイント] をクリックします。
- [シンボルの変更] で、[カテゴリ] ドロップダウン メニューから [ホタル] を選択します。 赤色を選択して、[完了] をクリックします。
- [Planned] のシンボルをクリックし、緑色の [ホタル] のシンボルを選択して [OK] をクリックします。
- [スタイル オプション] で [完了] をクリックしてレイヤーのスタイル設定を終了してから、[完了] をクリックして [スタイル] ウィンドウを閉じます。
これで、2 つの停止タイプがより明確にシンボル表示されるようになったので、クラスタリングを適用して停止の密度を視覚化します。
- [設定] (明るい背景の) ツールバーの [集約] をクリックします。
- [集約] ウィンドウで [集約の有効化] をオンにします。
[クラスタリング] はデフォルトで有効化されています。
- [クラスタリング] で [オプション] をクリックします。
[クラスタリング] ウィンドウが表示されます。
- [クラスタリング] ウィンドウの [クラスターの半径] で、スライダーをドラッグして [低] に近づけます。 [サイズ範囲] で、右のスライダーを左にドラッグします。
これで、発電所のレイヤーにクラスターがシンボル表示されます。 拡大表示/縮小表示すると、現在の縮尺に合わせてクラスターが再構成されます。 クラスターごとに、そのクラスターで表された発電所の数のラベルが表示されます。
ここでは、別のベースマップを選択して、発電所フィーチャがマップ上でもっと目立つようにします。 このレイヤー内のポイントは明るいシンボルで表されているので、暗いベースマップまたは無彩色のベースマップに配置して、コントラストをつけることができます。
- 戻るをクリックし、[集約] ウィンドウを閉じます。
[Power Outages (View) - Power Outage Incidents] レイヤー スタイルが更新されます。
ポップアップの構成
ポップアップは、マップ上の特定のデータ ポイントを集計するのに役立ちます。 デフォルトでは、ほとんどのポップアップがすべてのデータ フィールドおよび値を表示します。 ただし、公益企業の責任者として、停電の原因、推定される修理時間、および関連する電力会社のみを表示の対象とします。 レイヤーのポップアップを構成して、表示する情報を調整することができます。
- [レイヤー] ウィンドウで、[Power Outages (View) - Power Outage Incidents] レイヤーが選択されていることを確認し、[設定] ツールバーで [ポップアップ] を選択します。
[ポップアップ] ウィンドウが表示されます。
- [ポップアップ] ウィンドウで [タイトル] をクリックし、「Power Outage: {IncidentId}」と入力します。
- [フィールド リスト] で [オプション] ボタンをクリックして [削除] を選択します。
- [コンテンツの追加] をクリックし、[テキスト] を選択します。
テキスト エディターが表示されます。 エディターで、静的テキストと属性フィールドの組み合わせを使用してカスタム ポップアップを作成できます。
- エディターで、「{」と入力して、[Impacted Customers] を選択します。
フィールド {ImpactedCustomers} がテキスト フィールドに追加されます。
- {ImpactedCustomers} の後にスペースを入力し、それに続いて次のテキストを入力します。
影響を受けた顧客。 電力再開予定日 {EstimatedRestoreDate}。
原因: {Cause}
詳細については、{UtilityCompany} にお問い合わせください。
- [OK] をクリックして保存し、エディターを閉じます。
- マップ上で、個々の停電を拡大して表示します。
- マップ上の停電をクリックして、ポップアップを表示させます。
クラスターをクリックすると、そのクラスターのデフォルトのポップアップが表示されます。
- [コンテンツ] ツールバーで [保存して開く] をクリックして [名前を付けて保存] を選択します。
[マップの保存] ウィンドウが表示されます。
- [マップの保存] ウィンドウで、[タイトル] に「California power outages map」と入力し、自分のイニシャルを付け加えて、組織内でマップ名が一意になるようにします。
- [タグ] に、「California」、「 power」、「outages」と入力します。
- [サマリー] に、「A map of California power outages to be used in a dashboard」と入力します。
- [保存] をクリックします。
停電ダッシュボードの作成
ArcGIS Dashboards を使用して、ユーザーが停電および停電に関連する情報をすばやく確認できるダッシュボードを作成できます。 Dashboards は、データを視覚化するための多くの構成オプションを提供します。 高度な書式設定を使用して、フィーチャ レイヤー 内では利用できないデータを生成し、視覚化することができます。 生成する情報の最初の部分は、停電期間です。停電期間は、報告された時間から現在の時間までの各停電イベントの合計時間を、時間単位または分単位で表します。 生成する情報の 2 つ目の部分は、信頼性影響指標 (一般に、SADI (System Average Interruption Duration Index) と呼ばれる) です。信頼性影響指標は、影響を受けた顧客の総数を停電期間を停電期間 (分単位) で割った値を表します。
ダッシュボードの作成
- 必要に応じて、[California power outages map] Web マップを開きます。
- [コンテンツ] ツールバーで [アプリの作成] ボタンをクリックし、[ダッシュボード] を選択します。
ArcGIS Dashboards が新しいタブで開きます。
[タイトル] および [タグ] は、Web マップのアイテム詳細に基づいてすでに入力されています。
- [サマリー] に、「This dashboard displays the current planned and unplanned power outages in the State of California」と入力します。
- [ダッシュボードの作成] をクリックします。
ArcGIS Dashboards に、「California power outages」マップ エレメントを含む新規作成されたダッシュボードが開きます。 ベースマップに一致するように、ダッシュボードのテーマを暗くします。
- ダッシュボードのツールバーで [テーマ] ボタンをクリックします。
[レイアウト] ウィンドウが表示されます。
- [レイアウト] の下の [テーマ] で [暗色] をクリックします。
次に、暗い背景の上に表示するために選択された色を使用して、リスト エレメントを構成します。
リスト エレメントの構成
ダッシュボードに追加する最初のエレメントは、リストです。 リストは、フィーチャ (この場合は停電) を表示するのに役立ちます。 いくつかの高度な書式設定を使用して、停電に関する生成された情報を表示するようにリストを構成することができます。
- ダッシュボードのツールバーで [エレメントの追加] をクリックします。
- マップ エレメントで左の追加ボタンをクリックし、[リスト] を選択します。
- [レイヤーの選択] ウィンドウで、[Power Outages (View) - Power Outage Incidents] をクリックします。
- [データ] タブの [並べ替え] セクションで、[フィールドの追加] をクリックし、[開始日時] を選択します。
- [降順で並べ替え] をクリックします。
リストが並べ替えられて、最新の停電を上部に表示します。
- [リスト] タブをクリックします。
リストに、各データ ポイントの [OBJECTID] フィールドが表示されます。 ただし [OBJECTID] は、停電に関することを何も伝えません。 データのいくつかの情報がすでに使用可能ですが、停電期間および信頼性指標は使用できません。 Arcade 式を使用して、これらを計算できます。 Arcade は柔軟性の高い式言語で、ArcGIS でリアルタイムにデータを操作できます。 Arcade を使用して、データに対してフィールド演算を実行し、データ ポイントのレンダリング方法をカスタマイズすることができます。 Arcade 式エディターを使用すると、Arcade 式を構築して適用することができます。
- [リスト オプション] で [高度な書式設定] の横にある [有効化] をクリックします。
Arcade エディターが表示されます。
注意:
高度な書式設定が有効になると、システム定義のプロパティが使用できなくなります。 リストの視覚化のすべての書式設定は、式によって実行されます。
式を構築する場所は [式] セクションです。 [プロファイル変数] タブおよび [関数] タブには、式で使用するエレメントがあります。 [プロファイル変数] タブには、式の構築を支援するための定義済み変数のリストが含まれています。 たとえば、$datapoint はデータ内のフィールドへのアクセスを提供します。 [関数] タブでは、Arcade 関数のライブラリにアクセスします。 各関数の横にある情報ボタンをクリックして、パラメーター、構文、および使用方法に関する関数のヘルプを表示することができます。 Arcade 式を使用して、レポートが追加された時間と現在の時間の間の経過時間を計算します。 これを実行するには、停電が報告された時間の変数、現在の時間の変数を作成し、組み込み Arcade 関数を使用して差を計算します。
- [エディターを別ウィンドウに表示] ボタンをクリックします。
[高度な書式設定] ウィンドウが表示されます。
- テキスト ボックスで、現在の式を削除して、「var dateOpened =」と入力します。
- 等号の後ろにカーソルを置いてスペースを 1 つ追加し、[プロファイル変数] タブをクリックします。
- [$datapoint] の矢印をクリックします。
- 表示される変数のリストで、$datapoint.StartDate 変数をクリックします。
変数がコード行に追加されます。 この行は、StartDate 値を、停電が報告された時間として定義します。
- StartDate の後をクリックし、Enter キーを押して新しい行を開始します。
次の行で、現在の時間である 2 番目の変数を定義します。
- 「var currentTime =」と入力します。
- [関数] タブをクリックし、検索バーで「now」と入力します。 結果のリストで [Now()] 関数を選択します。
これによって、関数が式に追加されます。 Now() 関数は、現在の日付と時刻を返します。
次に、2 つの定義済み変数を DateDiff 関数で使用して、経過時間を計算します。 DateDiff 関数は、ある日付から別の日付を減算して、その差を指定の単位で返します。 この計算の場合は、時間を分単位で返します。
- 新しい行を開始し、「var minutesOpened = DateDiff(currentTime, dateOpened, 'minutes');」と入力します。
完全な Arcade コードは以下のとおりです。
var dateOpened = $datapoint.StartDate var currentTime = Now() var minutesOpened = DateDiff(currentTime, dateOpened, 'minutes');
この計算は、停電が有効だった分数を返します。 ただし、停電が数時間または数日続く場合があります。 そのような場合、分数の表示は意味がありません。 Arcade で記述された関数を使用して、分、時間、日を表示するように、経過時間の表示方法を書式設定することができます。
次に、経過時間を書式設定するための関数を追加します。
- Enter キーを 2 回押して、次の関数のステートメントをコピーして貼り付けます。
//Define the function name. function formatElapsedTime(numMinutes) { //The elapsed time of an outage is not always a whole number. numMinutes = Floor(Abs(numMinutes)); //Using the Floor function, you can round down the time to number of hours and days. var numHours = Floor((numMinutes/60),0); var numDays = Floor((numMinutes/(60*24)),0); //Using a When logic function, you can append the unit prefix to the value. var elapsedTime = When( numHours < 1, numMinutes + 'm', numDays < 1, numHours + 'h ', numDays + 'd ' ); return elapsedTime; }
注意:
式内のコメント (コメントは // で始まります) を参照し、関数の各部分が何を実行するかを確認してください。
この関数は、分数の端数を切り捨てて整数を取得し、次に、それらの切り捨てられた分数に対して切り捨て除算を使用して、時間数および日数を計算します。 次に、When 論理関数を使用して、適切な単位の接頭辞を追加します。
ここで、最終的な停電期間変数を定義します。 この行は、今作成した、経過時間を正しく表示するために timeFormatted 変数に適用された formatElapsedTime 関数の結果を保持する 、minutesOpened という名前の変数を作成します。
- 関数の後ろに別の行を追加し、「var timeFormatted = formatElapsedTime(minutesOpened);」と入力します。
これで、停電期間を計算した後に、信頼性影響指標を計算できるようになりました。 信頼性影響指標は、停電期間による影響を受ける顧客の数を計算することによって決定されます。
- 別の行を追加し、「var reliabilityIndex = Floor(($datapoint["ImpactedCustomers"]/minutesOpened),2);」と入力します。
この新しい変数は、Impacted Customers データ ポイントを受け取り、前に作成した minutesOpened 変数で割ります。 この値は分数である可能性が高いため、計算全体に Floor 関数を適用して、小数点以下 2 桁を含む値に数値を切り捨てます。
これで信頼性影響指標の値が得られたので、どの停電がより重大あるか、またはより差し迫った注意を必要とする可能性があるかを決定することができます。 リスト上でこれらの停電を見つけるのを簡単にするために、1 より大きい信頼性影響指標を持つインシデントをハイライト表示する色変数を作成します。
- 別の行を追加し、「var severityColor = IIF(reliabilityIndex > 1, '#C22E00', '#363636')」と入力します。
この変数は IFF 関数を使用します。この関数は、条件が True である場合に特定の値 (この場合は色) を返し、条件が False である場合に別の値を返します。 この場合、信頼性影響指標の値が 1 の閾値より大きい場合に、色が赤になります。 そうでない場合、色がグレーになります。
最終的な変数 timeFormatted、reliabilityIndex、および severityColor を作成したら、これらの変数を式内で返します。 これによって、これらの変数を、リスト アイテムに入力するための新しい属性として、ライン アイテム テンプレートで参照できるようになります。
- 行を追加し、式の最後に次のように入力します。
return { attributes: { timeFormatted: timeFormatted, reliabilityIndex: reliabilityIndex, severityColor: severityColor } }
Arcade エディターが次のようになります。
完全なコードは次のとおりです。
var dateOpened = $datapoint.StartDate var currentTime =Now() var minutesOpened = DateDiff(currentTime, dateOpened, 'minutes'); //Define the function name. function formatElapsedTime(numMinutes) { //The elapsed time of an outage is not always a whole number. numMinutes = Floor(Abs(numMinutes)); //Using the Floor function, you can round down the time to number of hours and days. var numHours = Floor((numMinutes/60),0); var numDays = Floor((numMinutes/(60*24)),0); //Using a When logic function, you can append the unit prefix to the value. var elapsedTime = When( numHours < 1, numMinutes + 'm', numDays < 1, numHours + 'h ', numDays + 'd ' ); return elapsedTime; } var timeFormatted = formatElapsedTime(minutesOpened); var reliabilityIndex = Floor(($datapoint["ImpactedCustomers"]/minutesOpened),2); var severityColor = IIF(reliabilityIndex > 1, '#C22E00', '#363636') return { attributes: { timeFormatted: timeFormatted, reliabilityIndex: reliabilityIndex, severityColor: severityColor } }
- ウィンドウの下部にある [完了] ボタンをクリックします。
- [リスト オプション] ウィンドウで、[式] テキスト ボックスの下にスクロールして、[ライン アイテム テンプレート] で [ソース] をクリックします。
Dashboardsでは、カスタム HTML を使用してリスト アイテムを書式設定することができます。 高度な書式設定と共にこれを使用して、システム定義プロパティに含まれていない独自の視覚化を作成できます。 [ライン アイテム テンプレート] フィールドで、今作成した式を HTML と共に使用して、各リスト アイテムの表示を書式設定することができます。
- <p>{OBJECTID}</p> の行を削除します。
- 以下をコピーしてエディターに貼り付けます。
<div style="background-color:#363636; border-left:3px solid white; padding:0.4rem 0.3rem 0.3rem 0.6rem"> <p><span style="font-size:16px; opacity:1">Time elapsed: {expression/timeFormatted}</span></p> <p><span style="font-size:14px; opacity:1; padding:1px">{UtilityCompany} - {County}</span></p> <p><span style="background-color:{expression/severityColor}; border-radius:5px; font-size:14px; opacity:1; padding:1px 6px">SAIDI: {expression/reliabilityIndex}</span></p> </div>
最初のタグ <div style> は、構造ライン アイテムを決定します。 div style 内で、ライン アイテムの背景色、枠線、およびパディングを決定します。
段落タグ <p> を使用する次の行は、ライン アイテムに含まれている情報の各部分の書式設定を決定します。 使用中のリストの場合、新たに計算された経過時間、電力会社、および信頼性影響指標を表示する必要があります。
<p> タグごとに、<span style> タグおよび任意のスタイル設定プロパティを使用してスタイル設定を決定します。 <p> タグ内で、ライン アイテムに表示されるテキストを決定します。 たとえば、最初の <p> タグで、テキスト「Time elapsed:」の表示と、その後に続く経過時間の式を使用しています。
- [ソース] をクリックして、リストの書式設定をプレビューします。
- [完了] をクリックします。
これで、各リスト アイテムに、経過時間、関連する電力会社、および信頼性影響指標 (SAIDI) の値が表示されるようになります。 値が閾値より高い場合、その値は赤色でハイライト表示されます。
停電インジケーターの構成
これで、報告された停電を項目別にするリストを作成したので、次のステップではインジケーターを追加します。 このインジケーターは、有効な状態である停電の数のひと目でわかる要約を提供します。 有効な停電の数を表示することに加えて、参照値、高度な書式設定、およびカスタム HTML を使用して、停電が報告された場合のための通知を作成します。
- ダッシュボードのツールバーで [エレメントの追加] をクリックします。 マップ エレメントにポインターを合わせ、右の追加ボタンをクリックし、[インジケーター] をクリックします。
- [インジケーターのレイヤーの選択] ウィンドウで、[Power Outages (View) - Power Outage Incidents] をクリックします。
[インジケーター] ウィンドウが表示されます。
- [データ] タブで [参照] セクションを展開します。
- [参照タイプ] で、[統計] を選択します。
参照値は、新しい停電がいつ報告されるかを決定するために使用されます。 過去 5 分以内の停電のみを含むように、値をフィルタリングします。 これによって、新しい停電のベースラインを 5 分に設定します。
- [フィルター] の横にある [フィルター] ボタンをクリックします。
- [フィルター] で、次の条件式を作成します。
- [条件のフィールド] で、[Start Date/Time] をクリックします。
- 演算子で、[直近のこの期間内] を選択します。
- 値に「5」と入力し、単位には [分] を選択します。
これで参照値を設定したので、高度な書式設定を使用して、インジケーターのタイトルに追加されるデータ通知を設定します。
- [インジケーター] タブをクリックします。
- [高度な書式設定] で、[有効] をクリックします。
Arcade で IFF 論理関数を使用して、新しい停電通知がいつ報告されるかを決定するために使用される変数を作成します。 条件は、構成した参照値に基づきます。 条件は、過去 5 分以内に報告された停電の数が 0 より大きい場合にメッセージが表示されるということを宣言します。 そうでない場合、メッセージは表示されません。
- エディターで、変数の定義する最初の数行の後に行を追加し、「var visibility = IIF($reference.count_ObjectID > 0, 'visible', 'hidden')」と入力します。
次に、表示条件およびインジケーターが表示する他の部分を返します。 新しい停電が存在する場合に表示するメッセージも作成します。 この場合、「New outage reported in the last 5 minutes」と表示されるメッセージを構成します。
- エディターで、return { から最後の行までのコードのブロックを削除します。
- 次のコードをコピーし、その場所に貼り付けます。
return { middleText: $datapoint["count_ObjectID"], middleTextMaxSize: 'large', bottomText:'Active outages', bottomTextMaxSize: 'medium', attributes: { visibility: visibility, message: 'New outage reported in the last 5 mins' } }
return ステートメントでは、インジケーターのさまざまなプロパティが定義されます。 このインジケーターの場合、中央および下部のテキスト領域のみを使用しています。 表示設定が True である場合に表示されるメッセージと共に作成された表示設定変数も定義します。
ヒント:
高度な書式設定を使用して、インジケーターのすべての部分を定義することができます。 これらのプロパティは、この方法でなければ、インジケーターの標準の構成設定を使用して定義されるプロパティです。 定義できるインジケーターのプロパティの完全な一覧については、「インジケーターでの高度な書式設定」をご参照ください。
- [一般] タブをクリックします。
- [一般オプション] ウィンドウの [タイトル] セクションで [編集] をクリックします。
- リッチ テキスト エディターで、[ソース] をクリックします。
- 以下をコピーしてエディターに貼り付けます。
<div style="background-color:#de290033; border-left:2px solid #de2900; box-shadow:0 4px 6px 0 hsla(0,0%,0%,0.2); color:##de2900; margin-bottom:0.4rem; margin-left:0.4rem; margin-right:0.4rem; margin-top:0.1rem; padding:0.7rem; visibility: {expression/visibility}; width:98%"> <span style="font-size:16px">{expression/message} </span> </div>
この場合、HTML を使用してメッセージのスタイル プロパティを定義します。 最初のタグ <div style> は、構造を決定します。 <div style> タグ内で、背景色および枠線などの複数のプロパティが設定されます。 メッセージの表示設定は、前に作成した表示設定の式によって制御されます。
- [ソース] をクリックして、メッセージをプレビューします。
- [完了] をクリックします。
これで停電インジケーターに、有効な状態の停電の総数が表示されるようになりました。
過去 5 分以内の停電が報告された場合、通知メッセージが上部に表示されます。
顧客影響インジケーターの構成
追加する最後のエレメントは、停電の種類が計画されたものであるかどうかによって分類された、停電による影響を受けた顧客の数を要約するインジケーターです。 影響を受けた顧客の数を知ることは、状況をより良く評価するために重要です。
- ダッシュボードのツールバーで [エレメントの追加] をクリックします。 インジケーター エレメントにポインターを合わせ、上部の追加ボタンをクリックします。 [インジケーター] を選択します。
- [インジケーターのレイヤーの選択] ウィンドウで、[Power Outages (View) - Power Outage Incidents] をクリックします。
- [データ オプション] ウィンドウの [統計] で [合計値] を選択します。 [フィールド] で、[Impacted Customers] を選択します。
- [参照] セクションの [参照タイプ] で、[統計] を選択します。
[参照] セクションに、さらにオプションが表示されます。
- [フィルター] で [フィルター] ボタンをクリックします。
- [条件のフィールド] ドロップダウン リストから、[Outage Type] を選択します。
- 演算子で、[等しい] が選択されていることを確認します。 [値] タブで、[Planned] を選択します。
- [統計] で [合計] を選択します。 [フィールド] で、[Impacted Customers] を選択します。
これで、インジケーターの表示に使用する値および参照値を設定しました。 この場合、値は影響を受けた顧客の総数、参照値は計画された停電から影響を受けた顧客の数です。
- [インジケーター] タブをクリックします。
中括弧 {} を使用して、または [フィールド: {}] ボタンを使用して、値、参照値、および定義済みの計算をインジケーターの視覚化に直接挿入することができます。
- [インジケーター オプション] ウィンドウで、以下を入力します。
- [上位テキスト] に、「Impacted customers」と入力します。
- [中位テキスト] に、「Total:{calcualted/value}」と入力します。
- [下位テキスト] に、「Planned:{calculated/reference} Unplanned: {calculated/difference}」と入力します。
- [値の書式設定] セクションを展開します。
- [単位の接頭辞] をオフにします。
これによって、影響を受けた顧客の正確な値を表示できるようになります。
- [完了] をクリックします。
これで、インジケーターの表示に、計画された停電および計画されていない停電による影響を受けた顧客の数と共に、影響を受けた顧客の総数が追加されました。
次に、ダッシュボードのインジケーターを調整します。
- インジケーター列の左端にポインターを合わせてサイズ変更カーソルを表示して、列をドラッグすることで、マップを大きくし、インジケーターを小さくします。
- マップ エレメントで、マップのズームや画面移動を行ってカリフォルニア州周辺のデータが中央に配置されるようにします。
- 必要な場合は、[レイアウト] パネルを閉じて、ダッシュボードのプレビューを見やすくします。
- ダッシュボード ツールバーで、[保存] をクリックし、[保存] を選択してダッシュボードを保存します。
このチュートリアルでは、停電マップおよびダッシュボードを作成し、受信したカリフォルニア州内の停電をすばやく表示できるようにしました。 リスト エレメントおよびインジケーター エレメントの高度な書式設定を使用して、容易に利用できなかったデータを生成し、視覚化することができました。 新しい情報を視覚化することに加えて、停電が発生した場合のための通知を構成することができました。 停電を受信したときに表示可能であることは、市、郡、および州が、情報に基づいて意思決定を下し、リソースを動員してより効率的に問題を解決するのに役立ちます。
他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。