ユーティリティ ネットワークのエッジ エラーの編集

エッジ - エッジ エラーの修正

ユーティリティ ネットワークでは、データの正確さと正しさを維持するために、フィーチャ制限とルールが使用されます。 ネットワーク ルールは管理者によって定義され、変更できますが、フィーチャ制限はユーティリティ ネットワークに組み込まれており、変更も削除もできません。

あるフィーチャ制限では、アセット タイプが異なる複数のエッジを接続する場合、その場所でジャンクションまたはデバイスをモデル化する必要があります。 そうしないと、エッジ - エッジ エラーとも呼ばれるエラー [10: 無効な接続性 - エッジがサブタイプと異なるため、接続できません] が発生します。 このフィーチャ制限は、2 つのリニア アセットを接続するデバイスまたはジャンクションが記録されるよう保証することで、データの整合性を向上させます。 このような場所は、システムの障害点となる可能性があるため、これらの接続を正確に記録することで、リスクとメンテナンスをより適切に管理できます。

次に、エッジ - エッジ エラー (エラー 10) の例を確認します。 ジャンクション フィーチャを作成して、2 本の線を接続し、エラーを解消します。

  1. Topology Errors プロジェクト パッケージをダウンロードします。

    Topology Errors.ppkx という名前のファイルが、コンピューターにダウンロードされます。

    注意:

    .ppkx ファイルは、ArcGIS Pro プロジェクト パッケージです。これには、ArcGIS Pro で開くことができるマップ、データ、その他のファイルが含まれます。 .ppkx ファイルの管理の詳細については、このガイドをご参照ください。

  2. コンピューター上で、ダウンロードしたファイルを選択します。 [Topology Errors.ppkx] をダブルクリックして、ArcGIS Pro で開きます。
  3. サイン インを求められたら、ArcGIS アカウントを使用して、サイン インします。
    注意:

    ArcGIS Pro へのアクセス権も ArcGIS アカウントもない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

    米国イリノイ州ネイパービルの配水ユーティリティ ネットワークのマップが表示されます。

    配水ユーティリティ ネットワークのマップ

  4. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックします。
  5. ブックマーク ギャラリーで、[Bookmark 1] をクリックして、このブックマークにズームします。

    ブックマーク 1

    マップで、エラー [10 無効な接続性 - エッジがサブタイプと異なるため、接続できません] が 2 件発生している住宅サービス接続がズームされます。

    エラー 10 が 2 件発生しているマップ

    赤い斜線が入った長方形は、ダーティ エリアで、ネットワークに変更が加えられたが、それがネットワーク トポロジに反映されていないことを示すインジケーターとしての役割を果たします。

  6. [コンテンツ] ウィンドウで、[Water Network Utility Network] レイヤーとその [ダーティ エリア] サブレイヤーを展開して、ダーティ エリアがマップ上で、どのようにシンボル化されているか確認します。

    コンテンツ ウィンドウのダーティ エリアの凡例

    このブックマークされた場所のダーティ エリアは、[エラー] エリアです。

  7. [コンテンツ] ウィンドウで、[Labels] の横にあるチェックボックスをオンにして、このレイヤーをオンにします。

    コンテンツ ウィンドウでオンにされた Labels レイヤー。

    マップに、ラベルが表示されます。 これらは、ユーティリティ ネットワーク マップに一般的に存在するラベルではなく、このチュートリアル全体を通して、フィーチャを容易に識別することを目的としています。

    ラベル付きマップ

    エラーは、2 本のライン ([Service, Residential Service] ラインと [Water Main, Distribution Main] ライン) を取り囲んでいます。 エラーのラベルは、エッジ (ライン) が異なるサブタイプであるため、接続できないことを示しています。

    水道設備と給水栓の材料と位置を記録するプロセスが確立される前に、水道設備が設置されたため、公益事業会社が本管に直接接続する水道設備を保有していることがよくあります。 このエラーを解消するには、サービス ラインが水道本管ラインに接触する場所に、ジャンクションまたはデバイスを設置する必要があります。 どのように接続されているかについての情報がないため、ユーティリティ ネットワークの作図の基準とルールに従って、本管とサービス ラインの交差点に、給水栓管継手を配置します。

  8. リボンの [編集] タブをクリックします。 [スナップ] グループで、[スナップ] ボタンが青くハイライト表示され、スナップがオンであることを示しているか確認します。
  9. [スナップ] ボタンの下半分をクリックします。 最初の 4 つのスナップ オプションがオンになっていることを確認します。

    スナップ メニュー

  10. [フィーチャ] グループの [作成] をクリックします。

    リボン上の作成ボタン

    [フィーチャ作成] ウィンドウが表示されます。

  11. [フィーチャ作成] ウィンドウの検索バーで、「tap」と入力します。 検索結果の [Water Junction : Fitting][tap] テンプレートをクリックします。

    フィーチャ作成ウィンドウの Tap テンプレート

    マップのカーソルが、[Tap] 継手シンボルに置き換わります。

  12. 2 本のラインの交差点を指定します。 スナップ ツールチップに、[Service : 端点] と表示されたら、マップをクリックして、その場所でフィーチャを作成します。

    給水栓フィーチャ テンプレートが、2 本の給水ラインの交差点にスナップされました。

    注意:

    自身のユーティリティ ネットワークを編集するときは、現場に設置されているフィーチャを調査し、フィーチャの作成時に、属性 (直径や設置日など) を記録する必要があります。

    次に、編集内容を検証します。

  13. マップで、両方のダーティ エリア全体が表示されるまで縮小します。

    ダーティ エリアの全体像

    デフォルトでは、[検証] コマンドを実行しても、現在のマップ範囲内のダーティ エリアしか検証されません。

  14. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] をクリックします。

    リボンの検証ボタン

    ダーティ エリアとエラー ラベルが、すべて表示されなくなります。 マップのこの部分が現在検証され、エラーはありませんでした。

    エラーとダーティ エリアが消えたマップ

    次に、選択を解除し、編集内容を保存します。

  15. リボンの [編集] タブをクリックします。 [選択] グループで、[選択解除] をクリックします。

    リボンの選択解除ボタン

  16. [編集の管理] グループにある [保存] をクリックします。
  17. [編集の保存] ウィンドウで、[はい] をクリックします。

    このセクションでは、有効なジャンクションを作成して、2 つのエッジ フィーチャを接続することで、エッジ - エッジ エラー (エラー 10) を解消しました。 他の状況で適用できる可能性のある、このエラー解消のための別の方法として、ラインのうち 1 本の [Asset type] を変更することが挙げられます。

    データによって現場の継手を一貫してモデル化できていない場合、特にサービスにおいては、多くのエッジ - エッジ エラーが発生することがあります。 編集ワークフローを調整して、これらのフィーチャの考慮を開始する必要があります。


スタックされたポイント フィーチャ エラーの解決

スタック ポイント エラーの修正

マップ内のフィーチャが、同位置に配置されることはよくあります。 ユーティリティ ネットワークでは、ある構造物にデバイスまたはジャンクションを共同配置できますが、デバイスまたはジャンクションを別のデバイスまたはジャンクション上に配置しようとすると、エラー [25: スタックされたポイント フィーチャ] が発生します。 ある場所に複数のデバイスまたはジャンクションがある場合、それらの間の接続性は判断できません。

このセクションでは、スタック ポイント エラー (エラー 25) の例を示します。 このエラーを解消するには、ポイント フィーチャの 1 つをオフセットの位置に移動します。

  1. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックします。
  2. ブックマーク ギャラリーで、[Bookmark 2] をクリックして、このブックマークにズームします。

    複数のエラーが発生しているエリアに、マップがズームします。

    エラー 9、10、25 が発生しているマップ

  3. マップ上の、ダーティ エリアの交差点にズームインします。

    拡大すると、[Service, Residential Service] ライン、[Water Main, Transmission Line]、ならびに [Service Valve, Service][Fitting, Tap] の 2 つの一致ポイント フィーチャの周辺に、3 つのダーティ エリアがあることがわかります。

    3 つのダーティ エリアがあるマップ

    このエリアでは、多くのエラーが発生しています。 接続性エラーの原因となっている可能性があるため、接続性エラー以外のエラーを最初に解決するのが最善です。 この例で発生している接続性エラー以外のエラーは、エラー [25: スタックされたポイント フィーチャ] です。このエラーは、サービス バルブが給水栓の上に重なっているために発生しています。 このエラーが、以下の他のエラーの原因となっています。

    • エラー [9: 無効な接続性 - 該当するジャンクション エッジ ルールが複数存在します] は、不明確な接続性エラーとも呼ばれ、ユーティリティ ネットワークが配管をバルブまたは給水栓に接続すべきかを判断できないために発生します。
    • エラー [10: 無効な接続性 - エッジがサブタイプと異なるため、接続できません] は、エッジ - エッジ エラーとも呼ばれ、水道設備と本管が互いに接続しようとしているものの、バルブまたは給水栓を接続ジャンクションとして使用すべきかを判断できなかった場合に発生します。

      エラー 25 を修正すると、エラー 9 と 10 も解消されます。 編集を始める前に、編集中のフィーチャをよりはっきりと確認できるよう、ダーティ エリアをオフにします。

  4. [コンテンツ] ウィンドウで、[Water Utility Network] レイヤーをオフにします。

    エラーのポリゴンとラベルが、マップから消えます。

    Water Utility Network レイヤーが、オフになりました。

    水道システムに精通していれば、水道設備が常に給水栓によって水道本管に接続され、サービス バルブが通常は、給水栓から数フィートずれた水道設備に設置されていることがわかります。 このエリアのエラーを修正するには、サービス バルブを給水栓から離します。

  5. リボンの [編集] タブをクリックします。 [ツール] グループで、[移動] をクリックします。

    リボン上の移動ボタン

    [フィーチャの修正] ウィンドウが表示されます。

  6. マップ上で、[Service Valve, Service] フィーチャをクリックして、選択します。
  7. [フィーチャの修正] ウィンドウで、選択したフィーチャが、[Water Device : Service Valve (1)] になっていることを確認します。

    フィーチャの修正ウィンドウで選択されたサービス バルブ

    この場所には 2 つのポイントがあるため、正しいポイントを選択しているかを確認することが重要です。

  8. 編集ツールバーで、[切断] ボタンが青くハイライトされるようクリックします。

    編集ツールバーの切断ボタン

    これにより、他のすべてのフィーチャを所定の位置に残したまま、サービス バルブを移動できます。

  9. マップ上で、選択したフィーチャをサービス ラインに沿って交差点から少し離れたところまでドラッグします。 スナップ ツールチップに、[Service : エッジ] と表示されていることを確認します。

    選択したフィーチャが、サービス ラインのエッジにスナップされました。

  10. 編集ツールバーの [完了] ボタンをクリックします。

    編集ツールバーの完了ボタン

  11. [コンテンツ] ウィンドウで、[Water Utility Network] レイヤーを再度オンにします。

    バルブ移動後のダーティ エリア

    ダーティ エリアのうち 2 つが赤の [エラー] シンボルから、青と赤の [ダーティとエラー] シンボルに変わりました。 また、移動したサービス バルブの周囲に、新しい [ダーティとエラー] エリアが作成されました。 [ダーティとエラー] シンボルは、エラーが発生したフィーチャが編集されており、再度検証する必要があることを示しています。

  12. マップで、4 つのダーティ エリアすべてが完全に表示されるまで、縮小表示します。
  13. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで、[検証] をクリックして、編集内容を検証します。

    ダーティ エリアがすべて、マップから消えます。

    エラーとダーティ エリアが消えたマップ

  14. リボンの [編集] タブをクリックします。 [選択] グループで、[選択解除] をクリックします。
  15. [編集の管理] グループにある [保存] をクリックします。 [編集の保存] ウィンドウで、[はい] をクリックします。

    このセクションでは、ポイントのうち 1 つをずらして、スタック ポイント エラー (エラー 25) を解消しました。 この変更により、スタックされたポイントにより発生していた接続性エラーも解消できました。 他の状況で適用できる可能性のある、このエラー解消のための別の方法として、ポイントのうち 1 つを削除することが挙げられます。

スタック ポイント エラーの回避

エラーを解消するだけでなく、エラーを回避する方法を知ることも重要です。 次に、エラー [25: スタックされたポイント フィーチャ] を招く可能性のある一般的な状況を確認します。 この例では、2 つのメーターがサービス ラインの端に配置されていますが、2 つともをそこでモデル化すると、必ずエラーが発生します。 接続性の関連付けにより、ラインからずらしてモデル化します。

  1. [Bookmark 3] ブックマークにズームします。

    住宅につながる住宅サービス ラインがある場所が、マップで拡大表示されます。

    住宅用サービス ラインのマップ

    この場所で 2 つのメーターを表示する必要がありますが、両方のメーターをラインの端に配置すると、スタック ポイント エラー (エラー 25) になります。 このチュートリアルでは、両方のメーターをラインからずらして描画することで、エラーを回避します。

  2. [フィーチャ作成] ウィンドウを再度開きます。
    ヒント:

    [フィーチャ作成] ウィンドウが見つからない場合は、リボンの [編集] タブをクリックします。 [フィーチャ] グループの [作成] をクリックします。

  3. [フィーチャ作成] ウィンドウで「residential」を検索します。 [Water Device : Service Meter][Residential] テンプレートをクリックします。

    フィーチャ作成ウィンドウの住宅サービス メーター テンプレート

  4. マップ上で、[Service, Residential Service] ラインの端から少し北の地点をクリックします。
  5. 次に、同じラインの端から少し南の地点をクリックします。

    2 つの [Service Meter, Residential] フィーチャが作成されます。

    マップ上の 2 つの新しい住宅サービス メーター フィーチャ

    次に、2 つのメーターをサービス ラインに接続するためのサービス接続を作成します。

  6. [フィーチャ作成] ウィンドウの [Water Device : Service Connection] の下の [Residential] テンプレートをクリックします。

    フィーチャ作成ウィンドウの住宅サービス接続テンプレート

  7. マップで、[Service, Residential Service] ラインの端を指定します。 スナップ ツールチップに、[Service : 端点] と表示されたら、マップをクリックして、フィーチャを作成します。

    マップ上の新しい住宅サービス接続フィーチャ

  8. 新しい [Service Connection, Residential] フィーチャを選択したままにしておきます。

    次に、サービス接続とサービス メーター間の接続性の関連付けを作成します。

  9. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [関連付け] グループで、[変更] をクリックします。

    リボン上の変更ボタン

  10. [関連付けの変更] ウィンドウで、[選択の読み込み] をクリックします。

    選択した [Service Connection, Residential] フィーチャの関連付けが表示されます。 現在、関連付けはありません。

    関連付けの変更ウィンドウ

  11. [ジャンクション - ジャンクション (0)] セクションを展開します。 [選択の追加] ボタンの横にあるカーソル ボタンをクリックします。

    カーソル ボタン

  12. マップ上の各 [Service Meter, Residential] フィーチャをクリックします。

    2 つのフィーチャが、[関連付けの変更] ウィンドウに追加されます。

    給水装置が、関連付けの変更ウィンドウに追加されます。

  13. このウィンドウの下部にある [適用] をクリックします。

    サービス接続とサービス メーターの間に、接続性の関連付けが作成されました。

  14. リボンの [ユーティリティ ネットワーク] タブの [関連付け] グループの [表示] をクリックします。

    リボン上の表示ボタン

    マップ上に破線が表示され、3 つの新しいフィーチャが接続されて、接続性の関連付けが確定されます。

    マップ上に表示される関連付けのライン

    ヒント:

    どのフィーチャが [Service Meter, Residential] フィーチャに関連付けられているかをポップアップで確認することもできます。

  15. リボン上の [表示] をクリックして、関連付けラインをオフにします。
  16. [関連付けの変更] ウィンドウと [フィーチャ作成] ウィンドウを閉じます。
  17. マップで、新しいフィーチャを拡大表示します。

    ダーティ エリアを伴う新しいフィーチャ

    青いダーティ エリアが、各フィーチャを取り囲んでいます。 これらは、フィーチャの作成時に表示されたため、以前に気づいたことがあるかもしれません。 ダーティ エリアは、検証が必要な未保存の編集内容があることを示します。

  18. 3 つのダーティ エリアがすべて表示されていることを確認し、編集内容を検証します。
  19. 選択を解除し、編集内容を保存します。

    ダーティ エリアのない新しいフィーチャ

    サービス メーターとサービス接続の間の有効な接続性の関連付けが正しく作成され、スタック ポイント エラーの修正に成功しました。 スタック ポイント エラーを回避することで、ネットワークのエラーを防げるだけでなく、すべての機能が互いにどのように接続されているかを簡単に確認、理解することもできます。

  20. プロジェクトを保存します。

このモジュールでは、ユーティリティ ネットワークがスタックされたフィーチャのエラーをどのようにレポートするかを、これらのエラーをその後解決および回避する方法と共に学習しました。 スタック ポイント エラーを回避することで、ネットワークのエラーを防げるだけでなく、ネットワーク内の機能が互いにどのように接続されているかを簡単に確認、理解することもできます。


ミッドスパンでの接続性エラーの解決

ミッドスパンでの接続性エラーの修正

ラインの接続性の構成により、他のフィーチャがライン上のどの頂点にも接続できるか、またはラインの端点にのみ接続するよう、制約されるかが決まります。 システムによっては、これらを複雑なライン (どの頂点でも接続可) または単純なライン (端点にのみ接続可) と呼ぶこともあります。 複雑なラインの例として、水道本管が挙げられます。水道本管では、ラインを分割することなく、サドルなどのフィーチャをミッドスパンに設置できます。 単純なラインの例として、水道設備が挙げられます。 水道設備に機器を設置する場合は、水道設備を必ず分割する必要があります。

このセクションでは、ミッドスパンでの接続性エラーとの呼ばれるエラー [13: ミッドスパンでの接続は許可されていません] の例を示します。 このエラーを解決するには、ラインを 2 つに分割します。

  1. [Bookmark 4] ブックマークにズームします。

    マップでは、給水栓サービス バルブが設置された給水栓サービス ラインが拡大表示され、エラー [13: ミッドスパンでの接続は許可されていません] が 2 件表示されます。

    エラー 13 が 2 件発生しているマップ

    給水栓サービス バルブを給水栓サービス ラインに接続することが許可されていますが、給水栓サービス ラインは、フィーチャをミッドスパンで接続できないよう構成されています。 これは、サービス ラインに設置された継手またはバルブによって、現場でサービス ラインを物理的に分離する必要があるためです。 このエラーを修正するには、サービス ラインを分割します。

  2. リボンの [編集] タブをクリックします。 [ツール] グループの [分割] をクリックします。

    リボン上の分割ボタン

    [フィーチャの修正] ウィンドウが表示されます。

  3. マップ上で、[Service, Hydrant Service] ラインをクリックして、選択します。
  4. マップ上の [Service Valve, Hydrant] フィーチャを指定します。 スナップ ツールチップに、[Service Valve : ポイント] と表示されたら、クリックして、ラインを半分に分割します。

    マップ上で給水栓サービス ラインを選択

    サービス ラインの周囲のダーティ エリアが、[ダーティとエラー] シンボルに変わります。

    マップ上のダーティとエラー エリア

  5. ダーティ エリアがすべて表示されていることを確認し、編集内容を検証します。
  6. 選択を解除し、編集内容を保存します。

    エラーが解消されました。

    エラーとダーティ エリアが消えたマップ

    このセクションでは、サービス ラインを分割することで、ミッドスパンでの接続性エラー (エラー 13) を解消しました。 他の状況で適用できる可能性のある、このエラー解消のための別の方法として、ポイントを移動することや、ポイントまたはラインを削除することが挙げられます。 ユーティリティ ネットワークは、ある理由により、この種の接続を許可しないように構成されています。 ただし、このようなエラーが多く発生する場合は、ミッドスパンでの接続性を許可するよう、モデルを変更した場合の利点と影響を考慮する必要があります。 管理者に、このフィーチャのエッジ接続性ポリシーを変更するよう依頼してもよいでしょう。

    注意:

    構成を変更して、このエラーを解消する方法については、ユーティリティ ネットワークのルールの構成のチュートリアルのラインの中間部への接続を許可をご覧ください。

ミッドスパンのターミナル デバイス エラーの修正

ターミナルを持つデバイスは、ミッドスパンでの接続性の構成に関係なく、ラインのミッドスパンに描画できません。 ターミナル接続情報は、ラインに保存されます。 ラインの [From device terminal] フィールドと [To device terminal] フィールドで、ラインがどちらの端に接続されているかを定義します。ミッドスパンで、ターミナル接続を定義する方法はありません。 このため、ターミナルを持つデバイスは、ラインのいずれかの端に配置する必要があります。

このセクションでは、ミッドスパン ターミナル デバイス エラーとも呼ばれるエラー [38: 複数のターミナルを持つデバイスはミッドスパンにできません] の例を確認します。 このエラーを解消するには、ラインを 2 つに分割し、デバイスのターミナル接続を変更します。

  1. [Bookmark 5] ブックマークにズームします。

    マップでは、[Water Main, Distribution Main] ラインのミッドスパンに描画された分離システム バルブ ([System Valve, Isolation Zone] と表示) が拡大表示されます。 分離バルブには、分離ゾーンを識別できるターミナルがあり、このバルブは水道本管のミッドスパンに描画されているため、エラー [38: 複数ターミナルを持つデバイスはミッドスパンにできません] が発生します。

    エラー 8 と 38 が表示されたマップ

  2. リボンの [編集] タブをクリックします。 [ツール] グループで、[分割] ツールがアクティブである (青くハイライトされている) ことを確認します。
  3. [フィーチャの修正] ウィンドウで、[1 つ以上のラインまたはポリゴンを選択] または [選択の変更] のいずれかがアクティブである (青くハイライトされている) ことを確認します。

    フィーチャの修正ウィンドウで 1 つ以上のラインまたはポリゴンを選択

  4. マップ上で、[Water Main, Distribution Main] をクリックして、選択します。
  5. マップ上の [System Valve, Isolation Zone] フィーチャを指定します。 スナップ ツールチップに、[System Valve : ポイント] と表示されたら、クリックして、この場所でラインを分割します。

    フィーチャ テンプレートが、システム バルブ ポイントにスナップされました。

    ダーティ エリアが、[ダーティとエラー] シンボルに変わります。 水道本管のラインが、2 本になりました。 次に、各ラインを分離システム バルブのターミナルに接続する必要があります。 これを行わなければ、編集内容を検証するときに、不明確な接続性エラー (エラー 9) が発生します。

  6. [フィーチャの修正] ウィンドウを閉じて、選択を解除します。
  7. リボンで、[ユーティリティ ネットワーク] タブをクリックします。 [ネットワーク トポロジ] グループで、[ターミナル接続] をクリックします。

    リボンのターミナル接続ボタン

  8. [ターミナル接続の変更] ウィンドウで、[ライン フィーチャの選択] または [ラインの選択の変更] がアクティブになっている (青くハイライトされている) ことを確認します。

    ターミナル接続の変更ウィンドウでのライン フィーチャの選択

  9. マップ上で、バルブの左 (西) の水道本管ラインをクリックして、選択します。

    マップで水道本管を選択

  10. [ターミナル接続の変更] ウィンドウの [始点: System Valve] で、[ターミナル][Port One] に設定されていることを確認します。

    ターミナル接続の変更ウィンドウで、始点のターミナルを Port One に設定

  11. [適用] をクリックします。
  12. マップ上で、バルブの右 (東) の給水ラインをクリックして、選択します。
  13. [ターミナル接続の変更] ウィンドウの [終点: System Valve] で、[ターミナル][Port Two] に変更します。

    ターミナル接続の変更ウィンドウで、終点のターミナルを Port Two に設定

  14. [適用] をクリックします。

    これは、特にデバイスが開閉可能な場合に、ターミナルを割り当てて 1 つのターミナルに複数のラインが接続されないようにする場合に重要となります。 両方の配管が同じターミナル経由でバルブに接続される場合、バルブはトレース中に迂回されます。つまり、水がバルブを通過せずに、一方の配管からもう一方に流れます。 バルブを閉じても、水の流れは止まりません。

  15. マップで、ダーティ エリア全体が表示されるまで縮小します。

    全体が表示されたダーティ エリア

  16. 編集内容を検証します。

    ダーティ エリアが消えます。

    エラーとダーティ エリアが消えたマップ

  17. 選択を解除し、編集内容を保存します。
    注意:

    構成を変更して、このエラーを解消する方法については、ユーティリティ ネットワークのルールの構成のチュートリアルのミッドスパンのターミナル デバイス エラーの修正をご覧ください。

  18. [ターミナル接続の変更] ウィンドウを閉じます。
  19. リボンの上にある [クイック アクセス ツールバー] で、[保存] ボタンをクリックして、プロジェクトを保存します。

    クイック アクセス ツールバーの保存ボタン

    このモジュールでは、ユーティリティ ネットワークにより管理できる、ラインの分割に必要なラインやデバイスのタイプと、ニーズに合った動作を構成する方法について学習しました。 構成は正しいが、データに問題があるような状況で、これらのエラーを修正する、いくつかの方法についても学びました。

このチュートリアルでは、データの描画に誤りがある場合に発生することのあるエラーと、このエラーを回避または修正するための手法について学びました。 特に、エッジ - エッジ エラー 1 (エラー 10)、スタック ポイント エラー (エラー 25)、ミッドスパンでの接続性エラー (エラー 13)、ミッドスパン ターミナル デバイス エラー (エラー 38) について学びました。 ユーティリティ ネットワーク ルールがデータの正確性と一貫性を維持する上で、どのように役立つかについて、詳しく理解できたのではないでしょうか。

次に、チュートリアルユーティリティ ネットワークのルールの構成を確認して、ルールとその他のユーティリティ ネットワーク構成を変更することで、トポロジ エラーを解消、予防する方法について学んでください。 ユーティリティ ネットワーク トポロジ エラーの詳細については、以下のリソースをお試しください。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。