潜在的な避難所位置の特定

ハリケーン ハービーの際、避難所には、広範囲にわたる洪水から脱出する人々に十分なスペースがありませんでした。ArcGIS Business Analyst Web App を使用すると、潜在的な避難所の場所と必要としている人口の両方を決定できます。Business Analyst でプロジェクトを作成して、既存の避難所や洪水の可能性が高い都市の区域などのデータを追加します。次に、避難所に転用しやすい施設である、市内の学校の位置を追加します。最後に、学校の絞り込みを開始します。通常、避難所は避難区域と FEMA 指定の氾濫原の外側にあり、洪水から比較的安全で、ある程度の規模の施設が適しています。

プロジェクトの作成

プロジェクトとは、Business Analyst が関連コンテンツをまとめてグループ化したものです。このプロジェクトでは、ポイント、サイト データ、および ArcGIS Online レイヤーを使用します。これらのデータの追加方法は数種類あり、プロジェクト ウィンドウに保存されます。

  1. Business Analyst にサイン インします。

    Business Analyst ホーム ページが開きます。このページでは、独自のコンテンツのほか、最新のアップデートやクイック スタート ビデオを閲覧できます。以前に Business Analyst を使用していた場合、最新のコンテンツが画面の下部に表示されます。

    備考:

    Business Analyst には、ライセンスされている ArcGIS 組織アカウントが必要です。組織の管理者であれば、自分自身にライセンスを割り当てることができます。管理者以外の場合、管理者に連絡して許可を取る必要があります。

  2. [すぐに開始する] をクリックします。

    [すぐに開始する] ボタン

    [マップ] タブが開きます。以前にアプリを使用していた場合、プロジェクトは [マイ プロジェクト] の下に表示されます。

  3. [プロジェクトの作成] をクリックします。

    [プロジェクトの作成] ボタン

    [プロジェクトの作成] ウィンドウが開きます。

  4. プロジェクトの名前を「Emergency Shelter Locations」と指定して、[作成] をクリックします。

    Emergency Shelter Locations プロジェクトの保存

    ウィンドウが開き、新しいプロジェクトが作成中であることを説明するメッセージが表示されます。処理には数分かかる場合があります。

    プロジェクトの作成が完了すると、確認のための別のウィンドウが開きます。

  5. 確認ウィンドウで [OK] をクリックします。

    確認ウィンドウ

    [マップ] タブが更新されて、新しいプロジェクトが表示されます。

  6. [Emergency Shelter Locations] が自動的に選択されない場合は、カードをポイントして [開く] をクリックします。
  7. [プロジェクト] ウィンドウを閉じます。

    新しいプロジェクト ウィンドウ

    新しいプロジェクトが開きます。

  8. (必要であれば [手順を追ったガイド ツアー] ポップアップを閉じます)。

データの追加

次に、データを新しいプロジェクトに追加します。データを追加するには、次のような方法があります。1 つ目は、ヒューストンの現在の避難所の場所を示すスプレッドシートです。住所はスプレッドシートに保存されているため、これを Business Analyst にアップロードします。次に、避難区域と氾濫原の Web マップを追加します。

  1. houston-shelters CSV ファイルをダウンロードします。
  2. リボンの [データの追加] をクリックして [ファイルのインポート] を選択します。

    ファイルのインポート

    [ファイルのインポート] ウィンドウが、プロジェクト ウィンドウの代わりに開きます。

  3. [参照] をクリックして、houston-shelters CSV ファイルを指定します。
  4. [インポート] をクリックします。

    スプレッドシートのインポート

    ロケーション フィールドは、スプレッドシートの対応する列から自動的に入力されます。

  5. 住所および郵便番号フィールドが正しいことを確認します。[Next (次へ)] をクリックします。

    ロケーション フィールドの照合

    2 番目の手順で、データの表示方法を選択します。スプレッドシートには住所ポイントしか含まれていないため、デフォルトの描画スタイルは [場所 (単一シンボル)] になっています。

  6. [Next (次へ)] をクリックします。

    最後に、ポイントをプロジェクトに保存します。

  7. [ポイントのみを保存] オプションが選択されていることを確認して、[適用] をクリックします。

    避難所ポイントの保存

  8. [完了] をクリックします。

    ヒューストンの既存の避難所

    ハリケーン ハービーの際に利用できた避難所は 38 か所でした。使用しているマップ縮尺によって、避難所がクラスタリングを使用して表示される場合があります。避難所が近接している場合、左上のボックス内にポイント数を表示した単一のピンで複数の避難所を表すことができます。この機能は縮尺に依存し、ズームすると表示されなくなります。

  9. リボンの [Emergency Shelter Locations] タブをクリックします。

    プロジェクト ウィンドウが開きます。[Houston Shelters] が [その他のレイヤー] の下に保存されています。レイヤーの横にあるチェックボックスは、そのレイヤーがマップ上で描画されていることを示しています。

    その他のレイヤー

  10. [houston-shelters] レイヤーをオフにします。

    レイヤーは引き続き解析に使用できますが、マップには表示されなくなります。次に、2 つの Web マップと、解析に必要な他のデータを追加します。1 つ目のマップは FEMA 指定の氾濫原を示しています。もう 1 つのマップは都市の避難区域を示しています。これらの地域は洪水の影響を受けやすいため、地域内に避難所を配置するべきではありません。

  11. リボンの [データの追加] をクリックし、[Web マップおよびレイヤー] を選択します。

    [Web マップおよびレイヤー] ウィンドウが開きます。

  12. [ArcGIS] タブをクリックします。
  13. 検索バーに「usa flood risk」と入力し、Enter キーを押します。

    検索結果

    多数の結果の中に [USA Flood Risk] がそれぞれの名前で含まれています。

  14. 結果にポインターを合わせて、Esri が公開したマップ サービスである [USA Flood Risk (Mature Support)] 結果を選択します。

    洪水リスク マップの追加

    イメージ サービス レイヤーであるもう 1 つの結果は、USA Flood Risk データのラスター バージョンです。このラスター レイヤーの解像度は 30 メートルです。これは、30 メートル × 30 メートルのセル内にデータが保存されていることを意味します。これは、全国規模で使用する場合には便利ですが、ヒューストンなどの比較的小さなエリアを見る場合、30 メートルは建物全体の差となる場合があります。

  15. [追加] をクリックします。
  16. 必要な場合は、ヒューストンを拡大表示します。

    [USA Flood Risk] レイヤー

    非常に詳細なデータであるため、大きな縮尺でしか描画されません。このレイヤーは FEMA の洪水保険率マップを表し、年間の洪水の可能性が 1% 以上の地域を示しています。

    次に、避難区域レイヤーを追加します。

  17. [プロジェクト] ウィンドウで、[USA Flood Risk (Mature Support)] レイヤーをオフにします。
  18. [データの追加] をもう一度クリックし、[Web マップおよびレイヤー] を選択します。
  19. 検索バーに、ヒューストンの避難区域の Web マップの URL を貼り付け (https://services2.arcgis.com/j80Jz20at6Bi0thr/arcgis/rest/services/Harris_County_Hurricane_Evacuation_Zones/MapServer)、Enter キーを押します。

    避難区域

    Web マップがプロジェクトに追加されます。Web マップの URL または ID がわかっている場合は、[Web マップおよびレイヤー] ウィンドウを使用して、これを特定して追加します。

    避難区域レイヤーには、ヒューストン市が位置するハリス郡のすべての避難データが表示されます。

  20. 検索バーの矢印をクリックし、[境界の追加] を選択します。
    備考:

    検索バーが表示されない場合、ウィンドウのサイズを変更します。

    境界の追加

  21. 検索バーに「Houston, TX」と入力し、Enter キーを押します。

    テキサス州ヒューストン市

    検索結果のリストが開きます。ヒューストン市のデータを解析したいため、最適な検索結果はテキサス州ヒューストン市です。

  22. [Houston City, TX] をクリックします。

    ヒューストン市の境界線

    地図はヒューストンにズームし、都市の境界線が描画されます。

  23. [場所] ウィンドウを閉じます。

    市の境界があるため、避難区域および氾濫原内にある都市の地域を特定します。洪水の起こりやすい場所にある施設は、避難所の候補リストからすぐに削除できます。

    備考:

    Business Analyst により、プロジェクトは自動的に保存されます。プロジェクトに戻る場合、ホームページの [マップ] タブをクリックし、[Emergency Shelter Locations] プロジェクト カードを選択します。ただし、プロジェクトではマップは保存されません。マップを再描画するには、リボンの [Emergency Shelter Locations] タブをクリックし、レイヤーをオンにします。

学校の場所のマッピング

最後に必要なデータセットは、ヒューストン市のすべての小中学校の場所です。このリストから、洪水の可能性が高い地域にある学校の視覚的解析を通じて、潜在的な避難所の特定を開始します。ハリケーンの避難区域または FEMA 指定の氾濫原と重複する場合は、避難所の対象外としてください。

  1. リボンの [データからマップを作成] をクリックします。

    データからマップを作成

  2. [目標物および施設の検索] を選択します。

    ウィンドウの左側に [目標物および施設の検索] ウィンドウが開きます。

  3. [その他のオプション] をクリックします。

    その他のオプション

    名前で検索できるほか、他のオプションを使用して検索することもできます。その 1 つは北米産業分類システム (NAICS) ベースのコードで、米国国勢調査局が産業を分類するために使用する施設分類システムです。このコードを使用すると、キーワード検索よりもはるかに正確に検索結果を絞り込むことができるため、検索の精度が向上します。

  4. [NAICS コード ディレクトリ] をクリックします。

    米国国勢調査の Web サイトが別のタブのディレクトリに開きます。NAICS ディレクトリには、各業種の識別コードが記載されています。これらは、産業の最も広い分類です。個々の職種は、対応する業種コードをクリックすると表示されます。

  5. [2017 NAICS] ページで、教育サービスの番号 [61] をクリックします。

    NAICS 業種コード

    別のウィンドウが開き、教育サービス カテゴリ内のすべての職種および業種が表示されます。このカテゴリには、大学、職業専門学校、航空学校などが含まれます。今回の基準に照らした場合、最適な施設は小学校と中学校です。これらの学校の NAICS コードは 6111 です。

  6. Business Analyst アプリに戻ります。[目標物および施設の検索] ウィンドウの [NAICS ベース コード] に「6111」と入力します。
  7. [検索範囲][Houston City, TX] の境界線を選択します。
  8. [検索数の制限] に最大 [5000 件] を選択します。

    [目標物および施設の検索] パラメーター

  9. [検索] をクリックします。

    学校の検索結果

    結果はマップに追加され、ウィンドウの左側の検索ウィンドウに表示されます。ヒューストンには、約 900 の小中学校があります。ウィンドウでは、最適な候補を選択するために結果をさらに絞り込むことができます。

    備考:

    人口統計データは定期的に更新されます。レッスン全体を通した検索結果は異なる場合があります。

  10. [従業員数] ボックスまでスクロールします。最小値に「125」と入力します。Enter キーを押します。

    従業員数のフィルタリング

    検索結果が更新され、従業員の要件を満たす約 60 の施設が表示されます。施設の従業員数は、その施設の規模を示す良い指標になります。避難所は大人数を収容できる必要があるため、規模の大きな学校のみが候補として適しています。

    すでに結果を絞り込んでいるため、クラスタリングを行う必要はありません。以降の手順の実施を簡単にするため、クラスタリングをオフにして、マップ上で各学校に固有のピンが割り当てられるようにします。

  11. [Next (次へ)] をクリックします。
  12. [検索結果のスタイル設定と保存] 手順で、[クラスター ポイント] チェックボックスをオフにします。

    クラスタリングの無効化

    各学校がマップ上に描画されます。ただし、これらの結果には、避難区域および氾濫原 (色付きのバッファー区域) 内のポイントも含まれています。次に、ヒューストン市の境界線をオフにします。レイヤーを保存する前に、そのレイヤーの周囲に四角形の境界線を描画して、これらの施設を削除します。

  13. ツールバーの [マップのクリア] ボタンをクリックします。

    マップのクリア

  14. [マップのクリア] ウィンドウで、「Houston City, TX」と入力して [クリア] をクリックします。

    黄色の境界線がマップから削除されます。これで、四角形の境界線を描画しても、学校の場所が選択されなくなりました。

  15. Shift キーを押し下げたまま、マップ上の四角形を避難区域にドラッグします (より正確な四角形の境界線を取得できるように、避難区域を拡大表示します)。

    避難区域の四角形の境界線

    ポイントが追加で選択されます。

  16. [選択] ウィンドウで、[ポイントを削除] をクリックします。

    選択したポイントを非表示

    選択した学校がマップから削除されます。四角形の境界線の描画方法によっては、さらにポイントを削除する必要があります。避難区域のすべてのポイントがなくなるまで、選択プロセスを繰り返します。次にレイヤーを切り替え、同じプロセスを使用して、氾濫原内にある学校を削除します。

    ヒント:

    単一のポイントを選択するには、ピンの上に四角形の境界線を描画するのではなく、そのピンをクリックします。

  17. [プロジェクト] ウィンドウで [USA Flood Risk (Mature Support)] レイヤー (氾濫原) をオンにして、避難区域レイヤーをオフにします。[閉じる] をクリックします。

    プロジェクト ウィンドウを開くには、[Emergency Shelter Locations] タブをクリックします。

  18. ヒューストンにズームします。
  19. 同じプロセスを使用して、氾濫原内のすべての学校を削除します。

    氾濫原内の学校の削除

    これらのポリゴンは避難区域よりもはるかに小さいため、それぞれのポイントを拡大して、削除の要否を判断します。その他の情報ウィンドウが開いている場合は閉じます。

    マップ上に残っているすべての学校は、以下の基準を満たしています。

    • 125 人以上の従業員が存在する
    • ハリケーン避難区域外である
    • USA Flood Risk と重なっていない

    マップに約 40 のポイントが表示され、サイトの選択で使用されます。この結果を保存する前に、学校ポイントの周囲に 2 マイルのバッファーを描画して、学校ポイントをサイトに変換します。サイトの選択では人口統計データを使用して意思決定を行うため、これらのポイントに情報を付加します。各サイトは、バッファーが作成された区域内の人口統計変数の値を使用します。

  20. [マップのクリア] ボタンをクリックして、[プロジェクト] ウィンドウで [USA Flood Risk (Mature Support)] レイヤーをオフにします。
  21. マップの残りのポイントの周囲に、四角形の境界線を描画します。[選択] ウィンドウで、[選択したすべての場所のサイトを作成] をクリックします。

    選択した学校

  22. [リング] タブの [半径] で、最初の値を「2」に変更します。他の値は空白のままにします。

    2 マイルのバッファー

  23. [47 サイトに適用] をクリックします (この数値は、氾濫原から削除した学校の数によって変わったり、このレッスンに対応しているデータの定期的な更新に伴って変更されたりすることがあります)。

    [作成したサイトの保存] ウィンドウが開きます。

  24. [レイヤーの新規作成] で、レイヤーに「Schools Outside Flood Zones」という名前を付けます。

    レイヤーの保存

  25. [保存] をクリックします。

    新しいレイヤーは、プロジェクト ウィンドウの [ポイント位置 (サイト)] の下に追加されます。

    バッファー リング

  26. ポップアップを閉じます。

Business Analyst でプロジェクトを作成しました。また、ArcGIS Online コンテンツのリンク、*.csv ファイルのインポート、NAICS コードによる検索など、さまざまな方法でマップにデータを追加しました。このデータを使用して、潜在的な避難所であるヒューストン市の学校を絞り込み、サイトとして保存しました。ここで行った分析は、学校の場所の特性に基づいたものでした。次に、適切な人口の統計に基づいて学校をランク付けし、適切な分析を行います。


適合性解析の実行

前回は、Business Analyst でプロジェクトを作成しました。次に、関連するデータを追加して、ヒューストン市のどの学校がハリケーン避難所として適しているかを判断しました。今回は、前のレッスンで作成した学校サイトを使用して、適合性分析を実行します。バッファー リング内の人口を使用して、適合性分析により、選択した人口統計データを各サイトに適用します。まず、既存のハリケーン避難所のレイヤーをマッピングし、貧困、人口密度、年収、および年齢のデータを追加します。次に、これらの各変数にウェイトを作成し、新しい避難所の場所にどれだけの影響を与えるかを決定します。

人口統計変数の追加

前のレッスンで作成した学校サイトを使用して、潜在的な各学校の適合性を判断するのに役立つデータを追加します。まず、既存のハリケーン避難所をマッピングし、新しいサイトが近接しすぎていないことを確認します。次に、人口統計データ ブラウザーを使用して、学校サイトに人口密度、貧困、年収、および年齢のデータの情報を付加します。

  1. 必要に応じて Business Analyst にサイン インし、[Emergency Shelter Locations] プロジェクトを開きます。
  2. リボンの [データからマップを作成] をクリックして [適合性解析] を選択します。

    [適合性解析] ツール

    [適合性解析] ウィンドウが表示されます。

  3. [開始] をクリックします。

    プロジェクトからサイトを追加する方法と、マップ上のフィーチャから始める方法の 2 つがあります。ここで、[Point Locations] レイヤーに保存されたサイトを今後の解析に使用できます。現在、ポイントはマップ上にあります。

  4. [マップ上のフィーチャから始める] をクリックします。

    マップ上のフィーチャから始める

    選択されているサイトがすべて表示されます。

  5. [Next (次へ)] をクリックします。
  6. [解析条件の選択] ウィンドウで [条件の追加] をクリックしてから [ポイント レイヤーの追加] を選択します。

    ポイント レイヤーの追加

    [ポイント レイヤーの追加] ウィンドウが開きます。

  7. [Houston Shelters] チェックボックスをオンにします。[ポイント レイヤーの追加] ウィンドウを閉じます。

    Houston-shelters.csv ファイルが解析に追加されます。既存の避難所の場所は、自動的に負の方向に重みづけられます。潜在的な新しい避難所が既存の避難所に近いほど、対象となる可能性は低くなります。位置に基づく条件で予備的にランク付けされた結果が、画面の下部に表示されます。次に、人口統計条件を追加します。

  8. [条件の追加] をクリックして [データ ブラウザーから変数を追加] を選択します。

    データ ブラウザーから変数を追加

    [データ ブラウザー] ウィンドウが開きます。変数カテゴリをクリックすると、Esri Demographics データを解析に追加できます。避難が非常に難しい住民を探します。年齢は指標として適しています。65 歳以上の住民は、健康上の問題や運転免許証の喪失などの理由により、通常は機動力が高くありません。このため、高齢者が多く住んでいる場所に近い避難所が有用です。

  9. [データ ブラウザー] ウィンドウで、[年齢] をクリックします。

    データ ブラウザーの変数

    [年齢] カテゴリが開き、年齢に関連する 3 つの最も一般的な変数が表示されます。これらの変数は、年齢の平均値および中央値、ならびに 18 歳以上の全人口を示しています。

  10. [すべての年齢変数を表示] をクリックします。

    選択対象の変数は 2,400 個以上あります。これらはすべて有用な変数ですが、全人口の年齢を知る必要はなく、65 歳以上の人口がわかれば問題ありません。

  11. [カスタム変数の作成] をクリックします。

    カスタム変数ボタン

    [カスタム変数の作成] ウィンドウが開きます。

  12. [年齢] タブの [カスタム変数の作成] ウィンドウで、左側にある年齢スライダーを [65] に移動します。

    [カスタム変数の作成] 設定

    その他のデフォルト設定はそのままにしておきます。年は自動的にデータが利用できる最新の値となり、性別は男性と女性の両方が含まれています。

  13. [保存] をクリックします。[カスタム変数の保存] ウィンドウで [保存] をクリックします。

    カスタム変数の保存

    新しい変数は [データ ブラウザー] に保存されます。また、[選択した変数] にも追加されます。

  14. ウィンドウの上部にある [カテゴリ] をクリックします。

    [カテゴリ] ボタン

    カテゴリのリストに戻ります。解析で検討する次の変数は貧困です。家族に避難する余裕がない場合は、避難所に行く必要があります。

  15. 右側の矢印をクリックします。2 ページ目で、[貧困層] を見つけてクリックします。

    [貧困層] 変数

  16. [一般的な変数] で、[2012-2016 ACS Households Below the Poverty Level] の横にあるチェックボックスをオンにします。割合ボタンが選択されていることを確認します。

    世帯の貧困変数

    割合は、近隣のニーズをより明確に表しています。割合は、地域の貧困世帯を総人口と比較したものです。年齢変数と同様に、[貧困レベル以下の世帯][選択した変数] に追加されます。

  17. [カテゴリ] をクリックします。さらに 2 つの変数を追加し、以下の両方に対して数値記号 (#) が選択されていることを確認します。
    • 2018 Total Population (Esri)
    • 2018 Median Household Income (Esri)
  18. [選択した変数] をクリックします。4 つの変数すべてがメニューに含まれていることを確認します。

    選択した変数

  19. [適用] をクリックします。

    変数へのウェイトの割り当て

    変数が [適合性解析] ウィンドウに表示されます。5 つの変数があるため、それぞれに自動的に等しい 20% のウェイトが割り当てられます。次に、ウェイトを変更して、条件の相対的な重要度を反映します。

ウェイト変数および場所

変数のウェイトを作成することで、意思決定の際に重視する (または重視しない) 変数を選択できます。避難が困難な住民に役立つ避難所の場所を決めようとしているため、年齢と貧困に大きなウェイトを設定します。また、現在の避難所で実施したのと同様に、変数に逆ウェイトを付けることもできます。このオプションを使用すると、適合性分析で負の方向に計算されます。

  1. [適合性解析] ウィンドウの [2018 Both Ages 65+] 変数で、[ウェイト] スライダーを「25」% に増やします。鍵のアイコンをクリックします。

    年齢変数のウェイトの調整

    その他の変数のウェイトはすべて自動的に調整されます。ウェイトの合計を常に 100 にする必要があります。

  2. [ACS HHs: Inc Below Poverty Level] のウェイトを「30%」に変更します。鍵のアイコンをクリックします。
  3. [2018 Median Household Income] (これを表示するには下にスクロールしなければならない場合があります)、[その他のオプション] をクリックします。
  4. [影響度] の横で [負] を選択します。次に、ウェイトを「10」% に変更します。

    逆ウェイト

    他の変数とは異なり、年収の中央値が高いほど、避難所が近くにある必要性が低いことを示しています。年収の高い住民は、避難中に遠くまで移動できる傾向があります。解析にこれらの人口を含めることもできますが、他の重要なニーズを考慮に入れる必要もあります。

  5. [フィルター] をクリックします。

    結果のフィルタリング

  6. バーをドラッグするか、数値をボックスに入力して、左の制限を 0.6 に変更します (右の制限は自動的に変更されます)。

    上位結果のフィルタリング

    備考:

    人口統計データは定期的に更新されます。結果はそれぞれの環境によって異なります。

  7. [OK] をクリックします。

    適合性分析の結果は、0.6 以上のスコアになります。ここで、1 はすべての条件と完全に一致していることを示します。スコアは、選択した目標値と比較した、特定のサイトの値のパーセント差を使用して計算されます。

  8. [エクスポート] をクリックして、[新しい適合性レイヤーにエクスポート] を選択します。
  9. 新しいレイヤーの名前を「Suitable Shelter Locations」に指定します。

    適合性の高いシェルターの場所のエクスポート

  10. [エクスポート] をクリックすると、新しいレイヤーがプロジェクトに保存されます。
  11. リボンの [Emergency Shelter Locations] をクリックします。

    プロジェクト ウィンドウが開きます。

  12. [Houston Shelters] レイヤーをオフにします。

    適合性の高い場所のマップ

    円にポインターを合わせて、ポップアップ情報を確認します。空の円は最低限の最終スコア 0.6 を満たしていない学校を表し、色付きの円はこのスコアを満たしている学校を表します。最終的な解析は、最後のレッスンでサイトに変換した学校の数によって、若干異なる場合があります。

    備考:

    後で適合性分析を再度開いたり編集したりするには、レイヤーの横にある楕円をクリックし、[解析を開く] を選択します。ここで、条件、ウェイト、およびその他の設定を調整して、解析を変更することができます。以前に結果をフィルタリングしていた場合、その選択結果のみを表示できます。

このレッスンでは、必要に応じて避難所の最適な場所を特定した、サイトの適合性分析を実行しました。これらのサイトは、ハリケーン避難所の人道的要件の大半を満たしています。構造コンプライアンスはまだ評価する必要がありますが、最初の 900 か所よりも、残っているサイトを確認するほうがはるかに現実的です。

正負両方向に変数を重み付けできるサイトの選定は、コミュニティや企業などに利益をもたらすために使用できる強力なツールです。含める変数に応じて、保険の所有状況からファストフードの利用習慣まで、あらゆることを評価できます。

その他のレッスンについては、「Learn ArcGIS Lesson ギャラリー」をご参照ください。