データの準備と視覚化

最初に使用するマップには、グレシャム市の区域のレイヤーが含まれています。 このレイヤーを使用して、適切な地域を選択します。 適切な地域の中で、若者が住んでいて賃貸市場が活発な地域を検索します。 これらの条件は、国勢調査のブロック グループのレイヤーを使用して評価します。 最後に、開発候補地は、グレシャム市とダウンタウンのポートランドを結ぶライトレール システムの近くにある必要があります。 最初に使用するマップには、ライトレールの駅のレイヤーがあります。

会社のマネージャーおよびプランナーと話し合った後、検索条件をさらに具体的に設定しました。 次の条件を満たす地域を検索します。

  • 多目的利用開発区域である。
  • 賃貸者が持ち家者より多い。
  • 若者 (約 20 ~ 40 代) の人口密度が高い。
  • ライトレールの駅に徒歩で行ける。

マップを開いて探索する

最初に、市の開発区域指定を示すグレシャム市のマップを開きます。

  1. ArcGIS Online グループ「Evaluate Locations for Mixed-Use Development」に移動します。
  2. Learn_ArcGIS が所有者の Gresham Mixed Use Development Analysis Web マップのサムネイル画像をクリックして開きます。
    注意:

    組織とユーザーの設定によっては、Map Viewer が開いている場合があります。ArcGIS Online には、マップの表示、使用、作成のための 2 つの Map Viewer があります。 利用可能で使用する Map Viewer の詳細については、こちらの「FAQ」をご参照ください。

    このチュートリアルでは Map Viewer Classic を使用します。

  3. 必要に応じて、リボンで [Map Viewer Classic で開く] をクリックします。

    Map Viewer Classic を開きます。

    オレゴン州グレシャム市の区域マップ

    マップには、オレゴン州グレシャム市が、指定区域ごとにシンボル表示されています。 左側の [凡例] ウィンドウでは、各区域の説明と一意の色が関連付けられています。 ここでは、明るい青の多目的利用タイプを扱います。

  4. ArcGIS 組織アカウントにサイン インしていない場合は、[サイン イン] をクリックして現在の認証情報でサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  5. [凡例] ウィンドウの上部にある [コンテンツ] ボタンをクリックします。

    コンテンツ ウィンドウ

    マップ内のレイヤーの操作は、[コンテンツ] ウィンドウ内で行う必要があります。 このマップには、5 つのレイヤーがあります。 [City Boundary] レイヤーと [Zoning] レイヤーは、横のチェックボックスがオンになっているため、マップ上に表示されます。 チェックボックスがオフのレイヤーは、マップや凡例に表示されません。 他のレイヤーの下に表示される [Streets] ベースマップはオフにできませんが、別のベースマップに置き換えることができます。

  6. マップ上の青の多目的利用地域をクリックします。

    多目的利用地域のポップアップ

    この地域がマップ上でハイライト表示され、ポップアップが表示されます。 この例では、この地域は商用 (COM) 区域になっています。 サブタイプ MUC は、多目的利用センターを表します。これは、商用開発と住宅開発を組み合わせることができるカテゴリです。 面積は 418 エーカーです。

  7. 市の多目的利用やその他の区域タイプの地域をいくつかクリックして、ポップアップを表示します。

    [Zoning] レイヤーのすべてのポップアップには、同じ情報のカテゴリが表示されますが、値は地域ごとに異なっています。 ポップアップは、レイヤーに関連付けられたテーブルに格納されている情報を表示する 1 つの方法にすぎません。 次に、テーブルを表示します。

  8. ポップアップを閉じます。
  9. [コンテンツ] ウィンドウで [Zoning] レイヤーにカーソルを合わせ、[テーブルの表示] ボタンをクリックします。

    テーブルの表示ボタン

    テーブルがマップの下に表示されます。 テーブルの列は、ポップアップで表示された情報と同じカテゴリを表します。 テーブルの各行は、マップ上の一意の地域に対応しています。

    [Zoning] テーブル

    注意:

    テーブルの列は、フィールドとも呼ばれます。 情報のカテゴリは、属性と呼ばれます。 テーブルの行に対応する一意の地域は、マップ フィーチャまたはフィーチャと呼ばれます。

  10. テーブルを閉じます。

    あなたは [Gresham Mixed-Use Development Analysis] マップの所有者でないため、このマップを探索することはできますが、変更することはできません。 先に進む前に、このマップのコピーを作成します。

  11. マップの上にあるリボンで [保存] ボタンをクリックして [名前を付けて保存] を選択します。
  12. [マップの保存] ウィンドウで、タイトルを [Gresham Mixed-Use Development Analysis-Copy] から「Gresham Mixed Use Development Analysis」に変更します。 他の箇所を変更する必要はありません。

    マップの保存ウィンドウ

  13. [マップの保存] をクリックします。

    これで、[マイ コンテンツ] のアイテムとして、このマップのコピーを保存しました。

多目的利用地域のみの表示

多目的利用地域のみを表示するには、Zoning レイヤーをフィルター処理します。 フィルターは、テーブル内の属性値に基づいてマップの対象フィーチャを検索する論理式です。 表示したいフィーチャがマップ上に表示され、その他すべてのフィーチャは表示されなくなります (削除はされません)。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Zoning] レイヤーをポイントし、[フィルター] ボタンをクリックします。

    Zoning のフィルター処理

    [フィルター] ウィンドウが開きます。

    [フィルター] ウィンドウで、論理式を作成できます。 条件式は、属性、論理条件、および値から構成されます。

  2. [フィルター] ウィンドウで、[Acres][Description] に変更します。 条件は [に等しい] のままにします。
  3. 属性値の入力ボックスの下で、[個別値] を選択します。

    テーブルの [Description] フィールドから、個別値のリストが生成されます。

  4. 属性値のリストから、[Mixed-use] を選択します。

    [フィルター] ウィンドウの条件式

    完成した条件式は、[Zoning レイヤー内で、Description の属性値が Mixed-use に等しいフィーチャを表示する] です。 この条件式により、多目的利用開発用のすべての地域が検索およびフィルター処理されます。

  5. [フィルターの適用] をクリックします。

    フィルターが適用されたマップ

    マップ上には、多目的利用地域のみが表示されます。

    Streets ベースマップでは、多目的利用区域は、外観が水域と似ているため目立ちません。 多目的利用区域のシンボルを変更することもできますが、青のシンボルは社内の標準として定められています。 ここでは、ベースマップを変更します。

    ヒント:

    フィルターを削除するには、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤー名をポイントして、[フィルター] ボタンをクリックします。 [フィルター] ウィンドウの [表示] タブで、[フィルターの削除] をクリックします。

  6. リボンの [ベースマップ] ボタンをクリックし、[キャンバス (ライト グレー)] を選択します。

    ベースマップ ギャラリーで [キャンバス (ライト グレー)] を選択

    このベースマップでは、多目的利用区域が目立ちます。 [Streets] ベースマップにあった詳細情報は、このプロジェクトには必要ありません。

    Light Gray Canvas ベースマップを使用したマップ

    多目的利用区域のフィーチャだけが表示されているので、この時点で Zoning レイヤーの名前を変更します。

    注意:

    マップ内のレイヤーの名前を変更しても、ArcGIS Online のアイテム自体の名前は変更されません。

  7. [コンテンツ] ウィンドウで、[Zoning] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] ボタンをクリックして [名前の変更] を選択します。

    Zoning の名前の変更

  8. [名前の変更] ウィンドウで、レイヤー名を Zoning から「Mixed Use Zoning」に変更します。

    名前の変更ウィンドウ

  9. [OK] をクリックします。
  10. [コンテンツ] ウィンドウでレイヤー名をクリックしてその凡例を表示します。

    この時点ではまだ、レイヤーの凡例に、フィルター処理で表示されなくなった区域カテゴリが表示されています。 新しいシンボルをレイヤーに適用すると (後で実行します)、凡例が更新されます。

  11. レイヤー名をもう一度クリックして、凡例を非表示にします。
  12. リボンの [保存] ボタンをクリックして、[保存] を選択します。

賃貸者と持ち家者の情報の取得

次に、人口統計の構成要素に目を向けます。 まず、市の人口統計データが含まれている Block Groups レイヤーを探索します。 注目する情報は、賃貸住宅と年齢です。

  1. [Block Groups] レイヤーをオンにします。

    ブロック グループが表示されたマップ

    ブロック グループの範囲は、市の境界線と同じではありません。 Block Groups レイヤーには、市の境界内で地域の多数を占めるブロック グループのみが含まれています (市の境界線を超えているブロック グループもあります)。マップ上で、多目的利用区域はすべてブロック グループ内にあるため、必要なデータはすべて含まれています。

  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[Mixed Use Zoning] レイヤーをオフにします。
  3. Block Groups レイヤーのテーブルを開きます。

    Block Groups テーブル

    このテーブルには、複数の年齢層の属性が含まれています。これは、若者の人口密度が高い地域を検索するのに便利です。 一方、賃貸住宅の比率が高いブロック グループを示す属性はありません。 この情報を得るために、Esri および国勢調査の人口統計データを使用して、ブロック グループに情報を付加します。 データを付加すると、Block Groups レイヤーのすべての属性と、要求した新しい属性を持つレイヤーが作成されます。

  4. テーブルを閉じます。
  5. [コンテンツ] ウィンドウで、[Block Groups] レイヤーをポイントし、[解析の実行] ボタンをクリックします。

    [Block Groups] の [解析の実行] ボタン

    ヒント:

    リボンから [解析の実行] ウィンドウにアクセスすることもできます。

  6. [解析の実行] ウィンドウで、[データへの情報付加] をクリックして、[レイヤーへの情報付加] をクリックします。
  7. [レイヤーへの情報付加] ウィンドウで、緑の [変数の選択] ボタンをクリックして、Block Groups レイヤーに追加する属性を参照します。

    [レイヤーへの情報付加] ウィンドウの [変数の選択] ボタン

  8. [データ ブラウザー] ウィンドウで、[Housing] を見つけてクリックします。

    [データ ブラウザー] ウィンドウ

    [データ ブラウザー] から住宅変数が提供されます。

  9. [データ ブラウザー] ウィンドウの下部にあるグレーの矢印ボタンを使用して、カテゴリを参照し、[Owner & Renter] をクリックします。

    [データ ブラウザー] の [Owner & Renter] 変数

  10. [Owner & Renter 変数]の下で、[2022 Key Demographic Indicators (Esri)] の横にある矢印をクリックして展開します。
    注意:

    人口統計データは定期的に更新されるため、使用可能な変数と値は、このチュートリアルで指定されているものと異なる場合があります。 必要に応じて、最新のデータを使用してください。

    カテゴリには、持ち家と賃貸住宅の 2 つの変数が含まれています。 2 つの変数を追加します。

  11. [2022 Key Demographic Indicators (Esri)] ボックスを展開してオンにします。

    [Owner & Renter] 変数を選択した [データ ブラウザー]

    [データ ブラウザー] の右上隅で、2 つの変数が選択されています。

  12. [適用] をクリックします。

    [データ ブラウザー] を閉じると、選択した変数が [レイヤーへの情報付加] ウィンドウのステップ 2 の下にリストされます。

    選択した変数が表示されている [レイヤーへの情報付加] ウィンドウ

    ステップ 3 では、情報を付加するポイントおよびライン フィーチャの周辺のエリアを定義できます。 情報を付加するのはポリゴン レイヤーであるため、エリアを定義する必要はありません。

  13. 結果レイヤーに「Enriched Block Groups」という名前を付け、名前が組織内で一意になるように、自分の名前またはイニシャルを付加します。
    注意:

    解析処理で作成した新しいアイテムの名前は、組織サイト内で一意である必要があります。一意でない場合、それらの URL は競合します。 レイヤーが作成されたら、マップ内で名前を変更できます。

  14. [現在のマップ表示範囲を使用] チェックボックスをオフにします。

    結果レイヤーの名前が表示された [レイヤーへの情報付加] ウィンドウ

  15. [レイヤーへの情報付加] ウィンドウの下部にある [分析の実行] をクリックします。

    処理が終了した時点で、Enriched Block Groups レイヤーがマップに追加されます。

    Enriched Block Groups レイヤーが追加されたマップ

    この外観は、色以外は元の Block Groups レイヤーと同じです。 実際、ほとんどの点で同じです。たとえば、すべてのブロック グループの属性と値がコピーされています。 異なる点は、情報が付加されたレイヤーには、賃貸住宅と持ち家の新しい属性が含まれていることです。 もう 1 つの重要な違いは、自分がこのレイヤーの作成者かつ所有者であることです。 つまり、フィールドを追加および計算して、テーブルを編集できます。

    この時点で、Block Groups レイヤーは必要なくなったので、マップから削除します。 マップからレイヤーを削除しても、そのデータは削除されません。データは、所有者の [マイ コンテンツ] からのみ削除できます。

  16. [コンテンツ] ウィンドウで、[Block Groups] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] ボタンをクリックして [削除] を選択します。 [削除] ウィンドウで [はい、レイヤーを削除します] をクリックします。

    また、Enriched Block Groups レイヤーの名前を変更して、自分の名前またはイニシャルを削除します。

  17. [コンテンツ] ウィンドウで、[Enriched Block Groups] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] ボタンをクリックして [名前の変更] を選択します。
  18. 自分の名前またはイニシャルを削除して、[OK] をクリックします。
  19. マップを保存します。

賃貸住宅と持ち家の比率の算出

Enriched Block Groups レイヤーには、各ブロック グループにおける賃貸住宅と持ち家の数の属性が含まれています。 持ち家より賃貸住宅の方が多い地域を調べます。 各ブロック グループの比率を調べるには、新しいフィールドをテーブルに追加して計算します。

  1. Enriched Block Groups レイヤーのテーブルを開きます。 一番右まで横にスクロールします。

    新しい属性のある Enriched Block Groups テーブル

    2 つの情報付加変数が属性としてテーブルの最後に追加されています。

  2. テーブルの右上隅にある [オプション] ボタンをクリックし、[フィールドの追加] を選択します。

    [オプション] メニュー

  3. [フィールドの追加] ウィンドウで、[フィールド名] に「RENTALPCT」と入力します。 [表示名] に「Percentage of Rental Housing」と入力します。 [タイプ][文字列] から [Double] に変更します。

    [フィールドの追加] ウィンドウ

    注意:

    フィールド名には長さと有効な文字に関する制約があります (たとえば、スペースは使用できません)。表示名を作成すると、より多くの情報が伝わるようにフィールド名を表すことができます。 フィールド タイプは、フィールドが保持するデータのタイプに従って設定する必要があります。 整数と Double のタイプはどちらも数値を保持します。Double タイプは小数を保持できます。

  4. [新規フィールドの追加] をクリックします。
    注意:

    必要に応じて、テーブルで [オプション] ボタンをクリックして [列の表示/非表示] を選択し、[Percentage of Rental Housing] ボックスをオンにします。

  5. テーブルを横にスクロールします。

    新しい空のフィールドがテーブルの最後に追加されます。 賃貸住宅の割合を計算するには、賃貸住宅を全住宅数で除算し、その結果を 100 で乗算します。

  6. [Percentage of Rental Housing] 列の見出しをクリックし、[計算] を選択します。

    [式の設定] を開く

    [フィールド演算] ウィンドウが表示され、Arcade または SQL を使用して式を作成できるようになります。 これには SQL の方が適しています。 フィールドと算術演算子を使用して、[RENTALPCT] (賃貸住宅の割合) フィールドの値を計算する論理 SQL 式を作成します。

  7. [SQL] をクリックします。
  8. [フィールド演算] ウィンドウの左側にあるフィールドのリストを下にスクロールして、[RENTER_CY] フィールドをポイントします。

    [式の設定] ウィンドウのフィールドのリスト

    表示名とフィールド タイプが表示されます。

  9. [RENTER_CY] フィールドをクリックして、式のボックスに追加します。
  10. 算術ボタンの行で、除算ボタンをクリックします。

    除算ボタン

  11. フィールドのリストで、[OWNER_CY] をクリックします。
  12. 加算ボタンをクリックします。
  13. フィールドのリストで、[RENTER_CY] をもう一度クリックします。
  14. 条件式の OWNER_CY + RENTER_CY の前後に括弧を追加します。
    ヒント:

    算術ボタンまたはキーボードを使用できます。

  15. 次に、式の前後に括弧を追加します。
  16. 式の末尾をクリックします。 乗算ボタンをクリックして、「100」と入力します。

    賃貸住宅の割合の算出式

  17. [整合チェック] ボタンをクリックします。

    検証ボタン

    [フィールド演算] ウィンドウの下部に、式の構文に問題がないことを示すメッセージが表示されます。

    式の整合チェック メッセージ

  18. [計算] をクリックします。
  19. テーブルを横にスクロールして、[Percentage of Rental Housing] フィールドを表示します。

    これで、各ブロック グループにおける賃貸住宅の割合がわかりました。 この属性の値の範囲を簡単に確認してみます。

  20. [Percentage of Rental Housing] 列の見出しをクリックし、[統計情報] を選択します。

    [統計情報] ウィンドウ

    値の範囲は、ほぼ 6 ~ 90% と非常に幅広くなっています。 もちろん、解析で重要なのは、グレシャム市におけるそれらの値の分散状況です。 これに関しては、このチュートリアルの後で説明します。

  21. [統計情報] ウィンドウを閉じます。

若者の人口密度が高い地域の検索

市の賃貸住宅の割合に関する情報を取得しました。 次に、若者の人口密度を調べます。 もう一度フィールドをテーブルに追加し、計算によって必要な情報を取得します。

元々の解析条件とテーブル内の年齢属性を考えると、若者を 22 ~ 29 才と 30 ~ 39 才の人と定義すると便利です。 これを合計したら、各ブロック グループの面積で除算して、若者の平方マイルあたりの人口密度を取得します。 この解析では、若者の人口よりも人口密度の方が役に立つ基準です。 若者が密集している小さなブロック グループの方が、若者の人口が分散している大きなブロック グループより、開発に適した用地になります。

  1. [Enriched Block Groups] テーブルで [オプション] ボタンをクリックし、[フィールドの追加] を選択します。
  2. [フィールドの追加] ウィンドウで、[フィールド名] に「YA_DENSITY」と入力します。 [表示名] に「Young Adults per Square Mile」と入力します。 [タイプ][文字列] から [Double] に変更します。

    [フィールドの追加] ウィンドウ

  3. [新規フィールドの追加] をクリックします。
  4. テーブルで、新しいフィールドが表示されるまでスクロールします。
  5. [Young Adults per Square Mile] 列の見出しをクリックして、[計算] をクリックします。
  6. [SQL] をクリックします。
  7. [フィールド演算] ウィンドウで、[AGE_22_29] フィールドをクリックして式のボックスに追加します。

    式に追加されたフィールド名

    [AGE_22_29] フィールドは整数であり、[YA_Density] フィールドは [Double] タイプに設定したため、CAST 関数によって整数値が [Double] データ タイプに自動的に変換されます。

    ヒント:

    関数のリストで、関数をポイントすると、ヒントに説明が表示されます。

  8. 算術ボタンの行で、加算ボタンをクリックします。
  9. フィールドのリストで、[AGE_30_39] をクリックします。
  10. 式の前後に括弧を追加します。
  11. 式の末尾をクリックして、除算ボタンをクリックします。
  12. フィールドのリストで、[AREASQMI] (面積 (平方マイル)) をクリックします。

    若者の人口密度の算出式

  13. 式を整合チェックします。
  14. [計算] をクリックします。
  15. テーブルを横にスクロールして、[Young Adults per Square Mile] フィールドを表示します。

    これで、各ブロック グループにおける若者の人口密度がわかりました。

  16. テーブルを閉じます。

賃貸住宅の分布の視覚化

市内で賃貸住宅の割合が高い地域を調べるため、[Percentage of Rental Housing] フィールドの値を使用して、Enriched Block Groups レイヤーをシンボル表示します。 レイヤーのリスト内で Enriched Block Groups レイヤーを下に移動すると、その結果と多目的利用区域を簡単に比較できます。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、Enriched Block Groups レイヤーにポインターを合わせ、レイヤー移動ボタンをクリックしてこのレイヤーを Mixed Use Zoning レイヤーの下にドラッグします。

    レイヤー移動ボタン

    ヒント:

    [その他のオプション] ボタンをクリックして [上に移動] または [下に移動] を選択することによっても、レイヤーを移動することができます。

  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[Enriched Block Groups] レイヤーにカーソルを合わせ、[スタイルの変更] ボタンを選択します。

    Enriched Block Groups レイヤーのスタイルを変更

  3. [スタイルの変更] ウィンドウで、表示する属性として、[Percentage of Rental Housing] を選択します。

    [スタイルの変更] ウィンドウの [属性] ドロップダウン リスト

    属性を選択すると、さまざまな描画スタイルが提示されます。 一般に最も適したスタイルがデフォルトで適用され、チェックマークで示されます。

    マップ上のブロック グループが、茶色の階調で表示されます。 暗い階調は、賃貸住宅の割合が高いことを表しています。

  4. [スタイルの変更] ウィンドウの [数と量 (色)] で、[オプション] をクリックします。
  5. [テーマ][上下] に変更します。

    [スタイルの変更] ウィンドウの [テーマ] ドロップダウン リスト

    ブロック グループが、分散配色で描画されます。 紫のブロック グループは、賃貸住宅が多い地域です。オレンジのブロック グループは、持ち家が多い地域です。

    賃貸住宅でシンボル表示された、情報付加されたブロック グループのマップ

    今回は偶然に、属性値の平均 (47.5) が、表示したい閾値である 50% に非常に近くなっています。 ここで、賃貸住宅の割合が 65% であることを解析要件として考えてみます。

  6. [スタイルの変更] ウィンドウの中央にあるカラー バーで、中央のスライダーを 65 (または 65 に近い値) にドラッグします。

    [スタイルの変更] ウィンドウのスライダー付きカラー バー

    この場合、マップ上で紫のブロック グループが減少し、オレンジのブロック グループが増加します。

  7. カラー バーで、中央のスライダーを 50 (または 50 に近い値) にドラッグします。
    ヒント:

    スライダーの値をクリックすると編集可能になり、具体的な値を入力できます。

  8. [スタイルの変更] ウィンドウの下部にある [OK] をクリックします。
  9. [完了] をクリックします。
  10. [コンテンツ] ウィンドウで、[Mixed Use Zoning] レイヤーをオンにします。

    情報付加されたブロック グループと多目的利用区域レイヤーが表示されたマップ

  11. Enriched Block Groups レイヤーの凡例を表示します (レイヤー名をクリックします)。

    マップから、ほとんどの多目的利用地域が、オレンジのブロック グループ (全住宅に占める賃貸住宅の割合が 50% 以上のグループ) 内にあることがわかります。 この結果より、一部の地域だけが対象から外れることになります。

若者の人口密度の視覚化

賃貸住宅は、市の中央部と北西部で多数を占め、これは多目的利用地域と大体一致します。 次に、市内の若者の人口密度を調べます。

  1. [Mixed Use Zoning] レイヤーをオフにします。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[Enriched Block Groups] レイヤーにカーソルを合わせ、[スタイルの変更] ボタンを選択します。
  3. 表示する属性に [Young Adults per Square Mile] を選択します。

    ここでも、[数と量 (色)] の描画スタイルが適用されています。

  4. [数と量 (色)] の描画スタイルには、[オプション] をクリックします。

    マップの左下にある範囲の上限と下限は、カラー ランプの最も暗い色と明るい色でシンボル表示されています。中間の値は、その間の色で階層表示されています。 ここでは、2,320 を超える値は最も暗い階調、699 未満の値は最も明るい階調が割り当てられています。 これらの値は、平均値である 1,509 からの 1 標準偏差を示します。

    Young Adults per Square Mile 属性におけるデフォルトのマップの凡例

    デフォルトの [高から低] テーマは、上限と下限間のデータ値の拡散状況を視覚化する優れた方法です。 ただし、これは 1 つの視覚化手法にすぎません。 データを分類することで洞察を得ることもできます。

  5. カラー バーの下にある [データの分類] チェックボックスをオンにします。

    [スタイルの変更] ウィンドウの [データの分類] チェックボックス

    デフォルトでは、ブロック グループは 4 つのクラスに分割されます。 連続階調のカラー ランプから、はっきりと分かれた 4 階調になりました。それぞれのクラスに 1 つの階調が対応しています。 クラス閾値は、データ値のクラスターとギャップを検出するアルゴリズムによって定義されます。 この場合、若者の平方マイルあたりの人口密度が 2,021 人、1,558 人、および 844 人のところに自然ブレークがあります。

    密度レイヤーをもっと見やすくするために、カラー ランプを更新します。

  6. [シンボル] をクリックし、紫-ピンクのカラー ランプを選択します。

    紫-ピンクのカラー ランプ

  7. [スタイルの変更] ウィンドウの下部にある [OK] をクリックしてから [完了] をクリックします。
  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Mixed Use Zoning] レイヤーをオンにします。

    若者の人口密度でシンボル表示された、情報付加されたブロック グループのマップ

    マップから、多目的利用区域は、若者の人口密度が最も高い地域にもありますが、ほとんどは人口密度が中程度の地域にあることがわかります。

  9. マップを保存します。

このレッスンでは、最初に用意したデータのほとんどを探索し、解析のための準備を行いました。 Zoning レイヤーをフィルター処理し、Block Groups レイヤーに新しい属性を付加しました。 フィールド演算によって解析に必要な属性値を算出し、これらの値の空間的分布を視覚化しました。 次に、検索条件を満たす地域を解析します。


多目的利用開発の場所の検索

前のレッスンでは、多目的利用区域に関連して、賃貸住宅の分布と若者の人口密度を視覚化しました。 これにより、有望な地域は大体わかりましたが、最適な地域について明確な結論を得ることはできませんでした。 ここでは、解析で得た結果を定量化します。

区域と人口統計の要件を満たす地域を見つけたら、次にライトレールの駅へのアクセス性を解析します。

解析条件を満たす新しい場所の定義

多目的利用区域として指定され、50% 以上の住宅が賃貸向けであり、若者の平方マイルあたりの人口密度が最低 2,000 人である場所を検索します。 この 3 つの条件を、[Mixed Use Zoning][Enriched Block Groups] という 2 つのレイヤーに対して評価する必要があります。 [新規フィーチャの作成] ツールを使用すると、複数のレイヤー間でこれらの属性値と空間リレーションシップを組み合わせて検索する条件式を作成できます。 結果は、条件を満たすフィーチャの新しいレイヤーです。

  1. 必要な場合は、[マイ コンテンツ] から [Gresham Mixed Use Development Analysis] マップを開きます。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[Mixed Use Zoning] レイヤーにカーソルを合わせ、[解析の実行] ボタンをクリックします。
  3. [分析の実行] ウィンドウで [場所の検索] をクリックして、[新規エリアの作成] をクリックします。
    ヒント:

    各ツールに関連付けられている青い情報アイコンをクリックすると、そのツールの詳細が表示されます。

  4. [新規フィーチャの作成] ウィンドウで、空の条件式ボックスの下にある [条件式の追加] をクリックします。

    [新規フィーチャの作成] ウィンドウの [条件式] ボックス

    [条件式の追加] ウィンドウで条件式を作成します。作成方法は、Zoning レイヤーをフィルター処理したときとほぼ同じです。 異なる点は、複数のレイヤーから条件式を加えられることです。 また、条件式を属性値 (デフォルト) や空間リレーションシップに基づいて作成できる点も異なります。

    解析ウィンドウから開いた Mixed Use Zoning レイヤーがデフォルトで選択されています。 新しい場所のタイプを、Enriched Block グループ内の多目的利用区域に制限する条件式が必要です。

  5. [条件式の追加] ウィンドウで、リレーションシップ タイプを [where (属性クエリ)] から [交差する] に変更します。

    リレーションシップのタイプ: 交差する

    属性オプションがレイヤーのドロップダウン リストに変わります。

  6. 交差レイヤーを [Enriched_Block_Groups] に変更します。

    空間リレーションシップの条件式「Mixed Use Zoning intersects Enriched Block Groups」を含む [条件式の追加] ウィンドウ

  7. [追加] をクリックします。

    条件式が [新規フィーチャの作成] ウィンドウの条件式ボックスに追加されます。

  8. [条件式の追加] をもう一度クリックします。
  9. [条件式の追加] ウィンドウで、レイヤーを Mixed Use Zoning から Enriched_Block_Groups に変更します。 リレーションシップ タイプの設定は、属性クエリのままにしておきます。 属性に [Percentage of Rental Housing] を選択します。 条件を [より大きい] に設定し、値のテキスト ボックスに「50」と入力します。

    属性の条件式 [Enriched_Block_Groups] で [Percentage of Rental Housing] が 50 より大きい場合

    この条件式は、賃貸住宅の最小閾値を満たすブロック グループを選択します。

  10. [追加] をクリックします。

    2 つ目の条件式が条件式ボックスに追加されます。

  11. [条件式の追加] をもう一度クリックします。
  12. 若者の平方マイルあたりの人口密度が最低 2000 人であるブロック グループを選択する条件式を作成します。

    属性の条件式 [Enriched_Block_Groups] で [Young Adults per Square Mile] が 2000 以上の場合

    前に、若者の平方マイルあたりの人口密度は、2,000 人という値がデータ分布における自然のブレーク ポイントであることを確認しました。 そのため、この値は閾値として適切です。

  13. [追加] をクリックします。

    [新規フィーチャの作成] ウィンドウの 3 つの条件式が設定された [条件式] ボックス

    条件式ボックスに 3 つの条件式が設定され、[および] 演算子で連結されています。 [新規フィーチャの作成] ツールは、この 3 つの条件式をすべて満たすマップ上の地域からフィーチャを作成します。 これは、会社が検討するのに最適な場所になります。

    ヒント:

    いずれかの条件を満たす新しい場所を検索する場合は、[および] 演算子をクリックして、[または] に切り替えます。

  14. 結果レイヤーの名前に「Candidate Locations」と入力し、名前が組織内で一意になるように、自分の名前またはイニシャルを付加します。
  15. [分析の実行] をクリックします。

    処理が終了した時点で、Candidate Locations レイヤーがマップに追加されます。

    新しい場所が表示されたマップ

    Candidate Locations レイヤーには、実際には一意のフィーチャが 8 つあります。 いくつかは隣接していて、1 つのフィーチャのように見えます。 1 つは非常に小さいため、大きく拡大しないとわかりません。

    ヒント:

    個々のフィーチャを識別するには、レイヤー テーブルを表示し、行をクリックして選択し、[オプション] メニューから [選択レコードにズーム] を選択します。

    マップ内の Enriched Block Groups レイヤーは必要なくなったため、削除します。

  16. [コンテンツ] ウィンドウで、[Enriched Block Groups] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] ボタンをクリックして [削除] をクリックし、[はい、レイヤーを削除します] をクリックします。

    また、Candidate Locations レイヤーの名前も変更します。

  17. [コンテンツ] ウィンドウで、[Candidate Locations] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] ボタンをクリックして [名前の変更] を選択します。
  18. 自分の名前またはイニシャルを削除して、[OK] をクリックします。
  19. マップを保存します。

解析結果の視覚化

解析によって、50% 以上の住宅が賃貸向けであり、若者の平方マイルあたりの人口密度が最低 2,000 人である多目的利用区域を見つけました。 この新しいフィーチャが目立つように、マップのシンボルを変更します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Mixed Use Zoning] レイヤーにカーソルを合わせ、[スタイルの変更] ボタンをクリックします。

    [スタイルの変更] ウィンドウでは、現在選択されている描画スタイルが[種類 (個別値シンボル)] になっています。 前に確認したように、このレイヤーの凡例は、まだすべての区域タイプを表示しています。

  2. [場所 (単一シンボル)] 描画スタイルを選択します。

    [スタイルの変更] ウィンドウの [場所 (単一シンボル)] 描画スタイル

    [選択] ボタンが [オプション] に変化し、チェック マークによって、選択されているスタイルがわかります。 マップ上で、多目的利用区域は明るい茶色で描画されています。

  3. [場所 (単一シンボル)] 描画スタイルの [オプション] をクリックします。
  4. [スタイルの変更] ウィンドウの上部にある [シンボル] をクリックして、シンボル ウィンドウを開きます。

    [スタイルの変更] ウィンドウ オプションの [シンボル] ボタン

  5. シンボル ウィンドウの上部で、[塗りつぶし] プロパティが選択されていることを確認します。 カラー パレットの下で、[色なし] ボタン (赤の対角線がある四角形) をクリックして、塗りつぶしなしのシンボルにします。

    シンボル ウィンドウの [塗りつぶし] プロパティ

    ウィンドウの上部にあるシンボルのプレビューは、現在のシンボルが中空の塗りつぶしで、アウトラインが白であることを示しています。

  6. シンボル ウィンドウの上部にある [アウトライン] をクリックします。 カラー パレットで、暗い青色 (#004DA8) をクリックします。 [アウトラインを自動的に調整] ボックスをオフにして、ライン幅を 2 に変更し、[透明表示] レベル バーを 0% にドラッグします。

    シンボル ウィンドウの [アウトライン] プロパティ

  7. [OK] をクリックします。 [スタイルの変更] ウィンドウで、[OK] をクリックしてから [完了] をクリックします。

    多目的利用区域がアウトラインとしてシンボル表示されたマップ

    マップに多目的利用区域が暗い青のアウトラインとして表示されました。 次に、候補地を、元々の多目的利用区域の色に近い明るい青でシンボル表示します。

  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Candidate Locations] レイヤーを [Mixed Use Zoning layer] の下に移動します。

    [コンテンツ] ウィンドウ内の順序が変更されたレイヤーのリスト

  9. [コンテンツ] ウィンドウで、[Candidate Locations] レイヤーをポイントし、[スタイルの変更] ボタンをクリックします。
  10. [場所 (単一シンボル)] 描画スタイルの [オプション] をクリックします。
  11. ウィンドウの上部にある [シンボル] をクリックします
  12. シンボル ウィンドウの上部で、[塗りつぶし] が選択されていることを確認します。 カラー パレットで、中間の青色 (#00C5FF) をクリックします。 塗りつぶしの透過表示が 0% であることを確認します。

    シンボル ウィンドウの [塗りつぶし] プロパティ

  13. [アウトライン] で [色なし] を選択します。 [OK] をクリックします。
  14. [スタイルの変更] ウィンドウで、全体の透過表示を 0% に設定します。
  15. [OK] をクリックしてから [完了] をクリックします。

    新しい場所が明るい青でシンボル表示されたマップ

    多目的利用区域は、アウトラインとして表示されます。 その区域内の候補地は、明るい青で表示されます。

  16. マップを保存します。

ポップアップの構成

会社の検索条件に最も合った地域を見つけ、シンボル表示しました。 次は、役立つ情報を提供するように、Candidate Locations レイヤーのポップアップを構成します。

  1. マップ上で、候補地の 1 つをクリックします。

    Candidate Locations レイヤーのデフォルトのポップアップ

    このデフォルトのポップアップには多数の属性がリストされており、一部の属性名が長すぎるため、値をすぐに見つけることができません。 次に、見やすくなるようにポップアップを構成します。

  2. ポップアップを閉じます。
  3. [コンテンツ] ウィンドウで、[Candidate Locations] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] ボタンをクリックして [ポップアップの構成] を選択します。
  4. [ポップアップの構成] ウィンドウで、タイトルを「Candidate Location Number」に変更し、スペースを入力します。
  5. [フィールド名の追加] ボタンをクリックし、[{OBJECTID}] を選択します。

    [ポップアップ タイトル] プロパティの [フィールド名の追加] ボタン

    このコンテキスト内のフィールド名は、変数のように働きます。 Candidate Locations レイヤー内のすべてのフィーチャには、一意の OBJECTID 値 (1 ~ 8) があります。 マップ上の候補地をクリックすると、ポップアップ タイトルにその ID が表示されます。

  6. [ポップアップのコンテンツ] セクションで、[属性フィールドの構成] をクリックします。

    [属性フィールドの構成] ウィンドウが表示されます。

    このレイヤーには、新規フィーチャの作成処理で使用した 2 つの入力レイヤー (Mixed Use Zoning および Enriched Block Groups) の属性が含まれています。 これらの属性のほとんどは、ポップアップに表示する必要がありません。 実際に表示する必要があるのは、賃貸住宅の割合と若者の人口密度の 2 つの変数だけです。

  7. [属性の構成] ウィンドウで、[表示] 列ヘッダーの横にあるチェックボックスをオンにしてすべてのフィールドをオンに設定します。 その後、チェックボックスをオフにしてすべてのフィールドをオフに設定します。

    [属性フィールドの構成] ウィンドウの [表示] 列

    すべてのフィールドがオフになったので、ポップアップに表示する属性だけを簡単にオンにできます。

  8. [{RENTALPCT}] および [{YA_DENSITY}] フィールドが表示されるまで、属性をスクロールします。 それらの表示チェックボックスをオンにして表示します。

    [属性フィールドの構成] ウィンドウで表示プロパティがオンのフィールド

  9. [フィールド名] 列で [{RENTALPCT}] をクリックします。 [属性の構成] ウィンドウの右側で、小数点以下の桁数を 2 から 0 に変更します。
  10. [フィールド名] 列で [{YA_DENSITY}] をクリックします。 これも、小数点以下の桁数を 2 から 0 に変更します。

    [属性フィールドの構成] ウィンドウ

  11. [OK] をクリックします。
  12. [ポップアップの構成] ウィンドウの下部にある [OK] をクリックします。
  13. マップ上の候補地をクリックします。

    候補地のポップアップが表示されたマップ

    ヒント:

    Candidate Locations レイヤーではなく、Zoning レイヤーのポップアップを表示できます。 同じ場所に複数のポップアップがある場合、開いているポップアップのタイトル バーには、複数あることを示す「(1/2)」のようなメッセージが表示されます。 その他のポップアップを表示するには、ポップアップのタイトル バーにある白い矢印をクリックします。

  14. 他の候補地のポップアップを開いて、値を比較します。
  15. 開いたポップアップをすべて閉じます。
  16. マップを保存します。

ライトレールの駅までの距離の解析

もう 1 つの要因であるライトレールの駅からの距離を解析する必要があります。 開発に適した地域は、市のライトレール システムにアクセスできる必要があります。 ライトレールの駅から 5 分、10 分、15 分の徒歩圏にあるエリアを検索します。 これらのアクセス区域を、候補地と比較できるようにシンボル表示します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Light Rail Stops] レイヤーをオンにします。
  2. [Light Rail Stops] レイヤーにポインターを合わせて [解析の実行] ボタンをクリックします。
  3. [解析の実行] ウィンドウで [近接エリアの分析] をクリックしてから [到達圏レイヤーの作成] をクリックします。
  4. [到達圏レイヤーの作成] ウィンドウで、計測を [運転時間] から [徒歩時間] に変更します。

    デフォルト値は 5 分ですが、10 分と 15 分の区域も表示します。

  5. 値のテキスト ボックスで、5 の後ろにスペースを入力してから「10」を入力します。 もう一度スペースを入力してから「15」を入力します。

    徒歩時間の計測属性

  6. [複数エリアの重なり][ディゾルブ] をクリックします。

    [到達圏レイヤーの作成] ツールのパラメーター

    場所によっては複数の駅から指定の徒歩時間内にある場合があるため、一部の徒歩時間の境界は重なります。 [ディゾルブ] オプションによって、境界間で重複するラインは削除されます。

  7. 結果レイヤーの名前を「Walk Time to Light Rail Stop」に変更して、自分の名前またはイニシャルを付加します。
  8. [分析の実行] をクリックします。

    処理が終了した時点で、Walk Time to Light Rail Stop レイヤーがマップに追加されます。

    徒歩時間区域が表示されたマップ

    明るい紫は、ライトレールの駅から 5 分の徒歩圏にあるエリアです。 中間の紫は、駅から 5 ~ 10 分の徒歩圏にあるエリアです。 濃い紫は、ライトレールの駅から 10 ~ 15 分のエリアです。

  9. 自分の名前またはイニシャルを削除して、[Walk Time to Light Rail Stop] レイヤーの名前を変更します。
  10. Walk Time to Light Rail Stop レイヤーを Candidate Locations レイヤーの下に移動します。
  11. マップを保存します。

これで、すべての必要な解析情報がマップに含まれました。 次のセクションでは、徒歩時間エリアのシンボルを改良します。

徒歩時間エリアのシンボル表示

デフォルトのシンボルは目立ちすぎるため、候補地から注意がそれてしまいます。 より適切なレイヤーのシンボルを選択します。 また、レイヤーのポップアップも評価します。 最後に、マップの凡例の外観に問題がないか確認します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Walk Time to Light Rail Stop] レイヤーをポイントし、[スタイルの変更] ボタンをクリックします。

    [スタイルの変更] ウィンドウで、このレイヤーは表示する属性 (Travel Time End (Minutes)) ですでにシンボル表示されています。 この属性は、最も近いライトレールの駅に行くのに徒歩で要する最大時間 (5、10、15 分) を示しています。

  2. [種類 (個別値シンボル)] 描画スタイルの [オプション] をクリックします。
  3. [スタイルの変更] ウィンドウで、明るい紫のシンボルをクリックします。

    [スタイルの変更] ウィンドウの徒歩時間シンボル

  4. シンボル ウィンドウで、[塗りつぶし] プロパティを選択し、明るい黄色 (#FFFF73) をクリックします。

    シンボル ウィンドウの [塗りつぶし] プロパティ

    紫のアウトラインも削除しますが、塗りつぶしの色を変更した後に、3 つのすべてのシンボルのアウトラインを一度に削除します。

  5. [OK] をクリックします。
  6. [スタイルの変更] ウィンドウで、明るい黄色のシンボルの横にある凡例ラベルの [5] をクリックして、ラベルを「5 minutes」に変更します。 Enter キーを押します。
  7. 同様に、中間の紫のシンボルのシンボルと凡例ラベルを編集します。 シンボルの塗りつぶしには、オレンジ色 (#E69800) を使用します。 ラベルを「10 minutes」に更新します。

    シンボル ウィンドウの [塗りつぶし] プロパティ

  8. 濃い紫色のシンボルを茶色 (#A83800) に変更します。 ラベルを「15 minutes」に更新します。

    シンボル ウィンドウの [塗りつぶし] プロパティ

    これで、3 つすべてのシンボルのアウトラインが削除されます。

  9. [スタイルの変更] ウィンドウの [シンボル] をクリックします。

    [スタイルの変更] ウィンドウの [シンボル] ボタン

  10. シンボル ウィンドウで、[アウトライン] をクリックし、[色なし] ボタンをクリックします。

    シンボル ウィンドウの [アウトライン] プロパティ

  11. [OK] をクリックします。

    [スタイルの変更] ウィンドウの変更されたシンボルとシンボル ラベル

    [スタイルの変更] ウィンドウの下部で、全体のレイヤーの透過表示が 50% になっていることに注意してください。 このため、マップ上の色は選択した色よりも柔らかく見えます。 ただし、部分的な透過表示が使用されていても、徒歩時間エリアはマップ上で過度に強調されています。 属性値に従って変化する追加の透過表示を適用します。

  12. [透過表示][属性値] をクリックして、それぞれのフィーチャに異なる透過表示の値を設定します。

    [スタイルの変更] ウィンドウの [属性値] ボタン

  13. [属性値に基づいて透過表示を設定] ウィンドウで、フィールドを [Travel Time End (Minutes)] に設定します。

    ウィンドウが展開し、レイヤーの透過表示範囲が表示されます。

  14. ウィンドウの下部で、高い値の設定を 80% に変更します。 低い値の設定を 20% に変更します。

    [属性値に基づいて透過表示を設定] ウィンドウ

    高い値 (徒歩時間区域が 15 分) のフィーチャは、透過表示が 80% になります。 低い値 (徒歩時間区域が 5 分) のフィーチャは、透過表示が 20% になります。 これにより、徒歩時間区域は、ライトレールの駅から離れるにつれて薄い色で表示されます。 このフィーチャごとの透過表示に、50% というレイヤーの全体の透過表示を追加します。

  15. [OK] をクリックします。 [スタイルの変更] ウィンドウで、[OK] をクリックしてから [完了] をクリックします。

    徒歩時間エリアが新しいシンボルで表示されたマップ

    マップ上で、候補地の場所を徒歩時間に関連付けて確認できます。

  16. マップ上で徒歩時間区域をクリックして、ポップアップを表示します。

    Walk Time to Light Rail Stop レイヤーのフィーチャのポップアップ

    このポップアップを使う場合は、構成してわかりやすくする必要があります。ただし、実際には、このレイヤーにポップアップは必要ありません。 レイヤーの意味は、凡例ラベルだけでわかります。

  17. ポップアップを閉じます。
  18. [コンテンツ] ウィンドウで、[Walk Time to Light Stop] レイヤーをポイントします。 [その他のオプション] ボタンをクリックして [ポップアップの削除] を選択します。

    マップ上で徒歩時間エリアをクリックしても何も表示されなくなります。

    これでマップが完成しました。 視覚的に区別できる 4 つの地域が解析条件を満たしています。 市の西側では、2 つの地域がライトレールの駅から徒歩 5 分以内、1 つの地域が 10 分以内にあります。 市中央部の大きな地域は、ほとんどが駅から徒歩 10 分以内にあります。 これらのすべての場所が、詳細に検討する価値があります。

  19. [コンテンツ] ウィンドウの上部にある [凡例] ボタンをクリックします。

    凡例ボタン

    自分以外のすべてのマップ ユーザーは、マップを開くと、[凡例] ウィンドウが表示されます (マップ所有者の場合、マップは [コンテンツ] ウィンドウとともに表示されます)。

    マップの凡例

    凡例の外観に問題はなく、マップ ユーザーはシンボルの意味が簡単にわかるはずです。

  20. マップを保存します。

マップの共有

最後に、マップを共有します。 これが実際のプロジェクトならば、解析結果は社内専用で、マップは組織や組織内のグループと共有することになるでしょう。 この解析は架空の処理なので、マップをすべての人と共有してもかまいません。

  1. リボン上で [共有] ボタンをクリックします。

    共有ボタン

  2. [共有] ウィンドウで、好みに応じて、すべての人または組織のメンバーとマップを共有するチェックボックスをオンにします (または誰とも共有しません)。

    共有ウィンドウ

    マップを共有すると、[共有の更新] ウィンドウが表示されます。 マップ内のレイヤーの共有プロパティはそのマップと同じである必要があります。 解析で作成したレイヤーはデフォルトでは共有されないため、この時点で、それらのレイヤーを共有するよう求められます。

  3. [共有の更新] をクリックします。
  4. 電子メールでマップを共有するには、リンクをコピーしてメッセージ内に貼り付けます。 Facebook または Twitter でマップを共有するには、関連付けられているアイコン (ある場合) をクリックします。

    [共有] ウィンドウのマップへのリンク

  5. [完了] をクリックします。

これで、社内のプランナーやマネージャーに結果を説明して、候補地の絞り込みに役立てることができます。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。