ラスター データの生成

Yucaipa Valley Water District (YVWD) は、ドローンを使用して水リサイクル施設の航空写真を撮影しました。 水リサイクル施設には、雨水貯水槽が含まれます。これが、このレッスンで対象とするフィーチャです。 最初に、ArcGIS Drone2Map を使用して以下のデータ プロダクトに画像を変換します。

  • オルソモザイク: 多数の小さな画像を並べて作成する画像。
  • 数値表層モデル (DSM): 構造物と植生を含むエリアの地表標高を示す画像。
  • 数値地形モデル (DTM): 構造物と植生を除くエリアの地表標高を示す画像。
メモ:

ドローン画像は部分的に重なるため、Drone2Map はいくつかの計算をバック エンドで実行して三次元の標高情報を抽出します。 このプロセスは、Structure from Motion 手法を使用します。

これらのデータセットは、施設の正確なマップと、雨水貯水槽の体積の計算に必要な標高データを提供します。

ドローン画像のダウンロード

ドローンが撮影した画像は、圧縮されたファイル フォルダーにオンラインで格納されています。 フォルダーをダウンロードし、その内容を解凍して画像をいくつか確認してから、Drone2Map プロジェクトに追加します。

  1. yvwd_images アイテム ページに移動し、[ダウンロード] をクリックします。
    ダウンロード ボタン

    *.zip ファイルがコンピューターにダウンロードされます。

  2. ダウンロードしたファイルを見つけます。 そのファイルを右クリックして、簡単にアクセスできる場所に展開します ([ドキュメント] フォルダーなど)。
  3. 展開したフォルダーを開きます。

    ドローン画像を含むフォルダー

    フォルダーには 19 の画像が格納されています。

  4. DJI_0984 という名前の画像をダブルクリックします。

    プレビューが表示されます。 この画像は雨水貯水槽を上から見た画像です。これを後ほど測定します。 毎夏、YVWD は次の雨期に備えているため、貯水槽は空です。 ただし、この画像では、貯水槽の深さを判断するのが困難です。

    雨水貯水槽

  5. プレビューを閉じます。

Drone2Map プロジェクトの作成

次に、Drone2Map でプロジェクトを作成し、マップにドローンの画像を追加します。

  1. ArcGIS Drone2Map を開きます。
    メモ:

    Drone2Map がない場合、ArcGIS の無料トライアルにサイン アップできます。

  2. サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
    メモ:

    組織のアカウントがない場合、ArcGIS の無料トライアルにサイン アップできます。

    アプリケーションが開きます。 作成するデータ タイプに基づき、複数のプロジェクト テンプレートから選択できます。 対象となるデータ タイプ (オルソモザイク、DTM、および DSM) は、2D ラスターで構成されるため、2D カテゴリに属します。 ラスターは、その各セル (またはピクセル) が 1 つの値を含んでいるグリッドです。 たとえば、DTM または DSM の場合、各セルはテレイン標高値を含んでいます。

  3. [プロジェクト テンプレートの選択] で、[2D マッピング] をクリックして、[次へ] をクリックします。

    2D マッピングのプロジェクト テンプレート

    次に、プロジェクトのパラメーターをいくつか指定して、プロジェクトで使用する画像を選択します。

  4. [プロジェクトの名前を入力] ボックスに、「YVWD Recycled Water Facility」と入力します。
  5. [参照] をクリックして、プロジェクト データを保存するコンピューター上の場所を選択します。
  6. [フォルダーの追加] をクリックします。

    [フォルダーの追加] ボタン

    [画像フォルダーの参照] ウィンドウが開きます。

  7. 画像を含む [yvwd-images] ダウンロード フォルダーを参照して選択します。 [OK] をクリックします。

    画像がテーブルに読み込まれます。

    読み込まれた画像のテーブル

    各画像について、[Lat [Y]] (緯度)、[Long [X]] (経度)、および [Alt [Z]] (高さ) 属性が示されます。 これらの地理的属性は、マップ上での画像の位置を特定できるように、各画像の撮影時にドローンによって格納されたものです。 ここに表示されている画像については、デフォルトの座標系をそのまま使用します。

  8. [作成] ボタンをクリックします。

    各画像を表す、19 個のポイントを持つマップが作成されます。 ポイントはオレンジ色のラインでつながれており、これらのラインは、ドローンが画像を撮影するために通ったフライト パスを表します。 ドローン画像自体はマップ上に表示されません。

    画像ポイントとフライト パスのマップを含む

データの処理

解析に使用できる画像をデータ プロダクトに変換するには、処理が必要です。 [2D マッピング] テンプレートを選択したので、プロジェクトはオルソモザイク、DSM、DTM を作成するよう自動的に設定されます。

メモ:

リボンの [ホーム][オプション] をクリックするとカスタム設定を選択できますが、このレッスンでは、デフォルトの設定を使用します。

  1. リボンで、[ホーム] タブが選択されていることを確認します。 [処理] グループで [開始] をクリックします。

    開始ボタン

    処理が開始します。

    メモ:

    プロセスの終了には 15 分以上かかる場合があります。

  2. 画面の右下にあるプログレス バーでプロセスのステータスを監視できます。

    ステータス バー

    処理が完了すると、[コンテンツ] ウィンドウに、[オルソモザイク][数値表層モデル] (DSM)、および [数値地形モデル] (DTM) の 3 つの新しいデータセットが追加されます。 データセットも 2D マップに追加されます。 現時点では、エリア全体をナチュラル カラーの画像として表す [オルソモザイク] のみが表示されます。

    マップのオルソモザイク画像

  3. [コンテンツ] ウィンドウで、[オルソモザイク] をオフにします。

    [コンテンツ] ウィンドウの画像プロダクト レイヤー内のオルソモザイク レイヤー

    [DSM] レイヤーが表示されます。 DSM は、構造物と植生を含むエリアの地表標高を表すラスターです。

    マップに DSM を適用

    メモ:

    レイヤーが異なる順序で追加され、[DSM][DTM] の下になる場合があります。

  4. [コンテンツ] ウィンドウで、[数値表層モデル] をオフにします。

    [DTM] レイヤーが表示されます。

    マップに DTM を適用

    この場合、DSM は DTM に比較的似ていますが、DTM のほうが滑らかで、建造物や植生がありません。 どちらでも、雨水貯水槽の形状が非常に明確に表示されます。

    次に、これら 3 つのレイヤーを 3D で確認します。

  5. [管理] ウィンドウを閉じて、[3D マップ] タブをクリックします。

    [3D マップ] タブ

  6. マップで、[ナビゲーター] ツールの [フル コントロールの表示] 矢印をクリックして展開します。

    ナビゲーターの展開

  7. 3D シーンを調査します。 [ナビゲーター] ツールの内側のホイールを使用して、シーンの傾斜や回転を行います。 マウスのスクロール ホイールを使用すると画面を拡大/縮小でき、マウスをドラッグすると画面移動できます。

    [ナビゲーター] ツールの内側のホイール

    メモ:

    3D シーンの探索については、「ナビゲーション」のヘルプ トピックをご参照ください。

  8. [オルソモザイク][DTM]、および [DSM] レイヤーをオンまたはオフにし、各レイヤーを視覚化して、雨水貯水槽に注目します。

    雨水貯水槽の 3D ビュー

    3 つのプロダクトが地表に埋め込まれたように見えますが、これはプライマリ標高サーフェスとして使用される DTM が狭いエリアをカバーしているためです。 代わりに、分析範囲外では、WorldElevation3D/Terrain3D サーフェスが使用されます。 2 つのサーフェスの標高差は、解像度の違いによるものです。 (埋め込まれたように見える) DTM の方がより正確なサーフェスです。

    3D ビューで、雨水貯水槽の形状と詳細が再び非常に正確になります。

  9. Ctrl + S キーを押して、プロジェクトを保存します。

このモジュールでは、ドローン画像を 3 つのデータ プロダクト (オルソモザイク、DSM、DTM) に変換しました。 次に、貯水槽の体積を計算します。


体積の見積もり

ここでは、貯水槽の合計容量を計算します。 これを行うには、ArcGIS Pro のジオプロセシング ツールを使用します。

メモ:

Drone2Map 自体には体積の計算ツールが存在します。これは、リボンの [分析] タブにあります。 2D マップで描画したポリゴン境界に基づいて容量の簡単な推定を得られる優れたツールで、特に対象フィーチャの境界が明確に定義されている場合に適しています。 ただし、雨水貯水槽の形状が指定されているが、その境界の位置が明確でない場合は、ArcGIS Pro のジオプロセシング ツールを使用するとさらに正確な計測値が得られます。

ArcGIS Pro でプロジェクトを開く

最初に、Drone2Map プロジェクトを ArcGIS Pro プロジェクトに変換します。

  1. Drone2Map で、[2D マップ] タブをクリックします。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、[オルソモザイク][数値表層モデル]、および [数値地形モデル] レイヤーがオンになっていることを確認します。 不要になった [プロジェクト データ] レイヤーと [マップ メモ] レイヤーをオフにして折りたたみます。

    プロジェクトへの変換に備えたレイヤーのオン/オフの切り替え

  3. Ctrl + S キーを押して、プロジェクトを保存します。
  4. リボンの [分析] タブの [ツール] グループで、[ArcGIS Pro で開く] をクリックします。

    リボン上の [

  5. [ArcGIS Pro で開く] ウィンドウで、[はい] をクリックします。

    ArcGIS Pro が開きます。

  6. サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
    メモ:

    ArcGIS Pro または ArcGIS アカウントがない場合、ArcGIS の無料トライアルにサイン アップできます。

    Drone2Map プロジェクトに存在したすべてのエレメントが ArcGIS Pro プロジェクトに存在するようになりました。

    の [コンテンツ] ウィンドウと [マップ] ビュー

  7. Drone2Map を閉じます。
    メモ:

    ある時点で ArcGIS Pro でプロジェクトを閉じてからもう一度開く必要が生じた場合は、コンピューター上の [YVWD Recycled Water Facility] プロジェクト フォルダーに移動して、[YVWD Recycled Water Facility.aprx] をダブルクリックします。

ジオプロセシング モデルによるシンクの平滑化

貯水槽の容量を計算するには、貯水槽サーフェス全体の正確な標高データが得られるため、DTM をプライマリ データセットとして使用します。

最初に使用するツールは [サーフェスの平滑化 (Fill)] ツールです。 このツールは、標高データ内にある窪地を平滑化し、更新された標高値を使用して新しいラスターを生成します。 シンクとは、その周辺のすべてのエリアよりも標高が低い部分です。シンクに流れ込んだ水は、そこから出ることはありません。 雨水貯水槽はシンクです。 シンクを平滑化し、平滑化した後の標高と貯水槽の元の標高を比較すると、容量体積を算出することができます。

サーフェスの平滑化の詳細
[サーフェスの平滑化 (Fill)] の詳細: 元の DTM (緑色) と平滑化されたシンク (赤色) が表示されています。

  1. リボンの [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。

    [ジオプロセシング] ツール ボタン

  2. [ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウを使用してツールを検索します。
  3. 検索ボックスに「Fill」と入力します。 結果リストの [サーフェスの平滑化 (Fill)] ツールをクリックします。

    [サーフェスの平滑化 (Fill)] ツールの検索

  4. [サーフェスの平滑化 (Fill)] ツール ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
    • [入力サーフェス ラスター][DEM Products\Digital Terrain Model] を選択します。
    • [出力サーフェス ラスター] で、[YVWD Recycled Water Facility.gdb] パスの末尾にある出力名を「Fill_Result」に変更します。

    サーフェスの平滑化ツール パラメーター

  5. [実行] をクリックします。

    プロセスが完了したら、新しい [Fill_Result] レイヤーが [コンテンツ] ウィンドウとマップに表示されます。 [サーフェスの平滑化 (Fill)] ツールにより、DTM 標高サーフェスの凹地がすべて平滑化されました。 次に、[切り盛り (Cut Fill)] ツールを使用します。このツールは、2 つのサーフェス (この場合、[数値地形モデル][Fill_Result] レイヤー) の容量の変化を計算します。

  6. [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。

    [ジオプロセシング] の [戻る] ボタン

  7. [切り盛り (Cut Fill)] ツールを検索して開きます。
    メモ:

    [切り盛り (Cut Fill)] ツールは、3D Analyst ツールまたは Spatial Analyst ツールで使用できます。

  8. 次の [切り盛り (Cut Fill)] ツールのパラメーターを設定します。
    • [切り盛り前のラスター サーフェス][DEM Products\Digital Terrain Model] を選択します。
    • [切り盛り後のラスター サーフェス][Fill_Result] を選択します。
    • [出力ラスター] で、[YVWD Recycled Water Facility.gdb] パスの末尾にある出力名を「Volume_Raster」に変更します。

    切り盛りツールのパラメーター

  9. [実行] をクリックします。

    プロセスが完了すると、新しい [Volume_Raster] レイヤーが表示されます。 そのレイヤー上で、平滑化されたすべてのエリアが赤色で識別されます。

    平滑化されたシンクを赤色で示す Volume_Raster レイヤー。

    ここで [Volume_Raster] 属性テーブルを開き、貯水槽の容量を特定します。

  10. [コンテンツ] ウィンドウで、[Volume_Raster] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。

    [属性] テーブルを開きます。

    属性テーブルには、シンクごとの体積計測値の [体積] フィールドが含まれています。 最大体積から最小体積の順にシンクを並べ替えます。

    メモ:

    体積値がすべて負の数で表されるのは、[切り盛り (Cut Fill)] ツールを使ったときに、低い方の標高から高い方の標高を減算したからです。

  11. [体積] の列見出しを右クリックし、[昇順で並べ替え] を選択します。

    昇順で並べ替えメニュー オプション

  12. 一番上の行の隣にあるセルをクリックして選択します。

    最初の行を選択します。

    この最も大きなシンクは雨水貯水槽を表します。 これが最も容量が大きいことがわかります (2 番目にランク付けされたシンクが 25.7 であるのに対して約 5,360.6)。平滑化されたその他のエリアは、わずかなテレインのばらつきにより生じた小さなシンクにだけ相当します。

    貯水槽の容量は [5,360.665928] ですが、単位は記載されていません。 ここで、使用する単位を特定します。

  13. [コンテンツ] ウィンドウで [Volume_Raster] レイヤーを右クリックして [プロパティ] を選択します。

    プロパティを選択します。

  14. [レイヤー プロパティ] ウィンドウの [ソース] をクリックします。
  15. [データ ソース] の下で、[鉛直単位][メートル] に設定されています。

    [レイヤー プロパティ] ウィンドウで [メートル] に設定された [鉛直単位]。

    この単位タイプは、[体積] フィールドが立方メートルで計算されたことを示しています。 したがって、雨水貯水槽の体積はおよそ 5,360.66 立方メートルです。

  16. [レイヤー プロパティ] ウィンドウと [Volume_Raster] 属性テーブルを閉じます。
  17. リボンの [マップ] タブにある [選択] グループで、[選択解除] をクリックして選択を解除します。

    選択解除ボタン

ポリゴン フィーチャクラスの作成

今のところ、貯水槽は [Volume_Raster] ラスターでのみ識別されています。 マップに追加するには、ベクター フィーチャ、つまり貯水槽の境界を示すポリゴンで貯水槽を表すと非常に便利です。 [ラスター → ポリゴン (Raster to Polygon)] ツールを使用します。これは、ラスター データセットをポリゴン フィーチャに変換するツールです。

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。 [ラスター → ポリゴン (Raster to Polygon)] ツールを探して開きます。
  2. 次の [ラスター → ポリゴン (Raster to Polygon)] ツールのパラメーターを設定します。
    • [入力ラスター][Volume_Raster] を選択します。
    • [フィールド][値] をそのままにします。
    • [出力ポリゴン フィーチャ] で、[YVWD Recycled Water Facility.gdb] パスの末尾にある出力名を「Basin_Polygon」に変更します。
    • [ポリゴン単純化] チェックボックスをオフにします。

    [ラスター → ポリゴン (Raster to Polygon)] ツールのパラメーター

  3. [実行] をクリックします。

    ポリゴン レイヤーがマップに追加されます。 最も大きいポリゴンが貯水槽を表していますが、小さいポリゴンも多数見られます。これらは小さいシンクを表しており、解析には関係ありません。 貯水槽ポリゴンだけを含むレイヤーを作成します。

  4. リボンの [マップ] タブの [選択] グループで、[選択] をクリックします。

    [選択] ボタン

  5. マップ上で、貯水槽ポリゴンをクリックして選択します。

    [Basin_Polygon] レイヤーで選択されている貯水槽ポリゴン。

    メモ:

    レイヤーの色はランダムに選択されるため、画像例とは異なる場合があります。

  6. [コンテンツ] ウィンドウで、[Basin_Polygon] を右クリックし、[データ] を選択してから [フィーチャのエクスポート] を選択します。

    [フィーチャのエクスポート] メニュー オプション

  7. [フィーチャのエクスポート] ウィンドウで、次のパラメーターを設定します。
    • [入力フィーチャ] で、[Basin_Polygon] が選択されていることを確認します。
    • [出力場所] で、デフォルトの [YVWD Recycled Water Facility.gdb] をそのまま使用します。 これは、すべてのレイヤーがこのプロジェクトに保存されているジオデータベースです。
    • [出力名] に「Retention_Basin」と入力します。

    フィーチャ パラメーターのエクスポート

  8. [実行] をクリックします。

    新しいレイヤーが表示されます。

  9. [コンテンツ] ウィンドウで、[Basin_Polygon][Volume_Raster]、および [Fill_Result] をオフにして、新しいレイヤーを見やすくします。

    [Retention_Basin] レイヤーには、貯水槽を表す 1 つのポリゴンが含まれます。 これはオルソモザイク画像の上部に表示されます。

    [Retention_Basin] レイヤー

    次に、欠落している属性データの一部をそのレイヤーに追加します。

  10. [コンテンツ] ウィンドウで、[Retention_Basin] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。

    Retention_Basin 属性テーブル

    ポリゴンが作成されたとき、[体積] フィールドはラスターから渡されませんでした。 ここで、[フィールドの結合 (Join Field)] ツールで共通の [gridcode] 属性を使用して再び追加して、正しい体積値を取得します。

    メモ:

    [ID][gridcode] の値はランダムに選択されるため、異なる場合があります。

  11. [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。 [フィールドの結合 (Join Field)] を検索して開きます。
  12. 次の [フィールドの結合 (Join Field)] ツールのパラメーターを設定します。
    • [入力テーブル][Retention_Basin] を選択します。
    • [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド] で、[gridcode] を選択します。
    • [結合テーブル] で、[Volume_Raster] を選択します。
    • [結合テーブル フィールド] で、[値] を選択します。
    • [転送フィールド] で、[体積] を選択します。

    フィールドの結合

  13. [実行] をクリックします。

    [体積] フィールドが [Retention_Basin] 属性に追加されました。

    [体積] 属性が追加された [Retention_Basin] 属性テーブル

  14. Ctrl + S を押して、プロジェクトを保存します。

このモジュールでは、ArcGIS Pro で雨水貯水槽を表し複数のデータ プロダクトを開きました。 次に、[サーフェスの平滑化 (Fill)][切り盛り (Cut Fill)] などのジオプロセシング ツールを使用して、貯水槽の体積を見積もりました。


結果の共有

前回、雨水貯水槽の体積を見積もりました。 次に、貯水槽をシンボル化し、最も関連性の高い情報を表示できるよう、ポップアップを構成します。 その後、結果をマップ パッケージとして共有します。

レイヤーのスタイルの設定

マップをパッケージとして共有するので、不要なレイヤーをすべて削除します。 また、[Retention_Basin] レイヤーのスタイルを塗りつぶしのないアウトラインに変更します。 そうすると、レイヤーの下部にある貯水槽の画像を見ることができます。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Basin_Polygon] レイヤーを右クリックし、[削除] を選択します。

    [Basin_Polygon] レイヤーを削除。

  2. 同様に、[Retention_Basin][Orthomosaic]、およびベースマップ レイヤーを除くすべてのレイヤーを削除します。

    [Retention_Basin] と [Orthomosaic] の 2 つのレイヤーが残っています。

    次に、シンボル表示を変更します。

  3. [Retention_Basin] の下にあるシンボルをクリックします。

    シンボルの変更

    [シンボル] ウィンドウが表示されます。

  4. 必要であれば、[シンボル] ウィンドウの上部で [ギャラリー] をクリックします。
  5. シンボルのリストで、[黒 (アウトライン付き - 2 ポイント)] シンボルをクリックします。
    ヒント:

    シンボルの完全な名前を表示するには、シンボルをポイントします。

    [黒 (アウトライン付き - 2 ポイント)] シンボル

    マップが更新されます。

    マップでシンボル化された貯水槽。

    貯水槽がアウトラインでシンボル化されるようになったので、画像を見ることができます。

  6. [シンボル] ウィンドウを閉じます。

ポップアップの構成

これで [Retention_Basin] レイヤーが期待どおりに表示されるようになりました。 ユーザーが有益な情報を確認できるように、貯水槽の面積と体積だけが表示されるようにポップアップを構成します。

  1. マップ上で、雨水貯水槽エリアの任意の場所をクリックして、対応する情報ポップアップを表示します。

    [Retention_Basin] のポップアップ

    このポップアップには、YVWD スタッフに表示する必要のない情報 (フィーチャの [ID][gridcode] 属性など) が多数含まれています。 また、体積の値は負の数であり、測定単位も明確ではありません。

  2. [コンテンツ] ウィンドウで [Retention Basin] を右クリックし、[ポップアップの構成] を選択します。

    [ポップアップの構成] オプション

    [ポップアップの構成] ウィンドウが開きます。 ポップアップは条件式によって構成できます。 条件式を使用して、面積と体積の値を YVWD で要求される単位に変換します。

  3. [ポップアップの構成] ウィンドウの下部にある [式] をクリックします。

    [式] ボタン

  4. [新規] をクリックします。

    [新規] ボタン

    [式の設定] ウィンドウが開きます。 最初に、1,000 平方フィート単位で貯水槽を表示する式を追加します。 この式では、次の 2 つの処理を実行する必要があります。

    • 10.7639 を掛けて平方メートルから平方フィートに変換します。
    • 1,000 で割って面積を 1,000 平方フィート単位にします。
  5. [式の設定] で、次の値を入力します。
    • [名前]に 「Area」と入力します。
    • [タイトル] に「Area」と入力します。
    • [式] に、「($feature.Shape_Area*10.7639)/1000」を入力します (またはコピーして貼り付けます)。

    面積の式の設定

  6. [OK] をクリックします。

    次に、100 万ガロン単位で体積を表示する式を追加します。 この式では、次の 3 つの処理を実行する必要があります。

    • 264.172 を掛けて立方メートルからガロンに変換します。
    • 1,000,000 で割って体積を 100 万ガロン単位にします。
    • -1 を掛けて正の数にします。

    後で、測定単位を表すテキストを使用します。

  7. [ポップアップの構成] ウィンドウで [新規作成] をクリックします。
  8. [式の設定] で、次の値を入力します。
    • [名前] に「Volume」と入力します。
    • [タイトル] に「Volume」と入力します。
    • [式] に「($feature.VOLUME*-264.172)/1000000」と入力します。

    体積の [式の設定]

  9. [OK] をクリックします。

    両方の条件式が構成されます。 次に、条件式と関連テキストをポップアップに追加します。

  10. [ポップアップの構成] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。

    戻るボタン

    まず、ポップアップ タイトルを変更します。

  11. {Id} をクリックして、ポップアップのタイトルを編集します。

    ポップアップ タイトル

  12. [タイトル オプション] の下の既存のテキストを「Stormwater Retention Basin Capacity」に置き換えます。 [戻る] ボタンをクリックします。

    編集されたタイトル

    現時点では、ポップアップには属性フィールドのリストが表示されています。 これをカスタマイズ可能なテキストに変更します。

  13. [テキスト] ボタンをクリックします。

    テキストボタン

    [テキスト] オブジェクトがポップアップ エレメントのリストに追加されます。

  14. [テキスト] オブジェクトの横にある [ポップアップ エレメントの編集] ボタンをクリックします。

    テキストの [ポップアップ エレメントの編集] ボタン

  15. 現在のテキスト「Text」を削除し、「Area =」の後にスペースを続けて入力します。
  16. [フィールド] をクリックし、[Area {expression/Area}] を選択します。

    [フィールド] メニューのエリア条件式

  17. スペースをもう 1 つ追加して「thousand square feet」と入力します。

    最終的には、「Area = {expression/Area} thousand square feet」となります。

  18. Enter を押します。 同じように、次の行に文字列「Volume = {expression/Volume} million gallons」を作成します。

    文字列

  19. [戻る] ボタンをクリックします。

    最も関連性の高い情報を含めるようポップアップを書式設定したので、すべてのフィールドを表示する必要はなくなりました。

  20. [Fields(8)] の横にある [ポップアップ エレメントの削除] ボタンをクリックします。

    ポップアップ エレメントの削除ボタン

  21. マップ上で [Retention_Basin] フィーチャをクリックして、新しいポップアップを表示します。

    貯水槽のポップアップ

    貯水槽には、およそ 43,000 平方フィートの面積があり、140 万ガロンの雨水を保持できる容量があります。

    メモ:

    値は多少異なる場合があります。

  22. ポップアップを閉じ、[ポップアップの構成] ウィンドウを閉じます。 プロジェクトを保存します。

マップの公開

マップをシンボル化し、ポップアップを構成しました。 次に、結果をマップ パッケージとして ArcGIS Online で公開し、そこで YVWD スタッフと共有します。

  1. リボンの [共有] タブで、[パッケージ] グループの [マップ] をクリックします。

    マップ ボタン

    [マップのパッケージ化] ウィンドウが表示されます。

  2. [マップのパッケージ化] ウィンドウで、次の値を入力します。
    • [名前]に 「YVWD_Recycled_Water_Facility」と入力します。
    • [サマリー] には「This map shows the Yucaipa Valley Water District's recycled water facility and stormwater retention basin capacity (このマップは、Yupaica Valley Water District の再生水施設と雨水貯水槽の容量を示します)」と入力します。
    • [タグ]には、「Yucaipa」、「stormwater」、「basin」と入力します。

    マップのパッケージ化パラメーター

  3. 必要であれば、[次のグループと共有] で、組織の横にあるチェックボックスをオンにします。

    重大なエラーがないか確認するため、共有する前にデータを分析します。

  4. [マップのパッケージ化] ウィンドウの下部で、[分析] をクリックします。

    分析ボタン

    エラーまたは警告は見つかりませんでした。

  5. [パッケージ] をクリックします。

    数分後、マップが正常にパッケージ化され、ArcGIS Online に保存されます。

  6. [マップのパッケージ化] ウィンドウの [パッケージの管理] リンクをクリックして、ArcGIS Online アカウントでパッケージを表示します。

    パッケージの管理リンク

    YVWD スタッフは、ArcGIS Pro で、パッケージ化されたそのマップに簡単にアクセスして開くことができます。

  7. [マップのパッケージ化] ウィンドウを閉じます。
  8. プロジェクトを保存します。

このレッスンでは、Drone2Map による雨水貯水槽のドローン画像を基に複数のデータ プロダクトを作成し、ArcGIS Pro プロジェクトに追加しました。 次に、ジオプロセシング ツールを使用して、貯水槽の体積を見積もりました。 最後に、マップを構成し、パッケージ化されたマップとして ArcGIS Online に公開しました。

同様のレッスンについては、「画像およびリモート センシングの概要」ページをご参照ください。