分析範囲の絞り込み

ここでは、日本全体の地方を解析するのではなく、分析範囲を四国に限定します。四国は、日本の 4 つの主な島の中で最小の島です。 まず、ArcGIS Pro の新規プロジェクトに都市雇用圏 (MEA) データを追加します。 次に、このデータセットから地方を抽出します。 最後に人口データを追加します。

MEA データの追加

日本では、地方と大都市圏は、主に雇用と大都市の中心部への通勤の利便性によって区別されています。 MEA とは、主要都市人口が 50,000 人以上で、周辺都市の通勤者の人口が 10,000 人以上の自治体を指します。 この解析では、地方とは MEA ではない自治体 (つまり、人口は最小値よりも少ない) として定義します。

まず、日本のすべての自治体を含むレイヤーを追加します。

メモ:

大都市と地方の定義は国によって異なります。 人口密度や土地利用、開発地間の距離などの要素によって定義されることもあります。

  1. ArcGIS Pro を起動します。 サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS アカウントまたは ArcGIS Enterprise ポータルの指定ユーザー アカウントを使用してサイン インします。
    メモ:

    ArcGIS Pro または ArcGIS アカウントがない場合、ArcGIS の無料トライアルにサイン アップできます。

    このレッスンは、最後に ArcGIS Pro 2.7 でテストされました。 異なるバージョンの ArcGIS Pro を使用している場合、結果が異なる可能性があります。

    Enterprise アカウントにサイン インする場合は、ArcGIS Pro が自分の組織のポータルを使用するように構成されていることを確認します。

    ArcGIS Pro が開きます。 見出しの [新規作成] の下に、プロジェクト テンプレートのリストが表示されます。

  2. [新規作成] の下で、[マップ] をクリックします。

    テンプレート一覧のマップ テンプレート

  3. [新しいプロジェクトの作成] ウィンドウで、[名前] を「SDG_Japan」に変更します。 [OK] をクリックします。

    ArcGIS Pro で空のマップ プロジェクトが開きます。 組織の設定に応じて、デフォルトの範囲は異なる場合があります。 まず、ベースマップをデータを強調するものに変更します。

  4. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [レイヤー] グループで、[ベースマップ] をクリックして、[キャンバス (ライト グレー)] を選択します。

    [キャンバス (ライト グレー)] ベースマップ オプション

    [キャンバス (ライト グレー)] ベースマップは見た目がシンプルなので、マップにデータを追加するとはっきりと表示されます。 次に、MEA データを追加します。

  5. リボンの [マップ] タブの [レイヤー] グループで、[データの追加] ボタンをクリックします。

    [データの追加] ボタン

    [データの追加] ウィンドウが開きます。 データは、自分のコンピューター、ArcGIS Online 組織サイト、Enterprise ポータル、または ArcGIS Living Atlas of the World から追加できます。 MEA データは ArcGIS Online でホストされています。

  6. [ポータル][ArcGIS Online] をクリックします。 検索ボックスに「Metropolitan Employment Areas owner:Learn_ArcGIS」と入力し、Enter キーを押します。

    Metropolitan Employment Areas を検索

  7. [Metropolitan Employment Areas] レイヤーを選択し、[OK] をクリックします。

    レイヤーがマップに追加され、マップ範囲が日本に変更されます。

    MEA データを追加した後の日本のマップ

    MEA の条件を満たす自治体は、郊外のカテゴリによってさまざまな色で表示されます。 MEA ではない自治体には色が付けられていません。 (ズーム範囲によっては、自治体の境界が表示されることがあります。)

データのフィルター処理

次に、データをフィルタリングします。 まず、四国の自治体のみを表示するようフィルター設定を作成します。 次に、MEA であるかどうかに基づいて四国の地方自治体を選択し、新規フィーチャクラスにエクスポートします。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[MetropolitanEmploymentAreas] をダブルクリックします。 [レイヤー プロパティ] ウィンドウで、[フィルター設定] タブをクリックします。

    フィルター設定により、特定の属性を持つフィーチャだけが表示されるようになります。 具体的には、フィルター設定によって四国 4 県 (愛媛、香川、高知、徳島) の自治体が表示されます。

  2. [新しいフィルター設定] をクリックします。
  3. [Definition Query 1] では、メニューを使用して [PNAME]、[を含む]、[Ehime,Kagawa,Kochi,Tokushima] という条件式を作成します。

    四国 4 県でフィルタリングを行うフィルター設定

  4. [適用] をクリックします。 [OK] をクリックします。

    フィルターが適用されます。

  5. [コンテンツ] ウィンドウで [MetropolitanEmploymentAreas] を右クリックして [レイヤーにズーム] を選択します。

    このレイヤーには四国の自治体しか表示されないため、マップを四国に移動します。

    四国の自治体

    MEA に属する自治体には色が付けられています。 それ以外の自治体は MEA ではないため、地方とみなします。 地理的には、四国の大半は地方です。

    次に、地方自治体を選択して、新しいフィーチャクラスにエクスポートします。 フィルター設定と同じような条件式を作成することで、選択を行えます。

  6. リボン上の [マップ] タブの [選択] グループで [属性条件で選択] をクリックします。

    [属性条件で選択] ボタン

    [属性条件で選択] ウィンドウが開き、[属性検索 (Select Layer By Attribute)] ツールが表示されます。 このツールを実行する前に、いくつかのパラメーターを設定します。

  7. [属性検索] ウィンドウで次のパラメーターを設定します。

    • [入力テーブル][MetropolitanEmploymentAreas] に設定されていることを確認します。
    • [選択タイプ][新規選択セット] であることを確認します。
    • [式][新しい式] をクリックします。 [AREATYPE]、[と等しい]、[RURAL] という式を作成します。

    [属性検索 (Select Layer By Attribute)] ツールのパラメーター

  8. [SQL 式の確認] ボタン (緑色のチェック マーク) をクリックします。

    式が正しく作成されると、式が有効であることを示すメッセージが表示されます。 式の検証では、ソフトウェアが条件式の構文を理解できるかどうかを確認します。 ただし、式に適合するフィーチャがあることは保証しません。

  9. [OK] をクリックします。

    四国の地方自治体 (MEA ではない) が選択されています。

    選択された四国の地方自治体

    次に、選択したフィーチャを新規レイヤーにエクスポートします。 このレイヤーには、分析の対象となる自治体だけが含まれています。

  10. リボン上の [解析] タブの [ジオプロセシング] グループで、[ツール] ボタンをクリックします。 [ジオプロセシング] ウィンドウで、[フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを検索して開きます。

    [ジオプロセシング] ウィンドウ内の [フィーチャのコピー (Copy Features)] ツール

    デフォルトでは、レイヤーはプロジェクトのデフォルト ジオデータベースにコピーされます。これは、プロジェクトと同時に作成される特別なフォルダーです。

  11. [入力フィーチャ][MetropolitanEmploymentAreas] を選択します。 [出力フィーチャクラス] で、出力の名前を「Shikoku_Rural」に変更します。

    [フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールのパラメーター

    コピーしたレイヤーがマップに追加されます。 すべての自治体を表示する元のフィーチャ レイヤーは必要なくなったため、削除します。

  12. [実行] をクリックします。
  13. [コンテンツ] ウィンドウで、[MetropolitanEmploymentAreas] レイヤーを右クリックし、[削除] を選択します。

    レイヤーを削除すると、新しい [Shikoku_Rural] レイヤーだけが表示されます。

    メモ:

    コピーのデフォルトのシンボルはランダムであるため、画像例とは異なる場合があります。

    四国の地方自治体

  14. [クイック アクセス ツールバー][保存] ボタンをクリックします。

    [保存] ボタン

    プロジェクトが保存されます。

人口データの追加

四国で「地方」に属する自治体を特定したところで、人口データを追加します。このデータは、全季節利用可能な道路の 2 km 圏内に住む人口の割合を算出する際に必要となります。

日本では、人口推定データは「町丁目」レベルで収集されます。 町丁目とは、自治体内の小さい行政区画のことです。 まず、四国のすべての町丁目のレイヤーを追加します。 次に、地方自治体の町丁目だけが含まれるようレイヤーをクリップします。

  1. リボンの [マップ] タブの [レイヤー] グループで、[データの追加] をクリックします。
  2. [データの追加] ウィンドウで、必要に応じて [ArcGIS Online] をクリックします。 「Shikoku Cho-cho-moku」 「所有者:Learn_ArcGIS」を検索します。

    Shikoku Cho-cho-moku の検索

  3. [Shikoku Cho-cho-moku] レイヤーを選択し、[OK] をクリックします。

    町丁目がマップに追加されます。 (このデータセットには大量のフィーチャがあるため、読み込みに時間がかかることがあります。)

    次に、別のジオプロセシング ツールを使用して町丁目レイヤーの範囲をクリップし、地方の町丁目だけが表示されるようにします。 町丁目とは自治体の区画なので、町丁目の境界と自治体の境界は一致します。

  4. [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。

    [戻る] ボタン

    ヒント:

    [ジオプロセシング] ウィンドウを閉じている場合は、もう一度開きます。 リボンの [解析] タブをクリックします。 [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。

  5. [クリップ (Clip)] ツールを検索して開きます。

    クリップ (Clip) ツール

  6. [クリップ (Clip)] ツールで、以下のパラメーターを入力します。

    • [入力フィーチャ][Shikoku Cho-cho-moku] を選択します。
    • [クリップ フィーチャ][Shikoku_Rural] を選択します。
    • [出力フィーチャクラス] で、出力の名前を「[Shikoku_Rural_Population」に変えます。

    [クリップ (Clip)] ツールのパラメーター

  7. [実行] をクリックします。

    ツールが実行されます。 数分後に、新しいレイヤーがマップに追加されます。 今の状態では、新しいレイヤーは元の町丁目データセットに隠されているため、表示されていません。

  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Shikoku Cho-cho-moku] レイヤーを右クリックして [削除] を選択します。

    クリップされたレイヤーが表示されます。

    四国の地方の町丁目

    これで、四国の地方の人口データが町丁目レベルで表示されるようになりました。

  9. プロジェクトを保存します。

このレッスンでは、新しいマップに全国の自治体データを追加しました。 そのデータを四国に限定するクエリを作成し、地方自治体のみを含む新しいデータセットを作成しました。 次に、人口推定データを追加し、地方自治体をクリップしました。 マップには分析範囲のデータのみが含まれる状態になりました。

次のレッスンでは、このデータを使用して、全季節利用可能な道路の 2 km 圏内の地方に住む人口を計算します。


道路アクセスの評価

前のレッスンでは、フィルタリングした自治体のデータと人口データをマップに追加しました。 今回は、全季節利用可能な道路データを追加します。 次に、道路周辺に 2 km のバッファーを作成し、その圏内の地方人口の割合を推定します。 その結果を見て、四国地方が国連の SDG 指標 9.1.1 (持続可能な開発の手段) をどの程度順守できているか大まかに把握できます。

道路データのバッファー

まず、全季節利用可能な道路のデータをマップに追加します。 指標 9.1.1 のメタデータによると、全季節利用可能な道路とは「地方で広く使われている輸送手段 (多くの場合は軽トラックや四輪駆動ではない車両) で、1 年を通して通行可能な道路」と定義されています。

四国地方では、全季節利用可能な道路の要件を満たすのは緊急輸送道路網です。 このデータをマップに追加し、その周辺に 2 km バッファーを作成します。

  1. 必要に応じて、ArcGIS Pro で SDG_Japan プロジェクトを開きます。

    ArcGIS Online から緊急輸送道路網を追加します。 このデータセットは、さまざまな輸送手段や土地利用における国土数値情報を保持する、国土交通省から入手したものです。

  2. リボンの [マップ] タブをクリックします。 [レイヤー] グループの [データの追加] ボタンをクリックします。
  3. [データの追加] ウィンドウで [ArcGIS Online] をクリックして [All-Season Emergency Roads] [所有者:Learn_ArcGIS] を検索します。
  4. 検索結果のリストから、[All-Season Emergency Roads] レイヤーを選択し、[OK] をクリックします。

    レイヤーがマップに追加されます。

    四国の全季節利用可能な緊急道路

    次に、ジオプロセシング ツールを使用して、道路周辺に 2 km バッファーを作成します。

  5. リボンの [解析] タブをクリックします。 [ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。
  6. [ジオプロセシング] ウィンドウで、[バッファー (Buffer)] ツールを検索して開きます。

    [ジオプロセシング] ウィンドウの [バッファー (Buffer)] ツール

  7. 次のパラメーターを変更します (まだツールは実行しないでください)。

    • [入力フィーチャ][All-Season Emergency Roads] を選択します。
    • [出力フィーチャクラス] で、出力の名前を「[All_Season_2km_Buffer」に変えます。
    • [距離] で「2」と入力し、[キロメートル] を選択します。

    [バッファー (Buffer)] ツールのパラメーター

    これらのパラメーターにより、マップ上の各道路フィーチャの周辺に 2 km バッファーが作成されます。 道路フィーチャは互いに接続されているため、多くのバッファーが重複してしまいます。 出力が複数のバッファー フィーチャではなく単独のフィーチャを作成するよう、ディゾルブ タイプを変更します。

  8. [ディゾルブ タイプ][すべての出力フィーチャを 1 つのフィーチャにディゾルブ] を選択します。

    [バッファー (Buffer)] ツールの [ディゾルブ タイプ] パラメーター

  9. [実行] をクリックします。

    新しいレイヤーがマップに追加されます。

    四国の道路バッファー

    次に、地方の町丁目をバッファーにクリップします。 出力レイヤーは、全季節利用可能な道路から 2 km 圏内にある地方の町丁目の一部を表示します。

  10. [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る] ボタンをクリックします。 [クリップ (Clip)] ツールを検索して開きます。
  11. [入力フィーチャ][Shikoku_Rural_Population] を、[クリップ フィーチャ][All_Season_2km_Buffer] をそれぞれ選択します。 [出力フィーチャクラス] で、出力の名前を「Rural_2km_Buffer」に変えます。

    [クリップ (Clip)] ツールのパラメーター

  12. [実行] をクリックします。

    レイヤーがマップに追加されます。

  13. [コンテンツ] ウィンドウで [All-Season Emergency Roads][All_Season_2km_Buffer][Shikoku_Rural_Population][Shikoku_Rural] をオフにします。

    地方人口のデータがクリップされた四国の道路バッファー

地域ごとの人口の推定

自治体レイヤーに町丁目レイヤーをクリップしたときとは異なり、町丁目の境界はバッファーの境界と一致しません。 そのため、多くの町丁目の一部だけがクリップしたレイヤーに表示されます。

道路に近いのが町丁目の一部だけである場合、町丁目の全人口を使用して人口を推定するのは適切ではありません。 この問題に対処するため、各町丁目の人口をバッファー内の面積に応じて按分します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Shikoku_Rural_Population] レイヤーを右クリックして [属性テーブル] を選択します。

    [属性テーブル] オプション

    [Shikoku_Rural_Population] の属性テーブルが開きます。 列はフィールドを表し、行は各町丁目を表しています。

    [Shape_Area] フィールドで、最初の町丁目の面積 (ObjectID 1) は 36,915,164 平方メートルです。

  2. [Rural_2km_Buffer] の属性テーブルを開き、ObjectID 1 の [Shape_Area] 値を確認します。

    クリップされた町丁目の面積

    この面積の値は約 21,388,602 平方メートルであり、[Shikoku_Rural_Population] テーブル内の同じ地域の値よりも小さくなります。これは、[クリップ (Clip)] ツールを実行すると、実行後に新しい [Shape_Area] 値が自動的に算出されるためです。

    次に、2 つのレイヤーのデータを結合して 2 キロメートルのバッファー内の地方人口を計算し、各町丁目の面積の割合を算出します。

  3. [Rural_2km_Buffer] の属性テーブルで、[フィールドの追加] ボタンをクリックします。

    [フィールドの追加] ボタン

    フィールド ビューが開きます。 このビューでは、フィールドの追加、編集、削除を行うことができます。 一番下の行に新しいフィールドがすでに追加されています。 この設定を変更します。

  4. 最終行の [フィールド名] に「Area_Proportion」と入力します。 [エイリアス] には「Percent Area in Buffer」と入力します。 [データ タイプ] では [Double] を選択します。

    [Percent Area in Buffer] フィールド

  5. 新しいフィールドの下をクリックし、フィールドを追加します。 フィールドを次のように設定します。

    • [フィールド名] に「Pop_Proportion」と入力します。
    • [エイリアス] には「Population in Buffer」と入力します。
    • [データ タイプ] では [Long] を選択します。

    属性テーブルに新しいフィールドが追加されますが、現段階でデータは NULL です。 後の手順で、これらの値を計算します。

  6. [Shape__Area] フィールドで [エイリアス] セルをダブルクリックして「Clip Area」と入力します。

    更新された [Shape_Area] エイリアス

  7. リボンの [フィールド] タブの [変更] グループで、[保存] をクリックします。

    [保存] ボタン

  8. [コンテンツ] ウィンドウで、[Rural_2km_Buffer] を右クリックし、[テーブルの結合とリレート] にポインターを合わせて [テーブルの結合] を選択します。

    [テーブルの結合] オプション

    [テーブルの結合] ウィンドウが開きます。

  9. 次のパラメーターを設定します。

    • [入力テーブル][Rural_2km_Buffer] を選択します。
    • [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド][ID] を選択します。
    • [結合テーブル][Shikoku_Rural_Population] を選択します。

    [結合の整合チェック] をクリックしてから [OK] をクリックします。

  10. [Rural_2km_Buffer] の属性テーブルを開き、右にスクロールします。

    結合によって属性テーブルに追加されたフィールド

    これで、[Shikoku_Rural_Population] のフィールドが [Rural_2km_Buffer] レイヤーの属性テーブルに追加されました。 追加された [Shape_Area] フィールドは、町丁目全体の面積です。

  11. [Shape_Area] フィールドを右クリックし、[フィールド] を選択してフィールド ビューを開きます。
  12. [Shikoku_Rural_Population.Shape_Area][エイリアス] セルをダブルクリックして、名前を [Cho-cho-moku area] に変更します。

    追加された面積フィールドのエイリアス

    これで式を作成して NULL フィールドのデータを算出できます。 まず、2 km バッファー内の各町丁目の面積の割合を計算します。

  13. フィールド ビューを閉じます。 変更を保存するよう求められた場合は、[はい] をクリックします。
  14. 属性テーブルで [Percent Area in Buffer] フィールドのヘッダーを右クリックし、[フィールド演算] を選択します。

    [フィールド演算 (Calculate Field)] オプション

    [ジオプロセシング] ウィンドウが開いて、[フィールド演算 (Calculate Field)] ツールが表示されます。 面積の割合を特定するには、クリップした面積を町丁目の面積で除算します。

  15. ツール パラメーターの [式][フィールド] リストで、[Rural_2km_Buffer.Shape_Area] をダブルクリックします。

    式の作成

    このフィールドが式に追加されます。

  16. 割り算記号をクリックし、[Cho-cho-moku Area] をダブルクリックします。

    最終的な式は次のようになります。

    !Rural_2km_Buffer.Shape_Area! / !Shikoku_Rural_Population.Shape_Area!

    [Area_Proportion] フィールドを計算する式

  17. [OK] をクリックします。

    [Percent Area in Buffer] フィールドは、2 km 圏内の各町丁目の広さを、割合またはパーセンテージとして表します。 これらの値を使用し、バッファー内の各町丁目の人口を推定します。今回は、面積の割合と総人口を乗算します。

  18. [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールで、以下のパラメーターを変更します。

    • [フィールド名][Population in Buffer] を選択します。
    • [式] で、既存の式を削除し、次の式を作成または入力します。

    !Rural_2km_Buffer.Area_Proportion! * !Shikoku_Rural_Population.D0001!

    バッファー内の人口を推定する [フィールド演算 (Calculate Field)] ツール パラメーター

  19. [OK] をクリックします。

    [Population in Buffer] フィールドが計算されます。 その結果、2 km のバッファー内の各町丁目について推定した人口が算出されます。

総人口の集計

ここまでの手順で、バッファー内の各町丁目に住む人口を推定しました。 次に、これらの値を集計して総人口を特定します。 その値を四国の総人口と比較し、全季節利用可能な道路にアクセスできる人口の割合を推定します。

  1. 属性テーブルで [ObjectID] 見出しを右クリックし、[サマリー] を選択します。

    [サマリー] オプション

    [ジオプロセシング] ウィンドウに [要約統計量 (Summary Statistics)] ツールが開きます。 このツールは、指定したパラメーターに基づいて、属性フィールドの情報を集計します。 このツールを実行して、バッファー内の人口の合計を算出します。

  2. [要約統計量 (Summary Statistics)] ツールで、次のパラメーターを入力します。

    • [出力テーブル] で、出力の名前を「Shikoku_Rural_Access」に変えます。
    • [統計フィールド][フィールド][Rural_2km_Buffer.Pop_Proportion] を選択します。
    • [統計情報の種類] で、[合計値] を選択します。

    [要約統計量 (Summary Statistics)] ツールのパラメーター

  3. [OK] をクリックします。

    ツールが実行され、Shikoku_Rural_Access テーブルが [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] に追加されます。

  4. [Rural_2km_Buffer] 属性テーブルを閉じます。

    作成したテーブルを開く前に、[要約統計量 (Summary Statistics)] ツールをもう一度実行します。 今回は、[Shikoku_Rural_Population] レイヤーを使用して四国地方の総人口を計算します。

  5. [ジオプロセシング] ウィンドウを開き、[要約統計量 (Summary Statistics)] ツールを検索して開きます。
  6. [要約統計量 (Summary Statistics)] ツールで、次のパラメーターを変更します。

    • [入力テーブル] で、[Shikoku_Rural_Population] を選択します。
    • [出力テーブル] で、出力の名前を「Total_Rural_Population」に変えます。
    • [統計フィールド][フィールド][2015 Total Population] を選択します。
    • [統計情報の種類] で、[合計値] を選択します。

  7. [実行] をクリックします。

    [Total_Rural_Population] テーブルが [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。 次に、2 つのテーブルの集計値を比較します。

  8. [コンテンツ]  ウィンドウで、 [Shikoku_Rural_Access] を右クリックし、 [開く] を選択します。

    このテーブルには 3 つのフィールドがあります。 [SUM_Pop_Proportion] フィールドの値は 736,316 です。 この値は、四国地方の全季節利用可能な道路から 2 km 圏内に住む推定地方人口を表します。 この値をコピーし、地方の総人口と比較します。

  9. [SUM_Pop_Proportion] 値をダブルクリックして編集し、Ctrl + C キーを押してコピーします。

    セル値のコピー

  10. [コンテンツ] ウィンドウで、[Total_Rural_Population] テーブルを右クリックして [開く] を選択します。

    このテーブルの [SUM_D0001] フィールドは、四国の地方人口の合計 (872,986) を表します。 新しいフィールドを作成し、全季節利用可能な道路にアクセスできる人口の割合を計算します。

  11. [フィールドの追加] ボタンをクリックします。 次のパラメーターを使用して、フィールドを追加します。

    • [フィールド名] に「Percent_Access」と入力します。
    • [エイリアス] に「Percent Rural Access」と入力します。
    • [データ タイプ] では [Long] を選択します。

  12. リボンの [フィールド] タブの [変更] グループで、[保存] をクリックします。 フィールド ビューを閉じます。
  13. [Total_Rural_Population] テーブルで、[Percent Rural Access] 見出しを右クリックして [フィールド演算] を選択します。 [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールで、Ctrl + V を押して、ステップ 9 でコピーした値を貼り付けた後、式「(736316 / !SUM_D0001!) * 100」を作成して [OK] をクリックします。

    [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールのパラメーター

    解析によると、四国の地方人口のおよそ 84 パーセントが全季節利用可能な道路の 2 km 圏内に住んでいると推測できます。

    計算後の [Percent Rural Access] フィールド

    解析によると、四国の地方人口のおよそ 80 パーセントが全季節利用可能な道路の 2 km 圏内に住んでいると推測できます。

  14. テーブルを閉じて、プロジェクトを保存します。

このレッスンでは、全季節利用可能な道路のデータを追加して、その道路周辺に 2 km バッファーを作成し、近接解析を行いました。 次に、バッファーを交差する各町丁目の人口を推定しました。 その後、全季節利用可能な道路の 2 km 圏内に住む合計地方人口の割合を特定しました。 作成したサマリー テーブルをもとに、日本の四国地方に関する SDG 指標 9.1.1 の状況を報告できます。

このワークフローは、他の地域や国の SDG 指標 9.1.1 の報告にも応用できます。 ここで学習した空間解析手法を活用し、他の主要課題に対する人口統計的な情報を得ることもできます。

その他のレッスンについては、「Learn ArcGIS Lesson ギャラリー」をご参照ください。