都市モデルの作成と構成

フィジーのスバの都市計画構想を開始するため、まず空の都市モデルを作成します。 モデルを作成したら、カスタム ベース レイヤー、区画とゾーニングの境界、空間と建物のタイプ、カスタム インジケーターなど、選択したエリアの主要なデータ レイヤーを組み込みます。 カスタム ベース レイヤーを統合することで、都市構造に関する状況に応じた知見と詳細な視点が得られます。 さらに、フィジーの海岸線に沿って、小規模な洪水 (やっかいな洪水) と大規模な洪水 (100 年に一度の頻度で発生する熱帯低気圧など) を表すコンテキスト レイヤーを含めると、気候変動の影響を視覚化するのに役立ちます。

都市モデルの作成

ArcGIS Online に都市モデルを作成します。 はじめに、計測単位をメートル法に変更し、フィジーで使用されている計測単位に合わせます。

  1. ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  2. リボンで自分のユーザー名をクリックし、[設定] を選択します。

    設定

  3. [単位] セクションで [メートル法] をクリックします。

    メートル法

    変更は自動的に保存され、単位がメートル法に設定されます。 単位の設定は、いつでも [米国規格] に戻すことができます。

    続いて、都市モデルを作成してコンテキスト レイヤーを追加します。 規模、リソースの制約、気候現象の影響など、スバ特有の課題を強調したいと考えています。

  4. リボンの [コンテンツ] タブをクリックします。 [コンテンツ] ページで [アプリの作成] ボタンをクリックします。

    アプリの作成ボタン

    注意:

    メニューには、さまざまなレイヤー タイプおよびアプリを作成するための多くのオプションがあります。 オプションはアカウントのライセンスに基づいており、リストに表示されるオプションはユーザーによって異なることがあります。

  5. ドロップダウン メニューで [Urban] を選択します。

    Urban アプリ

    都市モデルの位置を選択できるマップが表示されます。

  6. [モデルの位置を選択] で「Suva City」と入力し、検索結果から、[Suva City, Rewa Province, Central, FJI] をクリックします。

    スバ市を検索して選択します。

    マップ上のエリアの周囲に境界線が引かれます。

    フィジー、スバ市周囲の境界線

    都市モデルのエリアの特定に成功しました。 次に、ベースマップと座標系の選択をスキップし、テンプレートを選択します。

  7. [テンプレート] で、ドロップダウン メニューをクリックし、[USA デフォルト] を選択します。

    USA デフォルト テンプレート

    [USA デフォルト] テンプレートには、構成済みの空間用途、建物タイプ、ゾーニング タイプ、指標、およびインジケーターとしての ArcGIS Living Atlas of the World データセットのセットが含まれています。 このテンプレートは、国際的なモデルであっても、作業を開始するためのベースとなるため、推奨されます。修正や地域化が可能であり、人口、住宅戸数、排出量など、計画シナリオの分析で一般的に使用される多くの指標が含まれています。

    次に、区画レイヤーを追加して、3D の建物や樹木を地域の土地利用規制のマップ上に配置できるようにします。

  8. [区画][フィーチャ レイヤーからインポート] をクリックします。
  9. [フィルター] ボタンをクリックし、[組織] で、ドロップダウン メニューをクリックし、[すべて] を選択します。

    すべてオプション

  10. 検索ボックスに「suva」と入力します。 [SuvaParcels] レイヤーをクリックし、[次へ] をクリックします。

    SuvaParcels レイヤー

  11. ステップ 2 では、[サブレイヤー] を選び、[次へ] をクリックします。

    画面が表示されて、フィールドを照合できます。 デフォルト設定を使用します。

  12. フィーチャを整合チェックするには、[次へ] をクリックします。 整合チェックが完了し、372 個のフィーチャが整合チェックされたら、[閉じる] をクリックします。

    都市モデルに区画が追加されました。

    都市モデルに追加されたスバ区画

    [ゾーニング] オプションは空白のままにし、フィーチャは後でインポートします。

  13. [都市モデルの選択] ボタンをクリックします。

    都市モデルが生成されるには、数分かかる場合があります。 モデルが作成されると、自動的に分析範囲にズームします。

    都市モデルを作成し、参照用の区画レイヤーを追加しました。 次に、モデルにゾーニングに関する情報を追加します。

モデルに追加されたゾーニングの説明

次に、ゾーンの境界に関するゾーニングの説明を追加します。

  1. リボンの [管理] ボタンをクリックします。

    管理ボタン

  2. リボンで [記録システム] ドロップダウン メニューをクリックし、[ゾーニング タイプ] を選択します。

    ゾーニング タイプ オプション

    ゾーニング タイプのリストのページが表示されます。 これらを削除し、独自のものを追加します。

    ゾーニング タイプのリスト

  3. [ゾーニング タイプ] セクションで [複数を削除] ボタンをクリックします。

    複数を削除ボタン

  4. [色] の横で、5 つのゾーニング タイプすべてのチェックボックスをオンにして選択し、[削除: 5] ボタンをクリックします。

    ゾーニング タイプの選択と削除

  5. [アイテムの削除] ウィンドウで [削除] をクリックします。

    次に、ゾーニング情報を含むテーブルをダウンロードし、都市モデルに追加します。

  6. SuvaZoningTable をダウンロードします。
  7. [追加] で、ドロップダウン メニューをクリックして [スプレッドシートから] を選択します。

    スプレッドシートからの追加

  8. [ファイルのアップロード] で、[ファイルの選択] ボタンをクリックします。

    ファイルの選択ボタン

  9. [SuvaZoningTable] を保存した場所を参照して選択し、[開く] をクリックします。 [次へ] をクリックします。

    [ラベル][名前] などの一部のフィールドは自動的に照合されますが、照合されないフィールドもあります。

    デフォルトで照合されるフィールド

    次に、[説明][カスタム ID] フィールドを照合します。

  10. [説明] フィールドで、ドロップダウン メニューをクリックし、[名前] を選択します。 同様に、[カスタム ID] フィールドで、[ラベル] を選択します。

    マッピングされた説明フィールドとカスタム ID フィールド

  11. [次へ] をクリックして、ゾーニング タイプをインポートします。 10 個のフィーチャが整合チェックされ、インポートされたら、[閉じる] をクリックします。

    インポートされたゾーニング タイプ

    スバ市に固有のゾーニング タイプを都市モデルにインポートしました。

  12. リボンで [記録システム] をクリックし、[ゾーニング境界] をクリックします。

    ゾーニング境界オプション

  13. [追加] ボタンをクリックします。

    追加ボタン

    [ゾーニング境界のインポート] ウィンドウが表示されます。

  14. [フィルター] ボタンをクリックし、[My organization] ドロップダウン メニューをクリックし、[すべて] を選択します。 [検索] ウィンドウに「suva zoning」と入力します。

    スバ ゾーニング レイヤーを検索します。

  15. Learn_ArcGIS が所有する [スバ ゾーニング] レイヤーを選択し、[次へ] を 2 回クリックします。
  16. [フィールド] ステップで、[ソース内のフィールド][ゾーニング タイプ] フィールドと [カスタム ID] フィールドの両方に対し、ドロップダウン メニューをクリックして、[ラベル] を選択します。

    照合されたフィールド

  17. [次へ] をクリックします。
  18. 77 個のフィーチャが整合チェックされ、インポートされたら、[閉じる] をクリックします。
  19. リボンの [概要に戻る] ボタンをクリックします。

    概要に戻るボタン

    スバ市に固有の区画とゾーニング情報を都市モデルに追加しました。

これで、モデルには、策定する計画に組み込む予定の既存の条件と規制に関する必要な情報がすべて追加されました。


ゾーニング プランの開発

プランにより、より広いエリアでの長期開発のためのさまざまなシナリオを設計し比較できます。 プランには土地利用とゾーニングの 2 種類があります。 土地利用プランでは、計画立案者は、大規模エリアの将来の土地利用を提案することができます。 ゾーニングプランは通常、規模のより小さいエリアを対象に、土地利用規制を検討します。 計画立案者は、既存の規制を考慮したシナリオを提案することも、既存の規制を変更して新しいシナリオを提案することもできます。

次に、現状に対処し、レジリエンスを強化する変更を提案するゾーニング プランを作成します。 現状を評価して情報に基づいた意思決定を行い、多様なコミュニティのニーズに対応しながら環境課題に耐えられる近隣地域を作り上げる方法を学びます。

ゾーニング プランの作成

まずスバを対象としたゾーニング プランを作成し、既存のゾーニング規制を改善してそのエリア内の気候レジリエンスを高めます。

  1. オーバービューで、[追加] ボタンをクリックし、[プラン] を選択します。

    プランを追加します。

    区画の境界が表示されます。 また、ポインターが十字形になり、移動すると標高と面積が表示されます。

    表示された区画の境界

    分析範囲の境界を描画したり、インポートしたりできます。 境界を描画します。

  2. 途中でクリックして頂点を追加しながら、プランの境界エリアを描画します。

    プランの境界

    注意:

    境界は、例で示す境界とまったく同じである必要はありません。

  3. ダブルクリックしてスケッチを終了します。
  4. [ゾーニング プランの作成] ウィンドウで、[名前] に「Suva Flood Resilient Zoning Plan」と入力し、[プランの作成] をクリックします。

    完成したプランの境界

    デジタル化された境界が表示されます。

  5. リボンで、[Suva Sustainable Zoning Plan] をクリックし、[プランの構成] をクリックします。

    プランの構成のオプション

  6. [詳細カード] ウィンドウで、次の情報を入力します。
    • [説明] には、「Urban master plan for a new flood resilient mixed-use neighborhood」をコピーして貼り付けます。
    • [開始日] については、日と月はそのままで、年を [2023] に設定します。
    • [終了日が開始日と同じ] をオフにします。
    • [終了日] については、日と月をそのままにして年を [2030] に設定します。

    設定された開始日と終了日

    2018 年に発表された Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC) の「Global Warming of 1.5°C」に関する特別報告書は、気温上昇を 1.5°C に抑える可能性を高くするためには、2030 年までに大幅な排出量削減を行うことが重要だと強調しています。 多くの政府当局はこれを具体的な気候変動対策の期限として採用しています。この期限はまた、これらの当局が、それまでの進捗状況に基づいて戦略を再評価すべきタイミングでもあります。

  7. [オーバービュー設定][注目][注目] をオンにします。
  8. [設計の設定] の下にある編集ボタンをクリックします。

    編集ボタン

    スバが直面している気候課題を示すコンテキスト レイヤーを選択します。

  9. [プランのコンテキストの選択] ウィンドウで、[フィルター] ボタンをクリックし、ポータルを [すべて] に設定します。
  10. 検索ボックスに「suva minor」と入力します。
  11. [Suva minor and moderate flooding] Web シーンをクリックし、[選択] をクリックします。

    Suva flood レイヤー

    このコンテキスト シーンがプランに追加されます。

    追加されたコンテキスト シーン

  12. リボンで、[プランに戻る] ボタンをクリックします。

    プランに戻るボタン

    新しいゾーニング プランが追加されました。

    ビューに表示されたゾーニング プラン

    スバ エリアのゾーニングを変更する前に、シーンを分析して洪水が発生しやすいエリアを視覚的に特定します。

  13. 必要であれば、分析範囲にズームし、水辺に近い (洪水リスクが高い) 区画を調査します。

    洪水ゾーン エリア

    このエリアは軍事施設の一部です。 ここにある建物やインフラストラクチャの多くは移転できません。 このエリアは洪水の危険性も高いため、影響の少ない開発を優先することが重要です。 洪水の影響を軽減するには、非浸水エリアを増やす開発や、浸水を妨げる用途 (たとえば、交通量の多い場所のコンパクト化) の開発を進める必要があります。

標高の分析と適切なエリアの特定

次に、標高の変化を調べ、密度を高められるエリアを視覚的に特定して、洪水エリア内にある企業や住民の移転の可能性に対応します。

  1. 垂直方向のツールバーの下部にある [解析] ボタンをクリックします。 ポップアウト ツールバーで、[断面] ボタンをクリックします。

    断面ボタン

  2. シーン上で、区画の西側の海をクリックしてラインを開始し、東に向かってクリックを続けて追加セグメントを作成します。

    標高ライン

  3. 断面ラインを終了するには、RB ゾーンの近くの外側をダブルクリックします。
  4. チャート内で、標高線に沿ってポインターを移動して標高の変化を調べます。

    [断面] ツールは、統計情報を含む標高断面チャートを表示します。 チャートを操作して、さらに多くの情報を表示できます。

    標高チャート

    チャート内の断面ラインに沿ってポインターを移動すると、オレンジ色の点がデジタル化したラインに沿って移動します。 このような簡単な分析で、分析範囲の標高断面を把握できます。これは、洪水対策や、事業所をより高い場所に移転する必要があるかどうかの判断に重要です。

    注意:

    必要に応じて、ハンドルを使用してラインを水平方向に移動したり、編集したりできます。標高断面図が動的に変化します。

  5. 断面ラインとチャートをクリアするには、[終了] をクリックします。

    終了 ボタン

    海岸沿いの住宅エリアや特別用途エリアは、標高差が約 50 メートルあります。 この住宅エリアは、密度を高められ、沿岸の洪水エリアから離れた場所の事業所や住民を収容します。

    次に、プランを分析して、現在のゾーニング割り当てと既存の条件を確認します。 これがスバの最初のシナリオになります。 現在、[既存] のシナリオと[シナリオ 1] のシナリオは同じです。 [シナリオ 1] を編集する前に、意味のある名前に変更します。

  6. リボンの [シナリオの構成] ボタンをクリックします。

    シナリオの構成ボタン

    [シナリオ] ウィンドウが表示されます。 ここでは、シナリオの名前を変更したり、説明を追加したり、他のシナリオを追加したりできます。

  7. [シナリオ] ウィンドウで、[シナリオ 1] を展開します。
  8. [名前] に「Flood Resilient Scenario」と入力し、[OK] をクリックします。

    シナリオ名を変更します。

    リボンのシナリオ名が更新されます。

    更新されたシナリオ名

    シナリオの開発にあたっては、[既存] のシナリオをクリックして 2 つのシナリオを比較できます。 次に、分析範囲内の既存のゾーニング割り当てを調査します。

  9. リボンで [ゾーニング] タブをクリックします。

    ゾーニング タブ

    それぞれのヘクタール数を示すゾーニングのリストが表示されます。

    ゾーニング割り当て

エリアの大部分が工業ゾーン (CD、CA、CB) に指定されており、海軍や産業活動に不可欠で移転できない重要な施設が設置されていることに注目してください。 これら必須の産業施設を維持することを優先し、同時に周囲の住宅エリアを強化して気候レジリエンスを高めます。

住宅エリアについては、強化された気候レジリエンス基準に準拠した住宅および小売店開発に対応するために、ゾーニングを変更することにします。 さらに、該当する場合は、沿岸地域に沿ってマングローブなどのグリーン インフラを導入します。 このグリーン インフラは沿岸の洪水に対する自然の防護壁として機能し、洪水を効果的に吸収したり、高潮を軽減したり、その他関連リスクを軽減したりします。

さらに、このエリアにバス ターミナルがあることで、洪水に対するレジリエンスを高める機会が生まれます。 洪水発生時の混乱のリスクを軽減するために、これらのターミナルを洪水に強い材料で設計し、標高を高くすることが推奨されます。 さらに、ターミナル内および周辺に先進的な雨水管理システムを導入することで、洪水関連の課題を軽減し、悪天候時でも重要な輸送サービスの継続を確保できます。

洪水リスクの評価

このセクションでは、オーバーレイ地区を設定して、そのエリアの洪水リスクを分析します。 オーバーレイ地区の目的は、ゾーン内の開発にさらに厳しい基準を適用し、洪水危険ゾーンにある区画を保護することです。 オーバーレイ地区では、軽度および中程度の潜在的な洪水リスクに対策を講じます。 目標は、既存の軍事および産業用途を維持し、商業および住宅エリアを保護しながら退避を管理して、交通インフラストラクチャのレジリエンスを高めることです。

実装するアプローチでは、地域の洪水リスクを評価する Bathtub モデルから得られた結果を活用します。 オーバーレイ地区には、Bathtub モデルに従って、軽度および中程度の洪水の影響を直接受ける可能性があると特定された区画が含まれます。 これについては、NOAA の Detailed Method for Mapping Sea Level Rise Inundation をご参照ください。

洪水リスクを軽減するための区画の配置には、次の基準を用います。

  • 基点 - 1.302 m
  • 小規模洪水脆弱性 - +0.5 m --> 2 m
  • 中規模から大規模の洪水脆弱性 - +0.8 ~ 1.2 m --> 3 m

これらの閾値を使用して、中規模または大規模な洪水の影響を受ける可能性のあるすべての区画を選択します。

  1. リボン上の [開発] タブをクリックします。

    開発タブ

  2. ビューの上部近くにある垂直方向のツールバーで、[区画の適合性] ボタンをクリックします。

    区画の適合性ボタン

    [区画の適合性] ウィンドウが表示されます。 ここでは、適合性モデルに名前を付け、基準レイヤーを追加し、データを共通のスケールに再分類できます。

  3. [適合性モデル] で、[オプション] ボタンをクリックし、[名前の編集] を選択します。

    名前編集オプション

    デフォルト名が編集可能になります。

  4. Flood-Resilience Parcel Selection Model」を入力するか、コピーして貼り付けます。

    適合性モデルが作成されます。

    新しい適合性モデル

    適合性モデルができたので、条件を設定できます。

  5. [区画の適合性] ウィンドウで、[条件の追加] ボタンをクリックします。

    条件の追加ボタン

    [条件の追加] パネルが表示されます。

  6. [名前] に「Minor-Moderate Flood Vulnerability」と入力します。
  7. [ソース] で、[外部レイヤー] をクリックします。

    ソースとして設定された外部レイヤー

    洪水脆弱性レイヤーを ArcGIS Online から追加します。

  8. [外部レイヤー] で、編集ボタンをクリックします。 [フィルター] ボタンをクリックし、ポータルを [すべて] に設定します。
  9. 検索ボックスに「suva parcels」と入力します。
  10. Learn_ArcGIS が所有する [SuvaParcelsFloodRisk] レイヤーをクリックし、[選択] をクリックします。

    外部レイヤーのプロパティ

    [SuvaParcelsFloodRisk] レイヤーが基準に表示されます。

  11. [交差] で、[区画の重心] をクリックします。
  12. [フィールド] で、ドロップダウン メニューをクリックして、[MOD_FLOOD_INT] を選択します。

    交差およびフィールド パラメーター

  13. [OK] をクリックします。

    基準がウィンドウに追加されます。

    追加された最初の基準

    適合性分析では、使用するデータのスケールが異なっていてもかまいません。 たとえば、標高はメートル単位、距離はマイル単位で表すことができます。 さらに、単純な 1 ~ 10 のスケールに基づいてエリアをランク付けしたい場合もあるでしょう。 適合性分析における一般的なステップは、データセットを同様のスケールにすることです。 このプロセスは再分類と呼ばれます。 元の基準値は、0 から 10 までの共通の適合性スケールに再分類する必要があります (0 が不適切、10 が適切)。 洪水脆弱性が中程度の区画を特定したいと考えているとします。 これらの区画は 1 ~ 3 m の値です。

  14. [間隔] の 2 行目の[開始] に「1」と入力します。

    1 に設定された開始値と終了値

    間隔の開始値を設定すると、前の間隔の終了値にも同じ値が自動的に設定されます。

  15. 最初の間隔の [スコア] に「10」と入力します。 2 番目の間隔では、[スコア] の値を [0] のままにします。

    割り当てられたスコア

  16. [OK] をクリックし、[スコアの計算] をクリックします。

    スコアの計算

    各区画の適合性スコアが計算され、マップに結果が表示されます。

    区画の適合性

    適切な区画は緑色で表示され、不適切な区画赤色で表示されます。 分析から除外された区画は灰色です。

  17. マップ上で、緑色の区画をクリックします。

    累積スコアのポップアップ

    ポップアップが現れ、累積スコアが表示されます。

  18. ポップアップを閉じて、マップ上の青いヘッダーで [終了] をクリックします。

    これで区画が選択されたので、次のステップでは、洪水耐性に特化した専用のオーバーレイ地区を作成します。

ポリゴンの描画によるオーバーレイ境界の追加

ポリゴンを描画してオーバーレイ境界を追加するには、次の手順を実行します。

  1. リボン上で、オプション ボタンをクリックします。 [区画の適合性] の下で、[Flood-Resilience Parcel Selection] レイヤーをクリックしてオンにします。

    区画の適合性レイヤーがオン

  2. リボンで [ゾーニング] タブをクリックします。

    ゾーニング ボタン

  3. マップとゾーニング ウィンドウの間にあるツールバーで、[ゾーニング境界またはオーバーレイ境界の追加] ボタンをクリックします。

    ゾーニング境界またはオーバーレイ境界の追加ボタン

    ビューにツールバーが表示されます。

  4. 青い編集ヘッダー上で、[描画することで新しい境界を追加します。] ツールが選択されていることを確認します。

    描画することで新しい境界を追加します。ツール

  5. ツールバーで、[オーバーレイ] ボタンをクリックします。 [Coverage overlay] のドロップダウン メニューをクリックし、[Height overlay] を選択します。

    Height overlay オプション

    これでオーバーレイ境界を描画する準備が整いました。 境界の最初のいくつかのセグメントについては、既存の分析範囲の境界に従います。

  6. マップ上で、分析範囲の境界の南西の角をクリックして頂点を追加します。

    オーバーレイ境界の最初の頂点

  7. ポインターを北西の角に移動し、クリックして別の頂点を追加します。

    北西の角の頂点

  8. ポインターを北東の角に動かし、クリックして別の頂点を追加します。 ベースマップ上の道路が境界と交差する場所にポインターを移動し、もう一度クリックします。

    北東の角に追加された頂点

    次に、ベースマップ上の道路 (Edinburgh Drive) に沿ってクリックして西へ進みます。

  9. ホイール ボタンを使用してズーム インし、Edinburgh Drive に沿ってクリックしてオーバーレイ境界の頂点を追加します。

    Edinburgh Drive に沿った頂点

  10. クリックを続けて頂点を追加し、Rodwell Road に沿って南に進みます。

    Rodwell Road に沿った頂点

  11. クリックを続けて道路に沿って頂点を追加し分析範囲の境界の南端に到達したら、ダブルクリックしてスケッチを完成させます。

    完成したオーバーレイ境界の描画

  12. ツールバーで [OK] をクリックします。

    マップ上のオーバーレイ境界

    オーバーレイ境界はマップ上で紫色表示になります。

    ゾーニング ウィンドウの [オーバーレイ] セクションに、作成した高さオーバーレイが表示されます。

    ゾーニング セクションの高さオーバーレイ

    沿岸のレジリエンス オーバーレイ地区では、建物の高さやセットバックに関連するパラメーターが、海面上昇・高潮・洪水などの沿岸の危険要因に対するエリアのレジリエンスを強化するのに重要です。

    考慮すべきパラメーターとセットバックの一部を次に示します。

    • [最大高さ制限] - 海岸沿いの景色を遮ったり、嵐の際に風の抵抗を増大させる可能性のある高層建築物の建設を防ぐために、建物の最大高さ制限を 105 メートル (約 32.8 フィート) に指定します。
    • [海岸線のセットバック] - 平均最高潮位線 (MHHW) と交差する区画の端について、緩衝地帯を設けるために最低 10 メートルのセットバックを設定し、建物が海岸線から十分な距離、後退するようにします。 これにより、高潮被害のリスクが軽減され、自然な沿岸保護が可能になります。
    • [後方セットバック] - 洪水や浸食に対する保護を増強するために、すべての水域の MHHW マークから 7 メートルの後方セットバックを設置します。 このようなセットバックを設けることで、砂丘や植生などのグリーン インフラが整備され、その場所の滞留能力が増大します。
    • [側面セットバック] - 嵐の際の風による被害のリスクを軽減するために、側面セットバックを調整して隣接する建物間のスペース (最低 5 メートル必要) を広げます。
    • [植生要件] - 沿岸保護を補強するために、すべてのセットバック内に植生を植えることが求められます。 マングローブ、自生の草、砂丘の植生は洪水時の水を吸収し、浸食を軽減し、野生生物に生息地を提供します。
    • [杭または支柱上の構築] - セットバック エリア内の建物には杭または支柱の使用を義務付け、構造物を地上から少なくとも 1.5​ メートル高くして洪水のリスクを最小化し、水がその下を流れるようにします。
    • [重要インフラストラクチャのセットバック] - 発電所、水処理施設、緊急対応センターなどの重要なインフラストラクチャでは、不可欠なサービスを沿岸の危険要因から保護するために、MHHW から 15 メートルのセットバックが必要です。
    • [公共アクセスのセットバック] - 侵食や洪水を防ぎながら海岸線やビーチへの公共アクセスを維持するために、最低 10 メートルのセットバックが確保されるように設計されていることを確認します。

    もう 1 つの重要な要素は、区画カバレッジです。 すべての区画について、各ゾーンの区画カバレッジは次の値を超えません。

    • 商業 A - 80 パーセント
    • 商業 B - 70 パーセント
    • 商業 D - 50 パーセント
    • コミュニティ開発 - 70 パーセント
    • 指定用途 - 10 パーセント
    • 一般産業 - 60 パーセント
    • レクリエーション スペース - 0 パーセント
    • 住居 B - 30 パーセント
    • 特殊用途 - 70 パーセント

    建物の高さとセットバックに関するこれらの具体的な値は、地域の状況と規制を考慮しながら、海面上昇、高潮、洪水に対する沿岸エリアのレジリエンスを高めることを目的としています。

オーバーレイ境界のパラメーター調整

次に、オーバーレイ境界を編集して、上で説明したパラメーターを取り入れます。

  1. マップ上でオーバーレイ境界をクリックして選択します。

    選択されたオーバーレイ境界

    境界を選択する際、境界は水色で強調表示され、[Height overlay] ポップアップが表示されます。

  2. [Height overlay] ポップアップで、[変更] ボタンをクリックします。

    変更ボタン

    [オーバーレイの変更] ウィンドウが表示されます。

  3. [オーバーレイの変更] ウィンドウで、次のパラメーターを入力します。
    • [説明] に「Flood resilience overlay」と入力します。
    • [高さ] に「15」と入力します。
    • [範囲] に「70」と入力します。
    • [層とセットバック] で、[層の追加] ボタンをクリックし、[層 1] をクリックして展開します。
    • [前面の内部セットバック] には「10」と入力します。
    • [前面の道路のセットバック] には「10」と入力します。
    • [側面の内部セットバック] には「5」と入力します。
    • [側面の道路のセットバック] には「7」と入力します。
    • [背面の内部セットバック] には「7」と入力します。
    • [背面の道路セットバック] には「7」と入力します。

    セットバック

  4. [OK] をクリックします。
  5. オーバーレイ境界をクリックして選択します。

    表示される [Height overlay] ポップアップに、入力したパラメーターがリストされます。

    オーバーレイ境界のパラメーター

    プラン戦略の次の段階では、サイクロンや洪水に対するレジリエンスを高めるために、住宅エリア内のゾーニングの修正を進めることに重点を置きます。 これを実現するには、最低の床高、最大フロア数、セットバックなどの特定のパラメーターを決める必要があります。 これらの調整は、熱帯低気圧や洪水の影響に対する住宅構造の耐性を向上させるために不可欠です。 これらのゾーニング変更を正確に実施することで、コミュニティにとってより安全でレジリエンスのある生活環境を作り出し、異常気象に対する脆弱性を軽減することを目指します。

    ゾーニングの修正は次のとおりです。

    • [最低の床高] - 洪水が発生しやすいエリアに建設される新しい住宅の最低床高要件を高くします。 最下階の床を基本洪水高さ (BFE) より少なくとも 1 メートル高くするなど、具体的な標高基準を設定します。 これにより、住宅が洪水被害を受けにくくなります。
    • [最大フロア数] - サイクロンが発生しやすいエリアの住宅構造物に許可される最大フロア数を制限します。 たとえば、強風や高潮に対する脆弱性を軽減するために、新規建築を最大 2 階または 3 階建て、または高さ 6 〜 9 メートルに制限します。

      建物のセットバックの修正は次のとおりです。

      • [前面セットバック] - 住宅と道路または水辺の間の距離をとるために、前面セットバックを大きくします。 サイクロンや洪水が発生したときに緩衝地帯として機能するように、少なくとも 5 メートルにセットバックを広げ、構造物が損傷を受けるリスクを軽減します。
      • [後方セットバック] - 同様に、水域や洪水が発生しやすいエリアに面した建物では、後方セットバックを長くとります。 洪水に対する保護を強化し雨水管理を改善するために、少なくとも 7 メートルのセットバックを追加します。
      • [側面セットバック] - 隣接する建物間に十分なスペースを確保するために側面セットバック要件を調整し、サイクロンによる風害のリスクを軽減します。 特に脆弱な場所にある角地や物件では、少なくとも 3 メートルのセットバックを追加することを検討します。

        区画範囲については、敷地内で十分な水の貯留を確実に行うために区画範囲全体を制限することが目標です。 区画範囲の修正は次のとおりです。

        ゾーン許容される不浸透性エリア

        Commercial A

        80%

        Commercial B

        70%

        Commercial D

        50%

        Community Development

        70%

        Designated Use

        10%

        General Industry

        60%

        Recreation Space

        0%

        Residential B

        30%

        Special Use

        70%

        これらの修正を実装するには、住宅地のゾーニング タイプを変更します。

  6. ポップアップを閉じ、必要に応じてリボンの [ゾーニング] ボタンをクリックします。

    ゾーニング ボタン

  7. [ゾーニング タイプおよびオーバーレイ タイプ] ボタンをクリックします。

    ゾーニング タイプおよびオーバーレイ タイプ ボタン

    サイド パネルには、[ゾーニング タイプ][オーバーレイ タイプ] の 2 つのタブが表示されます。 [ゾーニング タイプ] タブがデフォルトで開いており、プランのゾーニング タイプが一覧表示されます。

  8. [Residential B] ゾーニング タイプの横にある [構成] ボタンをクリックします。

    Residential B ゾーニングの構成ボタン

    [ゾーニング タイプ:RB - Residential B (既存)] ウィンドウが表示されます。

  9. [パラメーター] タブをクリックします。

    パラメーター タブ

  10. 次のパラメーターを入力します。
    • [フロア] に「3」と入力します。
    • [高さ] に「10」と入力します。
    • [層とセットバック] で、[層の追加] をクリックして、[層 1] をクリックします。
    • [前面の内部セットバック] には「5」と入力します。
    • [前面の道路のセットバック] には「5」と入力します。
    • [側面の内部セットバック] には「3」と入力します。
    • [側面の道路のセットバック] には「3」と入力します。
    • [背面の内部セットバック] には「7」と入力します。
    • [背面の道路セットバック] には「7」と入力します。

    Residential B のセットバック

  11. [既存の変更] メッセージで [OK][はい] をクリックします。

高さと範囲を設定して、マップ上の洪水レジリエンス オーバーレイのパラメーターを編集しました。 また、オーバーレイのセットバックを定義し、それに応じて説明を設定しました。


適合性の高い区画の特定と建物の追加

適合性モデルの作成

このセクションでは、分析範囲内にあり、洪水が発生しやすいゾーンの外部に位置する区画を特定します。 洪水地帯から遠く離れ、緑地に近く、開発に適した最大の高さや区画カバレッジを超えない住宅区画を優先して選出します。 これらのエリアでは、密度を高め、多目的利用開発を可能にすることで、洪水の影響を受ける住宅区画や商業区画からの移転を受け入れられるようにします。

区画の選択基準には、次のようなものがあります。

  • 公園、緑地 - 公園や緑地へアクセスしやすい区画を優先することで、住民の生活の質を向上させ、レクリエーションの場を提供します。 400 ~ 800 m の距離は徒歩 5 ~ 10 分間に相当します。
  • 建物の高さ - 建物の高さが 10 m の区画を選択します。
  • 区画カバレッジ - 開発用の最大区画カバレッジを超えない区画を選択します。
  • 区画の標高 - 標高 8 m を超える、洪水地帯の範囲外の区画を優先します。
  • 洪水からの距離 - 選択する区画は、洪水リスク地帯の範囲外にある必要があります。
  • ゾーニング - 住宅 (RB) ゾーン内の区画を優先します。

区画の再開発の適合性を評価するために、適合性ツールを使用します。

  1. リボン上の [開発] タブをクリックします。
  2. ツールバーで、[区画の適合性] ボタンをクリックします。

    区画の適合性ボタン

    [区画の適合性] ウィンドウが表示されます。

  3. [適合性モデル] で、オプション ボタンをクリックし、[新しい適合性モデル] を選択します。

    新しい適合性モデル オプション

  4. オプション ボタンをもう一度クリックして、[名前の編集] を選択します。
  5. [適合性モデル] に「UPzoning suitability model」と入力します。

    編集後の適合性モデル名

    次に、モデルに条件を追加します。

  6. [条件] で、[条件の追加] ボタンをクリックします。

    条件の追加ボタン

    [条件の追加] パネルが表示されます。

  7. [名前] に「Building height」と入力します。
  8. [ソース] で、[外部レイヤー] をクリックします。 [外部レイヤー] で、編集ボタンをクリックします。

    外部レイヤー

  9. [外部レイヤーの選択] ウィンドウで、[フィルター: 2] ドロップダウン メニューをクリックし、[組織] をクリックし、[すべて] を選択します。

    すべてオプション

  10. 検索ボックスに「suvaparcels」と入力します。 結果のリストで、Learn ArcGIS が所有する [SuvaParcelsOriginalHeight] フィーチャ レイヤーをクリックします。

    SuvaParcelsOriginalHeight レイヤー

  11. [選択] をクリックします。
  12. [交差] で、[区画の重心] を選択します。 [フィールド] ドロップダウン リストで、[Est_Height] を選択します。

    交差オプションとフィールド オプション

  13. [OK] をクリックします。

    [条件の編集] パネルが表示され、条件のプロパティが表示されます。

    条件の編集パネル

    すでに適合性モデルに区画の高さの条件を入力しています。 次に、以前に使用したものと同じ 0 から 10 までのスケールでこれらの値を再分類して、解析時にすべてのレイヤーが同じ分類スケール (0 が不適合、10 が最も高い適合性) を使用するようにします。

  14. [再分類] で、[再分類の適用] チェックボックスがオンになっていることを確認します。

    外部レイヤーを使用している場合は、[再分類の適用] チェックボックスをオンにする必要があります。

  15. 2 つ目の間隔の [開始] に「10.1」、[終了] に「18」と入力します。

    開始と終了のスコアを設定

    間隔の開始値を設定すると、前の間隔の終了値にも同じ値が自動的に設定されます。

  16. 最初の間隔の [スコア] に「10」と入力します。 2 つ目の間隔の [スコア] に「1」と入力します。

    スコア値を設定

    この再分類により、建物の高さの最大値が約 10 m の区画がすべて選択され、状況がシンプルになります。

  17. [OK] をクリックします。

    建物の高さの条件

    この適合性モデルに [建物の高さ] 条件が追加されます。 適合性モデルにレイヤーを追加して設定するたびに、この条件がここに表示されます。 引き続き、条件を追加します。

ゾーニング条件の追加

次に、適合性モデルにゾーニング条件を追加します。

  1. 次の手順を実行して、適合性モデルにゾーニングを追加します。
    • [条件の追加] をクリックします。
    • [名前] に「Zoning」と入力します。
    • [ソース] で、[ゾーニング] をクリックします。
    • [フィールド][ゾーニング タイプ] を選択します。

    ゾーニングのプロパティ

  2. [OK] をクリックします。
  3. [条件の編集] パネルの [値] で、[値の追加] をクリックして、1 つ目のゾーン タイプを追加します。

    値の追加ボタン

  4. [値の追加] を 9 回クリックして、分析範囲内のすべてのゾーニング タイプを追加します。

    10 個のゾーニング間隔

    ゾーン タイプのラベルがリストに表示されます。 デフォルトではすべてのスコアが 0 に設定されています。 次に、それぞれのゾーニング タイプにスコアを割り当てます。

  5. ゾーニング タイプごとに、[スコア] の値を次のように編集します。
    • [CA][CB][CD][CDV] に「5」と入力します。
    • [DU][GI][PRF][RS][SU] では、値を [0] のままにします。
    • [RB] に「10」と入力します。

    ゾーニングのスコア

  6. [OK] をクリックします。

    建物の高さとゾーニングの条件

    これまでに、適合性モデルに建物の高さとゾーニングを条件として追加しました。 このモデルを完成させるために、さらに 4 つのレイヤーを追加する必要があります。

残りの条件の追加

次に、洪水からの距離、区画カバレッジ、区画の標高、公園への近さという残り 4 つの条件をモデルに追加します。

  1. 次の手順を実行して、洪水からの距離の条件を追加します。
    • [条件の追加] ボタンをクリックします。
    • [名前] に「Distance from flood」と入力します。
    • [ソース][外部レイヤー] をクリックし、編集ボタンをクリックします。
    • [フィルター: 2] ボタンをクリックし、ポータルを [すべて] に変更します。
    • Learn ArcGIS が所有する [SuvaParcelsFloodRisk] レイヤーを探して選択します。

    洪水リスク レイヤー

  2. [フィールド] で、ドロップダウン メニューをクリックし、[MOD_FLOOD_INT] を選択して、[OK] をクリックします。

    MOD_FLOOD_INT フィールド

    次に、洪水からの距離の条件に対して、開始と終了の値、およびスコアを割り当てます。

  3. [条件の編集] ウィンドウで、[間隔] の 2 行目について、[開始] の値を「1」に、[終了] の値を「3」に設定します。
  4. 1 行目について、[スコア] を「10」に設定します。

    洪水からの距離の条件の開始と終了の値

  5. [OK] をクリックします。

    適合性モデルの条件

    これで、3 つの条件レイヤーを適合性モデルに追加しました。 次に、区画の標高の条件を追加します。 建物の高さの条件で使用したものと同じ区画レイヤーを使用しますが、ここでは標高に対応するために異なる属性を選択します。

  6. 次の手順を実行して、区画の標高の条件を追加します。
    • [条件の追加] ボタンをクリックします。
    • [名前] に「Parcel elevation」と入力します。
    • [ソース] で、[外部レイヤー] をクリックします。
    • [外部レイヤー] で、編集ボタンをクリックします。
    • [フィルター: 2] をクリックし、ポータルを [すべて] に設定します。
    • Learn ArcGIS が所有する [SuvaParcelsOriginalHeight] レイヤーを探して選択します。
    • [フィールド] で、ドロップダウン メニューをクリックし、[max_Level_Int] を選択して、[OK] をクリックします。

    区画の標高の条件

  7. [OK] をクリックします。
  8. [条件の編集] ウィンドウで、[間隔の追加] を 2 回クリックして、間隔を 4 つにします。

    間隔の追加ボタン

    各間隔の開始と終了の値はそのままにしますが、スコアには異なる値を割り当てます。

  9. 各間隔の [スコア] を次のように設定します。
    • 間隔 1 - 2.5
    • 間隔 2 - 5
    • 間隔 3 - 7.5
    • 間隔 4 - 10

    区画の標高のスコア

  10. [OK] をクリックします。

    モデル内の 4 つの適合性レイヤー

    これで、4 つの条件レイヤーを適合性モデルに追加しました。 次に、区画カバレッジの条件を追加します。

  11. 次の手順を実行して、区画カバレッジの条件を追加します。
    • [条件の追加] ボタンをクリックします。
    • [名前] に「Lot coverage」と入力します。
    • [ソース] で、[外部レイヤー] をクリックします。
    • [外部レイヤー] で、編集ボタンをクリックします。
    • [フィルター: 2] をクリックし、ポータルを [すべて] に設定します。
    • Learn ArcGIS が所有する [Suva Study Area Percent Impervious By Parcel] レイヤーを探して選択します。
    • [フィールド] で、ドロップダウン メニューをクリックして、[Impervious] を選択します。

    区画カバレッジのプロパティ

  12. [OK] をクリックします。
  13. [条件の編集] ウィンドウで、[間隔の追加] を 2 回クリックして、間隔を 4 つにします。
  14. 各間隔の [スコア] を次のように設定します。
    • 間隔 1 - 2.5
    • 間隔 2 - 5
    • 間隔 3 - 7.5
    • 間隔 4 - 10

    区画カバレッジのスコア

  15. [OK] をクリックします。

    これで、5 つの条件レイヤーを適合性モデルに追加しました。 適合性モデルに追加する最後の条件レイヤーは、公園への近さです。

  16. 次の手順を実行して、公園への近さの条件を追加します。
    • [条件の追加] ボタンをクリックします。
    • [名前] に「Proximity to parks」と入力します。
    • [ソース] で、[外部レイヤー] をクリックします。
    • [外部レイヤー] で、編集ボタンをクリックします。
    • [フィルター: 2] をクリックし、ポータルを [すべて] に設定します。
    • Learn ArcGIS が所有する [Distance from parks 400 and 800 m] レイヤーを探して選択します。
    • [フィールド] で、ドロップダウン メニューをクリックして、[BUFF_DIST] を選択します。

    公園への近さのプロパティ

  17. [OK] をクリックします。
  18. 間隔 1 で、[スコア] の値を「10」に設定し、間隔 2 で、[スコア] の値を「8」に設定します。

    公園への近さのスコア

  19. [OK] をクリックします。

    追加されたすべての条件

    次に、条件に重みを割り当てます。 重みを使用すれば、たとえば、区画の標高は公園への近さよりも重要であるという相対的な重要度を、各条件に割り当てることができます。 この解析では、ゾーニングに高い重みを割り当て、その他のすべての条件は同じ重要度として扱います。

  20. [区画の適合性] ウィンドウの [条件] で、すべての条件の [重み付け] の値を [1] に設定するか、そうなっていることを確認します。ただし、[ゾーニング] だけは [重み付け] の値を [2] にします。

    条件の重み付けの値

    1 つの条件の重みを変更すると、他のすべての条件に対する相対的な重要度に影響します。 この調整結果が、他のすべての条件のパーセンテージ値に反映されます。 必要に応じて、名前の横のチェックボックスをオフにして、計算から特定の条件を除外できます。

  21. [スコアの計算] をクリックし、結果を表示します。

    スコアの計算ボタン

    マップ上に、適合性スライダーが表示されます。このスライダーをドラッグして、適合性の高い区画を選択できます。 スライダーを右にドラッグすると選択される区画が増え、左にドラッグすると選択される区画が減ります。

  22. スライダーを左右にドラッグしてみて、区画の選択にどのように影響するかを確認します。
  23. 終了したら、スライダーをドラッグして、33 の区画が選択されるようにします。

    適合性の高い区画の選択

  24. [終了] をクリックして、選択セットをそのまま保持し、プラン エディターに戻ります。

    終了 ボタン

    選択セットが保持され、これらの区画に対する作業を続行できます。

    選択された区画

    次に、選択区画を、新しい建物のデザインを実施するための基礎として使用します。

複数の建物の作成

条件レイヤーに基づいて最も適合性の高い区画を特定したので、次にそれらの区画に建物を開発していきます。 区画の選択後 [開発] タブがすでに開いているため、ワークフローの次のステップとして、建物の開発をすぐに開始できます。

  1. [開発] タブの [選択区画の計画済み開発 (33)] セクションで、[変更] ドロップダウン メニューをクリックし、[複数の建物タイプを適用] を選択します。

    複数の建物タイプを適用オプション

    [複数の建物タイプを適用] パネルが表示されます。 ここで、プランに追加する建物のタイプを指定できます。

  2. [計画済み開発][ターゲット] に「0」と入力します。

    ターゲットを 0 に設定

  3. [建物タイプの追加] ドロップダウン メニューをクリックして、作成できる建物のタイプを確認します。

    作成できる建物タイプ

    次に、幅広い建物タイプを追加し、それぞれのパーセンテージを定義します。 このチュートリアルでは以前に、区画の高さの制限を設定しました。そのため、ここでは低層の建物による多目的利用地域を作成します。

  4. 建物タイプのリストで、次のタイプを追加します。
    • Low-Rise Office w/ Retail (小売店舗付き低層オフィス)
    • Low-Rise Residential (低層住宅)
    • Low-Rise Residential w/ Retail (小売店舗付き低層住宅)

    追加された建物タイプ

    選択した建物タイプが [計画済み開発] リストに表示されます。 ターゲットのパーセンテージがすべて 0 になっています。 追加する建物タイプごとにパーセンテージを入力する必要があります。 また、合計を 100% にする必要があります。 このパーセンテージは、その建物タイプが選択した区画のいずれかに割り当てられる確率を表します。

    注意:

    合計が 100% にならない場合は、建物タイプを適用したときに、100% になるようパーセンテージの値が自動的に再分配されます。

    次に、建物タイプごとに、作成するターゲットのパーセンテージを更新します。

  5. 建物タイプごとに、[ターゲット] に次の値を入力します。
    • Low-Rise Office w/ Retail - 24%
    • Low-Rise Residential - 38%
    • Low-Rise Residential w/ Retail - 38%

    建物タイプごとのターゲットのパーセンテージ

  6. [複数の建物タイプを適用] をクリックします。

    複数の建物タイプを適用ボタン

    ビューが更新され、選択した建物が構成された区画が表示されます。

    ビューの建物

    建物がビューに表示されました。 建物が見やすくなるように、3D を有効にします。

  7. 画面の下部付近にあるサイド ツールバーで [3D] ボタンをクリックしてビューをタイル表示にします。

    3D ボタン

  8. ビューを画面移動したり傾けたりして、この地域とその建物が斜めから見やすく描画されるようにします。

    建物の 3D ビュー

  9. 閉じるボタンをクリックして、[複数の建物タイプを適用] パネルを閉じます。

    閉じるボタン

    これまで、この多目的利用地域に対して、建物を手短に開発しました。 [現在][ターゲット] のパーセンテージが一致していない点に注意してください。 建物タイプごとにターゲットを入力すると、Urban では、区画に対してユーザーが指定した仕様に基づいて、できる限り一致させようと努めますが、常に完全に一致するとは限りません。

カスタム建物タイプの作成

次に、沿岸洪水が発生しやすい地域における再開発に取り組みます。 そのために、洪水に耐えられる新しい建物デザインを導入します。 沿岸氾濫は甚大かつ高額な損害につながることが多く、特に建物の基礎、地下、下層階に影響を及ぼします。 建物が地盤面まで浸水し基礎が損傷した場合、損害の範囲は一層深刻化します。

この分析範囲には、約 1 m の BFE が設けられています。つまり、このエリアの構造物は、100 年に一度の洪水の発生時にも浸水のリスクを最小限に抑えるために、最下階の床が地表の少なくとも 1 m 高くなるよう建設するか嵩上げする必要があります。

ここでは最初のタスクとして、空間用途タイプを作成します。このタイプは後で、起こりうる洪水シナリオに耐えるよう設計された、オープン基礎 (パイルやピア) などの特定の建物の要素に適用されます。 詳細については、ThinkHazard をご参照ください。

  1. [開発] タブがアクティブな状態で、[建物と空間用途タイプ] ボタンをクリックします。

    建物と空間用途タイプ ボタン

    サイド パネルが表示され、[建物タイプ][空間用途タイプ] の 2 つのタブが表示されます。

    プラン内の建物

    [建物タイプ] タブがデフォルトで開きます。このタブには、プランに最近追加した建物タイプが表示されます。

  2. [空間用途タイプ] タブをクリックします。

    空間用途タイプ タブ

    プランに使用可能な空間用途タイプが表示されます。

    プランの空間用途タイプ

    次に、このプラン固有の空間用途タイプを追加します。

  3. 追加ボタンをクリックします。

    追加ボタン

    [新しい空間用途タイプ] ウィンドウが表示されます。

  4. 新しい空間用途タイプに対して、次の情報を入力します。
    • [ラベル] に「OF」と入力します。
    • [名前] に「Open Foundation」と入力します。
    • [デフォルトのフロアの高さ] に「2」と入力します。
  5. [OK] をクリックします。

    新しい空間用途タイプが空間用途タイプのリストに表示され、名前の横に提案フラグが付加されます。

    Open Foundation 空間用途タイプ

    次に、Open Foundation 空間用途タイプを使用して、建物タイプを作成します。

  6. [建物タイプ] タブをクリックして、追加ボタンをクリックします。

    建物タイプ タブの追加ボタン

    [新しい建物タイプ] ウィンドウが表示されます。

  7. [名前] に「Flood Resilient with Open Foundation」と入力します。

    次に、この建物タイプについて、[建物パーツの構成] セクションで建物のパーツを指定します。

  8. [建物パーツの構成] セクションで、追加ボタンをクリックして、1 つ目の建物パーツを追加します。

    建物パーツの構成セクション

  9. [空間用途タイプ] で、ドロップダウン メニューをクリックして、[Open Foundation] を選択します。

    Open Foundation タイプ

  10. [建物パーツの構成] セクションで、オプション ボタンをクリックし、[上にパートを追加] を選択します。

    上にパートを追加オプション

    [建物パーツの構成] セクションに 2 つ目のパーツが表示されます。

    2 つの建物パーツ

  11. 2 つ目のパーツで、[空間用途タイプ][その他] に設定します。

    2 つ目のパーツのその他の空間用途タイプ

  12. [OK] をクリックします。

    Flood Resilient with Open Foundation 建物タイプ

    [Flood Resilient with Open Foundation] 建物タイプがリストに表示され、[提案] タグが付加されています。

  13. 建物と空間用途タイプのパネルを閉じます。

    閉じるボタン

    次に、作成した建物タイプを、洪水リスク地帯の区画に適用します。 はじめに、これらを選択します。

  14. 垂直方向のツールバー上部にある [高度な選択] ツールをクリックします。 リボンの [四角形選択] ツールを選択し、沿岸部の洪水地帯の区画を囲む四角形を描画します。

    洪水地帯の選択区画

    注意:

    1 つの四角形ですべての区画を選択できない場合は、Shift キーを押しながら他の区画をクリックして選択できます。

  15. リボンの [完了] をクリックします。
  16. [開発] タブで [変更] をクリックし、[建物タイプの適用] を選択します。

    建物タイプの適用オプション

  17. 建物タイプのリストから [Flood Resilient with Open Foundation] を選択します。

    Flood resilient 建物タイプ

  18. 水域内などにある区画をクリックして選択を解除し、[完了] をクリックします。

    洪水地帯の建物

    指定した区画の 1 つ目のパーツが変更され、洪水への耐性のある建物としてシンボル表示されました。

    このプランでは、再開発基準に準拠したさまざまな建物タイプが混在しています。 このエリアを多目的利用地域に転換し、同時に気候へのレジリエンスも向上させるような、実行可能なプランを作成できました。

コミュニティ レジリエンス ハブの立地決定

次に、コミュニティ レジリエンス ハブの立地に適した場所を見つけます。 この場所は通常はコミュニティ センターとして機能しますが、緊急時には物資の配布や生活支援を行うための中心拠点となります。

候補地の特定には、次のような条件を使用できます。住宅地から徒歩で行ける距離にあること、未開発地域ではなく、広大な不浸透性エリアを含む土地にあること (既存の建物がないことが望ましい)、特定された洪水危険地帯から遠く離れていること、地域の他の施設に近いか、公園などの公共施設内に位置していること。

区画のコミュニティ レジリエンス ハブとしての適合性を評価するために、前の手順と同様に適合性ツールを使用します。

  1. [開発] タブがアクティブな状態で、[区画の適合性] ボタンをクリックします。

    区画の適合性ツール

    [区画の適合性] ウィンドウが表示され、[Upzoning suitability model] の条件が表示されます。 今回の適合性解析の条件はこれとは異なるため、新しい適合性モデルを作成して条件を追加します。

  2. [適合性モデル] で、オプション ボタンをクリックし、[新しい適合性モデル] を選択します。
  3. 名前として「Community resilience hub」と入力します。

    名前: Community resilience hub

  4. [条件] で、[条件の追加] ボタンをクリックします。

    [条件の追加] パネルが表示されます。

  5. 洪水リスクの条件について、次の手順を実行します。
    • [名前] に「Flood risk」と入力します。
    • [ソース][外部レイヤー] をクリックし、編集ボタンをクリックします。
    • [フィルター: 2] ボタンをクリックし、ポータルを [すべて] に変更します。
    • Learn ArcGIS が所有する [SuvaParcelsFloodRisk] レイヤーを探して選択します。
    • [フィールド] で、[MOD_FLOOD_INT] を選択します。

    洪水リスクの条件

  6. [OK] をクリックします。
  7. 間隔 2 で、[開始] の値を「1」に、[終了] の値を「3」に設定します。
  8. 間隔 1 で、[スコア] を「10」に設定し、[OK] をクリックします。

    洪水リスクの間隔

    洪水リスクの条件を追加しました。 次に、不浸透性エリアの条件を追加します。

  9. 不浸透性エリアの条件について、次の手順を実行します。
    • [条件の追加] ボタンをクリックします。
    • [名前] に「Impervious area」と入力します。
    • [ソース][外部レイヤー] をクリックし、編集ボタンをクリックします。
    • [フィルター: 2] ボタンをクリックし、ポータルを [すべて] に変更します。
    • Learn ArcGIS が所有する [Suva Study Area Percent Impervious By Parcel] レイヤーを探して選択します。
    • [フィールド] で、[Impervious] を選択し、[OK] をクリックします。
    • [間隔] についてはデフォルト値のままにします。
    • 間隔 2 で、[スコア] の値を「10」に設定し、[OK] をクリックします。

    不浸透性エリアの間隔

    次に、区画エリアの条件を追加します。 この条件については、外部レイヤーを使用せず、区画オプションを条件のソースとして使用します。

  10. 区画エリアの条件について、次の手順を実行します。
    • [名前] に「Parcel area」と入力します。
    • [ソース] で、[区画] をクリックします。
    • [フィールド] で、[区画の面積] を選択し、[OK] をクリックします。
    • [間隔の追加] を 3 回クリックします。
    • 間隔 2 で、[開始] の値を「5000」に設定します。
    • 間隔 3 で、[開始] の値を「7000」に、[終了] の値を「10000」に設定します。
    • 間隔 1 で、[スコア] の値を「3」に設定し、間隔 2 で、[スコア] の値を「5」に設定し、間隔 3 で、[スコア] の値を「10」に設定します。

    区画面積の間隔

  11. [OK] をクリックします。

    最後に、施設への近さの条件を追加します。

  12. 施設への近さの条件について、次の手順を実行します。
    • [条件の追加] ボタンをクリックします。
    • [名前] に「Proximity to amenities」と入力します。
    • [ソース][外部レイヤー] をクリックし、編集ボタンをクリックします。
    • [フィルター: 2] ボタンをクリックし、ポータルを [すべて] に変更します。
    • Learn ArcGIS が所有する [WalkTimesAmenities5to10mins] レイヤーを探して選択します。
    • [フィールド] で、[ToBreak] を選択し、[OK] をクリックします。
    • 間隔の値はそのままにします。
    • [スコア] の値を、間隔 1 では「10」に、間隔 2 では「5」に設定します。

    徒歩時間のスコア

    これで、コミュニティ レジリエンス ハブに関して、適合性モデルにすべての条件を追加しました。 次に、最も適合性の高い区画を選択します。

  13. [OK] をクリックします。
  14. [スコアの計算] をクリックして、適合性の高い区画を選択します。

    スコアの計算ボタン

  15. 1 つの区画が選択されるまで、青いスライダーを左に動かします。

    1 つの選択区画

    コミュニティ レジリエンス ハブの立地に関するすべての条件に最も適合した区画が 1 つ選択されました。

  16. [完了] をクリックします。

    次に、選択した区画にハブを開発します。

コミュニティ レジリエンス ハブの開発

このコミュニティ レジリエンス ハブは、空間解析やシナリオ モデリングのためのツールを提供しており、この地域で気候へのレジリエンスの高い将来設計を形作るようプランを調整できます。

まず、区画を分割します。

  1. [開発] タブがアクティブな状態で、[区画の編集] ボタンをクリックします。

    区画の編集ボタン

  2. 選択区画を拡大します。

    選択区画の拡大

  3. リボンの [分割] ボタンをクリックします。

    分割ボタン

  4. 選択区画外をクリックし、反対側の選択区画外をダブルクリックして、区画を分割するラインを描画します。

    区画の分割ライン

    注意:

    自由に区画を分割してかまいませんが、その場合は操作している画面とチュートリアルの画像が一致しなくなる点に注意してください。

  5. リボンの [OK] をクリックし、[完了] をクリックします。

    分割された区画

    デジタイズされたラインに基づいて区画が分割されます。 次に、区画に建物を適用します。

  6. [開発] タブで、[変更] ドロップダウン メニューをクリックし、[建物タイプの適用] を選択します。

    使用可能な建物タイプのリストが表示されます。 すでに建物タイプが割り当てられた区画を選択している場合、リストでハイライト表示されます。 現時点では、この区画に割り当てられた建物タイプはありません。

  7. [建物タイプの選択] で、[Flood Resilient with Open Foundation] をクリックします。

    割り当てられた建物タイプ

    ビューの建物が更新されます。

    コミュニティ レジリエンスの建物

    選択した区画と交差している既存の建物は、割り当てられた建物の開発のために解体されます。 プランの作成が完了しました。次に、この提案予定の変更内容を解析して、提案する開発プランのゾーニング タイプ、空間用途タイプ、キャパシティ インジケーターを検証します。

  8. リボンの [ゾーニング] タブをクリックします。

    ゾーニング タブ

    シナリオの異なるゾーニング タイプの比率が表示されます。

    シナリオ内のゾーニング

    注意:

    ゾーニング、空間用途タイプ、キャパシティ インジケーターの値は、各自異なる可能性があります。

    ここでは、提案するプランの各ゾーニング タイプの広さを解析します。 たとえば、場合によっては、指定された広さの緑地をエリア内に確保する必要があるので、ここでその比率を確認できます。

  9. [開発] タブをクリックし、[開発] をクリックします。

    プランの空間用途タイプ

    シナリオの異なる空間用途タイプの比率が表示されます。

    各空間用途タイプの面積を解析し、必要に応じてプランを調整できます。

このチュートリアルでは、気候問題へのレジリエンスを高めながら、多目的利用地域を発展させるという目的を持って、スバのゾーニング プランを作成しました。 最初に、さまざまな気候要因を考慮しながらプランを練り、次に、多様な用途に対応できるようにゾーニング規制を編集しました。 さらに、活気があり気候へのレジリエンスもある多目的利用地域というビジョンに沿った新しい建物を開発することで、それらの変更を実施しました。 最後に、プランを解析して、当初の目的と一致していることを確認しました。