過去の画像の取得

まず、対象地域 (タイのサムットソンクラーム県) を特定し、ArcGIS Living Atlas of the World から Landsat 画像を追加します。NASA の Landsat 衛星は、50 年近くもの間、地球の写真を撮影してきました。衛星画像テクノロジの進歩に伴い、収集するデータの品質と種類も向上しています。この大量の画像のアーカイブは、1 つのデータ レイヤーに圧縮され、ArcGIS Online で表示することができます。

分析範囲の特定

ArcGIS Online のマップ上でサムットソンクラーム県を特定します。

  1. ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
    備考:

    組織アカウントがない場合、ArcGIS の無料トライアルにサイン アップできます。

  2. [マップ] をクリックします。

    マップ リンク

    Map Viewerを開きます。マップ範囲は、組織のデフォルト範囲に設定されます。

  3. マップの右上にある検索ボックスに、「Samut Songkhram, THA」と入力します。検索ボックスの下に一致する場所が表示されたら、その場所をクリックします。

    検索結果

    マップにサムットソンクラーム市が表示されます。ポップアップが自動的に表示され、選択した場所であることを確認できます。

    マップ上のポップアップに表示されたサムットソンクラーム

  4. ポップアップを閉じ、マップの左上隅にあるズーム ツールを使用して、サムットソンクラーム県全体を表示します。

    サムットソンクラーム県全体を表示したマップ

行政区域と Landsat 画像の追加

マップの作成はベースマップから始まります。ベースマップは、マップに表示するデータの地図情報を提供します。衛星画像をマップに追加すると、ベースマップや行政区域は表示されなくなります。次に、行政区域のレイヤーを追加して、衛星画像とともにサムットソンクラーム県の範囲を表示します。追加する 2 つのレイヤーは、どちらも Living Atlas にあります。Living Atlas は、これまで収集された信頼性の高いすぐに使用できるグローバルな地理情報を格納した最も優れたコレクションです。Living Atlas のコンテンツは、テーマ別に整理され、パブリックに共有されて、ArcGIS Online のマップ ツールを使用してアクセスできます。次に、ダウンロードした Living Atlas データをマップに追加します。

  1. マップの左上にある [追加] をクリックし、[Living Atlas レイヤーの参照] をクリックします。

    Living Atlas レイヤーの参照

    [Living Atlas] ウィンドウが表示されます。すべての Living Atlas レイヤーのリストが表示されます。特定のカテゴリでリストをフィルター処理すると、必要なレイヤーを簡単に見つけることができます。

  2. [フィルター] ボタンをクリックします。

    [フィルター] ボタン

  3. [フィルター] ウィンドウで、[マップ エリア内のコンテンツのみを表示] をクリックします。
  4. [カテゴリ] をクリックし、メニューで [境界] を選択します。

    境界

  5. [境界と場所(World Boundaries and Places)] ([World Boundaries and Places Alternate] を選択しないように注意) で、[追加] ボタンをクリックします。

    [境界と場所 (World Boundaries and Places)] を追加

    レイヤーがマップに追加されます。レイヤー名が [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。[Living Atlas] ウィンドウは開いたままです。次に、Landsat 画像レイヤーを追加します。

  6. [フィルター] ウィンドウを閉じるには、ウィンドウの右上隅にある [X] をクリックします。
  7. [Living Atlas] ウィンドウで、[レイヤーの検索] に「Multispectral」と入力し、Enter キーを押します。

    「Multispectral」の検索

    検索結果の中に、[Multispectral Landsat] レイヤーがあります。

  8. [Multispectral Landsat] レイヤーをマップに追加します。

    [Multispectral Landsat] レイヤーの追加

    レイヤーがマップに追加され、レイヤー名が [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。

  9. [戻る] ボタンをクリックすると、[Living Atlas] ウィンドウが閉じます。

    [戻る] ボタン

  10. [コンテンツ] ウィンドウで、[境界と場所 (World Boundaries and Places)] レイヤーをクリックします。左側の垂直に並んだドットをクリックして、[Multispectral Landsat] レイヤーの上にドラッグします。

    [境界と場所 (World Boundaries and Places)] レイヤー名の左側にある垂直に並んだドット

    これで、衛星画像と行政区域が表示されました。

    新しいレイヤーの順序で表示されたマップ

マップを保存する

次に、マップを保存して、メタデータを設定します。

  1. マップの上にあるリボンで [保存] ボタンをクリックし、[保存] をクリックします。

    [保存] ボタン

  2. タイトルに「Land Use Change in Samut Songkhram, Thailand」と入力します。
  3. タグに次の語句を入力します。語句を入力するたびに Enter キーを押します。

    • Thailand
    • Historical
    • Imagery

  4. サマリーに「This map is a collection of images showing four decades of vegetation change in Samut Songkhram, Thailand.」と入力します。

    [マップの保存] ウィンドウ

  5. [マップの保存] をクリックします。

    指定したタイトル、タグ、サマリーとともにマップが保存されます。

タイのサムットソンクラーム県における土地利用の変化について、プレゼンテーションの基礎となるマップを作成しました。マップを頻繁に保存すると、作業の進捗内容を失わずに済みます。次に、マルチスペクトル Landsat レイヤーの過去のコレクションを詳しく調査して、特定の画像を時系列に表示するタイム アニメーションを作成します。


時間経過に伴う画像の表示

マップに追加したマルチスペクトル Landsat レイヤーには、Landsat 衛星がプログラムを開始してから取得したすべての画像が含まれています。そのため、レイヤーを時間対応にしてからフィルター処理して、アニメーションに必要な画像だけを選択および表示することができます。

次に、マルチスペクトル Landsat 画像レイヤーの時間機能を有効化します。次に、過去の画像を適切な速度で表示するようにタイム アニメーションを構成します。データセットをフィルター処理して、アニメーションに関連する特定の高品質な画像だけを使用するようにします。水分と植生の健康状態における季節的な変動に対応するため、年の大体同じ時期 (3 か月内) から画像を選択することも重要です。最後に、スペクトル バンドを赤外カラーに変更して、画像内の植生を強調します。こうすることで、一般ユーザーに土地利用の種類の違いをより明確に示すことができます。その後、Web アプリで使用するために、土地利用の種類が大きく変化したサムットソンクラームの地域を特定します。

タイム アニメーションの有効化

まず、レイヤーの時間機能を有効化します。この機能を有効にすると、分析範囲における 40 年間の衛星画像を検索できるようになります。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Multispectral Landsat] レイヤーにポインターを合わせます。[その他のオプション] ボタンをクリックして [タイム アニメーションの有効化] を選択します。

    タイム アニメーションの有効化

    [タイム アニメーション] ツールバーがマップ ウィンドウの下部に表示されます。また、タイムラインの最初の日付範囲 (1972 年 7 月 24 日~ 1977 年 7 月 24 日) にある画像だけを表示するようにマップが変化します。この地域の最初の画像をキャプチャするときにエラーが発生したため、マップ ビューアーの色が変わります (白色または青色)。

    マップ ウィンドウの下部にある [タイム アニメーション] ツールバー

    Landsat プログラムは 1972 年に開始されましたが、初期の Landsat 画像の多くは品質が低く、今回の場合は空白のタイルのみが表示されます。後で、このような問題のある画像をフィルター処理してデータセットから除外し、高品質の画像だけが表示されるようにします。まず、すべての画像を表示して、今回のプレゼンテーションに利用できそうな画像を調べます。

  2. [タイム アニメーション] ツールバーの [再生/一時停止] ボタンをクリックします。

    [再生/一時停止] ボタン

    タイムラインが再生され、使用可能なすべての画像が時系列に繰り返し表示されます。アニメーションの進行速度は変化を調べるのにあまり適していないため、タイム アニメーション ツールのデフォルト設定を変更して、再生速度を落とします。

    備考:

    画像の読み込みが完了する前に、次の画像が表示される可能性があります。すべての画像を調べるために、アニメーションを何度か再生する必要がある場合があります。

  3. タイム アニメーションの確認が終了したら、[再生/一時停止] ボタンをもう一度クリックして、アニメーションを一時停止します。

タイム アニメーション ツールの構成

このセクションでは、[タイム アニメーション] ツールバーのデフォルト設定を変更します。アニメーションを適切な速度で再生し、画像を 10 年間ごとに表示して、プレゼンテーションの構築を開始します。

  1. [タイム アニメーション] ツールバーの [構成] ボタンをクリックします。

    構成ボタン

    [時間設定] ウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、ある程度の時間が経過してからタイムラインが次の画像に移動するように、タイムラインの再生速度を変更できます。

  2. 再生速度を最も遅い設定に調整して、[OK] をクリックします。

    最も遅い設定にした再生速度

  3. タイム スライダーをもう一度再生します。

    タイム アニメーションの再生は遅くなりましたが、タイム スライダーが移動しないときにも画像が変化する場合があります。現在、タイム スライダーは 4 年間隔で分割されていますが、この期間中に複数の画像が撮影されている可能性があります。タイムラインの目盛ごとに 1 つの画像だけが表示されるように、表示間隔を狭くします。こうすると、時系列の Landsat 画像全体を表示するのに時間がかかるようになるため、タイムラインの期間も狭めて、1972 年から 1980 年の画像だけを表示するようにします。後で、他の 10 年間の画像を表示します。こうすることで、10 年間という管理しやすい期間で画像を調べ、それぞれの 10 年間の中で最高の画像も選択して、プレゼンテーションに含めることができます。

  4. [構成] ボタンをクリックします。[時間設定] ウィンドウで、[高度なオプションを表示] をクリックします。

    高度な設定には、アニメーションの期間と表示間隔をカスタマイズするオプションがあります。

  5. [期間] で、開始時間を「7/24/1972 12:00 AM」、終了時間を「1/1/1980 12:00 AM」に変更します。
  6. [時間表示] で、表示間隔を「1」年に変更します。

    [時間設定] ウィンドウ

  7. [OK] をクリックします。タイム アニメーションをもう一度再生します。
    ヒント:

    タイムラインの右側にある [前へ] ボタンと [次へ] ボタンを使用して画像を切り替えることもできます。

    1972 年から 1980 年のほとんどの年は、画像が存在しないか、品質が低くて利用できない画像しかありません。しかし、Landsat プログラムは、1978 年に分析範囲の有用な画像をキャプチャしています。

    分析範囲の 1978 年の画像を表示したマップ

    この画像をプレゼンテーションに使用して、1970 年代の土地利用を示します。後で、Landsat データセットをフィルター処理して、この画像とその他の期間の最適な画像のみを含めます。それには、レイヤーの取得日、または衛星が画像をキャプチャした日付を知る必要があります。

  8. マップ ウィンドウで画像をクリックして、画像のポップアップを開きます。

    画像のポップアップ

    この画像の取得日は、1978 年 12 月 15 日です。次のレッスンでは、データセットをフィルター処理するときに、この日付を使用します。まず、このプロセスを 1980 年代、1990 年代、2000 年代に対して繰り返し、プレゼンテーションに使用する各 10 年間の画像を検索します。また、2010 年から現在までの画像も検索して、最新の高品質な画像を見つけます。

  9. 紙 (または Word ドキュメント) に、次の情報を書き込みます。

    10 年日付

    1970 年代

    12/15/1978

    1980 年代

    1990 年代

    2000 年代

    最新

    備考:

    画像は、必ず年の同じ時期 (3 か月内) から選択してください。降雨の季節的な差異が、植生の健康状態の外観に影響する可能性があります。

  10. [構成] ボタンをもう一度クリックして [時間設定] ウィンドウを開き、[高度なオプションを表示] をクリックします。
  11. 終了時間を「1/1/1990 12:00 AM」、開始時間を「1/1/1980 12:00 AM」に変更します。
  12. 必要に応じて、再生速度を調整できます。

    [時間設定] ウィンドウ

  13. [OK] をクリックします。タイム アニメーションをもう一度再生します。画像が正しく表示されるように、必ずアニメーションを複数回再生してください。
    ヒント:

    アニメーションを 1 ~ 2 回再生した後に [前へ] ボタンと [次へ] ボタンを使用すると、画像の品質や雲量を簡単に評価できるようになります。

    Landsat プログラムは、この分析範囲における 1980 年代の画像を取得していません。プレゼンテーションでは、この 10 年間は空白が表示されます。幸い、その後の 30 年間には高品質な画像があります。

  14. 手順 10 ~ 13 を繰り返して、1990 年代と 2000 年代の画像、および最新の高品質な画像を表示します。各期間の画像を見つけたら、必ず分析範囲内をクリックして、表に日付を記録してください。各 10 年間には、次の時間設定を使用します。

    • 1990 年代
      • 開始時間: 1990/01/01 0:00
      • 終了時間: 2000/01/01 0:00
    • 2000 年代
      • 開始時間: 2000/01/01 0:00
      • 終了時間: 2010/01/01 0:00
    • 最新
      • 開始時間: 2010/01/01 0:00
      • 終了時間: <今日の日付>

    各期間のアニメーションを確認すると、次の日付の画像があったはずです。

    10 年日付

    1970 年代

    12/15/1978

    1980 年代

    画像がありません

    1990 年代

    10/24/1994

    2000 年代

    12/14/2004

    最新

    <今日の日付>

  15. マップを保存します。

最高品質の画像のフィルター処理

次に、マルチスペクトル レイヤーをフィルター処理して、それぞれの 10 年間で最高の画像のみを表示します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[Multispectral Landsat] レイヤーをポイントし、[フィルター] ボタンをクリックします。

    [フィルター] ボタン

    [フィルター: Multispectral Landsat] ウィンドウが開きます。このウィンドウでは、データをフィルター処理して、そのデータの一部のみを表示できます。フィルターは、属性値に基づいて作成できます。取得日属性に基づいてフィルターを作成します。

  2. ウィンドウの上部にある [編集] タブをクリックします。

    [フィルター: Multispectral Landsat] ウィンドウ

    デフォルトでは、フィルターを作成するための条件式ボックスは 2 つあります。今回は、選択した画像につき 1 つ、全部で 4 つの条件式ボックスを使用します。

  3. [別の条件式を追加] ボタンを 2 回クリックします。

    これで、4 つの条件式を使用できます。

  4. それぞれのフィルター条件式で、最初のドロップダウン メニューを [Acquisition Date] に変更します。2 番目のドロップダウン メニューが [である] に設定されていることを確認します。
  5. 各フィルター条件式の 3 番目のドロップダウン メニューを、プレゼンテーション用に選択した 4 つの画像の日付 (12/15/197810/24/199412/14/2004<今日の日付>) のいずれかに変更します。

    [取得日] の 4 つのフィルター条件式

  6. [フィルターの適用] をクリックします。

    フィルターが適用されますが、[タイム アニメーション] ツールバーで画像を表示する日付範囲が狭いままに構成されているため、画像は表示されません。

  7. [タイム アニメーション] ツールバーで、[構成] ボタンをクリックして、高度な設定を開きます。
  8. [期間] で、開始時間と終了時間を変更して、利用可能な日付範囲全体を表示します。
    ヒント:

    スライダー ハンドルをタイムラインの両端にドラッグすると、開始時間と終了時間を簡単に設定できます。

    利用可能な日付範囲全体に設定された期間

  9. [時間表示] で、表示間隔を「10」年に変更します。

    時間表示

  10. [OK] をクリックします。
  11. [再生/一時停止] ボタンをクリックして、画像を表示します。

    フィルターを作成したときに選択した 4 つの日付の画像だけが表示されます。1982 年から 1992 年の画像は、フィルターに追加しなかったため表示されません。

赤外カラーを使用した画像の機能強化

4 つの画像だけを使用しても、時間の経過に伴う土地利用の変化を伝えることは困難です。今のナチュラル カラーのまま画像を表示しても、植生、土地、水域の違いはわかりにくい可能性があります。特に、衛星のセンサーの性能が低かった初期の画像では、土地利用の違いを区別するのは困難です。時間の経過に伴う土地利用の変化をわかりやすくするために、画像のスペクトル バンド割り当てを変更します。

それぞれの Landsat 衛星は、可視光線の赤、緑、青の波長を取得して、人間の目で見えるような画像を表示します。しかし、通常は表示されない情報を取得するセンサーも搭載されています。これらのセンサーのデータから異なるスペクトル バンドを割り当てることで、さまざまな特長を強調することができます。たとえば、赤外センサーは、健康な植生を明るい赤、深い水域を黒で表示します。赤外カラーを使用して、土地利用の変化をよりわかりやすく表示します。

  1. [Multispectral Landsat] レイヤーにポインターを合わせて、[その他のオプション] ボタンをクリックして [画像表示] を選択します。

    画像表示

    [画像表示] ウィンドウが開きます。ここで、画像のバンド割り当てを変更できます。

  2. [レンダリング] で、[Color Infrared with DRA (DRA を使用した赤外カラー)] バンド割り当てを選択します。

    [Color Infrared with DRA (DRA を使用した赤外カラー)] バンド割り当て

  3. [画像調整機能] で、ストレッチ タイプを [標準偏差] に変更します。
    備考:

    ストレッチ機能を使用すると、異なるコントラスト設定を適用して、値のクラスターを強調できます。標準偏差に設定すると、赤の値が明るくなり、植生と水域を区別しやすくなります。

  4. [適用] をクリックしてから [閉じる] をクリックします。

    1972 年 7 月 24 日の画像で、健康な植生が明るい赤、水域が暗い青から黒で表示されるようになりました。

  5. タイム アニメーションをもう一度再生します。

    予想したとおり、1978 年から 1994 年の間に大量の植生が失われています。1994 年から 2004 年の間には、土地利用の変化が劇的に少なくなりました。これは、養殖業に対する 1991 年の規制が、エビ養殖場の拡大の抑制に有効だったことを示唆しています。2004 年以降は、水域から植生に回復する地域すらあります。これらの地域は、教育と環境保護が自然再生につながるという認識の裏付けとなるため、組織や寄付者にとって重要です。

  6. サムットソンクラームの沿岸地域にズームします。沿岸のさまざまなセクションのアニメーションを再生します。健康な植生が最も減少した地域と回復した地域を記録します。

    サムットソンクラームで最も大きな変化を確認できる地域は、県の最南部です。

    県の最南部

  7. この地域を拡大します。

    1978 年、この地域は、健康な植生を表す明るい赤が一様に表示されていました。アニメーションを現在まで再生すると、健康な植生から水域へと大きく変化したことがわかります。この変化の多くは、1978 年と 1994 年の画像の間に発生しています。これは、エビ養殖業が管理されないまま拡大した結果です。1994 年以降は、健康な沿岸植生が減少するペースは落ちたように見えます。水域から植生に回復した地域もあります。これは、自然再生活動が成功する可能性があることを示しているため、Web アプリに使用する地域になります。

    比較される 4 つのマップ

  8. マップを保存します。

データのタイム アニメーションを有効にしました。サムットソンクラームの画像を表示して、10 年間ごとの最高品質の画像を選択しました。次に、それらの画像だけを表示するように、Landsat データをフィルター処理しました。最後に、画像のバンド割り当てを変更して、植生を強調し、土地利用の違いをわかりやすくしました。これで、プレゼンテーションに関連するデータだけが Web マップに含まれるようになりました。次に、調査結果を潜在的な寄付者や非営利団体に提示するために、マップから Web アプリを作成します。


Web アプリとしての結果の共有

調査結果を寄付者や組織と共有するために、マップに基づく Web アプリを作成します。Web アプリでは、特定の目的、メッセージ、利用者に合わせて、マップのユーザー インターフェイスをカスタマイズできます。たとえば、マップを効果的に表示したいだけであれば、アプリには基本的ないくつかのナビゲーション ツールしか必要ありません。このシナリオでは、マップを時系列のアニメーションとして提供し、土地利用と植生の分布における 40 年間の変化を示す必要があります。このため、新しい Web マップを共有し、時間対応 Web アプリケーションで使用できるようにします。また、マルチスペクトル Landsat レイヤーはプレミアム コンテンツであるため、組織のクレジット負担で、組織アカウントでレイヤーを公開できるようにする必要があります。最後に、結果を提供および共有できるようにアプリケーションをカスタマイズします。

時間対応 Web アプリの作成

Web アプリを作成するには、最初にマップを共有する必要があります。次に、テンプレートにアクセスします。

  1. 必要に応じて、「Land Use Change in Samut Songkhram, Thailand」Web マップを開きます。
  2. マップの上にあるリボンの [共有] ボタンをクリックします。

    [共有] ボタン

  3. [共有] ウィンドウで、マップをすべての人と共有するためのチェックボックスをオンにします。アプリを組織のみで共有することもできます。

    [共有] ウィンドウ

    これで、マップが共有されたので、Web アプリを作成します。

  4. [共有] ウィンドウで [Web アプリの作成] をクリックします。

    [新しい Web アプリの作成] ウィンドウが表示されます。ここでは、テンプレートのギャラリーが目的や機能に基づいてカテゴリ別に整理されています。スクロール バーを使用するとギャラリー全体を確認できますが、左側のタブや上部の検索ボックスを使用すると、テンプレートを絞り込むこともできます。

    マップとタイム アニメーションに注目が集まるアプリにしたいため、時間対応のアプリを選択します。表示するのは画像だけで、凡例やポップアップ情報を表示する必要はありません。

  5. 検索ボックスに「時間」と入力します。[時間対応] アプリをクリックして、説明を読みます。

    [時間対応] アプリ

    備考:

    組織に構成済みのカスタム ギャラリーがある場合、これらのテンプレートが表示されないことがあります。

    説明には、時間対応アプリは「時間対応レイヤーの対話的なビューを提示します」と書かれています。このアプリの機能が今回のデータに最適であると思われるため、このアプリを選択します。

  6. [Web アプリの作成] をクリックします。
  7. [新しい Web アプリの作成] ウィンドウで、デフォルトのタイトル、タグ、フォルダーをそのまま使用します。
  8. サマリーに「This application shows the patterns of land-use change in Samut Songkhram, Thailand, over the last 40 years.」と入力します。

    [新しい Web アプリの作成] ウィンドウ

    アプリのタイトルが、マップと同じであっても問題ありません。これら 2 つのアイテムは、タイプが異なるコンテンツだからです。デフォルトでは、アプリケーションにはマップと同じ共有プロパティが設定されます。

  9. [完了] をクリックします。

    [構成] ウィンドウ

    アプリが、構成可能な状態で開きます。

アプリの構成

次に、マップの意味がうまく伝わるように、アプリのプレゼンテーションの要素を変更します。また、ロゴと、ユーザーが詳細を参照できる組織の Web サイトへのリンクも追加します。[構成] ウィンドウには複数のタブがあります。以下のタブの設定を構成します。

  • [General (一般)]: アプリに配置する Web マップを選択し、タイトルを定義して、サポートのダイアログ ボックスを追加します。
  • [Theme (テーマ)]: 配色を定義して、ロゴと URL を追加します。タイム スライダーの配色とタイム コントロールの位置を定義します。
  • [Options (オプション)]: 凡例、ズーム コントロール、縮尺記号、および共有ダイアログ ボックスを含めるかどうかを選択します。
  • [Time Settings (時間設定)]: 時系列データの表示とタイム スライダーの設定を定義します。カスタマイズ オプションを使用して、日付と時間の表示形式を指定します。
  • [Search (検索)]: 位置と属性の検索ツールを有効化します。

  1. [General (一般)] タブの [Display about dialog (アプリについての説明)] チェックボックスをオフにします。
  2. [Theme (テーマ)] タブをクリックします。

    [Theme (テーマ)] タブでは、配色を変更してロゴとリンクを追加できます。以下の慈善事業のロゴを追加して、アプリを組織と明確に結び付けます。

    慈善事業のロゴ

  3. [Logo image url (ロゴ画像の URL)] に、次の URL を貼り付けます。

    http://esripressbooks.maps.arcgis.com/sharing/rest/content/items/61972ff7609f4666913f1846944f53a1/data

    また、慈善事業の Web サイトへのリンクも追加できます。ユーザーがロゴをクリックすると、組織の目的やプログラムの詳細を参照できるサイトに移動します このプロジェクトの目的は、空白のままにしておきます。

  4. [Configure (構成)] ウィンドウの下部で、[Save (保存)] をクリックして構成を保存し、アプリをプレビューします。

    保存

    カスタム ロゴが追加され、[About (情報)] ボタンが表示されなくなります。

    アプリのプレビュー

    次のセクションでは、タイム スライダーの位置と配色を設定できます。

  5. [Time control location (タイム コントロールの位置)][Bottom right (右下)] に変更して、デフォルトの配色をそのまま使用します。
  6. [Options (オプション)] タブをクリックします。

    マップには衛星画像だけが表示され、シンボルは含まれていないため、凡例は必要ありません。

  7. [Legend (凡例)] チェックボックスをオフにします。

    Web アプリのオプション

  8. [Time Settings (時間設定)] タブをクリックします。

    このタブには、時間対応アプリをカスタマイズできるオプションが多数あります。最初の 3 つのチェックボックスは、アプリの時系列データの表示を制御します。年を表示して、ユーザーがタイム アニメーションを自分で制御できるようにします。

  9. 必要に応じて、[Display time (時間の表示)] チェックボックスをオンにします。[Loop time continuously (時間の連続ループ)][Automatically play slider (スライダーの自動再生)] のチェックボックスはオフのままにしておきます。

    次のチェックボックスは、タイム スライダーの表示を制御します。時間表示をすぐに更新するオプションを選択すると、大規模なデータセットではパフォーマンスが低下する可能性がありますが、今回のデータセットは小さいため問題ありません。

  10. 必要に応じて、[Update time immediately (時間を今すぐ更新)] チェックボックスをオンにします。

    スライダー コントロールとナビゲーションのオプションを使用すると、タイム スライダーのインターフェイスをカスタマイズできます。タイム スライダーの非表示、ナビゲーション ボタンの表示、目盛マークのスライダーへの追加を選択できます。タイム スライダーを表示して、一般ユーザーが操作できるようにします。目盛マークは、タイム スライダーを操作する際に、時間的な節目を視覚的に確認するのに役立ちます。

  11. [Show navigation buttons (ナビゲーション ボタンの表示)][Add tick marks to slider (目盛マークをスライダーに追加)]、および [Playback Speed Button (再生速度ボタン)] のチェックボックスをオンにします。

    タイム スライダー コントロール

    [Date/Time Format (日付/時間形式)] セクションでは、アプリでの日付と時間の形式を定義できます。今回のマップは、大きな時間枠に重点が置かれており、重要な情報は画像がキャプチャされた年です。

  12. 事前定義された日付形式を変更して、年だけを表示します。日付形式のカスタマイズを選択することもできます。

    日時形式

  13. [Search (検索)] タブをクリックします。(さらにタブを表示するために、右矢印をクリックすることが必要な場合があります。)
  14. [Enable search tool (検索ツールの有効化)] チェックボックスをオフにします。

    検索ツールを有効にすると、一般ユーザーが住所や他の場所を検索できます。今回のマップは特定の分析範囲を表示するため、一般ユーザーが他の場所に移動できないようにします。

  15. [Save (保存)] をクリックすると、構成が保存され、アプリがプレビューされます。
  16. [再生/一時停止] ボタンをクリックしてアニメーションを実行します。または、[進む] および [戻る] ナビゲーション ツールをクリックして、画像を比較します。
  17. タイム スライダーで、2 つのスライダー ハンドル間をクリックして左右にドラッグすると、他の期間の画像間をシームレスに移動できます。

    タイム スライダーの移動

  18. ウィンドウの下部にある [閉じる] をクリックします。

    アプリを閉じると、アイテム ページに自動的に移動します。アプリケーションを共有する前に、アプリに関するメタデータを追加する必要があります。メタデータを使用すると、ユーザーがマップのデータ ソースやサイズなどの詳細を参照することができます。

アイテムの詳細の編集

アイテム ページでは、アプリのサポート情報の提供、共有オプションの制御、アプリケーションの削除または移動、所有者の変更、使用量の追跡、および Web サイトに埋め込むコードのアタッチを実行できます。また、アプリ構成ツールにここからアクセスすることもできます。アプリに関する情報を追加して、アプリを検索するユーザーがコンテキストの詳細を参照できるようにします。

  1. [説明][編集] をクリックして、次の説明を入力します。

    1980 年代、エビ養殖場の野放しの拡大が、貴重なマングローブの生態系の崩壊を招きました。1990 年代前半、法令が施行され、海岸沿いに残っている健康な植生の減少スピードが低下しました。最近、一部のエリアでは再生活動に成功しています。これらのエリアを中心に、環境保護教育および監視活動を継続的に実施していく必要があります。

  2. [Save (保存)] をクリックします。
  3. [利用規約] で、[編集] をクリックして、「None」と入力します。[Save (保存)] をクリックします。
  4. [著作権 (帰属)] で、[編集] をクリックして、「USGS, Landsat NASA」と入力します。[Save (保存)] をクリックします。

このレッスンでは、Landsat 画像を使用したマップを作成し、レイヤーの大量の時系列データを表示できるように時間を有効化しました。次に、タイのサムットソンクラーム県における過去 40 年間の土地利用の変化パターンを 4 つの主要画像のみで表示するように、レイヤーをフィルター処理しました。最後に、マップを Web アプリとして共有して、組織の要件に合わせて構成しました。アプリは電子メールまたはソーシャル メディアで共有したり、組織の Web サイトに埋め込むことができます。

同様のマップは、マルチスペクトル Landsat レイヤーを使用して、世界中のあらゆる地域に対して作成できます。分析に重要なフィーチャを強調するために、他のバンド割り当てをお試しください。タイム アニメーション ツールは、過去の画像を表現するのに不可欠です。また、フィルター機能を使用すると、NASA の衛星がキャプチャした何千枚もの画像を取捨選択できます。

その他のレッスンについては、「Learn ArcGIS Lesson ギャラリー」をご参照ください。