アプリの作成

マップとテンプレートの選択

アプリに表示させるのは [Senior Populations in the US] という名前のマップで、Esri が管理する世界中の地理情報のコレクションである ArcGIS Living Atlas of the World で一般公開されています。 Map Viewer でマップを開いたら、Instant Apps を使用してアプリ テンプレートを選択します。

マップは公開されているため、あなた (と対象ユーザー) はサイン インしなくてもマップを見ることができます。 ただし、アプリの作成にはサイン インが必要です。

  1. ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

  2. リボンの [マップ] タブをクリックします。

    マップ タブ

    Map Viewer が開いて、デフォルトのマップが表示されます。 ArcGIS Living Atlas で、アプリに表示させるマップを検索します。

  3. [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーで [保存して開く] ボタンをクリックし、[マップを開く] を選択します。

    [保存して開く] メニューでマップ オプションを開く

  4. [マップを開く] ウィンドウで、[マイ コンテンツ][Living Atlas] に変更します。

    Living Atlas オプション

  5. 検索ボックスに「Senior Populations in the US (2020 Census)」 と入力し、Enter を押します。
  6. [Esri Demographics Team] による [Senior Populations in the US (2020 Census)] Web マップの [マップを開く] をクリックします。

    Senior Populations in the US (2020 Census) のマップ ボタンを開く

    Web マップが開きます。

    Senior Populations in the US (2020 Census) マップ

    このマップでは、円シンボルで各州を表しています。 円の大きさは、その州に住む 65 歳以上の人口の総数を表し、色は 65 歳以上の人口の割合を表しています。

    たとえばカリフォルニア州の場合、円シンボルが一番大きく、他のどの州よりも高齢者人口が多いことが示されています。 しかし色が青なので、高齢者が州の総人口に占める割合は比較的低いことがわかります。 フロリダ州も円シンボルが大きく、高齢者人口が多いですが、色が緑なので、高齢者の数は州の総人口の 4 分の 1 程度であることがわかります。

    マップを解釈する上で凡例は必須なので、デフォルトで凡例を表示するアプリ テンプレートを選ぶとよいでしょう。

    注意:

    人口統計データは定期的に更新されるので、作成したマップはサンプル画像と異なる場合があります。

  7. マップ上で、フロリダ州を拡大します。

    マップ上のフロリダ州

    ある程度まで拡大すると、マップの表示は州レベルではなく郡レベルの高齢者人口と割合に変わります。 (拡大を続けると、マップの表示は国勢調査地区やブロック グループ レベルでの高齢者人口と割合に変わります)。この情報は、旅行マーケティング会社がターゲット層への露出を最大化したい場合に、広告展開に最適な地域を特定する上で役立ちます。

    アプリを作成する際には、拡大によってより多くの情報が得られることをユーザーが認識できるようにする必要があります。 アプリを開いたときにテキストが表示されるようにしておけば、ユーザーがこの重要な情報を理解するのに役立ちます。

  8. [コンテンツ] ツールバーの [ブックマーク] ボタンをクリックします。

    ブックマーク ボタン

    [ブックマーク] ウィンドウには、マップに関連するすべてのブックマークが一覧表示されます。 ブックマークをクリックすることで、マップ上の事前設定された位置にナビゲートできます。 このマップのブックマークは、米国中の特定の都市に設定されています。 ブックマークによりマップのナビゲートが容易になるので、GIS を使い慣れていないユーザーに最適です。 ぜひアプリにブックマーク機能を追加しましょう。

    アプリを作成する準備ができたので、次はInstant Appsを使用して、ニーズに適したアプリ テンプレートを選択します。

  9. [コンテンツ] ツールバーで [アプリの作成] ボタンをクリックし、[Instant Apps] を選択します。

    [アプリの作成] メニューの [Instant Apps] オプション

    [Instant Apps] ギャラリー ページが、ブラウザーの新しいタブに表示されます。 このページは、適切なアプリ テンプレートの選択に役立つ情報とガイダンスを提供します。 特定の機能またはツールに関してアプリを検索することもできます。

    非 GIS ユーザーにアプリを使用してもらうには、いくつかの主要な機能のみを備えたテンプレートを選択します。 具体的には、以下のような機能が必要です。

    • デフォルトで開くマップの凡例。ユーザーがマップを解釈する上で役立ちます。
    • アプリを開いたときに表示されるテキスト。マップを拡大することでより詳しい情報が得られることを知らせます。
    • マップのブックマークにアクセスする機能。

    また、マップはアプリの重要な焦点であるため、アプリの利用可能なスペースの大部分を占めるようにするべきです。 これらの要点を念頭に置きながら、テンプレートを参照します。

  10. アプリ テンプレートのギャラリーで、[サイドバー] テンプレートを見つけ、[説明を開く] ボタンをクリックします。

    サイドバー テンプレートの説明ボタンを開きます。

    説明と例によると、このテンプレートにはブックマークと補足テキストが含まれています。 また、テンプレートに付属するサイドバーを使用して、マップの凡例を表示することもできます。 このテンプレートでは目的に必要のない編集ツールも提供されていますが、このツールを含める必要はありません。 このテンプレートは、ニーズにぴったりです。

  11. 説明を閉じます。 [サイドバー] テンプレートの [選択] をクリックします。
    ヒント:

    [プレビュー] をクリックすると、マップを作成する前にテンプレートでのマップの表示方法を確認することができます。 テンプレートを選択した後、アプリを構成してカスタマイズすることができます。

  12. [アプリの作成 - サイドバー] ウィンドウで、デフォルトのタイトル、タグ、およびフォルダーを承諾します。 [アプリの作成] をクリックします。
  13. 必要に応じて、ようこそウィンドウと[高速] ウィンドウを確認して閉じます。

    アプリが作成され、構成オプションが表示されます。

    アプリ構成ウィンドウ

    注意:

    元の Web マップに加えた変更もアプリに反映されます。 このチュートリアルでは、所有していないマップを使用してアプリを作成するため、アプリに予期せぬ変更が起こる可能性があります。 このような場合でも、マップは ArcGIS Living Atlas からのものであるため、データは信頼できるものであり、突然の変更はないことを確信できます。 マップが変更されるかどうかわからない場合、マップのコピーをアカウントに保存して、コピーを使用してアプリを作成することもできます。

アプリの構成

次に、アプリを構成して対話型ツールを含めます。 シンプルさを保ち、必要なツールのみをパートナーに提供できるよう、マップのブックマークと凡例、および概要テキストを含めるようにします。 選択したテンプレートでは、デフォルトで凡例がサイドバーに表示されますが、ブックマークが含まれておらず、概要テキストもありません。

アプリを構成するときに、デフォルトの [高速] セットアップ モードを使用できます。これは、最も重要な設定を含むアプリの作成を容易にする構成可能オプションのサブセットを提供します。 代わりに、[高速] をオフにすることで、追加オプションにアクセスし、テンプレートで使用できるすべての設定を構成することができます。 使用事例で、デフォルトの設定に問題がなければ、設定の各ステップを順に実行する必要はありません。

まず、サイドバーを通じてブックマークにアクセスするためのオプションを追加します。

  1. [高速] パネルで、[ステップ 3. サイドバー] をクリックします。

    ステップ 3. 高速ウィンドウのサイドバー

  2. [サイドバー] ウィンドウで、[ブックマーク] をオンにします。 [ポップアップ][詳細] をオフにします。

    サイドバー ウィンドウの設定

    アプリにより、変更が自動的に保存されます。

    これで、アプリのプレビューに [ブックマーク] ツールが表示されます。 プレビューでは、構成したアプリをテストできます。

  3. アプリのプレビュー ウィンドウで、[ブックマーク] ツールをクリックします。

    アプリのプレビュー ウィンドウのブックマーク ツール

    ツールが開き、代理店がある都市のブックマークのリストが表示されます。 サイドバーのボタンをクリックすることで、凡例とブックマークを切り替えることができます。

    次に、マップの目的のほか、マップを拡大することで詳しい情報が表示されることを知らせる概要テキストを構成します。 概要テキストは、ユーザーがアプリを開いたときにウィンドウとして表示されます。

    アプリ内で概要テキストを構成する場所を見つけるために設定を検索します。

  4. 垂直方向のツールバーで [検索設定] をクリックし、[概要] を検索します。 結果のリストで、[概要ウィンドウ] をクリックします。

    概要ウィンドウ オプション

  5. [情報] ウィンドウで、[概要] ウィンドウをオンにします。 [概要ウィンドウのタイトル] に、「Where are the senior citizens? (高齢者の分布)」と入力します。

    概要ウィンドウ設定

  6. [概要ウィンドウのコンテンツ][編集] をクリックします。 次のパラグラフをコピーして貼り付けます。

    このマップは、米国全土の 65 歳以上の高齢者人口を示すものです。 凡例が示すとおり、円シンボルの大きさは高齢者の総数を表し、シンボルの色は総人口に占める高齢者の割合を表します。 緑色の円は高齢者の割合が高いことを示し、紫色の円は割合が低いことを示します。

    マップを拡大すると、郡、国勢調査地区、ブロック グループごとのデータが表示されます。 さらに、ブックマーク ツールを使用して、特定の対象都市をズームすることもできます。

    概要ウィンドウのコンテンツ テキスト

  7. [閉じる] をクリックします。
  8. アプリのプレビューで概要ウィンドウを確認したら、[OK] をクリックします。

    これで、アプリが完成しました。 アプリを公開する準備が整いました。

  9. [公開] をクリックして [確認] をクリックします。

    公開ボタンと確認ボタン

    公開が完了すると、操作が正常に完了した旨のメッセージが表示されます。 [共有] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、アプリへのリンクが含まれます。

  10. [共有] ウィンドウで、[起動] をクリックします。

    新しいタブには、ユーザーに対して表示されるとおりにアプリが表示されます。

  11. 構成したツール ボタンをクリックし、アプリをテストします。 マップの拡大や画面移動を行い、ブックマークを使用します。

    これでアプリの構成とテストが終わり、対象ユーザーと共有する準備ができました。

  12. Web アプリのウィンドウを閉じて、アプリ構成ウィンドウに戻ります。
  13. [共有] ウィンドウを閉じます。
  14. [終了] をクリックします。 プロンプトが表示されたら、終了することを確認します。

    アプリの詳細ページが表示されます。 ここでは、共有状態を変更したり、情報やメタデータを追加したりできます。

    アプリの詳細ページ

アイテムの詳細を編集する

アプリを共有する前に、説明文や利用規約などの詳細情報を追加します。

ヒント:

[アイテム情報] バーを使用すると、アプリに関する詳細な情報を提供できます。 [アイテム情報] バーは、高品質な情報の提供に向けた進捗を示します。また、実行できる最も重要な改善も示します。

  1. [アイテムの簡単なサマリーを追加] をクリックします。 次のサマリー テキストをコピーして貼り付け、[保存] をクリックします。

    このマップは、架空の旅行マーケティング代理店による分析のため、米国全土の 65 歳以上の高齢者人口を示したものです。

  2. [説明][編集] ボタンをクリックします。 次のテキストをコピーして貼り付け、[保存] をクリックします。

    このアプリは、米国全土の高齢者人口を示すもので、ズームレベルに応じて、州ごとからブロック グループごとまでの情報を提供します。 このマップは、Esri の Living Atlas ギャラリーにて紹介されたもので、架空の旅行マーケティング代理店が高齢者の旅行グループに向けた広告を展開する上で最適な地域を特定するための分析の基礎となります。 ブックマーク ツールを使用すると、特定の対象都市の情報を見ることができます。

    円シンボルの大きさは高齢者の総数を表し、シンボルの色は総人口に占める高齢者の割合を表します。 緑色の円は高齢者の割合が高いことを示し、紫色の円は割合が低いことを示します。

    このアプリは学習のためにのみ作成されました。信頼できるリソースとして使用することはできません。

  3. [利用規約]で、[編集] をクリックします。 次のテキストをコピーして貼り付け、[保存] をクリックします。

    このアプリは、ArcGIS Living Atlas of the World に掲載された一般に利用可能な Web マップを使用して学習のために作成されました。

    アプリの構成とアイテム詳細の更新が完了しました。 最後に、共有設定を更新して、対象ユーザーがアプリにアクセスできるようにします。

  4. [共有] をクリックします。

    共有ボタン

    共有レベルを [組織] にすると、同じ組織のアカウントを持つユーザーが、あなたと同じようにアプリにアクセスでき、[すべてのユーザー] にすると、アカウントの有無にかかわらず、リンクを持つすべてのユーザーがアプリにアクセスできます。 このチュートリアルでは、共有レベルを組織に設定します。

  5. [共有] ウィンドウの [共有レベルの設定][組織] を選択します。

    共有レベルの設定を組織に設定

  6. [保存] をクリックします。
  7. [URL] の下にある [コピー] ボタンをクリックして、アプリの URL をコンピューターのクリップボードにコピーします。

    コピー ボタン

    この URL を組織のメンバーに送信すると、組織のメンバーはアプリを表示できます。

ビジネス パートナーに調査結果と提案内容を表示するアプリを作成して構成しました。 次は何を学びますか?

自分自身で ArcGIS Online を探索して、何ができるのかを見つけてください。 いくつかのアイデアを次に紹介します。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。