調査の作成

ArcGIS Survey123 Web アプリまたは ArcGIS Survey123 Connect デスクトップ アプリのいずれかで調査を作成できます。ここでは、デスクトップ アプリを使用します。デスクトップ アプリは Microsoft Excel を作成環境として使用し、多くのカスタマイズおよび高度な機能のオプションが用意されています。

  1. ArcGIS Survey123 Connect を開きます。
    注意:

    注意: ArcGIS Survey123 Connect を保有していない場合、Survey123 製品ページからダウンロードすることができます。 [Survey123 Connect デスクトップ アプリ] で、お使いのオペレーティング システムに適したインストーラーをダウンロードします。 インストーラーを実行し、手順に従ってプログラムをインストールします。

  2. [新しい調査] をクリックします。

    新しい調査ボタン

    [新しい調査] ウィンドウが開きます。 調査に名前を付け、調査の XLSForm の初期デザインを選択します。 XLSForm は、Survey123Microsoft Excel 調査などのフォームの作成を簡素化するフォーム標準の 1 つです。

    XLSForm デザインは、Survey123 コミュニティ、ArcGIS 組織、フィーチャ サービス、またはコンピューターに保存されている XLSForm ファイルなどから選択することができます。 ここでは、デフォルトのテンプレート デザインを使用します。

  3. [タイトル] に「Zambia Short Form」と入力し、名前が一意になるように自分の名前またはイニシャルを付加します。
  4. [XLSForm の初期デザインの選択] で、[Advanced Template] が選択されていることを確認します。

    新規調査のタイトルと XLSForm デザイン パラメーター

  5. [調査の作成] をクリックします。

    調査が作成され、Survey123 Connect に表示されます。 デフォルトで、2 つの質問の例が含まれています。

    質問の例を含むデフォルト調査

    さらに、Microsoft Excel が開き、調査の XLSForm が表示されます。

    質問の例を含むデフォルトの XLSForm

    注意:

    お使いの Microsoft Excel のバージョンによっては、フォームの外観が図例と異なる場合があります。

    フォームには、1 つの行に 1 つの質問に関する情報が含まれています。 1 つ目の質問に関する情報は 2 行目に、2 つ目の質問に関する情報は 4 行目にあります。

    列には、さまざまなタイプの情報が含まれています。 A 列には各質問のタイプ、B 列には各質問の名前、C 列には各質問のラベルが含まれています。

    [type] 列は、ユーザーが質問に回答する方法を決定します。 1 つ目の質問は、[text] タイプのため、ユーザーはテキストの行を入力して回答します。 2 つ目の質問は、[select_one yes_no] タイプのため、ユーザーは yes か no のどちらかを選択して回答します (これらの質問タイプの選択肢は、XLSForm の別のタブにあるリストによって決定されます)。

    [name] 列には、質問の名前が含まれています。この名前は調査に表示されず、質問ごとに固有である必要があります。 [label] 列には、調査に表示されるテキストが含まれています。

    また、高度な機能を追加するためのオプション列もあります。 このチュートリアルでは、質問を追加する際にこれらの列の一部について説明します。

    質問の例は不要のため、削除します。

  6. 2 行目から 4 行目の最初の 3 列をハイライト表示します。

    ハイライト表示された調査の質問の例

  7. Delete キーを押します。

    質問が削除されます。

  8. XLSForm の下部にある [choices] タブをクリックします。

    [choices] タブ

    [choices] シートが表示されます。

    デフォルトの [choices] シート

    このシートには、[select_one] タイプまたは同様のタイプの質問に対する選択肢のリストが含まれています。 質問の例で、[select_one yes_no] タイプが使用されているものがありました。 [yes_no] パートは、このシートの [yes_no] リストを参照しており、2 つの選択肢 (yes と no) が含まれています。

    このシートでは、各行に選択肢、各列にその選択肢に関する情報が含まれています。 [list_name] 列では、同じ名前の選択肢がグループ化されています。 [name] 列と [label] 列は、前のシートと同様に動作します。

    多くの質問で、可能な回答に yes または no が使用されているため、[yes_no] リストはこのままにしておきます。 [rating] リストは不要のため、削除します。

  9. 5 行目から 9 行目の最初の 3 列をハイライト表示し、Delete キーを押します。

整数の質問の追加

これで、調査を作成し、質問の例を削除できました。 次に、国勢調査の最初の質問を追加し、ユーザーに世帯の人数を聞きます。

  1. XLSForm の [survey] タブをクリックします。

    [survey] タブ

    質問を追加するシートに戻ります。 まず、質問タイプを選択します。 この質問は、世帯の人数を聞いているため、回答は数値になります。 [integer] タイプを選択します。

  2. セル A2 をクリックして選択します。 ドロップダウン矢印をクリックし、[integer] を選択します。

    [type] 列の [integer] オプション

    注意:

    質問タイプの全リストとその説明については、XLSForm の下部にある [Question types] タブをクリックしてください。

    次に、質問に名前を付けます。 名前にスペースを使用することはできません。 ArcGIS Enterprise を使用している場合は、名前に大文字も使用しないでください。

  3. セル B2 に「num_residents」と入力します。

    num_residents という名前を含む [name] 列

    質問をわかりやすくするために、説明ラベルも追加します。

  4. セル C2 に「How many people are usual residents of this household?」(世帯の通常の人数は何人ですか?) と入力します。

    質問のラベルを含む [label] 列

    これで、質問を機能させるために必要な 3 つのエレメント (type、name、label) が含まれるようになりました。 さらに、ヒントを追加することで、追加のコンテキストを提供したり、質問を明確化したりできます。 人々は仕事、学校などの理由で頻繁に複数の場所間を移動して生活するため、通常の住民の定義が不明確な場合があります。 ヒントを提供することで、国勢調査員がより正確な回答を得ることができます。

  5. セル D2 に「Include anyone who spent more than 50 percent of the last year living here.」(昨年 1 年間の 50% 以上をここで生活していた人を含む) と入力します。

    質問を明確化するヒントを含む [hint] 列

  6. [保存] ボタンをクリックします。

    保存ボタン

    ヒント:

    Ctrl + S キーを押して、XLSForm を保存することもできます。

    フォームが保存されます。 フォームを保存すると、Survey123 Connect が更新され、調査での質問の外観を確認できます。

  7. 必要に応じて、Survey123 Connect を最前面に表示します。

    1 つの質問を含む調査

    質問が表示されます。 この質問では [integer] タイプが使用されているため、テキスト ボックスには数値のみ入力できます。 ユーザーが文字などを入力しようとしても、テキスト ボックスには表示されません。

ジオポイントの質問の追加

調査では、世帯の地理的な位置も聞きます。 住所を聞くテキスト質問を作成することもできますが、代わりにジオポイントの質問を作成し、ユーザーにマップ上の場所を選択するように求めます。

Survey123 調査では、ArcGIS Online でホストされているフィーチャ サービスを使用して調査の回答を収集します。 これらのフィーチャ サービスは、Web マップにレイヤーとして追加することができます。 ジオポイントの質問に使用することで、この調査のフィーチャ サービスに、変換せずにマッピングや解析を行うことができる空間データが含まれるようになります。

  1. XLSForm のセル A3 で、[geopoint] を選択します。

    [type] 列の [geopoint] オプション

  2. セル B3 に「building_loc」と入力します。 セル C3 に「Select the building location on the map.」(地図上で建物の位置を選択してください) と入力します。

    入力されたジオポイントの質問

  3. XLSForm を保存します。

    Survey123 Connect に、質問が表示されます。

    ジオポイントの質問を含む調査

    注意:

    [位置ソース終了エラー] というエラーが表示される場合は、お使いの端末で位置情報サービスが有効になっていない可能性があります。 位置情報サービスを有効にすると、エラーは表示されなくなるはずです。 また、マップのデフォルトの範囲は位置情報に基づいており、画像の例とは異なる場合があります。

    ユーザーは、マップをクリックまたはタップして、建物の位置を設定できます。

名前と性別の質問の追加

次に、調査のインタビューを受ける人の名前と性別を聞く質問を追加します。 名前の質問では、ユーザーが 1 行のテキストを入力できるテキスト タイプを使用します。

  1. XLSForm のセル A4 で、[text] を選択します。
  2. セル B4 に「resident_name」と入力します。 セル C4 に「Enter resident's name.」(住民の名前を入力してください) と入力します。

    住民の名前を聞く質問

    次の質問では、回答者の性別を聞きます。 ユーザーは選択肢のリストから 1 つの性別を選択するため、[select_one] タイプを使用します。 オープン テキスト フィールドではなく、定義済みのリストを使用することで、調査への記入が簡単になります。 また、データの一貫性を確保し、誤字脱字などの可能性を減らすことができます。

  3. セル A5 で、[select_one list_name] を選択します。

    [list_name] テキストを、[choices] タブの選択肢のリストの名前に置き換える必要があります。 性別の選択肢のリストがないため、作成します。

  4. XLSForm の下部にある [choices] タブをクリックします。

    性別の選択肢のリストに、male (男性)、female (女性)、other (その他) の 3 つのオプションを含めます。 まず、これらの選択肢のリスト名を設定します。

  5. セル A5、A6、A7 に「gender」と入力します。

    gender リスト名

    次に、選択肢の名前とラベルを追加します。

  6. 次の情報を入力します。
    • セル B5 に「male」と入力し、セル C5 に「Male」と入力します。
    • セル B6 に「female」と入力し、セル C6 に「Female」と入力します。
    • セル B7 に「other」と入力し、セル C7 に「Other」と入力します。
    注意:

    大文字小文字の区別に注意してください。 質問や選択肢の名前に大文字は推奨されません。

    gender リストの選択肢

    選択肢のリストを作成したら、調査の質問の作成を完了することができます。

  7. XLSForm の下部にある [survey] タブをクリックします。

    まず、[type] 列のプレースホルダー [list_name] テキストを、性別の選択肢のリストの名前に置き換えます。

  8. セル A5 で、[list_name] を「gender」に置き換えます。

    select_one gender に設定された [type] 列

  9. セル B5 に「gender」と入力します。

    この質問のラベルで、性別を聞く対象者を明確にします。 世帯に複数の対象者が存在する国勢調査を記入する場合、特定の対象者に関する情報が適切なフィールドに入力されていることを確認するのが難しい場合があります。

    この問題を回避するために、ラベルに特別な表記を追加し、質問に回答者の名前が含まれるようにします。 前の質問 ([resident_name]) では、回答者が自分の名前を入力していました。 質問の名前を特殊な書式設定の内側に記載することで、質問の回答を以降の質問にテキストとして含めることができます。

  10. セル C5 に「What is ${resident_name}'s gender?」(${resident_name} の性別は何ですか?) と入力します。

    すべての情報が入力された性別の質問

  11. XLSForm を保存します。 Survey123 Connect で、[Enter resident's name] という質問に、自分の名前を入力して Enter キーを押します。

    調査の名前および性別の質問

    名前の質問に回答すると、性別の質問のテキストにその回答が自動的に追加されます。 こうすることで、性別を聞かれている対象者が明確になります。

年齢の計算

次の質問では、住民の誕生日を聞きます。 この質問には、カレンダーから日付を選択するようユーザーに求める、date 質問タイプを使用します。 この質問への回答を使用して住民の年齢を計算し、その年齢を調査の収集者に報告します。

  1. XLSForm のセル A6 で、[date] を選択します。
  2. セル B6 に「birthday」と入力します。 セル C6 に「When was ${resident_name} born?」(${resident_name} が生まれたのはいつですか?) と入力します。

    フォームに追加された誕生日の質問

    誕生日に基づいて住民の年齢を計算するには、[calculate] タイプの質問を作成します。 ただし、この質問はユーザーが調査で回答する質問ではないため、ラベルを付けません。 計算はバックグラウンドで行われるため、国勢調査員の時間を節約することができます。

  3. セル A7 で [calculate] を選択します。 セル B7 に「age」と入力します。

    フォームに追加された calculate の質問

    次に、計算に使用する式を追加します。 XLSForm の K 列が [calculation] 列で、ここに XForms/XPath 式の言語を使用して式を入力します。

    式では、現在の日付から住民の誕生日を減算し、その結果を 1 年の日数 (365 日) で除算して年齢を年単位で計算します。 また、年齢を小数で表現することはめったにないため、結果を丸めます。

  4. 必要に応じて、列 K にスクロールします。 セル K7 に、次の式を入力します。

    round(((decimal-date-time(today())-decimal-date-time(${birthday})) div 365),0)

    [calculation] 列で年齢を計算する式

    [resident_name] 質問の回答を [${resident_name}] 表記で呼び出したように、式の [${birthday}] パートは [birthday] 質問の回答を呼び出します。

    [note] タイプの質問を追加して、調査の回答者に年齢を報告します。 [note] タイプは、入力を受け付けず、ラベル テキストの表示のみを行います。

  5. セル A8 で [note] を選択します。 セル B8 に「report_age」と入力し、セル C8 に「${resident_name} is ${age} years old.」と入力します。

    住民の年齢を報告する note 質問をフォームに追加

    調査で作成されたフィーチャ サービスには、そのテーブルに各質問に対する回答が含まれています。 note 質問では新たなデータは収集されず、調査を記入する国勢調査員が確認することのみを目的としています。 機能を追加して、note 質問がフィーチャ サービスのフィールドとして表示されないようにします。

  6. T 列にスクロールします。

    T 列は、[bind::esri:fieldType] 列です。 この列に [null] を選択した場合、この質問のフィールドはフィーチャ サービスの属性テーブルには追加されません。

  7. セル T8 で [null] を選択します。

    [bind::esri:fieldType] 列に null を追加

  8. XLSForm を保存します。
    注意:

    デバイスによっては、調査を保存してから更新されるまでに時間がかかる場合があります。

  9. Survey123 Connect で、住民の名前と誕生日の質問に回答します。

    調査の誕生日および年齢の質問

    調査で、入力された誕生日に基づいて年齢が計算されるようになりました。

世帯主の質問の追加

住民が世帯主かどうかを聞く最後の質問を追加します。 この質問は成人にのみ関連するため、高度な機能を使用して、住民が 18 歳以上の場合にのみこの質問が表示されるようにします。

  1. XLSForm のセル A9 で、[select_one list_name] を選択します。 [list_name][yes_no] に置換します。

    [yes_no] 選択肢のリストは、デフォルト フォーム テンプレートに含まれているため、作成する必要はありません。

  2. セル B9 に「head_of_household」と入力します。 セル C9 に「Is ${resident_name} the head of household?」(${resident_name} は世帯主ですか?) と入力します。

    世帯主の質問をフォームに追加

    次に、住民の年齢が 18 歳以上の場合にのみ、この質問が表示されるようにします。 [relevant] 列 (N) には、質問の関連性が高く、表示する必要があるタイミングに関する情報を追加できます。

  3. N 列にスクロールします。 セル N9 に「${age}>=18」と入力します。

    式が追加された [relevant] 列

  4. XLSForm を保存します。
  5. Survey123 Connect で、名前と誕生日の質問に対する回答を送信します。 誕生日の質問では、18 年以上前の日付を選択します。

    18 年以上前の誕生日を選択すると、世帯主の質問が表示されます。

    調査の世帯主の質問

繰り返しの追加

名前、性別、年齢、および世帯主の情報を収集するために追加した質問は、1 人にのみ適用されますが、国勢調査員は通常、世帯の全構成員に関する情報を収集し、その情報を 1 つの地理的な位置にまとめておきます。 新しい調査を作成したり、作成した質問をコピーして貼り付けたりせず、繰り返しを設定します。

繰り返しでは、繰り返される一連の質問を指定します。 繰り返す質問の前の行で、XLSForm に繰り返しを追加する必要があります。 [resident_name] 質問の前に新しい行を挿入します。

  1. 4 行目を右クリックし、[挿入] を選択します。

    [挿入] オプション

    ジオポイントの質問と住民名の質問の間に、空の行が追加されます。 住民名の質問以降の質問が 1 行下に移動します。

  2. セル A4 で、[begin repeat] を選択します。 セル B4 に「resident_qs」と入力します。

    繰り返しの質問にはラベルがあります。 調査では、ラベルは繰り返される質問グループの先頭に、見出しのように表示されます。

  3. セル C4 に「Individual Questions」(個別の質問) と入力します。

    フォームに追加された begin repeat 質問

    次に、繰り返しの終了位置を指定します。

  4. セル A11 で、[end repeat] を選択します。

    フォームに追加された end repeat 質問

    繰り返しの終了には、名前やラベルは必要ありません。

    質問が繰り返される特定の回数を設定したり、ユーザーが必要に応じて何回でも質問を繰り返したりすることができます。 すでに世帯の人数を聞いているため、質問を繰り返す回数としてその回答を使用します。

    繰り返す回数を、[begin repeat] 列の [repeat_count] 列 (P) に設定します。

  5. P 列にスクロールします。 セル P4 に「${num_residents}」と入力します。

    住民数の質問で得られた数に設定された繰り返し回数

  6. XLSForm を保存します。
  7. Survey123 Connect で、最初の質問 (住民数の質問) に回答し、名前、性別、誕生日の質問が対応する回数だけ繰り返されることを確認します。

設定の変更と調査の公開

調査への質問の追加が完了しました。 これで、調査は、国勢調査員が世帯から主要な情報を収集するために使用できる基本的な国勢調査フォームになりました。 調査を公開する前に、いくつかの設定を変更します。

  1. Survey123 Connect の調査のプレビューで、[オプション] をクリックします。

    オプション ボタン

    [オプション] タブには、調査に役立つ複数の設定があります。 調査のユーザーに調査の最新バージョンへの更新を求める設定を調整します。 この調整により、調査を公開した後に調査を更新しても、国勢調査員に同じ調査を使用してもらうことができます。

  2. [この調査の最新バージョンへの更新が必要です] をオンにします。

    [この調査の最新バージョンへの更新が必要です] オプション

  3. [マップ] をクリックします。

    マップ ボタン

    このタブでは、ジオポイントの質問で使用するマップのホーム表示範囲とベースマップを設定することができます。 デフォルトでは、ユーザーのデバイスで GPS が有効になっている場合、マップでユーザーの位置にナビゲートされます。 すべてのデバイスで GPS が有効になっているわけではないため、デフォルトの範囲を設定しておくと便利です。 この設定により、国勢調査員が [ホーム] ボタンをクリックしたときに、設定した位置に戻ることができます。

  4. [詳細マップ] で、ザンビアの範囲にマップをナビゲートします。
    ヒント:

    ザンビアの位置がわかりにくい場合は、[ズーム レベル] を 5.28 に設定し、[緯度] を -13.201938 に設定し、[経度] を 28.010905 に設定します。

    マップの範囲をザンビアに設定

  5. [フォーム] をクリックして、フォームのプレビューに戻ります。

    次に、調査フォームのタイトルを設定します。

  6. XLSForm の [settings] タブをクリックします。

    設定タブ

    デフォルトのフォームのタイトルは、[Survey title not set] です。

  7. セル A2 で、デフォルトのタイトルを削除し、「Zambia Census Short Form」と入力します。

    「Zambia Census Short Form」に変更されたフォームのタイトル

  8. XLSForm を保存します。

    Survey123 Connect で、フォームのタイトルがフォームの上部に表示されます。

    フォームに表示されるタイトル

  9. [詳細] をクリックします。

    詳細ボタン

    このタブでは、調査のメタデータを設定することができます。 サムネイル、サマリー、および説明を追加できます。 タイトルを変更することもできます。 この情報は、国勢調査員が自分のデバイスで調査にアクセスしたときに表示されます。

  10. [サマリー] に「A census form to collect basic information in Zambia」(ザンビアの基本情報を収集する国勢調査フォーム) と入力します。 [説明] に「This survey contains basic census questions for Zambian households.」(この調査には、ザンビアの世帯に関する基本的な国勢調査の質問が含まれています) と入力します。 このフォームを使用して、国勢調査員は住民数、各住民の名前、性別、年齢などの情報を収集できます。

    適切なメタデータが入力された [サマリー] および [説明] フィールド

    他にも変更できる設定がありますが、今回の調査はこれで終了します。 ArcGIS アカウントにサイン インして、調査を公開し、国勢調査員がモバイル デバイスでアクセスできるようにします。

  11. [公開] をクリックします。

    公開ボタン

    サイン インしていない場合は、サイン インを求めるウィンドウが表示されます。

  12. ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください

    サイン インすると、調査を公開後に変更すると、対応するフィーチャ サービスの変更が必要になる場合がある旨を伝えるウィンドウが表示されます。

  13. [調査の公開] をクリックします。

    しばらくすると、調査が公開されます。 調査を使用して収集した情報を含むフィーチャ サービスが ArcGIS Online アカウントに作成されます。

  14. 公開が完了したら、[OK] をクリックします。

    調査が公開されると、組織のメンバーは ArcGIS Survey123 フィールド アプリを使用して、コンピューターやモバイル デバイスにダウンロードすることができます。

    注意:

    フィールド アプリを使用して調査がダウンロードできることを確認するには、コンピューターまたはモバイル デバイスにフィールド アプリをインストールして、調査をテストします。 Survey123 製品ページに移動します。 ArcGIS Survey123 フィールド アプリで、お使いのコンピューターまたはデバイスのオペレーティング システムに合ったダウンロード リンクをクリックします。 ダウンロードしたインストーラーを実行し、その指示に従ってフィールド アプリをインストールします。フィールド アプリを開き、サイン インして、[調査のダウンロード] をクリックします。 作成した調査を検索し、ダウンロード ボタンをクリックしてダウンロードします。 調査がダウンロードされたら、その調査を使用してフィールドで情報を収集することができます。

  15. Survey123 Connect と XLSForm を閉じます。

このチュートリアルでは、Survey123 Connect を使用して基本的な国勢調査を作成しました。 Survey123 には、本チュートリアルでは紹介していない多数の高度な機能が用意されています。 すべての機能については、Survey123 ドキュメント をご参照ください。

作成した調査は、重要な国勢調査の情報を収集するだけでなく、空間データ サイエンスを使用してマッピングおよび解析できる空間コンポーネントを備えています。 ジオグラフィは、実質的にすべての国家統計システムで重要な役割を果たすことが認識されつつあり、データの収集、処理、集約、管理、解析、共有、および配布を行うための構造を提供します。 国の統計局は、国勢調査を実施する際に、自国民に関する地理空間情報を収集する機会があります。このデータは、内部プロジェクトや「国連の持続可能な開発目標」などのグローバルな取り組みの支援に使用することができます。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。