Web マップの保存と解析の実行
このセクションでは、グアテマラのマップにグローバルなエコリージョンとバイオームのレイヤーを追加し、エコリージョン レイヤーをより小さなレイヤーの境界に合わせてクリップします。
レイヤーをマップに追加
まず、グアテマラのマップを開き、グローバルなエコリージョンとバイオームのレイヤーをマップに追加します。
- このグアテマラのマップを開きます。
- 「ArcGIS の組織アカウント」にサイン インします。
注意:
組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照ください。
- 必要に応じて [プロパティ] ウィンドウを閉じます。
マップには、グアテマラとベースマップが表示されます。
次に、ArcGIS Online アカウントにマップを保存します。
- [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーの一番下にある [展開] ボタンをクリックします。
ツール バーのオプション名がアイコンの横に表示されるようになりました。 次に、ArcGIS Online アカウントにマップを保存します。
- [コンテンツ] ツールバーで [保存して開く] をクリックして [名前を付けて保存] を選択します。
[マップの保存] ウィンドウが表示されます。
- [マップの保存] ウィンドウの [タイトル] に「Guatemala ecoregions」と入力し、自分の名前かイニシャルを付けて、[保存] をクリックします。
ArcGIS Online アカウントに Web マップが保存されました。 次に、ArcGIS Living Atlas of the World からレイヤーを追加します。
- [レイヤー] ウィンドウの [追加] をクリックします。
[レイヤーの追加] ウィンドウが表示されます。
- [マイ コンテンツ] ドロップダウン メニューから [Living Atlas] を選択します。
- 検索ボックスに「resolve ecoregions」と入力します。
クエリと一致する結果が返されます。
- [RESOLVE Ecoregions and Biomes] フィーチャ レイヤーの [追加] ボタンをクリックして、レイヤーをマップに追加します。
レイヤーがマップ上に表示されます。
- [レイヤーの追加] ウィンドウで、戻る矢印をクリックして [レイヤー] リストを表示します。
追加したレイヤーがグアテマラの国境レイヤーの上に表示されています。 レイヤーの順序を変更し、両方のレイヤーが表示されるようにします。
- [レイヤー] ウィンドウで [Guatemala] レイヤーをクリックし、[RESOLVE Ecoregions and Biomes] レイヤーの上にドラッグします。
グアテマラの境界がマップのエコリージョン上に描画されます。
Web マップを保存し、ArcGIS Living Atlas からレイヤーを追加しました。 これで、解析を開始する準備が整いました。
グアテマラと交差するエコリージョンを抽出します。
グローバルなエコリージョンとバイオームのレイヤーがあり、分析範囲はグアテマラです。 グアテマラ以外のデータは必要ありません。 解析ツールの用途の 1 つは、扱うデータ量を絞り込むことです。 これは、マップの煩雑さを軽減し、クレジット使用量を削減するのに役立ちます。 解析ツールを使用して、グアテマラの国境と交差するグローバルなエコリージョンとバイオームを抽出し、グアテマラのみのエコリージョンとバイオーム レイヤーを作成します。
- [設定] (明るい背景の) ツールバーで [解析] をクリックします。
[解析] ウィンドウが表示されます。
- [ツール] をクリックします。
解析ツール カテゴリのリストが表示されます。
- [データの管理] をクリックして展開し、[レイヤーのオーバーレイ] をクリックします。
[レイヤーのオーバーレイ] ツールが表示されます。 このツールを使用して、グアテマラの国境に合わせてグローバルなエコリージョン レイヤーを抽出します。
- [入力フィーチャ] セクションの [入力フィーチャ] で、[レイヤー] をクリックします。
[レイヤーの選択] ウィンドウが開き、マップ内のレイヤーのリストが表示されます。
- [レイヤーの選択] ウィンドウで、[RESOLVE Ecoregions and Biomes] レイヤーをクリックします。
[入力フィーチャ] パラメーターが、選択したレイヤーで更新されます。
次に、入力フィーチャのクリップに使用する境界を指定する [オーバーレイ フィーチャ] パラメーターを設定します。
- [オーバーレイ フィーチャ] で [レイヤー] をクリックし、[レイヤーの選択] ウィンドウで [Guatemala] を選択します。
[オーバーレイ設定] セクションの [オーバーレイ タイプ] のデフォルトは [インターセクト] で、指定した境界に合わせて選択したレイヤーをクリップします。 その他のオプションは、2 つのレイヤーをマージする [ユニオン] と、各レイヤーの重複部分を削除する [イレース] です。 この例では、[インターセクト] が正しい設定です。
[出力ジオメトリ] のデフォルト設定は [ポリゴン] で、出力での交差の表現方法を決定します。 その他のオプションは [ポイント] または [ライン] です。 このチュートリアルでは、グアテマラの国のポリゴンを出力するため、[ポリゴン] が正しい設定です。
- [結果レイヤー] セクションの [出力名] に「Guatemalan ecoregions」と入力し、その後に自分の名前かイニシャルを付加します。
- [クレジットの推定] をクリックして、消費されるクレジットの推定数を計算します。
クレジットは、データの処理に Esri サーバーを使用する際のコストです。 現在の分析では、この数値は約 0.848 です。 含めるフィーチャが減るように処理範囲を変更すれば、この数値を下げる (消費するクレジット数を削減する) ことができます。
- [環境設定] セクションを展開します。
現在、[処理範囲] は [全範囲] に設定されています。 マップが縮小表示され、グアテマラの国境の外にフィーチャが表示されます。 クレジット数を削減するためにマップの範囲を調整します。
- [レイヤー] ウィンドウの [Guatemala] レイヤーで、[オプション] ボタンをクリックして、[ズーム] を選択します。
マップの範囲がグアテマラに制限されています。
- [環境設定] セクションで、[処理範囲] を [表示範囲] に変更します。
これにより、請求されるクレジットがデフォルトの全範囲 (グローバル レイヤー) から現在の表示範囲に変更されます。
- [クレジットの推定] で [更新] をクリックして、消費される推定クレジット数を再計算します。
更新された推定数は約 0.015 (98% の減少) になりました。
- [実行] をクリックします。
処理が完了すると、出力レイヤーが [レイヤー] リストに追加され、ArcGIS Online アカウントにアイテムとして保存されます。
- [レイヤー] ウィンドウで、[Guatemala] レイヤーにポインターを合わせ、[可視性] ボタンをクリックしてレイヤーをオフにします。 [RESOLVE Ecoregions and Biomes] レイヤーに対して同じ操作をします。
グアテマラのエコリージョンとバイオームを含む出力レイヤーが、はるかに明確に表示されます。
レイヤーはデフォルト シンボルでシンボル表示されるため、エコリージョンとバイオームを区別できません。 レイヤーの表示を改善するため、次のセクションでシンボルを変更します。
- [コンテンツ] ツールバーで [保存して開く] をクリックして [保存] を選択します。
このセクションでは、既存の Web マップのコピーを開いて ArcGIS Online アカウントに保存し、ArcGIS Living Atlas からグローバル レイヤーを追加しました。そして、グアテマラの範囲に合わせてクリップし、エコリージョンとバイオームのマップの焦点を絞り込む新しいレイヤーを作成しました。
ソース レイヤーと一致するように解析レイヤーをシンボル表示
先ほどは、グアテマラの生物多様性レイヤーを作成しました。 次に、レイヤーをグローバルなエコリージョンとバイオームのレイヤーと同様に表示されるようにスタイル設定します。
レイヤーのスタイルの設定
グローバルなエコリージョンとバイオームのレイヤーに対してインターセクトを実行すると、入力レイヤーで使用されたシンボルが削除されます。 グアテマラのレイヤーを元のグローバル レイヤーと一致させるには、グローバル レイヤーと同じスタイルを使用して [Guatemalan ecoregions] レイヤーを更新します。
元のグローバル レイヤーのスタイル設定を確認するには、[レイヤー] ウィンドウでレイヤーを選択し、[スタイル] ウィンドウを開いて、各シンボルの色の 16 進数コードの値を確認します。
- [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーの [レイヤー] をクリックし、[Guatemalan ecoregions] をクリックします。
このエコリージョン レイヤーの横に表示される青いラインは、選択済みであることを示しています。 これで、[設定] ツールバーで実行したフィルターの追加やシンボルの変更などの操作が、選択されたレイヤーに適用されるようになります。
- [設定] ツールバーの [スタイル] をクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
- [スタイル] ウィンドウの [属性の選択] セクションで、[フィールド] ボタンをクリックします。
[フィールドの追加] ウィンドウが表示されます。
- フィールド リストで [バイオーム名] をクリックし、[追加] をクリックします。
[フィールドの追加] ウィンドウが閉じ、マップ スタイルが更新されます。
マップ スタイルが自動的に [種類 (個別値シンボル)] に設定されます。 このスタイルを維持しますが、色を変更します。
- [スタイルの選択] で [スタイル オプション] をクリックします。
[種類 (個別値シンボル)] ウィンドウが開き、[バイオーム名] フィールドの一意の名前がすべて表示されます。
- [バイオーム名] セクションで、[熱帯および亜熱帯湿潤広葉樹林] のシンボルをクリックします。
[シンボル スタイル] ウィンドウが表示されます。
- [シンボル スタイル] ウィンドウで現在の [塗りつぶし色] をクリックします。
[色の選択] ウィンドウが表示されます。
- 16 進数コードの値を [3db800] に変更して Enter キーを押します。
[シンボル スタイル] ウィンドウとマップ上で色が更新されます。
- [完了] をクリックして [色の選択] ウィンドウを閉じます。
- 各バイオーム タイプの残りのシンボルを変更するには、次の手順を実行します。
- [マングローブ] ボタンをクリックします。
- [塗りつぶし色] をクリックし、16 進数コードの値を「ff00c5」に変更して、[完了] をクリックします。
- [熱帯および亜熱帯乾燥広葉樹林] ボタンをクリックします。
- [塗りつぶし色] をクリックし、16 進数コードの値を「cdcd66」に変更して、[完了] をクリックします。
- [砂漠および乾燥低木地] ボタンをクリックします。
- [塗りつぶし色] をクリックし、16 進数コードの値を「ff7f7f」に変更して、[完了] をクリックします。
- [熱帯および亜熱帯針葉樹林] ボタンをクリックします。
- [塗りつぶし色] をクリックし、16 進数コードの値を「a5f57a」に変更して、[完了] をクリックします。
- [シンボル スタイル] ウィンドウを閉じて [完了] を 2 回クリックします。
これで、[Guatemalan ecoregions] シンボルは、グローバルなエコリージョンとバイオームのレイヤーのシンボルと一致するようになりました。
- マップを保存します。
これで、クリップされたエコリージョンとバイオームのレイヤーは、ArcGIS Living Atlas のソース レイヤーと同様にシンボル表示されるようになりました。
このチュートリアルでは、Web マップにアクセスして ArcGIS Online に保存し、ArcGIS Living Atlas からグローバルなエコリージョンとバイオームのレイヤーを追加し、オーバーレイ ツールを使用してグローバル レイヤーをグアテマラの国境に合わせてクリップし、結果レイヤーを最初のソース レイヤーと一致するようにシンボル表示しました。