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ラスター イメージ サービスの変更

自治体料率システム (CRS) は、特定の空き地の種類に対してのみ割引を適用します。これらの地域は、次の条件を満たしている必要があります。

  • パーセルは、FEMA が指定した 100 年の氾濫原内に位置しています。
  • パーセルは空き地であり、建物、舗装道路やその他の不透水性のサーフェスの重要な箇所、またはごみ集積場がないことを意味しています。
  • パーセルは、民間の所有者または公的機関との長期契約によって、空き地として保護されます。

このような制約条件があるため、公園などの公有地、および教会、ボーイ スカウト キャンプなどの非営利の土地として検討するのが最も簡単です。ほとんどの場合、氾濫原の解析に必要となる、詳細な大規模データを得ることは困難です。このデータは、全国規模で入手しやすくなっています。このレッスンでは、米国の Living Atlas ラスター イメージとラスター関数を使用して、パーセル規模の解析を行う準備をします。まず、不透水性のサーフェスを除外します。ラスターをクリップして、対象の郡のみにします。最後に、Living Atlas ラスターをローカルに保存し、対応する属性テーブルを作成します。

プロジェクトをダウンロードして開く

まず、サウス カロライナ州のジョージタウン郡のコミュニティのデータをダウンロードし、十分に把握します。

  1. GeorgetownCo_CRS 圧縮フォルダーをダウンロードします。
  2. コンピューター上でダウンロードしたフォルダーを指定し、[ドキュメント] フォルダーなどの見つけやすい場所にファイルを解凍します。ファイルを [ダウンロード] フォルダーに解凍しないでください。

    このフォルダーには、ArcGIS Pro プロジェクト ファイル (*.aprx) や、コミュニティ データを含むファイル ジオデータベース (*.gdb) が含まれています。

  3. CRS_Georgetown_Co.aprx ファイルをダブルクリックし、ArcGIS Pro でプロジェクトを開きます。サイン インを求められたら、ライセンスが割り当てられた ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。
    注意:

    ArcGIS Pro または ArcGIS アカウントがない場合、ArcGIS の無料トライアルにサイン アップできます。

    マップには、ベースマップ、ジョージタウン郡パーセルのフィーチャクラス、郡の境界線、100 年の規制氾濫原、およびテーブルが含まれています。100-year Floodplain レイヤーには、A、AE、および VE の 3 つのゾーン タイプが含まれています。これらは、氾濫原のサブタイプを示す FEMA コードです。

  4. [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] の下で、[PADUS_CRS_attrib] を右クリックして [開く] を選択します。

    スタンドアロン テーブルを開く

    固有の各 OBJECTID には、最終的にパーセル データに結合する PADUS (Protected Areas Database of the United States) のすべての属性が含まれています。全国規模のデータセットには大量のレコードが含まれているため、この情報をデータに結合する前にフィルタリングを行います。このようなルックアップ テーブルは、多くの情報を格納するのに効率的です。

  5. 属性テーブルを閉じます。

ラスター イメージ サービス処理テンプレートの変更

利用できるコミュニティ データを確認したら、マップに FEMA の CRS ラスター イメージ サービスの OSP Activity 420 を追加します。次に、ラスター処理テンプレートを使用して、一定値未満のラスター セルを除外します。このプロセスにより、プログラムに適さない不透水性のサーフェスを除去します。次に、リアルタイム処理を使用して、データをコミュニティの境界線と規制氾濫原にクリップします。リアルタイム処理を使用すると、一度だけでなく、データにアクセスする必要があるたびにクリップが実行されるため、結果を保存する必要があります。ローカルに保存されたデータの代わりにポータル データを使用しているため、類似のジオプロセシングツールの代わりにラスター関数を使用する必要があります。ラスターのクリッピングと変更完了したら、プロジェクトに保存します。

  1. リボンの [表示] タブをクリックします。[ウィンドウ] グループで、[カタログ ウィンドウ] をクリックします。

    [カタログ ウィンドウ] ボタン

    [カタログ] ウィンドウが開きます。

  2. [カタログ] ウィンドウの上部にある [ポータル] をクリックしてから、[Living Atlas] ボタンをクリックします。

    Living Atlas ポータル

    Living Atlas ポータルが開きます。このポータルから、ベースマップ、境界レイヤー、人口統計マップなどを含む Living Atlas リポジトリ内のデータにアクセスできます。

  3. 検索ボックスに「OSP Activity 420 for FEMA's CRS」と入力します。Enter キーを押します。
  4. [OSP Activity 420 for FEMA's CRS] イメージ サービス レイヤーを右クリックして、[現在のマップに追加] を選択します。

    Living Atlas レイヤーの追加

    ラスター レイヤーがマップ上に描画されます。このレイヤーは、空き地保護 (OSP) の対象になる可能性が高い地域を表しています。このレイヤーは、PADUS および NHD (National Hydrology Dataset) の両方から派生したもので、属性 max_imperv と各ラスター セル内の不透水性サーフェスに関する情報を含んでいます。

    イメージ サービスには縮尺依存性があるため、縮尺が小さすぎると表示されなくなります。

  5. 必要に応じて、[コンテンツ] ウィンドウで、[Community_Boundary] を右クリックして [レイヤーにズーム] を選択します。

    次に、ラスター処理テンプレートを使用して、このイメージ サービスをフィルタリングして、選択された不透水性サーフェス率の閾値内にあるセルのみを表示します。自然な水の濾過と移動を妨げる地域は、OSP クレジットの対象外となります。これには、駐車場、建物、道路、車道などが含まれます。グリッド セルあたりの不透水性サーフェスの推定割合に基づいて、全国規模のデータをフィルタリングします。不透水性サーフェスが面積の 10% を超えると、水質や生態系の健全性が低下することがあることが示されています。これを閾値として使用して、OSP Activity 420 for FEMA's CRS ラスター サービスをフィルタリングすると、不透水性サーフェスが 10% 以下と推定される地域のみが選択されます。

  6. [コンテンツ] ウィンドウで、[OSP Activity 420 for FEMA's CRS] ラスター サービスを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
  7. [レイヤー プロパティ] ウィンドウで、[処理テンプレート] タブをクリックします。

    [処理テンプレート] タブ

  8. 必要に応じて、[処理テンプレート] で、[OpenSpacePotential] を選択します。
  9. [入力] セクションの [パラメーター] に「max_imperv」と入力します。[値] で、「10」と入力します。

    処理テンプレート

  10. [OK] をクリックします。

    結果のラスター​​には、不透水性サーフェスが 10% 以下と推定されるセルのみが表示されます。OSP クレジットの対象となるには、保護された地域も規制氾濫原内にある必要があります。全国のラスターをジョージタウン郡の 100 年の氾濫原にクリップします。

  11. リボンの [画像] タブをクリックします。[解析] グループで [ラスター関数] ボタンをクリックします。

    ラスター関数

    [ラスター関数] ウィンドウが開きます。

  12. 必要に応じて、[ラスター関数] ウィンドウで [システム] タブをクリックします。
  13. [データ管理] セクションを展開して、[クリップ] をクリックします。

    ラスターのクリップ

    [クリップ プロパティ] 関数が開きます。

  14. [クリップ プロパティ] ウィンドウで、[一般] タブをクリックします。
  15. [名前] に「PADUS_CRS_clip」と入力します (これが出力ラスター名になります)。[出力ピクセル タイプ] で、[符号なし 32 ビット] を選択します。

    [クリップ プロパティ] の [一般] タブ

  16. [パラメーター] タブをクリックします。[ラスター] で、[OSP Activity 420 for FEMA's CRS] を選択します。
  17. 必要に応じて、[クリップ タイプ] で、[外側] を選択します。

    [外側] を指定すると、クリップ ジオメトリの外側にあるラスター セルが削除されます。もう 1 つのオプションは [内側] で、クリップ フィーチャの内側にあるラスター セルが削除されます。

  18. [クリップ ジオメトリ/ラスター] で、[100-year Floodplain] を選択します。[入力フィーチャをクリップ ジオメトリとして使用] チェックボックスをオンにします。

    パラメーター タブ

    [入力フィーチャをクリップ ジオメトリとして使用] では、ラスターを選択した氾濫原レイヤーにクリップすることを指定します。また、クリップする地域の周囲に四角形を描くことで、範囲を設定することもできます。

  19. [新しいレイヤーの作成] をクリックします。

    関数の実行には、時間がかかる場合があります。終了すると、PADUS_CRS_clip_OSP Activity 420 for FEMA's CRS というテンポラリ レイヤーがマップに追加されます。デフォルト名は長いので、名前を変更します。

  20. [コンテンツ] ウィンドウで、[PADUS_CRS_clip_OSP Activity 420 for FEMA's CRS] をクリックして選択します。これをもう一度クリックして、レイヤー名を編集可能にし、「PADUS_CRS_clip」という名前に変更します。

クリップしたラスターの保存

これで、全国のラスター データセットをフィルタリングして有用なサイズにクリップできました。今後使用できるよう、ローカルに保存します。[ラスターのエクスポート] ツールを使用すると、対象地域のラスターをコンパクトな TIFF 形式で保存できます。次に、.tif ファイルの属性テーブルを作成し、ラスターをその属性テーブルを使用して結合して、次のレッスンで解析に使用します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、[OSP Activity 420 for FEMA's CRS][100-year Floodplain] をオフにし、レイヤーをオフにします。

    これで、クリップされた新しいレイヤーだけがマップ上に表示されるようになりました。ジオプロセシング ツールとは異なり、ラスター関数ツールを使用すると、演算がラスター画像にリアルタイムで適用されます。これは、元のデータが変更されず、データセットが新規作成されないことを意味します。レイヤーをマップから削除すると、作成した PADUS_CRS_clip レイヤーが削除されます。これにより、コンピューターに必要なストレージとメモリが少なくて済むため、処理が高速になります。後でラスターが必要になるため、保存します。

  2. [コンテンツ] ウィンドウの [PADUS_CRS_clip] ラスターを右クリックし、[データ] をポイントして [ラスターのエクスポート] を選択します。

    ラスターのエクスポート

    [ラスターのエクスポート] ウィンドウが開きます。

  3. [一般] タブの [出力ラスター データセット] で、出力の名前を「PADUS_CRS_final.tif」にします。
  4. [クリップ ジオメトリ] で、[Community_Boundary] を選択します。
  5. [入力フィーチャをクリップ ジオメトリとして使用] チェックボックスをオンにします。必要に応じて、[クリップ タイプ] で、[外側] を選択します。

    [ラスターのエクスポート] の [一般] タブ

  6. [セル サイズ][30][出力フォーマット] iが [TIFF][ピクセル タイプ][符号なし 32 ビット] であることを確認します。[エクスポート] をクリックします。

    新しいレイヤーがマップに追加されます。

  7. [コンテンツ] ウィンドウで [PADUS_CRS_clip] レイヤーを右クリックし、[削除] を選択します。

    クリップされた最終ラスター

    これで、データは FEMA で要求された範囲にクリップされました。出力は TIFF 形式です。この形式は、効率的なファイル タイプですが、属性テーブルが存在しません。後でこのレイヤーを使用するには、作成します。

  8. リボンの [解析] タブをクリックします。[ジオプロセシング] グループで、[ツール] をクリックします。

    ジオプロセシング ツール

    [ジオプロセシング] ウィンドウが開きます。

  9. 検索ボックスに「build raster」と入力します。結果のリストで、[ラスター属性テーブルの構築 (Build Raster Attribute Table)] をクリックします。

    [ラスター属性テーブルの構築 (Build Raster Attribute Table)] ツール

  10. [ラスター属性テーブルの構築 (Build Raster Attribute Table)] ウィンドウの [入力ラスター] で、[PADUS_CRS_final] を選択し、[実行] をクリックします。
  11. [PADUS_CRS_final.tif] を右クリックして、[属性テーブル] を選択します。
    注意:

    属性テーブルを開けない場合は、PADUS_CRS_final.tif レイヤーをいったん削除してもう一度追加してみてください。これで、データを更新することができます。

    属性テーブル

    この属性テーブルの [値] フィールドは、各セルの最も頻度の高い値を表しています。後でこのフィールドを使用して、PADUS 属性をパーセル データセットに結合します。

  12. 属性テーブルを閉じて、プロジェクトを保存します。

このレッスンでは、コミュニティのニーズに合わせて Living Atlas ラスター レイヤーを変更しました。CRS 解析を開始するには、不透水性サーフェスを除外し、サウス カロライナ州のジョージタウン郡に全国のラスターをクリップしました。次のレッスンでは、このデータについてパーセル規模の解析を行い、コミュニティ内の各パーセルの有効な空き地の推定面積を決定します。