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有効な空き地面積の計算

前のレッスンでは、目的の不透水性のサーフェス閾値に基づいて全国のラスターをフィルタリングし、対象地域にクリップしました。今回は CRS レビュー プロセスの要件に従って、コミュニティの各パーセルで有効な空き地面積を決定する必要があります。最終的な分析のため、計算済みの面積もラスター データに再度結合する必要があるため、ゾーン統計を実行します。ゾーン統計は、前のレッスンで PADUS_CRS_final.tif レイヤーに与えた value 属性と同じく、指定した境界レイヤーに対する最頻値統計を計算します。この情報を受け取ったら、テーブルをパーセルやラスター データセットに結合します。

最頻値統計の計算

[ゾーン統計 (Zonal Statistics)] ジオプロセシング ツールを使用すると、定義した領域内の平均値や中央値を含む、さまざまな統計情報を計算できます。最頻値統計では、各パーセル内のすべての PADUS_CRS_final ラスター セルにおける最も頻度の高い値を集計します。このフィールドは、後でパーセル テーブルを結合するために使用できます。

  1. 必要に応じて、[CRS_Georgetown_Co] プロジェクトを開きます。
  2. 必要に応じて、[ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。検索ボックスに「Zonal Statistics」と入力します。
  3. [ゾーン統計をテーブルに出力 (Zonal Statistics as Table) (Spatial Analyst ツール)] をクリックします。

    ゾーン統計をテーブルに出力 (Zonal Statistics as Table) ツール

  4. [入力ラスター、またはフィーチャ ゾーン データ] で、[GeorgetownCo_Parcels] を選択します。[ゾーン フィールド] で、[PARCEL_ID] を選択します。
  5. [入力値ラスター][PADUS_CRS_final.tif] を選択します。出力テーブルを「Parcels_Zonal」と名付けます。
  6. [統計情報の種類] で、[最頻値] を選択します。

    [ゾーン統計 (Zonal Statistics)] パラメーター

  7. [実行] をクリックします。

    結果テーブルが [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] の下に追加されます。

  8. [Parcels_Zonal] を右クリックし、[開く] を選択します。

    このテーブルには、固有の PARCEL_ID あたりの空き値面積 (平方メートル) を示す列が含まれています。最頻値統計では、各パーセル内のすべての PADUS_CRS_final ラスター セルにおける最も頻度の高い値を集計します。Majority は、PADUS_CRS_final.tif ラスター用に作成した属性テーブルの Value フィールドと同じ属性です。また、Majority は、PADUS_CRS_attributes ルックアップ テーブルの ObjectID フィールドとも同じです。この共通のフィールドを使用して、後でデータ ソースを結合します。

    Majority 列

空き地面積の評価

FEMA では、各パーセルの OSP 有効面積を控えめに評価することを推奨しています。粗いデータを使用する場合、評価に基本となるデータの精度を組み込むことができます。この場合、0.85 は 2011 年の National Land Cover Database (NLCD) Impervious Surface Estimation レイヤーの解釈精度の測定レベルを表しています。NLCD は、前のレッスンで画像をフィルタリングした max_imperv 変数のソースです。各パーセルの累積 OSP 面積にこの値を掛け合わせることで、所定のパーセルに少なくとも "X" エーカーの有効な空き地があることについて、85% の信頼度があることを表します。さらに、CRS プログラムでは各パーセルの有効 OSP 面積をエーカー単位で報告する必要があるため、平方メートルをエーカーに変換します。

  1. [Parcels_Zonal] 属性テーブルの上部にある [追加] をクリックします。

    フィールドの追加

    [フィールド: Parcel_Zonal] ウィンドウが開きます。このエディターで、新しいフィールドのプロパティを変更できます。

  2. 最後の行 (新しいフィールド) の [フィールド名] に「ACRES」と入力します。[データ タイプ] のセルをダブルクリックして、[Double] を選択します。

    新しいフィールドの編集

  3. リボンの [フィールド] タブで、[保存] をクリックします。

    テーブルの編集内容の保存

    ACRES フィールドがテーブルに追加されます。

  4. [フィールド: Parcels_Zonal] テーブルを閉じます。

    フィールドには現在、デフォルトで NULL 値が設定されています。次に、フィールドの値を計算します。

  5. [Parcels_Zonal] 属性テーブルで [ACRES] フィールドを右クリックし、[フィールド演算] を選択します。

    フィールド演算 (Calculate Field)

    [ジオプロセシング] ウィンドウで [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールが開きます。

  6. [パラメーター] タブの [ACRES =] に「(!AREA! * 0.85) / 0.000247105」と入力 (またはコピーと貼り付け) します。[実行] をクリックします。

    ACRES 条件式

    [ACRES] フィールドは、コミュニティが主張している各パーセルの空き地の有効面積の検証を行う際に、CRS レビューアーが最終的に使用するものです。パーセルの一部だけが氾濫原区域と重なっている場合、重なっている区域のみが有効となり、パーセル全体は有効になりません。最終的な分析を容易にするため、非常に小さなパーセルを削除します。

  7. リボン上の [表示] タブの [選択] グループで [属性条件で選択] をクリックします。

    属性条件で選択

  8. [ジオプロセシング] ウィンドウの [レイヤー名、またはテーブル ビュー] で、[Parcels_Zonal] が選択されていることを確認します。必要に応じて、[選択タイプ] で、[新規選択] を選択します。[項目の追加] をクリックします。

    項目の追加

  9. ドロップダウン メニューを使用して、クエリ「ACRES が 1 より小さい」を作成します。Enter キーを押します。

    クエリによる選択

  10. [実行] をクリックします。

    クエリに一致する面積が、属性テーブルでハイライト表示されるようになります。これらは、多くのクレジットを提供するには小さすぎる土地を表しています。

  11. リボンの [表示] タブをクリックします。[選択] グループで、[削除] をクリックします。

    小さな値の削除

    約 250 個のパーセルが残ります。

  12. 属性テーブルを閉じます。

データセットの結合

これで必要な情報はすべて揃いましたが、パーセル データセット、ゾーン テーブル、および PADUS_CRS_attrib テーブルの 3 か所に分散してしまっています。CRS レビュー プロセスでは、各パーセルの有効 OSP 面積を報告する必要があります。最終的には、OSP 面積の値と、パーセル データセットの属性テーブルに含まれる PADUS 情報が必要です。これを実行するには、複数の結合を使用して共通の属性でこのデータを統合します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Georgetown_Co_Parcels] レイヤーを右クリックし、[結合とリレート] をポイントして [結合] を選択します。

    結合

    [ジオプロセシング] ウィンドウで [テーブル結合 (Add Join)] ツールが開きます。

  2. [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド] で、[PARCEL_ID] を選択します。
  3. [結合先のテーブル] で、[Parcels_Zonal] を選択します。[結合先のキーとなるフィールド] で、[PARCEL_ID] を選択します。
    注意:

    結合フィールドのインデックスが作成されていないという警告が表示される場合があります。インデックスは ArcGIS での検索を高速化するため、データを頻繁に検索する必要がある場合に便利です。この分析では、データの継続的な使用よりもプレゼンテーションを目的としているため、インデックスは作成しません。

    結合

  4. [実行] をクリックします。
  5. [GeorgetownCo_Parcels] 属性テーブルを開いて、[Parcels_Zonal] 属性が追加されていることを確認します。

    GeorgetownCo_Parcels レイヤーから小さなパーセルを削除して Parcels_Zonal テーブルを作成したため、多くの NULL 値が存在します。他にも GeorgetownCo_Parcels レイヤーに結合するデータセットがあるため、これらのレコードをすべて保持します。

  6. [ジオプロセシング] ウィンドウの [レイヤー、テーブル ビューのキーとなるフィールド][Parcels_Zonal.MAJORITY] を選択します。
  7. [結合先のテーブル] で、[PADUS_CRS_attrib] を選択します。[結合先のキーとなるフィールド] で、[OBJECTID] を選択します。

    テーブルの結合

  8. [実行] をクリックします。
  9. [GeorgetownCo_Parcels] 属性テーブルで、[PADUS_CRS_attrib] フィールドが追加されていることを確認します。

    CRS レビュー プロセスでは、OSP として有効だと主張するパーセルを提示するだけで問題ありません。次に、これらのパーセルをフィルタリングします。

  10. リボンの [表示] タブで、[属性条件で選択] をクリックします。
  11. [ジオプロセシング] ウィンドウの [レイヤー名、またはテーブル ビュー] で、[GeorgetownCo_Parcels] が選択されていることを確認します。[項目の追加] をクリックします。
  12. MAJORITY が NULL でない」という条件式を作成して、Enter キーを押します。

    [属性条件で選択] クエリ

  13. [実行] をクリックします。

    その結果、1 エーカー以上の有効な空き地と PADUS データセットのすべての属性を持つパーセルのみによる、包括的なデータセットが出力されます。

  14. 属性テーブルの下にある [選択レコードを表示] ボタンをクリックします。

    選択レコードを表示

    データが並べ替えられ、条件に一致する 250 個のレコードがテーブルの上部に表示されます。次に、これらの結果をシンボル表示できるようにするために、エクスポートします。

  15. [コンテンツ] ウィンドウで、[GeorgetownCo_Parcels] を右クリックして [データ] をポイントし、[フィーチャのエクスポート] を選択します。
  16. 出力フィーチャクラスに「GeorgetownCo_OSP」という名前を付けて [実行] をクリックします。

    [フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールの実行が完了すると、新しい GeorgetownCo_OSP レイヤーが [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。

  17. 属性テーブルを閉じてマップを保存します。

このレッスンでは、ラスター情報をパーセル ゾーンに集約する方法を学習し、結合ネットワークを使用して、CRS レビュー プロセスに必要なすべての情報を含む包括的なパーセル データ テーブルを作成しました。次のレッスンでは、カスタム マップを作成し、プランナーがレビュー プロセス中に CRS クレジットを申請するために提出できる最終的なパーセル データ テーブルと組み合わせます。