データの探索と問題の提示

火山が噴火した場合、地域の住民が避難するのに必要な時間は、 そのときの状況によって異なります。溶岩流は麓に向かって流れ、急斜面にさしかかると、その流れは加速度を増していきます。1990 年代の初頭に、ハワイ島南東のプナ地域に位置する町カラパナの住民は、溶岩流が通り過ぎるまで数日間から数週間避難していましたが、結局、町が溶岩流に飲み込まれてしまいました。一方、1950 年に発生した溶岩流はマウナ ロアの西側の斜面を下り、4 時間程度で海に到達しました。自然科学者たちはハワイ島の地盤移動を常時監視していますが、噴火地点の麓に居住している住民に対し、どの段階で事前に避難勧告を出せばよいかを把握していません。

マップを開いてデータを探索

最初に、溶岩流の危険区域、緊急避難所、および人口の相互関係を調査します。このレッスンが終了するまでに疑問点をいくつか提起し、残りのレッスンで解決するようにします。

  1. ArcGIS Online グループ「Analyze Volcano Shelter Access in Hawaii」に移動します。
  2. [コンテンツ] タブをクリックした後、[Shelter Access Analysis] マップのサムネイルをクリックして、このマップを開きます。

    避難所へのアクセスの解析マップ

    ハワイ島のマップが開きます。

    ハワイ島

    凡例に示されているように、ハワイ島は極めて危険度が高い区域から極めて危険度が低い区域まで、溶岩流の危険度の 9 つのカテゴリに分けられています。部分透過区域では、国勢調査区の人口密度 (1 平方マイル当たりの人口) が灰色の陰影でシンボル化されています。このマップには、火山と緊急避難所の場所も表示されています。

  3. ArcGIS 組織アカウントにサイン インしていない場合は、[サイン イン] をクリックして ArcGIS 組織アカウントの認証情報でサイン インします。
    備考:

    組織アカウントがない場合、ArcGIS の無料トライアルにサイン アップできます。

  4. マップ上で火山をクリックして、そのポップアップを表示します。

    火山のポップアップ

    火山の名前、標高、種類、最後に噴火した日付を確認できます。

    ヒント:

    この例では、ポップアップのタイトル バー (1/4) が表示されます。ポップアップを開いたら、同じ場所またはその周辺にある別のフィーチャのポップアップにアクセスすることもできます (これらのポップアップは同じレイヤーまたは別々のレイヤーに含まれています)。タイトル バーにある白色の矢印をクリックして、その他のポップアップを表示します。

  5. その他の火山のポップアップを開きます。

    フアラライ、マウナ ロア、およびキラウエアは活火山です。マウナ ケアは休火山です。ロイヒも活火山ですが、海底に存在しているため、この解析の要素ではありません。

  6. マップの上にあるリボンで [ブックマーク] ボタンをクリックして [Kona] を選択します。
  7. 緊急避難所のポップアップを開きます。

    緊急避難所のポップアップ

    ハワイ島にある緊急避難所のほとんどは学校です。

  8. ポップアップを閉じます。
  9. マップの上にあるリボンで [ブックマーク] ボタンをクリックして [Hilo - Puna] を選択します。

    ヒロ - プナのブックマーク

    マップ上でハワイ島の東海岸にズームします。ヒロは島内で最大の町であり、住民のほとんどがヒロまたはヒロの周辺に居住しています。この縮尺では、危険区域にある国勢調査区がわかりやすく表示されます

    ヒロ - プナ地域

  10. 危険区域をクリックして、そのポップアップを表示します (異なるレイヤーのポップアップが開く場合は、ポップアップのタイトル バーにある矢印を使用します)。

    溶岩流の危険区域のポップアップ

    ヒロは危険度が高い区域に位置し、南側に人口が密集しています。

  11. この地域内にある別の溶岩流の危険区域のポップアップを開きます。
  12. 終了したら、[ブックマーク] ボタンをクリックして [Kona] を選択します。
  13. この地域内にある溶岩流の危険区域のポップアップを開きます。

    西海岸はハワイ島内のもう 1 つの人口密集地域です。ほとんどの住民は、危険度が中から高の区域であるコハラ海岸沿いに居住しています。南に位置するマウナ ロアの北西斜面は危険度が高い区域ですが、この場所にも多くの住民が居住しています。

  14. [ブックマーク] を使用して、島内の他の地域も調査します。終了したら、[Hawaii Island] ブックマークにズームします。

    次のレッスンで解析ツールを使用して作業するために、自分専用のマップのコピーを作成しておく必要があります。

  15. リボン上で [保存] ボタンをクリックして [名前を付けて保存] を選択します。
  16. [マップの保存] ウィンドウでタイトルを「Shelter Access Analysis」(避難所へのアクセスの解析) 変更します。

    マップの保存

  17. [マップの保存] をクリックします。

    このマップが組織内の自分のコンテンツ ページに保存されます。

島内のさまざまな地域で数多くの住民が溶岩流の危険度の高い区域に居住しています。通常、これらの地域には、適切な数の緊急避難所が設置されています。その一方で、それぞれの避難所にアクセスする方法、 アクセスのしやすさを測る方法、 避難所を増設する必要のある島内の危険度の高い地域について考察する必要があります。次に、解析ツールを使用して、火山の女神ペレと共に暮らす勇敢な人々のために避難所へのアクセス方法を評価します。


避難所へのアクセシビリティの解析

前回は、溶岩流の危険区域、緊急避難所、および人口の相互関係を調査しました。次は、緊急避難所の周囲に到達圏レイヤーを作成することでアクセシビリティを解析します。到達圏の解析では、道路網に基づく距離または予想移動時間を使用して、特定の場所または一連の場所から到達圏内にある地域を表示します。到達圏の値を 15 分に設定して、アクセスしやすい避難所を定義します。この数値は任意に選択された値であるため、これ以外の値を使用して後から解析を繰り返し実行して、結果がどのように変わるかを確認することもできます。

この解析は、緊急事態のモデル化を目的として実行するものではありません。実際の緊急事態では、どのようなことが起きるかわかりません。避難経路が溶岩流で封鎖されたり、交通渋滞が発生したり、緊急避難所自体が溶岩流の通過点上にあったりすることが考えられます。その一方で、島内のどの地域が避難所にアクセスしやすく、どの地域がアクセスしにくいかを把握しておくことは有効な事前対策にもなります。

到達圏レイヤーの作成

前回のレッスンで保存したマップを引き続き操作に使用します。ブラウザーでマップがまだ開いている場合は、最初の 3 つの手順 (サイン イン手順とマップを開く手順) を省略してください。

  1. 必要に応じて、ArcGIS 組織のアカウントにサイン インします。
  2. ページ上部にある [コンテンツ] をクリックします。
  3. [コンテンツ] で、Web マップの横にある省略記号をクリックして [マップ ビューアーで開く] を選択します。

    マップ ビューアーで開く

  4. 必要であれば、[詳細] ウィンドウの上部にある [コンテンツ] ボタンをクリックします。

    [コンテンツ] ウィンドウにマップ内のすべてのレイヤーが表示され、各レイヤーのプロパティを処理することができます。

    備考:

    前のレッスンからそのまま継続している場合は、マップの [詳細] ウィンドウに凡例が表示されます。[コンテンツ] ページからマップを開いた場合は、マップのコンテンツが表示されます。[凡例] ウィンドウはマップを見る場合に役立ち、[コンテンツ] ウィンドウはマップを操作する場合に役立ちます。

  5. [コンテンツ] ウィンドウで [Emergency Shelters] レイヤーにポインターを合わせて [解析の実行] ボタンをクリックします。

    [解析の実行] ボタン
    ヒント:

    リボンから [解析の実行] ウィンドウにアクセスすることもできます。

  6. [解析の実行] ウィンドウで [近接エリアの分析] をクリックしてから [到達圏レイヤーの作成] を選択します。

    到達圏レイヤーの作成

  7. [到達圏レイヤーの作成] ウィンドウの [計測][運転時間] オプションが選択されていることを確認します。時間を「15」分に変更します。

    到達圏を 15 分に変更

  8. [交通量の使用] ボックスをオフのままにします。
    備考:

    このボックスをオフにすると、交通の流れが円滑であり、運転者が制限速度を守っていると解析されます。このような交通状況は緊急事態には当てはまらず、もっとも特定の日時の基準となる交通状況とも言えません。

  9. [複数エリアの重なり][ディゾルブ] をクリックします。

    ディゾルブ オプション

    デフォルト設定の [オーバーラップ] オプションでは、避難所ごとに一意の到達圏レイヤーが作成されます。地域をディゾルブすると、複数ではなく 1 つの出力フィーチャだけが作成されます。同じ地域全体が対象となります。

  10. 生成されたレイヤーに「Shelter in 15 minutes」という名前を付けて、そのレイヤー名が組織内で一意になるように、末尾に自分の名前またはイニシャルを付加します。

    結果レイヤーの名前

    ヒント:

    解析結果レイヤーに一意の名前を割り当てておくと、組織内の他のユーザーとの名前の競合を回避できます。

  11. [分析の実行] をクリックします。

    解析が完了した時点で、新しいレイヤーがマップに追加されます。このマップには、避難所まで 15 分以内で到達できる島内の地域が表示されます。

    マップ上の到達圏レイヤー

  12. [コンテンツ] ウィンドウの [Shelter in 15 minutes] レイヤーにポインターを合わせます。[その他のオプション] ボタンをクリックして [名前の変更] を選択します。

    [その他のオプション] ボタン

  13. [名前の変更] ダイアログ ボックスでレイヤーの名前を「Area within 15 Minutes of Shelter」に変更して [OK] をクリックします。

    到達圏レイヤーの名前の変更

  14. リボンの [保存] ボタンをクリックして、[保存] を選択します。

国勢調査区レイヤーのシンボルの変更

マップのシンボルを使用して、避難所まで 15 分以内の地域と島内の人口密集地域を比較することは困難です。この場合には、Lava Flow Hazard Zones レイヤーを無効にすることが効果的です。国勢調査区の表現方法を変更することもできます。国勢調査区はエリアですが、ポイントとして表示すると、どの国勢調査区が到達圏レイヤーに含まれているかがわかりやすくなります (通常は、各国勢調査区を中心点で表現します)。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーの横にあるチェックボックスをオフにします。

    これで、国勢調査区がわかりやすくなります。

  2. [コンテンツ] ウィンドウで [Census Blocks] レイヤー名をクリックしてシンボルを表示します。

    国勢調査区シンボル

    灰色の陰影が薄くなるほど、国勢調査区の人口密度が低くなります。人口密度の高い国勢調査区は小規模な傾向にあり、ヒロ周辺に集中しています。

  3. [コンテンツ] ウィンドウで [Census Blocks] レイヤーにポインターを合わせて [スタイルの変更] ボタンをクリックします。

    [スタイルの変更] ボタン

    [スタイルの変更] ウィンドウでシンボル化の対象となる属性は [2010 Population {Pop 10}] です。この属性は地域で正規化されているため、各国勢調査区内の総人口ではなく、人口密度が値に反映されます。

    備考:

    通常は、地域で正規化することが規模の異なる地域内の数量をシンボル化する場合の最善策になります。これにより、値の対等な比較基準が作成されます。

  4. 描画スタイルを指定するには、[数と量 (サイズ)] を選択し、[オプション] をクリックします。

    [数と量 (サイズ)] の例

  5. [サイズ][サイズの範囲の指定] を選択します。[最小] サイズを 6 ピクセル、[最大] サイズを 40 ピクセルに変更します。
  6. [シンボル] ボタンをクリックします。

    色パレットの [シンボル] ボタン

  7. [シンボル] ウィンドウで [塗りつぶし] をクリックし、橙赤色 (#FF5500) を選択して、シンボルの塗りつぶし色を変更します。

    新しい色パレット

  8. シンボルの透過表示を 40% に設定します。
    ヒント:

    透過性はレイヤー内のシンボル (この例の場合)、レイヤー全体、またはこの両方に適用できます。

  9. アウトライン色は、[アウトライン] をクリックして白を選択します。[ライン幅]1 ピクセルに設定されていることを確認します。
  10. [OK] をクリックします。
  11. [ポリゴン] ボタンをクリックし、国勢調査区の境界のスタイルを変更します。
  12. [アウトライン][色なし] を選択し、[OK] をクリックします。

    色なしのアウトライン

  13. [スタイルの変更] ウィンドウで、[OK] をクリックしてから [完了] をクリックします。

    マップ上の各国勢調査区の人口がオレンジ色の円で描画されます。国勢調査区の境界は表示されません。その代わりに、等級シンボルの円が島内の人口分布の意味で使用されます。

  14. [Census Blocks] レイヤーのプロパティを開いて [表示する縮尺範囲] を選択します。
  15. [世界] をクリックして [都市 (1:160,000)] を選択します。[コンテンツ] ウィンドウの余白部分をクリックしてプロパティを閉じます。

    表示設定

    マップ上で国勢調査区の円が表示されなくなり、[Census Blocks] レイヤーは非アクティブ状態にあるため、[コンテンツ] ウィンドウでグレー表示になります。拡大表示すると、国勢調査区の円が再表示され、このレイヤーがアクティブ状態にあることを示すために黒に変わります。

  16. [Hilo – Puna] ブックマークにズームし、必要な場合は、国勢調査区の円が再表示されるように拡大表示します。

    国勢調査区を等級シンボルとして表示

    この方法で国勢調査区を描画すると、住民が 15 分以内に避難所に到達できる地域と到達できない地域の視覚的印象を強くすることができます。

  17. マップを保存します。

避難所まで 15 分以内の地域レイヤーのシンボルの変更

到達圏レイヤーは [コンテンツ] ウィンドウの上部にあるため、マップ上でその他のレイヤーよりも上に描画されます。通常は、ポリゴン フィーチャのレイヤーをポイント フィーチャのレイヤーの下に表示する必要があります。到達圏レイヤーを数段階下に移動させてから色を変更します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Area within 15 Minutes of Shelter] レイヤーの左側をクリックし、道路地図ベースマップ以外のすべてのレイヤーの下に来るようドラッグします。
  2. [Area within 15 Minutes of Shelter] レイヤーにポインターを合わせて [スタイルの変更] ボタンを選択します。
  3. 描画スタイルで、[場所 (単一シンボル)] の下にある [オプション] をクリックします。
  4. [シンボル] をクリックして、シンボルを変更します。
  5. 橙赤色 (#FF5500) をクリックして、シンボルの塗りつぶし色を変更します。

    シンボル設定

  6. アウトライン幅を 0 ピクセルに変更します。
  7. [OK] をクリックします。
  8. 透過表示を 60% に変更します。
  9. [OK] をクリックしてから [完了] をクリックし、シンボルの変更を完了します。

    マップ上の到達圏レイヤーのシンボル

  10. [Hawaii Island] ブックマークにズームします。
  11. マップを保存します。

これで、疑問点のいくつかを解決しました。15 分以内に避難所にアクセスできる到達圏を計測し、このカバレッジの内側と外側にある人口密集地域をマップ上に表示しました。次に、危険度の高い区域だけで構成された新規のレイヤーを作成します。次のレッスンの焦点は、最も危険な地域から避難所へのアクセシビリティです。


溶岩流リスクの高い地域の集約

前回は、避難所にアクセスしやすい地域を決定しました。次に、溶岩流のリスクが最も高い地域を見つけます。島内での噴火のほとんどは火山の頂上とリフト ゾーンで発生しています。リフト ゾーンは火山の割れ目が点在する一帯であり、岩石が脆くなっているため、この場所からマグマが地表に噴出することがよくあります。リフト ゾーンは極めて危険度が高い区域です。溶岩は地表に到達すると、その地域の地形に沿って麓まで流れます。リフト ゾーンの麓に位置する地域は、危険度が高い区域または非常に危険度が高い区域のどちらかに分類されることが想定されます。

危険度の分類は、歴史的根拠に基づいて、噴火が発生した場合に地域が溶岩で覆われる可能性を表します。この解析では、危険度カテゴリの上位 3 つを同等に扱います。これらの危険度カテゴリを 1 つのレイヤーに結合し、それより危険度が低い区域をマップ上から除外します。

危険度カテゴリの上位 3 つを結合するには、次の 2 つのステップを実行します。[既存フィーチャの検索] ツールを使用して、適切な条件を満たしている区域を検索する検索条件式を構築します。次に、[ディゾルブ] ツールを使用して、これらの区域を 1 つのフィーチャに集約します。

危険区域属性の表示

Lava Flow Hazard Zones レイヤーのテーブル内の属性値 (フィールド値) に基づいて、危険度が高い区域を検索する検索条件式を構築します。検索条件式を構築する前に、これらの値の格納方法をテーブルで確認します。

  1. 必要な場合は、「Shelter Access Analysis」マップを開きます。

    避難所へのアクセスの解析マップ

  2. [コンテンツ] ウィンドウで、該当するチェックボックスをオンにして [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーを有効にします。
  3. [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーにポインターを合わせて [テーブルの表示] ボタンをクリックします。

    [テーブルの表示] ボタン

    テーブルがマップの下に表示されます。

    溶岩流の危険区域の属性テーブル

    ヒント:

    テーブルのサイズを大きくするには、テーブルの上部にある空白のバーをドラッグします。

  4. テーブルをスクロールして、[重要度] 属性の値を確認します。

    この属性の名前とこのフィールド内の値を使用して、検索条件式を構築します。

  5. ここまで手順が終了したら、[Lava Flow Hazard Zones] レイヤーにポインターを合わせ、もう一度 [テーブルの表示] ボタンをクリックしてテーブルを非表示にします。

危険度が高い区域の検索

これから、[既存フィーチャの検索] ツールを使用して検索条件式を構築します。このツールでは、テーブル内の属性値に基づいて、または別のレイヤーに含まれるフィーチャとの空間リレーションシップに基づいて、レイヤー内のフィーチャを検索します。ここでは、属性値だけを使用する必要があります。検索条件式を満たしているフィーチャが新規の結果レイヤーに追加されます。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーにポインターを合わせて [解析の実行] ボタンをクリックします。
    ヒント:

    リボンから [解析の実行] ウィンドウにアクセスすることもできます。

  2. [解析の実行] ウィンドウで、[位置の検索] をクリックし、[既存フィーチャの検索] をクリックします。

    既存フィーチャの検索ツール

  3. [既存フィーチャの検索] ウィンドウで [条件式の追加] をクリックして [条件式の追加] ウィンドウを開きます。

    [条件式の追加] ボタン

    [条件式の追加] ウィンドウの上部にある行には、「Lava Flow Hazard Zones (溶岩流の危険区域)」と「where (attribute query) (where (属性クエリ))」がすでに設定されています。

    条件式の追加ボックス

    この設定では、特定の (未指定の) 属性値が含まれるフィーチャを「Lava Flow Hazard Zone」レイヤーから検索します。

  4. 条件式の 2 番目の行で矢印をクリックしてテーブル内のフィールドを表示し、[重要度] を選択します。論理演算子は [に等しい] のままにします。
  5. 空の入力ボックスの下にある [個別値] をオンにします。

    極めて危険度が高い条件式

    この入力ボックスが [重要度] フィールドの各個別値を含むドロップダウン リストに変わります。リストの先頭には、必要な値の 1 つである「Extremely High Hazard」が表示されます (値の順序はアルファベット順です)。

  6. [追加] をクリックします。

    [既存フィーチャの検索] ウィンドウで、式がクエリに追加されます。

  7. [条件式の追加] をもう一度クリックします。
  8. [条件式の追加] ダイアログ ボックスで「Lava Flow Hazard Zones where Severity が High Hazard と等しい (溶岩流の危険区域 where (属性クエリ) 重要度が危険度高 と等しい)」という条件式を構築します。[追加] をクリックします。

    危険度が高い条件式

    2 番目の条件式が最初の条件式の下に追加されます。

    2 つの式を含む式ボックス

  9. [条件式の追加] をもう一度クリックします。
  10. Lava Flow Hazard Zones where Severity が Very High Hazard に等しい(溶岩流の危険区域 where (属性クエリ) 重要度が最高危険度と等しい)」という条件式を構築します。[追加] をクリックします。

    非常に危険度が高い条件式

    関連する 3 つの条件式が追加されましたが、条件ロジックが正しくありません。これらの条件をすべて満たしているフィーチャではなく、これらの条件のいずれかを満たしているフィーチャを検索するようにします (1 つのフィーチャには重要度の値を 1 つしか設定できないので、3 つの条件をすべて満たしているフィーチャは存在しません)。

  11. [既存フィーチャの検索] ウィンドウのクエリ ボックスで最初の [and] 演算子をクリックして [or] に切り替えます。

    3 つの条件式を含む条件式ボックス

  12. 同様に、2 番目の [and][or] に切り替えます。

    完成した条件式

    備考:

    2 つの条件式を [and] で結合した場合は、両方の条件を満たしているフィーチャだけが検索されます。2 つの条件式を [or] で結合した場合は、いずれか一方の条件を満たしているフィーチャが検索されます。検索条件式で [and] 演算子と [or] 演算子を組み合わせて使用する場合は、ロジックが正しく評価されるように条件式をグループ化する必要があります。[条件式の追加] ボタンの横にあるツール パレットに [グループ] ツールが用意されています。

  13. 生成されたレイヤーに「High Hazard Zones」という名前を付けて、そのレイヤー名が組織内で一意になるように、末尾に自分の名前またはイニシャルを付加します。

    結果レイヤーの名前

  14. [分析の実行] をクリックします。

    新規のレイヤーをマップに追加すると、このレイヤーの範囲が島の約半分を占めていることがわかります。このレイヤーには、危険度の高さに関する 3 つの値のうちの 1 つが設定されたフィーチャがすべて含まれています。

    マップ上の危険度が高い区域レイヤー

  15. 名前やイニシャルを削除し、レイヤーの名前を変更します。
  16. マップを保存します。

危険度が高い区域のディゾルブ

High Hazard Zones レイヤーは詳細な調査の対象となる地域を表し、明確な境界で区切られた複数のフィーチャで構成されます。この解析では、危険度が高い区域、非常に危険度が高い区域、極めて危険度が高い区域を同等として扱うため、レイヤーをディゾルブして、1 つのフィーチャだけが含まれる新規のレイヤーを作成します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [High Hazard Zones] レイヤーにポインターを合わせて [解析の実行] ボタンをクリックします。
  2. [解析の実行] ウィンドウで [データの管理] をクリックしてから [境界のディゾルブ] をクリックします。

    境界のディゾルブ

  3. [境界のディゾルブ] ウィンドウのステップ 2 で、デフォルトのオプションを採用して、重複または隣接している地域をディゾルブします。統計情報は不要のため、ステップ 3 を無視します。
  4. ステップ 4 では、生成されたレイヤーに「Combined High Hazard」という名前を付け、自分の名前やイニシャルを付加します。[分析の実行] をクリックします。

    結果レイヤーの名前

    新しいレイヤーの対象地域は High Hazard Zones レイヤーと同じであるため、High Hazard Zones レイヤーはこれ以上必要ありません。

  5. [コンテンツ] ウィンドウで [High Hazard Zones] レイヤーにポインターを合わせます。[その他のオプション] ボタンをクリックして [削除] を選択します。
  6. [削除] ウィンドウで [はい、レイヤーを削除します] をクリックします。
  7. [Combined High Hazard] レイヤーの名前を「High Hazard Zone」に変更します。
  8. マップを保存します。

    マップ上でディゾルブされた危険度が高い区域

溶岩流の危険区域のコピーおよびフィルター

島は現在、2 つの地域で構成されています。「High Hazard Zone (危険度が高い区域)」レイヤーは注意が必要な地域です。それ以外の地域はいずれも、注意が必要でない地域です。これらの 2 つの地域を明確な方法でシンボル化するためには、注意が必要でない地域から 1 つのレイヤー (つまり、危険度が中程度の区域と危険度が低い区域をすべて含む) を作成する必要があります。

この処理は、High Hazard Zone レイヤーの作成時に使用した方法 (属性条件式の後にディゾルブ演算を指定する) で実行します。また、フィルターを適用して実行する方法もあります。フィルターでは、[既存フィーチャの検索] ツールと同様に、属性値に基づいてレイヤー内のフィーチャが検索されます。ただし、フィルターでは、新規の結果レイヤーが作成される代わりに、条件式を満たしていないフィーチャが非表示になります。フィルターは、データを作成するツールではなく、レイヤーの表示プロパティです。

Lava Flow Hazard Zones レイヤーのコピーを作成した後、このコピーにフィルターを適用します。このコピーは新しいデータセットではなく、同じデータセットに基づく Lava Flow Hazard Zones レイヤーのクローン表示です。このコピーを 1 つの同じデータセットから複数作成し、コピーごとに別々のレイヤー プロパティを割り当てることができます。これらのコピーは、1 つの Web マップ上に共存させることも、アイテムとして [コンテンツ] ページに保存して別々の Web マップで使用することもできます。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーにポインターを合わせます。[その他のオプション] ボタンをクリックして [コピー] を選択します。

    このレイヤーのコピーが [コンテンツ] ウィンドウの上部に追加されます。

  2. [Lava Flow Hazard Zones - Copy] レイヤーの名前を「Medium to Low Hazard Zone」に変更します。
  3. [コンテンツ] ウィンドウで [Medium to Low Hazard Zone] レイヤーにポインターを合わせて [フィルター] ボタンをクリックします。

    [フィルター] ボタン

  4. [フィルター] ウィンドウで、フィールドのリストから [Severity] を選択します。
  5. 論理演算子を [に等しくない] に変更します。
  6. 空の入力ボックスの下にある [個別値] を選択します。

    入力ボックスが値のドロップダウン リストに変わります。リストの先頭には、必要な値の 1 つである「Extremely High Hazard」が表示されます。

  7. [別の条件式を追加] をクリックします。

    フィルターの条件式

  8. 2 番目の条件式を「Severity が High Hazard に等しくない (重要度が最高危険度に等しくない)」に設定します。
  9. 3 番目の条件式を追加し、「Severity が Very High Hazard に等しい(重要度が最高危険度に等しくない)」に設定します。

    3 つのフィルター条件式

    備考:

    この場合に表示されるフィーチャは、3 つの条件をすべて満たしていなければなりません。つまり、極めて危険度が高い区域でもなく、危険度が高い区域でもなく、非常に危険度が高い区域でもないフィーチャが必要となります。

  10. [フィルターの適用] をクリックします。
  11. [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーを無効にします。
  12. [High Hazard Zone] レイヤーを一度無効にしてから有効にして、このレイヤーと [Medium to Low Hazard Zone] レイヤーが相互排他的であることを確認します。
  13. マップを保存します。

    この後、Medium to Low Hazard Zone レイヤーのシンボルを変更して、強調を解除します。

危険区域のシンボルの変更

マップ製作で必要なことをマップ上で行っていません。High Hazard Zone レイヤーと Medium to Low Hazard Zone レイヤーのシンボルを変更すると、大きな違いが生じます。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [High Hazard Zone] レイヤーにポインターを合わせて [スタイルの変更] ボタンをクリックします。
  2. 描画スタイルで、[場所 (単一シンボル)] の下にある [オプション] をクリックします。
  3. [シンボル] をクリックして、シンボルを変更します。
  4. シンボルの塗りつぶし色の [透過表示] スライダーを 100% の位置に設定します。

    シンボル設定

  5. [アウトライン] をクリックして、橙赤色 (#FF5500) を選択します。アウトライン幅が 2 ピクセルであることを確認します。

    アウトライン色を赤色へ

  6. [OK] をクリックします。
  7. [スタイルの変更] ウィンドウで、全体の透過表示を 0% に設定します。

    全体の透過表示を 0% へ

  8. [OK] をクリックしてから [完了] をクリックして、スタイルの変更を完了します。
  9. [コンテンツ] ウィンドウで [Medium to Low Hazard Zone] レイヤーにポインターを合わせて [スタイルの変更] ボタンをクリックします。
  10. [表示する属性を選択] の横にある矢印をクリックし、[重要度] を選択します。

    [重要度] 属性

  11. 描画スタイルで、[場所 (単一シンボル)] を選択し、[オプション] をクリックします。

    [場所 (単一シンボル)] の例

  12. [シンボル] をクリックして、シンボルを変更します。

    [シンボル] ボタン

  13. 次に示すようにグレー (#C2C2C2) をクリックし、シンボルの塗りつぶし色を変更して、シンボルの透過表示を 40% に設定します。

    危険度が中から低の区域のシンボル

    ヒント:

    ダイアログの上部で [塗りつぶし] が陰影付きで表示されているように、[塗りつぶし] オプションが自動的に選択されます。

  14. [概要] をクリックします。
  15. [アウトラインを自動的に調整] チェックボックスをオフにします。[色なし] を選択し、[OK] をクリックします。

    色なしのアウトライン

  16. [OK] をクリックしてから [完了] をクリックして終了します。
  17. [Medium to Low Hazard Zone] レイヤーを [High Hazard Zone] レイヤーの下に移動させます。
  18. マップを保存します。

    [コンテンツ] ウィンドウとマップ

    危険度が高い区域がオレンジ色の外枠で透過され、危険度が中から低の区域が一部マスキングされます。これで、マップ上で詳細な調査の対象となる地域に焦点が合わされました。

ポップアップの構成

解析を続ける前に、必要に応じてレイヤーのポップアップを構成します。マップを他のユーザーと共有する場合に、他のユーザーがマップ フィーチャをクリックして役立つ情報を入手できるようにします。

  1. マップ上で、危険度が高い区域内の任意の場所をクリックします。

    危険度が高い区域のポップアップ

    上記のポップアップは適切ではありませんが、実際、このレイヤーのポップアップは不要です。マップ ユーザーは、その場所が危険度の高い区域であることを凡例から判断します。マップ ユーザーにとっては、この情報だけで十分です。

  2. ポップアップを閉じます。
  3. [High Hazard Zone] レイヤーのプロパティを開いて [ポップアップの削除] を選択します。
  4. 危険度が高い区域内の任意の場所をもう一度クリックして、ポップアップが表示されないことを確認します。
  5. 危険度が中から低の区域内の任意の場所をクリックします。

    危険度が中から低の区域のポップアップ

    このレイヤーには、コピー元となった Lava Flow Hazard Zones レイヤーと同じポップアップが構成されます。マップ上のこの場所にマップ ユーザーの関心を向けさせる必要がないため、ここにポップアップを構成しなくてもかまいません。

  6. [Medium to Low Hazard Zone] レイヤーのポップアップを削除します。
  7. [Hilo - Puna] ブックマークにズームします。
  8. いくつかの緊急避難所と国勢調査区をクリックして、構成されているポップアップを確認します。

    緊急避難所と国勢調査区のポップアップ

    これらのポップアップはすでに正しく構成されています。

  9. Area within 15 Minutes of Shelter レイヤー内の任意の場所をクリックして、ポップアップを開きます。

    到達圏のポップアップ

    このポップアップはマップを解釈する上で重要ですが、デフォルトの構成が有効でありません。ユーザー独自のテキストとレイヤーの属性テーブルの値を結合できる [属性表示のカスタム設定] を使用して、このポップアップを構成します。

  10. ポップアップを閉じます。
  11. [コンテンツ] ウィンドウの [Area within 15 Minutes of Shelter] レイヤーにポインターを合わせます。[その他のオプション] ボタンをクリックして [ポップアップの構成] を選択します。
  12. [ポップアップの構成] ウィンドウで [ポップアップ タイトル] を「Emergency Shelter Access Area」に変更します。
  13. [ポップアップのコンテンツ][表示] の横にある矢印をクリックして [属性表示のカスタム設定] を選択します。

    ポップアップ プロパティ

  14. [構成] をクリックします。
  15. [属性表示のカスタム設定] ウィンドウに「This area is within a fifteen-minute drive of an emergency shelter under normal driving conditions.」と入力します。[OK] をクリックします。
  16. [ポップアップの構成] ウィンドウの下部にある [OK] をクリックします。
  17. 到達圏レイヤーを再度クリックします。

    緊急避難所にアクセスできる地域のポップアップ

  18. ポップアップを閉じます。
  19. [Hawaii Island] ブックマークにズームします。
  20. マップを保存します。

新規のレイヤーを作成し、溶岩流の危険度の高い区域に関心が集まるようにマップをシンボル化しました。次に、避難所の場所と到達圏レイヤーをさらに詳しく調査します。


結果の解釈と共有

前回は、溶岩流の危険について物理的側面を解析しました。しかし、人口統計学的側面はどうなっているのでしょうか。ハワイの地形と人口統計は独特です。作成したマップは住民が居住している地域と緊急避難所にアクセスする方法に関して全体的に良好な印象を与えていますが、ここではさらに深く掘り下げて学習するために詳細な調査を行います。ハワイ島では、都市部と農村部が非常に近接しています。人口分布が不均等であり、多くの地域で基盤が質素です (たとえば、舗装されていない道路が数多くあります)。道路と画像の両方が表示されるようにベースマップを変更すると、人口、避難所、および到達圏レイヤーの相互関係がさらにわかりやすくなります。

ハワイ島の西部の調査

まず、ハワイ島の西側に位置するコナ コーストの南部 (キャプテン クックの町周辺) を調査します。

  1. 必要な場合は、「Shelter Access Analysis」マップを開きます。
  2. [Kona] ブックマークにズームします。南に少し移動して、危険度が高い区域に焦点を合わせます。
  3. [Emergency Shelters] レイヤーのテーブルを開きます。[NAME] の見出しをクリックし、[昇順で並べ替え] を選択します。下方向にスクロールし、[Konawaena High School] 列をクリックして、マップ上のフィーチャを選択します。
  4. マップ上で選択されたフィーチャをクリックしてポップアップを開き、[ズーム] をクリックします。ポップアップを閉じて、テーブルを閉じます。
  5. 到達圏レイヤーの外側にある国勢調査区シンボルをクリックします。

    国勢調査区のポップアップ

    シンボルをクリックすると、国勢調査区ポリゴンがハイライト表示されます。この例では、国勢調査区の一部が到達圏レイヤーの内側にあり、もう一部が外側にあります。この国勢調査区には 65 人の住民が居住していることが判明していますが、これらの住民が居住している地域を正確に把握できていません。避難所付近まで 15 分以内の地域に、これらの住民のうち、全員または何人かが居住していることも、誰も居住していないことも考えられます。

  6. リボン上で [ベースマップ] ボタンをクリックして [画像] を選択します。
  7. 上記と同じ国勢調査区シンボルをクリックします。ポップアップ上で [ズーム] をクリックします。

    画像ベースマップ上の国勢調査区

    選択された国勢調査区がマップ上で拡大します。

  8. [Area within 15 Minutes of Shelter] レイヤーの透過性を 80% に変更します。

    国勢調査区の境界

    この縮尺拡大図では、建物の場所を確認できます。この国勢調査区のほぼすべての建物は到達圏レイヤー内にあるように見えます。

  9. マップ上を移動して、地域内の別の国勢調査区も調査します。

    面積が広いわりに人口が希薄な国勢調査区が数多く存在しています。建物の場所から判断すると、この地域の住民のほとんどが 15 分以内の到達圏レイヤー内に居住していると思われます。

ハワイ島の南部の調査

ハワイ島の南部と南東部に位置するカウ地域は、人口がまばらな農村部です。

  1. [South Kona - Kau] ブックマークにズームします。
  2. ベースマップを [道路地図] に変更します。
  3. [Area within 15 Minutes of Shelter] レイヤーの透過性を 50% に変更します。

    南コナ - カウ

    詳細な調査を行わなくても、島内のこの地域の住民のほとんどが避難所まで 15 分以内の場所に居住していないことがわかります。

  4. [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーを有効にします。

    ハワイ オーシャン ビュー地区

    ハワイ島の南端に位置するハワイ オーシャン ビュー地区は、マウナ ロア リフト ゾーンに隣接している極めて危険度が高い区域です。この地域に避難所を設置すると、今後役に立つと思われます。

  5. [Lava Flow Hazard Zones] レイヤーを無効にします。

ハワイ オーシャン ビュー地区の人口調査

この人里離れた地区にどれだけの住民が居住しているかを把握することは、ただ興味深いだけでなく、この近辺に緊急避難所を設置しなければならないという意見をさらに強固なものにする可能性もあります。対話形式で地区の周囲に境界線を描画してから、境界線の内側の人口を集計すると、この地区の人口がわかります。

  1. リボンの [追加] ボタンをクリックし、[マップ メモの追加] を選択します。
    備考:

    マップ メモは、対話形式でマップに追加するフィーチャとテキストです。

  2. [マップ メモの追加] ウィンドウで名前を「Hawaiian Ocean View」に変更して [作成] をクリックします。

    マップ メモの追加

  3. [フィーチャの追加] ウィンドウで、[エリア] シンボルをクリックします。

    エリア シンボル

  4. マップ上で国勢調査区シンボルのクラスター外の任意の場所をクリックして、ポリゴンの描画を開始します。マウス ポインターを移動させて境界線の描画を開始した後、もう一度クリックし、角を追加して方向転換します。
  5. 地区を取り囲むポリゴンの描画を続けます。終了したら、ダブルクリックしてフィーチャを完成させます。
  6. マップ メモのポップアップ上にある [閉じる] をクリックします (最初からやり直す場合は、[削除] をクリックします)。

    選択されたマップ メモ

    マップ メモは、この例とほとんど同じになるはずです。

  7. リボンの [詳細] ボタンをクリックしてマップ メモの追加を中止します。
  8. [コンテンツ] ウィンドウで [Hawaiian Ocean View] レイヤーにポインターを合わせて [解析の実行] ボタンをクリックします。
    ヒント:

    リボンから [解析の実行] ウィンドウにアクセスすることもできます。

  9. [解析の実行] ウィンドウで [データの集約] をクリックしてから [エリア内での集計] をクリックします。
  10. [エリア内での集計] ウィンドウのステップ 2 で、集約対象のレイヤーとして [Census Blocks] を選択します。
  11. ステップ 3 では、[フィールド][2010 Population] に、[統計][合計] にそれぞれ変更します。

    エリア内での集計の設定

    結果レイヤーは Hawaiian Ocean View レイヤーと同じ形状になりますが、ポリゴン境界の内側の国勢調査区の総人口が示されます。

  12. 結果レイヤーに「Summarize Population」という名前を付け、自分の名前やイニシャルを付加します。[分析の実行] をクリックします。

    結果レイヤーの名前

    新しいレイヤーが [コンテンツ] ウィンドウの Hawaiian Ocean View レイヤーの下に追加されます (マップ メモから作成されたレイヤーは常にリストの先頭に配置されます)。

  13. マップから [Hawaiian Ocean View] レイヤーを削除します。
  14. マップで [Summarize Population] レイヤーをクリックして、そのポップアップを開きます。

    国勢調査区のサマリーのポップアップ

    この地区の人口は 4,438 人です。この情報を入手したら、マップ内にレイヤーを保持しておく必要はありません。

    備考:

    人口の値は多少異なる場合があります。

  15. [Summarize Population] レイヤーを削除して、マップを保存します。

ハワイ島の東部の調査

ハワイ島の東部に位置する町ヒロには、約 40,000 人の住民が居住しています。

  1. [Hilo - Puna] ブックマークにズームした後、ヒロの上で数段階拡大します。

    ヒロ

    ヒロのほとんどすべての地域が 15 分以内にアクセスできる到達圏内にあるように見えます。

  2. 南に移動して、カーティスタウンの南に位置する地域とマウンテン ビューの東に位置する地域に焦点を合わせます。

    原因は完全に明らかではありませんが、一部の道路が到達圏レイヤーに含まれていません。

  3. ベースマップを [OpenStreetMap] に変更します。

    OpenStreetMap ベースマップ

    この地域の主要道路は HI 11 です。HI 11 は中央分離帯のある高速道路で、黄色の二条線で描画されています。高速道路では高速に移動でき、高い制限速度が設定されています。ハワイアン エイカーズ地域の道路は細い線で描画されており、幅が狭く、低い制限速度が設定された、道路状況の悪い道路であることを示しています。走行時間の分析では制限速度が考慮されるため、このような道路が通っている地域は、走行時間の観点で距離がより離れているように扱われます。

  4. これらの 3 通りのベースマップと必要な場合はこれ以外のベースマップを使用して、マップ上のさまざま地域の調査を続けます。
  5. 終了したら、ベースマップを [道路地図] に変更し、[Hawaii Island] ブックマークにズームします。
  6. マップを保存します。
  7. リボン上で [共有] ボタンをクリックします。
  8. [共有] ウィンドウで、マップを組織内だけで共有するか、誰とでも共有するかを選択します。

    [共有] ウィンドウ

    マップを共有すると [共有の更新] ウィンドウが開きます。このウィンドウには、ユーザーが所有するレイヤーがマップと同じ方法で共有されていないため、他のユーザーには表示されないことが示されます。

  9. Web マップで表示できるように、[共有の更新] をクリックして、リストされたレイヤーを設定します。

    マップを共有した場合は、Web アプリケーションを作成してユーザー エクスペリエンスを強化できます。

  10. [終了] をクリックします。

このレッスンでは、人口、緊急避難所、および溶岩流の危険度が高い区域の相互関係を調査しました。到達圏の解析を使用して、避難所へのアクセスのしやすさを測りました。別の解析ツールを使用してマップ上で最も危険度が高い区域を 1 つのレイヤーに集約し、今後の調査を容易にするために、このレイヤーをシンボル化しました。ベースマップの拡大と変更を行って、人口密集地域が都合よく避難所へのアクセス圏内にあることを確認できました。避難所を増設する必要のある地域をマップ上で特定し、マウンテン ビュー付近の道路網の地域から避難所にアクセスできない妥当な理由を理解しました。

その他のレッスンについては、「Learn ArcGIS Lesson ギャラリー」をご参照ください。