調査の作成

まず、ArcGIS Survey123 を使って、ホームオーナー アソシエーション (HOA) がコミュニティ メンバーの地震および火災対策を評価するための調査を作成します。 ArcGIS Survey123 は、直感的なフォーム中心のデータ収集ソリューションで、調査を作成および分析できます。

調査を作成したら、参加者が Survey123 Web アプリ内で、または Survey123 フィールド アプリを使用して調査を完成できるよう、ArcGIS Online に公開します。

調査の作成と構成

まず、Survey123 Web サイトにサイン インします。

  1. Web ブラウザーで Survey123 Web サイトを開きます。

    Survey123 Web サイトでは、調査の作成と管理、各調査で収集されたデータの表示、結果の分析と印刷を行えます。 また、収集した調査データをエクスポートし、別の ArcGIS クライアント アプリケーションで使用することもできます。

  2. [サイン イン] をクリックし、ArcGIS の組織アカウントでサイン インします (アカウントには公開権限が必要です)。
    注意:

    組織アカウントがない場合は、ソフトウェア アクセスのオプションをご参照くださいArcGIS Enterprise アカウントを使用している場合は、ArcGIS Enterprise での Survey123 の使用をご参照ください。

    サイン インすると、Survey123 Web サイトに調査ギャラリー ページが開き、自分の調査が表示されます。 以前に調査を作成したことがない場合、ギャラリー ページは空です。

  3. [新しい調査] をクリックします。

    調査ページの新しい調査ボタン

    [新しい調査] ウィンドウが開きます。

  4. [Web デザイナーの使用] セクションの [空白の調査] で、[基本操作] をクリックします。

    調査が作成されるまでに、しばらく時間がかかる場合があります。 このプロセスでは、新しいフォーム アイテムと関連フィーチャ レイヤーが ArcGIS Online に作成されます。 調査の準備が整うと、片側に調査のプレビューが表示され、もう片側のウィンドウには使用可能な質問タイプのリストが表示されます。 リストには調査の質問はまだ入っていません。

    調査の 1 つ目の目標は、HOA の所属メンバーが地震や火災などの災害にどの程度備えているかを、HOA が評価するのをサポートすることです。 2 つ目の目標は、緊急対応時に役立つ、メンバー所有の便利アイテムの一覧表も作成することです。この情報があると、緊急事態が発生したときに HOA で役立てることができます。

  5. リボンの [無題の調査] の横にある [調査情報の編集] ボタンをクリックします。

    調査タイトル用の調査情報の編集ボタン

  6. [調査情報の編集] ウィンドウで、次の詳細情報を入力します。
    • [名前] には「HOA, Emergency Preparedness Survey」と入力します。
    • [タグ] には「HOA, emergency preparedness」と入力します。
    • [サマリー] には、「This survey is being conducted by the HOA to help assess the community’s emergency preparedness in the event of a disaster, such as an earthquake.」と入力します。

    調査情報の編集ウィンドウ

    ヒント:

    サムネイル ボタンをクリックし、画像を追加すると、カスタム サムネイルを追加することもできます。 サムネイル画像の推奨サイズは、200 x 133 ピクセルです。

  7. [OK] をクリックします。

    調査の設計を開始する前に、Survey123 Web サイトのインターフェイスに慣れておく必要があります。

    [調査] リンクをクリックすると調査ギャラリーが開きます。ここでは、すべての調査にアクセスできます。 これらのリンクの下にある緑のバーに、アクティブな調査の名前が、調査の操作に使用する [概要][設計][共同作業][解析][データ][設定] の各タブとともに表示されます。

    現在は、[設計] タブがアクティブになっています。 主な表示領域は 2 つのセクションに分かれています。 設計ページの左側には、調査のレイアウト プレビューが表示されます。 右側の 4 つのタブには、調査の作成と設定に使用されるオプションがあります。

    • [追加] — 調査に追加したい質問のタイプを選択します。
    • [編集] — 調査の質問の内容とプロパティを編集します。
    • [表示設定] - 調査の外観を指定します。
    • [オプション] - 調査の送信後に表示されるお礼のメッセージを設定します。

    調査を設計しながら、Survey123 Web サイトで作成できる調査の質問のタイプと、関連質問を構成する方法を学びます。 ArcGIS Survey123 はスマート フォームを使用していて、調査の質問に回答すると、その内容に基づいて次の質問が表示されます。 そのため、簡潔な回答が得られ、回答者の時間を節約できます。

    調査は、参加者への一般的な質問、4 項目の防災安全チェック、緊急時の必需品一覧表の 3 つのセクションで構成されます。 まず、調査のタイトルと説明を追加します。

  8. [調査のタイトルが設定されていません] をクリックし、ヘッダーの [編集] タブを開きます。
  9. [編集] タブで、[テキスト] ボックス内のテキストを削除して、「HOA Emergency Preparedness Survey (HOA 緊急対策調査)」と入力します。

    編集タブ上の更新された調査タイトルのテキスト

    調査の上部のタイトルが更新されます。

  10. 調査タイトルの下の [調査の説明] エリアをクリックし、[編集] タブを開いて次のテキストを追加します。

    This survey is being conducted by the HOA to help assess the community’s emergency preparedness in the event of a disaster, such as an earthquake. (この調査は、地震などの災害発生時のコミュニティの緊急対応を評価するため、HOA によって実施されるものです。)

これで調査が作成され、調査のタイトルと説明が構成されました。

調査への質問の追加

調査のタイトルと説明を追加したので、次は、調査を記入した日付を取得するための最初の質問を追加します。

  1. [追加] タブをクリックし、[テキスト、数値、日付、時刻] セクションで、[日付] をクリックします。

    追加タブのテキスト、数値、日付、時刻セクションの日付の質問

    [日付] タイプの質問が調査に追加されます。 [日付] の質問は、調査に入力した日付の情報を収集するために使用します。 [日付] ウィンドウが [編集] タブに表示されます。

  2. [編集] タブの [ラベル] で「Survey Completion Date」と入力します。

    ラベルに入力すると、その内容が調査レイアウトに表示されます。 質問のタイプに応じ、調査の各質問に対して複数のパラメーターを設定できます。 ここでは、デフォルトの日付と確認ルールをコントロールできます。 日付のデフォルト値を、調査の送信日か特定の日付に設定できます。 また、日付範囲を指定することもできます。 デフォルトの日付を設定し、調査の送信前にその質問に回答することを必須事項にします。

  3. [デフォルト値][送信日] を選択します。 [整合チェック][この質問は必須です] ボックスをオンにします。

    日付の質問用に構成された編集タブ

    調査レイアウトの質問の横に赤いアスタリスクが表示されます。これは、その質問が必須であることを示します。

    次に、[単一行テキスト] の質問を追加します。これは、自由入力形式の単一行の回答を収集するタイプの質問で、 簡潔に回答を求める場合に便利です。 今回は、参加者に名前を入力してもらいます。

  4. [追加] タブで、[単一行テキスト] をクリックし、調査に質問を追加します。
    ヒント:

    別の方法として、[追加] タブから質問タイプをドラッグし、その質問を表示したい調査レイアウトの場所に配置することもできます。 また、レイアウト内で質問の場所を移動させ、順番を変えることもできます。

  5. [編集] タブの [ラベル] で「Participant Name:」と入力し、[整合チェック][この質問は必須です] のチェックボックスをオンにします。

    回答のデフォルト値を指定したり、回答の最小および最大文字数を設定することもできます。

    調査プレビューに構成された単一行テキストの質問

  6. [単一行テキスト] の質問をもう 1 つ追加します。 [単一行テキスト] ウィンドウの [ラベル] に、「Participant Location:」と入力します。 [整合チェック][この質問は必須です] チェックボックスをオンにします。

    参加者の番地まで入手するのが理想なのですが、 セキュリティ上の理由や個人的な理由によって、住所を共有したくない参加者もいるでしょう。 このようなケースに対応するため、道路や最寄りの交差点の名前でもかまわないことをヒントに追加します。

  7. [ヒント]に「e.g., address, street name, or nearest cross streets (住所、道路名、最寄りの交差道路など)」と入力します。

    単一行テキストの質問用に構成された編集タブ

    次に、[位置] の質問を追加し、調査の空間的位置関係を収集します。

  8. [追加] タブの [位置] セクションで、[マップ] をクリックし、調査の最後に質問を追加します。
  9. [編集] タブで、次のように入力します。
    • [ラベル] に「Locate your residence on the map:」と入力します。
    • [ヒント] に「Note: If you would prefer to not locate your home, please use the nearest intersection/cross streets.」と入力します。
    • [描画ツール][ポイント] を選択します。
    • [整合チェック][この質問は必須です] チェックボックスをオンにします。

    エンド ユーザーが場所を特定できるよう、調査にインタラクティブ マップを含めることもできます。 調査の参加者にとって住所が特定しやすいマップにするために、[道路地図] のベースマップを選ぶと良いでしょう。

  10. [マップと範囲] の横の [展開] をクリックします。 結果のリストの [道路地図] ベースマップを選択します。

    編集タブのマップ ウィンドウにあるマップと範囲セクションの展開

    [マップ] の質問のベースマップが更新されます。

    調査プレビューのマップの質問

    これまでに、調査には 4 つの質問が追加されました。

  11. [編集] ウィンドウの下部で、[保存] をクリックします。

これで、[日付][単一行テキスト][マップ] の質問が調査に追加されました。

参加者の住宅に関する質問の追加

調査の次の部分では、参加者の住居に関する情報を収集します。 これらの質問では、まず調査している住宅のタイプを質問します。 最初の回答に応じて質問を追加します。

  1. [追加] タブの [選択] セクションで [単一選択] を選択します。

    これは多項選択の質問タイプで、回答は 1 つのみ選択できます。 回答の選択肢を指定します。

  2. [編集] タブで、次のように入力します。
    • [ラベル] に、「What type of residence do you live in?」と入力します。
    • [選択] セクションの [選択肢 1] に「Single family (house) (一世帯 (戸建))」と入力します。
    • [選択肢 2] には「Multi-family (apartment, condo) (複数世帯 (アパート、マンション))」と入力します。
  3. [選択肢 3] については、削除ボタンをクリックして、リストから削除します。

    単一選択ウィンドウの選択肢 3 の削除ボタン

    ヒント:

    回答の選択肢を追加するには追加ボタンを、削除するには削除ボタンをクリックします。

  4. [「その他」を許可] チェックボックスをオンにします。

    単一選択の質問用に構成された編集タブ

    また、調査に選択肢を表示する方法も指定できます。 ここではデフォルトのレイアウトを使用します。

    調査プレビューに構成された単一選択の質問

    次に、調査で数値データを収集する [数値] の質問を追加します。

  5. [追加] タブをクリックし、[テキスト、数値、日付、時刻] セクションで、[数値] の質問をクリックします。 [数値] ウィンドウが表示されるので、次のように入力します。
    • [ラベル] には「How many levels does your home have?」と入力します。
    • [ヒント] には「Include the basement as a separate level (if applicable)」と入力します。

    調査プレビューに構成された数値の質問

    Survey123 には、スマート フォーム機能というメリットがあります。 前の質問に対する回答に応じ、次の質問を表示するよう設計できます。 次に、質問 5 に対して特定の回答があった場合にのみ質問 6 を表示する設定を行います。 質問 5 の回答の選択肢によって質問 6 を表示するルールを定義します。

  6. 調査プレビューで、[How many levels does your home have] の質問をクリックしてアクティブにします。
    ヒント:

    アクティブな質問の背景色は水色になります。

  7. [数値] ウィンドウが表示されるので、[動作][ルールの設定] をクリックします。

    編集タブの数値ウィンドウにあるルールの設定

    [表示設定ルールの設定] ウィンドウが表示されます。 まず、ルールを設定する必要のある質問を指定します。 次に、その質問の回答のうち、現在の質問を表示させるものを選択します。

  8. [表示設定ルールの設定] ウィンドウで、回答が [Single family (house)] であれば [How many levels does your home have?] という質問を表示させるというルールを設定します。
    • 質問として、[What type of residence do you live in] を選択します。
    • 条件が [に等しい] および [値] に設定されていることを確認します。
    • 値として、[Single family (house)] を選択します。

    表示設定ルールの設定ウィンドウで構成された表示設定ルール

  9. [表示設定ルールの設定] ウィンドウの下部にある [OK] をクリックします。

    ルールが設定されると、質問 6 の調査レイアウトに新しいアイコンが表示されます。これは、特定の回答によってその質問が表示されることを示しています。

    調査プレビューの質問 6 の条件付きの表示設定アイコン

  10. [追加] タブをクリックして、調査の最後に、[数値] の質問を追加します。
    • [ラベル] には、「Approximately what year was your residence built? (お住まいの住宅はいつごろ建てられましたか?)」と入力します。
    • [整合チェック] セクションで [整数でなければなりません] のチェックボックスをオンにします。

    次に、[イメージ] の質問を調査に追加します。 この質問タイプでは、参加者は調査に画像を送信できます。 スマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイスで調査に記入している場合、参加者はデバイスのカメラを使用したり、デバイスの画像ライブラリに保存された画像を探すことができます。

  11. [追加] タブをクリックします。 [メディアとファイル] セクションで、[イメージ] の質問を追加します。 [イメージ] ウィンドウで、次のように入力します。
    • [ラベル] に、「Picture of your residence」と入力します。
    • [ヒント] には次のとおり入力します。Note: This will help assess building materials and structural integrity. アドバイス: セキュリティ上の理由により、家番号や自動車のナンバー プレートなど個人を特定できる情報を含む写真を共有しないでください。)

    調査プレビューに構成された画像の質問

    参加者の住宅について、さらに 2 つの質問を追加します。

  12. [数値] の質問を追加し、[数値] ウィンドウの [ラベル] に「How many people live in your home?」と入力します。 [整合チェック][整数でなければなりません] のチェックボックスをオンにします。
  13. [複数の選択肢] の質問を調査の最後に追加します。

    これは多項選択の質問タイプで、複数の回答を選択できます。 [単一の選択肢] の質問タイプと同様、回答の選択肢と、調査に表示する方法 (縦向きか横向き) を指定します。

  14. [複数選択] ウィンドウの [ラベル] で、「What are the age ranges of the people who live in your household?」と入力します。 [ヒント] に「Check all that apply.」と入力します。
  15. [選択] セクションでは、回答の選択肢を次のように入力します。
    注意:

    選択肢を増やすには、追加ボタンをクリックします。

    • [選択肢 1] に「0-5 years old」と入力します。
    • [選択肢 2] に「6-17 years old」と入力します。
    • [選択肢 3] に「18-60 years old」と入力します。
    • [選択肢 4] に「> 60 years old」と入力します。

    複数選択の質問用に構成された編集タブ

  16. [表示設定] には [横] を選択します。

    調査プレビューに [複数選択] の質問が構成されます。

    調査プレビューの複数選択の質問

  17. [編集] タブの下部にある [保存] をクリックします。

[HOA Emergency Preparedness Survey] の、参加者に関する一般的な情報を収集する前半部分はこれで完成しました。

防災安全チェックの質問の追加

調査の後半部分では、参加者が家庭で 4 項目の重要な防災安全チェックを実施したかどうかを確認する質問を 4 つ追加します。 これらの自宅周りの安全チェックを実施することで、地震や火災への備えができていることを確認できます。 これらの安全チェックは、エジンバラ大学による Challenging RISK 調査から抜粋されています。

  1. [単一選択] の質問を調査に追加します。
  2. [単一選択] ウィンドウが表示されるので、以下のとおり設定します。
    • [ラベル] に、「Safety check 1: Are televisions in the home secured?」と入力します。
    • [ヒント] に、「e.g., secured to where they are located, such as the cabinet, table or wall」と入力します。
    • [選択肢 1] に「Yes」と入力します。
    • [選択肢 2] に「No」と入力します。
    • [選択肢 3] を削除します。

    Safety check 1 の質問用に構成された単一選択ウィンドウ

  3. [表示設定] には [横] を選択します。 [整合チェック][この質問は必須です] ボックスをオンにします。

    最初の安全チェックの質問が構成されます。 次に、この質問を複製して、元の質問の設定と選択肢をすべて維持した新しい質問を作成します。

  4. [Safety check 1] の質問が選択されていることを確認し、質問の下部にある [複製] ボタンを 3 回クリックします。

    Safety check 1 の質問の複製ボタン

  5. 質問 12 ~ 14 については、次のテーブルを参考にして、[編集] タブで [ラベル][ヒント] のテキストを更新します。 選択肢の値、表示設定、整合チェックの設定が [Safety check 1] の質問と同じであることを確認します。

    質問番号ラベルヒント

    質問 12

    Safety check 2: Are computers in the home secured? (安全チェック 2: 自宅のコンピューターは固定されていますか?)

    e.g., secured to where they are located, such as the desk or table? (例: 机やテーブルなどの設置場所に固定されていますか?)

    質問 13

    Safety check 3: Are bookcases secured to the walls? (安全チェック 3: 本棚は壁に固定されていますか?)

    質問 14

    Safety check 4: Are large cabinets secured to the walls? (安全チェック 4: 大きい棚は壁に固定されていますか?)

    4 つの安全チェックの質問が構成されます。

    調査プレビューの安全チェックの質問

    4 つの防災に関する質問への回答について詳細を確認するため、参加者が前半の 2 つの質問に [Yes] と回答した場合にのみ表示される質問を 2 つ追加します。

  6. [追加] タブをクリックします。 [ドロップダウン] の質問を [Safety check 1] の質問の下の調査にドラッグします。 (質問 11)

    Safety check 1 の質問の下に追加されたドロップダウンの質問

    新しい質問が、質問 12 になります。 [ドロップダウン] の質問タイプは、ドロップダウン リスト形式で回答の選択肢を表示します。 この質問タイプは最小限のスペースしかとらないため、調査の回答をモバイル デバイスで行っている場合に便利です。

  7. [ドロップダウン] ウィンドウで、次のように入力します。
    • [ラベル] に「How are they secured?」と入力します。
    • [選択肢 1] に「Locks」と入力します。
    • [選択肢 2] に「Pads」と入力します。
    • [選択肢 3] に「Straps」と入力します。
    • [選択肢 4] に「Velcro」と入力します。

    ドロップダウンの質問用に構成された編集タブ

    次に、新しい質問を [Safety check 1] の質問に関連付けるルールを設定します。

  8. 必要に応じて、調査プレビューで、[How are they secured] の質問をクリックしてアクティブにします。
  9. [ドロップダウン] ウィンドウの [動作] セクションにある [ルールの設定] をクリックします。
  10. [How are they secured] の質問が、[Safety check 1] の質問の回答が [Yes] の場合にのみ表示されるように構成されました。

    Safety check 2 と関連質問

  11. [How are they secured?] の質問で、[複製] ボタンをクリックします。 コピーした質問をドラッグし、[Safety check 2] の質問の下に配置します。
  12. [ドロップダウン] ウィンドウで、複製された質問に対して、次の設定を行います。
    • [ラベル] で、「コピー」というテキストを削除します。
    • [動作] セクションの [ルールの設定] をクリックします。
    • [表示設定ルールの設定] ウィンドウで、質問として、[Safety check 2] の質問を選択します。 値には [Yes] を選択し、 [OK] をクリックします。

    これで、[Safety check 1][Safety check 2] の質問に [Yes] と回答すると表示されるフォローアップの質問が 2 つできました。

    調査プレビューの Safety check 1 と Safety check 2 の質問の下に構成された How are they secured の質問の条件付き表示設定

  13. [保存] をクリックします。

    これで、調査に 16 の質問が設定されました。

参加者に 4 項目の安全チェックを家庭で実施したかどうかを質問する、[HOA Emergency Preparedness Survey] の後半部分がこれで完成しました。

緊急時に役立つ必需品一覧表に関する質問の追加

調査の最後に、緊急時に有用なリソースや物資などの一覧表を HOA がまとめるのに役立つ質問を作成します。

  1. [追加] タブをクリックして、[単一選択] の質問を追加します。 [単一選択] ウィンドウで、次のように入力します。
    • [ラベル] に「Is someone in the household trained in First-Aid?」と入力します。
    • [選択肢 1] に「Yes」と入力します。
    • [選択肢 2] に「No」と入力します。
    • [選択肢 3] を削除します。
    • [表示設定] で、[横] を選択します。

    [単一選択] の質問が構成されました。

    調査レイアウトの救急救命に関する質問

    次に、緊急時に役立つ可能性がある、自宅にある物品のリストをまとめるのに有益な質問を追加します。

  2. [複数選択] の質問を追加します。 [複数選択] ウィンドウで、次のように入力します。
    • [ラベル] に「Select items in your home that could be used in case of an emergency response」と入力します。
    • [ヒント] に「Check all that apply」と入力します。

    複数の選択肢を与える必要がある場合は、バッチ編集で調査に追加することができます。

  3. [選択] セクションの横にある [バッチ編集] をクリックします。

    複数選択ウィンドウの選択セクションのバッチ編集

  4. ウィンドウが表示されるので、次の回答の選択肢のリストをコピーして貼り付けて、既存のテキストを上書きします。
    Axe
    Batteries
    Blowtorch
    First-aid kit
    Flashlight, candles, matches
    HAM radio or AM/FM radio
    Handheld radios
    Ladder
    Portable generator
    Satellite phone
    Saw
    Shovel
    Stockpile of food and water for 7 days
    Tent
    Town/city map
    Wheelbarrow

    回答の選択肢が入力されたバッチ編集ウィンドウ

  5. [OK] をクリックします。

    選択肢が多いので、[水平 (コンパクト)] の表示スタイルを選択して、この質問が調査のスクロール スペースの多くを占めないようにします。

  6. [表示設定] で、[水平 (コンパクト)] を選択します。

    質問が構成されます。

    調査プレビューに構成された緊急時アイテムに関する質問

  7. これまでに学習した内容を使用して、調査に [単一選択] の質問を 3 つ追加します。 各質問に対し、[Yes][No] の 2 つの選択肢を構成します。 [表示設定] で、[横] を選択します。 [ラベル] に次のテーブルのテキストを入力します。

    質問番号ラベル

    質問 19

    Do you have an up to date emergency contact list or phone tree directory? (緊急時の連絡先リストや連絡網は最新の状態ですか?)

    質問 20

    Do you have a current evacuation plan? (最新の避難計画はありますか?)

    質問 21

    Do you have a local neighborhood or community disaster plan? (近隣またはコミュニティの防災計画はありますか?)

    [単一選択] の 3 つの質問が構成され、調査に追加されます。

    調査プレビューに構成された 3 つの単一選択の質問

    最後に、調査の参加者からの追加コメントを収集する質問を追加します。

  8. [追加] タブをクリックします。 [テキスト、数値、日付、時刻] セクションで、[複数行テキスト] をクリックします。 [複数行テキスト] ウィンドウで、次のように入力します。
    • [ラベル] に「Additional comments:」と入力します。
    • [ヒント] に「List other resource items that could be useful in an emergency」と入力します。

    最後の質問が構成されます。

    調査プレビューに構成された複数行テキストの質問

  9. [保存] をクリックします。

    これまでに、22 の質問が設定されました。

調査の公開

次に、調査をプレビューし、すべての質問とテキストが想定どおりに表示されることを確かめます。 そして、調査を公開し、URL にアクセスして、調査に回答してもらうために調査を他者と共有します。

  1. [HOA Emergency Preparedness Survey (HOA 緊急対策調査)] をスクロールし、内容を確認します。
  2. [追加] タブの下部の [プレビュー] をクリックし、すべての質問が正しいことを確認します。
  3. [電話] または [タブレット] ボタンをクリックし、調査がモバイル デバイスにどのように表示されるかを確認します。

    プレビュー ビューにあるスマートフォンとタブレットのプレビュー ボタン

    また、プレビュー内でさまざまな質問タイプやルールをテストすることもできます。 たとえば、設定したルールが予期しているとおりに動作していることを確認するなどです。

  4. [Safety check 1 (安全チェック 1)] 質問にスクロールして [Yes (はい)] を選択し、次に [No (いいえ)] を選択して、関連する質問が [Yes (はい)] を選択したときにのみ表示されることを確認します。
  5. [プレビューを閉じる] ボタンをクリックして、調査に戻ります。

    プレビューを閉じるボタン

    調査の内容に満足したら、調査を公開してデータの収集を開始できます。

  6. [追加] タブの下部にある [公開] をクリックします。

    [公開] ボタンの赤い円は、まだ公開されていない変更内容があることを示しています。

    公開ボタン

    [調査の公開] ウィンドウが表示されます。

  7. [公開] をクリックします。

    調査の公開には時間がかかることがあります。 完了すると、データ収集のために調査の URL を開いてエンド ユーザーに配信できることを示すメッセージが表示されます。

    調査が公開済みであることを示すメッセージ

  8. [OK] をクリックして、メッセージのポップアップを閉じます。
  9. 上部のリボンで [調査] をクリックします。

    上部のリボンの調査

    [調査] ギャラリーに、新しい調査が表示されます。

    新しい調査のサムネイルを表示する調査ギャラリー

    他の調査を作成すると、検索やソート機能を使って調査の絞り込みや並べ替えを行えます。

ここでは、Survey123 Web サイトを使用して HOA 緊急対応計画をサポートする調査を作成しました。 この調査は、参加者に関する一般的な情報、4 項目の防災安全チェック、緊急時の必需品一覧表の 3 つのセクションで構成されます。 調査で多くの質問タイプを構成し、前の質問に対して特定の回答をした場合にのみ表示されるよう、質問を関連付ける方法も学びました。 次に、調査を共有し、エンド ユーザーとして完成させて、サンプル調査データを生成します。


調査の完成と送信

前のレッスンでは、HOA 緊急対応計画をサポートする調査を作成しました。 調査を公開したので、ArcGIS 組織のメンバーと共有でき、メンバーはそれを利用したり調査データを収集したりできます。 その後、Web ブラウザーと Survey123 フィールド アプリを使用して調査を完了させます。

調査の共有

まず、調査を共有します。

  1. 必要であれば、ArcGIS 組織アカウントを使って Survey123 Web サイトにサイン インし、調査にアクセスします。

    作成した [HOA Emergency Preparedness Survey] が、サムネイル画像とともに調査ギャラリー ページに表示されます。また、調査と収集済みのデータを操作するためのボタンもあります。

    調査のサムネイルとアイコン

    ヒント:

    各ボタンの名前を表示するには、ボタンにポインターを合わせます。

    [設計][共有][解析][データ] の各ボタンは、各調査タブへのショートカットです。 オプション ボタンをクリックするとメニューが表示されます。メニューには、調査のメタデータの編集、調査のコピーの保存、調査の削除を行うオプションがあります。

  2. 調査のサムネイルをクリックし、調査の [概要] ページを開きます。

    HOA Emergency Preparedness Survey のサムネイル

    調査が [概要] タブに開きます。

    概要ページ

    [概要] ページには、調査を作成したときに入力したサマリーに加え、調査の作成日と調査が非公開であることが示されます。 調査は空なので (調査を完成し、送信した人がまだ誰もいない状態)、概要ページには [調査にレコードがありません。] というメッセージが表示されます。 調査が完成して送信されると、このページには送信された調査 (レコード) の件数、参加者数、対応するタイムライン グラフが表示されます。 調査のこの情報は、サンプル データの収集後に確認します。

  3. [設計] タブをクリックします。

    [設計] タブ

    [設計] ページは、先ほど調査を作成したページなので見覚えがあるはずです。

  4. [共同作業] タブをクリックします。

    このタブでは、調査を表示、アクセス、操作できるユーザーを指定します。 調査は全員 (一般ユーザー)、ArcGIS 組織の全メンバー、または組織内の特定のグループ内で共有できます。 ここでは、ArcGIS 組織の担当者に HOA コミュニティの調査を行ってもらう予定なので、組織のメンバーと調査を共有します。

  5. [この調査に送信できるユーザー] の横の [組織のメンバー] のチェックボックスをオンにします。

    共同作業タブにある、この調査に送信できるユーザーセクションでオンになっている組織のメンバー

    注意:

    また、調査を公開すると、匿名ユーザーでも調査を完成し、送信できるようになります。

  6. [保存] をクリックします。

    このタブには調査へのリンクも含まれ、これを調査の共有後にメンバーに提示できます。 各リンクには、URL をクリップボードにコピーしたり、QR コードをスキャンしてお使いのデバイスで調査を開いたり、調査の URL を直接開くためのボタンがあります。 最初のリンクは Web ブラウザー用で、2 つ目のリンクは Survey123 フィールド アプリ用です。 Survey123 フィールド アプリは Survey123 のコンポーネントで、モバイル デバイスでフィールドのデータを収集できます。

  7. [解析] タブをクリックします。

    [解析] タブでは収集した調査データの結果を表示します。 まだ誰も調査を完了、送信していないため、このタブは現在空白です。 サンプル データの収集後に、このタブに戻ります。

  8. [データ] タブをクリックします。

    このタブでは、参加者が送信した個々の調査を表示できます。 ここでも、データは収集されていないためページは空白です。

Web ブラウザーで調査を開く

次に、調査を開いて完了させます。

  1. [設定] タブ横のボタンをクリックします。

    調査の URL ボタン

    調査フォームへのリンクが、URL をコピーまたは QR コードをスキャンするボタンとともに表示されます。 これは、[共同作業] タブに表示されていた Web ブラウザーへのリンクと同じものです。 このリンクにアクセスして、Web ブラウザーで調査フォームを開くこともできます。 ボタンを使用すると、一般ユーザーや ArcGIS 組織のメンバーと URL をすばやく共有し、調査を開いて完了させることができます。

  2. [調査リンク] の URL をクリックして、新しいタブかウィンドウで [HOA Emergency Preparedness Survey] を開きます。

    [HOA Emergency Preparedness Survey] が新しいタブまたはウィンドウで開きます。

  3. 調査を完成します。 表示設定ルールを付与した質問 ([Safety check 1][Safety check 2]) の回答を調べ、関連する質問の動作を確かめます。
    注意:

    このチュートリアルではサンプル データを収集するだけなので、架空の情報を使って調査を完成できます。

    前述のセーフティ チェックの質問に「はい」と回答すると、追加の質問が表示されます。 「いいえ」と回答すると、関連する質問は表示されません。 この振舞いは、Survey123 のスマート フォーム検証とロジックを表すものです。

  4. 調査を完成したら、[送信] をクリックします。

    調査送信済みのメッセージ

    データが正常に送信されたことを示すメッセージが表示されます。

  5. 調査ウィンドウを閉じて、Survey123 Web サイトでタブまたはウィンドウに戻ります。

    ここまでの手順では、Web ブラウザーを使って調査を送信しました。 データを確認する前に、Survey123 フィールド アプリを使用して、調査をもう一度完了します。

調査を Survey123 フィールド アプリにダウンロードします。

Survey123 フィールド アプリをモバイル デバイスまたはコンピューターにダウンロードし、アプリを使って調査を完了します。 アプリはスマートフォンまたはタブレットにインストールすることをおすすめします。

  1. モバイル デバイスのプラットフォームに応じて、Survey123 フィールド アプリを適切なアプリ ストアからダウンロードし、インストールします。
    • iOS デバイスの場合は、Apple App Store からアプリを入手できます。
    • Android デバイスの場合は、Google Play からアプリを入手できます。
    • Windows デバイスの場合は、Microsoft Store からアプリを入手できます。
    • Microsoft Store x64 および Android Arm バージョンの Survey123 フィールド アプリは、ArcGIS Survey123 のダウンロードのページから入手できます。

    Survey123 フィールド アプリでは、フィールドで作業するユーザーも調査をダウンロードし、完了できます。オンライン環境はもちろん、オフライン環境でも可能です。 インターネット接続がないときに完成した調査は、後から再接続されたときに ArcGIS に送信されます。

    Survey123 フィールド アプリのインストールには数分かかる場合があります。 インストールが完了すると、新しい Survey123 アプリ アイコンがデバイスに追加されます。

    Survey123 フィールド アプリ アイコン

    本チュートリアルの趣旨に合わせて、今回は 2 通りの方法を使用して、Survey123 フィールド アプリで HOA 緊急対応の調査にアクセスし、開きます。まず、ArcGIS 組織のメンバーとして調査を開きます。

  2. モバイル デバイスまたはデスクトップで、Survey123 フィールド アプリを開きます。

    Survey123 アプリを開いたことがなければ、スプラッシュ画面が表示され、ArcGIS 組織へのサイン インを要求されます。

  3. [サイン イン] をタップします。 表示された画面で、ArcGIS 組織アカウントを使用してサイン インします。 (先ほどと同じアカウントを使用します)。
    注意:

    Survey123 アプリは、自分がメンバーになっている ArcGIS 組織や Portal for ArcGIS (10.4 以降) インスタンスにサイン インし、接続できます。

    ArcGIS 組織にサイン インすると、アプリで [Survey123] ギャラリーが開きます。このギャラリーには、アプリで作業しているすべての調査が表示されます。今回はアプリを初めて使用するため、ギャラリーは空白のままで、[デバイスに調査がありません] というメッセージが表示されます。

  4. [調査のダウンロード] をタップします。

    Survey123 モバイル アプリの Survey123 ギャラリーにある調査のダウンロードのボタン

    Survey123 アプリが ArcGIS 組織に接続し、アクセス権のある調査を検索します。 [調査のダウンロード] ページに、前のチュートリアルで作成した [HOA Emergency Preparedness Survey] がリストされます。

  5. [HOA Emergency Preparedness Survey][ダウンロード] ボタンをタップし、調査をアプリにダウンロードします。

    HOA Emergency Preparedness Survey のダウンロード ボタン

  6. 戻るボタンをタップし、[Survey123] ギャラリー ページに戻ります。

    戻るボタン

    [HOA Emergency Preparedness Survey] がギャラリーに表示されます。

    調査ギャラリー

    調査を開く前に、Survey123 フィールド アプリのクイック ツアーを行います。

  7. メニュー ボタンをタップし、アプリ メニューを開きます。

    メニュー ボタン

    アプリのメニューで、ArcGIS 組織でアクセス権を持つその他の調査をダウンロードできます。 また、アプリを設定したり、アカウントからサイン アウトしたり、アプリの詳細を学ぶこともできます。

  8. [設定] をタップします。

    メニューの設定

    このパネルでは、アプリのさまざまな構成の設定を変更できます。構成のプロパティには、[テキスト][ポータル][位置][ストレージ][診断] があります。

  9. 戻るボタンを 2 回タップし、[Survey123] ギャラリー ページに戻ります。

フィールド アプリで調査を開く

このセクションでは、フィールド アプリを使用して調査を開き、サンプル入力を完了させます。

  1. アプリの [Survey123] ページで調査を選択して開きます。

    Survey123 ページの調査のサムネイル

    [HOA Emergency Preparedness Survey] が開きます。画面下部の [収集] をタップするとデータの収集を開始できます。

    注意:

    調査ページのメニュー ボタンは、調査によって異なります。 ここでは、メニューを表示すると、アプリから調査を削除するオプションが表示されます。

  2. [収集] をタップして、調査を開始します。

    HOA Emergency Preparedness Survey ページの収集

  3. 調査を完成します。
  4. 調査を完成した後、アプリ下部のチェック マークをタップします。

    調査の完了ボタン

    [調査が完了しました] メッセージに 3 つのオプションが表示されます。

    [調査が完了しました] メッセージ

    [送信トレイ] に調査を保存したり (その場合は、アプリにコピーが保存されます)、今すぐ送信したり、調査での作業を続行したりできます。 インターネット アクセスのないオフライン環境で作業を行っている場合は調査を送信できないため、[送信トレイに保存] を選択します。 フィールドで作業を続行して調査データを収集し、インターネットに接続されたときに完成済みの調査を送信できます。

  5. [今すぐ送信] をタップします。

    Survey123 アプリが、両方の調査を ArcGIS Online に送信します。 [送信しました] アイコンには、送信された調査の数が示されます。

    送信が完了した調査数を示す送信しましたアイコン

  6. [収集] をタップすると、別の調査を異なる回答で完成できます。
  7. 調査が終了したら、[今すぐ送信] をタップします。
  8. [HOA Emergency Preparedness Survey] ページで、[送信しました] をタップします。

    アプリには送信済みのすべての調査がリストされます。各調査が完成した日時のタイムスタンプも付いています。

    送信済み調査のリスト

    必要に応じて、送信済み調査をタップして再度開き、回答の一部を変更して、調査を再送信できます。 また、[なし] をタップすると、アプリから送信済み調査を削除できます。

    調査結果と Survey123 Web サイトで入手可能なレポートを分析するには、十分なサンプル データセットが必要です。 6 ~ 8 件以上の送信済み調査が必要でしょう。

  9. Survey123 アプリを使用するか、Web ブラウザーで調査を開き、HOA 緊急対応の調査を追加で少なくとも 5 件完了させ、送信します。 調査ごとに回答を変えてください。
    ヒント:

    または、ArcGIS 組織の他のメンバーに、HOA 調査の完了と送信を依頼することもできます。

ここでは、Survey123 Web サイトの一部機能のクイック ツアーを行い、Survey123 フィールド アプリを使用しました。[HOA Emergency Preparedness Survey] を複数回完成および送信し、調査結果のサンプル セットを収集しました。このとき、Survey123 フィールド アプリを使用し、調査を Web ブラウザーで開きました。 次のセクションでは、調査結果を分析します。


調査データの分析

前のレッスンでは、[HOA Emergency Preparedness Survey] を Web ブラウザーと Survey123 フィールド アプリを使って数回送信して投稿しました。これまで調査データを収集してきたので、投稿した調査の結果が確認できる状態です。

レポートの分析

このセクションでは、[HOA Emergency Preparedness Survey]ArcGIS Survey123 Web サイトに表示し、そのレポート機能を操作します。

  1. [My Surveys] ページに戻ります 必要であれば、ArcGIS 組織アカウントを使って Survey123 Web サイトにサイン インします。

    調査ギャラリー ページが読み込まれると、調査にはレコードの件数 (つまり、投稿済みの調査件数) が表示されます。

    調査レコードの件数

  2. [HOA Emergency Preparedness Survey] サムネイルをクリックして調査の [概要] ページを開きます。

    調査の概要ページには、調査結果に関する情報が表示されます。

    概要ページ

    概要ページの上部には、調査に関する以下のキー ポイントがハイライトされています。

    • 投稿済みのレコード (調査) 総数。
    • 総参加者数。サイン インしてサンプル調査に投稿したのが自分しかいない場合は、参加者数は 1 人です。
    • 最初の調査が投稿された日付。
    • 最後の調査が投稿された日付。

    [調査数] セクションのタイムライン グラフには、調査の投稿数と投稿日時が表示されます。 調査所有者 (多くの場合は HOA 委員) は、[HOA Emergency Preparedness Survey] を完了した HOA メンバー数や、調査がいつ、どの日に最も多く投稿されたかを確認できます。 複数の調査を投稿した日はピークとなっています (前のチュートリアルを終了したときなど)。

  3. 日付範囲ボックスをクリックして、[直近 7 日] を選択します。

    日付範囲オプションの直近 7 日

    タイムライン グラフは、最初の調査の投稿日以来、投稿された調査の数がデフォルトで表示されます。 タイムラインを変更すると、本日、直近 30 日間、または指定の日付範囲内に投稿された調査の件数を表示できます。

  4. [上位の参加者] テーブルまで下にスクロールします。

    ここでは、ArcGIS 組織のメンバーの中で、サイン イン後に調査の投稿を行った人に加え、投稿した調査の数を確認できます。

    注意:

    公開共有されている調査が匿名で投稿されると、参加者テーブルの [ユーザー] 列に空白の値が表示されます。

  5. リボンで [解析] タブをクリックします。

    リボンの解析タブ

    前述のとおり、このタブでは収集した調査データの結果を表示します。 このページを前回表示したときは、完了または投稿された調査がなかった状態でしたが、今回は [HOA Emergency Preparedness Survey] の各質問に関する情報が含まれていることが確認できます。

    調査分析レポートには、調査の各質問への回答も表示されます。 このレポートの冒頭には、指定期間内に完了した調査数を表示するヒストグラムがあります。 このデータは、日付に関する質問 (調査の 1 つ目の質問) への回答に基づくものです。

    投稿された調査がいつ完了したかを示すチャート

    注意:

    複数の調査を 1 日で完了して投稿した場合は、ヒストグラムにやや傾斜があるのがわかります。 ただし実際には、調査は長期間にわたって実施されるため、このようなグラフにはなりません。

    ヒストグラムの下のテーブルには、日付と各期間に投稿された調査の数が表示されます。

  6. 下にスクロールすると、次の 2 つの質問である [Participant Name (参加者名)][Participant Location (参加者の居住地)] の回答を表示できます。

    テーブルには、回答に含まれる個別の単語の行が含まれます。 参加者が回答をテキスト形式で入力しなければならない質問については、レポートは各単語のインスタンス総数をカウントします。 20 件以上の調査が完了し、投稿されると、[分析] タブはテキスト回答に含まれる単語の頻度を示すワード クラウドを生成し、最も頻繁に使われた単語を調べます。

  7. 下にスクロールし、次の質問 (参加者の住宅タイプ) を表示します。

    What type of residence do you live in の質問のパイ チャート

    質問の種類が [単一選択] の場合は、レポートは調査の回答の分布を表すパイ チャートで生成されます。 結果はバー グラフ、カラム グラフ、マップ上のポイントとして表示することもできます。

    チャート下のテーブルに、各選択肢の総数がすべての調査回答に関連する割合とともに表示されます。

    調査への回答の統計をまとめたテーブル

    [並べ替え] をクリックすると、チャートとテーブルの回答の順序を並べ替えることができます。 回答数がゼロの場合は、[空のカテゴリ] のチェックボックスをオフにすると、レポートからその選択肢を除外できます。 また、チャートのみのレポートを印刷する場合などは、テーブルを非表示にすることもできます。 テーブルの下には、調査完了時に質問をスキップした参加者の数が表示されます。

  8. [カラム] をクリックして、回答をカラム グラフで表示します。

    What type of residence do you live in の質問のカラム タブ

  9. カラムにポインターを合わせると、チャート セグメントに関する情報がポップアップで表示されます。

    カラム グラフのポップアップ表示

  10. [マップ] をクリックします。

    回答統計のマップ ビュー

    統計の回答は、インタラクティブな動的マップ上にデータ ポイントとして表示されます。 ポインターを使うと、マップを操作できます。 マップには、調査が投稿された場所の空間分布を表示します。 参加者の場所が調査の回答に影響した可能性もあるため、マップ ビューは考えられるパターンやデータのトレンドを見極める際に役立ちます。 マップには [凡例] ボタンもあり、これをクリックするとマップ上の回答を表す記号が表示されます。

  11. 調査分析レポートの残りの部分を下方向にスクロールし、このようなさまざまな方法を使ってデータを表示して、別の質問タイプで試してみましょう。

    各質問は関連するサマリー情報を表示し、報告します。 通常、数値や選択肢を選ぶ質問タイプの場合、レポートはデータのレンダリング方法を変えるオプションを含むチャートを生成します。 数値に関する質問の場合は、最小値と最大値、平均、合計などの統計がテーブルに表示されます。

    マップ ビューと、数値に関する質問の回答統計を示すテーブル

    分析レポートは動的であり、追加の調査が完了し、ArcGIS 組織に投稿されると更新されます。

  12. オプションで [現在のビューを印刷] をクリックし、レポートを PDF ファイルとして保存できます。

    解析タブ上部の、現在のビューを印刷ボタン

個々の調査回答の表示

次に、調査データを調べます。

  1. リボンの [データ] タブをクリックします。

    このタブでは、投稿されたすべての調査が対話型マップに表示されます。 マップ下のテーブルには、収集されたすべての調査回答が表示されます。 完了した調査は、それぞれレコードとして表示されます。

    投稿された調査の対話型マップと収集された調査回答のテーブルを表示するデータ タブ

    マップは、先ほど [分析] タブで表示したものと似ています。 ただし、今回は、特定の質問に関連する結果だけでなく、すべての調査結果がマップに表示されます。

  2. テーブルのレコードをクリックします。

    テーブルのレコードを選択すると、それに対応するポイント位置がマップで選択されます。

    テーブルとマップで選択されたレコード

    さらに、選択したレコードの詳細ウィンドウがテーブルの横に表示されます。 このウィンドウには、個々の調査回答の印刷ビューが表示され、コピーを印刷するためのボタンもあります。 また、ArcGIS 組織のどのメンバーがどのタイムスタンプの調査を投稿したかも確認できます。

  3. 選択したレコードを表示しているウィンドウを閉じます。
  4. テーブルの [How many people live in your home] の列のヘッダーをクリックします。

    テーブル列のメニュー

    列は昇順です。 列を再クリックすると、降順にできます。

  5. リボンの [オプション] ボタンをクリックし、[選択の解除] をクリックします。

    [オプション] メニュー

    このレコードは、テーブルやマップで選択されなくなります。 また、[オプション] メニューを使用してテーブルのデフォルトの並び順をリセットしたり、選択したレコードのみを表示したり、テーブルで表示または非表示にする列を選択したり、選択したレコードのマップ表示を中央揃えすることもできます。

  6. リボンの日付範囲ボックスをクリックして、[カスタム範囲] を選択します。

    テーブルやマップをフィルタリングすると、指定期間内に投稿された調査のみを表示できます。

    日付範囲ボックスとオプション

    次に、調査データのエクスポート オプションを見ていきます。

  7. [エクスポート] をクリックします。

    エクスポート オプション

    調査データは、CSV、Excel、KML、シェープファイル、またはファイル ジオデータベースのいずれかの形式でエクスポートできます。

    ここで覚えておくべきことは、ArcGIS Survey123 は ArcGIS プラットフォームの一部であるということです。 Survey123 で収集された調査データは、ArcGIS Online のホスト フィーチャ レイヤーとして保存されます。 つまり、調査データは ArcGIS プラットフォームの他の部分でも使用されるということです。

  8. [Map Viewer で開く] をクリックします。

    ウィンドウが開き、Map Viewer に調査データが表示されます。

  9. マップ ウィンドウの上隅にある、新しいウィンドウで開くボタンをクリックします。

    マップ ウィンドウの新しいウィンドウで開くボタン

    調査の回答が Map Viewer に表示されます。

    Map Viewer に表示された調査の回答のマップ

  10. マップでスクロールして、収集した調査の回答にズームします。

    調査の回答の位置にズームしたマップ

    レイヤーをこのマップに保存して、本チュートリアルの次のセクションでスタイルと構成を設定します。

  11. [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーで、[保存して開く] をクリックしてから [名前を付けて保存] をクリックします。

    [保存して開く] メニューの [名前を付けて保存]

  12. [マップの保存] ウィンドウの [タイトル] に「Survey respondent locations」と入力し、自分の名前またはイニシャルを追加します。 [サマリー] には「A heat map of the survey respondents for the HOA Emergency Preparedness Survey」と入力します。
    注意:

    ArcGIS 組織に同じ名前で 2 つのレイヤーを作成することはできません。 レイヤー名にユーザーのイニシャルを追加すると、組織の他のユーザーもこのチュートリアルを完了することができます。 レイヤーが作成されたら、マップ内で名前を変更してイニシャルを削除できます。基になるデータ レイヤーの名前には影響しません。

    マップの保存ウィンドウに入力したパラメーター

  13. [保存] をクリックします。

ここでは、Survey123 Web サイトのレポート機能を使用し、収集した調査結果を評価しました。 また、さまざまなオプションを使用し、結果をチャート、テーブル、マップで分析、表示しました。 さらに、個々の調査回答にアクセスして印刷し、複数のデータ形式に調査データをエクスポートする方法も学びました。 最後に、Web マップで調査結果を表示および保存し、メンバー内で調査が最も集中して投稿されている場所を特定しました。 次のセクションでは、Web マップのスタイルを設定し、Web アプリを作成して、HOA メンバーが対話型マップで調査結果を確認できるようにそれらを共有します。


調査データの共有

前のレッスンでは、Survey123 Web サイトのレポート機能を探索しました。 HOA 役員として調査結果を検証し、緊急時に役立つアイテムのインベントリを作成した人もいるでしょう。 収集した調査データを HOA の全メンバーと共有することもできます。

Survey123 で収集されたデータは、ホスト フィーチャ レイヤーとして ArcGIS Online にバックグラウンドで保存されていることを思い出してください。 つまり、ArcGIS プラットフォーム内でホスト フィーチャ レイヤーを操作できるということです。 次に、ArcGIS Instant Apps を使用して Web アプリを作成し、収集済みの [HOA 緊急対応調査] データをポップアップ付きのマップに表示する方法を学びます。

調査回答レイヤーのスタイルを設定します

収集された調査回答が、マップ上のポイントとして表示されます。 Map Viewer のスタイル設定機能を使用し、Web マップに調査回答を視覚化できます。 マップのスタイル設定が完了し、共有の準備ができたら、ArcGIS Instant Apps を使用して Web アプリを作成し、ユーザーが収集データを操作できるようにすることができます。

  1. [Survey respondent locations] Web マップを開きます。

    はじめに、レイヤー名を更新します。

  2. [レイヤー] ウィンドウの [Survey123] レイヤーで、[オプション] ボタンをクリックし、[名前の変更] を選択します。

    Survey123 レイヤーのオプション メニューで名前を変更

  3. [タイトル] で、既存のテキストを「HOA Emergency Response Survey Info」に置き換えます。 [OK] をクリックします。
  4. [レイヤー] ウィンドウで、[Survey123] レイヤーが選択されていることを確認し、[設定] (明るい背景の) ツールバーで [シンボル] をクリックします。

    設定ツールバーのスタイル

  5. [シンボル] ウィンドウが表示されます。 データの性質によって、レイヤーの最適なレンダリング方法を提案するデフォルト スタイルが決まります。 これはスマート マッピングと呼ばれる機能で、データをカートグラフィック的に見やすくするものです。
  6. [シンボル] ウィンドウの [スタイルの選択] の下で、[ヒート マップ] を選択します。

    シンボル ウィンドウのスタイルの選択の下のヒート マップ

    収集したデータ ポイントがヒート マップとしてレンダリングされます。 増加傾向が見られるエリアは強い色で表示され、完了済みの調査の密度が高いことを表します。 [ヒート マップ] スタイルをさらに構成して、調査の参加者の所在地に関するプライバシーが守られるようにします。

  7. [ヒート マップ] スタイルで、[スタイル オプション] をクリックします。
  8. [スタイル オプション] ウィンドウの [影響範囲] で、スライダーを [大] に向かって約 75% の位置までドラッグします。 [再生成] ボタンをクリックします。

    スタイル オプション ウィンドウの構成された影響範囲と再生成ボタン

    ヒート マップが調査の参加者の正確な所在地をよりわかりにくく表示するようになりました。

    ヒート マップ スタイルの調査回答レイヤー

    より拡大されたズーム レベルでも、わかりにくい所在地のままにするために、[ヒート マップのロック] をオンにします。

  9. [スタイル オプション] ウィンドウで、[ヒート マップのロック] 切り替えボタンをオンにします。

    オンになったヒート マップのロック切り替えボタン

  10. [完了] を 2 回クリックします。
  11. [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーで [保存して開く] をクリックし、[保存] をクリックしてマップを保存します。

カスタム ポップアップ付きのマップの作成

次に、レイヤーのポップアップを構成して、関連情報のみが表示されるようにします。 HOA では、調査を完了した各 HOA メンバーに関する詳細情報を収集しましたが、中には、HOA 全体に公開するほどの関連性がない情報もあります。 また、Web アプリで公開してはならない機密情報もあります。

  1. [レイヤー] ウィンドウで、[HOA Emergency Response Survey Info] レイヤーが選択されていることを確認します。

    レイヤー ウィンドウで選択されている HOA Emergency Response Survey Info レイヤー

    レイヤー名の横にある青いラインは、そのレイヤーが選択されていることを示しています。

  2. [設定] ツールバーの [ポップアップ] をクリックします。

    設定ツールバーのポップアップ

    [ポップアップ] ウィンドウが表示されます。 マップ エリアにポップアップのプレビューが表示されます。

    はじめに、[タイトル] を編集します。

  3. [ポップアップ] ウィンドウで [タイトル] をクリックします。 既存のテキストを削除し、「Survey response」と入力してスペースを追加します。
  4. フィールドの追加ボタンをクリックします。

    ポップアップ ウィンドウのタイトルの横にあるフィールドの追加ボタン

  5. [フィールドの追加] ウィンドウで、[ObjectID] をクリックします。

    [ObjectID] フィールドのダイナミック テキストがタイトルに追加されます。

    ポップアップ ウィンドウで構成されたポップアップ タイトル

    次に、ポップアップの表示から一部の属性フィールドを削除します。

  6. [ポップアップ] ウィンドウで、[フィールド リスト] をクリックします。

    ポップアップ ウィンドウのフィールド リスト

    現在ポップアップに表示されている属性またはフィールドのリストが表示されます。

  7. [フィールドの選択] をクリックします。
  8. 表示された [フィールドの選択] ウィンドウで、[すべて選択解除] をクリックします。
  9. フィールドのリストで、次のフィールドをクリックして、そのフィールドをポップアップに表示します。
    • Survey Completion Date
    • What type of residence do you live in? (お住まいの住宅の種類をお答えください。)
    • Other - What type of residence do you live in? (その他 - お住まいの住宅の種類をお答えください。)
    • How many levels does your home have? (お住まいの住宅の階数は?)
    • Safety check 1 (安全チェック 1)
    • Safety check 2 (安全チェック 2)
    • Safety check 3 (安全チェック 3)
    • Safety check 4 (安全チェック 4)
    • Is someone in the household trained in First-Aid? (世帯の中に、救急救命の資格を持つ人はいますか?)
    • Select items in your home that could be used in case of an emergency response (緊急対応時に使える、家庭で備えているアイテムを選択してください。)

    フィールドの選択ウィンドウで選択されたフィールド

  10. [完了] をクリックします。
  11. ポップアップのプレビューをスクロールし、表示したいフィールドのみが含まれていることを確認します。

    構成されたポップアップのプレビュー

    Web アプリを配置すると HOA メンバーは調査結果を見ることができるようになりますが、ポップアップに表示するよう選択した回答に限定されます。 たとえば、メンバーが安全チェックを満たしているかどうかを確認できます。 HOA メンバーは、緊急時に HOA コミュニティ内で共有できるアイテムのリストに特に大きな関心を寄せるでしょう。

  12. マップを保存します。

Web アプリの作成

調査データを視覚化するマップが作成されたので、HOA メンバーがアクセスできる Web アプリとして共有します。 ArcGIS Instant Apps を使用して Web アプリを作成します。 はじめに、このマップの共有設定を更新して、誰でもマップを表示できるようにします。

  1. [コンテンツ] ツールバーの [マップの共有] をクリックします。

    コンテンツ ツールバーのマップの共有

  2. [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択して、[保存] をクリックします。

    [共有の確認] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウが表示される理由は、調査回答を含むレイヤーの共有設定がマップと異なるためです。

  3. [OK] をクリックして、Web マップと一致するようにレイヤーの共有設定を更新します。

    これで、誰でもマップのレイヤーを表示できるようになりました。

  4. [コンテンツ] ツールバーで [アプリの作成] ボタンをクリックし、[Instant Apps] を選択します。

    [アプリの作成] メニューの [Instant Apps]

    ArcGIS Instant Apps ギャラリーが新しいタブで開きます。

    このウィンドウでは、Instant Apps テンプレートを選択できます。 タスク中心の Web アプリ (編集、データの推移の表示、データ比較など) を配置するには、さまざまなテンプレートを使用します。

  5. [ベーシック] テンプレートで [選択] をクリックします。

    Instant Apps ギャラリーのベーシック テンプレートの選択ボタン

  6. [アプリの作成] ウィンドウで、タイトルの既存のテキストの末尾に「app」と入力します。 [アプリの作成] をクリックします。

    アプリの作成ウィンドウ

    少しすると、[ベーシック] 構成ページが新しいタブに表示されます。 デフォルトでは、高速セットアップの手順が表示されます。 高速セットアップには、基本アプリ構成オプションが多数含まれています。

    ベーシック テンプレートの構成ページ

    HOA 調査用の基本的な Web アプリを作成するため、いくつかのオプションを設定します。

  7. [高速] ウィンドウで、[ステップ 2. 情報] をクリックします。
  8. [情報] ウィンドウで、[ヘッダー] 切り替えボタンをオンにします。

    アプリの名前を含むヘッダーがアプリのプレビューの上部に追加されます。

  9. [次へ] を 2 回クリックします。

    [テーマとレイアウト] ウィンドウが表示されます。

  10. [テーマとレイアウト] ウィンドウの [設定済みのテーマを選択][砂] を選択します。

    テーマとレイアウト ウィンドウで砂が選択された設定済みのテーマ

    ヘッダーの背景色が更新されます。

    テーマが更新されたアプリのプレビュー

    次に、プレビュー ウィンドウでポップアップをテストします。

  11. アプリのプレビューで、調査ポイントをクリックします。

    アプリのプレビュー内の調査ポイントのポップアップ

  12. ポップアップを閉じます。

    最後に、Web アプリを公開します。

  13. [テーマとレイアウト] ウィンドウの下部にある [公開] をクリックします。 [公開] ウィンドウで、[確認] をクリックします。
  14. [共有] ウィンドウで、[起動] をクリックします。

    公開したアプリが新しいタブに表示されます。 URL をコピーし、HOA のメンバーにアプリへのダイレクト リンクを提供し、[HOA 緊急対策調査] の結果をすべて見られるようにすることができます。

  15. ブラウザーで、構成ウィンドウのタブに戻ります。 まだ開いている [共有] ウィンドウで [共有設定の変更] をクリックします。

    共有ウィンドウの共有設定の変更

    [共有] ウィンドウが表示されます。

  16. [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択して、[保存] をクリックします。

    アプリの URL がすべての人に表示されるようになりました。

このチュートリアルでは、ArcGIS Instant Apps を使用して Web アプリを作成することで、ArcGIS Survey123 の調査結果を共有する方法を学びました。 Survey123 データはホスト フィーチャ レイヤーなので、ArcGIS Experience BuilderArcGIS Dashboards などの他の ArcGIS アプリを使用することもできます。

ArcGIS Survey123 の詳細情報や最新情報を入手したり、関連ディスカッションに参加するには、ArcGIS Survey123 のリソース ページや Esri CommunityArcGIS Survey123 のブログをご参照ください。

この市民科学プロジェクトでは、ArcGIS Survey123 を使用する手順を一通り確認しました。 まず、Survey123 Web サイトの [設計] タブで調査フォームを作成し、設計しました。 調査を公開し、Web ブラウザーで調査に記入する方法と Survey123 フィールド アプリを使用する方法の 2 通りの方法で調査への回答を収集しました。調査データのサンプル セットを収集後、Survey123 Web サイトの [解析] タブと [データ] タブのレポート機能を使用し、結果を分析しました。 最後に、ArcGIS Online マップで調査データを視覚化し、Instant Apps を使用して調査結果のマップを HOA メンバーがアクセスできる Web アプリとして共有しました。

他のチュートリアルについては、チュートリアル ギャラリーをご覧ください。